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2019/04/22

マメドクガ(蛾)幼虫の徘徊運動



マメドクガの飼育記録#6
▼前回の記事
脱皮直後のマメドクガ(蛾)幼虫による海老反り起毛体操

2018年10月中旬

脱皮後にじっとしていたマメドクガCifuna locuples confusa幼虫がようやく活動を再開しました。
枯れかけたクズの葉を横断してから隣のミズナラの葉へ移動して行きます。
再びクズの葉に戻ると、最後はその葉縁を乗り越えて葉裏へ隠れました。
眩しい光を嫌うのかな?

食餌のシーンを撮りたいのですけど、脱皮後も食欲が戻らない点が気になります。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#7:


マメドクガ(蛾)幼虫@クズ葉縁

2019/04/21

センニチコウを訪花するイカリモンガ(蛾)の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2018年10月下旬

林縁の花壇に咲いたセンニチコウ(千日紅)の群落でイカリモンガPterodecta felderi)が訪花していました。
いつものように翅をしっかり閉じて吸蜜しています。
センニチコウの花壇には薄いピンク色の花とマジェンタ(赤紫色)の品種が咲き乱れています。
イカリモンガが花から花へ飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@3:41〜)
翅表の紋様を見るには飛翔シーンをスローモーションで撮るしかありません。

この花壇は通りかかる度にチェックしているのですけど、この日はイカリモンガの他に目ぼしい訪花昆虫は見当たりませんでした。
(小型のアブが一匹だけ)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


イカリモンガ(蛾)@センニチコウ訪花吸蜜
イカリモンガ(蛾)@センニチコウ訪花吸蜜

2019/04/20

ブロッコリーの花でモンシロチョウ♀が交尾拒否



2018年10月中旬

ブロッコリー畑で育ち過ぎた(とうが立った)株に菜の花のような黄色い花が咲いています。
アブラナ科を食草とするモンシロチョウPieris rapae)が忙しなく飛び回っていました。
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。(その後で通常速度の映像が流れます)
紫外線カメラを使わない限り、飛んでいるモンシロチョウの性別は見分けられないので、行動から推測するしかありません。
交尾相手を求める♂の探雌飛翔なのでしょう。
あるいは♀が産卵する場所を物色しながら飛んでいるのかもしれません。
3、4頭が乱舞に参加したものの、交尾には至らずすぐに解散してしまいました。

後半は、ブロッコリーに訪花する個体を撮っていたら、♀の交尾拒否行動も偶然記録されていました。
同じ株の花に複数の個体が相次いで飛来します。
吸蜜中に別個体の接近を感じる度に、閉じていた翅を広げ腹端を高々と持ち上げました。
これはモンシロチョウで有名な♀の交尾拒否行動です。
おそらくこの個体は既に交尾済みの♀で、♂に追い回されたり求愛されるのは煩わしいだけなのでしょう。
飛来した個体も♀にしつこくつきまとったりせずに自分も近くで吸蜜を始めたので、こちらも♀なのかもしれません。(私には外見で性別を見分けられません)
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2019/04/17

ウラナミシジミ♀が後翅を擦り合わせる訳とは?



2018年10月中旬

水路沿いに咲いたセイタカアワダチソウの群落でウラナミシジミ♀(Lampides boeticus)を見つけました。


▼前回の記事(2ヶ月前の8月中旬に撮影)
尾状突起を破損したウラナミシジミの飛び立ち【HD動画&ハイスピード動画】

東北地方をフィールドとする私にとってウラナミシジミは去年まで一度も見たことのなかった珍しい蝶なのですが、今年になってこれが早くも2頭目の出会いとなります。
本種はツマグロヒョウモンと同じく南方系で渡りをする蝶ですから、今年の夏の猛暑や地球温暖化を利用して北進中なのでしょう。



この個体は訪花中ではなく、翅を閉じて蕾に止まり休んでいました。
飛び立つ瞬間を動画撮影しようと私がしつこくちょっかいをかけたら、左右の後翅を擦り合わせる行動を始めました。
地味な動きですけど、これは自衛のための自己擬態行動なのでしょう。


福田晴夫、高橋真弓『蝶の生態と観察』によると、
ウラナミシジミ類などの後翅には、糸のような尾状突起がある。このつけ根には赤斑や黒点などがあり、翅を閉じてとまると、ある種の昆虫の頭部に見えるのかもしれない。後翅をすり合わせるようにして動かすと、1対の尾状突起は、ちょうど昆虫の触角のように動くので、捕食者が偽の「頭部」を攻撃すると、蝶はそれを与えて反対側に飛び、難をのがれることになる。この場合、尾状突起の先端が白色となりめだちやすいことは注目される。 (p104より引用)


(ウラナミシジミの)後翅の後端には黒い斑点が2つあり、2つの斑点の間には細い尾状突起が突き出ている。この黒い斑点と尾状突起は複眼と触角に似ていて、頭部に似た模様をもつことで身体の方向や頭部の位置について敵の目をあざむいていると考えられている。(wikipediaより引用)


ところが、この個体は右の尾状突起が破損していて左側しか残っていませんから、擬態の効果は半減してそうです。
右後翅の肛角部付近の眼状紋を狙って鳥が嘴でつついたのかもしれませんが、通常のビークマークは左右対称に破損するはずです。
更に、前翅も縁がギザギザに損傷していることが長旅の苦労を偲ばせます。
欲を言えば、翅の状態がきれいな(尾状突起が無傷の)個体で撮り直したいものです。

やがて少し飛んで近くのセイタカアワダチソウの葉に止まり直しました。
今度は翅を全開にして日光浴です。
残念ながら私には翅表を見せてくれず、下面しか撮れませんでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→飛び立ち


ウラナミシジミ♀:翅裏@セイタカアワダチソウ蕾
ウラナミシジミ♀:下面@セイタカアワダチソウ葉+日光浴

2019/04/15

ブロッコリーを訪花するモンシロチョウの羽ばたき【ハイスピード動画】



2018年10月中旬

山麓の農村部に広がるブロッコリー畑でモンシロチョウPieris rapae)が訪花していました。
翅を半開きにして花蜜を吸っています。
吸蜜後に花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
優雅に羽ばたくと次の花へ止まります。
初めは花穂の裏側に隠れていたモンシロチョウが後半はようやくこちら側に来てくれました。


▼関連記事(4年前の撮影)
ブロッコリーに産卵するモンシロチョウ♀

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ブロッコリー花
ブロッコリー蕾+葉@畑

モンシロチョウ?幼虫@ブロッコリー蕾



2019/04/14

セイタカアワダチソウの花蜜を吸うオオウラギンスジヒョウモン♀



2018年10月中旬

溜池近くの農道脇に咲いたセイタカアワダチソウの群落の群落でオオウラギンスジヒョウモン♀(Argyronome ruslana)が訪花していました。
この組み合わせは初見になります。

秋の日差しを浴びて、ほぼ全開の翅を開閉しながら吸蜜しています。
オオハナアブやニクバエ?なども訪花しています。
飛来した虻とニアミスしそうになると、オオウラギンスジヒョウモンは翅をパッと素早く閉じて威嚇しました。

翅の縁がだいぶ擦れて破損した個体です。
同定するためには翅裏の模様を見分ける必要があるのですけど、なかなか裏面を見せてくれません。
日差しが強いと裏面から見ても翅表の斑紋が透けてしまうのです。
粘って撮り続けると、ようやく翅裏をしっかり見せてくれました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


オオウラギンスジヒョウモン♀@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜
オオウラギンスジヒョウモン♀翅裏@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜

2019/04/13

脱皮直後のマメドクガ(蛾)幼虫による海老反り起毛体操



マメドクガの飼育記録#5



▼前回の記事
マメドクガ(蛾)幼虫の脱皮【10倍速映像】


2018年10月中旬

脱皮を済ませたばかりのマメドクガCifuna locuples confusa)の幼虫が謎の運動を繰り返しています。
その場で海老反りになり、左右にのたうち回るのです。
この動きで新しい毛束が立ってきました。(起毛運動と勝手に命名)

こんな奇妙な動きをこれまで見たことがなかった私は、もしかすると脱皮に失敗して歩行異常を来したのか?と少し心配になりました。
脱皮中の脆弱・無防備な幼虫を私の不注意で床に落としてしまったという罪悪感がありました。

その衝撃の後遺症でしょうか?
しかし、しばらくすると徘徊を始めたので、一安心。

ピンセットでそっと摘んでクズの葉に戻してやりました。

葉裏に隠れて落ち着いたと思いきや、その場でのたうち回る運動を再開しました。
頭部の毛束を自分の背中に擦り付けています。
脱皮直後は白かった頭楯の黒化が進み、もう真っ黒になっていました。


私は毛虫の飼育経験があまり無いのですけど、以前観察したオビガ幼虫は脱皮直後にこのような起毛運動はやりませんでした。
▼関連記事 
オビガ(蛾)終齢幼虫への脱皮

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#6:マメドクガ(蛾)幼虫の徘徊運動


マメドクガ(蛾)幼虫@クズ葉裏:脱皮後

2019/04/12

ニラの花蜜を吸うベニシジミ春型



2018年10月中旬

農村部の道端に咲いたニラの群落で春型のベニシジミLycaena phlaeas daimio)が訪花していました。
意外にもこの組み合わせは初見です。

秋の日差しを浴びて翅を半開きに広げ、その場でクルクルと回りながら吸蜜しています。
蜜源(ニラの小群落)のすぐ横には、幼虫の食草となるギシギシ?(スイバ?)が生えていました。

翅表に鮮やかな紅色の部分が多いのは春型です。

暑い夏が終わり秋になると、翅表が黒っぽい夏型の個体は見られなくなります。
秋に見かけても秋型とは呼ばないらしい。
キタテハには秋型があるのに不思議です。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ベニシジミ春型@ニラ訪花吸蜜
ベニシジミ春型@ニラ訪花吸蜜

2019/04/08

クロマダラエダシャク(蛾)幼虫の尺取り運動と命綱の役割



2018年10月中旬

湿地帯に生えた柳の灌木(種名不詳)で縦縞模様の尺取り虫を見つけました。
初めはトビネオオエダシャクPhthonosema invenustarium)の幼虫だと思ったのですが、どうですかね?
この個体は頭楯全体が黒いことから、例えばヒトスジマラダエダシャク幼虫にも似ていますが、ホスト(ニシキギ科)が違うので悩みます…。
ひょっとすると、クロマダラエダシャクAbraxas fulvobasalis)の幼虫なのでしょうか?(ホストは柳!)
Abraxasの成虫は確かにこの辺りでよく見かけます。

尺取り運動で歩き回る際に口元から細い絹糸を引いて、あちこちに付着させているのが見えます。
秋風で揺れる柳の葉縁で方向転換に失敗した幼虫は、滑落してしまいました。
命綱の絹糸で宙吊りになった幼虫は、口器と胸脚を使い糸を(絡め取るように)手繰り寄せながら力強く登り返しました。
こうした命綱は、徘徊性クモの「しおり糸」と同じ機能ですね。
その後もなぜか再び滑落したのですが、なんとなく自発的に落ちたようにも見えました。(私の勝手な印象)

採集しようか迷いましたが、本種は繭は紡がないらしいので、(動画ブログのネタとしては)飼育してもあまり面白そうではありません。
それでも、幼虫が柳の葉を食べるシーンを記録するべきですね。

また、しっかり同定するには成虫を羽化させる必要があるので、いつか飼育にチャレンジします。


▼関連記事(7年前にほぼ同じ場所の柳でマクロレンズ接写)
クロマダラエダシャク(蛾)幼虫の尺取歩行

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


クロマダラエダシャク(蛾)幼虫:側面@柳葉裏
クロマダラエダシャク(蛾)幼虫:側面@柳葉裏
クロマダラエダシャク(蛾)幼虫:背面@柳葉裏
クロマダラエダシャク(蛾)幼虫@柳枝葉+尺取り運動
クロマダラエダシャク(蛾)幼虫@柳枝葉+尺取り運動
クロマダラエダシャク(蛾)幼虫@吐糸宙吊り

2019/04/06

セイタカアワダチソウを訪花するツマグロヒョウモン♂の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2018年10月中旬

湿地帯の近くに咲いたセイタカアワダチソウの群落で1頭のツマグロヒョウモン♂(Argyreus hyperbius)が訪花していました。
同一個体がほぼ同じ場所でずっと吸蜜しています。
翅を開閉しながら口吻を伸ばして花蜜を吸っています。
花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:57〜)
力強い羽ばたきですね。
数回羽ばたくとフワリと滑空します。

今季は明らかにツマグロヒョウモンの発生量(目撃数)が多い年でした(個人的に過去最高)。
猛暑の影響で北進が捗ったのかな?


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ツマグロヒョウモン♂@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜
ツマグロヒョウモン♂:翅裏@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜
ツマグロヒョウモン♂@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜
ツマグロヒョウモン♂@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜

2019/04/02

マメドクガ(蛾)幼虫の脱皮【10倍速映像】



マメドクガの飼育記録#4


▼前回の記事
脱皮直前に眠から醒めて右往左往するマメドクガ(蛾)幼虫【100倍速映像】

2018年10月中旬・室温20.7℃、湿度57%

なかなか脱皮してくれなかったマメドクガCifuna locuples confusa)の幼虫ですが、朝8時に様子を見ると、クズ葉裏の縁に腹脚だけでしがみつき上半身を下に反らしていました。
今にも脱皮しそうなので慌てて微速度撮影の準備を始めます。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
冒頭シーンから頭楯の抜け殻が外れかけた状態で、毛先に辛うじて付着しています。
その下には新しい白い頭楯が見えています。
食草を活けたペットボトルを少し移動させた拍子にトンと軽く衝撃を与えてしまいました。(痛恨のミス)
そのわずかな震動でマメドクガの幼虫が落下してしまいました。
卓上に置いていた図鑑の表紙に落ちた幼虫が起き上がった際に、古い頭楯が外れました。
下半身の抜け殻を背負いながらゆっくりと前進します。

新しい頭楯は未だ白く、頭部で1対の黒い毛束が前方に伸びています。
背面の毛束は未だ寝た状態でした。
体の側面から横向きに生えた毛は既に伸びていました。
幼虫は頭部を左右に振って行き先を探索しながらゆっくり進みます。

やがて抜け殻が腹端から自然に外れ、フワフワと床に落ちました。
脱皮が完了した幼虫は、その場で奇妙な動きを繰り返しています。(起毛運動と勝手に命名)
海老反りになった姿勢で左右にのたうち回るので、歩行異常を来したのかと少し心配になりました。

クチクラが固まる前の一番脆弱(無防備)な状態で落ちて体を激しく打ちつけたせいでしょうか?
しかしこの運動で、新しい毛束が立ってきました。

これまで色々な芋虫・毛虫を飼育してきましたが、どうも脱皮シーンの動画撮影が苦手です。
脱皮の前兆が分からないときは愚直に長撮りを繰り返して監視するしかないのですが、今回も根気があと少しだけ足りませんでした。
幼虫は予め足場にしっかりしがみついておかないと正常に脱皮できないのかと思いきや、途中で足場から落ちてしまってもなんとか脱皮してくれてホッとしました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

脱皮殻(抜け殻)の写真を後で貼る予定です。

つづく→#5:脱皮直後のマメドクガ(蛾)幼虫による海老反り起毛体操


マメドクガ(蛾)幼虫@脱皮直後

2019/03/30

脱皮直前に眠から醒めて右往左往するマメドクガ(蛾)幼虫【100倍速映像】



マメドクガの飼育記録#3



▼前回の記事
脱皮前の眠で微動するマメドクガ(蛾)の幼虫【100倍速映像】


2018年10月中旬

マメドクガCifuna locuples confusa)の幼虫が脱皮前の眠状態に入ったと思い、夜間も微速度撮影で愚直に監視し続けているのですが、なかなか脱皮してくれません。
やがて覚醒した幼虫がその場で後退、方向転換するとクズの葉裏に移動してしまいました。
私がしつこく撮影アングルを調整し直しても、葉縁に沿って隣のクズ葉に移動すると葉縁に跨るようにしがみついて静止しました。
摂食中によく見かける姿勢ですけど、葉に口を付けていません。
一体何がしたいのか、幼虫の意図が読めません…。

幼虫の体長は約18mmとなぜか少し縮んだようです。
体内寄生されている個体なのか?と不安になってきました。
脱皮するには足元のグリップをしっかり固める必要があるのでしょうか。
幼虫が乗っていたクズの葉が(おそらく照明のせいで)刻々と傾いてしまったので、体勢を立て直す必要があるのかもしれません。
撮影用の眩しい照明を嫌った幼虫が隠れようと右往左往しているような印象も受けました。
かと言っても微速度撮影中は照明を切る訳にいかないので、私も困ってしまいます。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#4:マメドクガ(蛾)幼虫の脱皮【10倍速映像】


2019/03/27

脱皮前の眠で微動するマメドクガ(蛾)の幼虫【100倍速映像】



マメドクガの飼育記録#2

▼前回の記事 
クズの葉裏にマメドクガ(蛾)の幼虫を見つけた!

2018年10月中旬

マメドクガCifuna locuples confusa)の幼虫が食欲を失い、クズの葉表に長時間静止しています。
脱皮前の眠状態であることが後に判明します。
微速度撮影して100倍速の早回し映像を見てみると、毛虫が時々ピクピクと蠕動を繰り返していました。


余談ですが、幼虫が止まっているクズの葉が時間経過と共に刻々と傾いていることも動画に記録されていました。
そのために、微速度撮影中にときどきカメラのピントを幼虫に合わせ直したり画角を調整しないといけなくて面倒でした。(葉が動かないようにクリップで固定する技を後に身につけました。)
クズはネムノキと同じマメ科ですから、これは「クズの葉の就眠運動」なのかもしれません。
クズの蔓を花瓶に活けた状態でも葉柄の部分(葉枕)で葉の傾きをゆっくりと制御しているのでしょう。
ちなみに、今回の撮影時刻は夜です。
照明を点けっ放しでも就眠運動が見られるのは、(私のような素人には)ちょっと不思議な気もします。(ただ萎れているだけかも?)
野外のクズは、日差しの強い夏の昼間には向かい合わせの小葉が閉じてしまう性質があるらしいので、今回の現象も撮影用の照明がクズにとっては強過ぎたのかもしれません。
いずれにせよ現時点の私は植物生理学について勉強不足です。

いつか改めてこのテーマ(クズの葉の運動)について動画に撮り直し、探求してみるつもりです。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#3:脱皮直前に眠から醒めて右往左往するマメドクガ(蛾)幼虫【100倍速映像】


2019/03/25

アキノノゲシを訪花するキタキチョウの羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2018年10月中旬

田園地帯の農道沿いに咲いたアキノノゲシの群落でキタキチョウEurema mandarina)が訪花していました。
この組み合わせは初見です。
吸蜜中は翅をしっかり閉じています。
地面に倒伏した花もしっかり見つけて吸蜜しています。
ちなみに耳障りな騒音は、背後の田んぼで最後の稲刈りをしているコンバインの音です。

キタキチョウがアキノノゲシの花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:26〜)
本種は訪花中に翅を閉じているため、翅表の黒紋は飛んでいるときにしか見ることができません。
スローモーションの映像をよく見ると、翅を打ち下ろす度に腹部が上に持ち上がっています。(作用反作用?)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


キタキチョウ@アキノノゲシ訪花吸蜜
キタキチョウ@アキノノゲシ訪花吸蜜

2019/03/21

繭を紡ぐイラガ(蛾)終齢幼虫【100倍速映像】



イラガ(蛾)の飼育記録2018年:#4


▼前回の記事
イラガ(蛾)終齢幼虫が小枝の樹皮を剥いで営繭準備【100倍速映像】


2018年10月上旬・午前8:30〜午後15:30

飼っていたイラガMonema flavescens)終齢幼虫がカキノキの斜めに伸びた小枝の下面に遂に繭を紡ぎ始めました。
微速度撮影で記録したので、100倍速の早回し映像をご覧下さい。
イラガの繭の表面の模様は個性豊かで、そのパターン形成は見ていて飽きません。
このテーマが大好き過ぎるあまり、実はこれが3回目の微速度撮影です。

▼関連記事(2年前の撮影)
イラガ(蛾)終齢幼虫の繭作り【100倍速映像】
小枝に繭を作り直したイラガ(蛾)終齢幼虫b【100倍速映像】

三度目の正直でもなかなか思い通りの映像が撮れず、奥が深いです。
完成した繭でカメラのレンズに向いていた面は白い縦縞模様の発達が悪く途中で途切れており、なぜか逆面の方が縞模様がきれいに形成されるのです。(縞模様の非対称性)

繭の形成過程を真横からではなく少し斜め上から撮ったのも実は狙いがありました。
繭を地球儀に例えて説明すると、北極点から経線のような縞模様が放射状に描かれる様子を記録したかったのです。
しかし残念ながら今回の繭は北極点の付近(北半球の片面)が茶色に塗り潰されて縞模様になりませんでした。
2年前は偶然による失敗作なのかと思ったのですが、今回も同じ結果なので
(縞模様の非対称性)、ひょっとすると再現性があるかもしれません。
背景を黒布で覆って暗くしている上に、長時間の撮影中に白色LEDのリングライトで幼虫を一方向から(カメラ側から)ずっと照らし続けているので、その悪影響なのでしょうか?
もし幼虫が周囲の環境に対して繭を保護色にしたいのであれば、明るい光が当たる面を白っぽく、日陰の面を黒っぽくするはずです。
ところが実際の繭は全く逆(日向の面が黒っぽく、日陰の面が白っぽい)なので不思議です。
眩しい照明の光を嫌った幼虫が、遮光のために焦げ茶色の硬化剤(タンパク質)で繭の内部を片面だけ念入りに塗り潰したのでしょうか?
そもそも繭を内側から見たときに白い部分と茶色の部分で遮光性に差があるのかどうか、羽化後の空繭で調べる必要がありますね。(私は差が無いと予想)
照明を嫌ったイラガ幼虫が繭の中で動き回る動きが微妙に不均一になり、結果として縞模様が非対称になったのかもしれません。

次回に再挑戦する際の撮影アイデアをいくつか考えました。
  • 背景の黒布を白布に変えてみるだけでも(レフ板のようになって)結果が変わるかも? ただし幼虫が吐く白い絹糸やシュウ酸カルシウムの白濁液が見え難くなりそうです。
  • (鏡を使うなどして)照明を繭の四方から当ててみる?
  • カメラを2台使って繭の逆面からも同時に微速度撮影するべきかも。
  • 動画による微速度撮影ではなくて、写真のインターバル撮影でストロボを焚いたらどんな結果になるのかな?
  • もちろん一番良いのは、野外の自然光下でイラガの営繭を微速度撮影することですね。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




↑【おまけの動画】
100倍速では早過ぎて営繭行動の詳細がよく分からないとのご指摘を頂いたので、元々の素材である10倍速映像(42分間)も公開します。
長編の動画は視聴者から敬遠されてしまいがちなので、どう編集するのかいつも悩ましいところです。


イラガ(蛾)終齢幼虫@営繭
完成したイラガ繭(表面)
完成したイラガ繭(裏面)

2019/03/18

イラガ(蛾)終齢幼虫が小枝の樹皮を剥いで営繭準備【100倍速映像】



イラガ(蛾)の飼育記録2018年:#3



▼前回の記事
営繭前のイラガ(蛾)終齢幼虫の眠:寝相の10倍速映像

2018年10月上旬

朝からカキノキの小枝に静止していたイラガMonema flavescens)の終齢幼虫の腹面が橙色に変わっていました。
今までの飼育経験から、これは営繭の前兆であることが分かっています。
小枝の登り降りを繰り返していた幼虫が遂に営繭場所を決めたようです。
今回の個体は、あまりワンダリングせずにあっさり営繭場所を決めてくれました。
小枝が三叉になった部分に繭を作るだろうという私の予想はまたもや外れました。
斜めに伸びた小枝の下側表面を口で念入りに齧り始めました。
これから吐く絹糸が接着しやすいように基質表面を整えているのでしょう。
この段階でイラガ幼虫の食欲は無くなっているはずですが、削った木屑を食べているのかどうか、しっかり観察できていません。


名著『わたしの研究:イラガのマユのなぞ』によると、

 糸をはくまえに、はしの表面をかじることがありますが、かじることは、マユをつくるために、どうしてもひつような動作ではありません。シャーレや試験管はガラスですから、これをかじることはできませんが、マユはつくれます。 (p62より引用)
(筆者の石井象二郎氏は飼育下でイラガ幼虫に箸を与えてマユを作らせています。) 


2年前に飼育した際も同様の行動を観察したのですが、このときはせっかく樹皮を剥いだ場所になぜか繭を作りませんでした。
▼関連記事小枝をかじり脱糞するイラガ(蛾)幼虫

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

遂に繭を本格的に紡ぎ始めました。
つづく→#4:繭を紡ぐイラガ(蛾)終齢幼虫【100倍速映像】


イラガ(蛾)終齢幼虫@カキノキ小枝+営繭準備
イラガ(蛾)終齢幼虫@カキノキ小枝+営繭準備

2019/03/15

営繭前のイラガ(蛾)終齢幼虫の眠:寝相の10倍速映像




イラガ(蛾)の飼育記録2018年:#2



▼前回の記事
イラガ(蛾)終齢幼虫が営繭前にオシッコ噴射

2018年10月上旬

食欲を失ったイラガMonema flavescens)の終齢幼虫がカキノキの葉表で長時間静止したままで居ます。
営繭や蛹化に備えて体内の生理状態が整うのを待っているのでしょう。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
肉眼ではじっとしているように見えても、ときどき蠕動運動していることが分かります。
背脈管(昆虫の心臓)が盛んに拍動しています。
液状便を2回に分けて噴射しました。

眠から覚めると、イラガ幼虫は移動を始めました。
これから繭を作る場所を探しに向かいます。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#3:イラガ(蛾)終齢幼虫が小枝の樹皮を剥いで営繭準備【100倍速映像】




2019/03/12

柳でイモムシを捕食するツツドリ(野鳥)



2018年10月中旬

溜池の畔にある柳(種名不詳)の梢に見慣れない鳥が止まっていました。
胸に独特の縞模様があり、カッコウの仲間か小型の猛禽類か迷いました。
この季節(秋)にカッコウなんて…?と不思議に思いつつ図鑑で調べると、カッコウ科のツツドリCuculus saturatus)でした。

柳の葉に居た黄緑色のイモムシ(種名不詳)を目ざとく見つけたツツドリは、すかさず捕食しました。
幼虫が暴れても構わずに丸呑みすると、食後は嘴を目の前の枝に擦り付けます。
その後すぐ下の小枝に止まった赤トンボに対しては、捕食行動を起こしませんでした。(@1:15)

どうやらツツドリは私に望遠レンズで撮られていることを嫌がっている(警戒)ようで、柳の枝伝いに少し下りて茂みの陰に隠れてしまいました。(池の向こうに飛び去ったかも?)
ツツドリと言えば特徴的な鳴き声が有名ですが、撮影中には全く鳴きませんでした。
余談ですが、柳の小枝のあちこちに丸い虫こぶが見えます。

帰宅後に図鑑で調べると、夏鳥のツツドリが秋になって渡去する途中だったようです。
蛾の幼虫(イモムシ、毛虫)を好んで食べるそうです。

高木清和『フィールドのための野鳥図鑑:野山の鳥』でツツドリの生態を調べると、

春と秋の渡り期は、公園の雑木林や桜並木に毛虫を食べにくる。
食性:昆虫類、幼虫(主に蛾類)(p38より引用)


一方、叶内拓哉『山渓フィールドブックス4:野鳥』によると、

(ツツドリは)夏鳥として渡来。
樹上でガの幼虫などの昆虫を食べる。小鳥類の好まない毛虫も食べる点にカッコウ類の特色がある。
春秋の渡りの時期には、市街地の公園などでしばしばカッコウ類が見られるが、その多くはツツドリである。(p237より引用)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→柳にツツドリ(野鳥)



【追記】
餌食となった幼虫を映像から同定できるほど細かな特徴がよく見えないのですが、柳を食す緑色のイモムシということで、例えばコムラサキの幼虫などが候補として考えられます。
現場近辺の柳の灌木で同時期にトビネオオエダシャクの幼虫を見かけましたが(映像公開予定)、今回のイモムシには縞模様が無いので除外できます。


ツツドリ(野鳥)@柳梢+?(蛾)幼虫捕食

2019/03/11

クズの葉裏にマメドクガ(蛾)の幼虫を見つけた!




マメドクガの飼育記録#1


2018年10月上旬

道端に蔓延るクズの大きな葉に虫食い穴(食痕)が開いていました。
葉裏を覗いてみるとマメドクガCifuna locuples confusa)の幼虫が居ました。
葉をかじっていたのに、私が撮影を始めると、警戒したのか毛虫は動かなくなってしまいました。
マメドクガ幼虫の食草リストを調べると、必ずしもマメ科に限らず広食性のようですが、クズはマメ科の一種ですから食べて当然です。



▼関連記事(9年前の撮影) 
イタドリを食すマメドクガ(蛾)幼虫

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#2:脱皮前の眠で微動するマメドクガ(蛾)の幼虫【100倍速映像】


マメドクガ(蛾)幼虫@クズ葉裏
マメドクガ(蛾)幼虫@クズ葉裏・全景

2019/01/25

イラガ(蛾)終齢幼虫が営繭前にオシッコ噴射

イラガ(蛾)の飼育記録2018年:#1


2018年9月下旬

今季もイラガMonema flavescens)の幼虫を終齢から飼い始めました。
繭の斑紋形成をもう一度観察するのが目的です。
9月下旬にカキノキの木の下で採集した終齢幼虫の個体で、柿の葉を給餌して育てきました。



2018年10月上旬

ある日食欲を失ったイラガ終齢幼虫は、カキノキの葉表に静止しました。
営繭前のみんに入ったのでしょうか?
ただし、正常に繭を紡げずになぜか病死してしまう例がこれまで多かったので、予断は許しません。
消化不良の腹痛で苦しんでいるのか?と心配したりもしました。

葉に静止したまま、腹端を持ち上げて透明なおしっこ(液状便)を後方に勢い良くピュッと噴射するようになりました。
時間を開けて何度も排泄します。
いわゆる下痢便とも違いますが、これも営繭の前兆かもしれません。
繭を紡ぎ蛹化する前に、体内の余分な水分を排出しておく必要があるのでしょう。
過去の観察記録を振り返ってみると、2年前には営繭中にオシッコをしていました。

▼関連記事
営繭中に排便するイラガ(蛾)終齢幼虫


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
この映像は、長々と微速度撮影した10倍速の監視映像を再び1倍速に落としているために、どうしてもコマ落ちがあります。
いつ次のオシッコをするのか予測できなかったので、動画として記録するための苦肉の策です。
通常の1倍速動画やハイスピード動画でオシッコ噴射を撮影しようとしたら、幼虫はもうオシッコしてくれなくなりました…。

つづく→#2:営繭前の眠で微動だにするイラガ(蛾)終齢幼虫【10倍速映像】


イラガ(蛾)終齢幼虫@カキノキ葉表+営繭前眠

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