2018/03/31

田んぼの稲穂に集まるスズメ(野鳥)



2017年8月下旬

スズメPasser montanus)の群れが水田に実ったイネの種子(米)を採食しているようです。

動画に撮ろうと私が田んぼに少し近づくと、奥のフェンスに一時避難しました。
しばらくすると警戒を解いた群れが続々と田んぼに戻って来ました。

稲穂に着陸する前にスズメは少しホバリング(停空飛翔)しています。
採食シーンを撮りたいのですが、スズメがイネの茂みに隠れてしまってよく見えません。


キャットミントの花で採餌するニホンミツバチ♀



2017年9月中旬

民家の庭の片隅に咲いたキャットミントの群落でニホンミツバチApis cerana japonica)のワーカー♀が訪花していました。
正当訪花で吸蜜するついでに花粉も集めているようで、後脚の花粉籠に白い花粉団子を付けて運んでいます。
日光で腹部を透かしてみると、腹部に橙色の縞模様があるセイヨウミツバチっぽく見えてしまいます。(内臓の色が赤味がかっているのでしょう)
順光で見れば腹部全体が黒っぽいニホンミツバチで間違いありません。

当時はこの園芸植物の名前が分からなかったのですが、葉先を少しだけ千切って匂いを嗅ぐと爽やかなミントの香りがしました。



2018/03/30

コガタスズメバチの巣が育ち家屋の外壁に癒着



枯木に営巣したコガタスズメバチの定点観察#7

前回の記事→#6


2016年7月下旬・午後17:35

夕刻に4日ぶりの定点観察に行くと、コガタスズメバチVespa analis insularis)の巣の形状に大きな変化がありました。
ほぼ球状の巣はこれまで、軒下に立てかけられた枯れ枝の先端付近から吊り下げられるように作られていました。
ワーカー♀が日々せっせと外皮を増築した結果、家屋の板壁にも外皮がしっかり固定されるようになりました。
これで巣全体がより頑丈になり、これから更に大きく重くなっても安定して支えられるでしょう。
予めこのような計画を立てたり相談したり設計図を元に外皮を増築した訳でもないのに、複数の外役ワーカー♀が各自の思惑で外皮を付け足していくだけで自然と理に適った建造物が出来上がるというのは驚異的です。

この日も外皮の上部でワーカー♀が外皮を増築していました。
巣口の奥で内役ワーカーの活動が見えます。
新たにもう一匹が帰巣しました。(@0:11)

つづく→#8


口元に黒っぽい巣材(パルプ)を咥えている。
口元に黒っぽい巣材(パルプ)を咥えている。
内役ワーカー♀
コガタスズメバチ巣の外皮と板壁の接着面

ニラの花蜜を吸うアヤナミノメイガ♀(蛾)



2017年9月上旬・午後18:05 (日の入り時刻は17:55)

郊外の道端に咲いたニラの群落で夕暮れ時に見慣れない小蛾が訪花していました。
翅を広げたまま口吻を伸ばして吸蜜しています。
最後は車が通りかかると、飛んで逃げてしまいました。

帰ってから調べてみると、 キマダラクロノメイガHerpetogramma ochrimaculale)と迷ったりしましたが、 アヤナミノメイガ♀(Eurrhyparodes accessalis)だと思います。
腹端に毛束が無いので♀のようです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


アヤナミノメイガ♀(蛾)@ニラ訪花吸蜜。ストロボを焚くと印象がまた変わります。

2018/03/29

ハクセキレイ♀♂の群れがケヤキ並木に塒入り(野鳥)



2017年8月上旬・午後18:50〜19:12 (日の入り時刻は18:49)


▼前回の記事
ハクセキレイ♀♂繁殖期後の集団塒(電柱とケヤキ並木)(野鳥)

15日ぶりの定点観察です。
ハクセキレイ♂♀(Motacilla alba lugens)の塒入りの仕方に細かい点で今までとは違いがありました。
ねぐらの位置は厳密に決まっている訳ではなく、集団塒はおおよその場所が決まっているだけで臨機応変に(気紛れに?)日々少しずつ移動・分散していることが分かってきました。
ここはハクセキレイにとって「安定な塒」とは呼べないのかもしれません。

日の入り時刻の直後、電柱Neの側面のボルトに一羽のハクセキレイ(おそらく♂)が止まっていました。
就塒前集合で一番乗りした個体です。
この電柱は前回の観察ではに使われた集団塒の一つでしたが、なぜか今回はあまりハクセキレイが集まらなくなりました。
大通り沿いの電柱や電線に集まったのは就塒前集合のみで、日が暮れると最終的には1羽も居なくなり、全員が葉の茂ったケヤキ並木の街路樹に塒入りしました。

群れの一部が就塒前集合として使っている場所も電柱/電線以外で新たに見つかりました。
大通りの面した某店舗の緑色の屋根に一度集まってから、その下のケヤキの樹冠に次々と飛び込んでいました。
歩道に植栽されたケヤキ並木は、電線に枝葉が触れないように定期的に剪定されていて、電線よりも少し低い位置にあります。
美しい夕焼け空を背景に塒入りしたハクセキレイをよく見ると、♂だけでなく♀も一緒に居ました。
日が暮れても大通り沿いの外灯に照らされて充分に明るく、暗視カメラではない普通のカメラでも動画撮影しやすくて助かりました。
電柱Neの横のケヤキにも少数のハクセキレイが塒入りしています。
車道を飛んで横断し、2つのケヤキ塒を移動する個体も居ました。

辺りが暗くなってからも水銀灯で照らされた駐車場で小走りに地上採食する個体が数羽いました。
なかなか塒に帰りたくなくて夜遊びしているやんちゃな(?)個体に注目してずっと見ていると、やがて地上から飛び上がって近くの電柱Neやケヤキの樹冠に塒入りする瞬間を見届けることができました。

ちなみに、背後から絶え間なく聞こえるやかましい鳴き声はムクドリのものです。(近くでムクドリの大群も塒入り)
ハクセキレイはムクドリに圧倒されたのか、鋭くたまにしか鳴きませんでした。
後半は、室外機のファンの騒音も耳障りですね。
こうした都市部の喧騒や街灯の強い照明をものともせず、ハクセキレイは毎晩この辺りで眠るのです。
むしろ、ヒトの生活圏に近いところの方が天敵に対して安全だと判断しているのでしょう。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
(実際はもっと暗いのですが、ハクセキレイの雌雄♀♂を見分けるために彩度を上げました)

空に半月(月齢8.7)が見えました。
撮影の合間に測定した気温の変化は、
午後18:43で27.5℃、湿度54%。
午後18:52で27.5℃、湿度54%。
午後19:09で26.9℃、湿度56%。



つづく→



ハクチョウソウ(ガウラ)の花蜜を吸うキンケハラナガツチバチ♀



2017年9月上旬・午後12:01

住宅地の花壇に咲いたハクチョウソウ(=ヤマモモソウ、ガウラ)の群落でキンケハラナガツチバチ♀(Megacampsomeris prismatica)が訪花していました。

ヤマケイポケットガイド11『庭の花』でハクチョウソウを調べると、

初夏から秋まで長期間咲き続けるが、一日花で花は午前中しかもたない。(p101より引用)


つまり、この園芸植物で昆虫の訪花シーンを撮るなら午前中が狙い目のようです。(今回の撮影時刻は正午過ぎ)


キンケハラナガツチバチ♀@ガウラ訪花吸蜜
キンケハラナガツチバチ♀@ガウラ訪花吸蜜

2018/03/28

ハルジオンの花蜜を吸うギンランキマダラハナバチ♀



2016年6月上旬

農村部の道端に咲いたハルジオンの群落で見慣れないカラフルな蜂が訪花していました。
忙しなく飛び回り吸蜜しています。

他のハナバチ類の巣に労働寄生するキマダラハナバチ属の一種(Nomada sp.)のようです。
しっかり同定するために採集したかったのですが、私の殺気を感じたのか逃げられてしまいました。
動画撮影をどこまで長く粘るべきか、いつ採集に切り替えるべきか、フィールドでは撮影中にいつも悩みます。
映像では性別も見分けられませんでした。
キマダラハナバチ属はミツバチ科でも労働寄生する寄生蜂なので、たとえ♀であっても集粉せず、花粉籠など専用の器官を持ちません。



【追記】
コメント欄で匿名の方より、ギンランキマダラハナバチ♀(Nomada ginran Tsuneki)とご教示頂きました。
『日本産ハナバチ図鑑』を紐解いてみると、寄主は不明とのこと。(p374より)


センニチコウの花蜜を吸うルリシジミ



2017年9月上旬

花壇に咲いたセンニチコウ(千日紅)の群落でルリシジミCelastrina argiolus)が訪花していました。
赤紫色の花で翅を閉じて吸蜜しています。
右後翅が破損しているのは、鳥に襲われたビークマークでしょうか? (ビークマークなら普通は左右対称に破損するはず?)



2018/03/27

飛びながら排泄するアオサギ(野鳥)



2017年9月中旬

水鳥がいる溜池に私がそっと近づくと、アオサギArdea cinerea jouyi)が目ざとく見つけて警戒されてしまいます。
池の畔からすぐに飛び立つと、風に煽られながら逃げて行きました。
離陸直後に、空中で白い液状便を大量に排泄しました(@0:13)。
体重を少しでも軽くしたいのでしょう。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


▼関連記事(1ヶ月前の撮影)
飛んで逃げながら脱糞するアオサギ(野鳥)


キャットミントの花で吸蜜するスズバチ♂



2017年8月下旬

民家の庭の花壇に咲いたキャットミントの群落でスズバチ♂(Oreumenes decoratus)が葉に乗って休んでいました。
触角の先が曲がっているので、雄蜂♂かもしれません。

やがて飛び立つと、正当訪花でキャットミントから吸蜜しました。
花から花へ飛び回る際に一瞬だけ見えた頭楯が白っぽいのも雄蜂の特徴です。


▼関連記事 (翌日には同じ花壇で♀が訪花していました。)
キャットミントの花蜜を吸うスズバチ♀

つづく→♂同士の空中戦


スズバチ♂:背面@キャットミント?葉上+休息
腹部の体節の数でも性別判定できるのですが、この写真では残念ながら節目が不鮮明

2018/03/26

オオハンゴンソウの花蜜を吸うクチナガガガンボ?



2016年10月上旬

農道沿いに咲いたオオハンゴンソウの群落でクチナガガガンボの仲間(種名不詳)が訪花していました。
細長い脚を激しく屈伸しながら口吻を差し込んで吸蜜しています。

この動きを擬人化すると、スクワット運動というよりも腕立て伏せと呼ぶべきかもしれません。
少し飛んで隣の花に移動しました。



秋になるとクチナガガガンボが集団で花に群がり屈伸運動しながら吸蜜する光景をよく見かけるのですが、今回は珍しく単独行動でした。


▼関連記事
クチナガガガンボの飲み会@タムラソウ?
クチナガガガンボの集団吸蜜@タムラソウ



【追記】
この植物はハチミツソウではなくてオオハンゴンソウですね。
遅ればせながら訂正しておきます。



カラスアゲハ♂の日光浴



2017年8月下旬
▼前回の記事
マミガサキアザミを訪花するカラスアゲハ♂の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】

吸蜜の合間にカラスアゲハ♂(Papilio dehaanii dehaanii)が近くの林縁に戻って来ると、木の葉に止まって休息しました。
翅を大きく広げて日光浴。

前翅表に目立つ黒いビロード状の毛が密生した性斑が♂の特徴です。
カラスアゲハ♀にはこの性斑がありません。

しばらく休むと、再び飛び立ち訪花に向かいます。
もしかすると、花(蜜源)の豊富なこの一帯に縄張りを張って♀を待ち伏せしているのかもしれません。


カラスアゲハ♂@ウコギ葉上+日光浴

2018/03/25

キリのつぼみの萼から吸汁し身繕いするツマジロカメムシ



2017年5月中旬

河原の橋の下に立つキリ(桐)の高木で、開花前の蕾なのに多数のツマジロカメムシMenida violacea)が集まっていました。

今回はそのうちの一匹cに注目して撮りました。
せかせかと歩いて枝をてっぺんまで登り、蕾の萼に静止しました。
クロアリとの遭遇をきっかけに少し枝を降り、花柄で立ち止まると身繕いを始めました。
口吻や触角を左右の前脚で挟んで拭っています。
再び花柄を少し登って蕾の萼に静止し、吸汁しているようです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


▼関連記事(同じ日に続けて撮影した別個体)
桐の花の萼から吸汁し飛ぶツマジロカメムシ
桐の萼で吸汁しながら交尾するツマジロカメムシ♀♂
キリの枝を登り身繕いするツマジロカメムシ


カクトラノオの花に潜り込んで食事するコアオハナムグリ



2017年9月上旬

花壇に咲いたハナトラノオ(別名カクトラノオ)コアオハナムグリGametis jucunda)が訪花していました。
「ハナムグリ」の名前の通り、薄紫色の花筒にすっぽりと潜り込んで花粉や花蜜を食べています。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



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