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2025/06/18

軒下の初期巣から飛び去るコガタスズメバチの創設女王

 

2024年5月下旬・午後15:00頃

民家の軒下にコガタスズメバチVespa analis insularis)の初期巣を見つけました。 
毎年チェックしていたのですが、11年ぶりに営巣してくれました。
この日、女王蜂は不在でした。 

関連記事(まとめ)▶ 軒下に営巣したコガタスズメバチの定点観察(2013年)
ストロボなし
ストロボあり。六角形の育房内に白い卵?幼虫?
11年前に営巣した古巣の残骸の隣に営巣開始。

  
2024年5月下旬・午後15:50頃

3日後に定点観察しに来ると、軒下の初期巣は順調に大きくなり、外皮の開口部が塞がりつつあります。 
創設女王が巣の外皮を下向きに増設しているようでしたが、ストロボ写真を優先したら、動画をほとんど撮れずに女王が飛び去ってしまいました。 
女王様の飛び立ちを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

北向きなので、夕方になるとかなり薄暗い映像になってしまいます。 
高所に作られた巣なので、地上から見上げてカメラの内蔵ストロボを焚いても、フラッシュ光があまり届きません。 

コガタスズメバチ創設女王が巣作りをする様子を微速度撮影できないか、方法を考えます。 

つづく→

2025/06/15

バラ(アンジェラ)の花粉を集めるスミゾメハキリバチ♀

 

2024年5月下旬・午後14:05頃・晴れ 

民家の玄関先に植栽されたピンクの薔薇の花に真っ黒なムナカタハキリバチ(別名スミゾメハキリバチ)♀(Megachile willughbiella sumizome)が訪花していました。 

私は園芸植物にまるで疎いので、このバラを画像認識で調べてもらうと、おそらくアンジェラという半八重の品種だろうと教えてもらいました。 

スミゾメハキリバチ♀は小型の個体という印象です。 
吸蜜ではなく、集粉に専念しているようです。 
バラの花でときどき回転集粉を行いましたが、振動集粉の音は聞こえませんでした。 
腹面のスコパは茶色(赤褐色)の毛が密生しています。 
バラの花粉は黄色のはずですが、スコパに付着しているようには見えません。 
雄しべの葯を見ても、花粉が枯渇していて少なそうです。 
そもそも八重咲きの花は雄しべが花弁にホメオティック変異した品種なので、半八重では通常よりも雄しべの数が少なくなっています。 

スミゾメハキリバチ♀は羽音を立てて次のバラの花へ飛んで移動します。 
訪花中になぜか蜂が腹部を海老反りにすることがありました。 
腹面のスコパが雄しべに触れなくなるので、集粉するには逆効果のはずです。 
近くで撮影している私に対して威嚇・警戒しているのかな?  

※ 蜂の羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


バラハキリバチのように、スミゾメハキリバチも巣材としてバラの葉を切り抜くことがあるのでしょうか? 
動画を見直しても、ハキリバチに葉を丸くくり抜かれた跡は写っていません。 



Perplexity AIに質問しても、スミゾメハキリバチが利用する巣材の植物について報告がないらしい。 
ただし、スミゾメハキリバチの原亜種であるムナカタハキリバチ(Megachile willughbiella)だとヨーロッパでよく調べられていて、バラの葉を切り抜いて巣材にすることがあるそうです。 
(バラの葉だけを巣材にするのではなく、植物種をあまり選り好みしないらしい。)

ちなみに最近、ムナカタハキリバチの全ゲノムが解読されたそうです。
CROWLEY, Liam M., et al. The genome sequence of Willughby’s leafcutter bee, Megachile willughbiella (Kirby, 1802). Wellcome Open Research, 2024, 9: 164.
次にスミゾメハキリバチのゲノムも解読して比較すれば、亜種の違い(黒化した体色)がどのように進化したのか突き止められそうですね。 




2025/06/07

ベニカナメモチ(レッドロビン)の花で採餌するセイヨウミツバチ♀

 

2024年5月中旬・午後12:20頃・くもり 

道端の生垣として植栽されたベニカナメモチ(=レッドロビン)セイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 

白い花で吸蜜する蜂をよく見ると、後脚の花粉籠に少量の花粉団子を付けています。 
やがて、蜂は生垣の奥に潜り込んでしまいました。

2025/06/05

春の草むらで身繕いして飛ぶモンスズメバチ創設女王(腹部斑紋の変異個体)

 

2024年5月上旬・午後15:45・晴れ 

郊外の道端の草むら(花壇?)でモンスズメバチ♀(Vespa crabro flavofasciata)を見つけました。 
この時期はまだワーカー♀(働き蜂)が羽化しておらず、越冬明けの創設女王が単独行動しています。 
単子葉の園芸植物(種名不詳)の葉にしがみついてよじ登ろうとするものの、つるつる滑って登りにくそうです。 

葉を登り切って体勢が水平に安定すると、身繕いを始めました。
触角や複眼を前脚で拭い、その脚を舐めています。 
左右の後脚の先を互いに擦り合わせました。 
化粧を済ませた女王蜂はどこかに飛び去りました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:01〜) 

さて、このスズメバチの種類は何でしょう? 
初めはてっきりコガタスズメバチかと思ったのですが、肩(前胸背板)が赤褐色な点に違和感を覚えました。 
じっくり検討してみましょう。 
小楯板は真っ黒で、オオスズメバチのような茶色い斑紋はありません。 
単眼の周囲は黒色。 
モンスズメバチなら腹部にある黄色と黒の横縞模様が波打っているはずなのに、この個体では直線状です。 
頭楯の突起は2つでした。 (コガタスズメバチなら突起は3つ。)
同定する際にどの形質を優先して判定基準にすればよいのか、正式な検索表をもたない素人には分かりません。
例えば、「コガタスズメバチで肩が赤褐色の変異個体」である可能性を排除できるでしょうか?
Perplexity AIに相談してみると、モンスズメバチの創設女王で腹部の横縞模様がまっすぐな変異個体と判明しました。 
モンスズメバチでは結構よくある変異パターンらしいのですけど、私は初めて見ました。

いつも思うのですが、生物学の発展のために、あらゆる生物種の正式な検索表を誰でも自由に閲覧参照できるように分類学者は整備して欲しいものです。 (検索表だけ著作権を解除して、インターネット上のアーカイブをパブリックドメイン化)
女王蜂は次世代を残す使命があるので、一般的にひどく臆病です。 
下手に敵と戦うと反撃されて負傷するリスクがありますから、女王蜂は常に争いを避けます。
つまり、女王バチの戦略は「逃げるが勝ち」です。 
女王蜂の方からヒトを本気で襲ってくることもありませんし(自分の巣を守るために威嚇することはあります)、素手で強く握りしめたりしない限り、毒針で刺される心配もありません。 
たとえスズメバチ類であっても、毒針を持たない雄蜂♂の次に女王蜂は安全です。 
時期的に女王蜂だと確信できれば、リラックスして観察・撮影することができます。

2025/06/01

サイハイランの花で採餌するミヤママルハナバチ創設女王

 

前回の記事:▶ サイハイランの花 


2024年5月下旬・午前11:30頃・くもり 

二次林の林床に点在するサイハイランの小群落でミヤママルハナバチ♀(Bombus honshuensis honshuensis)が忙しなく訪花していました。 
この時期はワーカー♀(働き蜂)ではなく、越冬明けの創設女王が単独で採餌もしています。

訪花シーンがあまりにも忙しないので、1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:34〜)
正当訪花した蜂が顔を突っ込んで口吻を伸ばし、花蜜を吸っています。
ラン科に特有の花粉塊(濃い黄色)が蜂の両肩の辺り(正確には前脚の根元)にいくつも付着しています。 
後脚の花粉籠にも花粉団子が少量付いていました。
つまり、ミヤママルハナバチはサイハイランの授粉を助けていることが分かりました。

帰巣してもサイハイランの花粉塊は蜂の両肩に付けたまま落とさないのか(気づいていない?)興味がありました。
しかし、その場でしばらく待っても同一個体の蜂は戻ってきてくれませんでした。

初めはこの蜂をトラマルハナバチかと思ったのですが、よく見ると体毛が黄色いミヤママルハナバチでした。 
私にとってレアな(希少で珍しい)マルハナバチになります。
 「平地にミヤママルハナバチが居るはずがない」、という思い込みから、まじめに検討しないで「トラマルハナバチに違いない」、と決めつけた誤同定が実は多いかもしれません。(自戒を込めて) 

ミヤママルハナバチという同定に自信がもてなかった私は、いつものようにPerplexity AIに相談したところ、とても有益なブレインストーミングになりました。
AIによる画像認識でもミヤママルハナバチという判定でした。
マルハナバチで創設女王の採餌する範囲は、ワーカー♀よりも狭いのが一般的らしい。 
最寄りの裏山は直線距離で1.7kmもあります。
本来ミヤママルハナバチの分布は山地性なのに、今回の個体は珍しく平地で営巣していることになります。 

せっかくサイハイランの花が咲いたのに、各株の根元から出た大きな葉は黄変していることが多いです。
サイハイランはスプリング・エフェメラルのような生活史ではないので、二次林の林床という環境では日照不足で葉が枯れかけているだけでしょう。
初夏以降の雑木林は樹冠に葉が生い茂る結果、昼間でも暗くなり、日照不足で昆虫の蜜源となる花はほとんど咲かなくなります。
したがって、後日マルハナバチの姿を林床で見かけることもありませんでした。
近くにあるはずの営巣地を突き止められなかったのが残念です。


【参考文献】
 島田真彦・北村俊平 2021.サイハイランの有効な送粉者の特定―マルハナバチ 2 種の採餌行動の比較―.日本生態学会第 68 回全国大会講演要旨集,P1-067. 


学会の公式サイトでいつまで要旨が保存・公開してもらえるのか分かりません。
自分の研究ではないので申し訳ないのですが、以下に転載させてもらいます。
この成果はその後、学術論文として正式に発表されたのかな?

サイハイランの有効な送粉者の特定ーマルハナバチ2種の採餌行動の比較ー
A comparison of two pollinators: Bombus ssp. on orchid Cremastra variabilis
*島田真彦, 北村俊平(石川県立大学)
*Shimada MASAHIKO, shumpei KITAMURA(Ishikawa Pref. Univ.)

ラン科の多くは昆虫の訪花頻度が低く、送粉者を直接観察することは難しい。本研究ではサイハイランの開花期間を通してカメラトラップによる送粉者調査を実施した。また、訪花が撮影されたマルハナバチ2種の訪花行動を詳細に分析し、花粉塊の付着との関係を検討した。2020年5月19日~6月16日に金沢大学角間里山ゾーンの広葉樹二次林で、サイハイラン26花序382花を対象としてカメラトラップによる送粉者調査を実施した。カメラトラップにはLtl-Acorn6210を使用し、センサーが訪花昆虫を感知した際、60秒の動画を撮影する設定とした。また、直接観察により4日間隔で花粉塊の状態を記録した。撮影回数の上位種の訪花行動をHovering、Landing、Searching、Feedingに分類した。また花粉塊の付着に関連する行動として、Feeding時にハチの体が花内部の蕊柱の上下どちらに位置するかを判別した。2020年10月に対象花序の結果数を調査した。572カメラ日の観察から5科16種の昆虫が記録され、撮影回数の上位種はコマルハナバチ(20回)とトラマルハナバチ(11回)だった。採餌位置が判別不明な個花での採餌を除いて、前者は蕊柱の上からのFeedingはなく(0%、N=76)、花粉塊の付着は無かった。一方、後者は高頻度で蕊柱の下からのFeedingを行い、(84%、N=34)、3花序では花粉塊の付着も見られた。結果率は1.3%(3花序5果実)で、いずれも花粉塊が付着したトラマルハナバチが訪花していた。カメラトラップを用いた撮影記録に基づく花粉塊の付着、および放課後(原文ママ:正しくは訪花後?)の結果状況から、本調査地ではトラマルハナバチのみがサイハイランの有効な送粉者として機能していると示唆された。

要旨だけでも専門家の研究方法が垣間見れて勉強になりました。





2025/05/28

ホウチャクソウの花で採餌するヒゲナガハナバチの一種♀?【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年5月上旬・午後12:40頃・くもり 

里山の中腹にある樹林帯をトラバースする林道に沿って咲いたホウチャクソウの群落で訪花するハナバチ♀を見つけました。 
後脚の花粉籠に橙色の花粉を付けて運んでいます。 
したがって、ハキリバチ科ではなくミツバチ科の♀です。 
 過去の観察例ではトラマルハナバチ♀がホウチャクソウに訪花していたのですが、今回のハチはマルハナバチほど毛深くありません。 

関連記事(6,8,16年前の撮影)▶  


ホウチャクソウに忙しなく正当訪花を繰り返し、花蜜を吸っています。 
隣に咲いたカキドオシの花には見向きもしません。 
採餌の合間にホウチャクソウの白い花筒の開口部にぶら下がったまま身繕いし、体に付着した花粉をまとめて後脚の花粉籠に移しました。 
化粧が済むと、再び正当訪花でホウチャクソウの花の奥に潜り込みました。 

訪花シーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:44〜)
暗くなりますが、固定焦点のスローモーションでじっくり観察できます。

薄暗い林床なのでカメラのAFがなかなか被写体に合焦してくれず、焦りました。 

さて、この謎のハナバチの名前は何でしょう?
素人目にはスジボソフトハナバチ♀と似てるかな?とも思ったのですが、スジボソフトハナバチの出現時期は5月下旬からとされています。
2024年の冬は異常な暖冬少雪で、春の訪れも例年より早かったのですが、それにしても山形県の雪国で5月上旬にスジボソフトハナバチを見るのはかなり異例です。
また、スジボソフトハナバチなら胸背の毛色がもっと明るい茶色のはずです。
今回の個体の胸背はもっと暗くて白味がかった黄土色でした。
ツルンとした黒い腹部には白い横縞が3本あります。(腹部上部の4本目は中央で途切れている)

今回は動画撮影を優先したので、蜂の採集も出来ず、鮮明なストロボ写真も撮れませんでした。
動画だけから蜂を同定するのは難しいです。 
私としては、シロスジヒゲナガハナバチ♀(Eucera spurcatipes)やニッポンヒゲナガハナバチ♀(Eucera nipponensis)など、ヒゲナガハナバチ属の一種Eucera sp.)ではないかと推測しています。 
もし間違っていたら、ご指摘願います。

謎のハナバチを同定するためにGoogleレンズ(画像検索)やPerplexity AIを使って問い合わせてみたのですが、マイナーな種類のハナバチではAIが学習するデータがまだ充分に揃っていないという印象です。
その場合はAIの性能の向上を待っていても仕方なくて、日本全国の研究者やナチュラリストが寄って集って粛々と蜂の記録をインターネット上に蓄積するしかありません。


2025/05/24

ベニサラサドウダンの花蜜を吸うキイロスズメバチ創設女王

 

2024年5月上旬・午後16:20・晴れ 

郊外の農園(クリ園?)を囲む生垣でベニサラサドウダンの真っ赤な花が咲いていました。 
そこでキイロスズメバチ♀(Vespa simillima xanthoptera)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
この時期はまだワーカー♀ではなく、越冬明けの創設女王が単独で活動しています。 

ベニサラサドウダンの下向きに咲いた花にしがみつき、正当訪花を繰り返して吸蜜していました。 
なぜか女王の顔は花粉で汚れていないので、送粉者としての働きはなさそうです。 
すでにハナバチ類が昼間の早い時間帯に花粉を集めた後なのかな?

参考ブログ: ベニサラサドウダン 紅花&花の中の観察 by 里山コスモスブログさん


耳を澄ますと、飛び回るキイロスズメバチの羽音がかすかに聞こえます。 
隣接する花には伝い歩きで移動していました。 
夕日を浴びてきれいに撮れましたが、蜂が日陰に入ると、かなり薄暗いです。 

黒いアリ(種名不詳)のワーカー♀も訪花していましたが、キイロスズメバチとニアミスすることはありませんでした。

 

2025/05/22

ミズナラの幼木に出来たナラメリンゴフシ【虫こぶ】

2024年5月上旬

里山の細い林道の脇に自生するミズナラ幼木の群落で白いピンポン玉のような物が目に付きました。
ナラメリンゴタマバチ(Biorhiza nawai)の両性世代がナラ類の芽に形成した虫こぶらしい。
細い枝の分岐点で大きく膨らんだ虫こぶの表面はまだ黄緑色で、少しだけ赤く色づき始めていました。

以前もミズナラに寄生しているのを見つけています。

関連記事(8年前の撮影)▶ ミズナラに形成したナラメリンゴフシ【虫こぶ】#1 
定点観察した連載記事#1〜#6。


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2025/05/20

営巣適地を探して春の山林を飛び回るオオスズメバチ創設女王

 

2024年5月上旬・午後14:15頃・くもり 

里山の斜面で林床に居た巨大な蜂が重低音の羽音を立てて飛び去りました。 
無事に越冬できたオオスズメバチVespa mandarinia japonica)の創設女王が単独で、巣作りに適した場所を探し回っているようです。 
オオスズメバチは野ネズミの古巣などを再利用して、地中に営巣します。 
つまりこの時期のオオスズメバチ創設女王は、「穴があったら入りたい」という状態になります。


※ 羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


2025/05/12

ツクバネウツギの花で採餌するハキリバチの一種♀

 

2024年5月上旬・午前11:25頃・くもり 

里山の林道を登っていたら、道端に咲いたツクバネウツギにハキリバチの仲間♀(種名不詳)が訪花していました。 
腹部下面にオレンジ色のスコパ(花粉を集める花粉刷毛、花粉ブラシ)が見えたので、ハキリバチ科の♀と分かります。 
 ハキリバチとツクバネウツギの組み合わせは初見です。 
(過去に同属の園芸品種アベリアでは訪花していました。) 

関連記事(3、7年前の撮影)▶  


今回のハキリバチ♀は、ツクバネウツギの花筒にちょっと正当訪花しただけで、すぐに飛び去ってしまいました。 
一瞬の登場シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
頭部および胸背に白い花粉が大量に付着しています。 

2025/05/04

シロバナヒメオドリコソウの花蜜を吸うニッポンヒゲナガハナバチ♂

 

2024年5月上旬・午後15:15頃・晴れ 

林縁に咲いていたシロバナヒメオドリコソウの群落でニッポンヒゲナガハナバチ♂(Eucera nipponensis)が忙しなく訪花していました。 
触角の長い♂が吸蜜中に翅脈を拡大して見たら、識別点である前翅の亜縁室(肘室)が3室あったことから、ニッポンヒゲナガハナバチと判明しました。 

顔(眉間)がオレンジ色に染まっているのは、唇形花に正当訪花で吸蜜した際に花粉が付着したようです。 
雄蜂♂は♀と違って集粉しないので、後脚に花粉籠を持ちません。 

初めこの植物はてっきりヒメオドリコソウだと思ったのですが、花が白色ですし、茎の上部に付いた葉が赤みを帯びずに緑色です。 
早春の咲き始めはこんな感じだっけかな?と首をひねりながら調べてみると、シロバナヒメオドリコソウという突然変異の白花種らしい。

2025/04/29

クマイチゴの花で採餌するセイヨウミツバチ♀

 

2024年4月下旬・午後14:30頃・晴れ 

山麓の水路沿いに咲いたクマイチゴの群落でセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。

忙しなく吸蜜して回るミツバチの後脚を見ると、花粉籠が空荷の個体もいれば、白い花粉団子を付けている個体もいました。


【追記】
YouTubeのコメント欄にて、sussypowerpuffvideosさんからご指摘をいただきまして、ニホンミツバチからセイヨウミツバチに訂正しました。
「セイヨウミツバチの体色はもっと明るい茶色が濃かったっけ?」と、ときどき私は自信がなくなることがあるのです。
正確に同定するには、後翅の翅脈を精査する必要があります。
いずれにせよ、ミツバチとクマイチゴの組み合わせは初見でした。

2025/04/28

配電盤の裏で営巣適地を探すフタモンアシナガバチ創設女王

 

2024年4月中旬・午後14:45頃・晴れ 

郊外にある某施設の駐車場で、電柱の配電盤の周りをフタモンアシナガバチ♀(Polistes chinensis antennalis)が飛び回っていました。 
早春の時期だとワーカー♀ではなく、越冬後の創設女王です。 
特に裏側の隙間に興味を示して、何度も物色していました。 
巣を作り始めるのに適した場所を探しているようです。

2025/04/25

ムラサキサギゴケの花で採餌するニッポンヒゲナガハナバチ♀?

 

2024年4月下旬・午前10:00頃・晴れ 

田んぼの農道に紫色の花が群落となって咲いていました。 
よく見もしないで、なんとなくカキドオシの花だと思い込み、訪花昆虫を撮り始めました。 
動画を見直して葉の形に違和感を覚えたので、花の写真から画像検索(Googleレンズ)してみると、ムラサキサギゴケと判明しました。 
苔に花が咲くのか!?と吃驚仰天しましたが、勿論そんなことはなくて、シソ目サギゴケ科という分類群に属するらしい。 





ムラサキサギゴケの群落でハナバチ♀(種名不詳)が訪花していました。 
唇形花に正当訪花を繰り返して吸蜜するハナバチ♀の後脚を見ると、花粉籠に薄黄色の花粉団子を満載しています。 
春によく見かける種類で、おそらくヒゲナガハナバチの一種(Eucera属)ではないかと予想しています。
動画から切り出したスナップ写真で前翅の翅脈が写っていたので拡大してみると、亜縁室が3個でした。
したがって、シロスジヒゲナガハナバチ♀(Eucera spurcatipes)ではなくてニッポンヒゲナガハナバチ♀(Eucera nipponensis)のようです。
間違っていたらご指摘願います。




2025/04/22

モミジイチゴの花で採餌するハキリバチの一種

 

 2024年4月下旬・午後13:15頃・くもり 

里山の林道に沿って咲いたモミジイチゴの群落でハキリバチの一種(種名不詳)が訪花していました。 
腹部下面のスコパに橙色の花粉を付けています。 
モミジイチゴの白い花は下向きに咲くので、下から見上げるように撮影します。 

※ 蜂の羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


ハキリバチ♀が居なくなった後で撮った写真を拡大すると、小さな黒っぽい虫がモミジイチゴの花に多数群がっていました。 
腹部が大きく膨らんでいて、♀のようです。
なんとなく双翅目だと思うのですが、何科の仲間か教えてもらえると助かります。
採集してしっかり接写しないと、見分けるのは無理ですかね?



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2025/04/20

クマイチゴの花で採餌するオオマルハナバチ創設女王

 

2024年4月下旬・午後14:30頃・くもり 

山麓の用水路沿いに咲いたクマイチゴの群落でオオマルハナバチ♀(Bombus hypocrita)が忙しなく訪花していました。 
吸蜜を繰り返す蜂の後脚の花粉籠は空荷でした。 

早春のこの時期は、ワーカー♀ではなく創設女王と思われます。 
この個体は、オオマルハナバチの特徴である胸部前縁に白帯がなくて、腹部のT2に白帯がとても目立ちます。 
これはオオマルハナバチ創設女王の個体差らしい。(『日本産マルハナバチ図鑑』p86) 

近くでカワラヒワCarduelis sinica)が鳴いています♪ 


関連記事(10年前の撮影:ワーカー♀)▶ クマイチゴを訪花するオオマルハナバチ♀ 


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2025/04/19

タヌキの溜め糞に群がるヤマトツヤハナバチ♀の謎【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年4月下旬・午後13:30頃・くもり 

里山で細い林道の道幅が広くなりスギ植林地の横を通る地点で、巨大な糞塊が山道の真ん中に残されていました。 
毎年定点観察しているホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場ltrです。 
今回は珍しく、独特の糞便臭が強かったです。(春はタヌキの繁殖期だから?) 

「うんちレストラン」に集まる常連客については、別の記事で改めて紹介します。 (映像公開予定)
今回は、意外な虫が群がっていました。 
口吻を伸ばして獣糞の表面からひたすら吸汁しています。 
着陸後に身繕いする個体もいます。 

現場はスギ林の横で薄暗く、ハエ(双翅目)なのかハチ(膜翅目)なのかも、しっかり見分けられませんでした。 
現場ではクロスズメバチの仲間(Vespula)なのかと思ったぐらいです。 

動画をじっくり見直すと、頭楯の黄紋から、その正体はヤマトツヤハナバチ♀(Ceratina japonica)でした。 
近縁のキオビツヤハナバチは平地性ですが、ヤマトツヤハナバチは山地性で、現場の環境と合致します。 
日本産ハナバチ図鑑』を紐解いて、ヤマトツヤハナバチの生態や生活史について基本情報を調べてみましょう。
海浜や川原などの開けた場所ではキオビツヤハナバチが、山沿いや山間部などの山地帯では本種(ヤマトツヤハナバチ:しぐま註)が優占している。営巣期や巣の造り方はキオビツヤハナバチと同じ。(4月下旬〜6月中旬。越冬した♀はノイバラやすすきなどの枯れた茎に坑道を掘り、ややつぶれた卵形の花粉塊を作り、その奥側に産卵、入口側を髄粉で仕切って育房とし、6〜10育房を造成。新成虫が誕生する7〜8月まで巣内で生活している。)p349-350より引用

ヤマトツヤハナバチ♀が羽ばたいて獣糞に離着陸を繰り返す様子を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:26〜) 

タヌキの溜め糞に集まるヤマトツヤハナバチ同士で小競り合い(餌の占有行動や配偶行動)は見られませんでした。 
別個体が後から飛来すると、先客のヤマトツヤハナバチ♀は同側の中脚を上げて牽制しました。 
他の糞食性昆虫とも争いはなく、ヤマトツヤハナバチ♀が飛来したら先客のハエが遠慮してちょっと横にずれるぐらいでした。

一度だけ、後から飛来した個体(性別不明)が、先客の背後からマウントしました。(@5:09〜) 
♂による求愛行動なのでしょうか? 
先客の♀が身を捩って交尾拒否?すると、♂?はあっさり諦めて飛び去りました。 
どうやら、飛来した♀がたまたま着陸場所を間違えただけのようです。 

交尾中のクロボシヒラタシデムシ♀♂(Oiceoptoma nigropunctatum)カップルの背中に着陸することもありましたが、すぐに飛び立ちました。(@7:20〜) 

着陸が下手糞なのは、おそらく薄暗くて蜂も着陸地点がよく見えていないからだと思います。 

撮影後に、謎の蜂を同定するため、ありあわせのビニール袋を使って、なんとか2匹だけ採集できました。 
不潔な糞塊に触れることになるので、使い捨てのゴム手袋を着用してから採集しました。 
採集行為のせいで蜂に警戒されてしまい、残りの個体も居なくなってしまいました。 


【考察】 
ネット検索しても、ツヤハナバチ類(Ceratina属)が獣糞に集まって吸汁するという習性は報告されていません。 
タヌキが何か甘い物を食べて、それに誘引されているのでしょうか? 
秋ならともかく、春に野生のタヌキが熟した果物を食べたとは思えません。 
あるいはタヌキの糞にたまたまツヤハナバチの集合フェロモンと似た構造の化学物質が含まれていたのだとしたら、興味深い現象です。 
♀ばかりが集まったので、性フェロモンではなさそうです。 

ちなみに、ヤマトツヤハナバチは成虫で♀も♂も越冬するそうです。 
つまり、今回♀ばかりが獣糞に誘引されて♂が居なかったのは、それだけでも不思議です。 

チョウやガなどの鱗翅目の中には、獣糞で吸汁する種類がいます。
その多くは♂で、獣糞や腐果、泥、汚物などに含まれるミネラル成分(ナトリウムやアンモニアなど)を摂取しないと精巣が性成熟しないのだそうです。
ところが今回は、頭楯を見る限りヤマトツヤハナバチの♀ばかりが集まっていた点が興味深いです。(雄蜂♂の頭楯は黄色の領域が広いはず。) 
蜂の場合は、卵巣の性成熟に必須のミネラル成分やアミノ酸などを獣糞から摂取していたのでしょうか?

ツヤハナバチの食糞性という驚愕の新奇行動について、Perplexity AIに色々と相談に乗ってもらいました。 

巣材を集めていた可能性をPerplexity AIから提案されたのですが、ツヤハナバチ類の♀は育房を仕切る壁の材料として獣糞どころか土や泥を使うことすらしません。(巣材は植物の枯れ茎を穿坑した際に出る髄粉)
今回、蜂が小さな糞玉を切り取って持ち去る行動は全く見られませんでした。 
溜め糞上でヤマトツヤハナバチ♀は前脚や大顎を動かすことはなく、長い口吻を伸ばして吸汁しているだけでした。 

例えばミツバチが牛糞に集まって吸汁する例が知られています。 
天敵のオオスズメバチが嫌う獣糞の匂いを巣の入口に塗りつけて、襲撃を防ぐのだそうです。
MATTILA, Heather R., et al. Honey bees (Apis cerana) use animal feces as a tool to defend colonies against group attack by giant hornets (Vespa soror). PLoS One, 2020, 15.12: e0242668. (全文にフリーアクセス可)

今回のヤマトツヤハナバチも同様の防衛目的だとしたら、それはそれで非常に面白い行動です。
しかし、タヌキの溜め糞場と自分の営巣地を往復している様子はありませんでした。 
そもそも、ツヤハナバチ類の巣を襲う天敵は何なのでしょう?
(寄生蜂やアリ?)

これほど多数のヤマトツヤハナバチを一度に見れたのは初めてです。
その体格はまちまちで、個体差がありました。
幼虫時代に母親♀から与えられた餌(花粉と花蜜の団子)の量の違いから来る多型なのでしょう。 

糞塊が充分にあるためか、蜂同士で餌資源を巡る争いはありませんでした。 
同じ巣から羽化した姉妹同士あるいは、同じ越冬場所で越冬した仲間なのだと思われます。 

タヌキの溜め糞に来る昆虫の定点観察、という地味なテーマでもまだ新しい発見があるとは、嬉しい驚きでした。


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2025/04/11

路上でアリを次々と狩り、捕食後に残渣を吐き捨てるニワハンミョウ

 

2024年4月下旬・午後13:05頃・くもり 

山間部の田園地帯で舗装された農道をニワハンミョウCicindela japana)が何匹も走り回っていました。 
どの個体を観察すべきか目移りしてしまうのですが、とりあえず選んだ個体を動画に撮り続けると、複数個体の捕食シーンが撮れました。 

頭楯と大顎の色から、おそらく♀だと思います。(♂なら白いはず)
大顎を開閉しながら路上に佇んでいたニワハンミョウ♀が急に方向転換したり走り出したりするので、見失いそうになります。 
歩く方向はまちまち(ランダム・ウォーク)で、♀の場合は獲物を探し歩いているようです(探餌行動)。 

路肩に駆け込むと、逃げる獲物を素早く狩りました。 
枯草の茂みが邪魔でよく見えなかったのですが、狩った獲物の正体は黒いアリのワーカー♀だったようです。 
種名は不詳ですが、ごく普通種のクロヤマアリまたはクロオオアリと思われます。 
アリジゴクのように獲物を待ち伏せするのではなく、敏捷に逃げるアリを積極的に追いかけて狩るとは驚きです。
参考サイト:アリを捕らえたニワハンミョウ@海野和男デジタル昆虫記 

ニワハンミョウが鋭い鋸歯のある大顎を左右に大きく開閉して獲物を咀嚼している間にも、あちこち忙しなく動き回ります。 
獲物を噛み砕いて固形物として飲み込むのではなく、獲物の体液を吸汁しているだけでした。 
ハンミョウの場合、この食事法を体外消化と呼んで良いのかどうか、AIで調べても分かりませんでした。 
獲物を咥えたまま、ときどき硬い路面に打ち付けているのは、獲物を噛んで丸めながら咥え直しているのか、それともアリを押し潰して殺し、滲み出る体液を吸汁しているのかもしれません(広い意味で咀嚼行動、道具使用)。 

餌食となったアリはニワハンミョウの牙に噛まれたまま暴れていますが、蟻酸による反撃がハンミョウに全く効かないのは不思議です。 
ニワハンミョウに襲われてもアリはしばらく生きていて、必死に暴れています。 
つまりニワハンミョウは、蟻酸による反撃を封じるために仕留めたアリを即死させている訳ではありません。 
ニワハンミョウが噛みついているのはアリの急所の頭部ではなく胸部?でした。 
アリが大顎で反撃したくても届きません。 

狩りおよび捕食シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@3:15〜)
狩ったアリをしばらく噛みしめて体液を吸い尽くすと、消化できないクチクラの残渣を吐き捨てました。(@8:15〜) 
そして次の獲物を探しに行きます。 

路上でアリをくちゃくちゃ噛みながら佇んでいる個体♀a(鞘翅が赤色っぽい)に対して、同種の別個体♂b(鞘翅が緑色っぽい)が交尾しようと襲いかかることがありました。 
鞘翅の色が違いますけど、同種のニワハンミョウです。 
スロー再生すると、♀aは急いで羽ばたいて飛び去っていました。(@2:44〜) 
私はニワハンミョウの性別判定がいまいち覚束ないのですが、ハンミョウの成虫同士で獲物を強奪する行動があるとは思えないので、♀♂の求愛および交尾拒否だと解釈しました。 

その後もかなり粘ったのですが、なぜかアリ狩りの動画が撮れなくなりました。 
いきなり最初に撮れたビギナーズラックの動画のクォリティーを越えることができません。 
ニワハンミョウがこの農道で獲物のアリを狩り尽くしてしまったのでしょうか? 
満腹したらもう狩りはしなくなり、配偶行動に切り替えるのかな? 
もしかすると、アリを狩るのに適した時間帯があって、それを過ぎると獲物のアリが巣外で活動しなくなるのかもしれません。 

次はニワハンミョウ♀♂の配偶行動に注目します。 
つづく→ 


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2025/04/08

花が咲いたボケの枝先で巣作りに適した場所を探すセグロアシナガバチ創設女王

 

2024年4月中旬・午後14:30頃・晴れ 

道端で赤い花が咲き始めたボケ(木瓜)の灌木にセグロアシナガバチ♀(Polistes jokahamae)が訪花していました。 
この時期はワーカー♀ではなく、越冬から目覚めた創設女王ですね。 
吸蜜していたようですが、しっかり接写する前に化粧(身繕い)してから飛び立ってしまいました。 

女王蜂は少し飛んだだけで、その後は緑の若葉が芽吹いたボケの枝先を丹念に調べていました。 
ボケの枝葉にはまだイモムシ類が居ないので、獲物を探索する狩りモードではなさそうです。 
どうやら女王蜂が初期巣を作り始める場所を探しているのだと分かりました。 
クロアリ(種名不詳)が往来する枝先は嫌がってすぐに離れます。 
アシナガバチにとって最大の天敵はアリだからです。 

別の枝先では緑色のクモとニアミスしたのですが、クモの方がセグロアシナガバチ♀を怖がって葉裏に隠れてしまいました。 
クモの正体は初めハナグモかと思ったのですが、おそらくサツマノミダマシNeoscona scylloides)のようです。 
造網性のクモですから、徘徊性のクモのように獲物を待ち伏せしていた訳ではありません。 




2025/04/07

化粧してから落ち葉の下に隠れて休むオオマルハナバチ創設女王

 

2024年4月中旬・午後12:35頃・晴れ 

里山で稜線上の山道を縦走していると、オオマルハナバチ♀(Bombus hypocrita)を見つけました。 
この時期だとワーカー♀ではなく、越冬から目覚めた創設女王が独りで営巣適地を探索しているのです。 

枯葉の上に乗った女王蜂は、長い口吻を出し入れしながら身繕いを始めました。 
後脚にある空荷の花粉籠がよく見えます。 
手前の落枝が撮影の邪魔(目障り)なので、私が動画を撮りながら横に少しずれようとしたら、落ち葉を踏む音に警戒した蜂は落ち葉の下に潜り込んでしまいました。 
そこが営巣地の入口なのかと思ったのですが、オオマルハナバチ女王の静止した脚の先端だけ覗いて見えているので、ただ隠れただけのようです。 




山登りで標高が上がると、平地性のクロマルハナバチから山地性のオオマルハナバチへと優占種が見事に(図鑑に書いてある通りに)交代する様子が分かります。 
両種が混棲するエリアもあります。

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