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2026/08/16

林内の雪解け水が貯まった排水溝に沿って歩く春のキジ♂【野鳥:トレイルカメラ】

 

2025年4月中旬・午前8:10頃・くもり・気温9℃ 

林内の雪解け水が貯まった排水溝を見張っている自動センサーカメラにある朝、キジ♂(Phasianus versicolor)がちらっと写っていました。 
画角の外にゆっくり歩いて姿を消しました。 
残念ながら、水路で水を飲んだり水浴びしたりすることはありませんでした。

2026/08/14

春の林内で排水溝に貯まった雪解け水で水浴するハシブトガラス【野鳥:トレイルカメラ】

 

2025年4月中旬・午後12:30頃・気温24℃ 

残雪が完全に消えた後も、林内に掘られた排水溝に雪解け水が満々と貯まっています。 
自動撮影カメラで見張っていると、昼下がりに1羽のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が登場しました。 
水際に来ていたカラスがそのまま入水し、浅瀬で水浴を始めました。 
水飛沫をはね上げて何度も行水しています。 

再び岸に上陸すると、身震いして濡れた羽根の水気を切り、奥に向かって飛び去りました。 
水面の反射を見ると、ハシブトガラスは近くの落葉灌木の横枝に止まったことが分かります。 (赤丸に注目)
その止まり木で念入りに羽繕いをしています。 


※ 水浴中の水音が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

2026/08/12

春の林内で排水溝に貯まった雪解け水を飲むキジバト(野鳥)

 

2025年4月中旬・午後13:00頃・晴れ 

春の林内で素掘りの排水溝(幅は2m弱)に雪解け水がなみなみと貯まっています。 
久しぶりに現場入りした私が、そこに設置していたトレイルカメラの保守作業をしていると、飛来したキジバトStreptopelia orientalis)が近くに舞い降りました。 

水際まで土手を降りると、水を飲み始めました。 
岸の手前に生えたシダ(種名不詳)の葉が邪魔で、肝心の口元が見えないのが残念です。 
他の鳥と違ってハト類は頭を下げたままゴクゴクと水を飲めるはずなのに、このキジバト個体が頻繁に頭を上げているのは、周囲を警戒しているのでしょう。 
体をねじって無理な体勢で隠し撮りしている私の存在に気づいているのかもしれません。 

春風で水面が軽く波打っています。 
小川に見えるかもしれませんが、流水ではなく止水です。 

続けて水浴びもするかと期待したのですが、喉の乾きを癒やすとキジバトは方向転換して土手を登り、春の林床をトコトコ歩き去りました。 
キジバトの羽根の模様は、林床の落ち葉や落枝に紛れて見事な保護色になっています。 
パタパタと羽音を立てて林床から飛び去るシーンは撮り損ねました。


つづく→

2026/08/10

春山の雪解け水で溢れた水溜りで水を飲むフクロウ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年4月中旬・午前0:10頃・気温6℃ 

里山の湧水湿地にある水溜りを自動センサーカメラで再び見張り始めました。 
春になって雪解けが進むと、辺り一面が水浸しになりました。 
画面の手前から奥に向かって山の斜面を見上げるアングルなのですが、山腹でこの区画だけが平坦になっているのです。 

深夜にフクロウStrix uralensis)が登場しました。 
フクロウは留鳥ですけど、今季初見になります。 
記録的な大雪が降った冬を無事に越してくれて一安心。 

水溜りの右端に降り立っていたフクロウが辺りをキョロキョロ見回すと、大きな目の輝板(タペータム)が赤外線を反射して白く光って見えます。 
やがて警戒を解くと、羽ばたきながら少し歩いて後ろ向きになり、水面に嘴を浸して雪解け水を飲んだようです。 

春の水場に集まるカエル(ヒキガエル?)を捕食しに来た可能性もありますかね? 



※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
フクロウまでやや遠くて、監視カメラの照射する赤外線が届かず、かなり暗い映像です。 
前半では自動色調補正し、後半ではオリジナルの動画でリプレイ。 


つづく→

2026/08/08

線路で仁王立ちして親鳥を待つスズメの幼鳥(野鳥)

 

2026年5月中旬・午後15:35頃・晴れ 

郊外の田園地帯を通る単線の線路の上にスズメPasser montanus)の幼鳥が独りで乗って佇んでいました。 
巣立ったばかりで、ヒト(私)をあまり恐れていないようです。 
レールの上に乗って一丁前に仁王立ちしている様が可愛らしいですね。 
周囲をキョロキョロ見回しながら、ときどき小声で何やら呟いています。 
目つきが少し眠そうで、小さく欠伸あくびしました。 

いずれ親鳥が飛来して巣外給餌するだろうと期待して待ったのですが、スズメ幼鳥は前触れもなく飛び去ってしまいました。 
親鳥が呼びに来たかどうか不明です。
同時期に巣立った兄弟姉妹が近くにいたのかな?
 
スズメの幼鳥が飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:41〜) 
軽く身を屈めてジャンプしながら羽ばたいて離陸していました。 

線路の奥にはヨシ原や田んぼが広がっています。

2026/08/04

ホオジロ♂の水浴と羽繕い2026【野鳥】

 

2026年6月下旬・午後13:15頃・晴れ 

山中にある池で私がトレイルカメラの保守作業をしていると、パシャパシャ♪とかすかな水音が聞こえました。 
辺りを探すと、池の西端のヨシの茂みに隠れてホオジロ♂(Emberiza cioide)が遠慮がちに水浴していました。 
水も滴るホオジロ♂は横にある細い倒木に乗ると、身震いして羽根の水気を切り、羽繕いしました。 
ところがすぐにまた水浴に戻りました。 
行水と羽繕いを何度か繰り返してから、ようやく飛び去りました。 


※ 水浴の水音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 
気温を測るべきでしたね。 


【考察】 
ホオジロ♂は私を警戒して、私からできるだけ離れたヨシの茂みに隠れながら行水していたのかと初めは思いました。
自分でもすっかり忘れていたのですが、記録を遡ると、昔からホオジロは伝統的に同じお気に入りの地点で水浴していたことが分かりました。
それならそれで面白い話です。 
山から沢の水が池に流れ込む地点なのかもしれません。 

関連記事(13、14年前の撮影)▶  

Perplexity AIによれば、ホオジロの寿命は約4〜6年らしいので、 さすがに同一個体のはずはなくて、代替わりしているはずです。


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2026/07/29

ヒヨドリ幼鳥の餌乞いとサシバ♂への警戒声♪(野鳥)

 

2026年6月上旬・午後13:05頃・くもり 

山麓にある池Hで私が長時間、水生生物の観察に集中していると、周囲でヒヨドリHypsipetes amaurotis)が鳴き騒いでいました。 
あまりにもうるさいので、気になってきました。 
もしかして、私が無自覚でヒヨドリの営巣木に近づき過ぎてしまい、親鳥が警戒声を発しているのでしょうか? 

周囲を見渡すと、近くのアカマツ幼木の梢に留まっている個体がいました。 
閉じた翼を小刻みに震わせながら、ピーピー♪と甲高く鳴いています。 
これは典型的な餌乞いの行動なので、巣立ったばかりの幼鳥が親鳥に給餌してもらうのを待っているのでしょう。 

しかし、巣外給餌のシーンを見届ける前に、ヒヨドリ幼鳥は飛び去ってしまいました。
止まり木から左へ飛び去るヒヨドリ幼鳥を流し撮りすると、植樹された桜の木の生い茂った枝葉に飛び込んで身を隠しました。 

すぐ後から別個体のヒヨドリが飛んできて、植樹した桜の苗木を雪から守る支柱(雪囲いの一種)の天辺に留まりました。 
頭部の冠羽を逆立てているのは、警戒や興奮の現れでしょうか? 
なんとなく、この個体はさっきの幼鳥の親鳥のような気がします。 
やがて羽繕いを始めました。 
右隣の桜の木からは、ヒヨドリ幼鳥が隠れながらも、チーチー♪と餌乞いの鳴き声を発し続けています。 

支柱の天辺に留まったヒヨドリ親鳥が、別個体の警戒声を聞くと左上の空を見上げ、自らも鋭い警戒声♪を発しました。 
強く鳴きながら、左奥へ飛び去りました。 
このときヒヨドリが強い警戒心を露わにした対象は、もはや私ではなく、猛禽類でした。 
上空を飛来した1羽の猛禽が近くの枯木の梢に留まっていたのです。 
慌てて逃げたヒヨドリが、周囲で鳴き騒いでいます♪ 

※ ヒヨドリの鳴き声(餌乞いと警戒声)が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


強い逆光のため、現場では猛禽のシルエットしか見えませんでしたが、逆光補正すると、頭部が灰色がかっているのでサシバ♂(Butastur indicus)と判明。 
上嘴の根元が黄色でした。 
やがてサシバ♂は止まり木から山側へ飛び去りました。 
滑翔ではなく、羽ばたいて飛んで行きました。 
サシバ♂が飛び立つ瞬間を、1/5倍速のスローモーションでリプレイすると、翼の下面に特徴的な斑紋がしっかり見えました。(@1:20〜) 

※ 止まり木のサシバ♂を逆光補正しました。 


実はこの地点では以前からサシバの鳴き声をよく聞くので、この山林のどこかで営巣しているはずだと予想しています。


【追記】
シジュウカラが警戒声を発する際には、危険な対象(ヘビや猛禽などの天敵)の種類によって鳴き方を変えていることが明らかになり、かんたんな文法すらあることが分かってきました。


ヒヨドリでも同様に猛禽を指す鳴き声があれば面白いのですが、私の耳には今回のサシバ(猛禽の一種)に対する警戒声がいつもと違う特別な鳴き方だとは思えませんでした。
一例だけでは何とも言えないので、事例の動画を地道にこつこつと撮りためた上で声紋解析しないといけません。
猛禽の剥製や模型を野外に設置したら、ヒヨドリは反応してくれるでしょうか?
農作物を鳥の食害から守る防鳥グッズとして、タカ型の凧が販売されていて、家庭菜園や田畑、果樹園などのあちこちに設置されてます。
それをヒヨドリが初めて見たときの反応が気になります。
どうせすぐに慣れて効果が薄れてしまいそうです。


【追記2】
シジュウカラと違ってヒヨドリは天敵の種類を呼び分ける語彙や精緻な文法などを備えていないかもしれません。
なぜなら、私の個人的な印象では、ヒヨドリが天敵に対するモビングをあまりしないからです。

Perplexity AIに訊いてみました。

Q: ヒヨドリが同種の群れを呼び集めて天敵に対してモビングすることはあるか?

A: はい、**ある程度はあります**。ヒヨドリは普段は単独かつがいで行動することが多いですが、冬期や移動時、餌場では数羽〜多数が集まり、警戒鳴きや追尾行動を伴って天敵に対して集団で威嚇することがあります。 [naro.go](https://www.naro.go.jp/org/nilgs/choju/wildlife/bulbul.pdf)

## どういう形か
モビングの典型は、タカ類やフクロウ類などに対して複数個体が近寄ってつきまとい、鳴きながら追い払う行動です。一般的な解説でも、ヒヨドリは「普段は群れないが、冬に集団行動する」「小鳥のモビングの一員になりうる」とされます。 [hirahaku](https://www.hirahaku.jp/hakubutsukan_archive/seibutsu/00000059/106.html)

## ただし注意点
「同種の群れを呼び集めて」というより、**もともと近くにいる個体が警戒して次々に加わる**、あるいは**餌場やねぐらの集団が一斉に反応する**、という理解のほうが自然です。ヒヨドリに関する一般的な記述では、冬季の一時的な群れや渡りの群れはよくある一方、繁殖期はつがい中心です。 [naro.go](https://www.naro.go.jp/org/nilgs/choju/wildlife/bulbul.pdf)




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2026/07/28

巣口で日光浴中のホンドタヌキ家族が残雪に覆われた林内を歩き回るキジバト?を目ざとく発見【野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年4月上旬・午後15:00頃・晴れ 

ホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)3頭の家族が巣口Rで春の日差しを浴びながらのんびり対他毛繕いしていると、右の個体が上半身を起こして警戒しました。 
耳をそばだてながら、画面の奥を凝視しています。 
まだ残雪に覆われた落葉二次林をこちらに向かって歩いて来る2羽の鳥を見つけたのです。 
動画では遠くて鳥の種類をしっかり見分けられませんが、キジバト♀♂(Streptopelia orientalis)ですかね? 

タヌキの視力が意外に良いことを示す映像が撮れた…とは言い切れません。 
必ずしも視覚でキジバトに気づいたとは限らないからです。 
聴覚や嗅覚で獲物の接近を察知したのかもしれません。 

この後、狩猟本能に駆られたタヌキがキジバトに向かって走り出すことはありませんでした。 
どうせ鳥は飛んで逃げてしまうことを学習済みなのでしょう。 
タヌキの幼獣だったら、地上の鳥を面白半分に追いかけたかもしれません。 
そもそもタヌキはイヌ科であってもハンター型の捕食者ではありません。 


ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 


つづく→

2026/07/25

落ちているオニグルミの堅果を次々に拾って隠したり食べたり持ち去ったりするハシボソガラス(野鳥)貯食行動

 

2025年4月上旬・午後14:10頃・晴れ 

蓮池の岸が少し斜面になっていて、スギの落ち葉やオニグルミの落果が大量に散乱しています。 
平地なので残雪はもう完全に溶けています。 

1羽のハシボソガラスCorvus corone)が土手を歩き回り、餌を探していました。 
オニグルミの落果を選り好みした後で、1個を咥えてトコトコ歩いて行きます。 
地面に浅く埋めると、落ち葉を被せて隠蔽しました。 
しかし貯食場所として適していないと判断したようで、クルミの実を再び拾い上げて運んで行きます。 
土手のもう少し上の地点に埋めて隠し直し、広葉樹やスギの落ち葉(枯葉)を被せて隠蔽工作も抜かりありません。 

探餌徘徊に戻ったハシボソガラスは、2個目のオニグルミ堅果を咥えたまま歩き去ります。
クルミ堅果を地面に置いて足で押さえつけながら嘴でつついたのは、地中に埋めるつもりだったのでしょう。 
ところがクルミの殻が割れてしまったようで、中身をほじくる採食行動に切り替えました。 
カラスが高所からの投げ落とし行動をしないでクルミの殻が割れてしまい、中身を食べたのは初見かもしれません。 

食後のカラスがホッピングして移動したのは、機嫌よくスキップした訳ではありません。 
池の岸に上陸していたカルガモを追い散らしたのです。 
ハシボソガラスの歩行はウォーキングを主体とするので、ホッピングする姿は珍しいです(ハシブトガラスと逆)。 
カルガモは池に飛び込んで避難しました。 

餌の探索に戻ったハシボソガラスが、落ちているクルミを吟味物色しています。 
3個目のオニグルミ堅果を選んで咥えると、歩いて運搬。 
土手を少し登った地点に浅く埋めると、落ち葉を被せて上手く隠しました。 

4個目に拾ったクルミの実を咥えたまま飛び立ちました。 
池の上空を低く飛ぶと、民家のトタン屋根を飛び越えながら脱糞し、市街地へ飛び去りました。 
今度は硬い路上に投げ落としてクルミの殻を割り、中身を食べるのでしょう。 


【考察】
落ちていたオニグルミ堅果をハシボソガラスが短時間に次々と貯食しました。 
落ちていた地点から少し歩いて運んでから埋め直したのがポイントです。 
クルミの実を隠した地点を全て記憶しておいて、後日食べに来るはずです。 
忘れたり食べ残してしまったオニグルミの堅果からやがて発芽するので、カラスはオニグルミの種子散布に協力していることになります。

2026/07/23

春の二次林をうろつくキジ♀♂:4月上旬〜中旬【野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年4月上旬〜中旬

シーン0:3/31・午後14:30・晴れ・気温19℃(@0:00〜) 
ホンドタヌキの家族が越冬している落葉二次林の巣穴を自動撮影カメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 

キジ♂♀(Phasianus versicolor)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:4/3・午後14:17・くもり(@0:04〜) 
キジ♀と思われる地味な鳥が単独で林床の残雪を歩いていました。 
左に低空で飛び去りました。 
(遠くて見分けるのが難しいのですが、もしかしてキジバトですかね?)


シーン2:4/15・午前5:59・くもり・気温4℃(@0:22〜) 
4月中旬にはようやく林床の残雪がすっかり溶けていました。 
キジ♂が朽ちた細い倒木に沿って早足で歩いていました。 
1.5倍に拡大した上で、1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:29〜) 


つづく→

2026/07/21

早春の雪原でタヌキの営巣地が気になるカラスたち:3月下旬〜4月上旬【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年3月下旬〜4月上旬


雪国の休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の家族が暮らす営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 
カラスの登場シーンをまとめました。 
主にハシブトガラスCorvus macrorhynchos)だと思うのですが、ハシボソガラスCorvus corone)っぽい個体も登場して、映像から種類を見分けるのが難しいです。


シーン1:3/29・午前10:26・くもり・気温6℃(@0:00〜) 
右手前に立っているオニグルミの落葉灌木に大雪が積もり、その重みで途中から折れてしまいました。
その枝に2羽のハシブトガラスが止まり、タヌキの巣口を見下ろしています。 
おそらく♀♂つがいなのでしょう。 
足元の枝に嘴をしきりに擦りつけています。 
やがて1羽は手前に飛び去りましたが、もう1羽は止まり木でピョンピョン跳んで右へ移動しただけです。 


シーン2:3/30・午後12:32・晴れ・気温10℃(@0:45〜) 
雪解けして枯野の地面が露出した巣口にカラスが来ていました。 (ハシブトガラスなのかどうか、あまり自信がありません。ハシボソガラスかも?) 
タヌキの家族は留守なのでしょう。 
カラスはトコトコ歩いて巣口に近づき、暗い内部をしげしげと覗き込んでいますが、中に入る勇気はさすがにないようです。 

巣口の左横で残雪を嘴の先端で引っ掻いただけで、雪を食べませんでした。 
雪壁を登ってから再び手前の地面にピョンと飛び降りました。 


シーン3:4/4・午前11:59・気温12℃(@1:38〜) 
小雪がちらつく正午に、監視カメラが起動。 
右手前の林縁に自生するオニグルミの横枝にカラスが止まって、タヌキの巣穴を覗き込んでいました。 
尾羽を扇状に素早く開閉しているのは、どんな感情表現なのでしょうか。 
やがて右下手前に飛び降りました。 
ハシボソガラスCorvus corone)ですかね? 


つづく→

2026/07/19

キジ♂はヤブコウジの赤い実を食べるか?【野鳥:トレイルカメラ】

 

2025年4月上旬・午後15:20頃・くもり・気温16℃ 

スギ防風林の林床に常緑小低木ヤブコウジの群落があります。 
秋になると果実(液果、核果)が赤く熟すので、被食型の動物散布で分布を広げていることが予想されます。 
種子散布者を突き止めるために、自動センサーカメラでヤブコウジの群落を見張ることにしました。 
雪国では冬の間は深い雪の下に埋もれてしまうので、春になって雪が溶けるのを待って設置しました。 
林床にはタヌキなどが行き交う獣道が形成されています。

すると、ある日の午後にキジ♂(Phasianus versicolor)が登場しました。 
下草をついばみながら歩いていたものの、ヤブコウジの赤い実を食べるシーンは残念ながら撮れていません。 
なぜか監視カメラの起動が遅れてしまい、歩き去るキジ♂の姿がチラッと写っただけでした。 


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【考察】 
余談ですが、落語『寿限無』の途中で出てくる「やぶらこうじのぶらこうじ」とは、ヤブコウジのことらしいです。(wikipediaより)

しばらく監視しても結局、ヤブコウジの赤い実を食べに来る種子散布者の証拠映像は撮れず、このプロジェクトは失敗に終わりました。 
諦めてトレイルカメラを撤去した後で、いつの間にかヤブコウジの熟果が少しずつ無くなっていったので、もっと粘ればよかったかもしれません。 
春になってから思いつきで急遽始めたプロジェクトだったので、怪しいトレイルカメラの出現に野鳥が警戒してしまい、慣れるまで時間がかかったのかもしれません。 
ヒヨドリなど果実食性の鳥が食べに来ることを予想していたのに、残念でした。 
とにかく撮影確率が低いので、監視カメラの数をもっと増やさないと難しそうです。 
冬の間から監視カメラを設置して、鳥に慣れてもらう必要がありそうです。
ヤブコウジ熟果の減り具合を定量的に調べるためには、全ての果柄に予めテープを巻いておくなどして、目印を付けておく必要がありそうです。

Perplexity AIに相談してみました。

Q1: キジに果実食のイメージがあまりないのだが、林床の果実を採食するだろうか? 具体的には、ヤブコウジの赤い実をキジが食べることはあるだろうか?

A1: キジ(Green Pheasant)は雑食性で、地上を歩きながら植物質や動物質を幅広く採食する鳥です。植物質の中では、ハコベ、ヨモギ、ドングリ、キイチゴ、アケビなどの果実も含まれています[kajyu]。また、キジは地表にある果実を食べることがあり、特に冬季には果実や種子が全体の食餌の大部分を占めることもあるため、地面に落ちた果実を採食する可能性は十分にあります[jstage.jst.go]。

一方で、ヤブコウジ(十両)の赤い実については、人間には渋みが強く食用には適さないとされていますが、小鳥などの動物による採食が確認されています[midorigumi]。林床植物の赤い実は鳥類によって持ち去られることが多く、種子散布に寄与していることも示唆されています[bird-research]。

キジがヤブコウジの赤い実を食べるかどうかについては明確な記録はありませんが、キジの雑食性と地表で果実を採食する習性から考えると、その可能性は十分にあると言えます。ただし、ヤブコウジの実が他の動物や鳥類に比べてどれほど好まれるかについてはさらなる観察が必要です。


Q2: ヤブコウジの種子散布者について調べられているか?


A2: ヤブコウジの種子散布者に関する研究

主要な種子散布者

ヤブコウジ(Ardisia japonica)の種子散布については、以下の動物が確認されています:

  • ヒヨドリ:日本の温帯林で主要な被食散布者として機能し、ヤブコウジの果実を採食することが自動撮影カメラで記録されています[kaken.nii.ac]。

  • ツグミ類(シロハラ、トラツグミなど):冬季に林床の赤い果実を採食し、種子散布に関与します[kaken.nii.ac]。

  • メジロ:小型鳥類ですが、果実を飲み込むことで種子散布に寄与する可能性があります[kaken.nii.ac]。

散布メカニズムと効率

  • ヒヨドリの重要性:口径が大きい鳥種(ヒヨドリなど)は果実を丸ごと飲み込む傾向が強く、種子の消化耐性も高いため、質的・量的に優れた散布効率を示します[kaken.nii.ac]。

  • 中型哺乳類の関与:一部の研究ではタヌキやアナグマなどが液果を採食する可能性が指摘されていますが、ヤブコウジに関する具体的なデータは限られています[nagoya.repo.nii.ac]。

研究手法と課題

  • 自動撮影カメラ:金沢大学や石川県立大学の調査では、ヤブコウジの結実個体にカメラを設置し、鳥類の採食行動を記録しています[kaken.nii.ac]。

  • ネットワーク分析:ヒヨドリは特定の植物と強い結びつきを持つ「モジュール型」の散布構造を示すことが予測されており、ヤブコウジもその対象となり得ます[kaken.nii.ac]。

今後の展望

  • ヤブコウジの種子散布はヒヨドリに依存する傾向が強い一方、果実の豊凶や森林構造(例:竹林伐採後の結実量増加)が散布効率に影響を与えることが示唆されています[kaken.nii.ac]。

  • 他の低木(ヒサカキ、ノブドウなど)との比較から、鳥類の選好性や散布距離の差異を解明する必要があります[academist-cf]。


2026/07/17

ホンドタヌキの越冬用巣穴が気になって何度も調べる早春のハシブトガラス【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 


2025年3月中旬〜下旬 

シーン0:3/10・午後16:40・晴れ・気温13℃(@0:00〜) 
雪国の落葉二次林でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が越冬する巣穴Rをトレイルカメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 
ハシブトガラスが登場したシーンをまとめました。 


シーン1:3/12・午前9:27・晴れ(@0:03〜) 
ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が単独で巣口Rに来ていました。 
巣口Rを覗き込んでから、右横の雪面をつついた(食べた?)ようですが、後ろ姿でよく見えません。 
溶けかけた残雪の上を右へトコトコ歩いて(ウォーキング)から、右へ飛び去りました。 


シーン2:3/26・午前9:45・くもりのち晴れ・気温16℃(@0:34〜) 
2週間後、ハシブトガラスが雪原を左から歩いて登場しました。 
タヌキの巣口Rを覗き込んでから、土で汚れた残雪をひとくち啄みました。 
(雪を食べたのではなく、雪面に落ちていた小さな餌を拾い食いしたのかもしれません。) 
株立した落葉ミズキの枝をピョンピョン伝って移動すると、止まり木で身震いしてから低空で右へ飛び去りました。 


シーン3:3/26・午前9:45・くもり・気温13℃(@1:25〜)
別アングルの監視カメラでも撮れていました。 
雪を食べたかどうか、このアングルでもカラスが巣口Rの窪地に隠れて見えませんでした。 

途中でシジュウカラParus minor minor)と思しき小鳥が飛来し、画面の右上に伸びたミズキの細い横枝に留まりました。(@1:50〜) 
カラスの様子を見に来たのでしょう。(野次馬) 
カラスが止まり木で少し上の枝に移動したら、シジュウカラは右に飛んで逃げました。 
ハシブトガラスがシジュウカラを追い払ったようには見えません。 


シーン4:3/28・午後14:27・くもり・気温10℃(@2:15〜) 
2日後、珍しく2羽のハシブトガラスが一緒に来て、タヌキの巣口Rを覗き込んでいました。 
近くに別個体がいるようで、カラスの鳴き声が聞こえました。 
まず1羽が左上奥に飛び去りました。 
居残った個体が雪面を歩きながら、カァー、カァー♪と澄んだ声で鳴きました。 

定説ではハシブトガラスの歩き方はホッピングなのに、まるでハシボソガラスのように雪面でウォーキングしています。 

雪面から飛び上がって株立したミズキの落葉灌木に留まりました。 今回のカラスは2羽とも雪を食べませんでした。 


シーン5:3/28・午後14:29・くもり・気温9℃(@3:15〜) 
つづきが別アングルの監視カメラに写っていました。 
ミズキの止まり木からハシブトガラスが左下手前に飛び去りました。 


シーン6:3/30・午前9:52・晴れ・気温10℃(@3:32〜) 
さらに2日後にもハシブトガラスが単独で登場。 
セットの雪面から飛び立つと、低空で右上奥へ飛び去りました。 
しばらくすると、カメラの死角からハシブトガラスが澄んだ声で3回鳴く声が聞こえました。 


シーン7:3/30・午前9:54・晴れ・気温12℃(@3:49〜) 
別のカラス個体が同じルートで飛び去る後ろ姿が写っていました。 


シーン8:3/31・午前11:48・くもり・気温12℃(@3:56〜) 
林床の雪解けが進み、巣口Rの手前の地面も丸く露出しました。 
いったん黒い地面が露出すると、その周囲の残雪も昼間の太陽熱でどんどん溶けていきます。 
林内では樹々の根元から雪解けが進みます(根開き)。 


【考察】 
登場したカラスはすべて森林性のハシブトガラスでした。 
近縁種のハシボソガラスは平地性と言われていて、確かに同じカラス科の留鳥でもニッチを棲み分けているようです。


つづく→



2026/07/15

残雪の林床で餌を探し歩くキジバト【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 


2025年3月下旬 

シーン0:3/10・午後16:40・晴れ・気温13℃(@0:00〜) 
雪国の落葉二次林でホンドタヌキが越冬する巣穴Rを自動センサーカメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 
キジバトStreptopelia orientalis)の登場シーンをまとめました。 
厳冬期には一度も写らなかったのですが、早春になるとまた写るようになりました。 

シーン1:3/30・午前9:53・晴れ・気温18℃(@0:04〜) 
記録的な大雪が積もった冬も終わり、林床の積雪はだいぶ溶けました。 
 奥の林内を手前に向かって歩きながら採食しています。 
歩行様式はトコトコ歩くウォーキングで、林床の雪面をあちこち啄んでいます。 

もしかすると、キジバトではなくキジ♀(Phasianus versicolor)かもしれませんが、ちょっと遠くてしっかり見分けられませんでした。

シーン2:3/30・午前11:24・くもり・気温11℃(@0:56〜) 
昼前にもキジバトが旧セットに現れました。 
あちこちで雪面をつついて餌を探し歩いています。 
すり鉢状に雪が溶けた巣口Rを左に飛び越え、少し歩いてから、最後は飛び去りました。 

シーン3:3/31・午前11:48・くもり・気温11℃(@1:50〜) 


つづく→ 


【アフィリエイト】 

2026/07/13

クリの枝に止まる雪国のカケス(冬の野鳥)

 

2026年1月上旬・午後13:10頃・晴れ 

山麓にあるクリ園にカケスGarrulus glandarius)が来ていました。 
落葉したクリ(栗)大木の冠雪した太い横枝に留まっていました。 
カケスは普段おそろしく警戒心が強くてすぐに逃げてしまうのに、今回は後ろ向きだったせいか、珍しくじっくり撮らしてくれました。 
ときどき振り返って見ていたので、カメラを構えた私に気づいていないはずはありません。 

やがてカケスはクリ林の奥へ飛び去り、姿を見失いました。 
飛び立つときも警戒声を発しませんでした。

2026/07/09

雪原を一列で歩いてリンゴ園へ向かうキジ♀3羽の群れ(冬の野鳥)

 

2026年1月上旬・午後13:15頃・晴れ 

山麓の農村部で、民家の裏庭の庭木(落葉樹)の下にキジ♀(Phasianus versicolor)3羽の群れが集まっていました。 
「庭には3羽雉が居る」では早口言葉になりません…。 
撮り始めるのが遅れましたが、確か左から車道を渡って来た直後だったと記憶しています。 

庭に積もった雪質は溶けかけた「腐れ雪」で、キジ♀が歩き回ると足がときどきズボッと潜ります。 

隣の個体を軽くつついて追い払う行動が興味深いです。(@0:17〜) 
群れの中に「つつきの順位制(Pecking order)」があることが伺えるからです。 
つつかれた個体は、右へ歩いて逃げ出しました。 
雪面に露出した枯草というパッチ状の餌資源を巡って小競り合いがあるのかと思ったのですが、ライバルを追い払った個体がそこで枯草の実をついばむ訳でもありませんでした。 
個体間距離(パーソナルスペース)が近過ぎて咎められたのかな? 

逃げ出した個体を先頭に、3羽のキジ♀は、新雪が積もった雪原を一列縦隊で右に右に歩いて行きます。 
落葉したリンゴ園に入ると、雪質は乾いた新雪になりました。 
キジ♀はラッセルしながら、まだ右に歩き続けています。 
最後尾の個体はときどき雪面を嘴でつついていました。 

先を急ぐ用事があった私は、キジ♀群れの行く先を見届けられませんでした。 
今回は、♀たちの近くにカラフルなキジ♂はいませんでした。 


【考察】 
留鳥キジの冬の暮らしについて、Perplexity AIに色々と質問してみました。 

今回の動画に登場した3羽のキジは、尾羽根の長さに個体差がなく、♂らしいカラフルな羽毛が全く混じっていないことから、♀だけの群れだろうと考えています。

関連記事(19年前の1月中旬に撮影:♂2羽の群れ)▶ 雪の日のキジ♂2007(冬の野鳥)


Q1: キジの♂はいつから♂らしいカラフルな羽根になるのか? 幼鳥の頃は♀のような地味な羽の色なのか?

A1: キジの♂は、幼鳥のうちは雌とほぼ同じ地味な保護色で、成鳥♂のような鮮やかな緑や赤の羽色はまだ目立ちません。成長とともに換羽を繰り返し、生後1年ほどで成鳥らしい♂羽装がかなりはっきりしてきますが、繁殖に使う立派な羽や色つやは翌春以降にさらに整います 。[yachozukan]

幼鳥の見た目

キジの雛や若鳥は、地面で目立たないように茶色系のまだらで、♀に近い地味な色です。これは草地や農地で身を隠すのに有利な保護色です 。[zukan]

♂らしい色が出る時期

♂は成長につれて、頭部の緑の金属光沢、赤い顔の肉腫、黒っぽい胸など、成鳥♂らしい特徴が出てきます。観察上は初年度の秋から冬にかけて徐々に♂らしくなり、翌春の繁殖期前に完成度が上がる、という理解がいちばん近いです 。[m-ecokosha.or]

♀との違い

♀は成鳥になっても全体に茶褐色で斑のある地味な体色のままで、♂ほど派手にはなりません。なので、「幼鳥が♀みたいに見える」のはかなり自然で、むしろキジでは普通の見え方です 。[syoukai.sanaruko]

必要なら次に、「何月ごろに見分けやすくなるか」を季節ごとに整理して説明できます。


Q2: お願いします。

A2: 結論:キジのオスは春前〜春にかけて最も「♂らしく」見分けやすくなり、幼鳥は夏に生まれて当初は雌に似た地味な羽色をしているため、季節ごとの観察ポイントを押さえると見分けが容易になります。以下に季節別に整理します(各文に出典を付しています)。

春(3月〜5月)

  • 繁殖行動が始まり、オスは大声で「ケーンケーン」と鳴き、翼を打つ母衣打ちを頻繁に行うため発見・識別が容易です 。[joy.hi-ho.ne]

  • 頭部の緑色の光沢や繁殖期に目立つ赤い顔(肉垂)がはっきり見える個体が増え、これにより♂と♀の判別が最も簡単になります 。[yacho-joho]

  • 尾羽や体の光沢も繁殖期前に整っているため、遠距離でもオスを確認しやすい時期です 。[kitakaruizawa]

初夏(6月〜7月)

  • メスは営巣・抱卵・子育てで地上を歩き回り、雛(ひな)が孵るのは7月頃が多いので、雛連れのメス群に出会いやすいです 。[kitakaruizawa]

  • 雛や幼鳥はウズラに似たまだらの保護色で、性差が外見では判別しづらい時期です(若鳥は雌に似た地味な羽色)。[zukan]

  • 一方で繁殖期が終わったオスは行動が落ち着きますが、まだ赤い顔や光沢で♂と分かります 。[yacho-joho]

夏後半〜秋(8月〜10月)

  • 若鳥は生後数か月で換羽を繰り返しますが、完全に成鳥羽になるには時間がかかります。8月末に「完全換羽」が起きるという報告もあり、尾羽が抜け替わることがあります 。[zukan]

  • この時期は成鳥♂でも繁殖前ほど派手ではなく見える個体がいるため、頭部の色・顔の赤み、体の光沢、尾羽の長さなど複合的に観察する必要があります 。[yachozukan]

  • 幼鳥が若干大きくなっても、雌と似た地味な羽が残る個体が多く、識別は難しいことが多いです 。[zukan]

冬(11月〜2月)

  • 繁殖期外のオスは肉垂の膨らみや光沢が目立ちにくくなり、一見して地味に見えることがありますが、顔の赤みや体の色味、体格差(♂のほうが大柄)で識別可能です 。[ikilog.biodic.go]

  • 若いオスは完全な成鳥羽や長い尾がまだ整っていない場合があり、冬に観察すると「今年生まれの若いオス」と見分けられるケースがあります 。[zukan]

  • 冬は活動時間帯(早朝など)に依存して見つけにくい反面、群れや単独行動の様子から性別や年齢を推測しやすい場面もあります 。[joy.hi-ho.ne]

観察上の実用ポイント(季節横断)

  • 春の繁殖期(特に4月〜5月)が最も♂・♀の差が顕著で見分けやすい時期です 。[543life]

  • 幼鳥は7月の孵化直後に雌雄ともに目立たない茶褐色で、外見だけでの性別判定は通常困難です 。[kitakaruizawa]

  • 夏〜秋の換羽期に尾羽や羽色が入れ替わるため、年齢(幼鳥か成鳥か)を判別する上で観察を継続すると有利です 。[yachozukan]

簡単な観察チェックリスト

  • 頭部の緑色光沢:明瞭→♂の可能性大(春に特に顕著)。[yachozukan]

  • 顔の赤み(肉垂):繁殖期に大きく膨らむ→♂(春〜初夏)。[yacho-joho]

  • 体色の保護色(全身が茶褐色で斑)→♀または幼鳥(特に7月前後の雛)。[zukan]

  • 尾羽の長さ・形:長く立派なら成鳥♂、換羽中・短いなら若鳥の可能性あり 。[zukan]

以上を踏まえると、季節ごとの見分けやすさは「春(最も判別容易) → 初夏(雛で判別困難) → 夏〜秋(換羽で混同あり) → 冬(光沢は弱いが体格や顔色で判別可能)」という順になります 。季節ごとの具体的な観察日時や行動(早朝の雄叫び、雛の群れなど)を併せて記録すると、性別・年齢判別がさらに確実になります 。


Q3: 雪国の冬に、地味な羽色の♀だけから成るキジの群れを見かける。これが本当に全て♀なのか、それとも若い♂が混じっている可能性があるのか、知りたいのです。

A3: 要点:雪国の冬に見かける「地味な羽色のキジの群れ」が本当に全部メス(♀)か、若いオスが混じっている可能性があるかというご質問には、「混じっている可能性が高い」と答えます。冬の外見だけでは若いオスと成鳥♀が似て見えることがあり、識別は慎重に行う必要があります.[zukan]

理由と観察ポイント(簡潔)

  • 幼羽・若鳥は地味な茶褐色斑で、外観が雌に非常に似ているため、外見だけで確実に♀と断定するのは難しいです(特に生後数か月の若鳥)。[kitakaruizawa]

  • 冬は成鳥オスの繁殖期の派手さ(赤い顔肉垂や強い金属光沢)が弱まるため、オスでも地味に見える個体が増え、若オスと雌の区別がさらに難しくなります 。[yacho-joho]

  • したがって、雪地で「地味な羽色ばかり」の群れを見ても、若いオス(今年生まれや若年個体)が混じっている可能性は十分にある、というのが実際的な判断です 。[bird-research]

見分けるための実用的な確認点(冬の現地チェック)

  • 体格と大きさ:オスは一般にやや大柄で頑丈に見える(尾羽の基部や胴回りを比べる)。冬でも参考になる傾向です.[bird-research]

  • 尾羽の長さと形:成鳥♂は尾羽が長く目立つ。若オスは尾羽が短め・未完成の個体がいるため、尾羽長を注意深く見ると混入に気付くことがある.[zukan]

  • 顔周り(赤み)と後頭の羽角:成鳥♂は目の周りの赤味や後頭の短い冠羽が残ることが多いので、双眼鏡で顔周りを確認すると区別しやすいです(冬は小さくても痕跡がある場合あり).[suntory.co]

  • 行動と群れ構成:若鳥は群れ(特に非繁殖期)に残留しやすく、雌集団に混ざることがある。単独で餌場に出る大型で大胆な個体がいれば♂の可能性が高いです 。[ikilog.biodic.go]

  • 羽の磨耗・換羽痕:若鳥は羽が新しく見えるか、成鳥は摩耗や色つやの違いが観察できることがあるため、羽縁の擦れ具合や光沢の有無をチェックすると良いです。[yachozukan]

結論的助言

  • 見た目だけで「全部♀」と即断するのは避け、尾羽長・体格・顔周り・行動パターンを組み合わせて観察してください。双眼鏡や写真(できれば斜め・横顔を含む)で記録して後で比較する方法が有効です 。[zukan]

  • 必要なら、あなたが観察した写真(顔周り、尾羽、全身のスナップ)を見せていただければ、個体ごとに若オス混入の可能性を一緒に判定できます 。[zukan]


Q4: 冬になるとキジは♀だけの群れ、♂だけの群れに別れて暮らす、という話を聞いたことがあるが、正しいか? 私の観察でも、大体そうなっています。

A4: はい、その理解でだいたい正しいです。キジは非繁殖期の冬に、オス同士・メス同士の小群で過ごすことが多いとされ、観察例でもそのパターンはよく見られます 。[tohoku.env.go]

冬の群れ方

冬は繁殖行動が止まるので、キジはつがいで固まるよりも、同性同士の群れや小群になることが多いです 。そのため、フィールドで「♀だけの群れ」「♂だけの群れ」に見える状況は十分ありえます 。[forest-akita]

ただし例外もある

ただし、完全に「いつも雌雄別々」とまでは言えません。観察記録には、メス群に今年生まれの若いオスが混じっていて、見た目ではメスばかりに見えた例もあります 。つまり、冬の群れが性別で分かれやすいのは事実ですが、若鳥の混入や見分けにくさで見誤ることはあります 。[zukan]

あなたの観察との一致

あなたの観察で「大体そうなっている」と感じられるのは、かなり自然です。キジは冬に雌雄別群をつくる傾向があるので、現場感覚としてはよく合っています 。[tokyo.birdlife]
一方で、個体をよく見ると若いオスが混ざることがあるので、「群れとしては雌雄別、でも中身は100%ではない」という理解がいちばん実態に近いです 。[tohoku.env.go]

実地での見分け

冬の群れを見たときは、以下を合わせて見ると精度が上がります。

  • 体格がやや大きく、尾が長い個体はオス寄りです 。[suntory.co]

  • 全身が茶褐色でまだらな個体はメスか若鳥の可能性が高いです 。[zukan]

  • 顔の赤みや光沢が少しでも出ていれば、若いオスを疑えます 。[yacho-joho]

要するに、「冬に雌雄別群になる」は正しいが、観察される“♀群”の中に若い♂が混じることは珍しくない、という答えになります 。[tohoku.env.go]


Q5: キジの娘は母親とずっと一緒に暮らし、繁殖期にだけ♂とハレムを形成する母系社会なのか? それとも、血縁関係にない近所の♀同士が合流して群れを形成することもあるのか?

A5: 概ねは前者に近いが、かなり単純化しすぎです。キジは繁殖期に「1羽の♂の縄張りに複数の♀が入る」一夫多妻的な構造をとりますが、冬に見える♀群が「母親と娘だけの恒常的な母系ハーレム」と考えるのは正確ではありません 。[bird-muromi.sakura.ne]

何が正しいか

キジでは、繁殖期にオスが縄張りを持ち、その中に複数のメスが巣を作って産卵します。子育ては基本的にメスが担い、オスはほぼ関与しません 。このため、見かけ上は「メス中心の社会」に見えやすいです 。[global]

母娘がずっと一緒か

ただし、キジが母娘で長期に安定した母系群れを作る、という説明は支持しにくいです。冬の「♀だけの群れ」は、血縁関係のある母娘だけでなく、近くの個体同士が一時的に合流してできると考えるほうが自然です 。つまり、あなたの後半の仮説、「血縁のない近所の♀同士が集まることもある」のほうが実態に近いです 。[tohoku.env.go]

群れの性質

冬は非繁殖期なので、キジはオス同士・メス同士の小群で過ごすことが多いとされています 。この群れは、霊長類のような強い血縁群というより、採食や休息に都合のよいゆるい合流・分離の集まりとみるのが妥当です 。現場で「ほぼ♀だけ」に見える群れでも、若いオスが混じることがある点は以前の話の通りです 。[kawachichiku]

実感に引きつけると

あなたの観察にある「冬は♀どうしがまとまって見える」という印象は、かなり生態に合っています 。ただし、それをそのまま「母系社会」と呼ぶより、非繁殖期に雌雄別の小群ができやすい鳥と理解するほうが正確です 。[forest-akita]
要するに、母娘固定の母系ハーレムではないが、冬に♀群ができ、そこに非血縁個体が加わることも普通にありうる、という答えになります 。[bird-muromi.sakura.ne]


Q6: その回答は、科学的なエビデンスに基づいているか? キジの群れを厳密に個体識別した上で長期の追跡調査をする必要があります。

A6: 結論からいうと、先ほどの「母系社会ではなく、冬は雌雄別のゆるい群れになりやすい」という説明自体は、現時点で得られる文献・観察報告には概ね合っていますが、「血縁のない個体が合流する」といった部分まで厳密に証明されたとは言い切れません[tohoku.env.go]

エビデンスの強さ

キジについては、繁殖期の縄張りや配偶関係、冬の群れ方、GPSによる行動圏調査の報告はあります 。ただし、これらの多くは個体識別と行動追跡に基づくもので、群れ内の各個体が親子・同胞かどうかまで血縁解析で確定した研究は、少なくとも今回確認できた範囲では見当たりません 。したがって、「冬に雌雄別の群れができる」は比較的支持されますが、「その群れが母娘中心の母系社会である」とまでは科学的に断定できません 。[jglobal.jst.go]

何が分かっているか

福島県などのGPS追跡では、キジの行動圏がかなり狭く、局所的に生活していることが示されています 。また、繁殖期の雄のなわばり構造や配偶関係についての研究があり、雄が繁殖期に複数の雌と関わる一夫多妻的な構造は支持されています 。冬季に同性同士の群れが見られるという環境省関連の観察報告もあります 。[mobile.wbsj]

まだ不十分な点

一方で、あなたが求めているような、厳密な個体識別をした上で長期に追跡し、血縁関係まで含めて群れの社会構造を検証したデータは、少なくとも今回の検索では十分には確認できませんでした 。つまり、現状は「そう見える」「そう報告されている」レベルはあるが、母娘の定着群か、近隣個体の一時的合流かを完全に切り分けるには、さらに強い証拠が必要です 。[fukushima-kankyosozo]

研究として必要な設計

この疑問を本当に解くには、少なくとも次が必要です。

  • 個体識別:足環、色足環、首輪タグ、あるいは高解像度の自然標識写真による再同定 。[fukushima-kankyosozo]

  • 長期追跡:冬だけでなく繁殖期も含めた通年モニタリング 。[fukushima-kankyosozo]

  • 血縁解析:糞・羽・血液からDNAを取り、群れ内の親子・同胞関係を検証すること 。[env.go]

  • 群れの時系列記録:合流・分離・移動の頻度を、同じ個体について複数年追うこと 。[jglobal.jst.go]

要するに、先の説明は「生態学的にもっともらしいが、血縁まで含めた厳密な証明ではない」という位置づけです 。あなたのように個体識別と長期追跡を重視するなら、この点はかなり重要で、現段階では「雌雄別の小群ができやすい」までは言えても、「母系社会」とまでは言い切れません 。[bird-muromi.sakura.ne]



2026/07/08

スギ防風林にあるホンドタヌキの溜め糞場を早春にインターバル撮影してみる【微速度撮影:トレイルカメラ】

 



2025年3月上旬〜中旬 

平地のスギ防風林でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が通う溜め糞場WBCにトレイルカメラを設置して定点観察しています。 
今回はいつもと趣向を変えてみました。
野生動物の訪問があろうとなかろうと、昼も夜もひたすら1分間隔のインターバル撮影してみました。
早回し加工すると、早春で林床の残雪が溶けゆく過程がちょっと面白いかもしれません。

1分間隔の撮影のタイミングとたまたま合えば、排泄に来たタヌキが写っていることもありました。
ときどき昼間にキジバトStreptopelia orientalis)が林床で採食していました。
夜行性の野ネズミ(ノネズミ)が林床で餌を探し回っているようです。

晴れた昼間は、スギ林に日が射し込んで、幹から伸びる影が日時計のように雪面を刻々と動きます。


雪面に散乱しているスギの落葉・落枝が突然増えたり、寒の戻りで雪が降って埋もれたりしています。
画角が不安定に揺れているのは、カメラを固定してあるスギの幹が強風(春一番)で揺れているせいです。(防風林の役目をしっかり果たしていることが分かります。)

気温の高い夏にもし同じように微速度撮影したら、糞虫などの活動によってタヌキの糞塊がみるみるうちに分解される様子が可視化されるはずです。
糞虫が休眠越冬している冬期は、溜め糞場の糞塊は増える一方です。

画面に刻々と記録されている気温の値を見守るだけでも興味深いです。
常緑のスギ防風林の中は微気象がかなり安定していて、気温の変化が少ないことが分かります。
トレイルカメラで動画撮影を繰り返すとカメラ自体が発熱するので、記録される気温の値はあまり信頼できなくなります。
写真のインターバル撮影では、機材の発熱も少ないはずです。


この冬は記録的な大雪が積もりました。
トレイルカメラを設置する位置を厳冬期はかなり高くしておく必要がありました。
春になって林床の積雪が溶けていくと、雪面が下がるのに合わせて逆にトレイルカメラの固定位置を下げないといけません。


画質をいつもより上げて4Kにしてみたら、次の写真を撮る1分間の間に記録メディア(microSDカード)への保存が間に合わないようです。
ときどき画面の下端部分だけ正常に録画されず、カラフルな砂嵐のようなノイズが混じるようになってしまいました。
夜間の赤外線による暗視撮影になると、その症状は出なくなりました。
モノクロ写真は画像として容量が小さいので、負荷が小さいのでしょう。






↑【おまけの動画】
撮れたタイムラプス動画をどう見せるのかが問題です。
林床の残雪が溶けゆく様子や溜め糞の糞塊の量の変化を見せたいのであれば、かなり早回し加工しないといけません。
ところが、そうすると野生動物の登場シーンがほとんどスキップされてしまいます。
という訳で、同じ素材で早回し速度を変えた3パターンの映像を用意しました。
記事の冒頭に掲載したのは、4倍速に加工したものです。

早回し加工しないオリジナルの動画(42:55)をブログ限定で公開しておきます。



 

↑3倍速に早回し加工

2026/07/07

早春の強風に乗って帆翔する2羽のトビ(冬の野鳥)

 

2025年3月中旬・午前10:45頃・晴れ 

里山の上空を2羽のトビMilvus migrans)が鳴かずに黙って飛んでいました。 
強い春風に乗って帆翔していますが、飛んでいる高度はそれほど高くありません。 
私を偵察するように、真上を飛んでくれました。 
2羽のトビは互いに攻撃(縄張り争い)することはなかったので、♀♂つがいなのですかね? 
早春の時期なので求愛飛翔を期待したのですけど、特別な飛び方はしていませんでした。 

晴れた青空には白い雲が浮かんでいます。 
山腹の斜面はまだ雪で覆われていました。


【考察】
トビは身近な猛禽ですけど、何年経っても断片的な観察に留まっています。
私のフィールドでは、ノスリよりもトビの数は少ないです。
「巣はどこにあるのか?」とか「留鳥のトビが雪国の冬でもスカベンジャーとして死骸を見つけて食べていけるのか?」などの疑問が分からないままです。
トビが飛び回るよりもはるかに高高度の上空にドローンを飛ばし続けて、広い空域を見下ろすように望遠レンズで常時監視すれば、ブレークスルーになるのではないか?と妄想しています。
回転翼の騒音が猛禽にストレスを与えてしまうでしょうか?

2026/07/05

凍った雪原を食べホンドタヌキの巣穴を覗き込むハシブトガラス【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年3月中旬・午前7:10頃・晴れ・気温4℃ 

雪深い休耕地にあるホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の巣穴をトレイルカメラで見張っていると、朝にハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が登場しました。 
朝日でオレンジ色に染まった雪原に佇み、タヌキの巣口の方を見ていました。 
凍った雪面をガリガリと一口食べてから、右へトコトコ歩いて巣口に近づき、奥をしげしげと覗き込みました。 
さすがのカラスも、タヌキの巣内に侵入する度胸はありません。 
巣口の縁にピョンと飛び上がると、凍った雪面を再びガリガリと食べました。 
嘴で雪面を何度も啄んだので、よほど喉が渇いていたようです。 
最後にハシブトガラスはピョンと跳ねてから、左へ飛び去りました。 


【考察】
我々ヒトの衛生感覚では、「雪を食べて喉の乾きを癒やしたいのであれば、きれいな部分の積雪(新雪)を食べればよいのに…」と思ってしまいます。 
わざわざタヌキの巣穴付近の汚れた雪をカラスが平気で食べるのは、いつも不思議に思います。 


タヌキは営巣地周辺に尿でマーキングします。 
もしもビタミンBを含むタヌキの尿が日中の紫外線で蛍光を発するのなら、カラスの目は紫外線も見えるらしいので、尿で光る雪面をカラスが食べたのかもしれません。 

誰かこの仮説を検証(反証)してみてください。 




【追記】
ChatGPTに気になる質問をしてみました。

Q1: ヒト以外の哺乳類や鳥類でもアイスクリーム頭痛はあるか?

A1: 可能性はありますが、現時点では、ヒト以外の哺乳類や鳥類に「アイスクリーム頭痛(cold-stimulus headache)」が起こることを示した確かな研究はほとんどありません。 つまり、「ある」とも「ない」とも結論できないのが現状です。

ヒトのアイスクリーム頭痛は、冷たいものが口蓋や咽頭を急激に冷やすことで起こる一過性の頭痛です。有力な説では、

  • 三叉神経の冷刺激受容器が急激に刺激される

  • 頭蓋内外の血管径が急速に変化する

  • その刺激が前頭部などに関連痛として感じられる

という機序が考えられています。

この機構に必要な要素(三叉神経、冷覚受容器、血管反応)は、多くの哺乳類にも存在します。そのため、生理学的には起こり得ると考えられます。

しかし、問題は「頭痛」を確認できないことです。

ヒトなら「頭が痛い」と自己申告できますが、動物ではそれができません。もし起こっていても、

  • 冷たいものを食べた直後に一瞬動きが止まる

  • 頭を振る

  • 顔を前足でこする

  • 食べる速度が急に落ちる

といった行動しか観察できず、それが本当に頭痛なのか、単に口や歯が冷たいだけなのか区別できません。

哺乳類では

犬や猫がアイスクリームを勢いよく食べた後に一瞬動きを止める動画などは見られますが、これをアイスクリーム頭痛と証明した研究はありません。むしろ、口腔内の冷刺激への反応と解釈する方が慎重です。

一方で、実験動物(ラットやマウス)は三叉神経性疼痛の研究に広く使われています。冷刺激によって三叉神経が活性化すること自体は知られていますが、それをヒトのアイスクリーム頭痛と同じ現象とまでは言えません。

鳥類では

鳥類も三叉神経と温度受容器を持っていますが、

  • 冷たい餌を丸飲みすることが多い

  • 咀嚼がほとんどない

  • 口蓋の構造が哺乳類とかなり異なる

ため、ヒトと同じ条件でアイスクリーム頭痛が起こるかはさらに不明です。

野生動物では

野生では、口の中だけを急激に0 ℃近くまで冷やすような状況はほとんどありません。

  • 雪を食べる

  • 氷を舐める

  • 冷たい沢の水を飲む

ことはありますが、これらは通常、アイスクリームのような大量の冷刺激を一気に口蓋へ与える状況とは異なります。そのため、仮に生理学的能力があっても、自然界では発現する機会は少ないと考えられます。

総合すると、

  • 生理学的には、哺乳類では起こる可能性は十分あります。

  • 鳥類でも完全には否定できません。

  • しかし、ヒト以外でアイスクリーム頭痛を実証した信頼できる研究はほぼなく、現在のところ「未確認の現象」と考えるのが最も正確です。


Q2: お察しの通り、冬の雪国で水を飲む代わりに雪を食べて喉の乾きを癒やす野鳥や野生動物をよく観察するので、疑問に思ったのです。

A2: その観察目的であれば、とても興味深い疑問です。雪国の野生動物という文脈では、アイスクリーム頭痛よりも「冷刺激への適応」の方が重要かもしれません。

野鳥や哺乳類が雪を食べる様子を見ると、人間なら「頭がキーンとしないのだろうか」と思いますが、いくつか理由から、ヒトほど起こりにくい可能性があります。

  • 雪を一気に大量摂取しないことが多い。 野鳥は少量ずつついばみ、哺乳類も舐めたり少しずつ口に入れたりすることが多く、口蓋への急激な冷却が起こりにくいと考えられます。

  • 雪は見た目ほど冷却能力が高くありません。 雪は密度が低く空気を多く含むため、口の中で溶けながら熱を奪いますが、0 ℃の氷塊を勢いよく口蓋に押し当てる場合とは刺激の与え方が異なります。

  • 冬季の口腔温度自体がやや低い可能性があります。 外気温が氷点下の環境で生活する動物では、口腔粘膜と雪との温度差が、人間が暖かい室内でアイスクリームを食べる場合ほど極端ではないかもしれません。

一方で、雪を大量に丸飲みするような場面では、口腔や咽頭の冷刺激はかなり強くなるはずです。しかし、そのような行動をとる野生動物はあまり多くありません。もし雪だけで水分補給しているように見えても、多くは少量ずつ繰り返し摂取しています。

あなたが山形県の多雪地帯で観察されているのであれば、次のような点を記録すると、この疑問に関する間接的な手掛かりになるかもしれません。

  • 雪を連続して食べる時間

  • 一度に口へ入れる雪の量

  • 雪を食べた直後に頭を振る、口を開ける、採食を中断するといった行動があるか

  • 気温や雪質(乾雪・湿雪)

もしアイスクリーム頭痛に相当する不快感があるなら、雪を口に入れた直後に一瞬採食を止めたり、頭部に違和感を示す行動が繰り返し観察される可能性があります。しかし、そのような行動を系統的に報告した研究は、私の知る限り見当たりません。

むしろ野生動物の行動を見ていると、「雪を食べる」という行動が冬季にごく普通に行われていること自体が、少なくとも雪を少量ずつ摂取する限りでは、強い苦痛を伴う現象ではないことを示唆しているように思われます。ただし、これは行動からの推測であり、アイスクリーム頭痛が存在しないことを証明するものではありません。


Q3: フワフワの雪では確かにChatGPTの言う通りです。私が問題にしたいのは、固く凍った雪面をガリガリかじって食べている場合です。これはヒトがカキ氷やアイスキャンディーを食べているのとほぼ同じでしょう。

A3: その条件であれば、ご指摘はもっともです。私の前回の説明は「新雪」を暗黙に想定していましたが、固く締まった雪や氷化した雪面については事情が異なります。

積雪が圧密されてザラメ雪や氷板状になったものをガリガリとかじる場合は、

  • 密度が高い

  • 空気をあまり含まない

  • 0 ℃付近の氷を直接歯や口蓋に押し当てる

という点で、確かにヒトがアイスキャンディーやかき氷を食べる状況にかなり近づきます。

そのため、生理学的には、ヒトでアイスクリーム頭痛を引き起こすような急激な冷刺激が、野生動物でも口腔や口蓋に加わる可能性は十分あります。

ただし、それでも「起こるはずだ」とまでは言えない理由がいくつかあります。

  • 口腔解剖の違い:ヒトでは口蓋の正中付近は粘膜が薄く、三叉神経の枝が比較的近い位置を走ります。哺乳類では種によって口蓋の厚さや血管・神経の配置が異なるため、同じ冷刺激でも受け方が違う可能性があります。

  • 摂食様式の違い:多くの哺乳類は、雪をかじってもすぐに飲み込むというより、歯で砕いて口腔内を移動させながら食べます。ヒトのように「口蓋に冷たい塊を押し付けたまま保持する」時間は比較的短いかもしれません。

  • 冬季への適応:寒冷地に生息する動物では、口腔や鼻腔の血流調節や温度受容の閾値がヒトとは異なる可能性がありますが、この点を直接調べた研究はほとんどありません。

逆に、もし野外でアイスクリーム頭痛が生じているなら、行動学的には次のような予測が立てられます。

  • 雪をかじった直後に一瞬動作が止まる。

  • 口を開閉したり頭を振ったりする。

  • しばらく待ってから再び雪をかじる。

  • 同じ個体が一度に大量にかじらず、小分けにする。

これらが一貫して観察されれば、口腔内の強い冷刺激による不快感を示唆する証拠にはなります。ただし、その不快感が「ヒトのアイスクリーム頭痛」と同じ頭痛なのか、それとも歯や口腔粘膜の冷痛なのかは、行動だけでは区別できません。

あなたのように雪国で野生動物を継続的に観察されている立場からすると、むしろ興味深いのは種間比較です。例えば、シカやウサギ、キツネ、カラス類などが固い雪面をどのようなリズムでかじるかを比較すると、「冷刺激を避けるような行動パターン」が存在するかどうかを検討できるかもしれません。

私の知る限り、このような観点から野生動物の雪食行動を解析した研究はほぼなく、観察事例を積み重ねる価値のあるテーマだと思います。


Q4: アイスクリーム頭痛が起こらないように、口腔内に特殊な血管網(奇網)を発達させている生き物はいるか?

A4: 私の知る限り、「アイスクリーム頭痛を防ぐ目的で口腔内に特殊な血管網(奇網、rete mirabile)を発達させている動物」は知られていません。

ただし、この発想自体は生理学的には非常に面白いものです。

奇網は、動脈と静脈が密接に絡み合って熱交換を行う構造で、動物界ではさまざまな目的で進化しています。例えば、

  • 脳を冷却・保護する。

  • 四肢からの熱損失を抑える。

  • 鼻腔で熱や水分を回収する。

といった役割があります。

もし口腔内に発達していれば、冷たい雪や氷による急激な温度低下を和らげる効果は理論上考えられます。しかし、そうした構造は報告されていません。

その理由としては、アイスクリーム頭痛が(ヒトであっても)数秒~数十秒で終わる一過性の現象であり、そのためだけに特殊な解剖学的構造を進化させる選択圧は小さいと考えられます。

一方で、寒冷地の動物には口腔ではなく鼻腔に優れた熱交換機構があります。

例えば、イヌ科やシカ科などでは、鼻甲介(鼻腔内の複雑な骨構造)と豊富な血管によって、吸い込む冷気を温め、吐く空気から熱や水分を回収しています。これは冬の寒冷環境への重要な適応ですが、雪を食べる際の口腔冷却を直接防ぐものではありません。

また、水生哺乳類や偶蹄類などでは、頭部の静脈叢や奇網が脳の温度調節に寄与することが知られています。しかし、これらは脳全体の温度管理を目的としたものであり、口蓋や咽頭の急激な冷刺激を局所的に緩和する構造ではありません。

むしろ、雪を常食するような動物が実際に採っている対策は、解剖学的な特殊構造よりも行動的なものである可能性が高いと考えられます。例えば、

  • 少量ずつかじる。

  • 雪を口の中で砕きながら食べる。

  • 飲み込む前にわずかに口内で温める。

といった行動だけでも、口蓋への急激な冷刺激はかなり弱まります。

ただし、あなたが提起された「口腔内の局所的な熱交換機構」という着眼点は、実際にはほとんど研究されていないテーマです。少なくとも現在の比較解剖学では、そのような適応構造は報告されておらず、「存在しない」のではなく「知られていない」と表現するのが最も慎重でしょう。今後、寒冷地の哺乳類を対象に口蓋粘膜やその血管分布を比較する研究が行われれば、新たな知見が得られる可能性はあります。


Q5: ヒトと解剖学的構造が似ているサルにアイスクリームを給餌しても、慌ててたくさん食べた後に苦悶の表情になる、などの事例が報告されていないのは、ちょっと意外でした。

A5: 私も、その点は意外に感じます。

もしサルにもヒトと同じアイスクリーム頭痛が頻繁に起こるなら、

  • 動物園や研究施設で冷たい果汁やアイスを与えた際に、

  • 「急に食べるのをやめて額を押さえるような仕草をした」

  • 「苦悶の表情を浮かべた」

  • 「毎回同じような反応を示した」

といった逸話がもっと知られていてもよさそうです。しかし、少なくとも霊長類の行動学や獣医学の文献では、そのような記載はほとんど見当たりません。

ただし、これにはいくつか理由が考えられます。

まず、そもそもそのような状況がほとんど作られないことです。動物園では、霊長類にアイスクリームを与えることは栄養管理上あまり行われません。冷凍フルーツや氷入りのおもちゃ(エンリッチメント)は使われますが、ヒトがアイスキャンディーを急いで食べるような条件とは異なります。

次に、表情から頭痛を読み取るのが難しいことです。サル類には痛みの表情を評価する「グリマススケール(grimace scale)」という研究がありますが、これは主に術後痛や慢性痛を対象としています。アイスクリーム頭痛のような数秒で終わる一過性の痛みは、仮に起きても見逃されやすいでしょう。

さらに興味深いのは、ヒトがアイスクリーム頭痛を起こしやすいこと自体が、霊長類の中でも特殊なのではないかという可能性です。

ヒトは、

  • 口蓋の形状

  • 血管の反応性

  • 三叉神経系の感受性

の組み合わせによって、この現象が起きやすいのかもしれません。アイスクリーム頭痛は片頭痛になりやすい人で頻度が高いことも知られており、神経系の個体差が大きく影響すると考えられています。つまり、「霊長類一般の性質」ではなく、「ヒトで顕著な性質」である可能性もあります。

一方で、あなたの疑問からすると、最も説得力があるのは野生のサルの冬季行動でしょう。例えば、積雪地に生息するニホンザルが雪を食べる場面を高速度撮影し、

  • 一度にどれくらいの量を口に入れるか

  • 連続して食べるか、一旦休むか

  • 食べた直後に頭部や口元を気にする動作があるか

を解析すれば、この問題に間接的な証拠を与えられるかもしれません。

実際には、「アイスクリーム頭痛が他の動物にもあるか」という問いは、比較生理学や比較神経科学として十分に面白いテーマであるにもかかわらず、ほとんど研究されていません。研究者にとっては医学的な重要性が低く、動物本人に症状を尋ねられないため、研究対象になりにくかったのでしょう。

その意味では、「サルでさえほとんど報告がない」という事実は、「起きないことの証拠」というよりも、「誰も本格的に調べてこなかった現象」と解釈するのが適切だと思います。


Q6:野生動物にも虫歯はあるはずだが、知覚過敏で雪を食べにくくなったり、冷水を飲むのを嫌がったりする事例はあるか?

A6: これは非常に興味深い視点ですが、私の知る限り、野生動物で「知覚過敏のために冷たい雪や水を避ける」ことを実証した報告はありません。

ただし、これも「存在しない」のではなく、「判定が極めて難しい」問題です。

まず、野生動物にも虫歯はあります。ただし、頻度は種によって大きく異なります。

  • 肉食獣では比較的少ない。

  • 雑食性のクマやサルではみられることがあります。

  • ヒトの近縁種や飼育下の動物では、糖分の多い餌の影響で虫歯が増えることもあります。

一方、知覚過敏は虫歯だけでなく、

  • 歯の摩耗

  • エナメル質の欠損

  • 歯根の露出

などでも起こります。野生動物では高齢個体ほど歯が摩耗しているため、条件としては十分あり得ます。

しかし、ヒトのように「冷たいものがしみる」という症状を確認する手段がありません。

仮にシカが知覚過敏だったとしても、

  • 雪を食べる量が減った。

  • 日なたで雪を舐める。

  • 流水より日中に温まった水たまりを選ぶ。

といった行動を示す可能性は考えられますが、それを知覚過敏の結果だと証明することはほぼ不可能です。飲水場所の選択には、水質、捕食リスク、社会関係など多くの要因が絡むからです。

一方で、飼育動物では歯痛による行動変化はよく知られています。

例えば、

  • 硬い餌を避ける。

  • 片側だけで噛む。

  • 食べる速度が遅くなる。

  • 採食を途中でやめる。

などは歯科疾患の重要なサインです。

しかし、「冷たい水だけを嫌がる」という報告は、少なくとも獣医学では一般的ではありません。理由の一つは、犬や猫などは人間ほど極端に冷たいものを日常的に摂取する機会が少ないためです。

あなたの質問からさらに発展させると、雪国の野生動物では、

歯に問題を抱えた個体ほど、冬の水分補給が不利になるのではないか。

という仮説も立てられます。

もし知覚過敏や歯痛によって雪をかじることが苦痛になるなら、

  • 融雪水が得られる場所をより利用する。

  • 氷化した雪ではなく柔らかい雪を選ぶ。

  • 摂食時間や行動範囲が変化する。

といった影響が現れる可能性があります。

ただし、現在の野生動物学では、このような「歯科疾患が冬季の水分摂取行動に与える影響」を扱った研究はほとんどありません。

むしろ、このテーマで最も現実的に調べられるのは、あなたが普段活用されているトレイルカメラです。もし個体識別できる動物について、

  • 高齢で歯の摩耗が疑われる個体と若齢個体とで雪の食べ方に違いがあるか。

  • 固い雪面をかじる際に途中でやめたり、頭を振ったりする個体がいるか。

といった行動を比較できれば、知覚過敏や歯科疾患の影響を示唆する貴重な観察になるかもしれません。現時点では、こうした行動生態学的な観察はほとんど蓄積されていない分野です。








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