2015/03/28

クマバチ♂の占有飛行@ニセアカシア花【HD動画&ハイスピード動画】



2014年5月下旬

堤防付近で満開に咲いたニセアカシア(=ハリエンジュ)の木の周りでキムネクマバチ♂(Xylocopa appendiculata circumvolans)がホバリング(停空飛翔)していました。
後半は240-fpsのハイスピード動画に切り替えて撮ってみました。
形態的に♂と見分けた訳ではありませんが、♀ならホバリングする暇があったら訪花する筈ですし、♀を待ち伏せする雄蜂の占有飛行だろうと判断しました。
♂同士が空中で追い駆けっこしてライバルを縄張りから追い払ったり、領空侵犯した蝶を追いかけたりしています。

クマバチ♂で更にもう一つハイスピード動画に撮りたいネタのアイデアを温めているのですが、難しくて今季は失敗してしまいました。
来季の宿題です。→3年後に撮れました!
(助手がいれば簡単なはずですけど、独りで撮るのは難しいのです。)



屋根で羽繕いするハシブトガラス(野鳥)



2014年3月下旬

平地の民家の屋根に止まったハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が羽繕いしています。
後姿なのが少々残念です。
カラスの濡れ羽色が美しい。
構造色?



2015/03/27

樹上のウソ♀(野鳥)♪



2014年11月下旬

山間部の道端でウソ♀(Pyrrhula pyrrhula)が灌木の枝に止まっていました。
今回は珍しく♀が撮れました。
私に対する警戒声なのか、小刻みにチュンチュン♪鳴き続けている声が聞こえます。
しかし注目している♀個体の嘴が動いていない(リップシンクロしていない)ので、近くに居る群れの別個体の鳴き声かもしれません。
(まさか「ウソ鳴き」って、こういうことを言うのかな…?)
高音で静かにヒーヒー♪鳴いているのは間違いなくウソの鳴き声です。(これも別個体?)

声紋解析してみる?





クロアゲハ♂とドクダミ



2014年7月中旬

用水路沿いの林縁でクロアゲハ♂(Papilio protenor demetrius)がドクダミの葉に止まっていました。
右前翅になぜか泥がついているのは、雨に打たれたからですかね?
なんとなく羽化直後なのかと思ったりもしたのですけど、こんな杉林に幼虫の食樹となりそうな柑橘類植物は無さそうです。

♂なら後翅前縁に白い帯があるはずです。
物を投げつけて飛び立つ瞬間をハイスピード動画に撮れば分かったはずですが、用水路を挟んでいるので無理でした。



2015/03/26

コナラの幹に木の実を貯食するゴジュウカラ(野鳥)



2014年11月下旬

山間部の道端でゴジュウカラSitta europaea)が嘴で幹をコツコツ♪叩いています。
よく見ると、ドングリのような木の実を樹皮の割れ目に埋め込んでいる様子。
貯食が済むとゴジュウカラは幹を回り込んで死角に入ってしまいました。(手前の枯れススキが邪魔)
枝に残った枯れ葉の写真から樹種はコナラと判明しました。

『小学館スーパーニッポニカ日本大百科』によると、ゴジュウカラは

秋には針葉樹の種子などを盛んに枯れ枝に詰め込んで隠す。

※ YouTubeの動画編集時に自動色調補正を施してあります。




ミゾソバの花蜜を吸うオオチャバネセセリ



2014年9月下旬

休耕田の畦道に咲いたミゾソバの群落でオオチャバネセセリPolytremis pellucida)と思われるセセリチョウが訪花していました。



翅を半開きにして吸蜜しています。
翅裏の斑紋を見たくても、滅多に翅を閉じてくれません。

丁度4年前にも同じ組み合わせを撮っていました。

▼関連記事オオチャバネセセリのミゾソバ訪花


2015/03/25

ノスリ(野鳥)の排泄と飛び立ち【ハイスピード動画】





2014年11月上旬

夕方の道端で電柱の横木(支柱)に一羽の猛禽類が止まって稲刈りの済んだ田園地帯を眼光鋭く見渡していました。
途中から今にも飛び立ちそうな予感がしたのでHD動画モードから切り替えて、飛翔シーンを240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。(@3:38〜)
支柱で向きを変えると、尾羽を持ち上げてから白い液状の糞を勢い良く射出しました。※
離陸直前に体重を軽くしたのでしょう。
おまけに、こちらに向かって飛んでくれて、そのサービス精神に感激しました。
力強い羽ばたきの流し撮りに成功!
翼の下面が白いのでノスリButeo japonicus)と判明。
ハイスピード動画モードは固定焦点のため、途中からピントが合わなくなり見失いそうになりました。
ノスリは2本離れた電柱の天辺に止まり直しました。

※ 離陸直前の脱糞シーンが逆光気味で見えにくかったので、最後にもう一度リプレイしてみます。
今度は動画編集でエフェクトをかけて(HDR-ish effect filter)輪郭を強調してみました。(@@5:32〜)




巣を空冷するニホンミツバチ♀の扇風行動



2014年7月中旬

電柱のネジ穴の奥で何年もずっと自然営巣しているニホンミツバチApis cerana japonica)のコロニーを定点観察しています。

1匹のワーカーが激しく羽ばたきながら巣口に居座り、巣内を冷やそうと外気を送風していました。
その横をすり抜けて他の外役ワーカーが出入りしています。
スズメバチの扇風行動と違うのは門番(門衛)を兼任していないようで、巣口で扇風しながら帰巣する仲間の蜂をいちいち誰何することはありません。
扇風行動をする蜂が頭部を外に向けているのがニホンミツバチの特徴です。(セイヨウミツバチとは逆向き)

この日は台風一過で快晴となり、猛暑でした。
しかし迂闊にも肝心の気温を測り忘れてしまいました…。
あまりの暑さに私も温度計を取り出すのが億劫になってしまったのです。

▼関連記事(2013年の映像)
ニホンミツバチ♀の巣を冷やす扇風行動【ハイスピード動画】



 

↑【おまけのショート動画】 
"How bees air condition their hives 🐝" by Smithsonian Channel 

気温が異常に高くなると、ミツバチは外で水を飲んで来て巣内で吐き戻します。 
扇風行動と組み合わせることで、気化熱で効果的に巣を空冷するのだそうです。


2015/03/24

クサフジの花で♂の求愛を拒むヒメシジミ♀



2014年6月下旬

用水路脇の草むらに咲いたクサフジの花でヒメシジミPlebejus argus micrargus)の♀♂ペアを見つけました。
青い翅表を広げた♂が求愛しているようで、♀と顔を突き合わせています。(見つめ合い)
ところが、なぜか♀は翅を固く閉じたまま交尾に応じてくれません。
♀に振られた♂があっさり(紳士的に)飛び去りました。
花に残った♀(翅表が褐色)はようやく落ち着いて吸蜜できます。(色気より食い気)

フィールドでヒメシジミ♂の求愛はよく見かけるものの、♀はいつも交尾拒否するばかりで、求愛から交尾に至る成功例を未だ一度も見たことがありません。
求愛交尾行動の一部始終を確実に観察するには、やはり飼育下で成虫を羽化させ処女♀と♂を得るしかなさそうです。



カシラダカ♂♀(野鳥)の地上採食



2014年11月中旬

山間部の道端でカシラダカEmberiza rustica)が2羽採食していました。
♂♀の番(つがい)なのかな?
落ち葉の上で見事な保護色になっています。
顔の黒い♂が先に飛び立ちました。
残った♀が枯れ草の茂みでしばらく何かを採食しています。(メニューは不明)

やや遠いしホオジロと紛らわしいのですが、これ冬鳥のカシラダカですよね?


スナップショット撮れたのは♀のみ


2015/03/23

ハシボソガラスのクルミ割り行動:V投げ落とし【野鳥】



2014年11月下旬

郊外の住宅地の舗装路でハシボソガラスCorvus corone)がクルミの硬い殻を割ろうと路面に繰り返し投げ落としていました。

クルミを咥えたカラスが路上から飛び上がり、電線に着陸。
空高く飛び上がると、空中からクルミを投げ落としました。(1)

クルミの後を追ってハシボソガラスは車道に着地。
少し啄んでみるも、未だクルミは割れていないようです。
再びクルミを咥えて飛び上がり、空中から投げ落とすとカツーン♪と衝突音が聞こえました。(2)
またクルミを咥えて飛び上がり、今度は道沿いの民家の屋根に着陸。
クルミを足で押さえつけながら嘴で咥え直すと飛び立ちました。
再び空中から路上に投げ落としました。(3)
車道の真ん中に落ちたクルミを咥えて小走りに道端に移動してから飛び立ち、横の民家(車庫?)の屋根に止まりました。
ようやくクルミの殻が割れたようで、足でクルミを押さえつけながら中の実をほじくって食べているように見えます。
しかし、やや遠い上に背を向けているので肝心の採食シーンがよく見えません。
そうこうしているうちに大型トラックが通りかかり、カラスはクルミを咥えて飛び去ってしまいました。

何度観察してもこの賢い採食行動には感心します。

この映像の中だけでもクルミを3回投げ落としています。
私が通りかかる前も人知れずやっていた筈ですから、殻が割れて中身を食べられるまでに計何回の投げ落としが必要なのでしょう?
遊びの要素(楽しみ)もあるのかもしれませんが、辛抱強く繰り返し、かなりの労力を要することが想像できます。
もっと高い位置からクルミを投げ落とせば衝撃が強まり、少ない試行回数で割れるかもしれません。
しかし、そうすると今度は落ちたクルミが転がって車道から逸れたり、紛失するリスクも高まるでしょう。
クルミを投げ落とす高さの匙加減はおそらく学習の成果でしょう。
例えば巨大駐車場や空港のようにだだっ広くて地面の固い敷地が利用できるのであれば、きっとカラスも思い切り天高くからクルミを投げ落として一撃で割ろうとするのではないか?と予想してみました。



眼状紋を見せつけ威嚇するクスサン♂♀(蛾)【暗視動画】



2014年10月上旬・深夜4時頃

キャンプ場のトイレの外壁(外灯付近)に多数のクスサンSaturnia japonica japonica)♂が止まっていました。
触角が羽毛状なので、♂と判ります。
2番目に登場する個体はログハウスの丸太の隙間に頭を突っ込んでいるため、触角がよく見えません。
腹部が膨満していて、いかにも卵が詰まっていそうなので♀なのかな?
他に確認できたのは全て♂でした。

翅を指先で軽く叩くと翅をゆっくりと広げ、隠れていた後翅の眼状紋を誇示します。
計4頭の個体(♂3♀1)で繰り返し、赤外線の暗視カメラで撮影してみました。
しかし、暗い夜に視覚に頼る威嚇は身を守る作戦として意味が無いのではないか?という気もしてきました。
途中で白色LEDの照明に切り替えて、翅色の個体差を記録します。

最後の♂個体は交差点で街灯の下の白線に乗っていました。
翅に触れて刺激すると暴れるも、体温が低くて飛び立てません。


2015/03/22

ウツギの花粉団子を作るウツギヒメハナバチ♀【ハイスピード動画】



2014年6月中旬

堤防に咲いたウツギの群落で多数のウツギヒメハナバチ♀(Andrena prostomias)が採餌のため訪花していました。
次の花へ飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード・マクロ動画に撮り始めても、なぜか身繕いばかりしてなかなか飛んでくれない個体がいました。

▼関連記事
ウツギを訪花するウツギヒメハナバチ♀の羽ばたき【ハイスピード動画】
普段なら編集で容赦なくカットするのですが、花粉まみれの体を身繕いする行動のスローモーションもそれなりに価値があるのではないかと思い直しました。

体に付着した花粉を前脚→中脚→後脚とリレーのように移し替え、最後は後脚の花粉籠になすり付けています。
身繕いしながら舌を出し入れしています。
もしかするとミツバチで知られているように、吐き戻した花蜜で花粉を湿らせて粘性の高い団子を作っているのですかね?
ウツギヒメハナバチが吸蜜中に無理な体勢になると、後脚の花粉団子が大きく二つに割れることがあります。
それでも花粉団子の塊は崩れたりこぼれたりしないのが不思議でした。
花粉籠の特殊な毛束に花粉を押し付けるだけで団子状にまとまるのかな?

※ 複数個体を撮りましたが、同所性同胞種のコガタウツギヒメハナバチ♀(Andrena tsukubana)も混じっているかもしれません。
花粉まみれの状態ではよく似た二種を見分けられません。

蜂に集紛採餌され尽くされたウツギ花の葯は真っ白になっていました。


猿害対策としてロケット花火を発射



2014年11月中旬

▼前回の記事
刈田で落穂拾いするニホンザルの群れ【後編】

イネの落ち穂を採食する野生ニホンザルMacaca fuscata)の群れはのどかな光景に見えましたが、夕方になり私が撮影を終えて帰りかけると状況は一変しました。
ニホンザルを山へ追い払うため1台の軽トラックが集落からやって来ました。
農道を走る車の窓から山に向かってロケット花火を発射しています。
既に田んぼには猿の群れの姿は見えず、山へ逃げ帰ったようです。
それでも山の端で停車して何発も連射すると、ロケット花火の白煙が辺りに立ち込めます。
※ YouTubeの動画編集時に自動色調補正を施してあります。




晩秋の落ち穂拾いという行為そのものに実害はありません。
しかし調子に乗って里に出没されると近くに野菜畑もありますし、農作物を食い荒らされて深刻な猿害となってしまいます。

どうしても山に帰ってもらわなくてはなりません。
賢い猿を相手にロケット花火を射っても、すぐに慣れが生じてしまって(無害と学習して)
イタチごっこになるのでは?と気の毒になります。
▼関連記事 
猿害対策の爆竹の効果
野生ニホンザル♂の爆竹音に対する反応
広い農地の境界に電気柵を張り巡らすのは莫大な費用がかかるでしょう。
「犬猿の仲」を利用して、農村部だけでも犬の
放し飼いを認めてもらえれば一番安上がりに猿害対策できそうな気がするのですけど、何事につけ反対派がいるのでしょう。
ヒトがイヌに咬まれる事故が起きるコストの問題。



宮崎学、小原真史『森の探偵―無人カメラがとらえた日本の自然』によると、
つい50年前までは中山間地の村では、イヌは放し飼いにされているのが普通で、山から村にやって来る野生動物たちを追い返すのは、重要な役割のひとつでした。(中略)だから獣害の増加というのは、イヌの飼われ方の変遷に原因の一端があると僕は思っています。長野県のように放し飼いの特区を設けた自治体があったり、猿追い犬の「モンキードッグ」の育成をしているところもあるけれど、まだまだ認識不足でしょう。これだけ獣害が増えてきているわけだから、イヌの存在を見直す時代に入ってきているはずです。 p271〜275より引用)
長野県に番犬を放し飼いできる特区があるというのは初耳でした。
私もこの方策に賛成です。



都会の方々にお願いしたいことは、田舎にドライブに来て観光地などの道端や山林で野生ニホンザルに出会っても「かわいい〜♪」と餌を与えたり安易に「ふれあい」を求めたりすることは絶対にしないで下さい。



【追記】
あんずゆき『モンキードッグの挑戦: 野生動物と人間の共存』を読むと、ロケット花火にニホンザル防除効果はあまり期待できないようです。
ロケット花火でサルが逃げるのは、その時だけ。人間が徹底して追い払わないと、サルはまたやって来る。 (p123より引用)

里に下りれば、畑にはクズ野菜が残っていて、それはサルにはご馳走。野生動物の食害を防ぐためには、畑にクズ野菜を残したり、ゴルフ場で生ゴミを捨てたりといった、無意識の餌付けを止めることが大切 (p125より)


ふつう、サルは火薬の匂いや、銃の音で逃げるんですけど、少し離れて様子を見ているサルがいて、それがまた戻って来る。 (p128より)

電気柵。サルも最初は針金にふれて、一瞬、びっくりするけど、「大丈夫だ」って学習すると、平気で入ってくる。 (p71-72より)



白梅と桜の花蜜を吸い鳴くヒヨドリ(野鳥)



2014年4月下旬

ヒヨドリHypsipetes amaurotis)がウメ(白梅)と桜(おそらくソメイヨシノ)の花で吸蜜していました。
嘴が黄色い花粉に染まっているので、梅と桜の受粉を手助けしていることが分かります。
食事の合間に多彩な鳴き方を披露してくれました。(縄張り宣言や警戒声など、それぞれの意味を知りたいものです。)

【追記】
白梅への訪花シーン(@0:00〜2:40、3:05〜3:49)と桜への訪花シーン(@2:40〜3:04、3:50〜7:21)が混じっていることに気づいたので、タイトルなどを訂正しておきます。
この間違いは恥ずかしい…。
同一個体と思われるヒヨドリが隣り合う庭木に代わる代わる訪花していたようです。
樹種別に動画を分けるべきでした。






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