2007年1月下旬
キッチンでの保管状況が悪いせいで、寒冷地の真冬なのに乾物の袋(ハーブティーとドライフルーツ)に虫が湧いていました。
動画に撮った幼虫は外をうろうろした後、袋に開いた小さな穴を見つけて中に潜り込みました。
そのまま飼育してみたら、貯穀害虫の大御所と言われるノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)と判明しました。
メイガ類の幼虫は穿孔能力に優れ食品の包装も食い破るため、食品業界では異物混入のトラブルメーカーとして恐れられています。
(成虫編につづく)
【追記】
兵藤有生、林 晃史『招かれざる虫: 食べものにつく害虫の科学推理ノート』によると、
(ノシメマダラメイガ)幼虫の囓る力は強く、麻雀の牌に孔をあけると言われているほどだから、包装容器などは簡単に食い破って侵入する。とくに成熟幼虫は、越冬期や蛹化期には、発生・生育場所となる寄主から移動して包装物の中などに潜入するためにトラブルが多く発生する。 自然の環境では、落下果実に発生することがあり、その果実が乾燥するようにしたがい繁殖が盛んになり、鳥の巣からの発見例もあるらしい。(p46より引用)
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