2019/06/22

スズバチ♂:身繕いからの探雌飛翔



2018年9月上旬

用水路沿いの草むらでスズバチ♂(Oreumenes decoratus)がカナムグラの葉に乗って休んでいました。
日光浴しながら身繕いしています。

この個体は、スズバチにしてはトレードマークである黄紋の赤味が強く見えて、一瞬、見慣れない別種か?と思ったぐらいです。

(映像を見直すとそうでもないので、このときは日射病で頭がボーッとしていたのかもしれません。)
背側から撮っているので顔色は見えないものの、触角の先が鈎形に曲がっているので、雄蜂♂でしょう。

やがて飛び立つとハチミツソウ(別名ハネミギク)の花が咲いた群落を飛び回り始めました。
ハチミツソウで吸蜜する訳でもないので、交尾相手を探す探雌飛翔なのでしょう。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


スズバチ♂@カナムグラ葉

夕方の中洲で採食・脱糞するコチドリ(野鳥)



2019年4月下旬・午後18:20〜18:26(日の入り時刻は午後18:27)

日暮れ時に、見慣れない小型の水鳥が川の中州を走り回っていました。
帰ってから名前を調べてみると、コチドリCharadrius dubius curonicus)のようです。
茶色と黒、白という体色が見事な保護色になっていて、立ち止まると周囲の石や砂の色に溶け込んで全く見つけられなくなります。
水際に近い泥の上を走り回り、ときどき何か虫を啄んでいます。
立ち止まったついでに、砂地にポトリと白い糞を排泄しました(@4:24)。

※ 日没間際の夕方に撮った薄暗い映像なので、動画編集時に彩度を上げています。


コチドリ(野鳥)@川:中洲
コチドリ(野鳥)@川:中洲

池から岸に飛び上がって上陸するカルガモ♀♂(野鳥)



2019年4月下旬

春の池でカルガモAnas zonorhyncha)の♀♂ペアが対面してお辞儀を繰り返していました。
しかし♂の求愛は実らず、ペアは交尾しませんでした。
(映像はここから。)

岸に向かってゆっくり泳いでいた2羽のカルガモが力強く羽ばたくと石垣の護岸に飛び上がりました。
♀L、♂Rの順に相次いで上陸しました。
陸上で求愛を再開するかと思いきや、互いに近づくこともなく、池の方に向き直り各々が羽繕いを始めました。

映像の後半は、池から岸の石垣に飛び上がる様子を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
羽ばたくだけでなく、背丈よりも高いほぼ垂直の石垣を足を使ってよじ登っていることが分かります。

実はこれ、ようやく動画に撮れた念願の行動です。
冬に結構ムキになって撮ろうとしたときは、物に出来ませんでした。
今回は無欲・無心でカルガモの求愛行動の続きを撮っていたら、ひょいと上陸してくれたのです。
次に機会があれば、上陸シーンをハイスピード動画で記録したいものです。


2019/06/21

川に潜って魚を探すカワウ(野鳥)



2019年4月下旬・午後17:12

川の中流域で1羽のカワウPhalacrocorax carbo hanedae)が潜水漁を繰り返していました。
流れは穏やかですが、緑色の藻で川の水が濁っているため、カワウが一度潜ると次にどこから浮上するか予測不能です。(神出鬼没)
カワウが潜るのと入れ替わるように、手前の水面で大きな魚が跳ねました。(@0:39)


カワウ(野鳥)@川+潜水漁

早春の河川敷で鳴く♪ホオジロ♀(野鳥)地鳴き



2019年4月下旬

夕方の河川敷で枯れたままの葦原にホオジロ♀(Emberiza cioide)が止まっていました。
小声でチチッ♪と繰り返し鳴いています。(地鳴き)
少し遠いし川の音にかき消されて地鳴きがよく聞こえないので、動画編集時に音量を上げてみました(音声の正規化)。

最後は飛び立ちました。


【追記】
山形新聞社『やまがた野鳥図鑑』の解説によると、
 ホオジロ類の地鳴きは「チッ」だが、ホオジロだけは「チチッ」、または「ツチチッ」と1音ではない。古称の「しとど」もこの「ツチチッ」からきているようだ。(p54より引用)
確かにそう言われると、その通りですね。
ホオジロの地鳴きは、チチッ(2声)、またはツチチッ(3声)



ホオジロ♀(野鳥)@河原:枯れ葦原♪
ホオジロ♀(野鳥)@河原:枯れ葦原♪

2019/06/20

マメドクガ(蛾)幼虫はイネ科の草も食べる

マメドクガの飼育記録#8



▼前回の記事
休眠越冬を始めたマメドクガ(蛾)若齢幼虫の微動【100倍速映像】

前年から飼育下で越冬させていたマメドクガCifuna locuples confusa)の幼虫aは、春になってもなぜか目覚めませんでした。
恥ずかしながら私は虫の飼育がいつまで経っても上達せず、特に冬越しさせるのが鬼門です。



2019年4月下旬

川沿いの堤防に立つ小屋の東側で新たに越冬明けの別個体bを見つけました。
地面から少し上のコンクリート基礎に脱皮殻(抜け殻)が残されていて、その手前に生えたイネ科の雑草にマメドクガの亜終齢幼虫bが居ました。
イネ科の葉先に食痕があったので驚きました。
マメ科作物の害虫として悪名高いマメドクガ幼虫がイネ科も食べるとは意外に思いました。
非常に残念なことに、このときカメラのバッテリーが切れていて、証拠写真を1枚も撮れませんでした。
食草ごと採集して持ち帰り、飼育下で再現させてみましょう。
一緒に採集した抜け殻(脱皮殻)の写真を掲載予定。

ちなみにイネ科植物の穂が育つまで待って1ヶ月後(5月下旬)に現地を再び訪れると、幼虫が食べていたのはカモガヤ(=オーチャードグラス)と判明しました。




カモガヤ@マメドクガ(蛾)幼虫b採集地・全景
カモガヤ穂@マメドクガ(蛾)幼虫b採集地



「草むしり」と称して、近所に生えていたイネ科の雑草(種名不詳)を根こそぎ毟り取ってきました。
そのままプラスチック容器(豆腐パックの再利用)に入れて水をやり、マメドクガ幼虫bを放しました。
幼虫の大きさと比較するために豆腐パックを採寸すると、出っ張った縁も含めて13×15×4.5cm。
飼育環境に数日間慣らした後で、イネ科植物の葉を食べている証拠映像がようやく撮れました。


食欲旺盛の幼虫は葉縁に脚で跨るようにしがみつき、一心不乱に葉を蚕食しています。
頭楯は真っ黒です。

頭部の横から生えている黒くて長い毛束が、この個体は右側だけ欠損しています。
飼育容器内に再現した草むらを元気に徘徊します。
撮影時の室温は22.1℃、湿度33%。

「マメドクガ」という和名は少し誤解を招くかもしれません。
必ずしも名は体を表さず、実はもっと広食性であることが分かりました。
いつもお世話になっている「みんなで作る日本産蛾類図鑑」サイトを参照すると、マメドクガの「幼虫食餌植物」として以下のように列挙されていました。

マメ科:ダイズ、フジ、バラ科:カイドウ、ニレ科:ケヤキ、ユキノシタ科:ウツギ、ブナ科コナラ属:コナラ、クヌギ、ニレ科:エノキ、バラ科:バラ
既知の食草リストにイネ科は含まれていませんでしたので、ささやかながら新しい知見になります。
ここ北国では、春になって根雪が溶けても本来適した食草がなかなか生えてこなくて、あまり好き嫌いを言ってられないのでしょう。



つづく→#9:脱皮前の眠で微動するマメドクガ(蛾)亜終齢幼虫♂【100倍速映像】


マメドクガ(蛾)亜終齢幼虫♂b:側面@イネ科植物sp葉+食害
マメドクガ(蛾)亜終齢幼虫♂b:顔@イネ科植物sp葉+食害
マメドクガ(蛾)亜終齢幼虫♂b@イネ科植物sp・全景
マメドクガ(蛾)亜終齢幼虫♂b@イネ科植物sp・全景

包装袋を開けてクッキーを食べるハシブトガラス【野鳥】



2019年4月下旬

私が池畔でササゴイの漁を撮っていたら、ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が飛来し、目の前を左に横切りました。
一瞬の出来事なので、1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
何か真っ赤なビニール袋を嘴に咥えています。
辺りは桜の花が満開に咲いています。

咄嗟に流し撮りすると、池の岸に降り立ったカラスは、運んできた赤い袋を岩陰に置きました。
貯食するのかと思いきや、足でしっかり押さえつけながら頑丈な嘴で菓子袋を器用に引き裂きました。
対岸まで少し遠くて包装のラベルまでは見えないのですけど、赤い袋には見覚えがあり、キャラメルコーンまたはカッパえびせんのような気がしました。



しかし中味はスナック菓子ではなくて、ハシブトガラスはカントリーマアムのようなチョコレート色の丸いクッキーを取り出しました。(@0:27)
花見客の落とし物を拾って(かっぱらって)来たのでしょう。
(カントリーマアムでは似たような赤い袋に入った商品を見つけられませんでした。)
このお菓子の商品名を分かる人がどなたかいらっしゃいましたら、是非教えて下さい。

お菓子を食べる合間に、カラスは池の水を飲んで喉を潤しています。(@0:33)
焦げ茶色のクッキーを足元の岩に置き直すと(@1:04)、少しずつ千切って食べ始めました。
袋の中に残ったクッキーの破片も食べているようです。
後ろ姿では食事シーンがよく見えないのが残念です。
袋の中味を池にぶちまけて水に浸し、水面に浮いたクッキーを食べているのかもしれません。
お菓子を食べ終えたカラスは、包装の袋はその場に残したまま、池の岸から右に飛び立ちました。(@2:52)

しばらくすると(5分後)、いつの間にかハシブトガラスが同じ岩場に戻って来ていました。
(ただし同一個体とは限りません。)
食べ残しのクッキーを啄んでから、今度は左へ飛び去りました。

なぜかこの場所はハシブトガラスにとってお気に入りの食堂らしく、後日にも同一個体(?)が餌をわざわざここに運んで来て食べていました。

▼関連記事 
キノコ?を食べるハシブトガラス(野鳥)

余談ですが、ハシブトガラスがクッキーを食べている最中に、少し右の水面にコイ(鯉;Cyprinus carpio)が顔を出しました。(@2:03)
カラスが池の水面にこぼした菓子の匂いに誘引されたのかもしれません。
カラスの周囲を泳ぎ回って口をパクパクさせています。
ただの口呼吸というよりも、餌乞い行動のような気がします。
この池では鯉に給餌するヒトが多いので、条件反射で岸に集まった鯉はよく餌乞いをしています。
水中ではもっと多くの小魚がカラスの周りに集まってきていそうです。(このアングルでは見えない)

カラスが池の魚を積極的に捕食することはないでしょう。
一方、ある地方のササゴイButorides striatus amurensis)は、水面に生き餌の虫や疑似餌の物体(木の枝や木の実など)を落として待ち伏せ、近づいてきた魚を捕食する文化があるそうです。
今回ハシブトガラスの食事シーンを横で見ていた魚食性のササゴイが、それをヒントに「撒き餌漁」(道具を使った狩り)をひらめいて会得する可能性がありそうです。
絶好のチャンスなのに、残念ながら池畔で2種の鳥は互いに無関心でした。(少し遠かった?)



人が池に餌を投げて魚があつまってくる―眼の前の光景をなんども見ているうちに、ササゴイは、木の枝や木の実を投げることをおぼえたのではないでしょうか。そうして、疑似餌をつかって魚釣りをすることを学習していったのだと考えられます。 (国松俊英 『魚釣りの名人ササゴイ』p62より引用)





【追記】
中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』によると、
カラスが食べ物を水に浸している光景を見たことはあるでしょうか? 繁殖期の親は、雛に給餌する際に、食べ物に水を含ませて与えています。ビスケットなどの堅めの食べ物を柔らかくするためという説がありますが、パンなども浸しているので、一概には言えません。 (p77より引用)
今回のハシブトガラスも、クッキーを水に浸して軟化させていた可能性がありそうです。
映像を見直すと、1回目に飛び去ったときに喉袋が大きく膨らんでいました。
したがって、水を含ませたクッキーを雛に給餌するために巣へ持ち帰ったのかもしれません。



【追記2】
柴田佳秀『うち、カラスいるんだけど来る? :カラスの生態完全読本』によれば、
せんべいやスナック菓子は一度、水に浸して柔らかくしてから食べる。 (p36より引用)

2019/06/19

アオサギの飛翔・旋回(野鳥)



2019年4月下旬

青空と白い雲を背景に1羽のアオサギArdea cinerea jouyi)が優雅に飛んでいます。
私の頭上を何度も旋回してくれました。
堤防に立っている私の存在を警戒して、川に着水しようか迷っているのかな?
結局、アオサギは川から離れるように飛び去ってしまいました。


アオサギ(野鳥)@飛翔

虫を解体・捕食するモズ♂(野鳥)



2016年10月上旬・午前6:06(日の出時刻は午前5:42)・くもり

郊外の田んぼに隣接した住宅地の民家の屋根で早朝からモズ♂(Lanius bucephalus)が八木式アンテナの天辺に止まっていました。

嘴を足元のアンテナに擦り付けているのかと思いきや、何か獲物を解体しているところでした。
遠くてよく見えませんが、獲物はおそらく昆虫のようです。(細長いのでトンボ?)
獲物を八木式アンテナに突き刺して早贄にしたら面白かったのですが、その場で食べました。

食後のモズ♂は尾羽をピクピクと上下しながら、縄張りの刈田(稲刈り後の田んぼ)を見渡しています。



2019/06/18

秋風の強い堤防で休むモンシロチョウ



2018年11月中旬

河原の堤防に咲いたブタナの群落で訪花していたモンシロチョウPieris rapae)が吸蜜後に少し飛び、花が散った後の綿毛(冠毛)に着陸しました。
閉じた翅が秋風に煽られながらも、必死にしがみついて休んでいます。

もう1頭は、なぜか土手の枯れた芝生に着陸して休んでいました。
この個体も翅を閉じているので、日光浴ではありません。
強い風に飛ばされないようにするだけで精一杯なのでしょう。


【追記】
この花の名前を長らくオオジシバリだと思い込んでいたのですが、外来種(帰化植物)のブタナと分かったので訂正しておきます。


モンシロチョウa@ブタナ花後冠毛+休息
モンシロチョウa@ブタナ花後冠毛+休息
モンシロチョウb@土手:芝生+休息

カエデの花を採食し樹洞の営巣地を物色するコムクドリ♂(野鳥)



2019年4月下旬

昨年、民家の庭木イロハカエデの樹洞で営巣するコムクドリ♀♂(Sturnus philippensis)の育雛を観察しました。

▼関連記事のまとめ
カエデ樹洞に営巣したコムクドリ(野鳥)の定点観察:2018年

その営巣木イロハモミジ(=イロハカエデ)の老木に緑の若葉が茂り始めました。
小さな赤い花が咲いていて、新緑との対比が綺麗です。
そこへコムクドリ♂が単独で飛来しました。
コムクドリは夏鳥ですから、おそらく昨年と同一個体が繁殖のために同じ縄張りに戻って来たのでしょう。

コムクドリ♂はカエデの樹冠から枝を下に下に降りて行きます。
樹洞を何度も覗き込んだものの、完全に中には入りませんでした。
前年の古巣の状態を調べて、今年も営巣に使えるかどうか吟味しているのでしょう。
あるいは巣内に♀が居座って抱卵中なのかな?

(だとすると非常にデリケートな時期なので、私が樹洞内を確認する訳にはいきません。)

その後、コムクドリ♂はカエデの枝に咲いた赤い花を1回、啄みました。
花を採食したのか、花についた虫を捕食したのか、1/5倍速のスローモーションにしても遠くて見分けられませんでした。

最後は、右に飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。


この日、♀の姿を見かけませんでした。
未だ♀とつがいを形成していないのか、あるいは既に樹洞の巣内で抱卵している可能性もあります。


コムクドリ♂(野鳥)@営巣木:イロハカエデ
コムクドリ(野鳥)営巣木:カエデ樹洞(矢印)

2019/06/17

電柱の足場ボルトで鳴く♪ヒヨドリ(野鳥)



2019年4月下旬

街中(ちょっと幅広い路地)の電柱の足場ボルトにヒヨドリHypsipetes amaurotis)が止まり、なぜか家屋の方を向いて鳴いていました。
囀りさえずりなのかな?
最後は聞き慣れた警戒声を鋭く発しながら飛び去りました。
足場ボルトから身を翻して飛び立つ瞬間を1/10倍速のスローモーションでリプレイ。

なんてことない映像ですが、私の記憶ではヒヨドリが電柱の足場ボルトに止まっている姿はとても珍しく(初見かも?)、ちょっとした驚きでした。
私の個人的なイメージでは、ヒヨドリは常に樹上に止まっていて、あまり都市鳥らしくありません。
実は私が撮り始める直前に、このヒヨドリは民家の軒下に植栽された竹の茂みに止まろうとしていました。

鳴き声を声紋解析してみる?





池の畔から飛び去るササゴイ成鳥(野鳥)



2019年4月下旬
▼前回の記事
池の小魚を捕食するササゴイ(野鳥)

池の岸辺に佇むササゴイButorides striatus amurensis)成鳥の手前右の水面にコイ(鯉;Cyprinus carpio)が浮上してパクパクと口呼吸しました。(@0:03〜0:13)
しかし待ち伏せ漁に集中しているササゴイは、目の前の水面をじっと見つめています。
おそらくササゴイにとって鯉は獲物として大き過ぎるため、眼中に無いのでしょう。

結局、魚はもう取れなくなり、ササゴイは諦めて集中力を失った様子。
キョロキョロと辺りを見回しながら、尾羽根を神経質そうに上下にピンピン動かすようになりました。
池の背後の崖に向き直ると、石垣を早足で5、6歩登りました。
そこから池に向かって飛び降りるように離陸し、飛び去りました。
魚が取れなくなったので、漁場を変えるのでしょう。
もしかするとササゴイは翼を羽ばたいて飛び上がる力があまり強くなくて、飛び立つには予めある程度の高度を確保する必要があるのかもしれません。

飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
池の畔の斜面から左へ向かって飛び立ち、すぐに旋回すると池の上空を右へ飛び去りました。


ササゴイ(野鳥)@池畔

2019/06/16

満開の桜並木にてクマバチ♂の占有飛翔と闘争



2019年4月下旬

ソメイヨシノの桜並木のあちこちで、キムネクマバチ♂(Xylocopa appendiculata circumvolans)が満開に咲いた花の周囲に縄張りを張って占有飛翔していました。

桜に訪花する♀と交尾しようと空中でホバリング(停空飛翔)しながら待ち構えているのです。
しかし、実際に桜の花で吸蜜・採餌するクマバチは一匹も見かけませんでした。
クマバチの交尾シーンも私は未見です。
周囲を飛ぶどんな昆虫にも敏感に反応して迎撃にすっ飛んで行くので、蜂にピントを合わせてズームインする暇がありません。
雄蜂にはのんびり花見する余裕など無く、忙しなく必死で飛び回っています。

縄張り内で2匹の♂が出会うと、空中で睨み合いつつ天高く飛び上がりました。
見失ってしまい、その後どうやって勝負の決着が付いたのか分かりませんでした。

5年前にも同じ状況を撮影していますが、♂同士の縄張り争いも観察することが出来たのが今回の収穫です。
▼関連記事
桜の花とクマバチ♂の占有飛行

ホーホケキョ♪と鳴くウグイス♂の囀りさえずりが辺りから聞こえています。


クマバチ♂@ソメイヨシノ訪花+占有飛翔
クマバチ♂@ソメイヨシノ訪花+占有飛翔
クマバチ♂2@ソメイヨシノ訪花+占有飛翔+闘争

路地裏でキスするドバト♀♂(野鳥)



2019年4月下旬

街中の路地裏のしもた屋1階部分の庇の上に2羽のカワラバト(=ドバト;Columba livia)♀♂が寄り添うように並んで止まっていました。
仲睦まじい様子の♀♂カップルです。

初めは各自が羽繕いしていました。
1羽がもう1羽の背後を回り込んで、左右の位置が逆になりました。
右側の個体Rが鳩胸をつきだしながら羽繕いでアピールすると、口づけ(キス)を交わしました。
ところが、近くで見ている私を警戒してか、すぐに離れてしまいました。
別れ際に首元を軽く相互羽繕いしました。(♀→♂?)
少し離れても、各自が羽繕いを続けています。(求愛アピール?)

やがて右側の個体Rが庇の上で方向転換して尻を向けると庇の縁に白い糞をポトリと排泄しました。(@1:04)
脱糞で軽量化したので今に飛び立つぞ…と予想しつつ見ていると、案の定、左の個体Lが先に飛び去りました。
続いて右の個体Rも飛び立ちました。

路地を見上げると、飛び上がったドバト♀♂は、同じ建物の屋上の鉄骨に止まって居ました。
鳩胸の♂が♀に求愛を迫っても、♀は飛んで路地を挟んで反対側のビルの屋上へ逃げました。
♂もすぐに飛んで追いかけます。
この間、鳩は小声でグルルルル…♪と鳴いていましたが、あまり聞き取れませんでした。

引きの絵にしたときに分かるように、実を言うとこの庇は、約40日前にドバトが潜んでいた換気扇口のすぐ下にあります。
(この路地を通りかかる度に換気口フードの中をチェックしているのですけど、鳩が隠れていたのは一度だけでした。)

▼関連記事
排気口のフード内に潜むドバト【冬の野鳥】

ドバトにも縄張りがあるのですかね?
もし足環が付いているドバト(逃げたレース鳩?)であれば、素人にもきっちり個体識別できて、縄張りについて調べられそうです。
できれば営巣地も突き止めたいものです。


ドバト♀♂(野鳥)@路地:庇+求愛
ドバト♀♂(野鳥)@路地:庇+羽繕い

川に着水するコガモ♀♂(野鳥)



2019年4月下旬

コガモ♀♂(Anas crecca)の着水シーンをまとめてみました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

シーン1:
水路で遊泳・採食する群れを撮っていたら、奥の本流から飛来した1羽の♀が水路に着水しました。
羽ばたきながら広げた尾羽を急に下げ上半身を持ち上げるとブレーキがかかり、空中で減速して高度が下がり、水掻きのついた足から着水します。
すぐに採食を開始。

シーン2:
私が川に近づくと、警戒した♂が低空で少し逃げてから川に着水しました。




逆に、警戒心の強いコガモの群れが川から一斉に飛び去る様子は上手く動画に撮れませんでした。

コガモ♀(野鳥)@水路+遊泳
コガモ♀(野鳥)@水路+遊泳
コガモ♂(野鳥)@水路+遊泳
コガモ♂(野鳥)@水路+遊泳
コガモ♂(野鳥)@水路+遊泳

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