2024年9月下旬〜10月上旬
シーン0:9/24・午後13:16・晴れ・気温29℃(@0:00〜)
シーン0:9/24・午後13:47・晴れ・気温30℃(@0:02〜)
平地の二次林でニホンアナグマ(Meles anakuma)の家族が暮らしていた営巣地(セット)を2台の自動撮影カメラで定点観察を続けています。
家族がどこかに転出した後、アナグマはたまにしか来なくなりました。
シーン1:9/28・午後12:37・くもり・気温25℃(@0:05〜)
奥の獣道からやって来たと思われるアナグマが巣口Lを覗き込んでいました。
このとき巣口Lで落ち葉が1枚だけ急に動いたのが不思議です。
何か小動物(虫?)がアナグマの接近に驚いて逃げたのでしょう。
アナグマは上半身だけ巣口Lに入り、中に溜まった落ち葉を掻き出してから、奥に潜り込みました。
するとアナグマと入れ替わるように、中から小さな虫(夜行性のカマドウマ幼虫?)がわらわらと外に出てきました。
動画を1.5倍に拡大した上で5倍速の早回し映像にすると分かりやすいです。
アナグマはときどき巣穴を内見するついでに、こうした穴居性の虫を次々と捕食しているのかもしれません。
シーン2:9/28・午後12:41・くもり・気温25℃(@0:43〜)
いつの間にかアナグマが巣穴から外に出てきていました。
ミズキの根元で地面の匂いを嗅いでから、痒い体を後足でボリボリ掻きました。
巣口LRの中間地点を通って左へノソノソ歩き去りました。
シーン3:9/30・午後13:16・くもり・気温24℃(@1:36〜)
2日後の昼下がりに左から登場したアナグマが、右に回り込んでから巣穴Rに潜り込みました。
アナグマと入れ替わるように、巣穴Rで居候していた小さな虫(夜行性のカマドウマ幼虫?)がわらわらと外に脱出してきました。
シーン4:10/5・午後12:04・くもり・気温20℃(@2:08〜)
5日後の昼時に、アナグマがセットをうろついています。
今回アナグマは巣口Lに近寄らなかったので、巣口Lから虫が外に出てくることはありません。
(つまりシーン4は、対照実験のような映像になっています。)
シーン5:10/7・午後13:54・晴れ・気温24℃(@2:40〜)
2日後もアナグマが昼過ぎに登場しました。
巣口Rの横を通り過ぎ、もう一つの巣穴Lへ慎重に入りました。
この後、巣口Lから虫が脱出したかどうか見届ける前に、1分間の録画が打ち切られてしまいました。
シーン6:10/9・午後16:12・気温14℃(@3:39〜)
2日後の薄暗い夕方(薄暮)にアナグマが現れました。
今回は巣穴Lに入らず通り過ぎました。
シーン7:10/9・午後17:25・雨天・気温14℃(@4:18〜)日の入り時刻は午後17:13。
約70分後、日没後に暗くなったセットにアナグマがまた来ていました。
雨が降る中、セットを横切り立ち去りました。
今回アナグマは2つの巣穴LRに近寄りませんでした。
しかし1.5倍に拡大した上で5倍速の早回し映像にすると、巣口Lからカマドウマ幼虫と思しき小さな虫が次々と外に飛び出してきました。
雨が降っていても、夜行性のカマドウマが日没後に活動を始めたようです。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
※ 雨音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
アナグマの個体識別ができていませんが、同一個体が何度も通っているのでしょうか?
つづく→
