2023年10月上旬・午後12:40頃・晴れ
郊外の農村部でキジバト(Streptopelia orientalis)が単独で路上採食していました。
アスファルトで舗装された路上を歩きながら、あちこち啄んでいます。
キジバトは種子食性ですから、路上に散乱した草の実(種子)を丹念に1粒ずつ拾い食いしているのでしょう。
ハト類は種子捕食者(植物にとっては天敵)ですが、舗装路に落ちた草の実はどうせ乾燥して発芽できずに死んでしまうはずです。
ちなみに、キジバトの歩行はホッピングではなくウォーキングです。
黒い甲虫?(種名不詳)が右から左へ車道を横断して近くを通り過ぎたのに、キジバトは見過ごして捕食しませんでした。
(@0:42〜)
道の両側には雑草が生い茂っています。
キジバトは道端で重点的に採食し始めました。
やはり、道端の雑草からこぼれ落ちる草の種を食べているようです。
まるで落ち穂拾いのようです。
興味深いことに、キジバトはキンエノコロやイヌタデなどの穂を直接啄んで実を食べることは一度もありませんでした。
穂に残っている実は未熟で栄養価も低いのでしょう。
また、鳥が穂をつついても揺れて上手く採食できないはずです。
キジバトは草を足で倒伏させて押さえつける採食法を知らないのかな?
関連記事(5年前の撮影)▶ ニガナ?の茎を蹴倒して種子を食べるカワラヒワ(野鳥)
キジバトが路上に留まり、草地に入って採食しない理由も考えてみました。
土の地面よりも舗装路の方が落ちた草の実を見つけやすいのかもしれません。
また、見通しの良い路上で採食した方が安全です。
雑草がぼうぼうに生い茂る原っぱで採食すると、ネコなどの捕食者(天敵)が潜んでいる可能性があるからです。
仲間と一緒に群れで採食していれば、警戒行動も分担することができますが、今回のキジバトは単独行動でした。
本当は動画を撮影した直後に現場検証して、キジバトの採食メニューとなる道端の雑草や路上に散乱する草の実を全てしっかり同定すべきでした。
実はこのとき私は、奥に居たニホンザルの群れも同時に観察していました。
猿たちと私の間にキジバトが居たのです。
この後私は、ニホンザルの撮影を優先しました。
関連記事(同所同日の撮影)▶ 路上でクリの落果を拾い食いするニホンザルの群れ
左右の田畑には、ニホンザルなどの野生動物の侵入を防ぐための電気柵が見えます。
私がニホンザルの群れに少しずつ近づくと、間に挟まれたキジバトはどんどん奥に歩いて私から遠ざかり、最後は飛んで逃げました。
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