2019/05/18

飛べ!ブドウトリバ(蛾)【HD動画&ハイスピード動画】



2018年11月下旬

室内の白壁にブドウトリバNippoptilia vitis)が止まっていました。
寒い屋外から迷い込んだのでしょう。
本種は成虫で越冬するのですかね?

接写を始めると、木の窓枠で静止していたブドウトリバがわずかに歩き、続いて右の触角が動きました。
下から金属製定規を当てて開張を採寸します。
定規をゆっくり近づけると蛾はすぐに飛んで逃げ、白い壁紙に止まり直しました。

飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:38〜0:46、0:59〜1:08)
指の爪先で右後脚に軽く触れると、慌てて飛んで逃げました。
今度も準備運動の羽ばたきをやりませんでした。

二度目(Take 2)はやや引きの絵でハイスピード動画撮影してみましょう。
定規をそっと近づけて飛び立たせます。
ブドウトリバは明るい窓に向かって飛んで行きました。
その飛ぶ姿は、なんだかガガンボを連想しました。

西口親雄『森はナゾがいっぱい』という本を読んでいたら、トリバガを幼虫から飼育したマニアックな記録がありました。

飼育容器から、1匹、逃げだした。部屋の中を、ヒラヒラ飛んでいく。一生懸命、翅をはばたかせているが、進まない、という感じで、飛んでいる。翅がなん枚にも切れているから、当然だ。トリバガは、なぜ、翅を切ったのか。 (p23より引用)



※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ブドウトリバ(蛾)@白壁macro
ブドウトリバ(蛾)@白壁・全景
ブドウトリバ(蛾)@窓枠macro

順番待ちして熟柿を食すスズメの群れ(野鳥)【HD動画&ハイスピード動画】



2018年11月下旬

民家の庭に植えられたカキノキスズメPasser montanus)が群がって熟柿を啄んでいました。
1羽が食べていた熟柿の上に、なんと白い軟便を排泄しました!(@0:03)
衛生観念の欠如にびっくり。
そこへもう1羽が飛来すると、先客のスズメは驚いて飛び立ち隣の小枝へ移動しました。
ちなみに背後でキュルキュル…と絶えず聞こえる耳障りな音は、近くの町工場からスチームが吹き出る音です。

240-fpsのハイスピード動画に切り替えてスズメが柿の枝から枝へ飛び移る様子を撮ってみました。(@0:39〜)
すると偶然にも、興味深いシーンが記録されていました。
同じ熟柿に2羽のスズメが並んで止まっていたのですが、嘴で横の個体を軽く突いて攻撃し、追い払いました。(@0:45)
熟柿を独り占めする占有行動があるとは知りませんでした。
群れの個体間に「つつきの順位」(上下関係)があるのでしょう。
このカキノキには他にも沢山の熟柿が実っているのに、順番待ちになるほどとりわけ美味しい果実があるようです。

順番を待っている2羽が近くの枝から枝へ跳び回っています。
やがて熟柿を食べていた個体が場所を譲りました。
すかさず、順番待ちをしていた1羽が熟柿を食べ始めます。
2番手の個体も一口食べただけで、場所を譲りました。
最後は次々に飛び去りました。


スズメ(野鳥)@カキノキ樹上+熟柿採食

2019/05/17

ブタナの花蜜を吸うモンシロチョウ♂



2018年11月中旬

河原の土手(堤防)に咲いたブタナの群落でモンシロチョウ♂(Pieris rapae)が訪花していました。
秋風に煽られながらも翅を半開きにして吸蜜しています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


【追記】
この花の名前を長らくオオジシバリだと思い込んでいたのですが、外来種(帰化植物)のブタナと分かったので訂正しておきます。

モンシロチョウ♂@ブタナ訪花吸蜜

刈田を低空で飛ぶチョウゲンボウ♀(野鳥)



2018年11月下旬・午後13:19

稲刈りの済んだ田んぼの農道を私が歩いていたら、電柱のてっぺんから1羽の猛禽類αが飛び立ちました。
後にチョウゲンボウ♀(Falco tinnunculus)と判明します。

滑空して遠くの田んぼに着陸するかと思いきや、そのまま左に旋回して隣接する住宅地の電柱の天辺に止まりました。
これほど低空で飛ぶチョウゲンボウを見るのは初めてです。
近づく私を警戒して逃げたのかと初めは思ったのですが、もしかすると遠くの田んぼに見つけた野ネズミを狩ろうとして失敗した(獲物に逃げられた)のかもしれません。
飛翔シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。


▼関連記事(5年前の撮影)
ホバリングから獲物を狩るチョウゲンボウ(野鳥)

電柱に背を向けて止まったチョウゲンボウ♀は、顔が頷いているような動きをしています。
鳴き声は聞き取れませんでした。

つづく→屋上の梯子に止まって羽繕いするチョウゲンボウ♂(野鳥)


2019/05/16

ブロッコリーを訪花するヒメアカタテハの羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2018年11月下旬

農村部のブロッコリー畑でヒメアカタテハVanessa cardui)が訪花していました。
翅を半開きで軽く開閉しながら吸蜜しています。
花から花へ飛び回り、翅の裏面も見せてくれました。
近くの花へ歩いて移動することもあります。

ヒメアカタテハが花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:46〜)

キタキチョウEurema mandarina)が近くに飛来するとヒメアカタテハは牽制するように翅を全開にしました。
するとキタキチョウはすぐに飛び去りました。
キタキチョウとのニアミスは1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:55〜2:04)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ヒメアカタテハ@ブロッコリー訪花吸蜜
ヒメアカタテハ:翅裏@ブロッコリー訪花吸蜜

用水路の縁から飛んで逃げるキセキレイ(野鳥)



2018年11月下旬

山麓を流れる水路のコンクリート護岸にキセキレイMotacilla cinerea)が止まっていました。
私がカメラを向けるとすぐに向きを換え、鳴きながら飛んで逃げてしまいました。
一瞬の邂逅を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
水路内は水が涸れていて、落ち葉が大量に溜まっています。

この個体は喉が白いので♀かと思ったのですが、冬羽は性別が区別できないらしい。

(キセキレイの)夏羽では、♂ののどは黒くて白い顎線が目立ち、♀ののどは白っぽい。冬羽では♀♂とものどが白い。(『色と大きさでわかる野鳥観察図鑑』p136より引用)



積雪地に棲む個体は冬になると暖地へ移動する。冬季には市街地の水辺でも観察される。(wikipediaより引用)
確かに私は冬にキセキレイを見たことはありません。



2019/05/15

銀色に光るマットに飛来したアキアカネ♀



2018年10月中旬・午後14:45頃


▼前回の記事
銀色に光るマットに離着陸するノシメトンボ♂の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】
銀色に光るマットに離着陸するノシメトンボ♀

湿地帯の横の日当たりの良い歩道に私がキャンプ用の銀マットを広げると、次に飛来したのはアキアカネ♀(Sympetrum frequens)でした。
まずは偵察するかのように、何度も往復して銀マットの上を低空で飛び回りました。
しかし残念ながらスロー再生しても、銀マットを水溜りの水面と誤認して単独打水産卵する行動はやりませんでした。

銀マットに止まったときに撮った胸部側面の写真を拡大して、アキアカネ♀と確定できました。
翅を下げて休んでいるときも、頭部をグリグリと動かして上空を注視しています。
獲物が飛んできたらすかさず飛び立って捕食するのでしょう。
(飛び立つ瞬間は撮れていません。)
ときどき銀マットから飛び立つと、少し離れた場所(銀マット上)に舞い戻ってきます。

ノシメトンボもそうだったのですが、飛来したトンボが銀マットの真ん中に着陸せず、いつも端っこに止まる点が気になりました。
水溜りと誤認して、銀マットの中央部は水深が深そうだと用心しているのでしょうか?
もしかすると昆虫は複眼で銀マット表面の格子模様を認識するのは苦手で、着陸時に距離感が掴みにくいのかもしれません。(鏡のように平らでよく光る反射板を使って実験すべき?)

実験した時間帯が夕方で良くなかったのかもしれません。
アキアカネの生殖行動は午前中がピークらしいのです。(図鑑『ネイチャーガイド日本のトンボ』より)

この♀に交尾を挑もうとするアキアカネ♂もいませんでした。
尾繋がりの状態で銀マットを訪れるアキアカネ♀♂ペアも今回観察できませんでした。
本物の水溜りの横に銀マットを広げた方が良さそうです。
色々と課題が残るので、来季も再チャレンジします。


アキアカネ♀:顔@銀マット
アキアカネ♀:側面@銀マット
アキアカネ♀:側面@銀マット

川の岩場で採食、脱糞するセグロセキレイ♂(野鳥)



2018年11月上旬・午後16:00頃

川の中央部の水面から島のように突き出た岩場にセグロセキレイ♂(Motacilla grandis)が飛来しました。
岩の天辺に登ると、辺りを監視しています。
縄張りの見張り台なのかな?

水際まで下りてきたので、水浴や飲水をするのかと期待したのですが、外れました。
何か小さな虫を捕食しているようです。
岩伝いに上流へ移動し、中州に辿り着きました。

途中で石の上に白い糞を少量排泄しました。(@2:52)
映像を見直すと、岩場のあちこちが白いペンキを垂らしたように鳥の糞で汚れていました。
おそらくサギ類が岩の上で休んだ際に残した糞でしょう。



2019/05/14

ヒメジョオンの蕾に止まって休むオオセイボウ



2018年11月中旬・午後14:25頃

川の堤防に咲いたヒメジョオンの群落でオオセイボウStilbum cyanurum pacificum)が休んでいました。
開花しかけの蕾にしがみついて静止しています。
体は垂直に立てた体勢で、触角は寝かせています。
周囲はセイタカアワダチソウの群落が花盛りでした。

日光浴をしているのか、睡眠中なのか、それとも寿命間近の老化した個体で不活発なのかな?

前回(8日前)に見つけた場所とほぼ同じなので、ひょっとすると同一個体なのかもしれません。


▼関連記事
セイタカアワダチソウの花蜜を吸うオオセイボウとウラナミシジミ♀



つづく→ヒメジョオンの蕾で目覚め、身繕いするオオセイボウ


オオセイボウ:側面@ヒメジョオン蕾+休息
オオセイボウ:背面@ヒメジョオン蕾+休息

河畔林を飛び回るエナガとシジュウカラの混群(野鳥)



2018年11月中旬

エナガAegithalos caudatus)の群れが川沿いの藪で枝から枝へ忙しなく飛び回っていました。
柳やニセアカシアの灌木が並ぶ河畔林がクズの蔓に覆われて藪(マント群落)になっています。
風切り音や背後の町工場の騒音でかき消され、エナガの鳴き声は聞き取れませんでした。
後半になるとシジュウカラParus minor minor)も登場したので、混群を形成しているようです。


エナガ(野鳥)群れ@河畔林

2019/05/13

ブタナを訪花するイチモンジセセリの羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2018年11月上旬

河原の土手に咲いたブタナの群落でイチモンジセセリParnara guttata)が訪花していました。
翅をしっかり閉じて吸蜜しています。

花から花へ飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:30〜)
羽ばたくと初めて翅表を見ることが出来ます。
複数個体を撮影。


【追記】
この花の名前を長らくオオジシバリだと思い込んでいたのですが、外来種(帰化植物)のブタナと分かったので訂正しておきます。


イチモンジセセリ@ブタナ訪花吸蜜

オオタカ?との遭遇(野鳥)



2018年11月中旬

鳥が公園を低空で飛び、私の横を通り過ぎると隣の駐車場も横断し、黄緑色の塗装で目立つパチンコ店の屋根に止まりました。
おそらく公園の裏にある河畔林の方から飛来したと思われます。
私とすれ違った瞬間はキジバトかと思ったのですが、屋根の縁で辺りを見渡している後姿を見ると猛禽でした!

左右を確認してからすぐに飛び立つと、大通りの方へ力強く羽ばたいて飛び去ってしまいました。
建物の裏も川の支流が流れているので、そちらの堤防に向かったのかもしれません。。

飛び去る様子を1/5倍速のスローモーションで見直すと、チゴハヤブサやトビ、ノスリではありません。
夏鳥のサシバはこんな時期にもう居ないはずです。
まさかオオタカAccipiter gentilis)ですかね?
郊外とは言え、こんな街中に近いところで憧れの猛禽と出会えるとは意外な発見でした。


【追記】
2年後に現場の対岸付近で飛び回るオオタカをしっかり観察することができた…と思いきや、ハイタカでした。
▼関連記事



オオタカ?(野鳥)@P店屋根

2019/05/12

クズの葉を食べ脱糞するヨトウガ(蛾)の幼虫【100倍速映像】



2018年10月下旬・午後23:13〜午前5:13

ヨトウガ(蛾)幼虫の飼育記録#13



▼前回の記事
コスモスの花を食害するヨトウガ(蛾)幼虫【30倍速映像】

ヨトウガMamestra brassicae)の幼虫(俗名ヨトウムシ:夜盗虫)がコスモスの花をほとんど食べ尽くしてしまったので、次はクズの葉を与えてみました。
葛の葉を蚕食する様子を深夜に微速度撮影しました。
100倍速の早回し映像でご覧下さい。

大きくていかにも硬そうなクズの葉でも食い荒らしましたが、太目の葉脈は食べ残していました。
休み休み葉を食べながらも黒い糞を定期的に排泄しています(@1:09、1:41、1:58、2:13、2:34、2:56、3:25)。
早回し動画が速すぎるので、排便を見逃したり見間違えたりしている回もあるかもしれません。

広食性(食草の好き嫌いがあまり無い)ゆえに大害虫との悪名高い夜盗虫ですが、植物なら何でも食べるという訳ではなく、例えばイワガラミの葉はあまり好きではなさそうでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
これまで微速度撮影による早回し映像では、照明のチラつきが気になっていました。
編集でdeflickerというエフェクトをかけたら、見事に改善されました。


つづく→#14:




↑【おまけの動画】
同じ素材で早回し速度を落とした50倍速の映像をブログ限定で公開します。


川岸の猫を警戒し群れで対処するオナガガモ♀♂(野鳥)



2018年11月上旬

真っ白なイエネコFelis silvestris catus)が夕方の川へ散歩にやって来ました。
慣れた足取りで川岸を行ったり来たりしています。
首輪が見えないので、野良猫ですかね?
毛色は白でも目は赤くないので(虹彩は黄色)、アルビノとは違います。

川面にはオナガガモ♀♂(Anas acuta)の大群が浮かんでいました。
ネコは水に濡れるのを嫌いますから、まさか川に飛び込んでまで野鳥を狩るつもりがあるとは思えません。
それでも狩猟本能が刺激されるのか、ネコはどんどん近づいて行きます。

ネコはわざとらしく川とは逆方向を向いて(鴨を見ないように、興味なさげに)桟橋を歩いています。
しかしネコは舌なめずりをしたり、桟橋に落ちている水鳥の羽毛の匂いを嗅いだりして、明らかに興味津々です。
猫は水際に歩み寄り、下の水面を覗き込んでいます。
もしネコが本気ならば岸から跳びかかって襲えそうな近距離にオナガガモが居ます。

ところがネコが近づくと、川面に浮かんでいたオナガガモの群れがなぜか一斉にスーッと岸に近寄って来ました。
てっきり大騒ぎしながら飛んで逃げ出すだろうという私の予想は裏切られました。

この川では家族連れなどがよく白鳥や鴨に給餌しています。
ヒトに餌付けされたオナガガモの群れは、ヒトが川岸に来るだけで寄って来るようになりました。

猫が川岸に来ても餌がもらえると期待して集まってしまうのでしょうか?
そんなはずはありませんね。

モビング(擬攻撃)のように群れの数で天敵(捕食者)を威圧する作戦なのかもしれない、と思いつきました。
孝森まさひで『カモ類の観察:身近な水鳥の観察ガイド』を読むと、似たような観察記録が書いてあり、興味深く思いました。

ネコが池に姿を現しました。それまでは池にほとんどカモの姿はなかったのに、岸辺の草の陰で休んでいたマガモがいっせいに出てきて、ネコの近くにたくさんやってきました。きっとネコを追い払うために、マガモが集まってきたのでしょう。ネコはその数の多さに負けたのか、そそくさと池から離れて行ってしまいました。 (フィールド版p32より引用)

次は暢気に寝ているオナガガモの群れに白ネコが忍び寄ります。
ところがオナガガモ達はすぐに猫に気付くと、静かに岸から離れて行きます。
警戒声などは発しませんでした。(聞き取れませんでした)
猫が水を嫌うことを鴨は知っているのかも?

ネコは狩りを諦めて川から立ち去りました。



白ネコ@川岸徘徊vsオナガガモ♀♂(野鳥)群れ@川面+逃避&再集合 
白ネコ@川岸徘徊vsオナガガモ♀♂(野鳥)群れ@川面+逃避&再集合

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