マメドクガの飼育記録#9
2019年5月上旬
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マメドクガ(蛾)幼虫はイネ科の草も食べる
食欲を失ったマメドクガ(Cifuna locuples confusa)幼虫bは、食草として与えたイネ科植物を離れ、飼育容器のプラスチック壁面に斜め下向きで静止したままになりました。
照明の当てる角度を工夫して透明な容器をじっくり見ると、幼虫がいつの間にか自身の周囲に大量の絹糸を口から吐いて体軸方向に対して直角に張り巡らしていました。
市販されているこの飼育容器の形状は独特で、一方の側面は平面で、反対側の面は外側にやや湾曲しています。
マメドクガ幼虫は、脱皮のために平面の壁面を選択しました。
これから脱皮する前に、滑りやすいプラスチック壁面でずり落ちないように吐糸で足場を用意しておくのでしょう。
初めはプラスチックに擦り傷、引っかき傷(擦過傷)を付けたのかと早とちりしました。
ノギスで採寸すると、幼虫の体長は約20mmでした。
このとき亜終齢だったことが、後に判明します。
ちなみに『イモムシハンドブック1』p85によれば、マメドクガ終齢幼虫の体長は、35〜40mmとのこと。
脱皮するまで、微速度撮影で愚直に監視します。
100倍速の早回し映像をご覧下さい。
脱皮前の
つづく→#10:終齢幼虫への脱皮
マメドクガ(蛾)亜終齢幼虫b@飼育容器壁面+足場糸+脱皮前眠・全景 |
マメドクガ(蛾)亜終齢幼虫b@飼育容器壁面+足場糸+脱皮前眠 |
マメドクガ(蛾)亜終齢幼虫b@飼育容器壁面+足場糸+脱皮前眠 |
マメドクガ(蛾)亜終齢幼虫b:腹面@飼育容器壁面+足場糸+脱皮前眠 |
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