2015/12/05

樹上を移動するニホンザルの群れ



2015年9月中旬

山間部で遭遇した野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが樹上を遊動する様子をまとめてみました。
身軽に木を登り下りしたり、隣の枝に跳び移ったりする躍動感はいつ見ても素晴らしいですね。

冒頭の子猿は口をモグモグ動かしながらこちらの様子を窺っていました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


フキバッタの死骸を解体するムネアカオオアリ♀の群れ



2015年8月中旬

山間部の峠道でフキバッタの一種の死骸にムネアカオオアリCamponotus obscuripes)のワーカー♀が群がっていました。
車に轢かれたロードキルなのでしょう。
計8匹の蟻が寄って集って獲物を解体しています。
横で身繕いしている個体も居ます。
出会い頭に触角で挨拶しました。



2015/12/04

野生ニホンザルの木揺すり行動(威嚇誇示)



2015年9月中旬

山間部で遭遇した野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れ
樹上で私の様子を窺っている野生ニホンザルが枝を激しく揺すってザワザワと音を立て、威嚇誇示を行うことがあります。
この行動を撮るのは意外に難しいのです。
その理由はまず、群れがあちこちに散開しているので、どの個体を撮ろうか目移りしてしまうからです。
次に、威勢よく木揺すり威嚇していても、私がレンズを向けた途端に警戒して(怖気づいて?)止めてしまうことが多いのです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


小田英智、津田堅之介『ニホンザル観察事典』p22によれば、

木にのぼって、木をゆさゆさとゆらすのは、木ゆすり行動です。大きな音をたてて、自分の力強さをしめす行動です。

▼関連記事
クリ樹上で威嚇誇示する野生ニホンザル


2015/12/03

ニホンザル♂の欠伸(威嚇誇示?)



2015年9月中旬

山間部で遭遇した野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れを観察中に、欠伸あくびをした猿の映像をまとめてみました。
ヒトと同様の生理的な現象なのか、それとも犬歯を誇示して軽く威嚇しているのでしょうか?
欠伸のように見えて実は微かに鳴き声を発している可能性もありますかね?

シーン1:
発情した♂成獣(発達した睾丸と顔が紅潮)が木に登り、葉陰に隠れつつ枝に腰掛けて欠伸しました。

シーン2:
同一個体が木を少し下り、再び枝に座って欠伸しました。
下でカメラを向けている私が気に入らなくて、威嚇誇示しているように感じました。(考えすぎかな?)

シーン3:
発情♂や子連れ♀、子猿などの群れが車道を横断し、ガードレールの下をくぐって斜面に遊動。
初めの発情♂が道端に座って欠伸しました(犬歯を見せる威嚇?)。
近くに来た猿とは視線を合わせておらず、誰に対する威嚇なのか不明です。


いずれも発情♂の行動だったのは偶然でしょうか?
猿同士が明らかに争っている文脈ではなく、ガッガッ♪という強い威嚇の鳴き声も発しませんでした。

『ニホンザル観察事典』p25によると、

強いサルがけんかの際に相手を威嚇するときには、目を大きくひらき、上あごのキバをかくして口をつきだし、ガッ・ガッと鳴きます。反対に、弱いサルは、口を大きくあけて歯をむきだしにし、伏せ目がちの泣きっ面でギャー・ギャーと鳴きさけびます。



※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



鳴きながら羽繕いするホオジロ♂(野鳥)



2015年9月中旬

ソバ畑の横を私が通ったらホオジロ♂(Emberiza cioides ciopsis)が驚いて飛んで逃げました。
満開に咲いた白いソバの花の奥でススキの茎に止まると、鳴きながら羽繕いしています。
最後は飛び去りました。







2015/12/02

ホオノキの果実を採食するニホンザル



2015年9月中旬

山間部の峠道で遭遇した野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが遊動した結果あちこちに散開したので、どの個体を撮ろうか目移りしてしまいます。

急斜面に聳え立つホオノキ高木の樹冠で1頭の猿が枝に腰掛けて何やら食事中です。
枝葉に隠れて見えにくいのですけど、採食メニューはおそらく果実のようです。
高所を見上げる撮影アングルで腰が痛くなり、もう限界でした。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

当地のニホンザルは、四季を通してホオノキの蕾、花、実を利用していることが分かりました。

▼関連記事
ホオノキの花と蕾を採食する野生ニホンザルの群れ

【追記】
『SNOW FOREST 冬の森へ:Winter Field Guide』p57によると、ホオノキの
長さ10〜15cmの細長い果実は、実が多数集まってできたもので、秋に熟すと裂けて、中の赤い実を白い糸でぶら下げます。熟すことなく黒っぽく変色し、枝先に残ったり、雪上に落ちているのを見ることがあります。




フタモンアシナガバチ営巣末期の扇風行動



2015年9月中旬

農村部の物置小屋の軒下に毎年フタモンアシナガバチPolistes chinensis antennalis)が集団営巣しています。(巣が横に並んでいる)
定点観察には通えなかったのですが、今年もかなり大きな巣が形成されていました。
コロニーの末期で既に雄蜂や新女王も多数羽化しています。

巣盤天井の縁(画面の左下)に居た♀が巣盤に止まったまま断続的に羽ばたき始めました。
近くには♂しか居ないので誇示行動ではないと思うのですが、扇風行動なのでしょうか?
しかし全ての育房は羽化済みで、高温から守るべき蜂の子(幼虫や蛹)はもう居ません。
おそらく蜂の子の有無に関わらず、巣上で自分が暑く感じたら扇風行動が解発されるようにプログラムされているのでしょう。
肝心の気温を測るのを忘れました。

撮影アングルを少し変えると、巣盤天井の縁(画面の上)で扇風行動をしている別個体の翅だけが見えました。
♂も扇風行動するのか非常に興味があるのですけど、残念ながら性別不明です。



2015/12/01

ススキの葉を採食するニホンザル♀



2015年9月中旬

山の斜面を登って来た野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが車道(峠道)まで出て来ました。
1頭の♀(未発情、毛皮が白っぽい)がガードレールの下に生えたススキの葉先を手で千切り採食しています。
特に利き手は無いようで、両方の手を用いて道草を食っていました。
秋の森にはもっと栄養価の高い食物が他に幾らでもありそうなのに、どうして筋張ったススキの葉なんか食べているのか不思議に思いました。
たとえば整腸作用(便秘予防)があったりするのでしょうか?
ススキの薬効をインターネット検索で調べてみると、ヒトの漢方薬として用いられるのは専ら根や穂らしく、葉については不明です。


「ニホンザル ススキ 採食」でネット検索してみると、ヒットしたのは霊長類の採食行動を研究しておられる辻大和氏のホームページで「カメムシを採食するニホンザル」と題した記事だけでした。
草原でススキの葉についたカメムシを採食しているところ。他にもバッタやイナゴなどを捕らえて食べる。



手前に座っていた成獣♂がこちらを向いて後足だけで起立すると、発信機付きの首輪が見えました。
顔が紅潮し、睾丸が発達しているので、発情していますね。
ガードレールに登って私の背後を警戒しています。
(私も振り返りたい誘惑を我慢して撮影を続けます。)
首輪♂は車道を横断し、右手の斜面を見上げました。
右の森でうるさく鳴いているカケスの警戒声♪を気にしているようです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


カワミドリ/クマツヅラ?の花蜜を吸うクロマルハナバチ♂



2015年9月中旬

峠道の道端(法面の草むら)に咲いたカワミドリ?にクロマルハナバチ♂(Bombus ignitus)が訪花していました。

蜜源植物の名前が自信ありません。
クマツヅラとかも混じってますかね?
どなたかお分かりの方は教えてください。




2015/11/30

ブナの実を樹上で採食するニホンザル



2015年9月中旬

雑木林で遭遇した野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れで1頭の若い個体に注目しました。
灌木に登り、枝から枝へ身軽に跳び移り、遊動しています。
やがてブナの枝に腰掛け、実(堅果)を採食し始めました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


【追記】
中川尚史『サルの食卓―採食生態学入門 (平凡社 自然叢書)』によると、
1984年、金華山のブナは大豊作だった。9月にはまだ樹上に実が付いていたため樹上で採食していたが、その後しだいに地上に落ち、サルは木の下で落ち葉をかき分けては、落果を探して食べるようになった。 (p65より引用)
私はブナの落果を採食するニホンザルを未だ観察したことがありません。



ヤクシソウを訪花するイチモンジセセリの飛翔【HD動画&ハイスピード動画】



2015年9月中旬

峠の道端に咲いたヤクシソウの群落でイチモンジセセリParnara guttata)が吸蜜していました。
おそらく同一個体が繰り返し訪れています。
他種の植物も含めて辺りの花を巡回しているようです。
花から花へ飛び回る様子を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。

※ 曇り空のせいで発色があまりにも悪かった前半のHDパートは自動色調補正を施しています。



2015/11/29

藪の中を遊動するニホンザルの群れ



2015年9月中旬

山間部の峠道を下山中に、横の雑木林で活動するヤマガラを見ていました。
コツコツ♪と木の実を採食または貯食している音がするのですが、 カメラを警戒して忙しなく飛び回り、どうしても撮らせてくれません。
やがて背後から野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れの鳴き声が聞こえ、こちらへ近づいてくる気配がします。
久しぶりの遭遇を期待して、そのままじっと待機することに。

案の定、しばらくすると雑木林の斜面を群れが登って来ました。
静かに鳴き交わすコンタクトコール?がときどき聞こえます。
枝を登った子猿(毛皮が白っぽい)がこちらに気づき、慌てふためいて木から下りました。
茂みの奥からこちらの様子を窺っています。
遊動する群れの先陣を切るのは若い猿たちなのかな?
後続の個体も私のことを警戒しながら藪の中を遊動しています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→



ゴマダラカミキリ♂が路上を横断



2015年9月中旬

山間部の舗装された峠道をゴマダラカミキリ♂(Anoplophora malasiaca)が横断していました。
左の触角が途中から欠損しています。
残る右の触角が長いので、♂ですね。

左右の脚を交互に前へ出す歩き方です。
一つ前の脚からワンテンポ遅れて前へ出し、同側の前脚および後脚は同時に前へ出しています。

最後は路肩の草むらに隠れてしまいました。



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