2024年9月上旬〜下旬
シーン1:9/9・午前4:45・気温22℃(@0:00〜)日の出時刻は午前5:13。
平地の二次林にあるニホンアナグマの営巣地(セット)で未明に3匹のホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が一緒にやって来ました。
まずはアナグマの巣口Rを覗き込んで点検してから、別の巣口Lへ向かいます。
シーン2:9/9・午前4:44・気温21℃(@1:00〜)
別アングルで設置した監視カメラにも撮れていました。
後続個体が林床から何かを拾って咥えたものの、すぐに興味を失ってその場に捨てました。
短い落枝かと思ったのですが、少し太いので、もしかすると、私が以前に給餌したバナナが干からびた物かもしれません。
関連記事(先月の撮影)▶ ホンドタヌキが通る獣道にバナナの果実を置いてみると…【トレイルカメラ:暗視映像】
タヌキはアナグマの巣口Lで何か小さな虫を捕食しました。
獲物は穴居性のカマドウマ幼虫と思われます。
身震いしてから獣道を右へ立ち去りました。
2番目の個体は、通りすがりにオニグルミの根元に排尿マーキングして行きました。
このとき後足を上げて小便したので♂と判明。
最後(3番目)の個体も、仲間に遅れないよう慌てて走り去りました。
シーン3:9/24・午前5:24・気温12℃(@1:58〜)日の出時刻は午前5:26。
15日後の日の出直前に単独行動のタヌキがアナグマの営巣地に来ていました。
2つの巣口L、Rの中間地点に佇んで、クゥーンと甲高い声で鳴きました。
足元で見つけた細くて短い落枝を咥えて拾い上げ、マルバゴマギ灌木の根元にそっと置き直しました。
隠したつもりなのでしょうか。
初めて見る不思議な行動です。
遊びでもなさそうですし、探索行動で説明できるかな?
タヌキが左へ立ち去った後、アナグマの巣口Lに注目して下さい。
1.5倍に拡大した上で5倍速の早回しにすると、小さな虫の群れが続々と巣口Lから外に出て来ました。(@2:26〜)
アナグマの巣穴Lに居候していたカマドウマの幼虫が、巣外に来ているタヌキの足音・振動に驚いて出てきたのでしょう。
アナグマの巣穴の奥に潜んでいる謎の昆虫の群れについては、後日(10月下旬〜11月上旬)証拠動画を撮ってカマドウマの幼虫と突き止めたので、もうしばらくお待ち下さい。(映像公開予定)
つづく→
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