2025/10/11

独りで追いかけっこ遊びをするニホンアナグマの幼獣【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月下旬 

シーン0:7/22・午後13:13・晴れ(@0:00〜) 
シーン0:7/22・午後13:53・晴れ(@0:04〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
平地の二次林でニホンアナグマ(Meles anakuma)母子が暮らす営巣地(セット)を無人センサーカメラで見張っています。 


シーン1:7/30・午後18:41(@0:07〜)・日の入り時刻は午後18:53
兄弟姉妹の幼獣3頭が営巣地で一緒に追いかけっこをして遊んでいる間に、1頭だけはぐれてしまったようです。 
それでも独りではしゃいで走り回っています。 
林内に仲間の姿が見えているのかもしれませんが、もしもイマジナリーフレンド(「想像上の仲間」や「空想の遊び友達」)を相手に独り遊びしているのだとすれば、それはそれで幼獣の精神的な成長を物語っています。

ちなみに去年も同様の独り遊びを好む幼獣個体が見られました。 


マミガサキアザミの花で採餌するハナバチの一種がキマダラセセリに体当たり(占有行動?)

 

2024年7月中旬・午前11:30頃・くもり 

里山の山腹をトラバースする山道の横(林縁)に疎らに咲いたマミガサキアザミでハナバチの一種が訪花していました。 
吸蜜するハナバチをよく見ると、後脚の花粉籠に黄色い花粉団子を付けています。 
花から飛び立つと、蜂の羽音がかすかに聞こえます。
 
私はこのハナバチの名前が分からなかったので、ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。
おおまかな分類(〜科など)でも知りたいのです。
私のフィールド(@山形県)では結構よく見られるハナバチです。

興味深いのは、次の行動です。 
隣の花で吸蜜していたキバネセセリ(Bibasis aqulina chrysaeglia)に体当たりして追い払ったのです。 
高速で羽ばたく蜂の翅がチョウの翅に触れたようで、蜂の羽音が変わりました。
偶然の衝突事故かもしれませんが、蜜源植物を守る占有行動なのかな? 
直後にそのハナバチは慌てて逃げてしまいました(飛び去った)。 
その一方で、下に落ちるように逃げたキバネセセリが再び舞い上がって、元の花に戻ってきました。 
つまり、今回ハナバチは蜜源植物の占有(ライバルの排除)に失敗しました。 

キバネセセリは吸蜜に夢中で、カメラを近づけて接写してもなかなか逃げませんでした。 
最後に飛び去ったのは、私がうっかりマミガサキアザミの葉に触れて揺らしてしまったからです。 


※ 蜂の羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
ハナバチの蜜源占有行動について、Perplexity AIに相談してみました。 
以下はその回答です。

ハナバチが他の昆虫(例:チョウ)に体当たりして花から追い払う行動は、偶発的な衝突だけでなく、実際に蜜源植物や採餌資源を守る「占有行動」や「排除行動」として観察されることがあります。

ハナバチによる訪花虫の排除行動

  • 多くのハナバチ(特に大型のミツバチ、マルハナバチ、単独性ハナバチ)は、給餌・繁殖資源である花が限られている場合、近づく他の花訪者(チョウ、ハエ、別種あるいは同種のハチ)に対して「アタック」や「体当たり」、威嚇飛翔、時に追い払いを行うことがある。

  • こうした行動は「餌場の占有(resource guarding)」または「テリトリアル(territoriality)」と呼ばれ、特に蜜源が限られる状況や豊富な蜜・花粉を持つ花で顕著に見られる。

  • チョウ以外にも、ハナアブや他の花訪問性昆虫に対してしばしば見られる。

偶発的な衝突との区別

  • 偶然の衝突事故も、蜜源の上で訪花昆虫が多い場合や、花での動きが重なると時折発生する。

  • しかし、特定のハナバチが意図的に直線的に飛んで相手にぶつかり、相手が花から離れた場合は「攻撃的な排除行動」の可能性が高い。

  • 一節には、マルハナバチ属では蜜源の縄張りを主張するため、積極的に他個体を威嚇または追い払い、同じハチ同士でも激しい排除が観察される。

まとめ

ハナバチが他の昆虫を花から追い払う行動は、「蜜源防衛(占有)行動」として複数の研究で記録されています。観察した現象が意図的に思われた場合、偶発的な事故ではなく、資源の独占のための進化的に適応した行動と考えて問題ありません。


参考文献・補足

より詳細な行動や具体的な種例が知りたい場合、英語では"bee territoriality at flowers"や"bee aggressive displacement behavior"などが文献検索キーワードとなります。

  • : 複数のハチ種で花上の他昆虫への攻撃的排除行動が報告されている専門文献

  • : マルハナバチの“餌の独占行動・追い払い”観察例

  • : 訪花生物間の資源競争、蜜源独占行動を扱った研究レビュー


観察された「ハナバチがセセリチョウに体当たりしたが、ハナバチ自身が逃げてしまい、結局セセリチョウが同じ花に戻った」という事例は、蜜源の占有(競争)行動や排除行動が必ずしも成功するとは限らないこと、そして花上での種間相互作用が一方的でないことを示しています。knowledge.carolina

占有・排除行動の「失敗」もある

  • ハナバチが他の昆虫(例えばチョウ)に対して追い払いや体当たりを試みても、相手があまり驚かなかった場合や、逆にハナバチ自身が脅威を感じて離脱することは珍しくありません。knowledge.carolina

  • 特に、相手(この場合セセリチョウ)が比較的動じずに花に留まった、あるいはハナバチが意外な反応を示して逃げる、といった現象は、「競争的排除が必ず成立するわけではない」「個体の性格や状況によるバリエーションがある」ことを反映しています。plantsciencejournal+1

花上での昆虫間関係の多様性

  • 花上の昆虫間でみられる占有・競争行動は、状況や個体の強さ・行動特性により結果が異なり、排除が失敗する場合も実際に観察されています。plantsciencejournal+1

  • セセリチョウの多くは花の上で動じずにとどまりやすく、ハナバチもサイズや性格によっては「威嚇してみたが自分が驚いて退く」ことが起こり得ます。knowledge.carolina

まとめ

蜜源をめぐる占有・排除行動は多くの訪花昆虫で見られますが、必ずしも「排除に成功する」とは限らず、失敗例や挙動にバリエーションがあることは生態的に自然な現象です。今回のケースも、実際のフィールド観察例として重要な「行動の幅」の一端です。plantsciencejournal+1

 

【アフィリエイト】

・ハナバチの教科書 (学術選書 121)

・虫がよろこぶ花図鑑

・日本産ハナバチ図鑑

・蜂の奇妙な生物学 生物ミステリー

・花と昆虫のしたたかで素敵な関係 受粉にまつわる生態学

2025/10/10

山中の水溜りで泥浴びするニホンイノシシ♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月下旬

シーン0:7/16・午前11:45・晴れ・気温32℃(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
山林で湧き水が滲み出した湿地帯の水溜りを無人センサーカメラで見張っています。 


シーン1:7/21・午後21:57・気温24℃(@0:03〜) 
晩にニホンイノシシ♂(Sus scrofa leucomystax)が右手前から単独で水場にやって来ました。 

口元に牙がしっかり見えて、股間に睾丸があるので、♂のようで
す。 
腹面に発達した乳房や乳首は見えません。 

水溜りSに入ると、イノシシは少し水を飲んだようです。 
次は鼻面で水底の泥を深く掘り始めました。 
浅い水溜りの水深を深くしてから身を沈めました。 
腹までしか水に浸らないものの、気持ち良さそうです。 
イノシシのヌタ打ち(泥浴び)というと、泥の中に転げ回って(のたうち回って)全身泥まみれになるというイメージでしたが、実際は違いますね。 


シーン2:7/21・午後22:00(@2:04〜) 
やがてイノシシ♂は水溜りから立ち上がって身震いしました。 
泥水に浸かっていた体の下半分だけが黒く濡れて見えるものの、背中の毛皮は乾いたままです。 

方向転換して左に立ち去りました。 

※ ヌタ打ちする泥水の音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


その後、イノシシが監視カメラの手前で激しく身震いして泥を振り落としたはずなのに、なぜかそのシーンが撮れていません。 
実は後日に現場入りすると、トレイルカメラに盛大な泥汚れが付着していたのです。 



当時はイノシシの仕業に違いないと思い込んでいたのですが、犯人はフクロウかもしれないと、翌年になると判明します。
カメラの上面にも泥汚れが付くのは変だと気づくべきでした。

ちなみに、ヌタ打ち直後のイノシシが獣道を立ち去った跡は、下草に滴り落ちた泥が白く乾いているので、すぐに分かります。 


チヂミザサだけ名前が分かりました。



山中の水溜まりで水を飲み餌を探すカケスのペア【野鳥:トレイルカメラ】

 

2024年7月下旬・午前5:40頃・晴れ・気温22℃・日の出時刻は午前4:37 

里山で湧き水が溜まった湿地帯に早朝から2羽のカケス(Garrulus glandarius)が一緒に現れました。 
♀♂番(つがい)なのかな? 

1羽が対岸で水を飲んでいる間に、もう1羽はあちこちに少し飛んで移動すると、泥濘に嘴を突き立てて餌を探しています。 
泥の中から何かをほじくり出したものの、すぐに捨てました。 
また少し飛んで対岸の落枝の上に止まり直すと、嘴を落枝に擦り付けて泥汚れを落としました。 
カケスのペアは相次いで水場から飛び去りました。 

1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@1:02〜)

2025/10/09

アンズの落果には目もくれず走り去るハクビシン【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年7月中旬



シーン0:7/5・午後15:20・晴れ(@0:00〜) 

明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
アンズ(杏)の木の下に散らばっていた落果を拾い集めて1箇所にまとめ、無人センサーカメラを設置してみました。 


シーン1:7/11・午後21:40頃(@0:06〜) 
アンズ落果の山にいつの間にかカキノキの落ち葉が乗っています。

晩に尻尾の長い獣が左下から左上へ走り去りました。 
長い尻尾の後半が黒いので、ホンドテンではなく、ハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)のようです。 

ハクビシンは雑食性で、果実も食べるらしいのですが、今回はなぜかアンズの落果に興味を示しませんでした。 
アミグダリン(青酸配糖体の毒)による青酸中毒を恐れたハクビシンが、アンズの落果がまだ完熟していないことを匂いで察知したのかな? 
短い登場シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:15〜)

マスクメロンの種子を採る

2024年7月中旬 

食後のデザートで食べたマスクメロンから種子を採ってみました。
甘く熟した果肉を食べながら種子を吐き出し、きれいに水洗いしてから乾燥させます。 
種子散布の資料とするために、写真に撮りました。 

メロンの果実はてっきり液果だと思い込んでいたのですが、ウリ科植物の果実は瓢果(ひょうか)に分類されるのだそうです。 
自然界でメロン瓢果の種子は、被食型の動物散布で分布を広げると考えられています。 
もしも今後、タヌキやニホンザルの糞からメロンの種子が見つかったら、比較・同定するための資料となります。

枯木にいたルリボシカミキリ♀の逃避行動

 

2024年7月下旬・午後14:00頃・晴れ 

平地の二次林で立ち枯れした朽木(樹種不明)でルリボシカミキリ♀(Rosalia batesi)を見つけました。 

幹に下向きで止まって触角を振り立てています。 
腹端をヒクヒクと出し入れしていたので、産卵しそうです。 
ところが、なぜか急に慌てて幹の陰に回り込んで隠れてしまいました。 
枯木の幹を徘徊していた微小アリに噛まれたのかな? 
側面から撮影した後に背面からも撮ろうとしたら飛び去ってしまい、その瞬間も撮り損ねてしまいました。
それでも、美しいルリボシカミキリと久しぶりに出会えて嬉しかったです。

『新カミキリムシハンドブック』でルリボシカミキリのホストを調べると、
♀は、朽ちた広葉樹の樹皮の隙間などに産卵 
ホスト:ブナ・クヌギ・シラカンバ・カエデ類など広葉樹の不朽木(p52より引用)
ルリボシカミキリ♀が来ていた朽木の樹種を知りたいのですが、生きた葉も枯れた葉も全く残っていないので、素人には難しいです。
なんとなくオニグルミやハリギリではないかと思うのですが、まだ樹齢が若い時期に立ち枯れしたらしく、樹皮の図鑑と見比べても、典型的な樹皮の写真とは違っています。 

夏の二次林(雑木林)は樹冠に木の葉が鬱蒼と生い茂り、昼間も日光があまり射さず、薄暗いです。 
林床にはわずかな木漏れ日しか射しません。 
この木も日照不足で光合成が充分にできずに立ち枯れしてしまったのかもしれません。 


【アフィリエイト】 

2025/10/08

巣口の横にスクワットマーキングだけして帰るニホンアナグマ♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2024年7月下旬

シーン0:7/22・午後13:53・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。 
ニホンアナグマ(Meles anakuma)の営巣地(セット)がある平地の二次林を自動撮影カメラで見張っています。 
風で揺れる木漏れ日がきれいですね。 


シーン1:7/22・午後23:18・気温24℃(@0:03〜) 
晩遅くにアナグマ♂が単独でやって来ました。 
右(奥?)から来て、巣口Rの匂いを嗅いでから手前へ立ち去りました。 
股間の外性器(睾丸や陰茎)は見えませんでしたが、筋肉隆々の体型で顔が寸詰まりなので、♂成獣だと思います。 
母親♀と違って、目(赤外線を反射するタペータム)の大きさが左右均等です。 



シーン2:7/29・午後21:54・雨天・気温25℃(@0:27〜) 
1週間後の雨夜に、アナグマ♂が再び現れました。 
左から来て巣口Rの匂いを軽く嗅ぐと、地面(アクセストレンチの落枝)に尻を擦り付けて、縄張り宣言の匂い付けをしました(スクワットマーキング)。 
右下手前に立ち去りました。 


【考察】
今回登場したニホンアナグマ♂は、前年に産まれた(当歳仔)ヘルパー♂が成獣になったのか、それともまた別個体の♂なのか、個体識別ができていません。 

最近、ヘルパー♂が母子家族と営巣地で合流したのですが、その後は常に母子と行動を共にしている訳ではないようです。



雨の日にスクワットマーキングで匂い付けしても、匂いがすぐに雨で洗い流されてしまうのではないか? と素人は思ってしまいます。
しかし、雨が降ってもアナグマは気にしないで縄張り宣言しています。


ウメの落果から種子を採る

2024年7月上旬〜中旬 

ウメの果実は核果で、ちょうど梅雨の時期に熟します。 
庭で白梅の木の下に散らばっている落果を拾い集め、果肉を取り除いて水でよく洗い、種子を取り出しました。 
アンズの種子と違って、両端が尖っています。

現代ではヒトが管理する園芸植物または果樹となっていますが、自然界でウメの種子は被食型の動物散布で分布を広げるそうです。 
たとえば、タヌキが排泄した溜め糞の中にウメの種子は含まれているでしょうか?
ウメの種子を見つけた野ネズミは、持ち去って貯食するでしょうか?
採集した種子を、これから種子散布の実験に使います。




【アフィリエイト】
 

トラツグミ♂が鳴く♪深夜にフクロウが山中の水溜まりで顔を洗う【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月下旬 

シーン0:7/23・午前11:14・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
山林の中に少し開けた湿地帯があり、湧き水が滲み出して浅い水溜りになっています。 
水場に来る生き物を自動撮影カメラで見張っています。 

翌日の深夜に2回登場したフクロウ(Strix uralensis)の暗視映像を以下にまとめました。 


シーン1:7/24・午前0:46・気温24℃(@0:03〜) 
水溜りSの中洲に降り立っていたフクロウが監視カメラをちらっと振り返りました。 
ジャブジャブと歩いて深みに入水すると、洗顔を開始。 
脚を泥水に浸したまま、周囲をキョロキョロ見渡し警戒しています。 
少し飛んで対岸に上陸したところで、2分間の録画が終わりました。 

この間、ヒィー、ヒィーと甲高い不気味な鳴き声が断続的に聞こえました。 
トラツグミ♂(Zoothera aurea)が山林のどこかで鳴いているようです。


(トラツグミの)さえずりは「ヒィー、ヒィー」「ヒョー、ヒョー」。地鳴きは「ガッ」。主に夜間に鳴くが、雨天や曇っている時には日中でも鳴いていることがある。(wikipedia:トラツグミより引用)

シーン2:7/24・午前3:49・気温24℃(@2:04〜) 
3時間後にもフクロウが水溜りSに来ていました。 
中洲に降り立ち左に歩いて入水すると、すぐに洗顔開始。 
中洲に上陸すると、足元の泥濘から嘴で何かを咥えてつまみ上げたものの、すぐに捨てました。(@2:52〜) 
少し飛んで右岸に上陸すると、方向転換してから右上に飛び去りました。 

今回もトラツグミ♂の鳴き声が断続的に聞こえています。 
後半はヨタカ(Caprimulgus indicus jotaka)もキョキョキョキョ…♪と鳴き始めたような気がしました(@3:10〜)。 
トレイルカメラ固有のノイズが耳鳴りのようにザ、ザ、ザ、ザ、…と絶え間なく混じっているので、そのせいですかね(幻聴)? 
ちなみに、トラツグミやヨタカがこの水場に来たことはまだ一度もありません。

関連記事(同所で1ヶ月前の撮影:ヨタカの鳴き声入り?)▶ 水浴びの好きなフクロウ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】 


※ 行水の水音や鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

2回とも、フクロウは顔を洗っただけで、本格的な水浴行動はしませんでした。


2025/10/07

オニグルミの未熟果を給餌しても野ネズミは持ち去らない【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月中旬・午後20:50頃 

シーン0:7/16・午後14:12・晴れ(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
里山でスギの朽ちた倒木に給餌箱を設置し、オニグルミの未熟果を12個入れてみました。 
現場まで登ってくるまでに、山道に散らばっていた落果を拾い集めてきたのです。 
トングを持ってくるのを忘れたので、毎回身を屈めて拾うのが大変でした。 
緑色の果皮を剥かずに、そのまま丸ごと給餌してみます。 

現場はオニグルミの巨木の下で、林床には未熟果(落果)が転がっていました。
今度こそ、昼間にリスが採食に来てくれるでしょうか?


シーン1:7/17・午後20:52・雨(@0:03〜) 
雨が降る晩に、野ネズミ(ノネズミ)が餌箱に来ていました。
中に入ってちょっと調べただけで、すぐに餌箱の外に出ると、朽木を右往左往しています。 
オニグルミの未熟果を咥えて運び出すことはなく、空荷で倒木の下に降りました。 
林床の草むらをうろついてから、左へ立ち去りました。 


※ 雨音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


その後、野ネズミは二度と給餌箱に現れませんでした。 
オニグルミ青い未熟果も1個ずつ持ち去って貯食するのかと思いきや、野ネズミは見向きもしないことが分かりました。 
その場で果皮を剥いて種子の状態を確かめることもしなかったので、この結果はちょっと意外でした。




ちなみに、相変わらず昼行性のリスは一度も現れませんでした。

後に現場入りすると、私が給餌したオニグルミ落果の果皮は黒く腐り、白いカビが生えかけていました。

オオバギボウシの花から花粉を集めるセイヨウミツバチ♀【ハイスピード動画】

 

2024年7月中旬・午前10:30頃・くもり 

郊外の畑の端にある花壇に咲いたオオバギボウシの群落でセイヨウミツバチ(Apis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 

240-fpsのハイスピード動画で撮ってみたら、セイヨウミツバチ♀は正当訪花でオオバギボウシの花筒に潜り込んだものの、なぜか集粉しただけで吸蜜しませんでした。 
この個体は、雄しべに留まって葯から花粉を集めてから飛び去りました。

2025/10/06

アナグマの巣穴に繰り返し忍び込むホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月上旬〜中旬 

シーン0:7/2・午後13:03・くもり・気温32℃(@0:00〜) 
シーン0:7/2・午後13:38・くもり・気温33℃(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
ニホンアナグマ(Meles anakuma)の営巣地(セット)がある平地の二次林にしかけた無人センサーカメラに写ったホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の様子を以下にまとめました。 


シーン1:7/5・午前3:12・気温19℃(@0:07〜) 
深夜に左から忍び寄ったタヌキが、アナグマの巣口Lの匂いを嗅いでから中に忍び込みました。 
巣穴Lの内検を済ませると、後ろ向きで外に出てきました。 
身震いして土の汚れを落としてから、獣道を右上奥へ立ち去ります。 
通りすがりに、ミズキ立木の幹に小便をかけてマーキングしました。 
このとき右後脚を上げたので、♂と判明。 


シーン2:7/5・午前9:50・気温26℃(@0:51〜) 
約6時間半後の明るい朝にも、手前から来たと思われるタヌキが、アナグマの巣口Lを内検しました。 
毛皮が白っぽい個体です。 
巣内に完全には入らず、後ろ向きで出てきてから、左へ立ち去りました。 


シーン3:7/5・午後12:19・気温29℃(@1:16〜) 
約2時間半後の昼下がりに獣道を右から来たタヌキが、慎重に巣穴Lに侵入しました。 
今回も完全には中に入らずに、後退して出てきて左へ立ち去りました。 


シーン4:7/9・午後21:55・気温21℃(@1:43〜) 
4日後の晩に、監視カメラのレンズの至近距離で、ザトウムシの細長い歩脚が怪しげに動いています。 

画面の下からタヌキが登場すると、大胆不敵にも巣穴Lに入り、しばらく出てきませんでした。 



シーン5:7/9・午後21:58(@2:15〜) 
監視カメラの起動が遅れ、3分後に出巣Lしたタヌキが左に立ち去る姿がチラッと写っただけでした。 
しばらくすると、左からタヌキが戻ってきて、獣道を右へ向かいます。 


シーン6:7/12・午前4:28・気温19℃(@2:43〜) 
3日後の未明、獣道を左へゆっくり立ち去るタヌキの下半身の側面が写っていました。 

この時期はなぜかもう1台の監視カメラの調子が悪かったようです。 


【考察】
何度も書いていることですが、タヌキは巣穴の主であるアナグマの家族は留守のときを見計らってやって来るのでしょうか? 
巣穴に不法侵入してもアナグマから撃退されないのが不思議でなりません。 
本当に「同じ穴の狢(むじな)」として2種が仲良く同居しているのでしょうか? 
まさか「同じ穴の狢」のタヌキは、アナグマの体臭を身にまとって、化学擬態しているのかな? 


山中の水溜まりで水を飲むキジバト【野鳥:トレイルカメラ】

 

2024年7月下旬・午後16:55頃・晴れ・気温24℃ 

山林で湧き水が滲み出した湿地帯の水溜りを無人センサーカメラで見張っていると、午後に1羽のキジバト(Streptopelia orientalis)が現れました。 
この地点でキジバトは初見です。 

水際に歩み寄ると、水面に嘴を付けてゴクゴク飲み始めました。 
後ろ姿ではなく少し横を向いてくれたので、飲水シーンがしっかり撮れました。 
水を飲みながらも合間に周囲を警戒しています。 
喉の乾きをいやすと、水浴びはしないで、右上に飛び去りました。
1.5倍に拡大した上で、キジバトの飲水シーンをリプレイ。(@1:22〜) 


つづく→

2025/10/05

ニホンアナグマ母子家族(幼獣3頭)の暮らし:7月中旬〜下旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月中旬〜下旬 

ニホンアナグマ(Meles anakuma)の営巣地(セット)がある平地の二次林を2台のトレイルカメラで見張っています。 
 この時期に撮れた、母親♀と当歳仔(幼獣)3頭の暮らしぶりをまとめてみました。 


シーン1:7/15(@0:00〜) 
初めは幼獣が2頭しか登場しなかったので、また更に1頭減ったのかと心配したのですが、やがて残りの幼獣1頭が外出から無事に帰巣しました。(@2:45〜) 
ひたすら格闘遊びを続ける2頭の兄弟姉妹に合流したので一安心。 


シーン2:7/16(@16:31〜) 
母親♀の同伴なしで、幼獣だけで夜の採餌に出かけたようです。 


シーン3:7/21・(@17:48〜) 
5日ぶりに母親♀と幼獣3頭が写り、生存確認ができました。 
トレイルカメラが電池切れだったという訳ではなくて、長らく留守にしていた家族が営巣地(セット)に戻ってきたようです。 
おそらく別宅(当歳仔を出産した巣穴)がどこかにあるのでしょう。 

これまで写っていたのは夜行性だったのですが、この日は夜だけでなく昼間にも活動していました。 
モノクロではなくフルカラーの映像でアナグマを見たいという人は、ここから(@20:37〜)ご覧ください。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


ニホンミツバチ♀の分蜂群を誘引する不思議な蘭植物キンリョウヘン

 

2024年5月下旬・午後12:45頃・晴れ? 

山麓にある古い木造家屋の床下に昔から何年間もニホンミツバチ(Apis cerana japonica)が自然営巣しています。 
久々に定点観察に来てみると、この日も多数のワーカー♀が活発に飛び回り、床下にある巣に出入りしていました。 

家屋の手前に養蜂用の空の巣箱が2つ置かれていました。 
ちょうどニホンミツバチが分蜂する時期なので、巣箱に引っ越してくる分蜂群を捕獲したい養蜂家がいるのでしょう。 
分蜂群を効果的に誘引するために、それぞれの巣箱の近くにキンリョウヘンという蘭の鉢植えが計3つ置かれていました。 
キンリョウヘンの花は、なぜかニホンミツバチの集合フェロモンを分泌しているのだそうです。 
ただし、我々ヒトの鼻には無臭です。
キンリョウヘンの花は、ニホンミツバチの「集合フェロモン」と非常によく似た化学物質(3-ヒドロキシオクタン酸:3-HOAA と 10-ヒドロキシデセン酸:10-HDA)を分泌します。
これは一種の化学擬態であり、フェロモンで誘引したミツバチによって授粉してもらおうというのが、キンリョウヘンの送粉戦略です。 
本やテレビなどで知っていましたが、実際に見学するのは初めてです。 
確かにニホンミツバチのワーカー♀が多数集まっていました。 

意外にも、キンリョウヘンの花で吸蜜したり花粉を集めたりする個体はいませんでした。 
キンリョウヘンの花自体には蜜がないため、ミツバチが花に留まって採餌する行動は見られないのだそうです。
キンリョウヘンの花は「背面摩擦送粉」という仕組みで受粉します。
ミツバチが花に入ると、背中に花粉塊(蘭特有の「ポリニア」)が付着し、別の花に移動することで運ばれた花粉と授粉します。
花粉塊が付着する部位は蜂自身の足先が届かず、身繕い動作(グルーミング)でも取り外しがほぼ不可能な場所です。
つまり、蜂は背中についたキンリョウヘンの花粉塊を自力で後脚の花粉籠に移し替えて花粉団子として巣に持ち帰ることはできません。
ミツバチ側にとっては花蜜や花粉という報酬がない「騙し」の仕組みですが、植物側は効率的に送粉してもらうことができます。


ニホンミツバチの偵察部隊に巣箱の入口を見つけてもらいやすくして巣箱へスムーズに誘導するために、キンリョウヘンの花の置き方が工夫されていることが分かりました。 
なぜか右よりも左の巣箱の方が蜂の出入りが多いです。 

巣箱の内部から歩いて巣口に出てきた蜂が、口にオレンジ色の小さな塊を咥えていて、外に捨てました。 
巣箱の内部を清掃しているということは、偵察部隊が巣箱を内見して気に入り、これから女王を連れて分蜂群が引っ越してくる前兆かもしれません。 

一番興味深かったのは、巣箱の手前の地面で複数のニホンミツバチ♀が団子状に集まって格闘していたことです。 
キンリョウヘンの放つ強烈な匂い(フェロモン)に酩酊したのでしょうか?
かの有名な、天敵のスズメバチを熱殺する蜂球なのかと思い接写しても、ニホンミツバチ同士の争いでした。 
ちなみに、スズメバチvsニホンミツバチの死闘が繰り広げられるのは秋です。
もしかしてこれが仮集結した分蜂蜂球の出来始め(形成初期)なのでしょうか? 
しかしよく見ると、1匹の個体を取り囲んで集団リンチしています。 
相手にしがみついて噛み付いたり、腹端の毒針で刺そうとしたりしていました。 
近所にある別々のコロニーから集まって来た斥候の蜂同士が、引越し先の巣箱を巡って争っているのかもしれません。 
襲われている個体はほぼ無抵抗で、相手を振りほどこうと必死に羽ばたきながら歩いて逃げようとしています。 
熱殺蜂球とは異なり、喧嘩が終わって蜂の団子が解散しても、死亡個体が地面に残されることはありませんでした。 

残念ながら、ニホンミツバチの分蜂群が実際に新しい巣箱へ引っ越しする様子を観察することはできませんでした。 
女王も含めた分蜂群が巣箱に引っ越しする日はなかなか予想できないので、無人のカメラを設置して何日も愚直に監視する必要がありそうです。


【考察】
キンリョウヘンの誘引成分は女王蜂のフェロモンやローヤルゼリー成分に近いため、働き蜂(ワーカー♀)だけでなく結婚飛行に飛び立った雄蜂♂を集める力もあるのだそうです。
しかし今回、新しい巣箱やキンリョウヘンに来ていたのはニホンミツバチのワーカー♀だけで、雄蜂♂はいませんでした。

 この記事を書くための調べ物をする上で、いつものようにPerplexity AIとの問答が役立ちました。
(今回は試しにPDFファイルにまとめてみました。)

私が一番知りたいのは、キンリョウヘンの鉢植えの近くの地面でニホンミツバチが団子状になっていた行動についてです。

菅原道夫『ミツバチ学:ニホンミツバチの研究を通し科学することの楽しさを伝える』 という本のPart3(p83-130)で、ニホンミツバチの特性の1つであるランに誘引される現象とその研究の現状を詳しく解説しています。
しかし読み返しても、私の疑問は解決しませんでした。

Perplexityの見解では、
集合フェロモンに誘引されたミツバチは、巣箱やその周辺で一時的に密集することがあります。これは新しい巣箱への入居前や、女王蜂を待つ間などによく見られる行動です [18] [19] 。
特に分蜂時や新しい環境下では、偵察蜂や一部の働き蜂が地面や巣箱の周囲で「仮集結」することがあり、これが団子状に見えることがあります [19] 。

また、「異なるコロニーから来たニホンミツバチの偵察部隊が巣箱を巡って激しい闘争を繰り広げることがあるのか?」という私の疑問に対して、Perplexityは否定的でした。
異なるコロニーの偵察蜂が鉢合わせた場合
偵察蜂同士が同じ巣箱やキンリョウヘンの周辺で出会うことはありますが、基本的には激しい争いは起きません。
偵察蜂はあくまで「下見」役であり、候補地を確認したら自分の群れに戻り、情報を伝達します。その後、分蜂群全体が入居を決定するかどうかが決まります [27] [28] 。
もし複数の分蜂群が同時に同じ巣箱を目指して集まった場合、最終的にはどちらか一方の群れが入居し、もう一方は別の場所を探すことが多いです。まれに両群が同時に入ろうとし、巣箱の入り口付近で一時的に小競り合いが起きることもありますが、致命的な争いには発展しません。

しかし私はどうもPerplexityの説明に納得できません。
佐々木正己『ニホンミツバチ: 北限のApis cerana』という書籍を読むと、次のような記述があったからです。
ニホンミツバチがオオスズメバチの襲来を察知して対処するときの反応をも化学擬態しているとする小野・佐藤(1997)の説は、誘引された蜂が(キンリョウヘンの)花弁をかじる不思議な行動を見事に説明する (p160より引用) 

蜂球に包まれた(キンリョウヘンの)花は熱とかじり行動でぼろぼろにはなるが、受粉は高率で保証される。そして開花時期が、まさに分蜂の季節と一致しているのである。 

私が観察した小規模な蜂球やニホンミツバチ同士の闘争行動は、これで説明できるのではないか?と思いつきました。
つまり、キンリョウヘンの化学擬態によってニホンミツバチの熱殺蜂球が誤って発動されてしまったのではないでしょうか?
この仮説なら、必ずしも他のコロニーから来た蜂との喧嘩とは限りません。(同じコロニー内の同士討ちかも)


佐々木正己『ニホンミツバチ: 北限のApis cerana』や小野・佐藤(1997)の説に基づき、「キンリョウヘンの化学擬態によってニホンミツバチの熱殺蜂球が誤って発動される」可能性について検討すると、十分に合理的な解釈といえます。

化学擬態による誤作動と観察事例

  • キンリョウヘンは、ニホンミツバチの集合フェロモンだけでなく、オオスズメバチ襲来時の危険(外敵や警戒)フェロモンまで部分的に化学擬態していると分析されています。scienceteam.jst

  • 花弁をかじったり、他個体にまとわりついたりする「異常な蜂球状行動」は、本来天敵襲来時の防御反応として発動されるべき集団行動が、化学信号によって誤誘導された結果と説明できます。38qa+1

行動の特徴

  • 通常の熱殺蜂球はオオスズメバチなど天敵が存在し、巣の防衛で発動します。その際はミツバチ死骸・負傷者が見られます。tamagawa+1

  • キンリョウヘンの場合は死骸が残らないため、攻撃性の弱い「誤発動型蜂球」や小規模衝突として観察されます。38qa

  • 花弁をかじる不思議な行動も、外敵がいないにも関わらず警戒・排除スイッチが入り、集団で花(=誤認天敵)を攻撃しようとする防衛行動の名残と考えられます。scienceteam.jst

生態・進化的解釈

  • キンリョウヘンのフェロモン成分が、ミツバチに「危険」や「集合」だけでなく「攻撃・防御」反応まで誤誘導する化学擬態であるとの学術的指摘があり、進化的視点からも特異な利用例とされています。38qa+1

  • 現場で観察された小規模蜂球や花弁へのかじり行動は、こうした「擬態シグナル誤認による行動発動」の一環として解釈してよい根拠があります。


結論
キンリョウヘンの化学擬態が、ニホンミツバチの本来の熱殺蜂球・警戒防衛行動まで誤発動させてしまうことは、最新の学術的知見にも一致します。観察された小規模蜂球や花弁かじりは、擬態による誤認誘導現象として十分説明できます。scienceteam.jst+1


手強い相手でしたが、ついにPerplexity AIを説き伏せることができました。
(Perplexityは誤解していますが、キンリョウヘンの花弁をミツバチがかじった行動を私自身は観察していません。)
もちろん、AIを論破したからと言ってそれが科学的に真理だとは限りません。
私は未だ1例しか観察していませんし、解明していくのはこれからです。
 

映像を見直すと、微小なアリ(種名不詳)がキンリョウヘンに訪花しているようですが、ニホンミツバチの観察に集中していた私は、アリのことなど眼中にありませんでした。 
今後の課題です。


【アフィリエイト】 

ランダムに記事を読む