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2025/12/06

ヒヨドリが食べかけた青リンゴ落果に群がって吸汁するクロヤマアリ♀

 

2024年9月上旬・午前11:15頃・晴れ 

山麓にあるリンゴ園の横の道端に青リンゴが1個転がっていました。 
坂道を転がってきた青リンゴが、側溝のコンクリート蓋に引っかかっていたのです。 
その落果は食べかけで、露出した果肉にクロヤマアリFormica japonica)のワーカー♀が群がって吸汁していました。 
さすがにアリが大勢で力を合わせても、青リンゴを丸ごと巣に運ぶのは重過ぎて無理でしょう。 
死骸なら細かく解体して巣に持ち帰りますが、水分の多いリンゴ果実でそれをやるとは思えません。 

元々はおそらく、果樹園の青リンゴをヒヨドリHypsipetes amaurotis)が嘴でつついて果肉を食害したと思われます。 
芯の部分は食べ残され、果肉だけが食べられていました。 
露出したリンゴの果肉が茶色に変色しかけていますが、ヒヨドリがつついてからまだ時間はあまり経ってないようです。 


関連記事(1、7、8年前の撮影)▶ 


【考察】 
甘い青リンゴとして出荷される「王林」などの品種が知られていますが、9月上旬という時期はたとえ収穫の早い早生種であってもまだ未熟な状態です。 
つまり、この青リンゴは未熟な状態で(我々の味覚では)甘くありませんし、タンニンによる渋みもあるはずです。 
熟したリンゴに特有の爽やかな香りもしませんでした。 
それでも未熟果には微量の糖やアミノ酸などが含まれているので、獣やアリは平気で食べるのだそうです。 

素人目には青リンゴに歯型が残っているように見えたので、てっきりニホンザルの仕業だろうと初めは思いました。 
しかし、リンゴ果実の中身が深くえぐられていることに気づきました。
歯や顎の構造が猿と似ている我々ヒトでも、そんな食べ方は不可能です。
おそらく、鳥がつついたのだろうと思い直しました。 

ChatGPTにリンゴ食痕の写真を見せて検討してもらいました。
以下にその回答を引用します。


写真を拝見しました。これは 鳥による食痕(ほぼ確実にヒヨドリ類、あるいはムクドリ/ツグミ類) と判断できます。
ニホンザルの可能性は非常に低い形状です。

以下、写真から読み取れるポイントを整理します。


◆ 判定:鳥(ヒヨドリなど)でほぼ確定

理由は以下の特徴が一致するためです。


1. 食痕が“深くえぐられている”

サルは面を削るようにガリガリ食べるため、
・平らな削り面
・幅のある齧り跡
が残ることが多いです。

しかし、写真の果実は

  • 縦方向に深く掘り込まれた不規則なくぼみ

  • 中心が空洞化している(鳥の定番パターン)

完全に鳥の典型的パターンです。


2. 穴の縁がギザギザで、“つつき跡”の集合になっている

写真をよく見ると、
外縁が“歯型”ではなく、複数の小さな尖った跡が連続しています。

これは
細いクチバシで小孔を連続してあけ、そこから掘り進めた結果
で、鳥以外にはまず見られません。


3. 入口が比較的小さい(サルならもっと大きく破る)

ニホンザルがリンゴを齧ると、

  • 開口部はもっと広い

  • 一度に広く削るため、ここまで“局所的に深い穴”にならない

写真のような
小さめの開口 → 奥がえぐれて拡大
という形は鳥の習性と一致します。


4. サルなら芯や種の付近も噛むが、これは果肉中心部のみを掘っている

鳥は「柔らかく湿った果肉」を好んで食べ、
芯や種はあまり触りません。

写真では

  • 皮のすぐ裏よりも内部の果肉だけ深く掘られている

まさに鳥の食べ方です。


5. 時期的にもヒヨドリがリンゴを突き始める季節

9月上旬は果樹園周辺に

  • ヒヨドリ

  • ムクドリ

  • シロハラ・ツグミ類の初期個体(年により)

がリンゴ落果をよく突きます。
未熟で酸味が強くても、果汁さえあれば普通に食べます


◆ 結論

最初にこのリンゴを食べたのは、鳥(ほぼヒヨドリ)と断定できます。

ニホンザルの痕跡ではありません。



カラス(ハシボソガラス・ハシブトガラス)の可能性も検討する必要がありますが、
**この食痕はカラスでは“ない可能性が高い”**と言えます。
理由は、写真の食べ方の形状がカラスの典型的な食痕と一致しないためです。

以下に、写真を根拠とした「カラスではない理由」を整理します。


◆ カラスでないと判断できる主な根拠

1. カラスは皮を大きく破り、開口部を広くする傾向が強い

カラスがリンゴを食べるときは、

  • まず皮を大きく裂く

  • 開口部がかなり広い(直径5~6cm以上になることも)

  • 一度につつく力が強い

  • 外側から大胆に削り取る

写真のような
**開口部が比較的小さく、しかも“深く掘り下がる”**形はカラスには珍しい。

ヒヨドリ・ムクドリは
「小さな穴 → 内部へ深く掘り込む」
という食べ方をするため、この形状と一致します。


2. カラスの食痕は“丸く大きくえぐれた浅い穴”になりやすい

カラスは、硬い果実でも

  • “ガバッ”と皮ごと食い破る

  • 大きな浅い凹みをつける

そのため、開口部の形は
楕円で広く、浅く広がった削り跡になるのが一般的です。

一方、写真の食痕は

  • 奥行きが深い

  • 外側より内側が広がる

  • 穴の縁が細かくギザギザ

これはカラスより小型鳥類(ヒヨドリ・ムクドリ)の典型的な痕跡です。


3. カラスは“芯”までバキッと食べることが多い

カラスは雑食で咥内操作も得意なので、

  • 果実の芯

  • 隔壁部分

も大胆に破壊します。

しかし写真では、

  • 芯付近があまり崩されていない

  • 果肉の柔らかい部分だけを掘っている

これはヒヨドリに非常によく見られる食べ方です。


4. 穴の縁の“細かいギザギザ”はカラスの嘴跡ではない

カラスの嘴は太く、跡は以下のようになります:

  • 直線的で太い刻み

  • くちばし先端の「二股形」跡は残るが精細ではない

  • 不規則なギザギザがこんなに細かく連続することはない

しかし写真の縁は、

  • 小さな尖り跡の集合
    → 小~中型鳥(ヒヨドリ・ムクドリ)の嘴形状と一致。


5. 掘り進められた内部の果肉の“柱状の残り方”が小鳥型

内部の果肉に残っている“柱状の突起”は、

  • 小さい嘴で少しずつ削ったときの典型的残り方

  • カラスのような大きな嘴ではもっと滑らかに破壊される

つまり、内部構造が小鳥の削り方に一致しています。


◆ 結論

写真の痕跡から判断すると、

**カラスが最初に食べた可能性は低く、

ヒヨドリ・ムクドリ・ツグミ類など中型の果実食鳥が最有力**
と推理できます。 


話が本題から外れますが、「リンゴは被食型の種子散布か?」とChatGPTに確認したところ、「リンゴの祖先種であっても動物散布型とは言い切れない」という意外な回答が返ってきました。

最新のChatGPTで深い推論をすると、そういう(我々の素朴な直感に反した)結論になるのかもしれません。

AI特有のもっともらしい嘘(ハルシネーション)かどうか私には判断できないのですが、別のAI(GeminiとPerplexity)では被食型の種子散布という回答でした。

何が言いたいかと言うと、AIの回答を鵜呑みにしてはいけません。

もちろん、複数のAIの多数決で決めるというのも、それだけでは信用できません。

 

2025/12/03

チゴハヤブサの空中戦:子別れ?縄張り争い?(野鳥)

 

2024年9月上旬・午前11:55頃・くもり 

おそらくチゴハヤブサFalco subbuteo)と思われる2羽の猛禽が、キィキィキィ♪と甲高い声で鳴きながら、市街地の上空を高速で飛び回っていました。 

羽ばたきと滑翔を交互に繰り返しながら、ぐるぐる旋回しています。 
素人目には空中戦を繰り広げているように見えるのですが、子別れや縄張り争いなのでしょうか? 
幼鳥の飛行練習かもしれません。 

以前も同じ時期に同様のシーンを観察しています。 
関連記事(6年前の9月中旬に撮影)▶ チゴハヤブサの縄張り争い/子別れ?(野鳥) 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


チゴハヤブサではなくチョウゲンボウFalco tinnunculus)の可能性もありますかね?

2025/11/29

喉をブルブル震わせて真夏の暑さをしのぐアオサギ(野鳥)体温調節

 

2024年8月下旬・午前10:20頃・晴れ(薄曇り)・気温35℃ 

水田とトウモロコシ畑(飼料用のデントコーン)に挟まれた農道に1羽のアオサギArdea cinerea jouyi)が佇んでいました。 
喉のたるんだ皮膚を絶えずプルプルと振るわせているのは、呼吸による唾液の蒸発を促進して体温を下げようとしているのでしょう。
鳥には汗腺が発達していないので、発汗で体温を冷やすことができないのです。
撮影現場の気温を測ると35℃で、とても蒸し暑く、不快指数も高そうです。 
炎天下の地面からは陽炎が立ち昇っています。 
カワウではよく見かける体温調節の行動ですが、アオサギでは初見です。 

関連記事(3、4年前の撮影)▶  

カメラを構えた途端にアオサギは私を警戒して歩き去り、飛び去りました。 
逃げる際に腹立たしげな鳴き声を発したり脱糞したりしませんでした。 
奥に向かって低空で少し飛んだだけで、同じ砂利道の中央草帯に着陸。 
私から離れると、再び喉袋を震わせています。 

やがてアオサギは砂利道を歩いて横断すると、用水路に近づきました。 
イネ科雑草の茂みに隠れ、アオサギの頭部しか見えなくなりました。 
草いきれの中で、依然として喉を震わせています。 
そんなに暑いのなら日陰(木陰)に入ったり、早く用水路に入水して涼んだりすればよいのに、と思ってしまいます。 
おそらく、私が立ち去るまで油断なく様子を窺っているのでしょう。 


【考察】 
夏の暑さを凌ぐ体温調節でカワウとアオサギが同じ放熱行動をしているのが興味深く思いました。 
しかし、カツオドリ目ウ科とペリカン目サギ科は系統的に近くはありません。
離れた系統で何度も独立に収斂進化した行動なのか、それとも共通の祖先の時代から始まった進化的に古い行動なのでしょうか? 
Perplexity AIに質問すると、前者なのだそうです。

カワウとアオサギが喉の皮膚を震わせて体温を下げる行動は、口の中の水分を蒸発させて放熱し、体温調節をするためのものです。この放熱行動は鳥にとって汗をかけない代わりの重要な体温調節手段であり、多くの鳥で独立に進化した適応の一つと考えられます。特に、カワウはカツオドリ目、アオサギはペリカン目(サギ科)に属し系統的には近くないため、この行動は共通の祖先から受け継がれたものではなく、収斂進化の結果と考えられます。

近縁のトキやペリカン、カツオドリなど大型の水鳥でも同様に口や喉を使った蒸発冷却の行動が観察されることが多く、この体温調節戦略は複数の鳥類系統群で収斂的に進化した生理行動である可能性が高いです。


大型の水鳥や鳥類全般で共通して見られる喉や口を震わせて蒸発冷却する体温調節行動が、進化的に古く共通の祖先から始まった可能性は確かにあります。こうした基本的な生理的適応は祖先的特徴として継承されることもあります。ただし、サギ類(ペリカン目)とカワウ(カツオドリ目)は系統的にかなり離れており、両者の共通祖先はかなり古いため、同じ蒸発冷却の行動が系統的継承によるものか、獲得した環境適応という別々の進化の結果かわかりにくいのが実情です。

しかし、詳細に比較すると形態的な違いや生理的な仕組みの面で差異もあり、それぞれの系統で独立に発達させた可能性(収斂進化)を考えるのが妥当とされます。これは鳥類に限らず、多くの恒温動物で暑熱ストレス対策として口や皮膚を使う蒸発冷却が複数系統で独立に進化したという進化生物学の一般的傾向です。



鳥が喉を震わせて放熱しているときは、イヌのパンティングのように激しく呼吸しているわけではありません。鳥が口を開けてハアハアと呼吸し、口内の水分を蒸発させて体温を下げる「パンティング」に似た行動はありますが、喉の皮膚を震わせる行動自体は、そこまで激しい呼吸とは別の微細な震えによる放熱作用が主体です。

カワウなどでは、喉の毛細血管が多くある部位を震わせることで効率よく放熱し、呼吸を激しくして熱を逃がす行動とは少し異なります。一方で、口を開けて浅く速い呼吸をする行動は鳥にも見られ、気道や口腔内の水分の蒸発で体温調節を助けています。このため、喉震わせ放熱中に激しく息をするイヌのパンティングのような呼吸とは若干異なり、両者の組み合わせや状況により違いがあります。


アオサギやカワウが喉を震わせて放熱するときには、主に喉周辺の薄い筋肉群を小刻みに収縮させています。この運動は喉の皮膚やその下の血管を振動させ、広い範囲で蒸発冷却を促進します。具体的には、喉の筋肉(例えば環甲筋や輪状甲状筋など喉頭を動かす筋群)が微細な振動運動を繰り返すことで、喉の皮膚を震わせています。

この動きはイヌのパンティングのような深くて激しい呼吸運動とは違い、比較的浅く速い収縮で繊細に制御されているため、呼吸とは独立しながらも放熱効果を高める微細な筋肉運動です。また、この振動運動が血管の近くで起きることで血液の熱交換が効率化され、蒸発冷却と共に体温引き下げに寄与しています。

この喉震え(喉振動)運動は、どちらも水鳥の体温調節適応として観察されており、夏の暑さや高温環境の中で特に重要な放熱行動です.midorinotori


喉を震わせて放熱する行動がカラスで見られないのはなぜでしょうか? 
全身真っ黒な羽根に覆われたカラスは夏にとても暑いはずです。
カラスは餌を運ぶために伸縮可能な喉袋も持っているはずです。
しかしスズメ目カラス科では喉を震わせる放熱行動が進化しなかったようで、別の行動で暑さを凌いでいるそうです。

カラスが夏に喉を震わせて放熱する行動をあまり見られない理由は、カラスが体温調節に多様な方法を組み合わせているためです。カラスは口を開けて浅く速い呼吸(パンティング)をして口腔や喉の湿った部分から水分を蒸発させて気化熱を利用し放熱します。また、翼をわずかに開いて脇の下に風を通し放熱効率を上げたり、日陰でじっとして活動時間を早朝や夕方に集中させることで直射日光と暑さを避けています。

喉袋はカラスにはなく、サギなどのような明確な喉袋をもつ種とは異なります。カラスは羽毛の黒さによる熱吸収があるものの、羽毛の空気層が断熱層の役割も果たし体幹の温度上昇を抑えます。黒羽は熱を吸収しやすい反面放熱も良いため、日陰に入れば比較的効率的に体熱を放散できます。

したがって、喉を震わせるような明確な放熱行動はカラスでは観察されにくく、代わりにパンティングや翼を広げるなど複合的な行動で体温調節するのが特徴です。このため、喉の震えを伴う放熱はカラスではあまり見られないだけで、暑さ対策はしっかり行われています。

まとめると、

  • カラスは喉袋を持たず、喉を震わせて放熱する行動は基本的に見られない。

  • 口を開けてパンティングし口腔で水分蒸発を利用して冷却。

  • 翼を広げて腋下に風を通し、活動時間帯や場所の選択で熱ストレスを避ける。

  • 黒い羽毛は熱吸収と断熱の両方の特性を持ち、日陰入りなどで効率的に放熱。

この適応戦略により、カラスは暑い夏も体温調節を可能にしています.getridofpestanimals+4


気温が高くても風が吹いている気象条件、あるいは湿度が高くて蒸散効果が期待できない条件下で、鳥の体温調節行動がどう変化するか、観察するのも面白そうです。


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2025/11/27

枯れ草の長い茎を持ち上げて餌を探すドバト(野鳥)

 



2024年7月下旬・午後14:00頃・晴れ 

橋の下で餌を探し歩いているカワラバト(=ドバト;Columba livia)のペアの片方が、ちょっと不思議な行動をしました。 
道端で倒伏した草丈の高い枯れ草を嘴で挟んでぐいっと引っ張り、摘み上げて、長い茎ごと動かしたのです。  
採食中のドバトがこんな行動をするのは今まで見たことがありません。 

ドバトは基本的に種子捕食者です。 
その枯れた草本植物に実や種子が残っているようには見えませんが、探索行動のひとつでしょうか? 
それとも、ちょっとした遊びの行動なのかな? 
巣材集め行動の名残り、という可能性はどうでしょう。 
離れた位置からとは言え私がパパラッチのようにしつこく撮影し続けているので、そのストレスから来る転移行動かもしれません。 

今思うと、謎の枯れ草の種名を撮影後に調べるべきでしたね。 
とにかく暑くて、わざわざ引き返して調べるのが億劫でした。 
クズなど蔓植物の可能性もありそうです。 


【追記】
謎の枯れ草はツルヨシの匍匐茎と似ている気がしますが、どうでしょうか。
匍匐茎はドバトの食料にはなりません。

もしもツルヨシの匍匐茎の断片だとすると、枯れていなければ、そこから再生する可能性があります。
ChatGPTに解説してもらいました。

結論から言うと:

はい。ツルヨシの地下匍匐茎(rhizome)の断片は、条件さえ合えば根を張って再生し、独立した新個体として生育できます。

ただし、成立にはいくつかの条件があります。


1. ヨシ属(Phragmites)の一般的な性質

ヨシ類は「匍匐茎断片からの再生(clonal regeneration from rhizome fragments)」が非常に強い植物として知られています。
とくに北米で問題となっている外来ヨシ(Phragmites australis)では、ほんの数 cm の匍匐茎片でも生き残れば再生することが報告されています。

ツルヨシ(Phragmites japonicus)も同じヨシ属であり、この性質を共有しています。


2. ツルヨシでも断片再生は可能

ツルヨシの地下匍匐茎は節(node)ごとに芽と根の形成能力をもつため、

・断片に生きた節(node)が含まれている
・乾燥せず、過湿〜湿潤な環境に置かれる

この2条件を満たせば、断片からシュート(新茎)と根が再生し、独立したクローン株として定着することが可能です。


3. 再生が起こりやすい環境

  • 湿った土壌(乾燥に弱い)

  • 日照が確保できる場所

  • 匍匐茎が損傷していても、節が無事なら非常に高い確率で再生

  • 流送された匍匐茎片が河岸や砂地に埋没し、そこで発根・発芽することも起こりうる


4. 例外:枯れた断片は再生しない

  • 完全に乾燥しきった断片

  • 節が壊れてしまった断片

これらは再生不能です。


【まとめ】

ツルヨシは、切断された匍匐茎の断片でも、節が生きていて乾燥しない環境なら、再び根を張って新個体として再生できる。
これはヨシ属に共通する強い栄養繁殖能力の一部である。



つづく→

2025/11/25

山中の水溜りで顔だけ洗うフクロウ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年9月上旬 

シーン0:9/4・午後13:05・晴れ・気温33℃(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
山林の中に少し開けた湿地帯があり、雨水が溜まるだけでなく湧き水も滲み出して浅い水溜りが年中形成されています。 
水溜りSにどんな生き物が来るのか、自動撮影カメラで見張っています。 


シーン1:9/6・午前2:00・気温22℃(@0:04〜) 
丑三つ時にフクロウStrix uralensis)が水場に降り立ちました。 
歩いて水溜まりSを左に横切ると、お気に入りの深みで身を沈めました。 
水面に顔を漬けながら首を左右に激しく振って顔を洗います。 
その場で足踏みしながら方向転換すると、再び洗顔。 
入水したまま翼を軽く羽ばたかせたものの、本格的な水浴行動とは言えません。 

顔を念入りに洗っただけで、奥に向かって飛び去りました。 
今回は珍しく、岸に上陸しないで水場からそのまま飛び立ちました。 

※ 水音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

2025/11/23

カモシカの溜め糞場を横切るヤマドリ♀【野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年8月下旬・午後13:15 

カモシカの溜め糞場sr2を見張っている自動撮影カメラにヤマドリ♀(亜種キタヤマドリ:Syrmaticus soemmerringii scintillans)がちらっと写っていました。 
里山のスギと雑木の混交林で林床をうろつき餌を探しています。 
奥から手前に歩いて来たので、トレイルカメラのセンサーが感知しにくかったのでしょう。

1.5倍に拡大した上でリプレイ(@0:11〜)。 
尾羽が短いので♀と分かります。 
9日前に登場した♂の動画と見比べてください。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


【追記】
尾羽の短いヤマドリを見つけても、必ずしも成鳥♀とは言えないのだそうです。

Perplexity AIに指摘されました。
8月下旬にトレイルカメラに写っていた尾羽の短いヤマドリが成鳥かどうかは一概には言えません。ヤマドリは性差で尾羽の長さが大きく異なり、雄は長い尾羽を持ち、雌は短い尾羽ですが、幼鳥や若鳥の時点でも尾羽はまだ完全に伸びきっておらず、尾羽の長さだけで成鳥♀と断定するのは難しいです。

ヤマドリの尾羽は生後半年ほどでほぼ成鳥と同じ長さに伸び、9月頃から成鳥のつがい形成が始まることから、8月下旬ではまだ若鳥が多い時期です。尾羽が短い個体は若鳥の可能性もあり、また雌の成鳥である可能性もあるため、尾羽の長さだけで成鳥♀かどうか断定せず、羽色や身体の大きさ、行動も合わせて観察することが望ましいです。

したがって、8月下旬に写った尾羽の短いヤマドリは必ずしも成鳥♀とは限らず、若鳥である可能性も十分にあります.[1][2][8]

旧機種のトレイルカメラで撮れた映像なので、残念ながら羽色の情報が分かりません。


つづく→ 


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2025/11/21

ノスリのハンギング飛翔ほか(野鳥)

 

2024年7月下旬・午後12:15頃・くもり 

郊外で田畑の上空を2羽の猛禽が飛び回っていました。 
逆光でほとんどシルエットしか見えなかったのですが、なんとか翼の下面の模様からノスリButeo japonicus)と判明しました。 

1羽が木の葉落としのような飛び方で急降下(波状飛行)をしています。 
このとき鳴き声を発してはいませんでした。
これは強風に煽られて遊んでいるのか、それとも求愛や威嚇、縄張り争いのためのディスプレイ飛翔なのでしょうか? 


Perplexity AIに相談すると、
7月下旬はノスリの繁殖期(抱卵や育雛)はすでに終了しているため、典型的な求愛ディスプレイ飛翔(繁殖目的)はこの時期には通常見られません。

背景が雲しかない空だと、動き回る被写体を撮り続けようとしても、カメラのAFがすぐに見失ってしまいます。 
手前の木々やスギ防風林が邪魔で、思うように撮影できません。 
私は車道に沿って移動するしかできないのですが、少し進むと、さっきと同一個体と思しきノスリが今度は強風を受けて空中で一点に静止していました。 
翼を広げたままで羽ばたきません。 
上空から農地を見下ろしてハタネズミなどの獲物を眼光鋭く探しているのでしょう。
ノスリのこのような停飛は、ホバリングではなくハンギングと呼ぶのだそうです。
採餌のために、羽ばたかずに空中の1点に留まるハンギングを繰り返すのはノスリの特徴 (『フィールドガイド日本の猛禽類vol.04ノスリ』p11〜12より引用)
途中からもう1羽が合流し、2羽で一緒に飛んでいます。 
今回もズームインすると、AFが被写体を見失ってしまいました。 

この2羽は♀♂つがいなのか、それとも巣立った幼鳥が飛ぶ練習をしているのでしょうか?
スギ防風林のどこかにノスリの巣があるのではないかと、推測しているのですが、ここ何年も確かめられていません。



つづく→

2025/11/17

イネ科の草の実を直接ついばむドバトのペア(野鳥)

 

2024年7月下旬・午後14:05頃・晴れ 

河川敷の遊歩道を私が散歩していたら、橋の下に♀♂つがいと思われる2羽のカワラバト(=ドバト;Columba livia)が一緒に採食していました。 
私が知らん顔して横を通り過ぎても、鳩は人馴れしているのか逃げませんでした。 
少し離れてから振り返って、動画を撮り始めました。 

2羽のドバトが仲良く並んで、道端に生えたイネ科雑草(種名不詳)の実を直接ついばんでいます。 
後半は、舗装路に落ちている草の実も食べています。 

やがて奥にいるやや大型個体(♂?)が胸元の羽毛を嘴で整え始めました。 
背伸びしているし、パートナーの♀にアピールしているのかと思ったのですが、求愛はしませんでした。 
手前の個体(♀?)は素知らぬ顔で、さらに餌を探して奥に歩き去ります。 


 【考察】 
撮影後に現場に戻って、採食メニューをしっかり調べるべきでしたね。
映像からイネ科植物の名前が分かる達人がいらっしゃいましたら、教えて頂けると助かります。

イネ科の草の実は痩果(そうか)の一種で、特に穎果(えいか、caryopsis)または穀果(こくか、grain)と呼ばれます。痩果とは、果皮が乾燥して1個の種子を包み、裂開しない果実のことですが、イネ科の果実は果皮と種皮が密接に合着しており、内穎や護穎(花を包んでいた萼や苞)に包まれている点で特に特徴的です。このため、イネ科の実は基本的に痩果の一型である穎果です。穎果は痩果の分類の中で特にイネ科に特有のものとして認識されています. (Perplexity AIによる解説)

つづく→ 枯れ草の長い茎を持ち上げて餌を探すドバト(野鳥)


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2025/11/15

カモシカの溜め糞場を横切るヤマドリ♂【野鳥:トレイルカメラ】

 

2024年8月下旬・午後17:40頃 

里山の混交林でカモシカの溜め糞場を見張る自動撮影カメラにヤマドリ♂(亜種キタヤマドリ:Syrmaticus soemmerringii scintillans)が写っていました。 
この地点でヤマドリは初見です。 
尾羽の長い♂が、夕方に右から左へゆっくり歩いて林床を横切りました。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




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2025/11/13

フクロウの行水【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年8月中旬

シーン0:8/19・午後12:23・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。 
山林の中に少し開けた湿地帯があり、雨水が溜まるだけでなく湧き水も滲み出して浅い水溜りが年中形成されています。 
水溜りSに来る生き物を自動撮影カメラで監視しています。 

昼下がりの気温が41℃と表示されていますが、いくら猛暑とはいえ、気温データとしては信頼できません。 
夏の直射日光を浴びてカメラが過熱しているのだと思います。 


シーン1:8/20・午前0:25・気温25℃(@0:03〜) 
真夏の深夜に常連のフクロウStrix uralensis)が来ていました。 
水溜まりSに入水するフクロウの後ろ姿が写っています。 
その場で足踏みしながら方向転換し、監視カメラをちらっと見ました。 

顔を水面に漬けて左右に振り、洗顔します。 
後半はようやく翼を広げて本格的に水浴を始めました。 

さっぱりしたフクロウは対岸にぴょんと上陸し、周囲を警戒しています。 
他の鳥のように羽繕いはしないで、顔を軽く振って水気を切っただけです。 
左上奥へと静かに飛び去りました。 


※ 行水の水音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


2025/11/09

スギの梢でピーエ、ピーエ♪と鳴き続ける夏のノスリ(野鳥)

 

2024年7月下旬・午後14:25頃・晴れ 

郊外の農道を歩いていた私の上空を2羽(以上?)の猛禽が飛び回っていました。(映像公開予定) 
農地を取り囲むスギ防風林の天辺に留まった猛禽にズームインしてみると、その正体はノスリButeo japonicus)でした。 

カメラを向けた私を警戒したのか、1羽はすぐに飛び去ってしまいました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイすると、翼の下面にあるノスリ特有の斑紋をしっかり確認できました。 
飛び立つ寸前に鳴いていました。

しばらくすると、別個体と思われるノスリがスギ高木の天辺に留まりました。 
風で揺れる止まり木でなんとかバランスを保ちながら、嘴を開閉して大声で鳴き続けています。 
ピーエ、ピーエ♪と甲高い声で近くにいる別個体と鳴き交わしているようです。 
周囲ではヒグラシ♂やアブラゼミ♂が賑やかに鳴いています♪ 

私が少し遠ざかってクリの木陰に移動しても、ノスリは私の方を向いて鳴き続けています。
もしかすると私に対する警戒声なのかもしれない、と気づきました。
ノスリは鳴き声のバリエーションが乏しくて(ワンパターン)、鳴き声にどんな意味があるのか、その時々で解釈が難しいのです(忖度が必要?)。 
ノスリの繁殖期はもう終わり雛が巣立った後だと思うのですけど、営巣木が近くにあるのでしょうか? 
ただの縄張り宣言なのかもしれませんが、念のために(ストレスを与えないように)、ノスリが陣取るスギ防風林から離れることにしました。
繁殖期の終わったカラスも遠くでのんびり鳴いているだけで、ノスリを追い払うモビングに来ることはありませんでした。

長年このスギ防風林でノスリの巣を探し続けているのですけど、林内で下から見上げても、どうしても見つけることができません。
オフシーズンにドローンを飛ばして上空から丹念に偵察すれば発見できるかな?


つづく→

2025/11/07

アオバト♂の鳴き声♪(野鳥)

 

2025年10月上旬・午後12:40頃・晴れ 

里山の舗装された峠道を歩いていると、横の山林からアオバト♂(Treron sieboldii)が鳴く声が聞こえてきました。 
姿は見つけられなかったものの、鳴き声を動画で録音しました。 
文字で鳴き声を聞きなしするのは難しいのですが、「オーアオー、アーオアー、オーアオアー」などと表されています。 

この謎の鳴き声がここ数年、気になっていました。
鳴き声の主を突き止めるのに、相当苦労しました。 
誰か子供が縦笛の練習をしているような、調子外れの間抜けな音階に聞こえます。 
学校の近くの林だけでなく、人里離れた山林でも聞こえたことから、学童の吹く縦笛ではないとようやく分かりました。
そもそも鳥の声かどうかも見当がつかず、まさかニホンザルがホエザルのように吠えるのか?と思ったりもしました。
鳴き声図鑑のCDを聞いたりして、ようやくアオバトの囀りさえずりだと判明しました。 

飛んでいるヘリコプターの騒音が耳障りだったり、近くの草むらで鳴いている直翅目による虫の音に負けそうだったりするのですが、動画の音量を上げてヘッドフォンで聞けば、かすかに聞こえます。
残念ながら、すぐにアオバトは鳴き止んでしまいました。 
次は樹上で発声しているアオバト♂の姿を動画で撮るのが目標です。 


関連記事(2ヶ月前の撮影)▶ スギ樹上で3羽のアオバト♂を見つけた!(野鳥) 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

2025/11/05

ミズキの枯木を登るコゲラ【野鳥:トレイルカメラ】

 


2024年8月中旬・午後12:10頃・気温29℃ 

平地の二次林でニホンアナグマの営巣地(セット)を見張っている監視カメラにコゲラDendrocopos kizuki)が写りました。 
枯れて朽ちたミズキの幹を身軽に登っています。 
短い登場シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。

つづく→

2025/11/03

真夏の夜に山中の水溜りで水浴に通うフクロウ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年8月上旬〜中旬 

シーン1:8/1・午前11:47・晴れ・気温35℃(@0:00〜) 
山林の中に少し開けた湿地帯があり、湧き水が滲み出して浅い水溜りが形成されています。 
水溜りSに来る生き物を自動撮影カメラで監視しています。 

この期間に行水しに来たフクロウStrix uralensis)についてまとめてみました。 


シーン1:8/2・午後19:44・気温26℃(@0:03〜) 
晩に水溜まりSの左端に入水していたフクロウが、水深の深い地点を求めて左の死角に姿を消しました。 
向きを変えて、周囲を警戒しながらしばらく佇んでいます。(足浴?) 

水溜りSの中央にある島へとピョンと跳んで上陸してから、右にすぐ入水しました。 
結局、今回のフクロウは水浴しないで左へ飛び去りました。(@1:00〜) 


シーン2:8/3・午後19:34・気温26℃(@1:05〜) 
翌日の晩にもフクロウが水溜まりSの島に降り立っていました。 
カメラ目線になったりキョロキョロと辺りを見渡したりしてから、ようやく左に歩いて入水。 
その場で足踏みして(水溜りSの底を少し深くしてから?)洗顔を開始。 
島に上陸してから、奥へ飛び去りました。 


シーン3:8/8・午後21:21・気温24℃(@3:04〜) 
次にフクロウが来たのは、5日後の晩でした。 
水溜まりSの左エリアに入水して、監視カメラの方を凝視していました。 
水底の泥濘をよちよちと歩き回ります。 
左の深いエリアへ移動すると、ようやく身を浸して水浴開始。 
初めは後ろ向きでしたが、途中から横向きで洗顔してくれました。

フクロウが水場から飛び去るまで見届ける前に、2分間の録画時間が終わってしまいました。 


シーン4:8/9・午後19:57・気温25℃(@5:03〜) 
翌日の晩にもフクロウが登場。 
水溜まりSに入水していたフクロウがひょいと跳んで、左の島へ移動しました。 
更に左の深いエリアに入水して、顔を洗い始めました。 


シーン5:8/9・午後20:16・気温25℃(@7:03〜) 
17分後にも監視カメラが起動しました。 
同一個体のフクロウなのか別個体なのか私には見分けられませんが、水溜まりSの左端に入水しています。 
泥水で顔を洗っているようですけど、肝心の顔が死角で見えません。 

続けて本格的な水浴行動に移行しました。 
左対岸に歩いて上陸してから、しばらく休んでいます。 
水浴後に軽く身震いするだけで、他の鳥のように羽繕いをフクロウはしないのがいつも不思議です。 

フクロウが音もなく左に飛び去ると、羽ばたく突風に煽られて対岸の草むらがなびきました。 


シーン6:8/14・午後21:04・気温24℃(@8:07〜) 
5日後の晩、水溜まりSの左端に入水しているフクロウの後ろ姿が写っていました。 
やがてカメラをちらっと振り返りました。 
その場に佇み、辺りをキョロキョロ見渡し、水面を見つめたりもするだけで、飲水も洗顔もやりません。 

最後はようやく左の深みに向かって歩き出し、洗顔しそうになったところで録画が打ち切られました。 

画面の手前に造網性クモの糸が張り巡らされていて、その粘球が白く点々と光っています。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
フクロウが水場に来てもなかなか水浴を始めなかったり、水浴しないで飛び去ったりするのは、なぜでしょう?
監視カメラの存在を警戒しているだけでなく、水場に来るカエルや野ネズミなどの獲物を待ち伏せしているのではないか、と私はこれまで想像していました。 
暑い夏は体温調節(体を冷やす)のためだけに足浴や洗顔をしに来ることもありそうです。
Perplexity AIの回答がこちら。

フクロウは汗腺を持たず、人間のように汗で体温調整はできません。そのため、夏場に体温を下げるために水浴びをしたり水場を訪れることはよくあります。akiba2960+3

  • 水浴びにより羽根の表面の汚れを落とすだけでなく、羽毛を濡らして気化熱で体温を下げる効果があります。akiba2960

  • 水浴び以外にも、羽を開いて放熱したり、口を開けて呼吸を荒くする「開口呼吸」による熱放散行動を行います。pu-chan0509+1

  • フクロウの基礎体温は約40度と高く、暑さに弱いため、適切な環境管理が必要です。instagram+1

まとめると、フクロウが汗をかかない代わりに、水浴びや羽の開放、開口呼吸などの行動で夏の暑さに対応していることが知られています。kururu-owl+2


フクロウは狩り(獲物の捕食)に成功する度に、顔の汚れを水で洗い落とすのでしょうか? 
それにしては頻度が低いので、縄張り内に複数の水場を確保していると思われます。 
Perplexity AIに質問すると、意外な回答が返ってきました。


フクロウが水場で顔や羽根を洗う行動については、直接「狩り後に汚れを水で落とす」という習慣が明確に記録された野外事例や飼育例はほとんどありませんが、以下のような関連知見があります。digitalcommons.usf+2

野生下での水場利用

  • 野生のフクロウが水場に来る理由は主に飲水や羽毛の手入れ(入浴・水浴び)と考えられています。facebook+1

  • 羽毛を水に浸けて「水浴び」をする場合、体調管理や寄生虫除去が目的であり、狩りによる汚れの除去が直接の理由とされることは少ないです。フクロウは、羽根が水に弱いため、カモなどの水鳥ほど頻繁には水浴びをしない傾向があります。instagram+1

  • 狩りの後、顔やくちばしの汚れは「フィーキング」という行動(枝や木に顔やくちばしを擦りつける)によって主に取り除かれることが多いです。facebook

飼育下フクロウの洗浄・水場行動

  • 飼育下では、フクロウに大きめの水皿(浴槽)を常設することで、自由に飲水や水浴びが可能となります。新鮮な水が与えられると長めの水浴びをする習性が一部の種で報告されています。barnowltrust+1

  • フクロウは食事後に顔や羽根が血や肉で汚れる場合もありますが、一般的には「水浴び」ではなく「フィーキング」(枝や止まり木への顔擦り)で汚れを落とします。人為的な洗浄(事故や重度な汚染時)はかなりストレスになるため、基本的には自発的な行動に任せる必要があります。youtube

  • 飼育下の観察例では、羽根や顔が極度に汚れる場合は、繰り返し水浴びや顔拭きが見られる場合もあるが、必ずしも「狩りの成功ごと」に水場へ行くわけではなく、個体差と飼育環境に影響されます。conservancy.umn+1

結論

  • 野生・飼育下問わず、フクロウは羽毛や顔の清潔を保つために水場や止まり木を利用しますが、狩り成功ごとに必ず水場に行くわけではなく、主にフィーキングなどの行動で汚れを落とします。digitalcommons.usf+2

  • 飼育下フクロウには水浴びの機会が多く、顔や羽根の汚れが顕著な場合には自発的に水場を使うこともあるが、その頻度やタイミングは個体や種、飼育条件によって大きく異なります。jzar+2

このため、フクロウが「狩りの度に水で顔や羽を洗う」という決まった行動パターンはなく、衛生管理は主に自発行動(フィーキングや時折の水浴び)に依存しています。barnowltrust+2

ちなみに、フィーキング(feaking)という用語は初耳でしたが、バードウォッチャーが使う俗語なのだそうです。

野生フクロウに電波発信器やGPSを装着してリアルタイムで行動追跡する研究は世界的に多く行われていますが、「水場に来る直前に狩りをした証拠」を直接実証した事例は非常に限られています。news.wm+3

フクロウのGPS追跡と行動分析

  • 最新のGPSタグは活動の高頻度記録(10秒ごとや秒単位)や加速度センサーを組み合わせて、フクロウが「どこで、何をしていたか」まで推定可能になっています。たとえば、地上への急降下や低速飛行など、行動注釈により「狩り」や「休息」「通過」などが識別可能であり、その直後に水場へ移動したかどうかの判定も技術的には可能です。barnowltrust+3

  • 研究例では、GPS記録から「狩り地点・行動様式」と「水場利用(水飲み、水浴び)」の時刻や場所を対応付けて解析することはできますが、広範な追跡研究の多くは生息域利用や巣周辺での採餌圧・エネルギー消費の解析に主眼が置かれており、「水場利用と直前の狩り行動の因果関係」を個別に解析した記述はほぼありません。digitalcommons.humboldt+2

事例・論文の傾向

  • 例えばBarn Owlを対象としたGPSタグ研究では、「狩り(foraging)」の場所・回数・方法と、それ以外の活動(通過、休憩、給水)を区別しており、データ上では同じ夜間活動の流れの中で「狩り→水場訪問」という連続した行動が記録されていることも考えられます。pmc.ncbi.nlm.nih+1

  • ただし、多くの論文や報告では水場への訪問頻度自体が少なく、フクロウが狩りの直後必ず水場に行くという行動パターンが一般的であるとは示されていません。wildlife.onlinelibrary.wiley+1

まとめ

  • GPS追跡技術は「狩り直後に水場へ来た」というパターンを解析することは理論的に可能ですが、現状はそのような解析や事例が発表・報告された研究はほぼありません。barnowltrust+2

  • 水場利用の動機は飲水や体温管理、羽毛などの手入れ目的であり、「狩り直後の行動」と直接関連づけて報告した実証例は見当たりません。今後、この点に注目したデータ解析や行動生態研究が展開される可能性はあります。digitalcommons.humboldt+2


「フクロウの羽根が水に弱い」という話は聞いたことがなかったので、再度質問して補足してもらいました。

フクロウの羽根は確かに他の鳥と少し性質が異なり、「水に弱い」と言われる理由の一つは、尾脂腺からの分泌量や脂の性質が異なるためと考えられます。

  • フクロウも尾脂腺から「脂粉(脂)」を分泌し、それをくちばしで羽に塗って撥水や保護を行いますが、その量や質は種によって異なります。akiba2960+1

  • 一部の報告では、フクロウの羽根は隠密性を重視するため、油膜が薄くて水をあまりはじかず、水分が染み込みやすい性質があるとも言われています。これが「羽根が水に弱い」と表現される背景です。tawnyowl.seesaa

  • つまり、羽根の油分が比較的少ない、または隠密行動のために敢えて油膜を薄くしている可能性があるため、水浴びの際には注意が必要です。tcaeco+1

  • 一方で、水浴び自体はフクロウにとって清潔保持や体温調整に重要で、多くの個体が水浴びを好むとされています。kururu-owl+1

まとめると、フクロウは尾脂腺から脂を分泌して羽毛を保護するものの、他の多くの鳥類に比べてその脂の量や防水性は限定的で、「水に弱い」と感じられるのはそのためです。これが隠密行動や狩りの効率に関連していると考えられています。akiba2960+2


ご指摘の通り、フクロウの静音飛行に対して羽根の油の多寡が大きく影響するとは限りません。最新の知見や飼育者の証言によれば、フクロウの尾脂腺からの脂は量としては多くなく、羽根に塗る脂もサラサラしていてべとつくほどではないとされています。kansai.mag-garden

  • フクロウの尾脂腺から分泌される脂は羽根に薄く塗られ、水を適度に弾く程度であり、基本的に羽根の滑りを良くし、羽毛の保護の役割を果たしていますが、脂の量が多すぎて羽根が「べとべと」になることはないとのことです。grey-heron+1

  • 静音性は主に羽の構造や羽ばたく際の空気の流れコントロールによるもので、羽に塗る脂の量や多さが直接的に静音性に影響するよりは、空力学的な特徴が重要と考えられています。grey-heron

  • フクロウの脂の少なさは、隠密行動や狩りの効率に関わるとされつつも、多すぎると羽毛の機能性を損なうため、量の調節が自然に行われているようです。kansai.mag-garden+1

したがって、「羽根が水に弱い」という主張は脂の量が極端に少ないことよりむしろ、油膜の性質や羽構造の特性による面が大きく、静音性を損なわない範囲で適切な脂量が保たれていると言えます。脂の多寡で静音性に大きな影響が出るとは考えにくいです。kansai.mag-garden+1

トレイルカメラで水場に来るフクロウを観察していると、本格的な水浴行動で全身の羽根を洗うのはまれで、洗顔だけで済ませることが多いです。

てっきり監視カメラの存在を警戒してなかなか水浴しないのかと思ったのですが、そもそもフクロウはあまり水浴が好きではないのかもしれませんね。

フクロウが水場で全身の羽根を洗う本格的な水浴びをあまりせず、顔だけを洗う程度に留まるのは、フクロウの水浴び習性として珍しいことではありませんフクロウakiba2960+2

  • フクロウは体を清潔に保つために水浴びをしますが、種や個体差、状況によって水浴びのスタイルは多様です。中には顔やくちばし周りを中心に部分的に濡らして済ませる個体も多いです。kururu-owl+1

  • フクロウの羽根は他の鳥に比べて水を染み込みやすく、水浴び後の羽の乾きに時間がかかるため、頻繁に全身を濡らすのは避けがちです。tawnyowl.seesaa+1

  • また、水浴びが好きな個体とそうでない個体がおり、警戒心からカメラなどの存在を嫌がって水浴を控えることもありますが、そもそも長時間の全身水浴びをしない習性も関係しています。akiba2960+2

  • 水浴びは羽の汚れや寄生虫の除去、体温調整に役立ち、部分的な水浴びや霧吹きでも十分な場合が多いため、必ずしも全身を水に浸す必要はありません。kururu-owl+1

したがって、水場でのフクロウの水浴びが部分的な洗顔にとどまることは、水浴び自体の好みの違いや羽根の性質、警戒行動など複数の要因が絡んだ自然な行動と言えます。tawnyowl.seesaa+2


フクロウは水浴後に上陸しても、他の鳥のように羽繕いを全くしないで飛び去るのが不思議です。

尾脂腺の分泌が低いのと関係しているのかどうか、Perplexityに問い合わせてみると、

フクロウが水浴び後にすぐ飛び去り、「他の鳥のように羽繕いをあまりしない」ことは興味深い現象ですが、これは尾脂腺の分泌量の少なさと関係している可能性があります。akiba2960+1

  • 一般的な鳥は水浴び後に尾脂腺から分泌される脂を使って入念な羽繕いをし、防水性や羽の整形を行いますが、フクロウは尾脂腺の分泌が相対的に控えめなため、この入念な羽繕いが他の鳥ほど長時間ではないとされます。saiyu+1

  • フクロウにとっては、水浴びで体表の汚れや緩んだ羽毛をある程度洗い流すことが主目的で、その後の羽繕いは比較的短時間で済ませてすぐに狩りなどの活動に戻る傾向があります。akiba2960+1

  • また、フクロウの羽毛構造は静音性や捕食効率に最適化されており、羽繕い頻度や方法もそれに合わせていると考えられています。saiyu+1

  • 飼育者の観察報告でも、水浴後は素早く飛び去り、長時間の羽繕いをしないことが珍しくないとされています。akiba2960+1

したがって、フクロウの尾脂腺分泌量の少なさが羽繕い頻度を減らし、水浴後にすぐ飛び去るという行動に影響している可能性が高いです。この点はフクロウの生態や狩猟スタイルと密接に関連していると考えられます。saiyu+1


フクロウから猛禽類全般へと、検索範囲を広げてもらいました。


肉食性猛禽類が狩りの直後に水浴びをして獲物の血や汚れを洗い流すかという点については、必ずしもそうではないというのが現状の知見です。fanta-shop+1

  • 猛禽類は水浴びをして羽毛の清潔を保つことがありますが、水浴びの頻度やタイミングは個体差や種ごとに様々であり、狩りの直後に必ず水浴びをするわけではありません。detail.chiebukuro.yahoo+1youtube

  • 一部の猛禽類(例えば魚食のミサゴなど)は比較的頻繁に全身水浴びをすることが報告されていますが、他の猛禽類は砂浴びで寄生虫対策をすることもあります。note+1

  • 血などの汚れを落とすために水浴びをするというのは想像される行動ですが、野生での行動観察として狩り直後に必ず行われるという明確な証拠や定着した習性としては希少です。fanta-shop+1

  • それよりも、羽毛の清潔保持やストレス解消、体温調節などが水浴びの主要目的であると考えられています。sanikleen+1

以上のため、肉食性猛禽類の水浴びは「狩り直後に血などを洗う」という必須行動ではなく、むしろ状況に応じて羽の清潔や健康管理のために行われることが多いと理解されています。youtubedetail.chiebukuro.yahoo+2



猛禽類にとって水浴び行動は、体力消耗や天敵に襲われるリスクが伴い、できるだけ回数を減らしたい行動である可能性が高いです。fanta-shop+1

  • 水浴びは羽毛の清潔維持や寄生虫除去に役立つものの、水に濡れることで羽の撥水性が一時的に落ち、体温調節や飛行に影響が出ることもあります。sanikleen+1

  • 水浴び自体は体力を使う行為であり、特に猛禽類のような高い代謝率を持つ鳥では、水浴びによる体力消耗を避けたい傾向があります。hunting-animal+1

  • また、水浴び中や羽が濡れている状態は隠密性が低下し、天敵や他の猛禽類の襲撃リスクが増えるため、安全な環境でのみ水浴びを行う傾向があります。fanta-shop+1

  • 飼育下の猛禽類でも、水浴びは天候や体調を見ながら行い、必要に応じて控えめに調整されています。hunting-animal

結論として、猛禽類の水浴びは重要な健康管理行動である一方で、リスクやコストもあるため、自然下では頻度を抑えて行い、安定した安全な環境が整う場合に限定される傾向があると考えられます。akiba2960+2

※ AIによる知ったかぶりの誤情報(ハルシネーション)が含まれているかもしれませんが、一応は首尾一貫した見解です。

フクロウ観察歴の浅い私には真偽を全てチェックできませんでした。

Perplexityのまとめが本当ならば、水場に通って来るフクロウについて、いろいろと認識を改める必要がありそうです。


つづく→

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