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2026/08/14

二次林内の営巣地を日夜1〜3頭で訪れるホンドタヌキ:3月下旬〜4月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年3月下旬〜4月上旬〜中旬 

雪国の落葉二次林にあるホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の営巣地を2台の自動センサーカメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 
特筆すべき面白そうな行動は個別の記事にしたので、残り物の動画をまとめて、ブログ限定で公開しておきます。 

冬に記録的な大雪が積もったので、春になっても林床の残雪が溶け去るのが遅れました。 
♀♂ペアの両親と、両目の輝板(タペータム)を失明したヘルパー個体♀h(娘)の3頭からなる家族群が巣穴Rに出入りしています。 
明るい昼間には、♀hを見分けることができません。 
巣口を点検したり、毛繕いしたりしています。 
ときどきクゥーン♪と甲高い鳴き声を発していました。 
冬季には雪の下に埋もれていて使わなかった巣穴Lも、雪解けで入口が再び現れました。 


シーン0:3/31(@0:00〜) 

シーン1:4/1(@1:10〜) 

シーン2:4/4(@1:46〜) 

シーン3:4/5(@2:47〜) 

シーン4:4/6(@4:28〜) 

シーン5:4/7(@5:23〜) 

シーン6:4/8(@6:12〜) 

シーン7:4/10(@6:16〜) 

シーン8:4/11(@8:47〜) 

シーン9:4/12(@11:04〜) 

シーン10:4/14(@11:54〜) 

シーン11:4/17(@12:32〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

2026/08/10

春の林内で2頭のニホンアナグマ♂が深夜徘徊中にバッタリ出会うと…【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年4月中旬・午前3:35頃・気温8℃ 

春の林内で雪解け水が貯まった排水溝を自動撮影カメラで見張っています。 
未明にニホンアナグマ♂(Meles anakuma)が登場しました。 
鼻面が短い顔つきと筋骨隆々の体型から、♂と分かります。 
春はアナグマの交尾期なので、♂は交尾相手の♀が暮らす営巣地(セット)を夜な夜な訪ね歩いているのです。 (夜這い)

右岸の手前と奥から2頭のアナグマ♂が別々に歩いて来ました。 
暗闇でも互いの存在に気づいたようで、すれ違いながらジェジェジェ♪(またはカカカ…♪)と軽く吠えました。 
二度目のニアミスでは鳴き声を発しませんでした。 
激しい喧嘩にはならなかったので、この2頭は顔見知りの兄弟ではないかと想像しています。 
営巣地(セット)以外で、2頭のアナグマが出会ったのは初見です。 

その後は水路に沿って水際の匂いを頻りに嗅ぎ回っているものの、対岸に渡ろうとはしませんでした。 
ホンドタヌキやニホンザルと違って、幅2mの排水溝をニホンアナグマは飛び越えることができないようです。 
アナグマは水が怖いのか、泳いで渡ることもありませんでした。 


※ アナグマ♂の鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

2026/08/02

山道で対峙したニホンカモシカがタニウツギの葉裏に眼下腺でマーキングし鼻息で威嚇してから逃げるまで

 

2026年6月中旬・午前11:30頃・くもり 

里山の蛇行しながら登る山道でニホンカモシカCapricornis crispus)と出会いました。 
初夏の登山で汗をかいて暑くなったので、私が立ち止まって服を1枚脱いでからカーブを曲がった途端に、カモシカが坂の上から私を見下ろしていたのです。 
遭遇時に私よりも斜面の上に位置していたので、カモシカは心理的に落ち着いているようです。(いつでも逃げられるという自信がある) 

顔を正面からズームインすると、角が太い成獣でした。 
耳や角に目立つ特徴はありません。 
正式名称が分からないのですが、人中じんちゅうとは逆に鼻孔から上へ伸びる黒い突起が左右非対称かもしれません。 

にらめっこに耐え切れずカモシカは視線を逸らして横を向き、砂利道の林道に沿って歩き始めました。 
短い尻尾を左右に振ったのは、吸血性の虫を追い払うためでしょう。 
立ち止まって振り返り、私を見据えて警戒しています。 

歩き去る後ろ姿の股間を見ても陰嚢は見えなかったので、♀ではないかと思うのですけど、素人にカモシカの性別判定は難しいです。 
♀成獣だとすると、当歳仔の幼獣はどこに居るのでしょう? 

やがて、カモシカは道端に自生するタニウツギ幼木の葉裏に顔を念入りに擦りつけました。 
眼下腺からの分泌物で匂い付けするのは、出くわした私に対してやんわりと縄張り宣言しているのでしょう。 
このパターンの行動は何度も繰り返し観察しています。

直後にまた私を振り返って見てから、フシュ♪と鋭く1回だけ鼻息を荒らげて威嚇しました。 
軽い腹立ちの感情表現かもしれません。
やがてニホンカモシカは道端のススキの茂みをかき分けると、谷へ下りて姿を消しました。 

もし私がその場に突っ立っていないで座り込んだら、カモシカは警戒を解いて近づいてくれたかどうか、実験するのを忘れました。 

2026/07/30

落葉二次林で日没後に外出の準備をするホンドタヌキ3頭の家族群:4月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年4月上旬・午後18:30頃・気温7℃・日の入り時刻は午後18:08

残雪が溶けかけた落葉二次林内の営巣地でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)3頭の家族群が日没後も依然として巣口で一緒に寄り添って寝そべっています。 
暗くなって赤外線の暗視映像に切り替わると、輝板(タペータム)の反射の有無で一部の個体を見分けられるようになります。 
両親は健常個体で、ヘルパーらしき娘♀hだけが両目失明しています。 

家族全員が完全に覚醒しており、お互いの毛繕いに余念がありません。 
相手の毛皮を舐めるだけでなく、甘噛みもしています。 
ときどき、小声で鳴く声がかすかに聞こえました♪ 

やがて立ち上がると、欠伸をしたり、背中を弓なりに伸ばすストレッチ運動をしたりしています。 

やがて1頭ずつ営巣地を離れ、残雪の林内を歩いて、採餌に出かけて行きます。 
いつものように、健常個体の両親♀♂が先行し、両目失明の個体♀hが殿しんがりを務めます。 


【考察】
昼間に巣穴の入口で日光浴したタヌキの家族が日没後にやる外出前の準備行動は、どの営巣地(休耕地および二次林内)であっても、ほぼ共通している(定形行動、ルーティン)ことが分かりました。 


2026/07/29

ヒヨドリ幼鳥の餌乞いとサシバ♂への警戒声♪(野鳥)

 

2026年6月上旬・午後13:05頃・くもり 

山麓にある池Hで私が長時間、水生生物の観察に集中していると、周囲でヒヨドリHypsipetes amaurotis)が鳴き騒いでいました。 
あまりにもうるさいので、気になってきました。 
もしかして、私が無自覚でヒヨドリの営巣木に近づき過ぎてしまい、親鳥が警戒声を発しているのでしょうか? 

周囲を見渡すと、近くのアカマツ幼木の梢に留まっている個体がいました。 
閉じた翼を小刻みに震わせながら、ピーピー♪と甲高く鳴いています。 
これは典型的な餌乞いの行動なので、巣立ったばかりの幼鳥が親鳥に給餌してもらうのを待っているのでしょう。 

しかし、巣外給餌のシーンを見届ける前に、ヒヨドリ幼鳥は飛び去ってしまいました。
止まり木から左へ飛び去るヒヨドリ幼鳥を流し撮りすると、植樹された桜の木の生い茂った枝葉に飛び込んで身を隠しました。 

すぐ後から別個体のヒヨドリが飛んできて、植樹した桜の苗木を雪から守る支柱(雪囲いの一種)の天辺に留まりました。 
頭部の冠羽を逆立てているのは、警戒や興奮の現れでしょうか? 
なんとなく、この個体はさっきの幼鳥の親鳥のような気がします。 
やがて羽繕いを始めました。 
右隣の桜の木からは、ヒヨドリ幼鳥が隠れながらも、チーチー♪と餌乞いの鳴き声を発し続けています。 

支柱の天辺に留まったヒヨドリ親鳥が、別個体の警戒声を聞くと左上の空を見上げ、自らも鋭い警戒声♪を発しました。 
強く鳴きながら、左奥へ飛び去りました。 
このときヒヨドリが強い警戒心を露わにした対象は、もはや私ではなく、猛禽類でした。 
上空を飛来した1羽の猛禽が近くの枯木の梢に留まっていたのです。 
慌てて逃げたヒヨドリが、周囲で鳴き騒いでいます♪ 

※ ヒヨドリの鳴き声(餌乞いと警戒声)が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


強い逆光のため、現場では猛禽のシルエットしか見えませんでしたが、逆光補正すると、頭部が灰色がかっているのでサシバ♂(Butastur indicus)と判明。 
上嘴の根元が黄色でした。 
やがてサシバ♂は止まり木から山側へ飛び去りました。 
滑翔ではなく、羽ばたいて飛んで行きました。 
サシバ♂が飛び立つ瞬間を、1/5倍速のスローモーションでリプレイすると、翼の下面に特徴的な斑紋がしっかり見えました。(@1:20〜) 

※ 止まり木のサシバ♂を逆光補正しました。 


実はこの地点では以前からサシバの鳴き声をよく聞くので、この山林のどこかで営巣しているはずだと予想しています。


【追記】
シジュウカラが警戒声を発する際には、危険な対象(ヘビや猛禽などの天敵)の種類によって鳴き方を変えていることが明らかになり、かんたんな文法すらあることが分かってきました。


ヒヨドリでも同様に猛禽を指す鳴き声があれば面白いのですが、私の耳には今回のサシバ(猛禽の一種)に対する警戒声がいつもと違う特別な鳴き方だとは思えませんでした。
一例だけでは何とも言えないので、事例の動画を地道にこつこつと撮りためた上で声紋解析しないといけません。
猛禽の剥製や模型を野外に設置したら、ヒヨドリは反応してくれるでしょうか?
農作物を鳥の食害から守る防鳥グッズとして、タカ型の凧が販売されていて、家庭菜園や田畑、果樹園などのあちこちに設置されてます。
それをヒヨドリが初めて見たときの反応が気になります。
どうせすぐに慣れて効果が薄れてしまいそうです。


【追記2】
シジュウカラと違ってヒヨドリは天敵の種類を呼び分ける語彙や精緻な文法などを備えていないかもしれません。
なぜなら、私の個人的な印象では、ヒヨドリが天敵に対するモビングをあまりしないからです。

Perplexity AIに訊いてみました。

Q: ヒヨドリが同種の群れを呼び集めて天敵に対してモビングすることはあるか?

A: はい、**ある程度はあります**。ヒヨドリは普段は単独かつがいで行動することが多いですが、冬期や移動時、餌場では数羽〜多数が集まり、警戒鳴きや追尾行動を伴って天敵に対して集団で威嚇することがあります。 [naro.go](https://www.naro.go.jp/org/nilgs/choju/wildlife/bulbul.pdf)

## どういう形か
モビングの典型は、タカ類やフクロウ類などに対して複数個体が近寄ってつきまとい、鳴きながら追い払う行動です。一般的な解説でも、ヒヨドリは「普段は群れないが、冬に集団行動する」「小鳥のモビングの一員になりうる」とされます。 [hirahaku](https://www.hirahaku.jp/hakubutsukan_archive/seibutsu/00000059/106.html)

## ただし注意点
「同種の群れを呼び集めて」というより、**もともと近くにいる個体が警戒して次々に加わる**、あるいは**餌場やねぐらの集団が一斉に反応する**、という理解のほうが自然です。ヒヨドリに関する一般的な記述では、冬季の一時的な群れや渡りの群れはよくある一方、繁殖期はつがい中心です。 [naro.go](https://www.naro.go.jp/org/nilgs/choju/wildlife/bulbul.pdf)




【アフィリエイト】

2026/07/21

早春の雪原でタヌキの営巣地が気になるカラスたち:3月下旬〜4月上旬【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年3月下旬〜4月上旬


雪国の休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の家族が暮らす営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 
カラスの登場シーンをまとめました。 
主にハシブトガラスCorvus macrorhynchos)だと思うのですが、ハシボソガラスCorvus corone)っぽい個体も登場して、映像から種類を見分けるのが難しいです。


シーン1:3/29・午前10:26・くもり・気温6℃(@0:00〜) 
右手前に立っているオニグルミの落葉灌木に大雪が積もり、その重みで途中から折れてしまいました。
その枝に2羽のハシブトガラスが止まり、タヌキの巣口を見下ろしています。 
おそらく♀♂つがいなのでしょう。 
足元の枝に嘴をしきりに擦りつけています。 
やがて1羽は手前に飛び去りましたが、もう1羽は止まり木でピョンピョン跳んで右へ移動しただけです。 


シーン2:3/30・午後12:32・晴れ・気温10℃(@0:45〜) 
雪解けして枯野の地面が露出した巣口にカラスが来ていました。 (ハシブトガラスなのかどうか、あまり自信がありません。ハシボソガラスかも?) 
タヌキの家族は留守なのでしょう。 
カラスはトコトコ歩いて巣口に近づき、暗い内部をしげしげと覗き込んでいますが、中に入る勇気はさすがにないようです。 

巣口の左横で残雪を嘴の先端で引っ掻いただけで、雪を食べませんでした。 
雪壁を登ってから再び手前の地面にピョンと飛び降りました。 


シーン3:4/4・午前11:59・気温12℃(@1:38〜) 
小雪がちらつく正午に、監視カメラが起動。 
右手前の林縁に自生するオニグルミの横枝にカラスが止まって、タヌキの巣穴を覗き込んでいました。 
尾羽を扇状に素早く開閉しているのは、どんな感情表現なのでしょうか。 
やがて右下手前に飛び降りました。 
ハシボソガラスCorvus corone)ですかね? 


つづく→

2026/07/17

ホンドタヌキの越冬用巣穴が気になって何度も調べる早春のハシブトガラス【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 


2025年3月中旬〜下旬 

シーン0:3/10・午後16:40・晴れ・気温13℃(@0:00〜) 
雪国の落葉二次林でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が越冬する巣穴Rをトレイルカメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 
ハシブトガラスが登場したシーンをまとめました。 


シーン1:3/12・午前9:27・晴れ(@0:03〜) 
ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が単独で巣口Rに来ていました。 
巣口Rを覗き込んでから、右横の雪面をつついた(食べた?)ようですが、後ろ姿でよく見えません。 
溶けかけた残雪の上を右へトコトコ歩いて(ウォーキング)から、右へ飛び去りました。 


シーン2:3/26・午前9:45・くもりのち晴れ・気温16℃(@0:34〜) 
2週間後、ハシブトガラスが雪原を左から歩いて登場しました。 
タヌキの巣口Rを覗き込んでから、土で汚れた残雪をひとくち啄みました。 
(雪を食べたのではなく、雪面に落ちていた小さな餌を拾い食いしたのかもしれません。) 
株立した落葉ミズキの枝をピョンピョン伝って移動すると、止まり木で身震いしてから低空で右へ飛び去りました。 


シーン3:3/26・午前9:45・くもり・気温13℃(@1:25〜)
別アングルの監視カメラでも撮れていました。 
雪を食べたかどうか、このアングルでもカラスが巣口Rの窪地に隠れて見えませんでした。 

途中でシジュウカラParus minor minor)と思しき小鳥が飛来し、画面の右上に伸びたミズキの細い横枝に留まりました。(@1:50〜) 
カラスの様子を見に来たのでしょう。(野次馬) 
カラスが止まり木で少し上の枝に移動したら、シジュウカラは右に飛んで逃げました。 
ハシブトガラスがシジュウカラを追い払ったようには見えません。 


シーン4:3/28・午後14:27・くもり・気温10℃(@2:15〜) 
2日後、珍しく2羽のハシブトガラスが一緒に来て、タヌキの巣口Rを覗き込んでいました。 
近くに別個体がいるようで、カラスの鳴き声が聞こえました。 
まず1羽が左上奥に飛び去りました。 
居残った個体が雪面を歩きながら、カァー、カァー♪と澄んだ声で鳴きました。 

定説ではハシブトガラスの歩き方はホッピングなのに、まるでハシボソガラスのように雪面でウォーキングしています。 

雪面から飛び上がって株立したミズキの落葉灌木に留まりました。 今回のカラスは2羽とも雪を食べませんでした。 


シーン5:3/28・午後14:29・くもり・気温9℃(@3:15〜) 
つづきが別アングルの監視カメラに写っていました。 
ミズキの止まり木からハシブトガラスが左下手前に飛び去りました。 


シーン6:3/30・午前9:52・晴れ・気温10℃(@3:32〜) 
さらに2日後にもハシブトガラスが単独で登場。 
セットの雪面から飛び立つと、低空で右上奥へ飛び去りました。 
しばらくすると、カメラの死角からハシブトガラスが澄んだ声で3回鳴く声が聞こえました。 


シーン7:3/30・午前9:54・晴れ・気温12℃(@3:49〜) 
別のカラス個体が同じルートで飛び去る後ろ姿が写っていました。 


シーン8:3/31・午前11:48・くもり・気温12℃(@3:56〜) 
林床の雪解けが進み、巣口Rの手前の地面も丸く露出しました。 
いったん黒い地面が露出すると、その周囲の残雪も昼間の太陽熱でどんどん溶けていきます。 
林内では樹々の根元から雪解けが進みます(根開き)。 


【考察】 
登場したカラスはすべて森林性のハシブトガラスでした。 
近縁種のハシボソガラスは平地性と言われていて、確かに同じカラス科の留鳥でもニッチを棲み分けているようです。


つづく→



2026/07/15

二次林内の巣穴に出入りする雪国のホンドタヌキ:3月下旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年3月下旬 

雪国の落葉二次林で越冬中のホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が通ってくる巣穴Rを2台の自動撮影カメラで見張っています。 
興味深い行動を個別の記事にした後の残り物になります。 
せっかく動画を編集したので、ブログ限定で公開します。(手抜き) 

家族群と思われるタヌキが1〜3頭で昼も夜も代わる代わる来ていました。 
同時に登場するのが1〜3頭という意味であって、個体識別をきちんとすれば、のべ頭数はもっと多いのかもしれません。 
ここはメインの巣穴ではなく、たまに使う別宅のようです。 
巣口Rを覗き込んで匂いを嗅いだだけで立ち去ることが多いです。 
早春で雪解けが進むと、巣内が水浸しになって居住環境が劣悪になるのではないかと想像しています。 
単独で来ていても、ときどきクゥーン♪と甲高く小声で鳴いています。 
たまに巣口Rの横の落葉灌木に小便をかけてマーキング(匂い付け)。 
この時期でもときどき雪が降っています。 

シーン1:3/21(@0:00〜) 

シーン2:3/22(@0:19〜) 

シーン3:3/23(@2:02〜) 

シーン4:3/24(@3:39〜) 

シーン5:3/25(@4:52〜) 

シーン6:3/26(@5:03〜) 

シーン7:3/27(@5:13〜) 

シーン8:3/29(@6:46〜) 

シーン9:3/30(@7:05〜) 

シーン10:3/31(@9:41〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。

2026/07/14

雪国のスギ防風林で溜め糞場に1〜3頭で現れるホンドタヌキたち:3月下旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年3月下旬 

スギ防風林にある溜め糞場wbcに近所のホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が排便に通ってくる様子を自動撮影カメラで監視しました。 
1〜3頭で現れ、そのうちの1頭は両目の輝板が失明しています。(夜にトレイルカメラが照射する赤外線を反射しない) 
ときどきクゥーン♪と小声で鳴く声が聞こえます。 

シーン1:3/21(@0:00〜) 

シーン2:3/23(@0:46〜) 

シーン3:3/25(@4:54〜) 

シーン4:3/26(@5:36〜) 
寒の戻りなのか春一番なのか、激しい吹雪が吹き荒れました。 

シーン5:3/27(@6:46〜) 

シーン6:3/28(@7:46〜) 

シーン7:3/30(@8:26〜) 

シーン8:3/31(@9:14〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

2026/07/10

早春の林内で巣口の雪かきをしただけで立ち去るホンドタヌキたち:3月下旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年3月下旬 

シーン1:3/21・午前5:28・気温-1℃(@0:00〜)日の出時刻は午前5:39。 
日の出前なのに、雪明りで充分明るいです。 
落葉二次林にある営巣地に明け方に来ていたホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の単独個体が巣口Rに顔を突っ込みながら、前脚で雪を後方に掻き出しました。 
結局、巣穴の中には入らず、外に出てきてクゥーン♪と甲高く鳴き声を発しました。 
身震いしてから、近くの細い落葉灌木に排尿マーキングしました。 
このとき右後脚を持ち上げたので、♂と判明。 
右へ立ち去りました。 


シーン2:3/22・午前5:18・小雪・気温2℃(@0:41〜)日の出時刻は午前5:37。 
翌日は小雪がちらつく未明に、3頭からなるタヌキの家族が次々とやって来ました。 
先行個体aが巣口Rで雪かきしながら、匂いを嗅いでいます。 
そこへ後続個体bが合流し、一緒に巣口Rを点検しています。 
タヌキb,aの順で奥の林内に立ち去りました。 

最後に殿しんがりを務める個体cが登場しました。 
振り返ると、タペータム(輝板)がカメラの赤外線を反射しておらず、両目を失明した個体♀hでした。 
先行する2頭のタペータムは健常で、おそらく両親♀♂なのでしょう。 


シーン3:3/22・午前5:19・小雪(@1:41〜) 
殿しんがりの個体♀hが営巣地から奥の林内に立ち去るところでした。 
両目を失明していても、雪面の匂いを嗅ぎながら迷いなく歩いています。 (嗅覚は正常なのでしょう。) 
先行する♀♂ペアとは違うルートを進んでから、右上奥で合流していました。 


【考察】 
早春の時期のタヌキは、巣内を覗き込んで匂いを嗅ぐだけで、滅多に中に入らなくなりました。 
おそらく、巣内に雪解け水がしみ出してジメジメ、ドロドロになり、居住環境が劣悪になっているのではないかと想像しています。 

ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。


2026/07/04

夕方にホンドタヌキ♂がパートナー♀の尻の匂いを嗅いで発情チェックしたら怒られた:3月中旬【トレイルカメラ】

 

前回の記事:▶ 早春のホンドタヌキが林内の巣穴の横で暇を持て余し落葉灌木や落枝を何度も甘噛み【トレイルカメラ】 


2025年3月中旬・午後17:00頃・晴れ・気温7℃・日の入り時刻は午後17:52 

ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が越冬する二次林内の営巣地で、夕方になっても♀♂ペアが留まっていました。 
晴れた昼間は暖かったものの、日が傾くとだいぶ気温が下がりました。

巣口Rの横で♀♂2頭が横に並んだまま立ち上がっています。 
左の個体♂Lが、右の個体♀Rの尻の匂いを嗅いで発情状態をチェックすると、苛ついた♀が♂に軽く噛み付きました。 
本気で嫌だったらしく、軽く吠えて威嚇しました。 

痴話喧嘩の後、何事もなかったように、♀Rは雪面に座りました。 ♂Lが欠伸をすると、続けて♀Rも欠伸しました。 
タヌキも親密な家族間で欠伸が伝染するのですね! 

やがて、♀Rが自分で毛繕いをしてから、立ち上がって背中を弓なりに伸ばすストレッチ運動をしました。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 


つづく→

2026/07/03

サクランボの樹上で熟果をついばむスズメの群れ(野鳥)

 

2026年5月下旬・午後14:00頃・晴れ 

民家の庭で育ったサクランボの果樹にスズメPasser montanus)が賑やかに鳴き交わしながら群がり、赤く熟した果実を採食していました。 
枝葉の生い茂った中央部に隠れているスズメは撮影しにくいので、枝先部分スズメが来るまで待って撮影しました。 
青空を背景にすると、ピントを合わせやすいのです。 

スズメは、サクランボの果皮がまだしっかり赤く色づいていない果実を選んで食べることもありました。 
体の大きなムクドリとは違って、スズメはサクランボの果実を丸ごと飲み込めません。 
枝からぶら下がっているサクランボの果肉を、小さな嘴でちびちびと啄んでいます。 
熟果を枝からもぎ取って咥えた個体も、丸ごと飲み込まずに、果肉だけを器用に食べて種子は下に捨てました。 

サクランボの種子に注目すると、重力散布とほぼ変わりませんから、スズメはサクランボの被食型種子散布に寄与していると言えません。 
種子捕食者ではないものの、サクランボにとっては甘い果肉の食べられ損になります。 
ムクドリなどがサクランボの種子散布者を務めています。



離れた位置から撮影している私のことをスズメは明らかに警戒しているようで、横枝を伝って移動し、果樹の枝葉が生い茂った中央部に隠れてしまいました。


関連記事(7年前の撮影)▶ サクランボの熟果を食害するスズメ(野鳥)

2026/07/02

早春のホンドタヌキが林内の巣穴の横で暇を持て余し落葉灌木や落枝を何度も甘噛み【トレイルカメラ】

 



2025年3月中旬〜下旬 

落葉二次林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の越冬する巣穴を自動撮影カメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 

シーン1:3/15・午前5:42・気温-1℃(@0:00〜)日の出時刻は午前5:48。 
日の出直前に右から来た先行個体のタヌキが、通りすがりに巣口Rをちらっと見下ろしてから、右から生えた落葉灌木の枝を甘噛みしました。 
後続個体は巣口Rに顔を突っ込んで匂いを嗅いでいます。 
巣口Rの窪みから左にピョンと飛び出して、先行個体の後を追います。 

シーン2:3/18・午後15:03・晴れ(@0:41〜) 
♀♂ペアと思われる2頭のタヌキが一緒に来ていました。 
左の個体Lが、巣口Rに生えた細い落葉灌木の枝先をガジガジと甘噛みしました。 
手前の個体Rが巣口Rを点検してから、横に並んだパートナーLに対他毛繕いしました。 

シーン3:3/18・午後15:31・晴れ(@1:42〜)
ペアで来ていたタヌキのうちの1頭が、巣口Rの縁から奥の雪面に出てから、眼の前にあった落葉灌木を甘噛みしました。 
手前の個体は自分で毛繕いを始めました。 

シーン4:3/18・午後15:47・晴れ(@2:42〜)
1頭が再び巣口Rの灌木を甘噛みしました。 
左の個体Lは右の個体Rの尻の匂いを隙きあらば嗅ごうとしているようです。 
♂がパートナーの♀の発情状態をチェックしているのでしょう。 

シーン5:3/23・午前9:05・晴れ(@3:24〜) 
今回はタヌキが単独で巣穴Rに来ていました。
(この個体は、両目を失明したヘルパー♀ではないかと思います。) 
横から巣口Rを塞ぐように伸びている落葉灌木を甘噛みしてから、クゥーン♪と甲高い声でかすかに鳴きました。 
巣口Rの上の縁の残雪を前脚で何度も掻きました。 
もう本格的に雪かきをする必要がないので、ただの暇つぶしでしょう。 
手前に回り込んでから巣口Rに顔を突っ込んで、再び鳴きました♪ 

シーン6:3/23・午前9:27・晴れ・気温24℃(@4:24〜) 
♀♂ペアで来ていたタヌキの1頭が、巣口Rで落葉灌木を甘噛みしました。 
ときどき身震いしています。 

シーン7:3/23・午後16:56・晴れ・気温13℃(@5:24〜) 
両目を失明したヘルパー♀と思しき単独個体が、巣口Rで暇つぶしに落葉灌木や落枝を甘噛みしました。 
ようやく雪面に座り込んで、休んでいます。 

シーン8:3/23・午後17:02・晴れ・気温13℃(@6:10〜)
立ち上がったタヌキが巣口Rに顔を突っ込んで覗き込みながら、クゥーン♪と鳴きました。 
巣口Rの上を塞ぐように倒れている落葉灌木を甘噛みしました。 
小声で鳴いてから、巣穴Rに潜り込みました。 

シーン9:3/25・午後18:12・気温8℃(@7:03〜)日の入り時刻は午後17:58。 
日が暮れた晩に、奥から来たタヌキのペアが監視カメラを見上げていました。 
このペアのタペータム(輝板)は正常に赤外線を反射しています。 

左の個体Lが自分で毛繕いをしたり、欠伸や身震いをしました。 
体を少し掻いてから、目の前の落葉灌木を甘噛みしました。 
その後、背中を弓なりに伸ばすストレッチ運動をしました。 
これは出巣直後のタヌキによく見られる行動ですけど、今回の文脈とは合いません。 
再び落葉灌木に甘噛みしました。 


※ タヌキの鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


【考察】 
この時期のホンドタヌキは営巣地でもとにかく退屈そうです。
巣口R付近で落葉灌木や落枝を何度も甘噛みする謎の行動が見られました。

邪魔な枝を折ろうとしている訳でもありません。 
冬の積雪で押しつぶされた灌木をぐいぐい引っ張って掘り出そうとしている訳でもありません。

これは空腹しのぎの行動なのでしょうか? 
 食べられる餌かどうか調べる探索行動なのかもしれません。 
しかし、タヌキはたとえ厳冬期でもニホンザルのように樹皮を食べることはありません。
私には手持ち無沙汰の暇つぶしに見えました。

営巣地の残雪が完全に溶ければ、タヌキは露出した地面に寝そべってのんびり日向ぼっこをするようになるのですが、早春の溶けかけた残雪に座ると毛皮がビシャビシャに濡れて(冷たくて)嫌なのかもしれません。

タヌキは主に夜行性なので、昼間は巣穴で寝ていることが多いはずです。
しかし、雪国のタヌキはこの時期、滅多に巣穴に入らなくなりました。
早春の時期は巣穴の中に雪解け水がしみ出しくる結果、敷き藁(寝床)も濡れて居住環境が劣悪になるのではないかと予想しています。
春の到来はタヌキにとって嬉しいことだけではないのかもしれません。
タヌキが居ないときに巣内にカメラを突っ込んで中の様子を撮影し、確認してみないといけません。



つづく→

2026/07/01

アケボノスギの落葉樹上で枝を折り巣材として持ち去る早春のハシボソガラス(冬の野鳥)

 

2025年3月中旬・午前7:05頃・晴れ 

朝から庭木のメタセコイア(=アケボノスギ)ハシボソガラスCorvus corone)が来ていました。 
落葉したメタセコイアの枝先には冬芽が付いています。 
前年の球果が残った枝もありました。 

カラスは樹上でY字形に分岐した小枝を持ち歩いていました。 
いよいよ繁殖期が始まり、巣材として持ち帰りたいのでしょう。 
その小枝をカラスが自分で折り取った瞬間を見ていないので、冬の間に折れた落枝が他の枝の途中に引っかかっていたのかもしれません。 
ハシボソガラスは足で小枝を押さえつけると、長過ぎる先端部を嘴で器用に折って捨てました。 

巣材を嘴に咥えたまま、お辞儀をしつつガーガー♪と嗄れ声で繰り返し鳴きました。 
近くに来ているつがいのパートナーの姿が見えませんが、鳴き交わしているのです。

小枝が依然として長過ぎて取り扱いにくいので、足で押さえつけながら嘴でつついていますが、上手く整形できていません。 
巣材を咥えたままで、斜めに伸びた横枝を横歩きで登ると、隣の少し上の枝に飛び移りました。 
巣材を持って飛び立ちたくても周囲の枝に引っかかりそうなので、離陸に適した地点を探すのに苦労しています。 
再び巣材の不要な細い枝先を折って捨てました。 
更に隣の枝に跳び移り、メタセコイアの太い幹の陰に隠れてしまいました。 
そこから左の枝に飛び移り、横歩きで枝伝いに上へ上へと登って行きます。 

ようやく樹形の中心から端まで辿り着いたハシボソガラスは、巣材を咥えてメタセコイア樹上から飛び降りました。 
住宅地の屋根を飛び越えて行くカラスの後ろ姿を見送ります。 
営巣地は意外と遠いようです。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


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↑【おまけの動画】 
"The nature of war: Ukraine birds weave nests of fiber optic cable" by Reuters 

ロシアと戦争しているウクライナの最前線では、ドローンが大活躍しています。
戦争初期のドローンは無線で操作していましたが、やがて防御側は電波を強烈に妨害(ジャミング)するように対策するようになりました。
そして次は、ジャミングの影響を受けない有線(光ファイバーケーブル)でドローンを操作するように改良しました。 (軍拡競争による進化)
毎日多数のドローンが飛び交う結果、戦場には使い捨ての光ファイバーケーブルが大量に張り巡らされました。
クモの遊糸と違って、光ファイバーケーブルはいつまで経っても分解されません。
(たとえ劣化して粉々になっても、今度はマイクロプラスチックという厄介な環境汚染問題が発生します。) 

戦場に生息する野鳥の中には、枯草の代わりに落ちている光ファイバーケーブルを巣材として拾い集めて巣として編み上げる者が登場した、という報告です。 
光ファイバーケーブルは細くて軽くても丈夫ですし、自由に曲げることができて好都合なのでしょう。 

戦場で爆撃や砲撃が続き、環境を汚染するのは、野鳥や野生動物にとっても大迷惑です。 
しかし、苛烈なドローン戦争によってヒトが全く立ち入れないDMZ(非武装地帯、軍事的な緩衝地帯)が安定して実現したら、野鳥や野生動物にとってはサンクチュアリになる可能性もあるのが皮肉です。

2026/06/27

クリの幹の根元に集まり餌を探すエナガの群れ♪【冬の野鳥:FHD動画&ハイスピード動画】

 

2026年1月上旬・午後13:15頃・晴れ 

山麓の農村部でクリ(栗)園の横を通りかかったら、エナガAegithalos caudatus)の群れが賑やかに鳴き交わしながら採食していました。 
落葉したクリの木の下で、雪が溶けて露出した落ち葉を調べたり、根元付近の樹皮をあちこちつついたりして、隠れて越冬している虫を探しています。 

エナガの忙しない採食行動をじっくり観察するために、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:54〜) 
短い距離を飛んで移動する羽ばたきが、見応えのあるスーパースローで見れるようになりました。 
エナガは垂直な幹をピョンピョンとよじ登り、あちこちの樹皮をつついています。 


【考察】 
エナガが嘴でつついて捕食していた獲物の候補として、クリオオアブラムシLachnus tropicalis)の越冬卵が考えられます。
クリ林(果樹園)に発生する害虫を冬に食べてくれるエナガは益鳥になります。
現場検証で獲物の正体を突き止めたくても、クリ園の敷地に勝手に入る訳にはいかないので、今のところ推測に過ぎません。 

参考ブログ:冬越しブラック団 by 湘南むし日記


他の鳥が林床でよくやる「落ち葉めくり行動」をエナガはなぜやらないのか、不思議でした。
嘴の短いエナガは、落ち葉をうまく摘んだり払い除けたりできないのかもしれません。 


今回の採食行動について、Perplexity AIに質問してみました。

Q: エナガはクリの幹の下部(根元付近)に執着し、そこの樹皮を重点的につついていました。
獲物となる越冬卵や越冬昆虫の分布が樹冠部ではなく根元付近に偏っている理由は何だろう? 
雪面に近いほうが乾燥から免れるのか? 大雪が積もれば雪の下に埋もれたり潰されてしまう可能性もあります。 

A: 越冬する卵や虫が根元付近に偏って分布する理由は、いくつかの重要な環境要因が関係しています。

根元付近を選ばれる主な理由

要因理由・効果
温度変化の少なさ根元は地表に近いため、温度変化が最も少なく安定している [city.kurayoshi.lg]。樹幹上部は風や日射で温度変動が大きい
湿度の保たれやすさ根元の樹皮の隙間は外部から隠れ、湿度も保たれる [biome.co]。乾燥は越冬卵の細胞内水環境を変化させ致命的
風・雨の避けやすさ根元は風雨の当たらない場所 [hayakawa-kitasho.ed]。風で寒くならないため
外敵からの隠れやすさ根元の樹皮の間や落ち葉の下は、地表を歩き回って獲物を探す鳥類などの天敵に見つかりにくい [biome.co]
0℃付近の安定環境落ち葉の間に潜ったり隙間に入ったりと、0℃あたりの温度と湿り気をくれる環境 [city.kurayoshi.lg]

雪面のメリットとデメリットについて

メリット(乾燥回避)

  • 雪の下は断熱効果があり、温度が急激に下がらない

  • 雪は湿度を保つため、乾燥を防ぐ[city.kurayoshi.lg]

デメリット(大雪のリスク)

  • 大雪が積もれば雪の下に埋もれてしまう可能性

  • しかし、昆虫は自分の致死温度以上で安定した場所を選んで越冬するため、雪の厚さや温度を考慮して場所を選んでいる[detail.chiebukuro.yahoo.co]

クリオオアブラムシの具体的な産卵場所

クリオオアブラムシは幹の株元近くに複数の雌成虫が集まって卵をまとめて産みます 。これは「日当たりがよい南側の雨がかかりにくい枝の下面」に多いという情報 と矛盾せず、株元付近の樹幹下部の南側を選ぶ傾向があると考えられます。[hro.or]

結論

エナガが根元付近を重点的につついていた理由

  1. 越冬卵が根元付近に集中して産みつけられている[hro.or]

  2. 根元は温度・湿度が安定し、乾燥から免れやすい[biome.co]

  3. 風雨・外敵からの保護が得られる[hayakawa-kitasho.ed]

  4. 雪面近くでも、岩根や樹皮の隙間に潜ることで過度の低温や雪の重圧を回避している[detail.chiebukuro.yahoo.co]

大雪が積もる場合でも、昆虫は致死温度以上の安定場所を選ぶため、根元の樹皮隙間や落ち葉下などの微環境を利用しています。





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2026/06/19

電線で餌乞いして父親を呼ぶモズの幼鳥(野鳥)

 

2026年6月上旬・午後12:30頃・晴れ 

郊外の電柱から農家に引き込むため庭に張られた電線にモズLanius bucephalus)が留まっています。 
この茶色っぽい個体が成鳥♀なのか幼鳥なのかで、その後の行動の解釈が変わってくるのですが、とりあえず幼鳥として話を進めます。 
絶えず尾羽根を上下に動かしながら、キチキチキチ…♪と鋭く鳴いていました。 
カメラを向ける私に対して警戒声♪を発しているのでしょうか?
それとも空腹で餌乞い♪しているのかもしれません。 

やがて、幼鳥は白い糞をポトリと排泄しました。(@0:55〜) 
お気に入りの留まり場らしく、黒い電線のあちこちが鳥の糞で白く汚れています。 

ようやく親鳥♂が飛来して、同じ電線に幼鳥から少し離れて留まりました。 
2羽目の個体は、全体が灰色の夏羽で、眼下腺が黒くて濃いことから、成鳥♂と見分けられます。 

すると、幼鳥は急いで父親♂に駆け寄って、餌を催促します。 
ところが、餌の口移し(巣外給餌)は行われなかったようです。 
親鳥♂は空荷だった(餌を持ってこなかった)のか、幼鳥から横っ飛びで離れてしまいました。 
幼鳥が下を見たということは、焦った親鳥♂がうっかり餌を落としてしまったのかもしれません。 


給餌してもらえなかったモズの幼鳥は、電線から左へ飛び去りました。 
近くに庭木として植栽されたイロハモミジ(=イロハカエデ)には緑の若葉が生い茂り、翼果が赤く色づいています。 
その茂みに隠れた幼鳥は、依然としてキチキチキチ…♪と鳴き続けています。 
最後に親鳥♂も電線から左のイロハカエデ庭木に飛び移りました。 
モズの親子を見失った私はズームアウトしたのですが、その映像をよく見ると、イロハカエデの横枝に幼鳥(左)と親鳥♂(右)が少し離れて留まっている姿が写っていました。 
矢印で示すのを忘れたので、探してみてください。 

脱糞および巣外給餌の瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:24〜)


【考察】 
最初に登場した個体が成鳥♀という可能性もあって悩みました。 
親鳥♀だとしたら、近くに営巣木があって、私を警戒して鳴いていたのかもしれません。 
後からパートナー♂が飛来し、♀に求愛給餌した?と一連の行動を解釈できます。 

関連記事(13年前の撮影)▶ モズ(野鳥)の求愛給餌

しかし、撮影時期の6月上旬はモズの1回目の子育てが終わる頃ですから、求愛給餌の可能性は低いはずです。
その上、問題の個体は嘴の根元が黄色味を帯びていたので、幼鳥だろうと判断しました。 (正面を向いていると分かりにくい。)




この問題をChatGPTとブレインストーミングしました。

Q1: モズの幼鳥と成鳥♀はどうやって見分けるか?

A1: モズは成鳥♀も全体的に褐色で、腹に細かい横斑(波状紋)があるため、幼鳥と紛らわしいことがあります。しかし、慣れると比較的見分けられます。

主な識別点は次の3つです。

1. 頭部や背の「ウロコ模様」

最も重要です。

幼鳥は頭頂から背中、胸にかけて細かいウロコ状の斑紋が目立ちます。特に頭部にウロコ模様があれば、まず幼鳥と考えてよいでしょう。 (あきた森づくり活動サポートセンター)

一方、成鳥♀は腹部や脇に波状紋があっても、頭部や背中は比較的すっきりした褐色です。幼鳥ほど全身がウロコ模様には見えません。 (あきた森づくり活動サポートセンター)

2. 嘴の付け根(口角)

巣立ち後まもない幼鳥では、雛の名残で口角が黄色っぽく見えることがあります。 (ズカンドットコム)

成鳥♀ではその黄色味はなく、嘴全体がより均一な色になります。

ただし、秋になると黄色味が薄れるため、この特徴だけでは判断しにくくなります。

3. 羽衣の新しさ

幼鳥は全体にふわっとした印象で、斑紋も鮮明です。

秋以降は幼鳥が換羽して第一回冬羽になるため、見分けが難しくなりますが、それでも若鳥では胸や脇の横斑が強く残ることがあります。 (ズカンドットコム)

実際の野外では

  • 頭部までウロコ模様 → 幼鳥

  • 腹だけ波状紋で頭部は無地 → 成鳥♀の可能性大

  • 口角が黄色い → 幼鳥

  • 夏(6〜7月)に見たばかり巣立った個体 → 幼鳥の可能性が高い

という判断が有効です。

もし写真があるなら、モズは頭部の模様を見るだけでかなりの確率で幼鳥か成鳥♀か判定できます。写真を見せていただければ、どこに注目すべきか具体的に説明できます。


Q2: 最近(6月上旬)に平地の郊外の裏庭で観察。電線に留まってキチキチキチ…と鳴いていた個体が、後から飛来した別個体に給餌された。巣立った幼鳥に親鳥が巣外給餌したのか、それとも♂がパートナー♀に求愛給餌したのか、2つの可能性で悩んでいる。問題の個体は正面を向いていたので、腹面の鱗模様は見えたが、背中や頭部に鱗模様の有無ははっきり見えず。


A2: その状況だと、私は「巣立ち幼鳥への給餌」の可能性をまず疑います。

理由はいくつかあります。

鳴き声が「キチキチキチ…」

モズの巣立ち雛や巣立ち後まもない幼鳥は、親に餌をねだる際に繰り返し声を出します。

一方、求愛給餌を受ける成鳥♀は、幼鳥ほど執拗に餌乞いを続けることはあまりありません。給餌直前に短く鳴くことはありますが、電線に止まって長時間「キチキチキチ…」と鳴き続ける姿は、むしろ幼鳥を連想させます。

時期が6月上旬

モズの繁殖期を考えると、6月上旬は多くの地域で第一回繁殖の巣立ち雛が存在する時期です。

地域差はありますが、

  • 4~5月:抱卵・育雛

  • 5~6月:巣立ち

  • 6~7月:巣外給餌

という流れは十分あり得ます。

したがって、「親が巣立ち幼鳥に餌を運んでいた」という解釈は季節的にも自然です。

求愛給餌の時期との関係

求愛給餌は通常、産卵前後に盛んになります。

6月上旬でも二番繁殖や再営巣なら起こり得ますが、単に時期だけを見ると、既に巣立ち幼鳥がいるケースの方が一般的かもしれません。

腹面の鱗模様

ここが少し厄介です。

モズでは、

  • 幼鳥 → 胸から腹にかけて強い鱗模様

  • 成鳥♀ → 腹面に波状横斑

があり、正面から見るとかなり似て見えることがあります。

そのため、腹面だけでは決め手になりません。

識別に有効なのはむしろ、

  • 頭頂

  • 背中

の鱗模様です。

観察行動から推測すると

もし給餌を受けた個体が

  • 羽を細かく震わせる

  • 給餌者に向かって身を乗り出す

  • 給餌後もしばらく後を追う

ような行動を示していたなら、幼鳥の可能性がかなり高くなります。

逆に、

  • 給餌後も落ち着いている

  • 2羽がほぼ対等な雰囲気で行動する

なら求愛給餌も考えられます。

もう一つの手掛かり

給餌した個体の外見はどうでしたか。

もし給餌した個体がはっきりした黒い過眼線と灰色の頭を持つ♂なら、

  • ♂→幼鳥

  • ♂→♀(求愛給餌)

の両方があり得ます。

しかし、給餌した個体が♀だった場合は、ほぼ確実に巣立ち幼鳥への給餌です。

観察時の「給餌した側」の羽色や、給餌後に2羽がどう行動したかが分かれば、さらに絞り込めると思います。


Q3: キチキチキチ…と鳴いていたのは、てっきり近くで撮影する私に対して警戒声を発したのかと思い込んでいました。


A3: それは十分あり得る解釈ですし、現場ではむしろそのように判断する観察者も多いと思います。

モズの「キチキチキチ…」という声は、警戒声として非常によく知られています。人間、カラス、ネコなどに対して発せられることがあります。

ただし、この声は文脈によっては幼鳥の餌乞い声と紛らわしいことがあります。

今回のケースで重要なのは、

  • 個体が電線に留まっていた

  • 繰り返し鳴いていた

  • その後に別個体が飛来して給餌した

という一連の流れです。

もし鳴いていた個体が本当に警戒していたなら、その後に給餌が起きたという事実が少し気になります。もちろん親鳥が人間を警戒しながら幼鳥に給餌することはありますが、「鳴いていた個体=幼鳥で餌をねだっていた」と考えると、行動のつながりが自然になります。

一方で、モズの求愛給餌でも、給餌される側(♀)が鳴きながら♂を誘うことがあります。したがって、

  1. 幼鳥が親に餌をねだった

  2. ♀が♂に求愛給餌を要求した

  3. あなたに対する警戒声だった

の3つは、観察記録だけでは完全には排除できません。

私なら、6月上旬という時期と「給餌された」という事実から、

  • 巣立ち幼鳥への給餌:やや有力

  • 求愛給餌:十分あり得る

  • 単なる警戒声:鳴いていた理由としてはあり得るが、給餌との関係は不明

くらいの評価にします。

もし記録写真が残っているなら、頭部の羽衣以外にも、

  • 嘴の付け根(口角)が黄色っぽく見えないか

  • 尾羽が短めに見えないか

  • 羽毛がややふわついて見えないか

といった幼鳥の特徴を後から確認できる場合があります。

また、給餌後に受け手が給餌した個体を追いかけて飛び去ったなら、幼鳥説がかなり強まります。巣立ち後のモズの幼鳥は親を追尾しながら餌をねだることが多いからです。逆に給餌後も2羽が近くで落ち着いていたなら、求愛給餌の可能性が相対的に高くなります。


Q4: 動画を見直すと、電線に留まったモズ(羽色は全体的に茶色)が方向転換した時に、頭部と背中がちらっと見えたが、鱗模様はなし。後から電線に飛来したのは成鳥♂だった(灰色の夏羽、黒い過眼線が濃い)。♀が急いで♂に近寄って餌を催促したが、餌の受け渡しは行われなかったようだ。♂はむしろ横っ飛びで♀から離れた。餌をうっかり落としてしまったのかもしれないが、後ろ向きでよく見えず。その後も♀はキチキチキチ…と鳴き続けた。♀、♂の順に電線から飛び去り、近くの庭木(イロハカエデ)の枝葉に隠れた。モズの営巣木が近くにあったので、私に対して警戒声を発していたと解釈できそう。


A4: その追加情報を見る限り、当初よりも「成鳥♀が♂に接近した場面」である可能性が高くなったように思います。

特に重要なのは、

  • 頭部や背中に鱗模様が見えない

  • 全体的に茶色い個体だった

  • 相手は明瞭な成鳥♂

  • ♀の方から♂に急接近した

  • その後も♀が鳴き続けた

という点です。

もし巣立ち幼鳥なら、親が餌を持ってきた際には通常、幼鳥が積極的に接近して餌を受け取ろうとします。ところが今回は、実際に給餌が成立したかどうかが不明で、むしろ♂が横に避けるような動きをしたとのことです。

また、幼鳥であれば頭部や背面の鱗模様がかなり有力な手掛かりになります。動画を確認してそれが見られなかったのであれば、幼鳥説はやや弱くなります。

さらに、

その後も♀はキチキチキチ…と鳴き続けた。

という点も興味深いです。

モズの警戒声は、まさにそのような連続した「キチキチキチ…」です。もし近くのイロハカエデや周辺植栽に営巣中の巣、あるいは巣立ち直後の幼鳥がいたなら、♀があなたを警戒して鳴き続けていた可能性は十分あります。

むしろ今回の行動を時系列で整理すると、

  1. ♀が警戒声を発している

  2. ♂が飛来する

  3. ♀が♂に接近する

  4. 餌の受け渡しは確認できない

  5. 両個体とも近くの樹木へ移動する

という流れになります。

この場合、「♀が警戒しながらも♂に接近した」というだけで、必ずしも求愛給餌とは限りません。繁殖中のペアであれば、お互いの位置確認や警戒対象への共同対応のために接近することもあります。

私なら現時点では、

  • 成鳥♀である可能性:高い

  • 幼鳥である可能性:低くなった

  • 実際に給餌が成立したか:不明

  • キチキチキチ…は警戒声だった可能性:かなり高い

と評価します。

もし近くに営巣木があったのであれば、警戒声の解釈はかなり自然です。モズは巣の周辺で人間を見つけると、露出した見張り場所(電線、アンテナ、樹頂など)から長時間警戒声を発することがあります。今回の電線上での行動は、その典型的な状況とも一致します。


Q5: 顔の向きによっては、下嘴の根元が黄色っぽく見えることもありました。成鳥♀ではなく、やはり巣立ち後の幼鳥ですか?


A5: この写真を見る限り、私は幼鳥の可能性がかなり高いと思います。

もちろん1枚だけで断定はできませんが、成鳥♀よりも幼鳥の特徴がいくつか見えます。

まず目につくのが、下嘴基部の黄色味です。

スズメのように派手ではありませんが、口角付近に黄色い部分が残っています。これは巣立ち後しばらくの幼鳥でよく見られる特徴です。成鳥♀では通常ここまで黄色く見えません。

次に顔つきです。

  • 眼が大きく見える

  • 顔全体が丸みを帯びている

  • 頬から喉にかけての羽毛がややふわっとしている

という印象があります。

これは主観的な要素もありますが、巣立ち幼鳥らしい雰囲気があります。

さらに腹面を見ると、はっきりした鱗模様ではないものの、細かな横斑が見えています。

そして重要なのは、「頭部に鱗模様が見えない」ことが必ずしも成鳥を意味しない点です。

モズの幼鳥は巣立ち直後には頭部まで強い鱗模様がありますが、その後かなり早い段階で摩耗や換羽によって不明瞭になります。6月上旬なら、

  • 巣立ち直後の幼鳥

  • 巣立ち後しばらく経過した幼鳥

の両方が存在し得ます。

この個体は後者に近いようにも見えます。

そして何より、あなたが観察した行動と合わせると、

  • 6月上旬

  • モズの繁殖期

  • 下嘴基部に黄色味

  • 腹面に幼鳥らしい斑

  • ♂が飛来

  • この個体が盛んに鳴く

という状況は、「巣立ち幼鳥が親♂に餌をねだった」と解釈するとかなり自然です。

一方で成鳥♀説だと、

  • 黄色い口角の説明がつきにくい

  • 写真全体の若々しい印象とやや合わない

という点があります。

また、あなたは先ほど

♀が急いで♂に近寄って餌を催促した

と書かれましたが、この写真を見ると、その行動自体が実は「♀ではなく幼鳥が親に接近した」と解釈できるかもしれません。

もし動画を再確認できるなら、

  • 接近時に羽を細かく震わせていないか

  • 口を大きく開けていないか

  • 親を追尾する動きがないか

を見てみるとよいと思います。

現時点では、私は

  • 成鳥♀:可能性あり

  • 巣立ち後の幼鳥:より有力

と評価します。

特にこの写真の下嘴基部の黄色味は、年齢判定のかなり強い材料に見えます。写真だけを見せられて「成鳥♀か幼鳥か」と聞かれたら、私はまず「幼鳥ではないでしょうか」と答えると思います。

 



2026/06/17

二次林内の営巣地に通って鳴いたり排尿マーキングしたりするホンドタヌキ:3月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 

前回の記事:▶  


2025年3月上旬 

雪国の二次林内でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が越冬する営巣地を2台のトレイルカメラで長期間見張っています。
しかし、撮れた動画を全部紹介しようとするとマンネリで飽きてしまいますし、話が遅々として進みません。 
定型的な行動をまとめた動画はブログ内の限定公開にして、手抜きで紹介することにします。 

問題は、私が登場するタヌキの個体識別ができていないことです。
それでも全動画をアーカイブとしてYouTubeに投稿する理由は、いずれAI技術や量子コンピューターが発達して、撮りためた映像から教師なし学習でタヌキの個体識別を自動的にやってくれる、夢のような時代が到来するはずだと期待しているからです。 
そうなったら、監視動画からタヌキの社会について深い意味が読み取れるようになり、宝の山です。 



シーン1:3/5(@0:00〜) 

シーン2:3/8(@3:00〜) 
新雪が積もりました。

シーン3:3/9(@4:00〜) 

シーン4:3/10(@6:09〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ タヌキの鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

2026/06/16

朝帰りした後に巣穴入口の雪かきをする早春のホンドタヌキ【トレイルカメラ】

 



2025年3月上旬 

雪国の落葉二次林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が越冬する巣穴を自動撮影カメラで見張っています。 

帰巣後に巣口の雪かきをするシーンをまとめました。 
早春の雪質は溶けかけてシャーベット状なので、穴掘りが苦手なタヌキでも除雪しやすそうです。


シーン1:3/9・午前5:55・くもり・気温-2℃(@0:00〜)日の出時刻は午前5:57 
日の出直前に右から単独で来たタヌキの頭部や鼻面に白い粉雪が付着しています。 
浅い新雪にタヌキの足跡が残っています。 
巣口R右横にある細い落葉灌木の根元に排尿マーキングしながらクゥーン♪と鳴きました♪。 
このとき小便しながら右後脚を高く上げたので、♂と判明。 
普通は少量の小便で匂い付けするだけなのですが、今回は珍しく、いつもより長々と小便しました。 

巣口Rに右から回り込んで匂いを嗅ごうとしたら、足が雪面にズボッと潜りました。 
巣口Rの縁に積もった雪を前足で掘りました。 
せっかく雪かきしたのに、なぜか巣穴Rの奥には入らず、左をじっと見て警戒しています。 


シーン2:3/10・8:33・くもりのち晴れ・気温7℃(@1:00〜) 
翌日も朝にタヌキが独りで営巣地に右から戻ってきました。 
巣口Rの匂いを嗅いでから、しばらくその場に佇んで警戒していました。 


シーン3:3/10・8:33・くもりのち晴れ・気温9℃(@1:00〜) 
別アングルからも撮れていました。 
ようやく警戒を解くと、向きを変えて巣口Rに入り、前足で除雪し始めました。 


2026/06/08

ホンドタヌキが溜め糞場の近くで排尿マーキングを繰り返したスギの根元でホンドギツネ♂も対抗して匂い付け【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年2月中旬〜3月上旬 

シーン0:2/16・午後15:15・晴れ・気温23℃(@0:00〜) 
雪国のスギ防風林にあるホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の溜め糞場WBCをトレイルカメラで見張っています。 
スギの落葉落枝が散らばっている林床雪面の冒頭赤丸で囲った部分にタヌキの糞塊があります。 

この記事の主役は最後に登場するホンドギツネなのですが、その行動を説明するための準備として、タヌキの排尿マーキングの行動を先にお見せします。

シーン1:2/17・午後17:14・降雪・気温-1℃(@0:05〜) 
小雪がちらつく夕方に、左から来たタヌキの先行個体aが溜め糞の匂いを嗅いでいました。 
続いて後続個体bが登場すると、先客のタヌキaは慌てて奥へ立ち去りました。 
後続個体bが排便し、鳴きました♪ 
その間に、先行個体aが奥にあるスギの根元で通りすがりに排尿マーキングしたようです。 

タヌキbがスギ根元に近寄る際に、背中を弓なりに伸ばすストレッチ運動をしたように見えました。
ストレッチ運動をするような文脈ではなかったので不思議だったのですが、よく見ると、なぜか細い灌木の下の狭い隙間をわざわざくぐっただけでした。 


シーン2:2/19・午後19:07・降雪・気温-4℃(@1:05〜) 
吹雪が収まった晩に、ペアで来たタヌキの一方が溜め糞場で排便していました。 
排泄後は身震いして手前へ立ち去りました。 
その間にパートナーは、奥のスギ根元の匂いを嗅ぎ、小便をかけてマーキングし、奥へ向かいました。 
ペアで来たのに、ここから別行動を取るのかな? 


シーン3:2/24・午後18:02・降雪・気温-1℃(@1:59〜) 
ペアで来て奥へ立ち去るタヌキの後続個体が、スギの根元に尿でマーキングして行きました。 


シーン4:3/4・午後17:03・降雪・気温1℃(@2:21〜)日の入り時刻は午後17:38。 
日没前の夕方に左からペアでタヌキが来ていました。 
 排便中の個体aがパートナーbに邪魔されて、向きを変えました。 

タヌキaは奥に向かい、スギの根元の匂いを嗅いでから排尿マーキングして二次林へ向かいました。 
このときタヌキaの後ろ姿の股間が見えたのですが(@2:56〜)、♂の陰嚢は見えませんでした。
その代わりに見えた穴が♀の肛門なのか生殖口なのか、気になります。 
肛門なら尻尾の付け根(もっと上)にあるはずなので、たぶん膣口だと思うのですが、どうでしょうか。 
まさか♀の尿道口があんなに目立つでしょうか? 
下腹部は白い毛で覆われています。
開口部の周囲がやや膨らんでいるのは、発情期の♀の特徴なのかな? 

後続個体bは溜め糞の匂いを嗅いだだけでした。 
スギの根元の匂いもクンクン嗅いでいます。 
なんとなく素人の勝手な想像では、先行個体が♀で、後続個体の♂が♀の尿の匂いを嗅いで、発情状態をチェックしているような気がします。 


シーン5:3/6・午後15:54・くもり・気温2℃(@3:21〜) 
2日後も昼間に単独で来たタヌキが、スギ立木の根元で立ち止まっていました。 
排尿マーキングしたのかもしれませが、定かではありません。 
溜め糞場WBCには立ち寄らず、左へ向かいます。 


シーン6:3/8・午前9:16・晴れ・気温0℃(@3:30〜) 
さらに2日後の明るい朝に、ホンドギツネVulpes vulpes japonica)が右下手前から現れました。 
タヌキの溜め糞場WBCには見向きもしないで素通りすると、奥のスギ立木の根元の匂いを嗅いでから、排尿マーキングしました。 
このとき右後脚を軽く上げたので、♂のようです。 

キツネは画面の左上奥で立ち止まり、変な声でカカッ♪と吠えました。(@3:55〜) 
更に奥の落葉灌木の根元にも尿をかけて行ったようです。
後半は拡大せずにオリジナルの映像をリプレイ。


【考察】
キツネの登場シーンだけ切り抜いて見ても意味がよく分からないのですが、それまで撮れた監視カメラの映像を遡ると、溜め糞場WBCに通うタヌキたちが繰り返し小便をかけて匂い付けしていたスギの根元(サインポスト)にキツネも対抗してマーキングしていました。 


つづく→

2026/06/07

オニグルミの樹上からスギの横枝に跳び移るニホンザル♀

 

2024年10月上旬・午後14:30頃・くもり 

峠道を麓まで下ってきたら、野生ニホンザル♀♂(Macaca fuscata fuscata)の群れと遭遇しました。 
道端に自生するオニグルミ老木の幹が二股になった部分に1頭のニホンザルが陣取り、周囲を見回していました。 
明らかに私のことを警戒しています。 
背後の山林で枝葉が揺れているのは、ニホンザルの群れが斜面を左から右へトラバースするように続々と遊動しているからです。 

オニグルミ樹上の♀個体が背後を振り返ると、隣接するスギの横枝に飛び移りました。 
このとき後ろ姿の股間が見えて、♀と判明。 
そのままスギの幹を降りて、遊動する群れの仲間と合流したようです。 
樹間を跳躍移動する瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:41〜) 


※ 猿の鳴き声(クーコール♪)が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

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