2018/07/28

ウワミズザクラの花蜜を舐めるビロウドハリバエの一種♀?



2018年5月中旬

里山で満開に咲いたウワミズザクラで見慣れないハエが訪花していました。

腹部が黄金色で美しいですね。(毛が密生している?)
左右の複眼が離れているので、♀かもしれません。
花穂を歩き回りながら花蜜や花粉を舐めているものの、しっかり背面を向けてくれません。
枝が高いので背側からしっかり撮れず、採集も出来ず、もどかしい限りです。

帰ってから調べてみると、素人目には図鑑『札幌の昆虫』p221に掲載された「ビロウドハリバエの一種」の写真と似ているようです。
映像の個体は胸背に剛毛が無いので、コガネオオハリバエは除外しました。


他の昆虫に捕食寄生するヤドリバエ科の仲間のようです。(Tachina属の主な寄主は鱗翅目の幼虫)
このハエの名前をご存知の方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。



「カラスの行水」は短くない: 川で水浴びするハシブトガラスの群れ#1【HD動画&ハイスピード動画:野鳥】



2018年6月下旬・午後16:01〜16:21・くもり・気温30℃→29℃

暑中見舞い申し上げます。
酷暑が続くので、予定を変更してカラスの納涼動画を紹介します。

夕方の川でハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の群れが集まり、水浴していました。
普段私のフィールドでは北方系のハシボソガラスが優占種なので、これほど多数のハシブトガラスを見たのは、これが初めてかもしれません。
この映像にはハシボソガラスも少し登場しますが、ハシブトガラスが近くに居る間は少し遠慮しているような印象を受けました。
河原に散開した群れのどの個体を撮るべきか、目移りしてしまいました。

「カラスの行水」と言えば、短い水浴(入浴)を表す有名な慣用句です。

○烏の行水ぎようずい
入浴をあわててすますこと、また、入浴時間の短いことのたとえ。(『広辞苑・第5版』より引用)
烏の行水ギヨウズイ〔=カラスの水浴びのように、入ったかと思うとすぐ出る入浴の仕方〕 (『新明解国語辞典・第5版』より引用)
からすのぎょうずい【烏の行水】
《慣用句・ことわざなど》〔からすが水浴びをするときのようすから〕入浴している時間が短いことのたとえ。 (『Super日本語大辞典』より引用)

しかし、実際の水浴行動は決して短時間ではなくて、何度も念入りに行うことが分かりました。
この日は暑かったせいでしょうか?(撮影時の気温は、30℃→29℃)



今回観察したハシブトガラスの行水の作法は次の通りです。
川岸近くの浅い所に歩いて入ると、水面に嘴を差し込んで首を左右に激しく回し、顔を濡らします。
次は、それと同時に翼を水面に強く叩きつけるようになり、バシャバシャと水を跳ね上げて体を濡らします。
見ているだけで気持ちよさそうです。
全身を濡らしたいのならもっと川の深い所に入って行ってザブンと水に潜れば手っ取り早いと思うのですが、泳ぐことはありませんでした。
水浴が一段落するとピョンと跳んで近くの岩に上がり、大きく身震いして羽の水を切り、濡れた羽根を嘴で手入れします。
(飲水→)水浴→身震い、水切り→羽繕いと順番にやる行動が1セットらしく、このルーチンを何度も繰り返していました。
せっかく羽繕いまでしたのに、どうして再び水浴するのか、ちょっと不思議です。
ちなみに、「〔水にぬれたからすの羽のように〕黒くてつやつやした色」のことを「濡れ羽色」(ぬればいろ)と言います。

動物の水浴び行動と言えば、ハイスピード動画が活躍する絶好の題材です。
240-fpsのハイスピード動画に切り替えて撮ってみました。(@2:39〜)
躍動するカラスと水飛沫をスーパースローで堪能して下さい。
水浴の他にも華麗な跳躍や飛び立つ瞬間がハイスピード動画で撮れており、なかなか見応えがあります。(自画自賛♪)
水浴びする前に、先ず川の水を飲む個体もいました。(@5:30)
さっぱりしたカラスは川から飛び去りました。
羽根が水を含んで重くなったはずですが、普通に飛び立てるようです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
ハイスピード動画のスローモーションでは、ただでさえ長くなるので、羽繕いシーンを編集でカットしました。

この日は一脚が大活躍しました。
重い望遠レンズを装着し最大ズームでハイスピード動画を撮っても手ブレがかなり抑えられ、長時間の撮影でも疲れにくいです。
(ハイスピード動画撮影時は、カメラ内蔵の手ブレ補正機能がオフになってしまいます。)
三脚よりも一脚の方が、被写体の急な動きにも対応しやすいです。



つづく→#2

ハシブトガラス(野鳥)@川+水浴
ハシブトガラス2(野鳥)@川+水浴

2018/07/27

ナミテントウ終齢幼虫の徘徊



ナミテントウの飼育記録#7


▼前回の記事
脱皮中のナミテントウ若齢幼虫【10倍速映像】


2018年5月下旬

ナミテントウHarmonia axyridis)の幼虫が順調に育ち、ここまで丸々と太りました。
おそらく終齢幼虫だと思うのですが、何回脱皮したのか個々に記録していないので分かりません。
今後の反省として、飼うのはごく少数の個体(1〜2匹)に絞ってじっくり観察する方が私のスタイルに向いているようです。

ヨモギの葉を徘徊していても、食欲が無いのか、何故かアブラムシを捕食しようとしません。
逆にナミテントウ幼虫の体にアブラムシが乗ってくることがありました。
それでも無視するだけで捕食しませんでした。
そろそろ蛹化するのかもしれません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#8:脱皮前の眠で微動だにするナミテントウ前蛹【100倍速映像】


ナミテントウ終齢?幼虫+アブラムシおんぶ

田んぼの水面で芋虫を捕食して巣に運ぶハクセキレイ♂(野鳥)



2018年5月中旬

水入れしたばかりの田んぼでハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)が虫を捕食していました。
その場で食べずに嘴に細長い獲物を何匹も咥えていることから、巣で待つ雛鳥のためにせっせと餌を集めているのだと分かりました。
水面に浮いた藁や塵芥の島に身軽なハクセキレイ♂が乗り、溺れた虫(イモムシや土壌生物)が水面に浮いてきたのを捕らえているようです。
最後は住宅地の方へ飛び去りましたが見失い、営巣地は不明です。


ハクセキレイ♂(野鳥)@水田水面+虫捕食運搬

2018/07/26

ウワミズザクラの花蜜を吸うアカタテハにサカハチチョウが誤認求愛?



2018年5月中旬

里山で満開に咲いたウワミズザクラに越冬明けのアカタテハVanessa indica)も訪花していました。
木漏れ日を浴びつつ翅を半開きにして吸蜜しています。
意外にもこの組み合わせは初見でした。

突然そこへ春型のサカハチチョウAraschnia burejana)が二度も飛来し、ぶつかりそうなぐらい近寄って来ました。(@0:29、1:57)
初回のアタックはアカタテハの正面から、二回目は背後から迫ってホバリング(停空飛翔)したものの、(誤認と気づいて?)サカハチチョウはすぐに飛び去りました。
突撃(アタック)されたアカタテハの反応は、迷惑そうに少し飛んで近くの花穂へ移動しただけでした。
この謎の行動は、サカハチチョウ♂がアカタテハを交尾相手の♀だと誤認した求愛行動なのでしょうか?
ウワミズザクラの花は辺りに大量に咲いているので、蜜源を巡る占有行動(縄張り争い)とは考えにくいと思います。
同じタテハチョウ科ですけど、大きさも違いますし(アカタテハ>サカハチチョウ)、我々ヒトの目には二種の翅の模様は全く異なって見えます。

一体どうして誤認求愛したのか、理解に苦しみます。
サカハチチョウ♀♂間の正常な求愛・交尾行動を未だ観察していないのに、異種間の誤認求愛という難しい応用問題をいきなり与えられてしまいました。
私にはサカハチチョウの性別が見分けられない、という問題もあります。

2年前には同じくウワミズザクラの花で吸蜜中のサカハチチョウ春型に対して同種の別個体が飛来して、至近距離で短時間ホバリング(停空飛翔)しました。
花上の個体が翅をしっかり閉じて交尾拒否すると、諦めてすぐに飛び去りました。
これが求愛行動だったのかどうかも私には分かりませんが、観察例を地道に積み重ねて少しずつ謎解きするしかありません。

▼関連記事(2年前の撮影)
ウワミズザクラの花蜜を吸うサカハチチョウ春型


アカタテハ@ウワミズザクラ訪花吸蜜
アカタテハ@ウワミズザクラ訪花吸蜜
アカタテハ@ウワミズザクラ訪花吸蜜←サカハチチョウ@誤認求愛

池の畔で白いキノコ?を採食するハシボソガラス(野鳥)



2018年6月上旬

池の畔で一羽のハシボソガラスCorvus corone)が地面の落ち葉を嘴でめくって(掻き分けて)います。
初めは貯食行動かと思ったのですが、どうやら採食中のようです。
何か白くて薄いものを食べました。
なんとなく、これはキノコですかね?
麩菓子や煎餅など、池の鯉に与える餌なのかもしれない、と想像したりもしました。
撮影後に対岸に渡って採食メニューの正体を突き止めるつもりでいたら、別の被写体が気になってしまい、すっかり忘れてしまいました。

食後もハシボソガラスは池の岸を歩き回り、探餌行動を続けます。
捨てられたお菓子の空き袋のゴミを見つけると、嘴で摘み上げました。
包装には「こいのぼーろ」と書いてあります。
赤い鯉のぼりのイラストが印刷されていることから、5月の端午の節句辺りに売り出された季節限定の菓子なのでしょう。
中身は入っていないことに気づいたカラスはそのゴミをすぐに捨てました。



その後、ハシボソガラスは地面の草で嘴を拭い、羽繕いを始めました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ハシボソガラス(野鳥)@池畔+白キノコ?採食
ハシボソガラス(野鳥)@池畔+白キノコ?採食
ハシボソガラス(野鳥)@池畔+ゴミ拾い:菓子袋

2018/07/25

脱皮中のナミテントウ若齢幼虫【10倍速映像】



ナミテントウの飼育記録#6

▼前回の記事
アブラムシを捕食中のナミテントウ幼虫を襲うアリ

2018年5月中旬・午後14:31〜15:06・室温26℃

30匹ものナミテントウHarmonia axyridis)の若齢幼虫を同時に多頭飼育していると、生き餌の調達など日々の世話に追われて、どうしても観察が散漫になってしまいます。(目移りしてしまう)
ヨモギの葉に静止していた個体がいつの間にか脱皮していました。
脱皮直前のみん状態の幼虫は、必ずしも葉裏に隠れるとは限らず、目立つ葉表でじっとしている個体もいました。
脱皮する直前の前兆がよく分かりません。

じっとしている幼虫を撮り始めても途中で動き始めてしまったりするのです。(脱皮前の眠ではなかった。)

葉裏に下向きに静止してまさに脱皮中の別個体に狙いを定め、マクロレンズで微速度撮影してみました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。

上半身だけ既に抜け出ており、歩脚が固まるのを待っている状態でした。
重力を利用しているのか、頭を下に向けた姿勢で脱皮しました。
近くを別個体のナミテントウ幼虫が徘徊しても逃げません。(逃げられません)
餌のアブラムシが少ない状態だと、無防備な脱皮中によく共食いされるそうなので、注意が必要です。

やがて下半身も完全に抜け出ると、抜け殻の横に並んで下向きに静止しました。
背面両側に赤い縦線状の斑紋が現れました。(二齢幼虫かな?と思うものの、定かではありません。)
脱皮殻を食べることはなく、その場に残して幼虫は立ち去ります。

三脚にカメラを固定しているのに、長撮りの途中で被写界深度が浅いマクロレンズの焦点が合わなくなってしまいました。
何度も微調整する羽目になり、悩まされました。
どうやら水差しにしたヨモギの葉が少しずつ萎れているせいで、葉柄の角度が刻々とわずかに変わってしまうようです。
葉先をクリップなどで予め固定しておくべきでしたね。

つづく→#7:ナミテントウ終齢幼虫の徘徊


ナミテントウ若齢幼虫@ヨモギ葉裏+脱皮中
ナミテントウ若齢幼虫:脱皮殻@ヨモギ葉裏

キジ♂が畦道で羽繕いし、耕された田んぼを歩いて採食(野鳥)



2018年5月中旬
▼前回の記事
田起こし後の畦道で縄張り宣言の母衣打ち♪を繰り返すキジ♂(野鳥)

動画を撮り続けていると、近くの線路(単線)にローカル列車が通りかかりました。
この辺りを縄張りとするキジ♂a(Phasianus versicolor)は慣れているようで、ガタンゴトンという列車の騒音を聞いても逃げ出したりしませんでした。
こちらをじっと見すえています。


▼関連記事(1年前に別の地域で撮影)
列車の通過音に驚いて逃げるキジ♂(野鳥)

ようやく落ち着くと、羽繕いを開始。
やがて畦道から降りると、耕された田んぼを歩きながら横の畦を啄んで何かを採食しました。
すぐに畦道へ登り直すと、別個体♂bが居る隣の縄張りを見張りました。
そのまま農道をゆっくり歩き去ります。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→隣の縄張りのキジ♂b


キジ♂α(野鳥)@田んぼ畦道+羽繕い
キジ♂α(野鳥)@田んぼ畦道+羽繕い

2018/07/24

ウワミズザクラの花で吸蜜ホバリングするビロウドツリアブ【HD動画&ハイスピード動画】



2018年5月中旬

里山の山腹で満開に咲いたウワミズザクラの大木でビロウドツリアブ(=ビロードツリアブ;Bombylius major)が何匹も訪花していました。
この組み合わせも初見です。
長い口吻を花に差し入れて吸蜜している間、高速で絶え間なく羽ばたきホバリング(低空飛翔)しています。
(ただし吸蜜中は花穂に足を掛けていることがあるので、厳密にはホバリングとは呼べないかもしれません。)

吸蜜中の羽ばたきを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:50〜)
実際は超高速で羽ばたいているのに、スローモーションにすると翅を開いたまま静止して見えて、ちょっと面白いです。
打ち下ろしと打ち上げで翅の角度を変えていることがよく分かります。
別個体の羽ばたきは、実際よりもかなりゆっくり羽ばたいているように見えました。
羽ばたきの周波数に個体差があるのかな?
こうしたビデオの残像現象はストロボ効果(ワゴンホイール効果)と呼ばれます。

複数個体を撮影。


ビロウドツリアブ@ウワミズザクラ訪花+吸蜜ホバリング

給餌後に雛の糞をニセアカシア樹上の巣から外に捨てに行くハシボソガラス(野鳥)



2018年5月上旬


▼前回の記事
ハシボソガラス親鳥♀♂が雛に給餌しに通うニセアカシア樹上の巣【10倍速映像】(野鳥)

ニセアカシア樹上に作られた同じ巣に対して同じ日に撮影地点を色々と変えながら給餌シーンなどを動画で記録しました。
ハシボソガラスCorvus coroneつがいの親鳥♀♂2羽が同時に帰巣し、続けざまに雛鳥へ給餌するシーンが撮れました。
親鳥に餌をねだって雛鳥が背伸びする映像を見る限り、巣内で育つ雛はおそらく計4羽だと思います。

出巣間際に親鳥が何かを喉袋に入れました。
食餌をした直後の雛がお尻を向けて排泄し、ゼラチン質で包まれたカプセル状の糞を親鳥が拾い上げたようです(@0:54)。
喉袋を膨らませた親鳥が巣を離れて左へ滑空し、対岸の河畔林の樹上に止まり直しました。
直後に喉袋から雛の白い糞を吐き出し(排糞行動)、嘴を足元の枝で拭いました。(@1:20)
親鳥が止まって木の枝には蔓植物の藤の花が咲いています。
雛への給餌と排糞はほぼワンセットです。
雛の糞を毎回巣の外へわざわざ捨てに行くのは、巣内を糞で汚さないように衛生的に保つためと、雛を襲う天敵に糞で巣の位置を悟られないようにするためだと思われます。

川を横切る電線に親鳥♀♂が互いに離れて止まり、採餌の合間に辺りを見張っていることがありました。

動画には撮れていませんが、夕方になるとねぐらを目指してカラスの群れが鳴きながら川の上流へ飛んで行きました。
このとき営巣地の縄張りを領空侵犯されたのに、親鳥は迎撃しませんでした。
その代わり帰巣して雛に付き添って守りました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→ハシボソガラスの巣立ち雛(幼鳥)がニセアカシアの枝で羽繕い、脱糞(野鳥)


ハシボソガラス親鳥♀♂(野鳥)@帰巣:ニセアカシア樹上+雛給餌
ハシボソガラス親鳥(野鳥)@帰巣:ニセアカシア樹上+雛給餌
ハシボソガラス親鳥(野鳥)@電線
ハシボソガラス親鳥(野鳥)@電線

2018/07/23

アブラムシを捕食中のナミテントウ幼虫を襲うアリ



ナミテントウの飼育記録#5


2018年5月中旬


▼前回の記事
ヨモギヒゲナガアブラムシを捕食するナミテントウ若齢幼虫

道端からヨモギを採集してくる際に、一緒についてくるアリを完全に取り除いておく必要があります。
アブラムシが分泌する甘露を報酬として、アリはアブラムに随伴し、その天敵から守るボディーガードとして働きます。

ヨモギヒゲナガアブラムシ(Macrosiphoniella yomogicola)を捕食中のナミテントウHarmonia axyridis)若齢幼虫に対してボディーガード役のクロアリ(種名不詳)のワーカー♀が激しく噛み付いたり腹端から蟻酸を吹きかけたりしていました。
ところがナミテントウ幼虫はアリから攻撃を受けても平然と捕食を続け、逃げたりしませんでした。
テントウムシの幼虫は体表のトゲトゲで自衛しているようです。
逆になぜかアリの方がどこかへ行ってしまいました。
アリを同定する前に素早く逃げられてしまったのが残念です。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#6:脱皮中のナミテントウ若齢幼虫【10倍速映像】



【追記】
今村寿明『化学で勝負する生物たち―アレロパシーの世界〈1〉』によると、
テントウムシ自体もなにせ1cm満たない昆虫だから、アリなどに寄ってたかられると食べられてしまう。このときにはテントウムシの方がコシネリンという化学物質を放出するが、このコシネリンは10^-3mol/d㎥程度の溶液でもアリが嫌がる。つまり、ナナホシテントウの対蟻防衛物質というわけである。 (p57より引用)
テントウムシの幼虫も成虫と同じくコシネリンを放出するのだそうです。
今回の動画でナミテントウ幼虫が対蟻防衛物質を含む液体を分泌している様子は写っていませんでした。



川岸で採食、羽繕いするカワラヒワのペア(野鳥)



2018年5月上旬・午後16:38

川岸に2羽のカワラヒワCarduelis sinica)が飛来しました。
水際の湿地(水たまりの近く)に来たので、夕方の水浴びまたは飲水するかと期待して動画を撮り始めたものの、予想が外れました。
私のことを警戒しているのかもしれません。

一羽は枯れ茎に止まって羽繕いしています。
もう一羽は地面を喋んで餌を探しています。
最後は相次いで飛び立ち、河原の土手の方へ逃げて行きました。
行動を共にしているということは、つがいなのかな?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


カワラヒワ2(野鳥)@川岸+採食

2018/07/22

ウワミズザクラの花蜜を吸うイカリモンガ(蛾)



2018年5月中旬

里山の山腹に育ったウワミズザクラの大木が満開の花を咲かせていました。
そこへイカリモンガPterodecta felderi)という昼行性の蛾が訪花していました。
翅をしっかり閉じて吸蜜しています。
私がカメラを向けて撮り始めたら、何かに驚いてすぐに飛び立ってしまいました。
初めて見る組み合わせだったのに、残念!


イカリモンガ(蛾)@ウワミズザクラ訪花吸蜜

ハシボソガラス親鳥♀♂が雛に給餌しに通うニセアカシア樹上の巣【10倍速映像】(野鳥)



2018年5月上旬・午後16:47〜18:10 (日の入り時刻は午後18:34)
▼前回の記事
ハシボソガラスの育雛放棄?(野鳥)【10倍速映像】

4日ぶりの定点観察。
前回の反省を踏まえて、営巣地からかなり離れた地点に三脚を立ててハシボソガラスCorvus corone)の巣を望遠レンズで狙うことにしました。
これなら親鳥も安心して巣に出入りして雛にせっせと給餌してくれます。

下手に隠れるよりも私の姿が親鳥から丸見えの方がむしろ安心してくれるような印象を受けました。
それでも初めは私の近くまで親鳥が偵察に来ました。
隣の縄張りからも別のカラスが様子を見に来ました。(繁殖しない若鳥かも?)


微速度撮影で親鳥の給餌活動を長時間監視してみました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
親鳥が留守中も腹を空かせた雛がときどき巣内で首を長く伸ばし餌乞いしていました。
1時間23分間の撮影で親鳥の給餌行動が計11回録画されていました。
平均すると7.5分に1回、給餌していました。

親鳥の性別判定や個体識別ができないのですが、ときどき2羽の親鳥が相次いで帰巣、給餌していたので、共働きしていることが分かりました。
給餌の合間に親鳥は、営巣地の手前を横切る電線や近くに立つ別のニセアカシアの樹上に止まったりして、ときどき休む(辺りを見張る)姿も捉えられていました。
親鳥♀♂のどちらがサボり気味なのか、育雛(給餌)の貢献度合いをきちんと調べるには、親鳥に足環を付けて個体標識して性別を見分ける必要があります。

遠くの山には未だ残雪が見えます。
ニセアカシアの枝には急速に葉が茂りつつあります。



巣に目一杯ズームインするよりも、やや引きの絵で撮った方が、親鳥がどのように(どこを経由して)入巣したか分かりやすく面白い映像になりますね。

夕方で薄暗くなると、引きの絵の方が少しでも明るく撮れるという利点もあります。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→給餌後に雛の糞をニセアカシア樹上の巣から外に捨てに行くハシボソガラス(野鳥)


ハシボソガラス(野鳥)@巣:ニセアカシア樹上・遠景
ハシボソガラス親鳥(野鳥)@帰巣:ニセアカシア樹上+雛給餌

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