2025/10/22

山中の水溜りで顔と羽根を洗うフクロウ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月下旬 シーン0:7/23・午前11:14・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。 
山林の中に少し開けた湿地帯があり、湧き水が滲み出して浅い水溜りになっています。 
自動撮影カメラを設置して、水場に来る生き物を見張っています。

ある日の晩に2回登場したフクロウStrix uralensis)の暗視映像の記録を以下にまとめました。 


シーン1:7/23・午後19:28・気温25℃(@0:03〜) 
水溜りSの此岸に降り立っていたフクロウが、カメラ目線で警戒しています。 
しばらくその場に佇み、周囲をキョロキョロ見回しています。 
フクロウの首の可動域の広さは、噂通りでした。 

ようやく警戒を解くと、少し飛んで移動してから入水し、洗顔を始めました。 


シーン2:7/23・午後19:35(@2:04〜)
 5分後にもフクロウが水場(水溜りS)に来ていました。 
さっきと同じ個体が戻ってきたのか、それとも別個体なのか、私にはまだ見分けられません。 
♀♂つがいが交互に水場に来ているのではないかと勝手に想像しているのですけど、どうでしょうか。 

今回は初めから入水していて、すぐに洗顔開始。 
少し飛んで中洲に移動すると、左に歩いて入水して、顔を洗います。 
続いて、後ろ向きのまま、久しぶりに本格的な水浴行動を披露してくれました。 
残念ながら、行水を最後まで見届ける前に、2分間の録画が終わってしまいました。 


※ 水浴時の水音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
(1)フクロウの首がよく回る仕組みとは?
フクロウの首の可動域が広いのは、解剖学的にどう説明できるのでしょう?  
頸骨に何か秘密があるのかな? 
Perplexity AIの回答がこちら。 

フクロウの首の可動域が非常に広い理由は、主に頸椎(首の骨)の数、形状、そして血管系の特殊な解剖学的特徴にあります。nazology.kusuguru+4

頸椎の数と構造

  • フクロウの頸椎(首の骨)は14個あり、人間(および他の哺乳類)の7個に比べて2倍もあります。akiba2960+3

  • 頸椎が多いことで、分節ごとに少しずつ動くため、全体として非常に大きな可動域(最大で約270度)を実現しています。unchiku47+2

  • この多数の頸椎により、細やかで柔軟な動きが可能となり、骨への負担も分散されています。news.nifty+1

血管と神経の特殊構造

  • 通常、頸椎を通る動脈(椎骨動脈)は可動域が大きいと損傷のリスクが高まりますが、フクロウの場合、動脈が通るための穴(椎骨動脈孔)は人間の約10倍も大きく、血管の通り道に「たるみ」や余裕を持たせています。paltis-jr-pgschool+1

  • フクロウの動脈は首の下部2つの頸椎を避けて上部から通り、回転時の血流遮断や損傷を防いでいます。nazology.kusuguru

  • また、頭部近くで血管が太くなり、「貯水池」のような役割を果たし、一時的に血液供給が遮断されても脳や目への血流を維持できる構造になっています。paltis-jr-pgschool+1

その他の特徴

  • フクロウは眼球が動かせないため、視野を広く取るために首の可動域が進化的に拡張されたと考えられます。kururu-owl+1

  • 狩猟や周囲の監視行動のためにも、この首の柔軟性は大きな適応的利点となっています。psnews

このように、フクロウの広い首の可動域は、単に頸椎の数が多いだけでなく、その構造や血管の適応的変化によって実現されています。akiba2960+3


フクロウの頸椎(首の骨)の数は14個とよく述べられますが、実際、鳥類全般の頸椎数は「13~25個」と幅広く、フクロウが特別に多いわけではありません。takedahp+2

他の鳥類との比較

  • フクロウの頸椎数(14個)は、鳥類の中でむしろ「標準~やや少なめ」の部類です。psnews+1

  • 白鳥(スワン)は25個、ダチョウは16個など、フクロウより多い鳥も珍しくありません。takedahp+1

  • 一般的に鳥類は哺乳類より頸椎が多く、その構造によって首の柔軟性を得ています。x+2

まとめ

フクロウの頸椎数自体は鳥類の中で特に多いわけではなく、白鳥やダチョウの方が多い場合もあります。フクロウの首の可動域の広さは、頸椎の数自体以外に、その形状や可動性、血管系の特殊な適応に大きく依存しています。psnews+1

 

 血管の話は初耳で、勉強になりました。


(2)水溜りの「中洲」という用語について

私はこれまで、水溜りの中に形成された小さな陸地のことを、あまり深く考えずに「中洲」と呼んできました。

ChatGPTに聞いて知ったのですが、中洲とは本来、川などの流れの中に、流送された土砂が堆積してできた陸地を指します。

つまり「流水の存在」と「堆積過程」の両方が条件です。

この水溜りは、湧き水が溜まったものなので、わずかながら地下水の流入があります。

ただし、水流によって土砂が中央部に堆積したのではなく、野生のイノシシが泥浴びするときに底を掘り返してできた島と思われます。

したがって、厳密には中洲と呼ぶのは間違いで、あくまでも比喩的な表現になります。

正しくは「島」と呼ぶべきなのだそうです。




つづく→

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