2019/06/01

晩秋の休耕地で採食するドバトのつがい(野鳥)



2018年11月下旬

刈田の隣の休耕地で2羽のカワラバト(=ドバト;Columba livia)が採食していました。
ここは休耕地というよりも、何か別の作物を収穫した後の畑なのかもしれません。
鳩は地面の枯れ草を嘴であちこちつついて丸い豆のような物を食べています。
私には外見からドバトの性別を見分けられないのですが、どうやらつがいのようで、付かず離れず地上採食しています。

ドバトは互いに近づき、向かい合って顔を見合わせてから相次いで飛び去りました。
私がアングルを変えながらしつこくカメラで撮り続けているので、採餌場を変えたくなったのでしょう。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
動画編集時に飛翔シーンを手ブレ補正すると、副作用が酷くて動きが不自然になってしまっています。
手ブレ補正のアルゴリズムは、電線が何本か画面を横切っている映像を処理するのが苦手なのかな?

近くには、刈り取った稲藁を三角錐(トンガリ帽子)のように積み上げている藁塚がありました。


ドバト2(野鳥)@休耕地+採食
ドバト2(野鳥)@休耕地+採食

川に沿って飛ぶカワウ(野鳥)



2018年11月上旬・午後16:42(日の入り時刻は16:39)

日没直後に、1羽のカワウPhalacrocorax carbo hanedae)が上流のねぐらへ飛び去る様子を流し撮りしました。
高度を保って飛んでいます。
仲間の群れに合流するかと思いきや、着水する前に河畔林の死角に消えました。
画質が粗いのは薄暗いせいです。

飛来したカワウが川に着水するシーンを撮ってみたいのですけど、なかなかチャンスがありません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


屋根で雪を食べながら遊ぶハシボソガラス【冬の野鳥】



2019年1月下旬・午後16:00頃

住宅地の屋根で雪遊びに熱中するハシボソガラスCorvus corone)のスクープ映像が撮れました!

傾斜の付いた屋根に積もった新雪に1羽のカラスが頭部を突っ込み、歩き回りながら雪を食べています。
嘴で雪を掻き分けるような動きをしています。
頭を雪に突っ込んだまま傾斜に沿って少し屋根を下っても、毎回必ず屋根の最上部に登り返します。

カラスは冷たい雪を大量に食べてもこめかみがキーンと痛くなる、いわゆるアイスクリーム頭痛に悩まされないのですかね?

次は頭を雪に突っ込んだ姿勢でゴロンと横向きに一回転しました。
バランスを崩したのか、ふざけて意図的に側転したのか不明です。
「雪浴び」の行動ではなさそうです。
独り遊びを満喫したカラスは最後に飛び去りました。



海外のカラスの行動として以前YouTubeで見たような、屋根をスキーのように足で滑り降りるクールな遊びはしませんでした。
賢いカラスに芸を仕込んで屋根の雪下ろしを手伝ってもらえるように出来たらとても助かるのに…と雪国の人なら誰しも思うことでしょう。



【追記】
中村眞樹子(NPO法人札幌カラス研究会)『なんでそうなの 札幌のカラス』によれば、カラスの雪遊びにも色々あるそうです。
その年生まれの幼鳥は初めての雪ですから、降ってくる雪を食べようとして嘴を半開きにしています。雪の中で嘴を開いたまま突き進み掃除機のように雪を口に吸い込んで雪遊びをしている姿も見かけます。ボソの幼鳥に多いのは、雪玉をくわえて飛び上がっては落とすこと。これってまるで、クルミ落としと同じですね。 (p56より引用)

雪浴びはブトもボソも両方行います。見ていると、何となく「これって遊び? 楽しんでる?」と感じることがあります。ブトだと雪浴びをしながら嘴を開き、まるでラッセル車のように突き進み、口の中を雪いっぱいにして食べたり、そのまま吐き出したりしています。ボソも同じようにラッセルをするのですが、小さな雪玉ができると、それをとても大事そうにくわえて飛び上がり、まるでクルミ落としのように落としています。(中略)傑作なのは雪の上をゴロンゴロン転がるところです。これはボソ特有の行動だと思われます。なんと、お腹を上にして転がるのです。 (p110より引用)
世の中にカラスの本は数あれど、雪国の個体群の行動を詳細に記録した本は少ないので、とても参考になります。
ただし読んでいて、私のフィールド(山形県)で見ているカラスは札幌のカラスとは少し行動が違うぞ?と思うこともいくつかあるので、行動や習性に地域差がありそうです。
私が未だ見たことのない雪遊び行動も多いので、今後も冬のカラス・ウォッチングが楽しみです。



ハシボソガラス(野鳥)@屋根+新雪摂食+遊び
ハシボソガラス(野鳥)@屋根+新雪摂食+遊び

2019/05/31

池の水面で求愛・交尾するカルガモ♀♂【冬の野鳥】



2018年12月下旬

池の岸で羽繕いしているカワウを撮影していたら、背後の水面でカルガモAnas zonorhyncha)の♀♂カップルがいちゃつき始めました。
画面の左上角にご注目。

向かい合った♀♂ペアがお辞儀(首を上下に伸縮)を交互に繰り返しています。
これが求愛行動のようです。

左に居た個体♂が♀の背後に回り込むとマウントし、交尾に成功しました。
♂を背負った♀は、ほぼ水没してしまい、辛うじて頭だけが水面に浮いている状態です。
慌ててカルガモにピントを合わせたものの、時すでに遅し。
交尾は数秒で終わり、♀♂ペアは別れました。
この間、カルガモの鳴き声は何も聞き取れませんでした。


※ いつものように動画編集時に手ブレ補正すると副作用で却って不自然な映像になったので、今回はそのままお届けします。



八木力『冬鳥の行動記:Ethology of Wild Ducks』を紐解いてカモ類の交尾行動を調べると、

 交尾には♀との合意が必要なので、♂が♀に近づきながら頭部を上下させるヘッドトッシングを行なって交尾を促し、これに♀が同調して頭部を上下させれば同意の合図。
 ♀は交尾受け入れの姿勢をとります。♂は♀の後頭部をくわえてマウンティング。
 交尾終了後、♀は必ず(儀式的水浴びと)転移性羽ばたきを行ない、♂はまれに行なうことがあります。 (p58より引用)

抜粋部の前の章に書いてあった求愛行動についての解説を読むと、どうやら今回は、求愛行動の前半と交尾後の行動を見逃してしまったようです。
カルガモの配偶行動は冬に行われると知ったので、次こそは一部始終をしっかり動画に記録しようと心に決めました。
しかし意気込んで水辺に通っても、残念ながらこの冬は物に出来ませんでした。
ごくありふれた普通種の留鳥なのに、なかなか手強いです…。


【追記】
1年後、川で交尾するカルガモをじっくり観察することが出来ました。

▼関連記事(1年後の撮影@川面)
カルガモ♀♂の求愛・交尾行動(冬の野鳥)


カルガモ♀♂(野鳥)@池水面+交尾
カルガモ♀♂(野鳥)@池水面+交尾

食べ残した獲物を住居網の入口で捕食するクサグモ(蜘蛛)



2018年7月上旬
▼前回の記事
棚網に給餌したセマダラコガネを襲うクサグモ(蜘蛛)

農道と用水路の間に生えたタケニグサの群落に棚網を張ったクサグモAgelena silvatica)が筒状住居網の入口でじっとしていました。
私のせいで初めは警戒(緊張)しているようでしたが、しばらくすると警戒を解いて食餌を再開してくれました。
黒い虫の死骸を拾い上げると、触肢で獲物をクルクルと回しながら噛んで体外消化しています。
獲物はアブの仲間ですかね?

非粘着性の糸で密に編まれた棚網には雨の水滴があちこちに残っています。
クモが水を飲むシーンを野外で観察してみたいものです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


クサグモ(蜘蛛)@棚網:住居入口
クサグモ(蜘蛛)@棚網:住居入口
クサグモ(蜘蛛)@棚網:住居入口+食べ残し捕食

2019/05/30

ダイサギとカワウが集団就塒する定点映像を早回しにしてみる【10倍速映像】(野鳥)



2018年11月上旬・午後16:39〜17:15(日の入り時刻は16:34)


▼前回の記事
ダイサギとカワウが河畔林に続々と塒入りする定点映像(野鳥)

ダイサギArdea alba)とカワウPhalacrocorax carbo hanedae)の群れが河畔林に続々と塒入りする様子を10倍速にした早回し映像をご覧下さい。
長撮りした素材を早回しにすると、二種の水鳥の時間的な就塒パターンや塒内での離合集散も分かりやすくなると思います。
あいにくの曇り空ですが、西の空を雲が流れる様子も可視化されます。

シリーズ完。


残るテーマは、朝に(夜明けと共に?)集団塒から飛び立つシーン(離塒)の撮影です。
(同じ場所から同じアングルで撮れば、朝日に対しては順光になるはず。)
前日から現地で一晩野営する必要があり、ちょっと大変です。
寒ささえ凌げれば絶好の撮影チャンスなのです。
秋から冬にかけては、河原で野宿してもヤブ蚊に刺されたり、恐ろしいツツガムシ病に感染する心配もありません。



しかし防寒など諸々の装備が整わず、残念ながら今季は実現できませんでした。
ようやく早春になってから現場を再訪すると、落葉した河畔林は塒としてはもう使われていないようでした。
完全に落葉した初冬の時点で、塒の場所を変えてしまった可能性もありそうです。


落葉したイチョウやケヤキの樹冠にカワラヒワ♂♀(野鳥)



2018年11月中旬

公園に植栽されたイチョウケヤキの樹冠にカワラヒワCarduelis sinica)が止まっていました。
黄葉も盛りを過ぎて、ほとんどの葉が散った後でした。
やや遠くて鳴き声は聞き取れませんでした。

最大7羽ぐらいの群れが鳴きながら公園を飛び回り、同じ木の梢に飛び込んでいます。
これから夕方になると公園の木々のどれかに集団就塒するのではないか?と推測されるのですが、私が望遠レンズを向けると警戒して逃げてしまいます。(単に樹上で採餌行動しながら群れが移動中なのかな?)


カワラヒワ♀♂(野鳥)@ケヤキ(落葉)樹冠
カワラヒワ♂(野鳥)@イチョウ(黄葉)樹冠

2019/05/29

秋の刈田で餌を探し歩くハクセキレイ♀(野鳥)



2018年10月中旬

稲刈りの終わった田んぼ(刈田)でハクセキレイ♀(Motacilla alba lugens)が餌を探し歩いていました。
大量の藁が一面に敷き詰められ、刈株が見えないほどです。
ハクセキレイの食性を考えると、まさか落ち穂拾いするとは思えないので、虫を探索中なのでしょう。
途中から畦道に飛び上がり、更に隣の田んぼへ下りて採餌を続けます。
結局は何も捕食せずに飛び去りました。
遠くでキジ♂がケケーッ、ケケーッ、とけたたましく鳴いています。


▼関連記事
ハクセキレイ(野鳥)が刈田で落穂拾い? @2015年10月上旬
残雪の刈田で餌を探すハクセキレイ♂(冬の野鳥) @2017年3月中旬・夕方


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ハクセキレイ♀(野鳥)@刈田+探餌
ハクセキレイ♀(野鳥)@刈田:畦道+探餌

コナラの樹液を舐め幹を登り飛び立つアオカナブン



2018年7月下旬・午後16:05頃

里山の雑木林でコナラの幹の樹液酒場にアオカナブンRhomborrhina unicolor)が来ていました。
白く泡立つ樹液スポットを探し当てると、口吻で舐め始めました。

しばらくすると、なぜか樹液酒場を離れて幹を登り始めました。
私の手が届かない高所に行ってしまう前に、手掴みで捕獲しました。
裏返して腹面の識別点を見ると、左右の後脚のつけ根が接していることから、カナブンの緑化個体ではなくアオカナブンと判明。
腹面も美しく輝くメタリック・グリーンでした。

元居たコナラの幹にそっと戻してやったのに、アオカナブンaは怖がってすぐに飛び去ってしまいました。
鞘翅は閉じたままで後翅だけを広げると、ブーン♪と重低音の羽音を立てて羽ばたきました。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

直後に同じ樹液酒場で見つけた別個体のアオカナブンbでは、飛び立ちをスーパースローで撮っています。

▼関連記事
飛べ!アオカナブン【HD動画&ハイスピード動画】


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


アオカナブンa@コナラ樹液吸汁
アオカナブンa:背面@捕獲
アオカナブンa:腹面@捕獲

2019/05/28

ハシブトガラスが秋の河原で水浴して飛び去るまで(野鳥)【HD動画&ハイスピード動画】



2018年10月下旬・午後16:00頃(日の入り時刻は午後16:53)

夕方の河原でハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の群れが集まり、水浴びをしていました。

岸辺近くの浅い所で行水している個体に注目しました。
カラスの羽は単純な黒い色素ではなく構造色で、西日を浴びると角度によってはメタリックな紫色に輝いてなかなか美しく見えます(濡れ羽色)。
次にハシブトガラスは横の石にピョンと飛び乗ると、身震いして水気を切り、羽繕いを始めました。
ここまでが1セットで、同じルーチンを何度か繰り返します。

再び入水して水浴をやり直します。
2回目の水浴行動を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:55〜)
スローモーションにすると、豪快に飛び散る水飛沫が映えます。
嘴を水中に突っ込んで顔を左右に振っています。
同時に左右の翼を水面に叩きつけるようにして背中に水を掛けています。
行水が済むと、横の石にピョンと飛び乗り、身震い、羽繕いをします。
その場で白い液状の糞を排泄しました(@2:49)。
自分が水浴する川の水を糞で汚しているのは、なんだか残念です。
水洗トイレのつもりなのでしょうか。
別個体のハシブトガラスが左に着陸するのと入れ替わるように、力強く羽ばたいて飛び立ちました。
そのまま流し撮りすると、対岸へ飛び去り河畔林の(オニグルミ?)樹冠の枝に止まるまで見届けました。
これから就塒前集合が始まります。

実は「河原で水浴するハシブトガラス」という題材は、同じ河原で夏にも撮影しています。
秋になっても夏と同じく、夕方に塒入りする前に河原に集まって水浴していた、という記録です。
(水浴のやり方は、夏も秋も同じでした。)
私が本当に撮影したいテーマは、雪国のカラスは寒くなっても冷たい川で水浴するのか?という問題です。
カラス関連の本を読むと、冬は水浴のついでに雪浴びをするらしく、想像するだけで魅力的なテーマです。
(例:中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』)



実際に雪が積もった厳冬期にこの河原へときどき通ってみると、残念ながら当地のカラスは夕方の河原に全く集まらなくなりました。
集団塒の場所を変えたのかもしれません。

ハシブトガラスやハシボソガラスは留鳥とされていますけど、群れの大半が暖かい地方へ移住して冬越しするのではないか?と私は推測しています。
いつ頃からカラスが河原に来なくなるのか?という点は、定点観察の間隔がかなり飛び飛びに開いてしまったので、突き止められませんでした。


ハシブトガラス+ハシボソガラス(野鳥)混群@河原+水浴

冬の河原にジョウビタキ♂【冬の野鳥】



2018年12月下旬・午後16:00

夕方の河原で冬鳥のジョウビタキ♂(Phoenicurus auroreus)が川沿いの落葉した灌木に止まっていました。
鳴いているようですが、川の流れる音にかき消されてしまってよく聞こえません。
すぐに飛んで移動してしまいました。

実はエナガと混群を形成しているような印象を得たのですが、エナガの方は動きが忙しなくて上手く撮れませんでした。
川岸は積もった雪で部分的に覆われています。


ジョウビタキ♂(野鳥)@河畔林

2019/05/27

ダイサギとカワウが河畔林に続々と塒入りする定点映像(野鳥)



2018年11月上旬・午後16:39〜17:15(日の入り時刻は16:34)


▼前回の記事
カワウとダイサギの混群が塒入りする定点映像を早回しにしてみる【10倍速映像】(野鳥)


カワウPhalacrocorax carbo hanedae)とダイサギArdea alba)の群れが夕方の河畔林に塒入りする様子を定点映像にもう一度記録するため、2日後に再び現地入りしました。
前回は河畔林の陸側から撮影したので、今回は川の対岸から狙うことにします。

川は画面下の左から右に流れています。
西に沈む太陽に対して逆光になってしまうという難点があるのですけど、被写体の水鳥が単純な白と黒ですから、充分に見分けられるはずです。



昼過ぎから道なき道を藪漕ぎして現場に辿り着くまでが一苦労でした。
ノイバラなどの棘が厄介で、擦り傷だらけになりました。

川岸に集まっていたカモ類が、私に警戒して一斉に飛び去りました。
しばらく静かにしていると、戻ってきてくれました。

集団塒の周囲は大量の鳥の糞で白く汚れているので、すぐに分かります。
黄葉しかけたオニグルミの葉や下草の笹藪に、鳥の排泄した白い糞が大量に付着していました。



集団塒の対岸の水際で枯れたヨシ原に迷彩ブラインドを張って隠れました。
ようやく準備完了したのが午後16:00。
私がブラインド内で息を潜めていると、やがて周囲の葦原にスズメが賑やかに集まり始めました。
スズメの集団塒は葦原なのかもしれません。

この日は曇り空で、いつもより早く暗くなりました。

長撮りした定点映像をノーカットでご覧下さい。
冒頭の5分間は私がブラインド内で落ち着くまでに立てるガサガサという物音が耳障りで申し訳ありません。
鳥にも警戒されたかもしれません。
そこさえ辛抱してもらえれば、残りは癒やしの環境映像としてお楽しみ頂けるかもしれません。

まず、黒いカワウの群れが集団塒の上空を偵察するように旋回するようになりました。
河畔林の樹冠に一番乗りで着陸したのもカワウでした。
この個体にズームインしても、逆光で羽根の細かな色合いは見えずシルエットしか分かりません。
河畔林で塒に選ばれた樹種は、葉の形状からオニグルミと柳のようです。
次に飛来した個体とぶつかりそうになり、初めの個体は樹上から飛び去ってしまいました。

しばらくすると、純白のダイサギが飛来し、優雅に枝に着陸しました。
塒内で隣合う個体間の小競り合いがたまに勃発し、喧嘩の鳴き声も聞こえます。
着地した枝が気に入らなかったり、隣の個体に追い払われたりして飛び立つと、再び塒へのアプローチからやり直します。
カワウもダイサギも図体が大きくて飛ぶのがあまり得意ではないので、小鳥のように枝から枝へ器用に飛び移ることが出来ないのです。
画角から外れた左の樹冠にも就塒していました。(広角レンズが欲しいなー…。)

一方、川面に塒入りしたカモ類や白鳥が集まって賑やかに鳴き交わす声が聞こえてきます。

迷彩ブラインドの効果は絶大で、前回よりも迫力ある動画が撮れました。
今回は混群の塒入りがスムーズに行なわれ前回よりも早く寝静まったのは、私の存在を警戒していない証拠でしょう。
ブラインドに隠れての長撮り中に咳が出そうになって焦りました。
途中で私の存在に気付かれてしまっては、それまでの苦労が水の泡です。
なんとか気合で咳を抑えました。

撮影終了後も完全に暗くなるまでブラインド内で待機しました。
その間におにぎりを食べて腹ごしらえ。
そっと機材類を撤収し、藪漕ぎして帰りました。
対岸の集団塒で寝ているカワウとダイサギは、私がガサゴソと立てる物音に気づいているはずですが、幸い騒いだり逃げたりしませんでした。
ほぼ新月なので夜空は暗く、しかも雲に覆われていました。


つづく→ダイサギとカワウが集団就塒する定点映像を早回しにしてみる【10倍速映像】(野鳥)


アザミの花蜜を吸うミドリヒョウモン♂



2018年9月下旬

峠道の横の斜面に咲いた背の高いアザミ(種名不要)の群落でミドリヒョウモン♂(Argynnis paphia)が訪花していました。
翅を開閉しながら吸蜜しています。
意外にもこの組み合わせは初見でした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ミドリヒョウモン♂@アザミsp訪花吸蜜
ミドリヒョウモン♂翅裏@アザミsp訪花吸蜜

2019/05/26

走り去るキジ♂【冬の野鳥】



2018年12月下旬

小雪がちらつく曇り空の午後、川沿いの道を私が歩いていたら、うっすらと雪で覆われた原っぱに1羽のキジ♂(Phasianus versicolor)なぜかうずくまっていました。
何か採食していたのかもしれませんが、私がカメラを向けた途端に警戒して逃げ始めました。
砂利を敷いた駐車場を走り抜け、藪を通ると、斜面を下りて河畔林へ向かいました。
最後はニセアカシアの木陰に姿を消しました。

たまたま直後に飼い犬を散歩しに来た人が何も知らずに横の道を通り過ぎたので、固唾を呑んで成り行きを見守りました。
しかし飼い犬はすっかり堕落して狩猟本能を失ってしまい、道端の藪に身を潜めているキジ♂の匂いに全く気付かなかった模様。(映像はカット)
キジ♂も焦って飛び出して来ることはありませんでした。
地味な保護色(隠蔽色)のキジ♀なら隠れるのは御手の物だと分かるのですが、派手な装いの♂は不得手だと思っていました。
キジ♂も、いざとなれば出来るのですね。
「雉も鳴かずば撃たれまい」という諺は真実味がありそうです。


キジ♂(野鳥)@川沿い藪+逃走

池の落枝に集まって休むカルガモの群れ(冬の野鳥)



2018年11月下旬

桜の落枝が池に何年も突き刺さったままになっていて、野鳥にとって格好の止まり木になっています。
特にゴイサギが気に入って昼塒にしてきました。
秋も深まると、ゴイサギが池から姿を消しました。
雪が降る前にもっと暖かい地方に移住したのでしょうか?
すると今度は、留鳥のカルガモAnas zonorhyncha)の群れが同じ落枝を占拠していました。
(図鑑ではゴイサギも留鳥とされていますが、雪国をフィールドとする私は冬にゴイサギを見たことはありません。)

となると、両種が池に共存している夏季には、ゴイサギ>カルガモという力関係があったことになります。
個体数ではカルガモの方がゴイサギよりも圧倒的に多かったのに、ゴイサギに遠慮していたのでしょう。
落枝を巡る明確な占有行動(争奪戦)を私は見たことはありません。
ゴイサギが居ない時に、カワセミがこの落枝に止まっているのを一度だけ見たことがあります。

カルガモは落枝に登って休んでいる個体だけでなく、水面に浮いている個体も落枝の周囲に集まっています。
首を曲げて嘴を体の羽毛に差し込んでいる個体は昼寝中なのかと思いきや、目は開いて周囲を(対岸の私を)油断なく見張っていました。
起きている個体は羽繕いしています。


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