2018/12/08

イチモンジセセリがオトコエシを訪花する羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2018年9月上旬

山麓の道端に咲いたオトコエシの群落でイチモンジセセリParnara guttata)が訪花していました。
意外にもこの組み合わせは初見でした。
いつものように翅をしっかり閉じて吸蜜しています。
隣接する花には歩いて移動することもあります。
オトコエシの花に薄黄緑色のコハナグモ?が潜んでいたのですが(どこに居るか分かりますか?)、イチモンジセセリとはニアミスせず、捕食シーンは撮れませんでした。

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:44〜)
日没前の夕方でハイスピード動画を撮るにはやや薄暗いのですが、動画編集時に自動色調補正を施して少し明るく加工しました。
1/8倍速のスーパースローで見ても、イチモンジセセリの羽ばたきは素早く独特のリズムでした。


イチモンジセセリ@オトコエシ訪花吸蜜

雨天時にロータス効果を発揮するサトイモの葉



2018年9月上旬

激しい雨が降っているときを見計らって家庭菜園のサトイモ(里芋)畑を見に行きました。

サトイモの葉は撥水性が極めて高いために、いくら雨が降っても葉が濡れることはありません。
付着した雨水は表面張力で水滴となり、葉を揺らすだけで水銀のように滑らかに動き、葉から自然に転がり落ちてしまいます。
光合成の妨げとなる汚れが葉の表面に付着していても、雨が降れば汚れは動く水玉に取り込まれ、自然に流れ落ちてしまうのです。(自浄作用)。
これをロータス効果と呼びます。
ロータスとはハスの英語名(lotus)ですが、ロータス効果は蓮だけでなくサトイモの葉などにもあります。


▼関連記事(前年の撮影)
撥水性の高いサトイモの葉でロータス効果の実演

前回はロータス効果を実演するために雨上がりの葉を手で揺らしましたが、今回は雨が降っている最中の様子を撮りに来たのです。
サトイモの葉が傾いていると、雨の水滴は自然に零れ落ちてしまいます。
大きく開いた葉の中央の凹みに幾つかの水滴が合流し溜まっていきます。
やがて大きくなった水滴が凹みから溢れて一気に流れ落ちる様が、見ていて気持ちいいですね。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/12/07

メドハギの花蜜を吸うツバメシジミ♀



2018年9月上旬

川沿いの堤防に生えたメドハギの群落でツバメシジミ♀(Everes argiades hellotia)が訪花していました。

閉じた翅を擦り合わせ、後翅の尾状突起を触角のように動かしています。
鳥類などの捕食者は急所の頭部を狙ってくるので、身体の前後を誤認させる自己擬態で身を守っているのです。
よく似たヒメシジミにはこの尾状突起がありません。

後半は翅を半開きにしてくれて、翅表が黒褐色なので♀と判明。
ツバメシジミの食草はマメ科なので、ひょっとすると♀が吸蜜のついでにメドハギの葉に産卵していた可能性もあります。
しかし撮影アングルがいまいちで、腹端がよく見えませんでした。
私が横に少し移動したら飛んで逃げられました。
地面すれすれの低空を飛び、奥の草むらに消えました。
羽ばたくと黒い翅がちらついて見えます。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ツバメシジミ♀@メドハギ訪花吸蜜

桜の茂みに隠れるゴイサギ成鳥の赤い目(野鳥)



2018年8月中旬

池の畔の桜の木に夜行性のゴイサギNycticorax nycticorax)成鳥が塒を取って昼寝しています。
迷彩模様のゴイサギ幼鳥は昼間も結構元気に遊んでいます。
一方、成鳥はとても警戒心が強いようで、たいてい枝葉の茂みの奥に隠れています。
幼鳥の群れが休んでいる近くに居るはずだと思って必死で探さないと絶対に見つけられません。
忍法葉隠れの術。

翌日も同じ桜の樹上で探すと、真っ赤な目だけが桜の葉の隙間から覗いていました。
ときどき瞬きするだけで他に動きがありません。
こわっ!

ゴイサギは鳴き声も不気味ですし、こんな血走った目に睨まれたら、昔の人はかなり怖がったはずです。
妖怪や物の怪はこうして生まれたのかもしれませんね。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ゴイサギ成鳥(野鳥)@池畔:桜樹上
ゴイサギ成鳥(野鳥)@池畔:桜樹上

2018/12/06

ホソバセダカモクメ(蛾)の幼虫がアキノノゲシの種子を食べる際のトレンチ行動



2018年9月上旬

田園地帯の農道沿いに咲いたアキノノゲシの群落で丸々と太ったホソバセダカモクメCucullia fraterna)の幼虫を2頭見つけました。
アキノノゲシはホソバセダカモクメ幼虫の食草として知られているので、この組み合わせは不思議ではありません。
しかし今回の幼虫は2頭とも葉ではなく実を食害していました。
この記事では左側の個体bに注目します。

アキノノゲシの花が散ると、実が膨らんで種子と冠毛が作られます。
ホソバセダカモクメの幼虫は、その実につながる柄を数センチに渡ってかじり、傷をつけていました。
しかし先端の実を切り落とさないように、柄の表面だけを注意深く甘噛みしています。
やがて傷つけられた細い柄が萎れて折り曲がると、ホソバセダカモクメ幼虫は実の中の種子を食べ始めました。

ホソバセダカモクメ幼虫の種子食は2年前から気になっていたテーマなので、ようやく決定的な証拠映像が撮れて感無量です。

▼関連記事(2年前の撮影)
ホソバセダカモクメ(蛾)の幼虫はアキノノゲシの綿毛を食べる?

このように食べ方を工夫する様子がとても興味深く思いました。
わざわざ手間暇かけてでも種子を食べるということは、単純にアキノノゲシの葉を食べるよりも種子の方が栄養価が高いのでしょう。
幼虫が育って体重が増すと細い柄に掴まれなくなり、実を食べるためには柄をかじって萎れさせる必要があるのでしょうか?

ところでアキノノゲシと言えば、植物体を傷つけると白い乳液を分泌することが有名です。
これは草食動物に対する忌避物質を含んでいるのだそうです。

福田晴夫、高橋真弓『蝶の生態と観察』という本の「第5章:幼虫の食物と摂食行動」に似たような習性が書いてあったのを思い出しました。

 食痕をつけるときに、傷口から乳液や蜜が分泌されるような植物に対しては、葉脈にかみ傷をつけて葉先をしおらせるように下垂させてから摂食する習性が見られる。たとえば、イヌビワ――イシガケチョウ、キジョラン――アサギマダラ、ネムノキ――キチョウ、などからミドリシジミ類まで似たような習性が広く認められる。しかし、この問題はなぜか深く研究されたことがない。(p95より引用)


こうした摂食前行動は蝶類に限らず他の昆虫でも知られています。
私は未見ですけど例えば、クロウリハムシの成虫が有名です。

摂食の際、まず、葉を円形に傷つけ、円形の中の葉を食べる。これを「トレンチ行動」という。植物が出す防御物質(苦味や粘性がある)の流入を遮断する効果があると考えられている (昆虫エクスプローラのサイトより引用)

 クロウリハムシは、ウリの葉を円形に傷つけていく。それから、その円の中の葉を食べる。この奇妙な習性は、先に周りを傷つけておくことで、植物が出す防御物質や苦い汁液の流入を止めていると考えられている。円の傷の中の葉っぱは、きっと食べやすくておいしくなるのだろう。(石井誠『昆虫のすごい瞬間図鑑:一度は見ておきたい!公園や雑木林で探せる命の躍動シーン』p178より引用)


俄然興味が沸いてきた私は、この問題を自分なりに少し追求してみることにしました。
ホソバセダカモクメ幼虫とアキノノゲシを採集して飼育しようか迷ったのですが、この時期は忙しくて余力がありませんでした。
飼育下でもう一度同じトレンチ行動をするかどうか追試するとともに微速度撮影で記録したいところです。

(もう1匹の幼虫も同じ食べ方をしていたので、再現性は大丈夫そうです。)
しかしアキノノゲシを切り花にして花瓶に活けるのでは茎の切り口から乳液が流出してしまい、幼虫のトレンチ行動が再現しなくなりそうです。※


※ 乳液が流出した後の実を与えたら幼虫がトレンチ行動をしなくなり、更にその状態で実や柄に乳液を予め塗っておくとトレンチ行動がまた見られるようになれば、かなり強力な証明になりそうです。(机上の空論)
アキノノゲシの株を根ごと掘り採って鉢植えにするか、種子から鉢植えで育てる必要があるとなると、実験の準備が大変そうです。
また、ホソバセダカモクメ幼虫がアキノノゲシの葉を食べる前にも乳液対策のトレンチ行動をするのかどうか、知りたいところです。

幼虫を飼育する前に出来ることとして、まずはアキノノゲシの柄を萎れさせない状態で実を傷つけると乳液を分泌するか実験してみましょう。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→もう一頭の幼虫もトレンチ行動



【参考文献】
竹内将俊, & 田村正人. (1993). ウリキンウワバ幼虫のウリ科寄主植物上でのトレンチ行動. 日本応用動物昆虫学会誌, 37(4), 221-226. 
(Google Scholarで検索すると全文PDFが無料で読めます。)

ウリ科植物を材料にした実験結果を読んでみると、今後の参考になりました。

・野外の自然状態の葉に対し,茎を切って水差し状態にした無傷の葉ではトレンチ率は低かった。
師管液の量は野外状態の葉で多く,また茎を切って水差し状態にした無傷の葉では切断からの放置時間が長いほど少なかった。
・自然状態の葉へ幼虫を放すと,最初の数分間はトレンチなしで摂食し,その後トレンチ行動に移るのが一般的であった。
・トレンチ行動を詳細に観察すると,ウワバ幼虫は,まず主要な葉脈に傷をつけ師管液を外に排出させた後,円状に溝をつけることが多く,また口器を掃除する行動を見せた。口器に多少の粘性物質が付着しても,最初に葉脈を傷つけることで多量の師管液の排出が行われるなら,サークルはつけやすく,その後の摂食は容易になろう。 



【追記】
ホソバセダカモクメ幼虫がオニノゲシの葉を食べていたときには、傷口から滲む白い乳液を気にしていませんでした。
トレンチ行動もしていませんでした。
▼関連記事(8年前の撮影) 
オニノゲシの葉を食すホソバセダカモクメ(蛾)幼虫
ホソバセダカモクメ(蛾)幼虫b@アキノノゲシ実柄噛り
ホソバセダカモクメ(蛾)幼虫b@アキノノゲシ実柄噛り
ホソバセダカモクメ(蛾)幼虫b@アキノノゲシ種子食

水面の照り返しを浴びて佇むゴイサギ幼鳥(野鳥)



2018年8月中旬

ゴイサギNycticorax nycticorax)の幼鳥が池畔の落枝に片足立ちで休んでいます。
昼塒で幼鳥は目覚めていて、池の水面をじっと見つめています。
池で泳ぐ鯉を眺めているのかもしれません。
木陰なのに水面からの照り返しでゴイサギ幼鳥がチラチラと明るく見え、なかなかフォトジェニックな絵になりました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ゴイサギ幼鳥(野鳥)@池畔:落枝+水面照り返し
ゴイサギ幼鳥(野鳥)@池畔:落枝+水面照り返し
ゴイサギ幼鳥(野鳥)@池畔:落枝+水面照り返し



2018/12/05

飛べ!キボシアシナガバチ♂【ハイスピード動画】



2018年9月上旬

山際の道端の草むらでキボシアシナガバチ♂(Polistes nipponensis)を見つけました。
初めはクズの葉に乗って休んでいて、次に少し飛んですぐ隣のススキの葉に移動しました。

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に切り替えて撮ってみました。(@0:11〜)
顔色が白いかどうか確認できず仕舞いでしたが、触角の先がカールしているので雄蜂でしょう。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


キボシアシナガバチ♂@クズ葉

リンゴ園を守る鳥獣害対策グッズ類



2018年9月上旬

山麓の果樹園でリンゴの果実が赤く色づき始めました。
熟して収穫するまでに鳥獣による食害を防ぐため、リンゴ園農家は色々と涙ぐましい工夫をしています。

まず、光るテープが何本も木の枝に結び付けられ、風にたなびいていました。
このテープは両面がメタリックな赤と銀色の2色になっていて、反射光がチラチラする効果があります。 (防鳥テープ赤銀)
これは果樹園以外にもスズメ対策として秋の田んぼによく張り巡らされているのを昔から見かけていました。(映像公開予定)



オレンジ色に黒い縞模様の虎の張りぼてが枝から吊り下げられていました。(防獣タイガー風船)
ときどき山から下りてくる野生ニホンザルの群れへの対策だと思われますが、こんな子供騙しのような案山子が果たして効果あるのか、個人的には甚だ疑問です。
初めは見慣れない物体に不審がるかもしれませんが、人畜無害(まさに張子の虎)だとすぐに見破られ、慣れてしまうでしょう。



フクロウの模型も吊り下げられていました。
大きな目が鏡になっていて、風が吹いて向きが変わると、目が反射してピカピカ光ります。
これだけはネット検索しても見つからず、正式名称が不明です。
確かに鳥を怖がらせる効き目がありそうな気がするのですけど、目が光る角度は限られていますし、今はもう売られていないということは、残念な結果に終わったのでしょう。


矢崎葉子『カラスバトル』を後日読んでいたら、東急ハンズで売られている鳥避けグッズを紹介した中に「タカくん」という似た商品を見つけました。(本の表紙の右下にも写真が小さく載っています)
「鷹を模した下敷きみたいなもので目の部分がミラーになっている」のだそうです。(p28-29より)


現在は首を振る動きをしたり、もう少しリアルな造形に改良されたフクロウ型の防鳥具が売られています。
私は未だ実際の食害シーンを見たことがないのですけど、リンゴ園を悩ませている害鳥はヒヨドリでしょうか。

鳥害の本を読んで勉強してみると、複数の対策法を組み合わせて使うのが良いとされています。
こうした鳥獣害対策グッズの有効性を実証するために、可能ならばライブカメラやカメラトラップを設置して果樹園を終日監視してみたいものです。



最近では莫大な投資をして果樹園全体をネットやハウスですっぽり覆ってしまい、がっちり食害対策する農家も見かけます。
コストを回収できる利益があり、リンゴの木の光合成と授粉を妨げなければ、これが一番なのかもしれません。

※ 日没前に撮った薄暗い映像を編集時に自動色調補正を施しています。


防鳥テープ赤銀+防獣タイガー風船+フクロウ型鏡@リンゴ園


【追記】
宮崎学、小原真史『森の探偵―無人カメラがとらえた日本の自然』という本を読んでいたら、獣害対策についても動物カメラマンの第一人者らしい考察やヒントが散りばめられていました。
けもの道と接している田畑には、昔はよく案山子が立っていましたが、近ごろは少なくなってきました。あれは人形を人間に見せかけて視覚的に威嚇するだけでなく、汗や匂いが染み付いた布や動物の皮の匂いを「嗅がす」ことで嗅覚に訴えるものでもあったようです。 (p286より引用


匂いによる忌避効果は、鳥類には期待できません。
哺乳類による食害対策として、オオカミの尿そのものを輸入した商品が「ウルフピー」として売られています。
ニホンオオカミは既に絶滅して久しいですけど、狼の尿の匂いを嗅いだ動物は本能的にその場所を忌避するようになる、という触れ込みです。
しかし実践では効果が無かったという報告もあり、決定打にはなっていないようです。

2018/12/04

オオイヌタデ(白花)の花蜜を吸い、飛び立つヒメシジミ♂【HD動画&ハイスピード動画】



2018年9月上旬

住宅地の道端に咲いたオオイヌタデの群落でヒメシジミ♂(Plebejus argus micrargus)が訪花していました。
白く小さな花で翅を半開きに開閉しながら吸蜜しています。
花蜜を求めて花序から花序へ渡り歩きます。

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@5:17〜)
なかなか飛んでくれないので、帽子を投げつけました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ヒメシジミ♂@オオイヌタデ(白花)訪花吸蜜
ヒメシジミ♂@オオイヌタデ(白花)訪花吸蜜
ヒメシジミ♂:翅表@オオイヌタデ(白花)訪花吸蜜
ヒメシジミ♂:翅表@オオイヌタデ(白花)訪花吸蜜
ヒメシジミ♂:翅裏@オオイヌタデ(白花)訪花吸蜜
ヒメシジミ♂:翅裏@オオイヌタデ(白花)訪花吸蜜



池の岩場で羽繕いするカルガモ(野鳥)



2018年8月中旬・午後17:10・気温26℃

蓮池の亀がいつも甲羅干している岩場をこの日は3羽のカルガモAnas zonorhyncha)が占領していました。

岩に上陸している個体は先客の亀を追い払ったのか、それともたまたま空いていたから岩に登ったのか、ちょっと興味があります。
この岩場にライブカメラを仕込んで一日中監視したら楽しそうです。

かなり人馴れしており、私が近寄って撮影しても逃げずに羽繕いを続けています。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/12/03

樹洞に帰巣するニホンミツバチ♀を空中で待ち伏せるキイロスズメバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】



2018年9月上旬
▼前回の記事
ニホンミツバチの巣がある樹洞を深夜に観察【暗視映像】

クリの樹洞に営巣したニホンミツバチApis cerana japonica)のコロニーを3週間ぶりに定点観察。
すると、2匹のキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)がニホンミツバチを襲撃しているところでした。
巣口がある樹洞の手前で外を向いてホバリング(停空飛翔)し、帰巣するミツバチのワーカー♀を狩ろうと待ち構えています。
天敵のスズメバチに襲撃を受けたニホンミツバチ側は、門衛がクリの幹で振身威嚇しているはずです。
しかし、巣がある樹洞は手前の藪で覆われていて、振身威嚇の様子が見えませんでした。

ホバリング中のキイロスズメバチ♀が獲物と誤認したのか仲間に襲いかかり、空中で同士討ちになりました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイ(@0:45〜0:52)。
2匹共にもんどりうって墜落したものの、すぐ間違いに気づいて待ち伏せホバリング(戦闘空域)に復帰しました。
もしかするとキイロスズメバチ同士で狩場における縄張り争いがあるのでしょうか?
同じコロニー出身ではない可能性も考えられます。

240-fpsのハイスピード動画に切り替えて撮ってみました。(@1:23〜)
木陰は昼間も薄暗く、画質が粗いです。
鬼のいぬ間にミツバチの外役ワーカー♀が次々に飛び交っています。
命がけで帰巣するニホンミツバチ♀が栗の木を覆う草の葉に衝突すると、葉が揺れました。
ようやくキイロスズメバチ♀が茂みの陰から現れ、待ち伏せホバリングを始めました。
しかし今回の観察で、狩りの成功シーンは見れませんでした。


ニホンミツバチの対スズメバチ防衛法として、蜂球による蒸し焼き作戦が有名です。
あれはオオスズメバチの斥候をミツバチの巣内に誘き寄せてから一斉に覆い被さり胸部飛翔筋による発熱で高温に弱いオオスズメバチを殺して退治するのです。
しかしキイロスズメバチはその手には乗らず、ニホンミツバチの巣内には入りません。
いつもミツバチの巣の近くの空中でホバリングしながら一匹ずつミツバチを狩るので、ミツバチ側の損害もあまり大したことないのかもしれません。(全滅はしない?)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


キイロスズメバチ♀@ホバリング+待ち伏せ@ニホンミツバチ巣:クリ樹洞前
キイロスズメバチ♀2@ホバリング+待ち伏せ@ニホンミツバチ巣:クリ樹洞前



熟柿を食べて鳴く♪ハシボソガラス(冬の野鳥)



2017年12月上旬

民家の庭に植えられたカキノキはもう完全に落葉していて、枝に実った果実も熟して渋が抜けたようです。
ハシボソガラスCorvus corone)が樹冠に止まり、鳴いてから熟柿を啄みました。
最後はどこかに飛び去りました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ハシボソガラス(野鳥)@カキノキ樹冠+熟柿採食

2018/12/02

オトコエシを訪花するコアオハナムグリ



2018年9月上旬

山麓の道端に咲いたオトコエシの群落で夕方にコアオハナムグリGametis jucunda)が訪花していました。
食餌かと思いきや口器は動いていないので、ただ休んでいるだけかもしれません。

※ 日没前のやや薄暗い映像に動画編集で自動色調補正を施しています。


コアオハナムグリ@オトコエシ訪花摂食

昼塒の桜樹上で羽繕いするゴイサギ成鳥(野鳥)



2018年8月中旬

ゴイサギNycticorax nycticorax)幼鳥の集団塒の周囲を探すと、成鳥も一羽見つけました。
池の畔に立っている桜の木の茂みの奥に隠れていました。
成鳥は幼鳥よりも警戒心が強く、隠れ方が上手いようです。

夜行性のはずなのに覚醒しており、大きく欠伸をしてから羽繕いを始めました。


ゴイサギ成鳥(野鳥)@池畔:桜樹上+羽繕い

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