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2026/01/19

ニホンイノシシ4頭の群れが夜の水場を迂回し三脚にぶつかる【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年10月下旬・午後17:20頃・気温14℃・日の入り時刻は午後16:55 

自動センサーカメラで山中の湿地帯にある水場を見張っていると、日がとっぷり暮れた晩に、ニホンイノシシSus scrofa leucomystax)の群れが登場しました。 
水溜りSの対岸を右から左へ続々とやって来ます。 
奥の林道を移動する個体もいました。 
水場には立ち寄って飲み食いしたりヌタ打ち(泥浴び)したりすることもなく、計4頭の群れがなぜか足早に通り過ぎました。 

画面の左端に写り込んでいるのはホオノキの大木です。 
しばらくすると、イノシシのある個体がホオノキを回り込んで左の死角から戻って来たようで、トレイルカメラを固定した三脚にゴンゴンぶつかる物音がしました。 
暗闇で林床の匂いを嗅ぎ回りながら採餌しているときに、鼻面が三脚の脚にぶつかったのでしょう。 
三脚が少しずれたものの、壊れることはありませんでした。 


※ イノシシが歩く物音が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

2026/01/17

アナグマの営巣地を1〜2頭で昼夜うろつくホンドタヌキ:10月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年10月中旬

シーン0:10/10(@0:00〜) 
平地の二次林でニホンアナグマの営巣地(セット)を自動撮影カメラで見張っています。 
この時期に登場したホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の行動をまとめました。 
面白い行動については個別の記事で紹介したので、その残り物になります。 


シーン1:10/11(@0:05〜) 

シーン2:10/12(@2:39〜) 

シーン3:10/13(@3:39〜) 
特筆すべきは、未明に単独で来たタヌキがアナグマの空き巣Lに恐る恐る潜り込んだことです。(@4:25〜) 
次に出巣Lしたシーンは撮り損ねたようです。 


シーン4:10/14(@5:51〜) 

シーン5:10/15(@6:24〜) 
明るい昼間に単独で来たタヌキが、アナグマの巣口Lを飛び回る虫(キイロコウカアブ?)を捕食しようと噛み付くいたものの、失敗したようです。 

次に、アナグマの巣口Rで合流した2頭のタヌキが横に並んで覗き込んでいます。 
穴居性の虫(カマドウマなど)を捕食しようと狙っているようです。 
このとき、左の個体が右の個体の首筋を対他毛繕いをしました。(@8:40〜) 


シーン6:10/18(@9:56〜) 

シーン7:10/21(@11:13〜) 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
試しに6個の銀杏(イチョウの落果)をセットに給餌してタヌキの反応を調べたのですが、通りすがりに匂いを嗅ぐだけで食べませんでした。 
イチョウの種子散布者はタヌキだと思っていたので、意外な結果です。 
この二次林には本来イチョウの木は生えていませんから、あからさまに怪しい状況だとタヌキは警戒して食べなかったのでしょうか。 
初めての給餌実験は失敗です。 
翌年にも給餌場所を変えてしつこく試したところ、ようやくタヌキが銀杏を食べる映像が撮れました。(映像公開予定) 



電柱に留まって鳴き続け♪羽繕いしていたトビが飛び立ち秋の田んぼに着陸するまで(野鳥)

 



2024年10月上旬・午後15:25頃・晴れ 

田んぼでヘビを狩った猛禽が飛び去ると、入れ替わるように別個体の猛禽が道端の電柱の天辺に止まりました。 
秋の順光を浴びた猛禽を正面から撮れたのは良かったのですが、眩し過ぎて白い羽毛は白飛び気味です。 
実は撮影時の私はおかしな勘違いをしていて、てっきりこの個体が足元に獲物のヘビを掴んだままだと思い込んでいました。
(ヘビを狩った猛禽は別個体です。) 

どうやらトビMilvus migrans)のようですが、翼下面の斑紋を見るまでは自信がありません。 
覚悟を決めて、飛び立つまで長撮りします。 
トビは電柱の高い天辺から、周囲の刈田をキョロキョロと見回しています。 
多数の赤トンボが飛び交っていますが、チゴハヤブサと違って図体の大きなトビはトンボを空中で狩れるほど飛翔能力が高くありません。 

関連記事(6年前の撮影)▶  


ハシブトガラスの澄んだ鳴き声が聞こえますが、繁殖期ではないので猛禽を積極的に追い払うためにモビング(擬攻撃)に集まることはありませんでした。 

やがて電柱に留まったトビは、のんびり羽繕いを始めました。 
まず左肩の羽毛を嘴で整え、次は腹、背中の順で羽毛を整えました。 

しばらくすると、トビは断続的にピーヒョロロ♪と鳴き始めました。(@1:28〜) 
動画では退屈な部分を編集でカットしましたが、電柱の天辺に留まってから鳴き始めるまでかなり時間がかかっています。
したがって、私に対して警戒・威嚇する鳴き声ではないような気がします。 
横の田んぼで稲刈り作業するコンバインがバックするときに、「ビッビッビッ」というビープ音♪を発しているので、まさかトビはその人工音と鳴き交わしているのでしょうか? 
トビは秋にも縄張り宣言で鳴く必要があるのかな? 
鳴く合間に、発声しないで嘴を開けたのは欠伸ですね。 

長撮りしてもトビは一向に飛んでくれないので、カメラを持つ腕が疲れてきました。 
撮影しやすいように位置を少し変えてから、仕切り直して長撮りを続けます。 
トビは相変わらずピーヒョロロ♪と電柱の天辺で鳴き続けています。 

やがて、自転車に乗った親子が私の横を通り過ぎました。 
(動画に写り込まないよう配慮しました。) 
近づく親子を警戒して、いよいよトビが飛んでくれるかと期待したのですけど、トビが留まっている電柱の真下を自転車の親子が通り過ぎても、トビは飛び去りませんでした。 

ようやくトビがその場(狭い留まり場)で足踏みするように方向転換しました。(@5:34〜) 
左に向き直ってから飛び立ちました。 
おそらく、揚力を得るために、逆風に向かって飛び立つ必要があるのでしょう。
ついに広げた翼の下面が見え、その斑紋からノスリではなくトビと確定しました。 
飛び立った直後にトビは羽ばたきながら右に急旋回し、スーッと滑空しながら奥に飛び去ります。 
羽ばたいて少し高度を上げると、奥の電柱の天辺に留まり直しました。 
更に2つ奥の電柱の天辺にはカラスが単独で留まっていたのですが、トビに対して嫌がらせのモビングを発動することはありませんでした。 

やはりトビは近くにいるカラスのせいで落ち着かないのか、すぐにまた電柱から飛び立ちました。
大型の鳥は飛び立つ直前に脱糞して軽量化を図ることが多いのですけど、この個体は排泄しませんでした。 
右に滑空しながらピーヒョロロ♪と鳴きました。 
そのまま流し撮りすると、田んぼの奥に隣接して広がるメガソーラー発電所のパネルが奥に見えます。 

トビは低空で旋回してから、田んぼの畦道に着陸したようです。 
着陸予定地点に危険がないか偵察確認するために旋回したのでしょう。 
 少し前に目撃した別個体と同じように、ヘビを狩ったのかな? 
しかしこの個体は、地上で何か獲物を見つけて狩ったようには見えません。 
着陸直後に獲物を嘴で啄まなかったからです。 
ただし、トビはスカベンジャー(死肉食性)ですから、動物の死骸を見つけたのかもしれません。 
残念ながら、手前に生い茂ったススキとガマの群落が邪魔で、トビの姿を見失いました。 
奥には稲刈り前の田んぼが広がっていて、黄金色の稲穂が見えます。 


※ トビの鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


【考察】
今回観察したトビによる一連の行動について、Perplexity AIに相談してみました。
回答に含まれる用語の細かいミスを手直しした上で抜粋します。

電柱上でのんびり「ピーヒョロロ」と繰り返し鳴いているトビの声は、典型的には“さえずり”というより、広い意味での縄張り・存在アピールやコミュニケーションに使われる声と考えられます。wanchan+1
ただし小鳥のような明確な「さえずり=繁殖期の求愛・縄張り歌」と同列に扱うのはやや難しく、状況依存の汎用的な声とみなす方が無難です。syrinxmm.cocolog-nifty

トビの「ピーヒョロロ」の機能

  • 「ピーヒョロロ」は、トビで最もよく聞かれる高く伸びる声で、上空を旋回しながらだけでなく、止まり木(電柱や樹冠)からも発せられます。youtubewanchan

  • 文献や観察記録では、この声には「縄張り主張」「自分の居場所の誇示」「周囲の個体への呼びかけ」といった意味があると解説されることが多く、侵入者に対する警戒・牽制の場面でも同じ声が使われます。note+1

「さえずり」としての扱いについて

  • 鳴禽類(スズメ目スズメ亜目)のように「地鳴き」「さえずり」が機能的・声質的に明瞭に分かれている種と違い、トビでは同じ「ピーヒョロロ」が日常行動から巣の防衛まで広い文脈で用いられるとの指摘があります。syrinxmm.cocolog-nifty

  • そのため、観察者によっては「さえずり的な声」と呼ぶことはあっても、“繁殖期限定の歌”というより「主に縄張りアピールやコミュニケーションに使う代表的な鳴き声」と理解する方が生態的には近いと考えられます。wanchan+1

10月上旬・田園地帯での解釈

  • 10月上旬は繁殖シーズンのピークは過ぎていますが、トビは留鳥として年間を通じてなわばり性を示しうるため、自分の占有する範囲や休息場所を示す“ゆるい縄張り宣言+存在アピール”として鳴いていた可能性が高いです。wanchan

  • 電柱頂部で羽繕いしつつ頻繁に鳴く、周囲に明確な敵対行動が見られない、という文脈からは、強い威嚇というより「ここにいるぞ」「このあたりは自分の場所だ」という常在アピール・コンタクト的な意味合いが強かった行動と解釈するのが妥当と思われます。youtubewanchan


トビの鳴き声には「ピーヒョロロ」以外のバリエーションが存在します。orbis-pictus+1

主な鳴き声の種類

  • 基本的な縄張り主張や存在アピール用として「ピーヒョロロロ」(高い笛のような伸びやかな声)が最も一般的ですが、警戒・警告時には「ピーピピピピピ」(短く鋭い連続音)に変化します。animaroll+1

  • 甘え声や威嚇声など、状況に応じて微妙にピッチやリズムが異なるバリエーションも観察され、コミュニケーションのニュアンスを表現します。ntv

観察文脈での適用

電柱頂上で繰り返し鳴いていた「ピーヒョロロ」は縄張りアピールですが、近くのヘビ持ち猛禽出現直後であれば警告的な「ピーピピ」要素が混じる可能性もあります。orbis-pictus+1
これらの違いは機能的で、トビの社会性や競合状況を反映した適応行動です。ntv


撮影したトビは、ピーピピピピピとは鳴かなかったので、警告声ではなかったようです。

ピーピピピピピと鳴くトビを私はまだ実際に見たことがありません。

トビが電柱頂上で鳴きながら羽繕いしていた行動は、近くの別個体猛禽(おそらくトビまたはノスリ)がヘビ状獲物を持って飛び去った直後であれば、縄張り宣言や牽制の可能性が高いです。wanchan+1

状況の生態的解釈

別個体が獲物(ヘビなど)を持って現れ飛び去る場面は、縄張り内の資源競合を示唆し、残ったトビが「ピーヒョロロ」を繰り返すことで「このエリアは自分のテリトリー」「獲物資源を譲らない」というアピールを行っていたと推測されます。detail.chiebukuro.yahoo+2
羽繕いと並行して鳴くのは、リラックスではなく警戒下での存在誇示で、猛禽類では競合個体への視覚・聴覚的シグナルとして一般的です。syrinxmm.cocolog-nifty

トビとノスリ間の相互作用

  • トビとノスリは生息域が重なり、田園地帯で獲物(ヘビ、ネズミなど)を巡る競合が発生しますが、直接攻撃より鳴き声による距離確保が主です。moto8.cocolog-nifty+2

  • 10月上旬の留鳥期にこうした「ゆるい縄張り主張」が観察され、獲物持ちの個体が去った後も残存アピールとして鳴き続けるパターンが一致します。orbis-pictus+1


トビが電柱から稲刈り前の田んぼ畦道に着地した行動は、獲物(生きた小動物や昆虫、死骸)の探索・捕食目的である可能性が高いです。mamatocolab+1

畦道着地の生態的意味

稲刈り前の田んぼ畦道は、カエル、ヘビ、イナゴ、ネズミなどの小動物が豊富で、トビは上空監視後、低空または着地して狙います。haradasizen+1
草むらに隠れて見えなかったのは、獲物を足で押さえつつ食べていたか、草の陰で探していたためで、視力の優位性を活かした近距離ハンティングです。tinnunculus.blog61.fc2+1

観察文脈とのつながり

直前の別個体猛禽のヘビ捕獲後、縄張りアピールから畦道へ移行した流れは、競合排除後の自力採餌行動と整合します。moto8.cocolog-nifty+1
10月上旬の田園地帯では、こうした機会食利用がトビの日常戦略で、死骸でなくとも生きた獲物を草むらから掘り起こす例が複数あります。mamatocolab+1

私が今回観察した2羽の猛禽が親子のトビだった場合、同じ縄張り内で狩りをすることはあるのでしょうか? 

秋は親鳥が我が子でも縄張りから排斥する子別れの時期なのかもしれません。


トビの親子が10月上旬の同じ縄張り内で狩りを行うことは、繁殖期終了後であれば可能です。tokyo.birdlife+1

親子共存の時期的特徴

トビの雛は巣立ち後約3ヶ月で独立し、親の縄張りから離散しますが、秋口までは親子で資源共有し、狩りを共にする例が観察されます。tokyo.birdlife
刈田や畦道の獲物豊富な田園地帯では、親が子に狩り方を教えるか、緩やかな共存が成立しやすいです。mamatocolab+1

子別れと縄張り排斥のタイミング

  • 10月上旬は子別れの過渡期で、親が完全に排斥するより、鳴き声による距離調整が先行し、ヘビ捕獲後の飛び去りは独立行動の兆候です。wanchan+1

  • 残った電柱トビの鳴きは、親子間アピールか他個体牽制のいずれも可能で、強い排斥より資源競合回避のコミュニケーションと考えられます。orbis-pictus+1


ヘビを持った猛禽(おそらくトビまたはノスリ)が稲刈り直後の刈田で狩りを行った行動は、刈り取り後の露出した獲物資源を狙った典型的な機会食利用です。mamatocolab+1

稲刈り直後の刈田の魅力

稲刈り直後は草や稲が倒され、カエル、ヘビ、ネズミ、イナゴなどが逃げ惑いやすく、猛禽類が上空から急降下して捕獲する好機となります。haradasizen+1
特にヘビは刈田の地面を移動中が多く、トビ・ノスリ共に視認しやすいため、この時期の優先標的です。moto8.cocolog-niftyyoutube

全体観察シーケンスの解釈

  • 刈田でヘビ捕獲→電柱トビの縄張り鳴き→畦道着地、という流れは、資源豊富な田園地帯での個体間競合と採餌連鎖を示します。detail.chiebukuro.yahoo+2

  • 残ったトビは競合排除後、自ら刈田隣接の畦道で類似獲物を探したと整合し、10月上旬の留鳥戦略として自然です。orbis-pictus+1

 

2026/01/13

秋に縄張り争い中のモズ♀があちこちで餌乞いする謎(野鳥)宥和の転移行動?

 

2024年10月上旬・午後12:00頃・くもり 

住宅地の電線に留まっているモズ♀(Lanius bucephalus)を見つけました。 
小声で鳴きながら半開きの翼を震わせています。 
てっきり「餌乞い」だと思って撮り始めたら、すぐに飛び去ってしまいました。 

モズ♀は庭木のケヤキの細い梢に留まり直していました。 
そこでも餌乞いしています。 
近所から人工的な騒音(草刈り機?)がヴーンと絶え間なく鳴り響くせいで、肝心のモズ♀の鳴き声がかき消されてよく聞き取れません。 
止まり木からすぐにまた左に飛び去ると、キーキーキー♪というけたたましい警戒声やギチギチギチ…♪という高鳴きが聞こえます。 

次は民家の屋根の角に留まっていたモズ♀を撮ります。 
胸の羽毛が秋風で逆立つようになびいています。 
ここでもモズ♀は翼を少しだけ広げて小刻みに震わせていました。
餌乞いしながら小声でキチキチキチ…♪と鳴いているようですが、近所の騒音が恨めしいです。 
モズ♀は屋根から手前に飛び降りて見失ったのですが、直後にチュチュン、チュチュン♪と大声で鳴く声が聞こえました。 (ハクセキレイっぽい鳴き声ですが、もっと力強い。) 

左に流し撮りすると、モズ♀は近くの電線に留まり直して、尾羽根を上下に振っていました。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
モズ♀が止まり場所をあちこち変えながら、半開きの翼を震わせて餌乞いしていました。 
小声で鳴いているようですが、威勢のよい「秋の高鳴き♪」(縄張り宣言)ではありません。 
近所から飛来した別個体のモズと縄張り争いになったのですけど、モズの動きが激しすぎたり周囲の障害物に遮られたりして、残念ながら動画では撮り損ねました。
喧嘩相手の性別は不明です。 
時期的にも文脈的にもモズ♀が餌乞いするのは変なので、解釈に困ります。 

関連記事(3、11年前の撮影)▶ 


Perplexity AIを相手にブレインストーミングしてみました。 
​まずは求愛給餌の可能性を検討します。

モズの求愛給餌の時期

  • モズ(Lanius bucephalus)の本来の求愛給餌は、「産卵前~産卵期」に集中することが知られており、これは一般に春の繁殖期(3〜5月頃)にあたります。bird-research

  • 一方で、オス・メスとも繁殖地周辺への到着は9〜10月とされ、到着後すぐにさえずりやテリトリー形成、メスによるオス選択(さえずり・貯食などに基づく)が始まるとされています。sciencedirect

10月上旬の行動の位置づけ

  • 10月上旬は多くの地域で「越冬・繁殖テリトリーの確立」や将来のつがい形成に向けた段階であり、厳密な意味での産卵直前の求愛給餌期ではありません。sciencedirect

  • とはいえ、オスがメスに餌を渡す行動自体は「つがい形成やメスの質量維持」という機能もあり得るため、早い時期に類似行動が出ても行動学的には不自然とは言えません。bird-research+1

メスの「催促鳴き」の可能性

  • モズの求愛給餌の機能に関する研究では、「給餌頻度=メスのコンディション・産卵数」に関わることが示されていますが、メスの明確な「餌ちょうだい鳴き」の季節変化や発現時期について、詳細な報告はほとんどありません。core+1

  • したがって、10月上旬に止まり木のメスが鳴いてオスからの給餌を促しているように見えたとしても、

    • 繁殖直前の典型的な「求愛給餌催促」とは限らず、

    • テリトリー内での接近要請・ペア維持・優位確認など、より広い「社会的コンタクトコール」の一種として解釈する方が無難です。global+1

現場での判断のポイント

  • 10月上旬であれば、「将来の配偶者候補との関係構築の一環としての餌渡し」にメスが反応して鳴いている可能性はあり得るが、「典型的な繁殖期の求愛給餌催促」と断定するのは慎重に、というのが妥当だと思われます。bird-research+1


次に、モズの幼鳥が親鳥から給餌してもらおうと餌乞いしている可能性を検討します。

10月上旬に止まり木で餌乞いをするモズが幼鳥の可能性は極めて低いです。zukan+2

モズの繁殖スケジュール

モズの繁殖は低地で2月下旬開始、産卵後15日前後で孵化、抱卵14-16日、巣立ちまで孵化後約14日で、5月頃に雛が独立します。 高原地帯でも5月開始のため、10月上旬まで幼鳥が親から給餌を乞う段階は終了しています。wikipedia+1

巣立ち後の給餌依存期間

巣立ち後、幼鳥の親からの給餌は1週間程度続き、(中略)モズでは家族生活期が短く、10月には自立済みです。 10月上旬の観察は、遅くても夏生まれの幼鳥が数ヶ月経過した後で、餌乞いは行われません。academic.oup+3youtube

観察時の識別ポイント

幼鳥は成鳥より地味で鱗状斑点が目立ち、餌乞い時は翼震わせ高音の持続コールを発しますが、10月ではこうした行動は稀です。 



縄張り争い時の転移行動として、餌乞い行動が発動した、という仮説を思いつきました。

闘争時の転移行動(displacement activity)として、餌乞い様の翼震えや鳴きがモズで発動する可能性はあります。midorinotori+1

転移行動の概要

鳥類の縄張り争いや緊張状態では、feedingやbeggingに似た無関係な行動がストレス緩和として現れます。モズの場合、求愛給餌時のメスが翼を小刻みに動かして幼鳥様のポーズを取る報告があり、これが闘争時の興奮で類似発現するケースと一致します。zukan+1

モズ特有の文脈

10月上旬の縄張り争いで♀or幼鳥風の個体が興奮して翼震わせ鳴くのは、純粋な餌乞いではなく、攻撃・逃避のジレンマ下での転移行動(例: preeningやsubordinate displayの変形)と解釈可能です。実際の求愛ディスプレイ動画でもメスが似た仕草を示します。youtubemidorinotori

観察確認のポイント

  • 継続性: 給餌が伴わず一時的なら転移行動濃厚。

  • 文脈: 相手が♂で追従・鳴き合いならペア形成の延長か。

  • 種内差: Shrike類で縄張り緊張時のbegging-like displayは知られています。zukan


10月上旬はモズが子別れして、親鳥が幼鳥を縄張りから追い出す時期なのでしょうか?

10月上旬はモズの子別れ時期が終わり、親鳥が幼鳥を縄張りから追い出す段階です。note+1

子別れのタイミング

モズの繁殖は低地で2-3月開始、巣立ちは4-5月頃で、幼鳥の給餌依存は巣立ち後1週間程度続き、夏の終わり(8-9月)までに親離れが完了します。秋深まる頃に一家が解散し、親鳥が高鳴きで縄張りを宣言して幼鳥を排除します。kobe-c+1

10月上旬の縄張り状況

10月は越冬テリトリー確立期で、北から渡来個体も加わり争いが激化します。親鳥は既に幼鳥を追い出し、単独または将来のペア候補と縄張りを守る行動に移行しており、観察されたような縄張り争いはこの文脈に合致します。hyogo-akashipark+2

行動の解釈ポイント

興奮時の翼震え・鳴きは、幼鳥排除後の縄張り防衛や新参者との対立で生じやすく、転移行動として餌乞い様に見えることがあります。幼鳥の可能性は低く、成鳥同士のテリトリー競合が妥当です。note


縄張り争いの転移行動として発動した餌乞い様行動は、相手をなだめるディスプレイなのでしょうか?


モズの縄張り争い時の餌乞い様翼震え・鳴きは、♀特有の♂をなだめるディスプレイ(submissive or appeasement display)として機能する可能性が高いです。midorinotoriyoutube

ディスプレイの役割

モズ♀は求愛期に♂へ向けて幼鳥様の翼震え(wing-quivering)と高音鳴きで給餌を促しますが、これが縄張り緊張時にも転移行動として発動し、攻撃を抑える社会的シグナルとなります。住宅地での連続移動は、テリトリー境界をなぞるパトロールや♂の追従誘導を示唆します。youtubemidorinotori

文脈的解釈

10月上旬の状況では、新規越冬ペア形成中の♀が縄張り争いで興奮し、♂を落ち着かせるためにこの行動を取ったと推測されます。成鳥♀の羽衣・移動パターンが幼鳥排除後を示し、特有の雌性ディスプレイに合致します。note+1



私は餌乞い様の行動に興味を持ち、その♀個体だけに注目して撮影していました。

いずれ別個体が飛来して、餌乞いしている個体に給餌するだろうと予想したからです。(♂から♀への求愛給餌、または親鳥から幼鳥への給餌)

したがって、縄張り争いの相手の性別は不明です。


相手の性別が不明な場合でも、観察された餌乞い様行動の解釈は大きく変わりません。global

相手不明時の行動文脈

縄張り争いの相手が♂か♀かは不明でも、10月上旬の住宅地で連続移動しながらの翼震え・小声鳴きは、テリトリー緊張下の転移行動(displacement activity)として成立します。相手が♂ならなだめディスプレイ、♀なら境界譲歩シグナルとして機能し、どちらも興奮抑制に寄与します。midorinotori+1

単独焦点観察の利点

あなたがその個体だけに注目したのは適切で、行動の詳細(翼の小刻み具合、鳴きのトーン変化、移動パターン)が捉えられたため、求愛・縄張り・転移のいずれかの複合ディスプレイと特定しやすいです。相手の不在が逆に「誇示パトロール」要素を強調します。note+1

改めて考えてみたのですが、縄張り争いの最中に「なだめのディスプレイ」なんかやったら、弱気と受け取られて強気の相手に負け、縄張りを失いそうですよね。


【アフィリエイト】

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