ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#17
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巣に近いニセアカシア樹上で鳴く♪ノスリ親鳥(野鳥)
2019年6月上旬・午後18:25〜18:32・晴れ
初夏になりヤナギ樹上のノスリ(Buteo japonicus)の巣の周囲に葉が生い茂ると雛の様子がほとんど見えなくなってしまいました。
ブラインド内から終日観察していてもフラストレーションが溜まります。
もっとよく見える撮影アングルを探したくても、親鳥に警戒されてはいけないので下手に動けません。
それでも夕方になるとようやく動きがありました。
シーン1:(@0:00)
動画の冒頭で、サルトリイバラ?の葉の隙間から雛の頭がわずかに覗いています。
そこへ左奥から親鳥が飛来し、巣に着陸しました。
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
翼の下面の模様から、ノスリと確定しました。
続いて等倍速でリプレイ。
おそらく雛に獲物を給餌したはずですが、手前に立つニセアカシア幹の死角になっていて残念ながらよく見えません。
親鳥はすぐに画面の奥に向かって飛び去りました。
シーン2:(@1:00)
在巣の個体が左を向いて翼を大きく広げました。
親鳥の帰巣シーンを撮り損ねたのか、それとも雛の羽ばたき練習なのか、不明です。
シーン3:(@1:20)
いつの間にか親鳥が帰巣していました。
巣の右上の枝に止まっていた親鳥が翼を広げ、ストンと巣に飛び降りました。
茂みの隙間からこちらの様子を窺っています。
方向転換して後ろ向きになりました。
しばらくすると、右下奥に飛び去りました。
ノスリの親鳥♀が巣に残って雛を守っている間に小型の親鳥♂がせっせと給餌に通っているのでしょうか?
雛鳥が育って食べ盛りになると、親鳥の♀♂番が共稼ぎで獲物を雛に運ぶようになるらしいのですが、1日観察しただけではよく分かりませんでした。
※ ブラインド内から隠し撮り。
鳴き声の音量を強制的に上げるために、動画編集時に音声を正規化しています。
しかし雛が餌乞いする鳴き声などは聞き取れませんでした。
観察1年目ではこれが精一杯でした。
木登りをマスターして、巣の周囲に無人カメラを仕掛けるのがベストですけど、素人にはなかなか大変そうです。
猛禽類の営巣観察がいかに大変か、痛感しました。
夜、辺りが完全に暗くなってからブランドを撤収しました。
つづく→#18:巣の近くで聞いたノスリ親鳥の鳴き声♪:午前中(野鳥)
カブラヤガ(蛾)の飼育記録#3
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カブラヤガ♀(蛾)終齢幼虫の防御体勢
2019年12月上旬
カブラヤガ(Agrotis segetum)の終齢幼虫が飼育容器から脱出し、行方不明になりました。
数日後に卓上で発見したときには、ビニール袋をストックしている円筒容器の奥に自力で潜り込んでいて、いつの間にかビニール袋の隙間で蛹化していました。
本種は繭を紡ぎません。
蛹の下には前蛹が脱皮した抜け殻(蛹化殻)がくしゃくしゃになって残されていただけです。
蛹化の様子を動画で記録できなかったのは残念です。
2019年12月中旬・室温21.6℃、湿度32%
褐色(艶のある飴色)のカブラヤガの蛹を採寸するために、方眼紙に乗せました。
ピンセットで軽く摘もうとしたり転がしたりするだけで、腹端をグルグルと回して威嚇してきました。
蛹の体で可動部は腹部だけのようです。
このとき鳴き声を発することはありませんでした。
つづく→#4:カブラヤガ♀(蛾)準備運動からの飛び立ち【暗視映像】
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腹面 |
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側面 |
2020年1月上旬・午後13:40頃
砂利が敷かれた駐車場でハシボソガラス(Corvus corone)が水を飲み始めました。
薄っすらと積もった雪が溶けた後の水溜りに頭を下げると、嘴を横に寝かせるように顔を傾けて器用に水を飲みました。
隠し撮りしている私に気づくと、ハシボソガラスは気まずそうに歩き去り始めました。
立ち止まると白っぽい軟便を排泄。(@0:43)
雪解け水が溜まった別の浅い水たまりに来ると、先程と同じように嘴を横に寝かせて水を飲みました。
喉の乾きを癒やすと、駐車場を小走りに助走してから飛び去りました。
こんな水の飲み方をするカラスを初めて見ました。
水溜まりの水深がとても浅くても水を飲める技を編み出したのでしょう。
ハト類と異なり、カラスは下の嘴で水を一口ずつ掬い上げて喉に流し込まないと水を飲むことができません。
▼関連記事(水溜りが充分に深い場合は普通の飲み方)
・雪道でわだちに溜まった水を飲み脱糞するハシボソガラス(冬の野鳥)
・水溜りの水を飲む2羽のハシボソガラス(野鳥)

2019年11月上旬・午前11:30頃・晴れ
郊外の道端に咲いたオニノゲシの群落で見慣れないハナアブ♀が訪花していました。
アキノノゲシは既に枯れているものの、オニノゲシは耐寒性が強いのか、しぶとく花が咲いています。
花粉や花蜜を舐めながら、腹式呼吸でヒクヒク動いていました。
このハナアブの名前が分かる方がいらっしゃいましたら教えてください。
ナミハナアブにしては胸部に斑紋が無く、ツルッとした胸背は黄金色に輝いています。
ヒラタアブの一種だと思うのですが、なんとなく当てずっぽうで、ナミホシヒラタアブとかフタホシヒラタアブですかね?
花上で向きを変えてくれたのですが、顔を正面から見せてくれません。
横の舗装路を車が通過すると、ハナアブ♀は驚いて飛び立ったものの、すぐに同じ花へ舞い戻りました。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
やがて警戒を解くと半開きの翅を閉じました。
ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#16
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ニセアカシア樹上で頭を掻き羽繕いするノスリ親鳥(野鳥)
2019年6月上旬・午後16:00頃・晴れ
ニセアカシア(別名ハリエンジュ)の枝に止まったノスリ(Buteo japonicus)の親鳥が断続的に鳴くようになりました。
甲高くピーェ、ピーェ♪と鳴きます。
しかし私が動画で撮り始めるとすぐに鳴き止んでしまい、フラストレーションが溜まります。
ノスリは首をひねって辺りをキョロキョロ見回しています。
カッコウ、カラス、ヒヨドリなど野鳥の鳴き声♪が周囲から聞こえます。
私がブラインド内で立てる物音にノスリが気づいて反応したのかな?
警戒声や縄張り宣言にしては声量がそれほど大きくありませんでした。
鳴き方に切迫感がなく、リラックスしているように見えます。
観察経験の浅い私はノスリの性別を見分けられないのですが、空腹になった♀が♂に獲物を早く持ってくるよう催促している可能性も考えられます。
巣内の雛に呼びかけているのかもしれません。
ノスリは鳴き声のバリエーションに乏しく、素人にはどういう意味なのか分からないのが悩みです。
せめて機嫌が良いのか悪いのか、だけでも知りたいところです。
夜明け前からブラインドを張って中に隠れている私が最も気がかりなのは、ノスリの巣に近づき過ぎてしまったのか、それとも親鳥にとって許容範囲なのかという点です。
(親鳥が怒ったり神経質になっているなら、邪魔者は撤退しないといけません。)
『動物を撮る!写真の学校』によると、
接近しすぎたり、脅威をあたえて親鳥が巣を放棄してしまうことも十分ありえる。そんな悲しい結末にならぬように、動物たちからのサインを敏感に感じ取って行動しよう。確たる基準とは言えないがあえて言葉にするなら、「人間がなにかゴソゴソやっていて目障りだけど、静かにしているし襲ってくる様子もないから、まぁほっておこうか」くらいに思われるようなイメージがギリギリの線だと思っている。(p164より引用)
つづく→#17:樹上の巣に通うノスリ親鳥(野鳥)
2019年12月下旬・午後15:56・くもり
夕方の川面にマガモ(Anas platyrhynchos)の♀♂ペアが2組浮いています。
♂は♀をガードするようにぴったり寄り添っています。
ライバル♂に♀が寝取られないよう厳重に配偶者防衛しているのでしょう。
♀aの横でガードしている♂aが、少し離れた所でのんびり羽繕いしていた単独♂bにスーッと向かって行き、相手♂bの尻を横から嘴で軽く突く素振りをしました。
大騒ぎするほどの攻撃ではありませんが、♂aに牽制された♂bは反撃せずにさりげなくその場を離れます。
その結果、むしろ♂bが♀aに近づいてしまったので、♂aは♀aの方へ慌てて戻りました。
社会的距離をあれほど保っていても嫉妬深い♂から牽制されるとは、ちょっと驚きでした。
たまたま虫の居所が悪かったのでしょうか?
それでもマガモは日が暮れると群れで集まって(カルガモとの混群)寝るはずなので、昼間よりも攻撃性や排他性が次第に低下すると思われます。
ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#15
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日没後に塒のポプラ樹上から鳴く♪ノスリ親鳥(野鳥)
2019年6月上旬・午後15:15〜15:50・晴れ
ノスリ(Buteo japonicus)親鳥が営巣木の近くに立つニセアカシア(別名ハリエンジュ)の高木に止まって休んでいます。
葉の生い茂った横枝に止まって周囲を油断なく見張りながら、念入りに羽繕いしています。
ニセアカシアの白い花はほぼ散り終えた後でした。
ノスリはときどき片足を持ち上げて顔を掻きました。
首をねじって背中の羽根を整えました。
次は胸元の羽根を1枚ずつ嘴で挟んで軽く引っ張り、しごいています。
残念ながら、ノスリ親鳥の性別が私には見分けられません。
この間、全く鳴きませんでした。
ブラインド内から隠し撮りしている私の存在に幸い気づいていない(気にしていない?)ようです。
つづく→#16:巣に近いニセアカシア樹上で鳴く♪ノスリ親鳥(野鳥)

オオエグリシャチホコ(蛾)の飼育記録#6
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腹部を回して暴れるオオエグリシャチホコ(蛾)の蛹
2019年10月中旬
オオエグリシャチホコ(Pterostoma gigantinum)の蛹は死んだように休眠しています。
しかし微速度撮影してみると、たまに自発的に蠕動していることが分かりました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
実際の動きはもっとゆっくりであることにご注意ください。
仰向けに寝ている蛹の腹面を接写すると、成虫の顔や触角、畳まれた翅の原基が見えます。
おもむろに体をねじるように軽く寝返りを打ちました。
※ 照明のちらつきを抑えるため動画編集時にdeflicker処理を施しました。
実は蛹化してからちょうど2週間が経ち、勝手になんとなく晩秋に羽化しそうな予感がしたので、微速度撮影で蛹を長撮り監視してみたのでした。(私の予想は外れました)
本種の越冬態は蛹らしい。
【追記】
本種の成虫出現月は5〜6月および7〜8月(年2化?)とのことです。
しかし年が明けて2020年5月下旬になってもオオエグリシャチホコの成虫が羽化してきません。
蛹を低温にしっかり晒さなかったので、どうも冬越しに失敗した気がしてなりません…。
つづく→#7?
2019年11月上旬・午後14:00頃・晴れ
里山の急な尾根道を息を切らして登っていると、アカタテハ(Vanessa indica)と出会いました。
砂利の上で翅を全開にして日光浴しています。
ズームアウトしてから私が歩いて近づくと、飛んで逃げて行きました。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
2019年12月下旬・午後16:00頃・くもり
夕方の川面にマガモ♀♂(Anas platyrhynchos)が2組浮いて休んでいます。
対岸近くの♂がグワグワ♪と鳴きました。
鳴き始める際に少し首を伸ばし、鳴き止むと首を縮めました。
次に、その♂が付き添っている横の♀が羽繕いを始めました。
※ 音量を強制的に上げるために、動画編集時に音声を正規化しています。