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2026/02/08

晩秋の湿地帯でケッケッ♪と鳴き続ける謎の鳴き声はキジの警戒声?(野鳥)

 

2024年11月中旬・午後14:55頃・くもり・日の入り時刻は午後16:30

平地の河畔林(ヤナギやハンノキなど)に隣接して湿地帯のヨシ原(+ススキやセイタカアワダチソウなど)が広がっています。 
11月中旬の夕方に私がその横を通りかかると、ケッケッケッ…♪と単調ながらもひたすら連続して4分間以上も大声で鳴き続ける声が聞こえました。 
鳴き声の主は茂みに隠れていて、姿は見えませんでした。 
こんなしゃっくりのような鳴き声の鳥は今まで聞いたことがありません。 
素人の耳ではキジPhasianus versicolor)の鳴き声に近いと思いました。 

動画の撮影中に鳴き声のする位置はほとんど移動していません。
 (撮影中の私は音源を探しながら数歩だけ移動したものの、基本的に立ち止まって録画しました。) 
横を通りかかった私に対する警戒声なのかな? 

謎の鳥がいずれ自発的に飛び立つかと期待して長撮りしたのですが、変化がなかったので打ち切りました。 
その前後もひたすら鳴き続けていました。 

謎の鳴き声を声紋解析してみたいのですが、ヒトの耳には明瞭に聞こえていても、混入した環境ノイズが厄介です。 
秋風が吹いていたので、風切り音のノイズが混じっています。 
近くに用水路の水門があり、流水の音も絶え間なく混じっています。 
途中で上空をカラスが1羽、鳴きながら通過しました。 


【考察】 
キジの警戒声だとして、繁殖期でもないのに果たして警戒声を発する(利他的行動)必要があるのでしょうか? 
「キジも鳴かずば打たれまい」という諺の通り、黙って隠れる方が安全なはずです。(利己的行動) 

そもそも誰に対する警戒で鳴き声を発しているのでしょうか? 
私は道端に突っ立ったまま撮影しているだけなので、それほど脅威になっているとは思えません。 
晩秋の時期なので、子育て中の巣が近くにある、という状況ではないはずです。
キツネなど別の捕食者に襲われている最中なのではないか?(遭難声)と妄想したのですが、真相は藪の中です。 

実はこのとき、遠くからイヌを連れて散歩しているヒトが砂利道を歩いて近づいて来ていました。 
(プライバシーに配慮したモザイク処理をするのが面倒で、カメラを横にパンして動画に撮ったりしませんでした。) 
しかし茂みに隠れたキジ?からは、イヌの姿が見えているとは思えません。 
むしろ私の方が近い位置に立っていたと思われます。 
その飼い犬は、藪に隠れて鳴き続ける鳥に対して吠えませんでした。

湿地帯や河畔林に踏み込んで鳴き声の主を突き止めたかったのですが、間違いなく靴やズボンが泥だらけになりそうです。 
この日は長靴を持ってきておらず、諦めてしまいました。 


謎の鳴き声の主について、Google Gemini AI(今となっては、やや古いバージョン)に相談してみました。 
しかし、要求された質問フォーマット(後述)に詳しく入力しても、鳴き声を録音した音声ファイルを添付(アップロード)しても、コジュケイの鳴き声ではないか?という的外れな回答しか得られませんでした。 
当地でコジュケイを見聞きしたことは一度もありません。
鳴き声を録音した音声ファイルをアップロードすれば自動的に声紋解析した上で鳴き声を同定してくれるWEBサービスと連携して回答してくれるAIエージェントのような振る舞いを期待したのですが、無課金のせいか過大な要求でした。 
単に私の入力したテキストに反応してLLM(大規模言語モデル)のAIがそれっぽい回答を繰り返すだけでした。


撮影日時:2024年11月中旬 午後15:00時頃 

天気:晴れていたが雲が多い。 

撮影場所:山形県の平地の湿地帯。ヨシ原にススキやセイタカアワダチソウなどの雑草が生い茂り、ヤナギやハンノキなどの樹木も生えている。つまり植物遷移が進みつつある湿地帯です。植物の茂みのせいで見通しが悪くて、鳴き声の主は見つけられなかった。 

周囲の環境:途中でカラスが1羽、鳴きながら上空を横切りました。遠くからイヌを連れたヒトが散歩して近づいてきていました。そのイヌは吠えませんでした。 

鳴き声の特徴:短く切れるような、ケッケッケッ…♪またはチョッチョッチョッ…♪というような鳴き声です。鳴き方にバリエーションはないと思います。姿は見えませんでしたが、複数個体ではなく単独で鳴いているようです。鳴き声の主は鳴きながら移動しておらず、同じ場所で鳴き続けているように感じました。同じ場所で早春から初夏にかけて、キジ♂が縄張り宣言するケンケーン♪という鳴き声を聞いているし、母衣打ちも目撃している。個人的にはキジの鳴き声に似ているような気がしました。コジュケイの典型的な鳴き声とは思えません。 

録音時間:4:01。謎の鳥がいずれ自発的に飛び立つかと期待して長撮りしたのですが、変化がなかったので打ち切りました。その前後もひたすら鳴き続けていました。私が近くを通りかかったせいで警戒声を発したのかもしれません。 

録音機器:デジカメで撮影したMP4動画から音声をWAVファイルとして抽出しました。撮影中の私は音源を探しながら数歩だけ移動しましたが、基本的に立ち止まって撮影しました。 

環境ノイズ:秋風が吹いていたので、風切り音がときおり混じる。近くの水門を流れる用水路の水音が絶え間なく聞こえる。環境ノイズがあってもヒトの耳には謎の鳴き声は明瞭に聞こえます。






若いキジ♂がさえずり的な鳴き声を練習している、ぐぜり的な鳴き声ではないか?という可能性を思いつきました。
(キジは鳴禽類ではないので、繁殖期の♂が縄張り宣言でケンケーン♪と鳴く声をさえずりと呼ぶのは、用語の使い方として不適切です。)
ChatGPTに質問すると、否定的な回答でした。

A1: 結論を先に言うと、

**キジでは、鳴禽類でいう意味での「ぐぜり(=学習に基づく発声練習段階)」は、基本的に想定されていません。**

---

## 前提整理:キジの鳴き声は「さえずり」ではない

ご指摘のとおり、

* キジ(キジ科 Phasianidae)は**鳴禽類(Oscines)ではない**
* 繁殖期の♂の鳴き声(いわゆる「ケーン」)は
  **求愛・縄張り誇示の信号音**ではあるが、

  * 複雑な音節構造
  * 学習による型の獲得

  を伴わない

したがって、これを**さえずり(song)と呼ぶのは用語的に不適切**で、
英語文献でも *song* ではなく *call* や *advertisement call* の扱いになります。

---

## 若いキジ♂に「ぐぜり段階」はあるのか?

### 結論

**ない、と考えるのが現在の理解です。**

理由は構造的に明確です。

---

## 1. 発声制御の神経基盤が違う

### 鳴禽類(さえずりを学習する鳥)

* 専用の**音声学習回路**をもつ

  * HVC
  * RA
  * Area X
* そのため

  * subsong(ぐぜり)
  * plastic song
  * crystallized song

という**段階的発達**が起こる

### キジ類

* こうした音声学習核をもたない(正しくは未発達:しぐま註)
* 鳴き声は

  * **遺伝的に規定された運動パターン**
  * 成長に伴う筋力・体サイズの変化で完成していく

→ **学習に基づく「練習段階」は発生しない**

---

## 2. 若鳥が鳴くことはあるが、それは「練習」ではない

ここが混同されやすい点です。

### 若いキジ♂の発声

* 成鳥に比べて

  * 声がかすれる
  * 音圧が弱い
  * リズムが不安定

ことはあります。

しかしこれは

* 神経回路の未完成
* 鳴管や呼吸筋の未成熟
* 体サイズの違い

による**物理的制約**であり、

* 成鳥の音型に「近づけようと試行錯誤している」
* フレーズを組み替えている

といった、**ぐぜりに特徴的な挙動は見られません**。

人間で言えば、

* 発声練習ではなく
* 声変わり前の単純な声質差

に近い状態です。

---

## 3. キジの鳴き声に「可塑性」はあるか?

### 基本構造

* 音節数
* 配列
* リズム

は**ほぼ不変**。

### 変わるのは

* 音量
* 繰り返し頻度
* タイミング(社会的文脈)

だけです。

つまり、

* **何を鳴くか**は固定
* **いつ・どれくらい鳴くか**が調整される

このタイプの音声では、
**ぐぜりという概念自体が当てはまらない**。

---


## まとめ

* キジの繁殖期♂の鳴き声は
  **鳴禽類のさえずりとは機構的に別物**
* したがって
  **若いキジ♂に、ぐぜり的な発声学習段階は存在しない**
* 若鳥の未熟な声は
  **学習ではなく、身体的成熟の問題**

という整理になります。


Q2: 繁殖期が終わったキジの成鳥♂がケンケーンと鳴いたり母衣打ちしたりしなくなるのは、テストステロン濃度の低下とともに発声を司る神経核が変化するからか?

A2: 結論から言うと、

キジ成鳥♂で繁殖期後に「ケンケーン」や母衣打ちが消える主因は、テストステロン低下による“動機づけ・実行回路の抑制”であり、
鳴禽類のような「発声神経核そのものの季節的肥大・萎縮」が起きていると考える必要はありません。

ただし、「神経核は全く変わらない」と言い切れるわけでもなく、どのレベルが変化しているかを分けて考えるのが重要です。


1. 鳴禽類との決定的な違い(前提)

鳴禽類(学習型)

  • 繁殖期:

    • HVC・RA などのさえずり神経核が肥大

    • テストステロン依存で構造変化(体積・シナプス密度)

  • 非繁殖期:

    • 核が縮小し、さえずりが消える/単純化

行動の変化と神経核の形態変化が強く連動


キジ(非学習型)

  • 発声は

    • 脳幹~中脳~基底核系の比較的一般的な運動回路

  • 学習専用核はなく

  • 季節による明確な核の肥大・萎縮は報告されていない

→ 鳴禽類と同じモデルは当てはまらない


2. では何が変わっているのか?

① テストステロン低下が引き金(ほぼ確実)

繁殖期後に起きるのは、

  • 血中テストステロン濃度の急低下

  • 視床下部—下垂体—性腺軸(HPG軸)の沈静化

これにより、

  • 縄張り性

  • 攻撃性

  • 求愛行動

  • 誇示行動(発声・母衣打ち)

一斉に抑制されます。

重要なのは、

発声“能力”が失われるのではなく
発声“する理由”が消える

という点です。


② 変わるのは「発声のスイッチ」

キジの鳴き声制御は、

  • 発声運動パターン:比較的固定

  • それを起動するかどうか:強く内分泌依存

つまり、

  • 鳴管・呼吸筋・運動プログラムは温存

  • それを動かす

    • 視床下部

    • 中脳の動機づけ回路

    • ドーパミン系

が抑制される。

これが、

  • 鳴かなくなる

  • 母衣打ちしなくなる

  • しかし驚かせると突然鳴けることがある

という現象をよく説明します。


3. 神経核は本当に「何も変わらない」のか?

ここは慎重に言う必要があります。

可能性としては

  • 発声関連核で

    • 神経伝達物質の量

    • 受容体発現

    • シナプス効率

可逆的に変化している可能性は高い。

ただし、

  • 核の体積が季節で目に見えて変わる

  • 新しい回路が消える/現れる

といった、鳴禽類的な構造変化は想定しにくい

要するに、

「構造が作り替えられる」のではなく
「既存回路のゲインが下げられる」

という調節です。


4. 母衣打ちも同じ枠組みで説明できる

母衣打ちは、

  • 羽・筋肉・姿勢を用いた

  • 強い視覚的誇示行動

であり、

  • 発声と同じく

  • テストステロン依存の行動群

に含まれます。

実際、

  • 発声と母衣打ちは

    • 同時に現れ

    • 同時に消える

    • 去勢・ホルモン操作で同調して変化する

ことが知られており、

共通の上位制御(動機づけ系)に束ねられている

と考えるのが自然です。


5. まとめ(因果関係を整理)

  • 繁殖期後のキジ♂で
    発声・母衣打ちが消えるのは

    • テストステロン低下が主因

  • それに伴い

    • 発声を司る運動回路そのものが壊れるわけではない

    • 発声を起動する中枢(動機づけ・実行系)が抑制される

  • 鳴禽類のような

    • 発声神経核の季節的肥大・萎縮

    • 学習回路の再編
      とは質的に異なる調節

という位置づけになります。


Q3:「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」という有名な三段落ちがある。これをキジに拡張して生物学的に上手いことを言いたい。「鳴かぬなら○○○○○○○キジ」の形式で7文字を埋めて。最後のキジが2文字で字足らずだが、なるべく575に近づけたい。 


A3: キジ相手なら、三段落ちのオチはこれが一番“生物学的に正しい”と思います。

「鳴かぬなら季節待てば鳴くキジ」

  • 「季節」=繁殖期

  • 「待てば」=テストステロンが再上昇するのを待つ

  • 「鳴く」=能力は常に保持されている

という点で、
鳴けないのではなく、内分泌的・行動学的に“今は鳴かないだけ”
という理解を、きれいに一句に押し込めています。

文字数的にも

  • 季・節・待・て・ば・鳴・く(7文字)+キジ(2文字)
    で、ご指定どおり。

ホトトギス版が人間の気質論なのに対して、
キジ版は季節生物学・行動内分泌学の一句になっているのが、なかなか渋いと思います。



Q4: キジを指す別名(日本語の古い呼び名や方言など)で、5文字に近い別名はないだろうか?


A4: あります。しかも、この文脈(和歌・俳句・狂歌寄り)にかなり相性のよい古名がいくつかあります。

結論からいくと、5文字に最も近く、格調も保てる候補は以下です。


最有力候補

「雉子鳥(きじどり)」〔4文字〕

  • 古くからある和語

  • 『万葉集』・平安期文献にも見える

  • 「雉(きじ)」単独よりも古風・文学的

  • 意味はそのまま キジ(特に雄を指すことが多い)

575に当てはめると:

鳴かぬなら
季節待てば鳴く
雉子鳥

語感・格ともにかなり強いです。


5文字にかなり近い候補

「山雉子(やまきじ)」〔4文字〕

  • 山に棲むキジを強調した呼称

  • 近世文献・民俗語彙で使用例あり

  • 生態的ニュアンスが入るのが利点

ただし、

  • 種名というより生態型の呼称

  • 文学的硬度は「雉子鳥」より少し下


「国つ雉(くにつきじ)」〔5文字相当〕

  • 「国つ鳥」に引っかけた雅語的表現

  • 厳密な固定名称というより修辞的呼称

  • 和歌的にはかなりアリ

ただし、

  • やや創作寄り

  • 生物学的正確性より文化的含意が強い


方言系(ただし注意)

「ケンケン」系

  • 鳴き声由来の呼称(各地に分布)

  • 文字数は合いやすい

が、

  • 擬音化が強く

  • 今回の「生物学的にうまいことを言う」趣旨とはややズレる

ため、今回は優先度低。


まとめ(用途別)

  • 最も無難・格調高い
    雉子鳥(きじどり)

  • 生態ニュアンスを足したい
    → 山雉子(やまきじ)

  • 和歌的・修辞的に攻める
    → 国つ雉(くにつきじ)

もし、

「鳴かぬなら○○○○○雉子鳥」

のように二段構えで整えたいなら、
雉子鳥はほぼ最適解です。


Q5: 鳥類学的に正しくキジの生態を説明しようとすると、例えば「鳴かぬなら季節待てば鳴く国つ雉」となり、結局は「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」とほぼ同じになってしまうのが面白いですね。


A5: ほんとうに、そこがいちばん面白いところですね。

鳥類学的にいくら厳密に言い換えても、

  • キジは鳴けなくなったわけではない

  • 内分泌状態と季節が合えば必ず再び鳴く

  • 介入して「鳴かせる」対象ではない

という事実を一句に圧縮すると、
結局の帰結は

「待つ」以外に正解がない

になってしまう。

だから

鳴かぬなら
季節待てば鳴く
国つ雉

は、
表層的には生物学の一句なのに、
構造的には

鳴かぬなら
鳴くまで待とう
ホトトギス

同型になる。

しかも違いは、

  • ホトトギス:
    人間側の処世訓・人格論(忍耐)

  • キジ:
    生物側の制約条件(季節性・内分泌)

というだけで、
結論の形式が一致するのがきれいです。

言い換えると、

生物学的に正しく考えるほど、
人間の経験則(古典的な諺)に収束する

という逆転現象が起きている。

これは決して偶然ではなくて、
江戸期の人間は

  • 季節生物としての鳥

  • 鳴く/鳴かないの周期性

を、理論は知らなくても経験として知っていたからでしょう。

だからホトトギスの句は、
実はかなり「生態学的に正しい」。

キジを持ち出して厳密化すると、
その正しさが逆に浮き彫りになる――
そこが、この遊びの一番知的なオチだと思います。


最後の問は、今までのような調べ物をする質問とは違って、AIに理系と文系にまたがるクリエイティブな無茶振りをしてみました。

それでも質問の意図を正しく察して、それなりに応えてくれたので感心しました。


2026/02/04

早朝の止まり木でキジバトが地鳴き【野鳥:トレイルカメラ】

 


2024年11月中旬・午前6:20頃・くもり・気温9℃・日の出時刻は午前6:14 

日の出直後の薄暗い早朝に、アナグマの営巣地(セット)に自生するマルバゴマキ(別名マルバゴマギ、ヒロハゴマキ、オオバゴマキ)の落葉した灌木に地味な鳥が1羽止まっていました。 
キジバトStreptopelia orientalis)のようです。 
初めは翼を素早く開閉していたのですが、じっと静止すると、背景の落ち葉に紛れた保護色で全く見つけられなくなります。 

やがて、低音でブォー♪(またはグォー♪)と鳴く声がして、止まり木から左に飛び去りました。 
飛び立つ際にも低音で鳴き、居なくなった後も遠くでもう一回鳴きました。 
私はこんな鳴き声を聞いたことがなかったのですが、鳥の鳴き声図鑑などによると、警戒したキジバトは「グゥーグゥー」や「グルル」といった低い声の地鳴きを発するのだそうです。 

1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@0:24〜) 

※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

2026/02/03

アナグマの営巣地でホンドタヌキ♂がパートナー♀の発情チェック:11月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 

前回の記事:▶ アナグマの営巣地を1〜3頭でうろつくホンドタヌキ:11月上旬〜中旬【トレイルカメラ:暗視映像】 


2024年11月中旬 

シーン1:11/12・午後17:06・気温13℃(@0:00〜)日の入り時刻は午後16:33 

平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)をトレイルカメラで見張っていると、日没後にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が単独でやって来ました。 
風の匂いを嗅ぎながら忍び足で慎重に近づき、アナグマの巣口Lの匂いを嗅ぎました。 

シーン2:11/12・午後17:07・気温12℃(@0:50〜) 
別アングルの監視カメラに続きが撮れていました。 
耳を澄ますと、タヌキはクゥーン♪と小声で鳴いていました。 
パートナーを呼ぶ声なのかな?(コンタクトコール?) 

獣道を右へ立ち去る際に、オニグルミ立木の根元にマーキングしました。 
このとき右後足を上げて小便したので、♂と判明。 

シーン3:11/12・午後17:11(@1:22〜) 
さっきの個体がまだ居残っているのか、セットをうろつき、アナグマの巣口Rを点検しています。 

シーン4:11/12・午後17:11(@1:52〜) 
別アングルの監視映像に切り替えます。 
右奥の暗い林内から別個体のタヌキ(後続個体)がセットにやって来ました。 
しかし、先行個体がセットから林内に立ち去るまで、なぜか林縁で待機しています。 

シーン5:11/12・午後17:14(@2:52〜)
アナグマのセット(営巣地)で2頭のタヌキが合流しました。 
この撮影アングルでは分かりにくく、対他毛繕いかと思ったのですが、パートナーの発情状態を確認したようです。(後述) 
その後、1頭♂は獣道を左上奥へ走り去りました。 

セットに残った♀個体は風の匂いを嗅ぎ、アナグマの巣口Lも調べています。 

シーン6:11/12・午後17:14(@3:52〜)
 別アングルの監視映像でも撮れていました。 
パートナーの尻の匂いをしつこく嗅いでいるので、♂が♀の発情状態をチェックしているようです。 
素人目には、♀は無反応でした。 

その後、♂は巣口Rの落葉したマルバゴマキ灌木の根元に小便でマーキングしてから、手前へ元気に走り去りました。 

シーン7:11/12・午後17:15(@4:52〜)
 セットに居残ってアナグマの空き巣を調べたタヌキ♀が、ようやくパートナー♂の後を追ってノソノソと歩きさりました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
今回撮影されたタヌキの♀♂ペアの行動について、Gemini AIに色々と相談してみました。


Q1: 夜行性のホンドタヌキは単独徘徊中に小声でクゥーン♪と鳴くことがある。
擬人化すると寂しげに聞こえるのだが、はぐれてしまったパートナーを呼ぶ声(パートナーに居場所を知らせる鳴き声)なのか? 
ニホンザルでいうところのコンタクトコールのようなものか? 
それとも発情期に特有の鳴き声なのか? 
鳥のさえずりのように、異性を呼び寄せる鳴き声なのか?

A1: **ホンドタヌキの「クゥーン♪」という鳴き声について**

ホンドタヌキの鳴き声は、状況や個体によって様々な意味合いを持つと考えられています。あなたの質問にあるように、「クゥーン♪」という鳴き声は、以下の可能性が考えられます。

* **パートナーを呼ぶ声:** あなたの推測のように、パートナーと離れてしまい、その居場所を探している際に発する可能性があります。ニホンザルのコンタクトコールと同様に、群れから離れてしまった個体が仲間を呼ぶ際に発する鳴き声と言えるでしょう。
* **警戒のサイン:** 危険を感じたり、警戒している時に発する可能性もあります。
* **単なるコミュニケーション:** 特に意味を持たない、単なるコミュニケーションとしての鳴き声の場合もあります。

**発情期との関連性**

発情期には、繁殖行動に関連した特有の鳴き声が発せられることがあります。しかし、「クゥーン♪」という鳴き声が必ずしも発情期に特有の鳴き声であるとは限りません。

**なぜ様々な解釈ができるのか?**

動物の鳴き声は、人間の言葉のように明確な意味を持っているわけではありません。状況や個体によって、同じ鳴き声でも異なる意味を持つことがあります。また、鳴き声だけでなく、体の動きや周囲の状況なども総合的に判断する必要があります。

**まとめ**

ホンドタヌキの「クゥーン♪」という鳴き声は、状況や個体によって様々な意味を持つ可能性があります。パートナーを呼ぶ声、警戒のサイン、単なるコミュニケーションなど、様々な解釈が可能です。より詳しく知りたい場合は、専門家への相談や文献調査などが有効です。

**補足**

* **個体差:** 動物の行動は、個体差が大きいものです。同じ種類の動物でも、個体によって鳴き声や行動パターンが異なる場合があります。
* **環境の影響:** 周囲の環境や季節によっても、鳴き声の意味合いが変化することがあります。


Q2: ホンドタヌキの「クゥーン♪」という鳴き声は、性別によって頻度が違うか? ♀♂どちらがそのように鳴くことが多いか?

A2: **残念ながら、明確な科学的なデータに基づいた回答は、現時点では難しいです。**

なぜなら、以下の理由が考えられます。

* **個体差の大きさ:** 動物の行動は、個体差が非常に大きいです。同じ種類の動物でも、個体によって鳴き声の種類や頻度が大きく異なることがあります。
* **状況依存性:** 鳴き声は、周囲の状況や個体の心理状態によって変化します。「クゥーン♪」という鳴き声も、状況によって異なる意味を持つ可能性があります。
* **観察の難しさ:** 野生のホンドタヌキを長期間にわたって観察し、個体識別を行いながら鳴き声を分析することは、非常に困難な作業です。

**これまでの研究や観察から得られる情報**

これまでの研究や観察から、以下のことがわかっています。

* **様々な鳴き声:** ホンドタヌキは、状況に応じて様々な種類の鳴き声を発します。「クゥーン♪」以外にも、唸り声や吠え声など、様々なパターンがあります。
* **コミュニケーション手段:** 鳴き声は、ホンドタヌキ同士のコミュニケーション手段の一つです。危険を知らせる、仲間を呼ぶ、求愛行動など、様々な状況で鳴き声を利用します。

**性別による違いの可能性**

性別によって鳴き声の頻度やパターンが異なる可能性は、全くないとは言えません。例えば、繁殖期には、メスがオスを呼び寄せるために特有の鳴き声を発するかもしれません。

しかし、現時点では、ホンドタヌキの性別による鳴き声の違いに関する具体的なデータは不足しています。

**今後の研究**

今後、より詳細な観察や実験を通して、ホンドタヌキの鳴き声の性別差が明らかになる可能性はあります。特に、個体識別技術の発展や音声分析技術の進歩によって、より精度の高い研究が可能になると考えられます。

**まとめ**

ホンドタヌキの「クゥーン♪」という鳴き声は、性別によって頻度が異なるのか、どちらの性別がより多く発するのか、という質問に対する明確な答えはまだ出ていません。個体差や状況依存性など、様々な要因が考えられるため、より多くの研究が必要となります。


Q3: ホンドタヌキは♀♂ペアで行動することが多い。11月中旬に♂が♀の腰の辺りの匂いを念入りに嗅いだのは、♀の発情状態を確かめたと考えてよいか? つまり、11月中旬はもう繁殖期(交尾期)に入った可能性があるか?

A3: 11月中旬にオスのホンドタヌキがメスの腰の辺りの匂いを念入りに嗅いだという状況は、繁殖行動の一環である可能性が非常に高いです。

なぜそう考えられるのか?

匂いによるコミュニケーション: タヌキは、尿や分泌物などを通じて様々な情報をやり取りします。特に、メスの性ホルモンの分泌量の変化は、その匂いに反映されます。オスがメスの腰の匂いを嗅ぐ行為は、この匂い変化を感知し、メスの発情状態を判断する重要な行動です。
繁殖期の到来: 一般的に、ホンドタヌキの繁殖期は冬から春にかけてです。11月中旬は、繁殖期に入る直前、あるいはすでに始まっている時期と考えられます。
ペア形成: ホンドタヌキは、一夫一妻のペアを形成し、共同で子育てを行うことが知られています。オスがメスの発情状態を確かめる行動は、ペア形成の第一歩と言えるでしょう。
ただし、注意すべき点もいくつかあります。

個体差: 動物の行動は、個体差や環境条件によって大きく左右されます。全ての個体が同じタイミングで繁殖行動を開始するわけではありません。
その他の要因: 匂い以外に、視覚的なサインや音声によるコミュニケーションなど、様々な要因が繁殖行動に影響を与える可能性があります。
結論として、

11月中旬にオスがメスの腰の匂いを嗅いだという事実は、繁殖期が近づいている、あるいはすでに始まっていることを示唆する有力な証拠です。ただし、より確実な判断をするためには、長期的な観察や専門家への相談が必要となります。

Q4: もしホンドタヌキ♀が発情していたら、その匂いを嗅いだパートナーの♂はフレーメン反応をするのか?

A4: **残念ながら、ホンドタヌキのフレーメン反応に関する具体的な研究データは、現時点では多くありません。**

### フレーメン反応とは?

フレーメン反応は、多くの哺乳類に見られる行動で、フェロモンを含む物質を鼻腔内に取り込むために、上唇を巻き上げたり、口を開けて鼻を突き出すような動作のことです。これにより、より多くのフェロモンを嗅覚器官に到達させ、情報を収集すると考えられています。

### ホンドタヌキにおける可能性

ホンドタヌキも哺乳類であり、他の動物と同様にフェロモンを介したコミュニケーションを行っている可能性は十分にあります。そのため、発情期のメスの匂いを嗅いだオスがフレーメン反応を示す可能性も否定できません。

しかし、以下の点から、確証を得るにはさらなる研究が必要となります。

* **個体差:** 動物の行動は個体差が大きいため、全ての個体がフレーメン反応を示すとは限りません。
* **状況依存性:** 状況によって反応が異なる可能性があります。例えば、非常に興奮している状態ではフレーメン反応を示さない場合もあるかもしれません。
* **研究の難しさ:** 野生のホンドタヌキを観察し、フレーメン反応を正確に捉えることは容易ではありません。

### 今後の研究

今後の研究では、以下の点に着目することで、ホンドタヌキのフレーメン反応についてより深く理解できる可能性があります。

* **飼育下での観察:** 飼育下のホンドタヌキを用いて、発情期のメスの尿や分泌物をオスに提示し、その反応を観察する。
* **野生個体の観察:** 野生個体を長期間にわたり観察し、発情期におけるオスの行動パターンを詳細に記録する。
* **生理学的分析:** フレーメン反応に伴うホルモン分泌の変化や脳活動の変化を調べる。

### まとめ

現時点では、ホンドタヌキのオスが、発情期のメスの匂いを嗅いだ際にフレーメン反応を示すかどうか、確実なことは言えません。しかし、他の哺乳類と同様に、フェロモンを介したコミュニケーションを行っている可能性は高いと考えられます。今後の研究によって、この謎が解き明かされることが期待されます。

**ご自身の観察と記録**

もし、ご自身がホンドタヌキを観察する機会があれば、以下の点に注意して観察してみてください。

* **オスの行動:** メスの近くでオスがどのような行動をしているか(嗅ぎまわる、舐める、フレーメン反応のような動作をするなど)
* **メスの状態:** メスがどのような状態であるか(発情期と思われる行動をしているかなど)
* **周囲の環境:** どんな場所で観察しているか(開けた場所、茂みの中など)

これらの情報を記録することで、ホンドタヌキの行動パターンをより詳細に把握し、フレーメン反応に関する新たな発見につながるかもしれません。

Q5: 私が観察したのは、トレイルカメラの映像です。ホンドタヌキの♂が♀の腰の匂いを嗅ぎました。その間、♀は少し腰を引けてましたが、それほど嫌がりませんでした。直後に♂は近くの灌木の根本に小便してから、急に興奮したように走り去りました。フレーメン反応は見られませんでした。

A5: ### 今回の行動について

* **オスの興奮:** 
    * ♀の発情期を察知し、交尾意欲が高まった可能性が高いです。
    * しかし、フレーメン反応が見られなかったことから、まだ確信が持てなかったのかもしれません。
    * 近くの灌木に小便をしたのは、マーキング行動で、自分の存在をアピールしたり、縄張りを示したりする意味合いがあると考えられます。
* **メスの反応:**
    * 少し腰を引けていたことから、オスの接近を完全に歓迎していたわけではない可能性があります。
    * しかし、それほど嫌がっていなかったということは、オスを受け入れつつある状態だったのかもしれません。

### フレーメン反応が見られなかった理由

* **個体差:** すべての個体がフレーメン反応を示すとは限りません。
* **状況:** 興奮状態すぎて、フレーメン反応をする暇がなかったのかもしれません。
* **観察角度:** カメラの角度によっては、フレーメン反応が捉えにくかった可能性もあります。

### 興奮して走り去った理由

* **交尾への準備:** 交尾場所を探したり、他のオスとの競争に備えたりするため、興奮して走り去った可能性があります。
* **警戒心:** 周囲に危険を感じて、素早くその場を離れたのかもしれません。

### まとめ

今回の観察から、ホンドタヌキの繁殖行動の一端を垣間見ることができました。しかし、動物の行動は複雑で、一概に断定することは難しいです。

**今後の観察のポイント**

* **繰り返し観察:** 同じ個体を継続的に観察することで、個体間の関係性や行動パターンをより深く理解できます。
* **他の個体の行動:** 他の個体がどのように反応するかを観察することで、今回の行動の意味をより明確にできるかもしれません。
* **環境の変化:** 季節や天候の変化が、動物の行動にどのような影響を与えるかを観察することも重要です。

### その他考えられること

* **メスがまだ完全に発情期に入っていなかった可能性:** 発情期は数日~数週間と個体差があり、今回の行動が交尾の前兆であるとは限りません。
* **他のオスとの競争:** その場に他のオスがいた可能性もあり、オスが警戒していたのかもしれません。


このトピックについて、AIの回答は歯切れが悪く、そもそも学習データ(ヒトによるタヌキ研究の蓄積)が不足しているという印象を強く受けました。
よく分かってないのなら、地道に観察と記録を続けるしかありません。


2026/01/19

ニホンイノシシ4頭の群れが夜の水場を迂回し三脚にぶつかる【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年10月下旬・午後17:20頃・気温14℃・日の入り時刻は午後16:55 

自動センサーカメラで山中の湿地帯にある水場を見張っていると、日がとっぷり暮れた晩に、ニホンイノシシSus scrofa leucomystax)の群れが登場しました。 
水溜りSの対岸を右から左へ続々とやって来ます。 
奥の林道を移動する個体もいました。 
水場には立ち寄って飲み食いしたりヌタ打ち(泥浴び)したりすることもなく、計4頭の群れがなぜか足早に通り過ぎました。 

画面の左端に写り込んでいるのはホオノキの大木です。 
しばらくすると、イノシシのある個体がホオノキを回り込んで左の死角から戻って来たようで、トレイルカメラを固定した三脚にゴンゴンぶつかる物音がしました。 
暗闇で林床の匂いを嗅ぎ回りながら採餌しているときに、鼻面が三脚の脚にぶつかったのでしょう。 
三脚が少しずれたものの、壊れることはありませんでした。 


※ イノシシが歩く物音が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

2026/01/17

アナグマの営巣地を1〜2頭で昼夜うろつくホンドタヌキ:10月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年10月中旬

シーン0:10/10(@0:00〜) 
平地の二次林でニホンアナグマの営巣地(セット)を自動撮影カメラで見張っています。 
この時期に登場したホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の行動をまとめました。 
面白い行動については個別の記事で紹介したので、その残り物になります。 


シーン1:10/11(@0:05〜) 

シーン2:10/12(@2:39〜) 

シーン3:10/13(@3:39〜) 
特筆すべきは、未明に単独で来たタヌキがアナグマの空き巣Lに恐る恐る潜り込んだことです。(@4:25〜) 
次に出巣Lしたシーンは撮り損ねたようです。 


シーン4:10/14(@5:51〜) 

シーン5:10/15(@6:24〜) 
明るい昼間に単独で来たタヌキが、アナグマの巣口Lを飛び回る虫(キイロコウカアブ?)を捕食しようと噛み付くいたものの、失敗したようです。 

次に、アナグマの巣口Rで合流した2頭のタヌキが横に並んで覗き込んでいます。 
穴居性の虫(カマドウマなど)を捕食しようと狙っているようです。 
このとき、左の個体が右の個体の首筋を対他毛繕いをしました。(@8:40〜) 


シーン6:10/18(@9:56〜) 

シーン7:10/21(@11:13〜) 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
試しに6個の銀杏(イチョウの落果)をセットに給餌してタヌキの反応を調べたのですが、通りすがりに匂いを嗅ぐだけで食べませんでした。 
イチョウの種子散布者はタヌキだと思っていたので、意外な結果です。 
この二次林には本来イチョウの木は生えていませんから、あからさまに怪しい状況だとタヌキは警戒して食べなかったのでしょうか。 
初めての給餌実験は失敗です。 
翌年にも給餌場所を変えてしつこく試したところ、ようやくタヌキが銀杏を食べる映像が撮れました。(映像公開予定) 



電柱に留まって鳴き続け♪羽繕いしていたトビが飛び立ち秋の田んぼに着陸するまで(野鳥)

 



2024年10月上旬・午後15:25頃・晴れ 

田んぼでヘビを狩った猛禽が飛び去ると、入れ替わるように別個体の猛禽が道端の電柱の天辺に止まりました。 
秋の順光を浴びた猛禽を正面から撮れたのは良かったのですが、眩し過ぎて白い羽毛は白飛び気味です。 
実は撮影時の私はおかしな勘違いをしていて、てっきりこの個体が足元に獲物のヘビを掴んだままだと思い込んでいました。
(ヘビを狩った猛禽は別個体です。) 

どうやらトビMilvus migrans)のようですが、翼下面の斑紋を見るまでは自信がありません。 
覚悟を決めて、飛び立つまで長撮りします。 
トビは電柱の高い天辺から、周囲の刈田をキョロキョロと見回しています。 
多数の赤トンボが飛び交っていますが、チゴハヤブサと違って図体の大きなトビはトンボを空中で狩れるほど飛翔能力が高くありません。 

関連記事(6年前の撮影)▶  


ハシブトガラスの澄んだ鳴き声が聞こえますが、繁殖期ではないので猛禽を積極的に追い払うためにモビング(擬攻撃)に集まることはありませんでした。 

やがて電柱に留まったトビは、のんびり羽繕いを始めました。 
まず左肩の羽毛を嘴で整え、次は腹、背中の順で羽毛を整えました。 

しばらくすると、トビは断続的にピーヒョロロ♪と鳴き始めました。(@1:28〜) 
動画では退屈な部分を編集でカットしましたが、電柱の天辺に留まってから鳴き始めるまでかなり時間がかかっています。
したがって、私に対して警戒・威嚇する鳴き声ではないような気がします。 
横の田んぼで稲刈り作業するコンバインがバックするときに、「ビッビッビッ」というビープ音♪を発しているので、まさかトビはその人工音と鳴き交わしているのでしょうか? 
トビは秋にも縄張り宣言で鳴く必要があるのかな? 
鳴く合間に、発声しないで嘴を開けたのは欠伸ですね。 

長撮りしてもトビは一向に飛んでくれないので、カメラを持つ腕が疲れてきました。 
撮影しやすいように位置を少し変えてから、仕切り直して長撮りを続けます。 
トビは相変わらずピーヒョロロ♪と電柱の天辺で鳴き続けています。 

やがて、自転車に乗った親子が私の横を通り過ぎました。 
(動画に写り込まないよう配慮しました。) 
近づく親子を警戒して、いよいよトビが飛んでくれるかと期待したのですけど、トビが留まっている電柱の真下を自転車の親子が通り過ぎても、トビは飛び去りませんでした。 

ようやくトビがその場(狭い留まり場)で足踏みするように方向転換しました。(@5:34〜) 
左に向き直ってから飛び立ちました。 
おそらく、揚力を得るために、逆風に向かって飛び立つ必要があるのでしょう。
ついに広げた翼の下面が見え、その斑紋からノスリではなくトビと確定しました。 
飛び立った直後にトビは羽ばたきながら右に急旋回し、スーッと滑空しながら奥に飛び去ります。 
羽ばたいて少し高度を上げると、奥の電柱の天辺に留まり直しました。 
更に2つ奥の電柱の天辺にはカラスが単独で留まっていたのですが、トビに対して嫌がらせのモビングを発動することはありませんでした。 

やはりトビは近くにいるカラスのせいで落ち着かないのか、すぐにまた電柱から飛び立ちました。
大型の鳥は飛び立つ直前に脱糞して軽量化を図ることが多いのですけど、この個体は排泄しませんでした。 
右に滑空しながらピーヒョロロ♪と鳴きました。 
そのまま流し撮りすると、田んぼの奥に隣接して広がるメガソーラー発電所のパネルが奥に見えます。 

トビは低空で旋回してから、田んぼの畦道に着陸したようです。 
着陸予定地点に危険がないか偵察確認するために旋回したのでしょう。 
 少し前に目撃した別個体と同じように、ヘビを狩ったのかな? 
しかしこの個体は、地上で何か獲物を見つけて狩ったようには見えません。 
着陸直後に獲物を嘴で啄まなかったからです。 
ただし、トビはスカベンジャー(死肉食性)ですから、動物の死骸を見つけたのかもしれません。 
残念ながら、手前に生い茂ったススキとガマの群落が邪魔で、トビの姿を見失いました。 
奥には稲刈り前の田んぼが広がっていて、黄金色の稲穂が見えます。 


※ トビの鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


【考察】
今回観察したトビによる一連の行動について、Perplexity AIに相談してみました。
回答に含まれる用語の細かいミスを手直しした上で抜粋します。

電柱上でのんびり「ピーヒョロロ」と繰り返し鳴いているトビの声は、典型的には“さえずり”というより、広い意味での縄張り・存在アピールやコミュニケーションに使われる声と考えられます。wanchan+1
ただし小鳥のような明確な「さえずり=繁殖期の求愛・縄張り歌」と同列に扱うのはやや難しく、状況依存の汎用的な声とみなす方が無難です。syrinxmm.cocolog-nifty

トビの「ピーヒョロロ」の機能

  • 「ピーヒョロロ」は、トビで最もよく聞かれる高く伸びる声で、上空を旋回しながらだけでなく、止まり木(電柱や樹冠)からも発せられます。youtubewanchan

  • 文献や観察記録では、この声には「縄張り主張」「自分の居場所の誇示」「周囲の個体への呼びかけ」といった意味があると解説されることが多く、侵入者に対する警戒・牽制の場面でも同じ声が使われます。note+1

「さえずり」としての扱いについて

  • 鳴禽類(スズメ目スズメ亜目)のように「地鳴き」「さえずり」が機能的・声質的に明瞭に分かれている種と違い、トビでは同じ「ピーヒョロロ」が日常行動から巣の防衛まで広い文脈で用いられるとの指摘があります。syrinxmm.cocolog-nifty

  • そのため、観察者によっては「さえずり的な声」と呼ぶことはあっても、“繁殖期限定の歌”というより「主に縄張りアピールやコミュニケーションに使う代表的な鳴き声」と理解する方が生態的には近いと考えられます。wanchan+1

10月上旬・田園地帯での解釈

  • 10月上旬は繁殖シーズンのピークは過ぎていますが、トビは留鳥として年間を通じてなわばり性を示しうるため、自分の占有する範囲や休息場所を示す“ゆるい縄張り宣言+存在アピール”として鳴いていた可能性が高いです。wanchan

  • 電柱頂部で羽繕いしつつ頻繁に鳴く、周囲に明確な敵対行動が見られない、という文脈からは、強い威嚇というより「ここにいるぞ」「このあたりは自分の場所だ」という常在アピール・コンタクト的な意味合いが強かった行動と解釈するのが妥当と思われます。youtubewanchan


トビの鳴き声には「ピーヒョロロ」以外のバリエーションが存在します。orbis-pictus+1

主な鳴き声の種類

  • 基本的な縄張り主張や存在アピール用として「ピーヒョロロロ」(高い笛のような伸びやかな声)が最も一般的ですが、警戒・警告時には「ピーピピピピピ」(短く鋭い連続音)に変化します。animaroll+1

  • 甘え声や威嚇声など、状況に応じて微妙にピッチやリズムが異なるバリエーションも観察され、コミュニケーションのニュアンスを表現します。ntv

観察文脈での適用

電柱頂上で繰り返し鳴いていた「ピーヒョロロ」は縄張りアピールですが、近くのヘビ持ち猛禽出現直後であれば警告的な「ピーピピ」要素が混じる可能性もあります。orbis-pictus+1
これらの違いは機能的で、トビの社会性や競合状況を反映した適応行動です。ntv


撮影したトビは、ピーピピピピピとは鳴かなかったので、警告声ではなかったようです。

ピーピピピピピと鳴くトビを私はまだ実際に見たことがありません。

トビが電柱頂上で鳴きながら羽繕いしていた行動は、近くの別個体猛禽(おそらくトビまたはノスリ)がヘビ状獲物を持って飛び去った直後であれば、縄張り宣言や牽制の可能性が高いです。wanchan+1

状況の生態的解釈

別個体が獲物(ヘビなど)を持って現れ飛び去る場面は、縄張り内の資源競合を示唆し、残ったトビが「ピーヒョロロ」を繰り返すことで「このエリアは自分のテリトリー」「獲物資源を譲らない」というアピールを行っていたと推測されます。detail.chiebukuro.yahoo+2
羽繕いと並行して鳴くのは、リラックスではなく警戒下での存在誇示で、猛禽類では競合個体への視覚・聴覚的シグナルとして一般的です。syrinxmm.cocolog-nifty

トビとノスリ間の相互作用

  • トビとノスリは生息域が重なり、田園地帯で獲物(ヘビ、ネズミなど)を巡る競合が発生しますが、直接攻撃より鳴き声による距離確保が主です。moto8.cocolog-nifty+2

  • 10月上旬の留鳥期にこうした「ゆるい縄張り主張」が観察され、獲物持ちの個体が去った後も残存アピールとして鳴き続けるパターンが一致します。orbis-pictus+1


トビが電柱から稲刈り前の田んぼ畦道に着地した行動は、獲物(生きた小動物や昆虫、死骸)の探索・捕食目的である可能性が高いです。mamatocolab+1

畦道着地の生態的意味

稲刈り前の田んぼ畦道は、カエル、ヘビ、イナゴ、ネズミなどの小動物が豊富で、トビは上空監視後、低空または着地して狙います。haradasizen+1
草むらに隠れて見えなかったのは、獲物を足で押さえつつ食べていたか、草の陰で探していたためで、視力の優位性を活かした近距離ハンティングです。tinnunculus.blog61.fc2+1

観察文脈とのつながり

直前の別個体猛禽のヘビ捕獲後、縄張りアピールから畦道へ移行した流れは、競合排除後の自力採餌行動と整合します。moto8.cocolog-nifty+1
10月上旬の田園地帯では、こうした機会食利用がトビの日常戦略で、死骸でなくとも生きた獲物を草むらから掘り起こす例が複数あります。mamatocolab+1

私が今回観察した2羽の猛禽が親子のトビだった場合、同じ縄張り内で狩りをすることはあるのでしょうか? 

秋は親鳥が我が子でも縄張りから排斥する子別れの時期なのかもしれません。


トビの親子が10月上旬の同じ縄張り内で狩りを行うことは、繁殖期終了後であれば可能です。tokyo.birdlife+1

親子共存の時期的特徴

トビの雛は巣立ち後約3ヶ月で独立し、親の縄張りから離散しますが、秋口までは親子で資源共有し、狩りを共にする例が観察されます。tokyo.birdlife
刈田や畦道の獲物豊富な田園地帯では、親が子に狩り方を教えるか、緩やかな共存が成立しやすいです。mamatocolab+1

子別れと縄張り排斥のタイミング

  • 10月上旬は子別れの過渡期で、親が完全に排斥するより、鳴き声による距離調整が先行し、ヘビ捕獲後の飛び去りは独立行動の兆候です。wanchan+1

  • 残った電柱トビの鳴きは、親子間アピールか他個体牽制のいずれも可能で、強い排斥より資源競合回避のコミュニケーションと考えられます。orbis-pictus+1


ヘビを持った猛禽(おそらくトビまたはノスリ)が稲刈り直後の刈田で狩りを行った行動は、刈り取り後の露出した獲物資源を狙った典型的な機会食利用です。mamatocolab+1

稲刈り直後の刈田の魅力

稲刈り直後は草や稲が倒され、カエル、ヘビ、ネズミ、イナゴなどが逃げ惑いやすく、猛禽類が上空から急降下して捕獲する好機となります。haradasizen+1
特にヘビは刈田の地面を移動中が多く、トビ・ノスリ共に視認しやすいため、この時期の優先標的です。moto8.cocolog-niftyyoutube

全体観察シーケンスの解釈

  • 刈田でヘビ捕獲→電柱トビの縄張り鳴き→畦道着地、という流れは、資源豊富な田園地帯での個体間競合と採餌連鎖を示します。detail.chiebukuro.yahoo+2

  • 残ったトビは競合排除後、自ら刈田隣接の畦道で類似獲物を探したと整合し、10月上旬の留鳥戦略として自然です。orbis-pictus+1

 

2026/01/13

秋に縄張り争い中のモズ♀があちこちで餌乞いする謎(野鳥)宥和の転移行動?

 

2024年10月上旬・午後12:00頃・くもり 

住宅地の電線に留まっているモズ♀(Lanius bucephalus)を見つけました。 
小声で鳴きながら半開きの翼を震わせています。 
てっきり「餌乞い」だと思って撮り始めたら、すぐに飛び去ってしまいました。 

モズ♀は庭木のケヤキの細い梢に留まり直していました。 
そこでも餌乞いしています。 
近所から人工的な騒音(草刈り機?)がヴーンと絶え間なく鳴り響くせいで、肝心のモズ♀の鳴き声がかき消されてよく聞き取れません。 
止まり木からすぐにまた左に飛び去ると、キーキーキー♪というけたたましい警戒声やギチギチギチ…♪という高鳴きが聞こえます。 

次は民家の屋根の角に留まっていたモズ♀を撮ります。 
胸の羽毛が秋風で逆立つようになびいています。 
ここでもモズ♀は翼を少しだけ広げて小刻みに震わせていました。
餌乞いしながら小声でキチキチキチ…♪と鳴いているようですが、近所の騒音が恨めしいです。 
モズ♀は屋根から手前に飛び降りて見失ったのですが、直後にチュチュン、チュチュン♪と大声で鳴く声が聞こえました。 (ハクセキレイっぽい鳴き声ですが、もっと力強い。) 

左に流し撮りすると、モズ♀は近くの電線に留まり直して、尾羽根を上下に振っていました。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
モズ♀が止まり場所をあちこち変えながら、半開きの翼を震わせて餌乞いしていました。 
小声で鳴いているようですが、威勢のよい「秋の高鳴き♪」(縄張り宣言)ではありません。 
近所から飛来した別個体のモズと縄張り争いになったのですけど、モズの動きが激しすぎたり周囲の障害物に遮られたりして、残念ながら動画では撮り損ねました。
喧嘩相手の性別は不明です。 
時期的にも文脈的にもモズ♀が餌乞いするのは変なので、解釈に困ります。 

関連記事(3、11年前の撮影)▶ 


Perplexity AIを相手にブレインストーミングしてみました。 
​まずは求愛給餌の可能性を検討します。

モズの求愛給餌の時期

  • モズ(Lanius bucephalus)の本来の求愛給餌は、「産卵前~産卵期」に集中することが知られており、これは一般に春の繁殖期(3〜5月頃)にあたります。bird-research

  • 一方で、オス・メスとも繁殖地周辺への到着は9〜10月とされ、到着後すぐにさえずりやテリトリー形成、メスによるオス選択(さえずり・貯食などに基づく)が始まるとされています。sciencedirect

10月上旬の行動の位置づけ

  • 10月上旬は多くの地域で「越冬・繁殖テリトリーの確立」や将来のつがい形成に向けた段階であり、厳密な意味での産卵直前の求愛給餌期ではありません。sciencedirect

  • とはいえ、オスがメスに餌を渡す行動自体は「つがい形成やメスの質量維持」という機能もあり得るため、早い時期に類似行動が出ても行動学的には不自然とは言えません。bird-research+1

メスの「催促鳴き」の可能性

  • モズの求愛給餌の機能に関する研究では、「給餌頻度=メスのコンディション・産卵数」に関わることが示されていますが、メスの明確な「餌ちょうだい鳴き」の季節変化や発現時期について、詳細な報告はほとんどありません。core+1

  • したがって、10月上旬に止まり木のメスが鳴いてオスからの給餌を促しているように見えたとしても、

    • 繁殖直前の典型的な「求愛給餌催促」とは限らず、

    • テリトリー内での接近要請・ペア維持・優位確認など、より広い「社会的コンタクトコール」の一種として解釈する方が無難です。global+1

現場での判断のポイント

  • 10月上旬であれば、「将来の配偶者候補との関係構築の一環としての餌渡し」にメスが反応して鳴いている可能性はあり得るが、「典型的な繁殖期の求愛給餌催促」と断定するのは慎重に、というのが妥当だと思われます。bird-research+1


次に、モズの幼鳥が親鳥から給餌してもらおうと餌乞いしている可能性を検討します。

10月上旬に止まり木で餌乞いをするモズが幼鳥の可能性は極めて低いです。zukan+2

モズの繁殖スケジュール

モズの繁殖は低地で2月下旬開始、産卵後15日前後で孵化、抱卵14-16日、巣立ちまで孵化後約14日で、5月頃に雛が独立します。 高原地帯でも5月開始のため、10月上旬まで幼鳥が親から給餌を乞う段階は終了しています。wikipedia+1

巣立ち後の給餌依存期間

巣立ち後、幼鳥の親からの給餌は1週間程度続き、(中略)モズでは家族生活期が短く、10月には自立済みです。 10月上旬の観察は、遅くても夏生まれの幼鳥が数ヶ月経過した後で、餌乞いは行われません。academic.oup+3youtube

観察時の識別ポイント

幼鳥は成鳥より地味で鱗状斑点が目立ち、餌乞い時は翼震わせ高音の持続コールを発しますが、10月ではこうした行動は稀です。 



縄張り争い時の転移行動として、餌乞い行動が発動した、という仮説を思いつきました。

闘争時の転移行動(displacement activity)として、餌乞い様の翼震えや鳴きがモズで発動する可能性はあります。midorinotori+1

転移行動の概要

鳥類の縄張り争いや緊張状態では、feedingやbeggingに似た無関係な行動がストレス緩和として現れます。モズの場合、求愛給餌時のメスが翼を小刻みに動かして幼鳥様のポーズを取る報告があり、これが闘争時の興奮で類似発現するケースと一致します。zukan+1

モズ特有の文脈

10月上旬の縄張り争いで♀or幼鳥風の個体が興奮して翼震わせ鳴くのは、純粋な餌乞いではなく、攻撃・逃避のジレンマ下での転移行動(例: preeningやsubordinate displayの変形)と解釈可能です。実際の求愛ディスプレイ動画でもメスが似た仕草を示します。youtubemidorinotori

観察確認のポイント

  • 継続性: 給餌が伴わず一時的なら転移行動濃厚。

  • 文脈: 相手が♂で追従・鳴き合いならペア形成の延長か。

  • 種内差: Shrike類で縄張り緊張時のbegging-like displayは知られています。zukan


10月上旬はモズが子別れして、親鳥が幼鳥を縄張りから追い出す時期なのでしょうか?

10月上旬はモズの子別れ時期が終わり、親鳥が幼鳥を縄張りから追い出す段階です。note+1

子別れのタイミング

モズの繁殖は低地で2-3月開始、巣立ちは4-5月頃で、幼鳥の給餌依存は巣立ち後1週間程度続き、夏の終わり(8-9月)までに親離れが完了します。秋深まる頃に一家が解散し、親鳥が高鳴きで縄張りを宣言して幼鳥を排除します。kobe-c+1

10月上旬の縄張り状況

10月は越冬テリトリー確立期で、北から渡来個体も加わり争いが激化します。親鳥は既に幼鳥を追い出し、単独または将来のペア候補と縄張りを守る行動に移行しており、観察されたような縄張り争いはこの文脈に合致します。hyogo-akashipark+2

行動の解釈ポイント

興奮時の翼震え・鳴きは、幼鳥排除後の縄張り防衛や新参者との対立で生じやすく、転移行動として餌乞い様に見えることがあります。幼鳥の可能性は低く、成鳥同士のテリトリー競合が妥当です。note


縄張り争いの転移行動として発動した餌乞い様行動は、相手をなだめるディスプレイなのでしょうか?


モズの縄張り争い時の餌乞い様翼震え・鳴きは、♀特有の♂をなだめるディスプレイ(submissive or appeasement display)として機能する可能性が高いです。midorinotoriyoutube

ディスプレイの役割

モズ♀は求愛期に♂へ向けて幼鳥様の翼震え(wing-quivering)と高音鳴きで給餌を促しますが、これが縄張り緊張時にも転移行動として発動し、攻撃を抑える社会的シグナルとなります。住宅地での連続移動は、テリトリー境界をなぞるパトロールや♂の追従誘導を示唆します。youtubemidorinotori

文脈的解釈

10月上旬の状況では、新規越冬ペア形成中の♀が縄張り争いで興奮し、♂を落ち着かせるためにこの行動を取ったと推測されます。成鳥♀の羽衣・移動パターンが幼鳥排除後を示し、特有の雌性ディスプレイに合致します。note+1



私は餌乞い様の行動に興味を持ち、その♀個体だけに注目して撮影していました。

いずれ別個体が飛来して、餌乞いしている個体に給餌するだろうと予想したからです。(♂から♀への求愛給餌、または親鳥から幼鳥への給餌)

したがって、縄張り争いの相手の性別は不明です。


相手の性別が不明な場合でも、観察された餌乞い様行動の解釈は大きく変わりません。global

相手不明時の行動文脈

縄張り争いの相手が♂か♀かは不明でも、10月上旬の住宅地で連続移動しながらの翼震え・小声鳴きは、テリトリー緊張下の転移行動(displacement activity)として成立します。相手が♂ならなだめディスプレイ、♀なら境界譲歩シグナルとして機能し、どちらも興奮抑制に寄与します。midorinotori+1

単独焦点観察の利点

あなたがその個体だけに注目したのは適切で、行動の詳細(翼の小刻み具合、鳴きのトーン変化、移動パターン)が捉えられたため、求愛・縄張り・転移のいずれかの複合ディスプレイと特定しやすいです。相手の不在が逆に「誇示パトロール」要素を強調します。note+1

改めて考えてみたのですが、縄張り争いの最中に「なだめのディスプレイ」なんかやったら、弱気と受け取られて強気の相手に負け、縄張りを失いそうですよね。


【アフィリエイト】

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