ラベル バッタ・キリギリス(直翅目) の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル バッタ・キリギリス(直翅目) の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2018/10/02

吸蜜のためヤブガラシを訪花するクロアナバチの羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2018年7月上旬

民家の軒下に猫の額ほどの庭があり、ヤブガラシの群落が蔓延っていました。
そこでクロアナバチSphex argentatus fumosus)と思しき黒い狩蜂が訪花していました。
少なくとも2匹が飛び回っていました。
採集、採寸が出来ていないのですが、体長以外でコクロアナバチと見分けるポイントはあるのでしょうか?
微妙な差異ですが、顔面の毛がコクロアナバチは「銀黄色」でクロアナバチは「灰白色(銀白色)」らしいです。
今回の蜂の顔は白っぽいのでクロアナバチだと思います。


▼関連記事(5年前の撮影。実はクロアナバチかも)
コクロアナバチがヤブガラシに訪花吸蜜

それから性別も不明です。
多くの蜂では顔色が性的二型で、顔に白い毛が密生している方が雄蜂♂と相場が決まっています。
ところが、クロアナバチは♀の顔も白っぽいのです。
クロアナバチの性別判定法が図鑑を調べても載っていないので、知りたいところです。
「素人が図鑑を買って読んでも普通種さえ見分けられるようにならずフラストレーションが溜まる」のは「図鑑」として問題でしょう。
身近な普通種こそ、きちんと分かりやすい文章で記述しておいて欲しいものです。
もし雌雄の区別が困難なら、そのように書いておいてもらえると助かります。
この2種は♀の営巣習性が明らかに異なるので、そういう現場なら私にも見分けられます。

余談ですけど、蚊もヤブガラシに訪花していたのが意外でした。(@0:42〜1:02)
吸蜜シーンだとしたら嬉しいのですが、オレンジ色の花ではなく蕾で翅を休めていただけかもしれません。
蚊の背側がしっかり撮れる前に逃げられてしまい、私には種類が見分けられません。

後半は、クロアナバチがヤブガラシの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@1:05〜)
飛び立つと空中でホバリング(停空飛翔)を行ない、方向転換を披露してくれました。

最後に興味深いニアミスがありました。(@1:47〜)
ヤブガラシの蔓にヤブキリ♂(Tettigonia orientalis)が止まっていました。
クロアナバチ♀はクサキリやツユムシなどを狩ることが知られています。
狩りの決定的瞬間が撮れるのではないかと期待して見守ったのですが、クロアナバチは獲物の存在に気づかずに飛び去りました。
映像に登場するクロアナバチは♂なのかな?(性別判定法を知りたいところです)
天敵である狩蜂の羽音を聞いたら慌てて逃げ出しても良さそうなのに、このヤブキリ♂は全く動じなかったことも不思議です。
襲われるまでは保護色でひたすら隠れる作戦なのかな?
このヤブキリは有翅なので成虫です。
産卵管が無いので♂でしょう。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


クロアナバチ:背側面@ヤブガラシ訪花吸蜜
クロアナバチ:顔@ヤブガラシ訪花吸蜜

ヤブキリ♂:背面@ヤブガラシ蔓
ヤブキリ♂:側面@ヤブガラシ蔓

2018/04/08

トノサマバッタ♀緑色型の産卵未遂



2017年9月中旬・午後16:49〜16:55

田園地帯の砂利が敷かれた農道で緑色型のトノサマバッタ♀(Locusta migratoria)が産卵を始めていました。
私がすぐ横を通り過ぎても跳んで逃げずに、身じろぎするだけでした。
(映像はここから。)


腹端を器用に開閉して地表面を探りながら、少しずつ掘り進めています。
西日を浴びて影が長く伸び、なかなかフォトジェニックです。
トノサマバッタ♀は太陽に対して横を向いていました。
この個体は、左の後脚が欠損しています。(-L3)

長期戦になるかと思い、少し離れた位置に三脚を立てて微速度撮影で記録してみることにしました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。(@1:47〜1:57)
しかし残念ながら、このトノサマバッタ♀はじきに穴掘りを中断してしまい、農道を歩き始めました。
おそらく土質が硬すぎるなど産卵に適さないと判断して諦めたのでしょう。
小さなクロアリ(種名不詳)が産卵中のバッタにつきまとったので、煩く思ったのかもしれません。

トノサマバッタ♀は砂利道を横断し、草むらへ逃げ込みました。
次回は産卵シーンを最後まで見届けたいものです。
♀を採集して飼育下で産ませるのが成功への早道かもしれません。


『カラー自然シリーズ44:バッタのくらし』によると、

(トノサマバッタは)一生のあいだに、多いものは20個近くの卵塊を産み残します(p25より引用)





2018/04/02

モズ(野鳥)の早贄にされたコオロギ♂



2017年9月上旬

河原でニセアカシア(別名ハリエンジュ)の灌木の鋭い棘にコオロギ♂の死骸が突き刺してありました。
これは、モズLanius bucephalus)の早贄はやにえですね。
地上からの高さは148cm。
死骸はモズの食べ残しのようで破損が激しく、コオロギの種類は同定できませんでした。
翅がある成虫なのに産卵管が無いので♂ですね。
記念に小枝ごと採集して持ち帰りました。



実は私にとってモズの早贄の実物を見つけるのはこれが初めてで、ちょっと嬉しい発見でした。
モズ自体は身近に居る野鳥なのに速贄を一度も見たことがなかったので、ひょっとして当地のモズは早贄を立てる習性が無いのでは…?(獲物を食べ残さず完食するのかも…?)と少し疑っていたぐらいです。
探すときの目の付け所が分かったので、これからはもっとたくさん見えてくるかもしれません。

しかし、撮影後に周囲のニセアカシアの枝を見て回っても、モズの速贄はもう見つけられませんでした。
モズが獲物を狩る瞬間も未だ観察できていないのですが、早贄を立てる一連の行動をいつか動画撮影してみたいものです。



2018/03/10

脱皮中のコバネササキリ♀を捕食するヤミイロカニグモ(蜘蛛)



2016年10月中旬

農道のガードレール下に生えたススキの茎でコバネササキリ♀(Conocephalus japonicus)が最終脱皮していました。
ススキの茎に下向きで止まっています。
口元に見えるのは抜け殻(羽化殻)でしょう。
もしかすると、脱皮後に抜け殻を食べる習性があるのかもしれません。

何か様子が変なので、よくよく見ると、カニグモの仲間に捕食されているところでした。
クモは獲物の腹端の辺りを噛み付いています。
コバネササキリ♀の産卵管は長いのに翅が未だ短いのは、羽化したばかりで翅が伸び切る前の無防備な状態のときに襲われたのでしょう。
もしコバネササキリ♀が元気なら、カニグモもこんな巨大な獲物は易々と狩れない気がします。

後半は広角で接写しながら大胆に近づいてみました。
気配を感じたクモは第1、2歩脚を左右に大きく広げて威嚇姿勢になりました。
私がススキの茎を指で軽く叩いたら、クモが巨大な獲物を咥えたまま茎を回り込んでくれました。
クモの背側がしっかり見えるようになり、ヤミイロカニグモXysticus croceus)と判明。
更にススキの茎を引き寄せたら、警戒したヤミイロカニグモが茎の裏側へ裏側へと回り込んで必死に私の目から隠れようとします。

撮影後もしつこく追い回してクモを採集しようとしたら、遂には逃げられてしまいました。
そのため、クモの性別をしっかり見分けられませんでした。



2018/02/28

コバネイナゴ♀@スイバの葉



2016年9月下旬

猫の額ほどの広さの原っぱ(休耕地)のスイバの葉でコバネイナゴOxya yezoensis)を発見。

遠目からは葉に口を付けているように見えました。
コバネイナゴはイネ科植物を食べるはずなので、「蓼食う虫も好き好き」という諺を実写で撮れたらスクープか!と思いカメラを向けました。

しかし、ただ休んでいた(日光浴?)だけかもしれません。
先を急ぐ用事があった私はじっくり粘れず、スイバ(タデ科)の葉を食べる摂食シーンは結局撮れませんでした。
左側の後脚が何か事故で根元から欠損していますね。

腹端の形状で性別を見分けられる筈なのですが、未だマスターしていません。
交尾中の写真と腹端を見比べたところ、この個体はおそらく♀だろうと分かりました。



コバネイナゴ♀-L3@スイバの葉

2017/12/14

跳べ!コバネササキリ♀



2016年9月下旬

平地の草むらで長い産卵管を有するコバネササキリ♀(Conocephalus japonicus)がヨモギを食べていました。
葉ではなく実をムシャムシャ食べていたような気もするのですが、摂食シーンをじっくり撮らせてもらえず、すぐに跳んで逃げられました。

跳ぶと分かっていればハイスピード動画に切り替えたのに、残念!


▼関連記事
ススキの種子を食すコバネササキリ♀



2017/08/25

街中の側溝で鳴くケラ♂の謎:#2【暗視映像】



2017年5月下旬・午後22:00頃
▼前回の記事
街中の側溝で鳴くケラ♂の謎:#1【暗視映像】

夜道を歩いていると、また新たに街中でケラ♂(Gryllotalpa orientalis)が鳴いている側溝(幅100cmの融雪溝)を見つけました。

まずは赤外線の暗視カメラで撮影してみます。
次に白色LEDを点灯してもケラ♂は平気でジーーー♪と単調に鳴き続けていました。
ケラの姿は見つけられなかったものの、鳴き声のする方向から察するに、地上の植生内ではなく、護岸の石垣の隙間に潜んでいるようです。

撮影直後の気温は24.7℃、湿度44%。
実はここは泣く子も黙る税務署前でした。
お上に毟り取られてオケラになった納税者の怨嗟の声なのか?と想像したら、ちょっと可笑しくなりました。
もしここがギャンブル施設だったらより一層面白かったですね。(出来過ぎの話)


昼間に撮った現場の状況。右岸の石垣で鳴いていた。

こんな自然度の低い環境でケラが鳴いているのは、あまりにも不自然に思いました。
前回の記事で述べたように、田植え前に水入れされた田んぼから水路を流されてきてようやく辿り着いた個体なのではないかと私は予想しています。
数日後の夜に再訪しても鳴き声はしなくなっていました。
飛んでどこか新天地へ移動したのなら良いのですが、人知れず死んだのかもしれません。
この側溝は両脇が石垣になっているので、コンクリート三面張の水路より遥かにマシですね。(おそらく脱出可能)
側溝の上流が本当に田んぼに繋がっているのかどうか、突き止める必要があるのですが、難航しています。

ケラと同じく田んぼで暮らすことの多いタガメの本を読んでいたら、似たような話が書いてありました。
市川憲平、北添伸夫『田んぼの生きものたち:タガメ』によると、

「田んぼから突然水がなくなります。稲刈りの準備のために、落とし口を開いて、田んぼの水を落としたのです。(中略)落とし口から側溝へと流されるタガメも少なくはありません。コンクリート製の側溝の壁は垂直で、飛ぶことのできない幼虫は脱出できず、雨が降ると川まで流されてしまいます。」(p32より引用)

田の落水とともに、コンクリートの溝に流されたタガメは、雨が降ると下流に流れていきます。コンクリートの溝には、かくれるところがほとんどないからです。(p34より)



2017/08/16

街中の側溝で鳴くケラ♂の謎:#1【暗視映像】



2017年5月下旬・午後22:30頃・晴れ

夜道を歩いていると自然度の低い市街地でも道端の側溝からジー♪というケラGryllotalpa orientalis)の単調な鳴き声が響いてくることがあります。
田園地帯の畦道ならケラが鳴いていても別に不思議なことではありません。
しかし土や草もろくに無い人工的な水路で果たしてケラが生息できるのでしょうか?
やはり数日後にはその鳴き声は聞こえなくなってしまいます。
また、側溝からケラの鳴き声が聞こえる地点は毎年違うのです。
実は去年の同じ時期に気になり始めた現象なのですが、去年は証拠映像を撮り損ねてしまいました。

今年は団地の横の側溝の中から二夜連続でケラが鳴いていました。
まず赤外線の暗視動画で鳴き声を記録してみます。
ケラは♀も鳴くそうなので、性別は不明です。
北海道大学出版会『バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑』によると、

(ケラの)♀にも翅に発音器があるが、♂ほど発達していない。(中略)湿った草地や田畑などの土中にすみ、灯火に飛来する。♂は長くジーーーと鳴き、♀は短く断続的に鳴く。(p312より引用)


続けて白色LEDを点灯してもケラ♂は眩しい光を気にせず鳴き続けました。
残念ながらケラがどこに隠れているのか姿は見つけられませんでした。
天気は晴れ。
温度計を忘れてしまいましたけど、雨上がりのため体感の気温は高くなかったです。
幅50cmの側溝には水が流れておらず、暗渠の蓋が金網になっている部分の下には雑草が生い茂っていました。
先程まで降っていた雨の水滴が雑草に付着して光っています。
一方コンクリートで蓋された部分では光合成できないため草は生えていないはずです。
夏は大雨が降らない限り、この側溝は干上がってしまうのでしょう。
もしかするとケラが辛うじて生息できる安全な環境なのかもしれません。
しかし後日にまた再訪すると、ケラの鳴き声は聞こえなくなっていました。
この枯れ水路(支流?)を辿ると水の流れる側溝(融雪溝)につながっていました。

私が推理したシナリオは以下の通りです。(あくまでも個人的な作業仮説です)
ケラが道端の側溝で鳴き始めるのは、ちょうど近隣の田んぼに水を入れ代掻きした(今年は5月中旬)後である点に注目しました。
春まで田んぼの地中で暮らしていたケラが突然の増水に流されて農業用水路から更に下流の融雪溝に流されて来たのではないでしょうか?
ここ雪国では冬の除雪作業に備えて融雪溝が町中に縦横無尽に張り巡らされているのです。
各家庭が雪かきしたその雪を捨てて融かしたり大きな川まで流すための水路です。
ケラは泳ぎも達者らしいので、なんとか溺れずに水から上がれた地点でケラが途方に暮れて鳴いている、という推理です。
当然、そんな人工的な場所に単独で漂着しても繁殖できず、すぐに死に絶えてしまいます。

ケラの鳴き声が聞こえた側溝から上流にどんどん辿っていけば、私の予想では水田に行き着くはずです。
ところが実際に調べようとしたら、意外に難しいミッションでした。
側溝が交差点の下を暗渠(地下水路)でくぐる時にどの方角から流れているのか(交差点を直進するのか曲がるのか分岐しているのか)、素人には外から分からないのです。
役所で尋ねれば側溝や融雪溝の詳細な地図を閲覧させてもらえるのかな?

逆に、生きたケラに超小型の電波発信器やGPSを括り付けて田んぼから流れ出る用水路に放流し、街中の側溝まで辿り着けることを証明できればエレガントです。
必ずしも生体を使わなくても、小さな浮きや追跡機器を流してみるだけで充分かもしれません。
この方法論は、ポリネシア人の起源について南米渡来説を立証するために海洋人類学者のヘイエルダールが自作のイカダで南太平洋を漂流した壮大な実験(コンティキ号の冒険)と同じ発想です。
しかし水入れした田んぼから小型GPSを水路に流してもすぐに途中で引っかかったり紛失したりして、文字通りお金をドブに捨てる実験になるだけかもしれません。
もし私の仮説が正しいと分かれば、春に田んぼから流れ出る排水口に網や柵などを適切に設置すれば、ケラの犠牲を少なくすることができそうです。
ケラは未だ絶滅危惧種には指定されていませんし、田んぼで野鳥などの天敵に捕食される数に比べたら微々たるものかもしれません。(調べてみなければ分かりません)

別なシナリオも考えられます。
ケラは夜の灯火に向かって飛んでくるらしいので、自力で配偶者を探したり分布を広げようとしたり試行錯誤している最前線なのかもしれません。

路上を歩いてきたケラが側溝の金網から落ちた可能性もありますね。(側溝の横は団地の駐車場のケヤキ並木で、貧弱な自然が申し訳程度に残っています。)
今はケラが越冬から目覚めて活動を始める時期だとすれば、各地で鳴き始めるのは当然でしょう。
このシナリオBをどうすれば否定(または実証による肯定)できるのか、今のところアイデアが思いつきません。
何か良い案がありましたら教えてください。

先述のように、もし全ての田んぼの出水口にケラが入り込まないようにしっかり対策した結果として街中の側溝で鳴くケラが居なくなれば、シナリオAで間違いないでしょう。(言うは易く行うは難し)

つづく→#2



2017/07/24

オクウスギタンポポの白い花とヤブキリ若齢幼虫



2017年5月中旬

郊外の道端に咲いた白いタンポポの花にヤブキリTettigonia orientalis)の幼虫を見つけました。
残念ながら食事中ではなく、花の上でただ休んでいるだけでした。
『バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑』p90によると、春にヤブキリとキリギリスの幼虫の見分ける方法は簡単で、背に一本線がヤブキリで、2本線だとキリギリスの幼虫。



▼関連記事
セイヨウタンポポの花とヤブキリ若齢幼虫

日本中で在来種のタンポポが外来種のセイヨウタンポポにすっかり駆逐・蹂躙されてしまった昨今、白い花のタンポポは貴重です。
石垣の下に咲いたタンポポの群落の中で一つだけ唐突に白い頭花だったので突然変異個体なのかと疑ったのですが、調べ始めるとなかなか奥が深い世界でした。
シロバナタンポポでもなく、ようやくオクウスギタンポポTaraxacum denudatum)と判明。
日本のレッドデータによると、ここ山形県では絶滅危惧種Ⅱ類(VU)に指定されている珍しい種類のタンポポでした。

ちなみに、すぐ隣の群落は総苞の形状から在来種のエゾタンポポTaraxacum hondoense)でした。

オクウスギタンポポの花がしっかり開いてから改めて写真を撮ろうと数日後にいそいそと再訪してみたら、残念ながら他の雑草と一緒に綺麗さっぱり除草されていて落胆しました。
絶滅危惧種だというのに、タンポポを保護するという発想をこの近所の人々に伝えるのは難しそうです。


【追記】オクウスギタンポポを漢字で書くと奥薄黄蒲公英ですから、「白い花」ではなく淡黄色と呼ぶべきでしたね。


2017/01/07

フキバッタの幼虫を捕食するニホンカナヘビ【ハイスピード動画】




▼前回の記事
巣口周辺の雑草を避けて飛ぶクロマルハナバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】


クロマルハナバチの巣:定点観察#8


2016年7月上旬

クロマルハナバチBombus ignitus)の巣穴に出入りする蜂を240-fpsのハイスピード動画で記録するために長撮りを繰り返していたら、非常に興味深いスクープ映像が撮れてしまいました。
峠道の側溝に繁茂した雑草(ハナタデ??)が伸びて巣穴をすっかり覆い隠しています。




画面右上隅からフキバッタの一種の幼虫が雑草の葉に飛び降りて来ました。
やがて、コンクリート壁面の排水口から出巣してきたクロマルハナバチのワーカー♀が雑草を避けつつ、フキバッタの頭上を通過して外役に飛び去りました。
それに驚いたフキバッタは、葉上を少しだけ前進。
またしばらくすると、フキバッタは壁に向かって自発的に跳び付きました。
その後はじっと休んでいます。

コンクリート壁面を覆う雑草が突然、不自然に揺れたと思ったら小動物が駆け上がってフキバッタを捕食しました。
スローモーションで見直すと、捕食者の正体はニホンカナヘビTakydromus tachydromoides)でした。
茂みに覆われて私は気づかなかったのですが、クロマルハナバチの巣穴の右横下にカナヘビがずっと潜んでいたようです。

コンクリート壁面に止まっていたフキバッタの幼虫を目がけてニホンカナヘビが垂直の壁を一気に走って登り、見事に口で咥えました。
バッタが跳んで逃げる暇を与えませんでした。
カナヘビは獲物を咥えたまま側溝に落下。
狩りの瞬間だけリアルタイム映像に加工してリプレイすると、電光石火の早業であることが実感できます。

もしかするとカナヘビは、巣穴に出入りする蜂を狩ろうと待ち伏せしていたのかもしれません。
巣口近辺の草むらがそれまでにもときどき不自然に揺れているのが気になっていたのですが、その理由がようやく分かりました。
もしカナヘビが巣穴に押し入ったら、クロマルハナバチは集団で防衛・撃退したでしょうか?

ニホンカナヘビが狩りをする瞬間を運良く観察できたのはもちろん初めてで、この日一番嬉しい収穫でした。
偶然撮れた映像ですので、画角の不満はご勘弁願います。

▼関連記事
ハチを捕食するニホンカナヘビ
カメムシの幼虫を捕食するニホンカナヘビ


つづく→#9:帰巣時に渋滞・追突するクロマルハナバチ♀【ハイスピード動画】







2017/01/04

ショウリョウバッタ♀の跳躍と飛翔【ハイスピード動画】



2016年9月中旬
▼前回の記事
ショウリョウバッタ♀を捕まえた!

住宅街の路地で採集した褐色型のショウリョウバッタ♀(Acrida cinerea)を手に持ったまま近くの田んぼまでやって来ました。
ここなら車の往来も無く、邪魔されずに落ち着いて安全に撮影することができます。
飛翔シーンを240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
音声が録音されず無音なのはカメラの仕様です。

農道の地面に解放すると、すかさず跳んで逃げ出しました。
砂利の敷かれた農道では褐色型のショウリョウバッタ♀は見事な保護色になっています。
跳躍(ジャンプ)するだけのときと、力強く跳んでから素早く羽ばたいて飛ぶときがあります。
疲れたらしばらく飛ばなくなるのかな?
飛んで逃げるのは体力を消耗するようで、可能な限りカモフラージュに頼って農道にじっとしています。
繰り返し撮影するとなかなか飛んでくれなくなりました。
少しずつゆっくり歩いて立ち去ろうとします。

後半(@1:36〜)は更に1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
これでようやく羽ばたく際の黄色っぽい後翅が見えるようになりました。

ハイスピード動画(無音)を優先して通常のHD動画(音声あり)では一度も撮らなかったため、ショウリョウバッタの♀が♂とは異なり羽ばたきながらチキチキ…♪と鳴かないことを示す記録が残せませんでした。


2017/01/03

ショウリョウバッタ♀を捕まえた!



2016年9月中旬

住宅街の路地で褐色型のショウリョウバッタ♀(Acrida cinerea)を見つけました。
子供の頃はよく見かけて珍しくもなかったバッタですが、最近では久しぶりの嬉しい遭遇でした。
動画で撮りながら少し近づいても予想に反して飛んで逃げることはありませんでした。
靴の先で触れると跳躍してから羽ばたいて逃げました。(飛翔シーンは次回紹介します。)
しかし飛んだ先は民家のブロック塀でした。
歩いて少し登ったところを手掴みで捕獲。
口から醤油状の液体を吐き戻すかと期待したのですが、おとなしくしています。

この路地はいつ車が来るか分からないので、飛翔シーンを落ち着いて撮影できる場所までウキウキと持って行きました。


つづく→ショウリョウバッタ♀の跳躍と飛翔【ハイスピード動画】





2016/11/03

キイチゴの葉を食すヤブキリ♂



2016年7月下旬

峠道沿い草むらでヤブキリ♂(Tettigonia orientalis)がキイチゴの一種の葉を食べていました。
葉を齧る口器の動きがよく見えます。
満腹したのかカメラを警戒したのか分かりませんが、すぐに向きを変えて歩き去ってしまいました。
灌木の枝を登り、茂みに姿を消しました。


木苺だと思うのですが名前をご存じの方は教えて下さい。



2016/10/22

虫の空き巣をかじるヤブキリ♀



2016年7月中旬

山間部の道端(林縁)のでヤブキリ♀(Tettigonia orientalis)を見つけました。
長い産卵管を有する♀成虫です。

初めは私のことを警戒しているのか蔓植物の葉でフリーズしていました。
(ヤマイモではなさそうですけど、ヤマノイモ科のオニドコロですかね…?)
しばらく待つと摂食を再開。
オニドコロ?の葉に軽く口を付けただけで、本気で食べてはいないようです。
味見かな?
よく見ると葉に虫の食痕があり、葉縁をゆるく巻いて糸で綴って留めてあることから何か虫の巣になっているようです。
その巣に潜んでいる幼虫を追い出して捕食する作戦なのかな?と興味深く見守ります。
もし葉そのものを食べるのであれば、わざわざ栄養価の低い食痕部分を食べないと思うのです。
しかしヤブキリは動きを止めてしまい、自発的に跳んで逃げました。

直後に気になる葉巻を開いてみたのですが、空き巣でした。
ヤマノイモ科を食草とするダイミョウセセリの幼虫の巣ですかね?(あまり自信がありません)
しかしダイミョウセセリの巣に特有の葉の切れ込みがありません。
ご存じの方は教えて下さい。





2016/10/08

虫を捕食するイブキヒメギス♂



2016年7月中旬

山間部の道端に生い茂ったヨシの葉にイブキヒメギス♂(Eobiana japonica)が乗っていました。
よく見ると何か黒っぽい虫を捕食していました。
獲物の正体は不明です。
次はそっと近づいてマクロレンズで接写しようとしたら運悪く車が通りかかり、イブキヒメギス♂は跳んで逃げ、見失ってしまいました。



2016/09/25

笹の葉を食べるフキバッタ【名前を教えて】



2016年7月上旬

山間部の道端に生えたの群落でフキバッタの一種が食事していました。※

笹の葉の表に止まったフキバッタ(種名不詳)が葉縁を食害しています。
頑丈な口器で葉脈を断ち切る音が響きます。
胸背が水滴で濡れていますね。

後半は三脚を立てて、微速度撮影で記録しました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。(@6:38〜)
ところがフキバッタはもう満腹したようで、笹の葉を歩いて移動すると葉裏に回り込んでしまいました。
最後は跳んでどこかへ立ち去りました。
笹の葉には独特の食痕が残されました。

食べながら脱糞しないかと期待して長撮りしたものの、空振りに終わりました。
フキバッタは排泄の瞬間に糞を蹴飛ばすのです。)

※ クマイチゴの果実を吸汁するカメムシを接写していたときに、近くからパリパリと葉を食べる音がするので気づきました。

このフキバッタの名前や性別がお分かりの方はぜひ教えて下さい。
腹端の形状で性別が分かる?
翅が無いので、幼虫の可能性は?






2016/09/17

キササゲの花を食すイブキヒメギス♀と追い払うクロオオアリ♀



2016年7月上旬

峠の道端に見慣れない幼木の群落が自生していました。
黄色の花が咲いています。
帰ってから調べてみると、アブラギリと迷ったのですが帰化植物のキササゲのようです。
(秋になって細長い実がついたことからキササゲで確定しました。)※追記参照

イブキヒメギス♀(Eobiana japonica)がキササゲの花弁(花びら)をむしゃむしゃ食べていました。
ところが同じ花にクロオオアリCamponotus japonicus)のワーカー♀がやって来て、イブキヒメギス♀の足の先にあちこち噛み付き始めました。
アリの攻撃に堪らず花から退散しました。
横を向いた瞬間に腹端の産卵管と丸い翅先が見えたことから、イブキヒメギス♀と判明。
アリはキササゲの花でパトロールを続けます。
しばらく待ってもイブキヒメギス♀は花に戻って来ませんでした。

このアリの行動はとても興味深く思いました。
獲物になるかどうか、試しに攻撃してみたのですかね?
もしかすると、アリと共生関係にあるアブラムシのコロニーがあり、この花を食害する草食性昆虫から防衛したのでしょうか?
それとも、キササゲの葉の根元付近には花外蜜腺があるそうなので(参考サイト:松江の花図鑑)、だからアリはキササゲのボディーガードを務めたのかな?
いずれの可能性も後で思いついたことで、現場では確かめていません。

その代わりせっかくなのでキササゲの送粉者を突き止めようと、傍らでしばらく粘って待機したのですけど、訪花するハナバチ類は現れませんでした。




【追記】
9月上旬に同じ場所で撮影した実の写真。


更に2ヶ月後(11月中旬)、葉が枯れた後の実の写真。




2016/06/05

フキバッタの死骸を運ぶクロヤマアリ♀



2015年8月中旬

峠道でフキバッタの一種にクロヤマアリFormica japonica)のワーカー♀が群がり、死骸を巣に運んでいました。
獲物は未だ五体満足ですが、多数のアリが噛み付いたり脚を引っ張り合って引き千切ろうとしています。
やがて死骸は解体されることでしょう。



2016/05/28

ヤブカンゾウの茎を下るヒメギス♂



2015年7月下旬

道端に咲いたヤブカンゾウの群落でヒメギス♂(Eobiana engelhardti subtropica)が茎を歩いて降りています。
左後脚を欠損した個体です。
近くでヤブカンゾウの蕾を食べている♀と交尾しようと接近を試みるのでしょうか? 
♀の居る株に登り直すかと期待したのですが、見失いました。



2016/01/27

ヤブキリ♀がタラノキの枝で右往左往し身繕い



2015年7月下旬

山間部の道端に生えたタラノキの灌木でヤブキリ♀(Tettigonia orientalis)を見つけました。
タラノキの枝を下から登ってきました。
葉の先に達すると行き止まりと気付き、引き返します。
枝の二股まで戻ると別の枝を登り始めました。
斜めに伸びた枝の下面にぶら下がると静止。
しばらくすると、いつの間にか枝の上面に来ていましたが、その場から動きません。
前脚の先を舐めてお化粧しています。

以前紹介したタラノキの葉を食べていたヤブキリ♀も近くにいましたが、今回の映像に登場する♀は別個体です。



ランダムに記事を読む

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

Smarter Related Posts