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2018/12/15

芝生で蛾の蛹を捕食する若いハクセキレイ(野鳥)



2018年9月中旬・午前8:16

公園内の東屋あずまや周辺の地面をハクセキレイMotacilla alba lugens)の若鳥が歩き回りながら採食していました。
顔に黄色味があるので若鳥ですね。

尾羽を上下に動かしながら、雨上がりの濡れた石畳を歩き回っています。(実際はコンクリートのプレートを並べたもの)
急に駆け寄ると、石畳の表面から白っぽい種子?を拾い食いしました(@0:34)。
次は芝生に移動すると、茶色い蛾の蛹を啄みました(@0:40)。
何度か地面に落としてから美味そうに丸呑みしました。
ハクセキレイの餌食になった蛹の正体は分かりませんが、芝生を食害する蛾の幼虫は多くの種類が知られています。
例えばスジキリヨトウ幼虫が蛹になったものかもしれません。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ハクセキレイ若鳥(野鳥)@?(蛾)蛹捕食
ハクセキレイ若鳥(野鳥)@石畳

2018/12/14

イチモンジセセリ♀の産卵



2018年9月上旬

雨上がりに池を周回する遊歩道でイチモンジセセリParnara guttata)が地面の草に止まっていました。
腹端で若葉の表面を探り、産卵しているようなので慌ててハンディカムで録画しました。
芝生のようにきれいに刈り込まれていて、ホスト(食草)のイネ科植物の名前は不明です。
ところが卵を産み付ける寸前に横を車が通り、驚いたイチモンジセセリ♀は飛び去ってしまいました。
卵を探しても見つけられなかったので、残念ながら未遂に終わったようです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




2018/12/08

イチモンジセセリがオトコエシを訪花する羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2018年9月上旬

山麓の道端に咲いたオトコエシの群落でイチモンジセセリParnara guttata)が訪花していました。
意外にもこの組み合わせは初見でした。
いつものように翅をしっかり閉じて吸蜜しています。
隣接する花には歩いて移動することもあります。
オトコエシの花に薄黄緑色のコハナグモ?が潜んでいたのですが(どこに居るか分かりますか?)、イチモンジセセリとはニアミスせず、捕食シーンは撮れませんでした。

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:44〜)
日没前の夕方でハイスピード動画を撮るにはやや薄暗いのですが、動画編集時に自動色調補正を施して少し明るく加工しました。
1/8倍速のスーパースローで見ても、イチモンジセセリの羽ばたきは素早く独特のリズムでした。


イチモンジセセリ@オトコエシ訪花吸蜜

2018/12/07

メドハギの花蜜を吸うツバメシジミ♀



2018年9月上旬

川沿いの堤防に生えたメドハギの群落でツバメシジミ♀(Everes argiades hellotia)が訪花していました。

閉じた翅を擦り合わせ、後翅の尾状突起を触角のように動かしています。
鳥類などの捕食者は急所の頭部を狙ってくるので、身体の前後を誤認させる自己擬態で身を守っているのです。
よく似たヒメシジミにはこの尾状突起がありません。

後半は翅を半開きにしてくれて、翅表が黒褐色なので♀と判明。
ツバメシジミの食草はマメ科なので、ひょっとすると♀が吸蜜のついでにメドハギの葉に産卵していた可能性もあります。
しかし撮影アングルがいまいちで、腹端がよく見えませんでした。
私が横に少し移動したら飛んで逃げられました。
地面すれすれの低空を飛び、奥の草むらに消えました。
羽ばたくと黒い翅がちらついて見えます。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ツバメシジミ♀@メドハギ訪花吸蜜

2018/12/06

ホソバセダカモクメ(蛾)の幼虫がアキノノゲシの種子を食べる際のトレンチ行動



2018年9月上旬

田園地帯の農道沿いに咲いたアキノノゲシの群落で丸々と太ったホソバセダカモクメCucullia fraterna)の幼虫を2頭見つけました。
アキノノゲシはホソバセダカモクメ幼虫の食草として知られているので、この組み合わせは不思議ではありません。
しかし今回の幼虫は2頭とも葉ではなく実を食害していました。
この記事では左側の個体bに注目します。

アキノノゲシの花が散ると、実が膨らんで種子と冠毛が作られます。
ホソバセダカモクメの幼虫は、その実につながる柄を数センチに渡ってかじり傷をつけていました。
しかし先端の実を切り落とさないように、柄の表面だけを注意深く甘噛みしています。
やがて傷つけられた細い柄が萎れて折り曲がると、ホソバセダカモクメ幼虫は実の中の種子を食べ始めました。

ホソバセダカモクメ幼虫の種子食は2年前から気になっていたテーマなので、ようやく決定的な証拠映像が撮れて感無量です。

▼関連記事(2年前の撮影)
ホソバセダカモクメ(蛾)の幼虫はアキノノゲシの綿毛を食べる?

このように食べ方を工夫する様子がとても興味深く思いました。
わざわざ手間暇かけてでも種子を食べるということは、単純にアキノノゲシの葉を食べるよりも種子の方が栄養価が高いのでしょう。
幼虫が育って体重が増すと細い柄に掴まれなくなり、実を食べるためには柄をかじって萎れさせる必要があるのでしょうか?

ところでアキノノゲシと言えば、植物体を傷つけると白い乳液を分泌することが有名です。
これは草食動物に対する忌避物質を含んでいるのだそうです。

福田晴夫、高橋真弓『蝶の生態と観察』という本の「第5章:幼虫の食物と摂食行動」に似たような習性が書いてあったのを思い出しました。

 食痕をつけるときに、傷口から乳液や蜜が分泌されるような植物に対しては、葉脈にかみ傷をつけて葉先をしおらせるように下垂させてから摂食する習性が見られる。たとえば、イヌビワ――イシガケチョウ、キジョラン――アサギマダラ、ネムノキ――キチョウ、などからミドリシジミ類まで似たような習性が広く認められる。しかし、この問題はなぜか深く研究されたことがない。(p95より引用)


こうした摂食前行動は蝶類に限らず他の昆虫でも知られています。
私は未見ですけど例えば、クロウリハムシの成虫が有名です。

摂食の際、まず、葉を円形に傷つけ、円形の中の葉を食べる。これを「トレンチ行動」という。植物が出す防御物質(苦味や粘性がある)の流入を遮断する効果があると考えられている (昆虫エクスプローラのサイトより引用)

 クロウリハムシは、ウリの葉を円形に傷つけていく。それから、その円の中の葉を食べる。この奇妙な習性は、先に周りを傷つけておくことで、植物が出す防御物質や苦い汁液の流入を止めていると考えられている。円の傷の中の葉っぱは、きっと食べやすくておいしくなるのだろう。(石井誠『昆虫のすごい瞬間図鑑:一度は見ておきたい!公園や雑木林で探せる命の躍動シーン』p178より引用)


俄然興味が沸いてきた私は、この問題を自分なりに少し追求してみることにしました。
ホソバセダカモクメ幼虫とアキノノゲシを採集して飼育しようか迷ったのですが、この時期は忙しくて余力がありませんでした。
飼育下でもう一度同じトレンチ行動をするかどうか追試するとともに微速度撮影で記録したいところです。

(もう1匹の幼虫も同じ食べ方をしていたので、再現性は大丈夫そうです。)
しかしアキノノゲシを切り花にして花瓶に活けるのでは茎の切り口から乳液が流出してしまい、実験が成立しなくなりそうです。
アキノノゲシの株を根ごと掘り採って鉢植えにするか、種子から鉢植えで育てる必要があるとなると、億劫になってしまいました。

また、ホソバセダカモクメ幼虫がアキノノゲシの葉を食べる前にも乳液対策のトレンチ行動をするのかどうか、知りたいところです。

幼虫を飼育する前に出来ることとして、まずはアキノノゲシの柄を萎れさせない状態で実を傷つけると乳液を分泌するか実験してみましょう。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→もう一頭の幼虫



【参考文献】
竹内将俊, & 田村正人. (1993). ウリキンウワバ幼虫のウリ科寄主植物上でのトレンチ行動. 日本応用動物昆虫学会誌, 37(4), 221-226. 
(Google Scholarで検索すると全文PDFが無料で読めます。)

ウリ科植物を材料にした実験結果を読んでみると、今後の参考になりました。

・野外の自然状態の葉に対し,茎を切って水差し状態にした無傷の葉ではトレンチ率は低かった。
師管液の量は野外状態の葉で多く,また茎を切って水差し状態にした無傷の葉では切断からの放置時間が長いほど少なかった。
・自然状態の葉へ幼虫を放すと,最初の数分間はトレンチなしで摂食し,その後トレンチ行動に移るのが一般的であった。
・トレンチ行動を詳細に観察すると,ウワバ幼虫は,まず主要な葉脈に傷をつけ師管液を外に排出させた後,円状に溝をつけることが多く,また口器を掃除する行動を見せた。口器に多少の粘性物質が付着しても,最初に葉脈を傷つけることで多量の師管液の排出が行われるなら,サークルはつけやすく,その後の摂食は容易になろう。 
 

ホソバセダカモクメ(蛾)幼虫b@アキノノゲシ実柄噛り
ホソバセダカモクメ(蛾)幼虫b@アキノノゲシ実柄噛り
ホソバセダカモクメ(蛾)幼虫b@アキノノゲシ種子食

2018/12/04

オオイヌタデ(白花)の花蜜を吸い、飛び立つヒメシジミ♂【HD動画&ハイスピード動画】



2018年9月上旬

住宅地の道端に咲いたオオイヌタデの群落でヒメシジミ♂(Plebejus argus micrargus)が訪花していました。
白く小さな花で翅を半開きに開閉しながら吸蜜しています。
花蜜を求めて花序から花序へ渡り歩きます。

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@5:17〜)
なかなか飛んでくれないので、帽子を投げつけました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ヒメシジミ♂@オオイヌタデ(白花)訪花吸蜜
ヒメシジミ♂@オオイヌタデ(白花)訪花吸蜜
ヒメシジミ♂:翅表@オオイヌタデ(白花)訪花吸蜜
ヒメシジミ♂:翅表@オオイヌタデ(白花)訪花吸蜜
ヒメシジミ♂:翅裏@オオイヌタデ(白花)訪花吸蜜
ヒメシジミ♂:翅裏@オオイヌタデ(白花)訪花吸蜜



2018/11/30

スジグロシロチョウ♀♂の求愛飛翔【HD動画&ハイスピード動画】



2018年7月中旬・午後16:21

里山の麓の林縁で2頭の白い蝶が猛烈な勢いで絡み合うように飛び回っていました。
スジグロシロチョウPieris melete)またはヤマトスジグロシロチョウPieris nesis)の♀♂ペアによる求愛飛翔のようです。
ゼフィルスの卍巴飛翔を思わせる激しい乱舞が繰り広げられています。

すぐに240-fpsのハイスピード動画に切り替えて撮ってみました。(@0:15〜)
なかなか見応えのあるスローモーションが撮れたのに、残念ながら私には性別を見分けられないので行動を解釈できません。(※ 追記参照)
2頭は暗いスギ植林の林縁の方へ飛んで行きます。
♀♂ペアの乱舞は結構長く続いたものの、交尾には至らず別れました。

桑原保正『性フェロモン―オスを誘惑する物質の秘密 (講談社選書メチエ)』によると、

 (蛾とは異なり、:しぐま註)蝶には♀が分泌し、♂を誘引する性フェロモンがない。蝶の性フェロモンは♂が分泌するのである。♀に結婚を承諾させる媚薬的な働きをするフェロモンと考えられている。人間の鼻にも強烈に香る化合物である場合が多い。
 たとえば、モンシロチョウに似ているが、黒いスジが目立つスジグロシロチョウの♂はシトラール(ゲラニアールとネラールの65対35の混合物)を分泌する鱗粉をもっており、レモンのような強烈な香りがある。(p191より引用)


しかし今回の撮影中に柑橘系の芳香は嗅ぎ取れませんでした。
性フェロモンはごく微量しか放出されないのでしょう。
機会があればスジグロシロチョウ♂を採集して、発香鱗の匂いを実際に嗅いでみたいものです。



※【追記】
小原嘉明『進化を飛躍させる新しい主役:モンシロチョウの世界から』(岩波ジュニア新書)によると、
(スジグロシロチョウの)♂の翅には、強いにおいを発する発香鱗という鱗粉があります。このにおいは人間がかいでもはっきりわかります。(中略)配偶行動にも(モンシロチョウと:しぐま註)大きなちがいがあります。その一つは♀が未交尾の段階から、モンシロチョウの既交尾♀と同じ交尾拒否姿勢をとって♂を拒否することです。その♀もいずれは交尾するのですが、なぜ♀が未交尾の段階で♂を拒否するのか、またその後なぜ♂を受け入れるようになるかについては、まだわかっていません。
 もう一つ、強いにおいを発散する♂は、あたかもそのにおいを翅をはばたいて♀に浴びせかけるかのように、♀の近くで滞空飛翔をして求愛します。このにおいが、交尾を拒否する未交尾♀を交尾に誘導する性フェロモンとして機能している可能性がありますが、それについてはまだたしかめられていません。(p166〜167より引用)
この本の記述と私が今回観察した行動はどうも合わない気がします。
もしかすると、今回の映像は♀♂ペアによる求愛飛翔ではなく、♂同士の縄張り争いなのでしょうか?
スジグロシロチョウの配偶行動があまり解明されていない理由は、ヒトの目にはフィールドで性別を見分けられないからでしょう。

2018/11/29

クサネムの花蜜を吸い葉表に産卵するキタキチョウ♀



2018年9月上旬

稲穂が育つ水田の畦道をキタキチョウ♀(Eurema mandarina)が蝶道のように繰り返し往復して飛んでいました。
何が目的なのだろう?と様子を見守っていると、クサネムの群落に訪花して回り、吸蜜しました。
畦道には蜜源となる花が少なく、クサネムの花を探し当てるのに少し苦労している印象を受けました。

更に訪花の合間にクサネムの葉表に着陸し、腹端を軽く曲げて産卵しました。(@2:13)
背側からの撮影アングルで産卵シーンが分かりづらかったのですが、飛び去った後には一粒の白い卵が産みつけられていました。
クサネムはマメ科の植物ですから、キタキチョウの幼虫の食草に当てはまります。
次に機会があれば飼育に挑戦してみるつもりです。

『虫の卵ハンドブック』でキチョウについて調べると、

♀は食草(ネムノキなどマメ科)の新芽や新葉に、1卵ずつ細長い紡錘形の卵を産む。市街地や畑周辺に普通に見られ、卵はハギ類やネムノキなど次種(モンキチョウ)に比べるとやや丈の高い植物で見られる。(p99より引用)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


キタキチョウ♀@クサネム訪花吸蜜
キタキチョウ♀@クサネム葉+産卵

クサネム花+葉
クサネム花+葉

2018/11/27

イチモンジセセリ2頭がクズの花で吸蜜中にニアミス



2018年9月上旬

川の堤防に生えたクズの群落でイチモンジセセリParnara guttata)が訪花していました。
いつものように翅をしっかり閉じて花蜜を吸っています。

やがてもう一頭が飛来して、すぐ横に止まりました。
同じクズの花に並んで口吻を伸ばしたので、敵対行動(縄張り争い)でも求愛目的でも無さそうです。
ところがすぐに2頭がほぼ同時に飛び去りました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
何か意図があったのでしょうか?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

▼関連記事(4年前の撮影)
イチモンジセセリがクズの花で吸蜜中に排泄




2018/11/26

オビガ♂(蛾)に触れて飛び立たせてみる【ハイスピード動画】



2018年9月上旬

オビガ(蛾)の飼育記録2018年#8



▼前回の記事
準備運動後に飛び立つオビガ(蛾)成虫a【HD動画&ハイスピード動画】

昼間に窓際のレースカーテンに止まっているオビガApha aequalis)の成虫♂aが飛び立つ様子を240-fpsのハイスピード動画で撮ろうと悪戦苦闘しています。
割箸でそっと翅をつついて飛び立たせても、飛翔力が弱くて、弱々しく羽ばたきながらただ落下することが多いのです。
しつこく何度もやり直すと、ようやく準備運動なしに少しだけ飛んでくれました。(冒頭の映像)

※ 逆光の条件下でもオビガの翅の斑紋(帯状の模様)が見えるように、動画編集時に彩度を少し上げています。

つづく→#9:


2018/11/25

ツバメシジミ♀の日光浴



2018年9月上旬

農道脇の斜面を覆うカナムグラの群落でツバメシジミ♀(Everes argiades hellotia)が葉に乗って休んでいました。
半開きの翅を緩やかに開閉しながら日光浴しています。

てっきり見慣れた(見飽きた)ヒメシジミ♀かと思い、素通りしかけたのですが、後翅に尾状突起があることに気づきました。
ツバメシジミを見つけたのはこれが初めてで、嬉しい出会いでした。
本種の幼虫の食草はマメ科植物らしい。
現場のすぐ横にクズの群落が繁茂していたので、この♀は産卵を終えて休んでいたのかもしれません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ツバメシジミ♀@カナムグラ葉+日光浴

2018/11/19

準備運動後に飛び立つオビガ(蛾)成虫a【HD動画&ハイスピード動画】



2018年9月上旬・室温26.5℃、湿度59%

オビガ(蛾)の飼育記録2018年#7

▼前回の記事
暗くすると元気に飛ぶ夜行性のオビガ♂(蛾)

羽化から6日後。
室内で行方不明だったオビガApha aequalis)成虫♂aが、窓際のレースカーテンに止まっていました。
軽く触れると、初めは驚いて擬死落下しました。(映像公開予定)
やがてレースカーテンにしがみついたまま、準備運動の羽ばたきを始めました。
緊急時でもすぐには飛び立てないようです。
しばらく羽ばたいて体温が充分に上がると、自発的に飛び立ちました。
ところが、ほんの短い距離を飛んだだけですぐにまた明るい窓際に引き寄せられ、レースカーテンに止まり直してしまいます。(走光性)
そもそも羽ばたく力が弱々しく、ほとんど落ちるように飛ぶことが多いです。
オビガ成虫の口吻は退化していて、羽化後は飲まず食わずなので、疲れやすいのかもしれません。
(実は撮影のために繰り返し触れて刺激し、何度も飛び立たせています。)

オビガ♂aの飛び立ちと飛翔シーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:18〜)

配偶行動なども観察するつもりでオビガ成虫♂aを飼い続けてきたのですが、待てど暮らせど♀が羽化しません。
諦めて、この動画を撮影後に♂aを窓の外へ逃してやりました。

※ 逆光で撮ったので、翅の斑紋が見えるように動画編集時に彩度を上げています。

つづく→#8:オビガ♂(蛾)に触れて飛び立たせてみる【ハイスピード動画】


オビガ(蛾)成虫a@レースカーテン

2018/11/14

暗くすると元気に飛ぶ夜行性のオビガ♂(蛾)



オビガ(蛾)の飼育記録2018年#6

▼前回の記事
オビガ(蛾)成虫♂aの羽化【60倍速映像】

2018年8月下旬・室温25.4℃、湿度65%。

羽化してから3日後。
次に羽化してくる成虫との配偶行動を観察したいので、外に解放せずに室内で飼い続けています。
成虫は口吻が退化していて食餌を取らないようなので、ただ逃げないように部屋で放し飼いにしているだけです。
深夜に消灯したら室内をパタパタと飛び回る羽音が聞こえました。
どこかに隠れていたオビガApha aequalis)成虫aが消灯を待ちかねていたかのように活動的になり暗闇を飛び回っているようです。
夜行性なのだと実感しました。

まず赤外線の暗視カメラで撮ってみましょう。
昼間休んでいるときには翅で隠していた触角が活動時にはやや前方に(頭部の横に)露出しています。
指で翅に触れてもピクッと動くだけで、すぐには逃げませんでした。
ならばと蛾の前方から手乗りさせようとしたら、嫌がってようやく飛んで逃げました。
しかし、すぐに墜落。

室内を少し飛んでは白い壁紙や天井にペタリと止まります。
室内の照明を点灯して、その様子を記録してみました。
飛び立つ前にその場でしばらく翅を小刻みに震わせて準備運動し、体温を上げています。
飛翔シーンをしっかり撮りたいのですが、とにかく持久力が無くて疲れやすいようで、すぐに飛ぶのを止めてしまいます。
大きさの比較として、左手の人差し指を並べてみます。
そのまま翅にそっと触れると準備運動なしで少し飛びました。

つづく→#7:準備運動後に飛び立つオビガ(蛾)成虫a【HD動画&ハイスピード動画】


2018/11/10

オビガ(蛾)成虫♂aの羽化【60倍速映像】



2018年8月下旬・午後20:14〜22:09・室温26℃

オビガ(蛾)の飼育記録2018年#5


オビガApha aequalis)の終齢幼虫aが飼育下で繭を紡いでから36日後(蛹化日は不明)の夜、遂に成虫の羽化が始まりました。
外は久しぶりの雨が降り続き、涼しい日でした。
気温の低下で夏から秋になったのを感じて羽化するのですかね?
オビガ成虫が繭からどうやって脱出するのか、興味がありました。
カイコのように繭の絹糸を消化酵素(コクナーゼ)で溶かしながら脱出するのか、それとも出口を押し破るだけなのかな?
しかし私が気づいたときには、既に新成虫が繭から抜け出た後でした。
プラスチック容器の壁面を登ろうとして滑り、ひっくり返ってもがいていました。
止まり木として割り箸を急いで差し出してやると、素直に登り始めました。
翅が未だ縮んだ状態で胴体よりも短く、全身がやや湿っているように見えました。

割箸の天辺に落ち着くと早速、しわくちゃの翅を伸ばし始めました。
ハンディカムで慌てて撮った前半パートは6倍速の早回し映像でご覧下さい。

後半は三脚を立てて撮った翅伸展の様子を60倍速の早回し映像でご覧下さい。(@0:39〜)
翅が伸び切ると翅を小刻みに震わせ、軽く羽ばたくようになりました。
やがてしっかり閉じた状態で乾かします。
自然界でオビガの翅裏を見ることはまず無いので、珍しい光景でした。
最後に翅を広げ、見慣れた姿勢で静止しました。
チョウの羽化では翅伸展しながらゼンマイ状の口吻をくるくると曲げ伸ばして1本の管状に繋げるのですが、オビガは口吻の動きがありませんでした。
顔を接写すると、成虫の口吻は退化しているようです。
この個体はなぜか羽化液(蛹便)を排泄しませんでした。

触角が羽毛状で翅表の色が濃いので、どうやら♂のようです。
オビガも他の多くの昆虫類と同じく雄性先熟なのでしょうか?

触角の櫛歯は♂の方が少し長い. (中略)色彩の濃淡には変異があるが, ♀は一般に淡色で大きいことが多い. (Digital Moths of Japanデータベースのオビガの項目より引用)


つづく→#6:暗くすると元気に飛ぶ夜行性のオビガ♂(蛾)


オビガ(蛾)成虫♂a:背面@割箸+羽化直後
オビガ(蛾)成虫♂a:側面@割箸+羽化直後
オビガ(蛾)成虫♂a:腹面@割箸+羽化直後
オビガ(蛾)成虫♂a:顔@割箸+羽化直後
オビガ(蛾)成虫♂a:左触角@割箸+羽化直後

2018/11/06

オビガ(蛾)繭cの採集



2018年7月下旬

オビガ(蛾)の飼育記録2018年#4



▼前回の記事
繭を紡ぐオビガ(蛾)終齢幼虫d【100倍速映像】

私は動画撮影が目的なので、オビガApha aequalis)の幼虫を飼育容器に閉じ込めるのではなく、水差しにした食草を卓上に置いて幼虫を放つだけの開放的な状態で飼っています。
(下に落ちた糞を受け止めるために全体を大き目の箱に入れて置きます。)
外出時や就寝時には全体に網掛けしておいて、脱走を防ぎます。
ある朝、ナイロンメッシュを外したら、既に幾つか営繭していました。

飼育容器のプラスチック壁面とメッシュの境界に営繭した個体cに注目。
繭cをピンセットで剥がして採集する様子を動画に撮りました。
繭は薄くて中が透けて見えます。
営繭途中の幼虫なのか、前蛹なのか、はっきりしません。
毛虫時代の長毛はもう抜け落ちているようです。
繭に付着している黒い糞を取り除いていたら、繭内で威嚇するように暴れました。

成虫が羽化するまで繭を室温で保管します。

つづく→#5:オビガ(蛾)成虫♂aの羽化【60倍速映像】



2018/11/05

朝寝坊のツマグロヒョウモン♀



2018年8月中旬・午前7:10

用水路沿いの農道脇に生えたオニグルミの幼木の葉裏にツマグロヒョウモン♀(Argyreus hyperbius)がぶら下がっていました。
翅をしっかり閉じて静止しており、どうやら未だ寝ているようです。
クルミはツマグロヒョウモン幼虫の食草ではないので、産卵目的で止まっていたのではありません。
後翅に左右対称の破損部があるのは、鳥に襲われかけたビークマークなのでしょう。

ヒョウモンチョウの仲間にしては翅裏が見慣れない模様で、その正体を見極めるのに悩みました。
ここ北国で南方系のツマグロヒョウモンを見かけるのは珍しいのですが、酷暑の今季はこれで早くも2頭目です。
翅表の模様を確認するために、一時捕獲するか飛び立たせてハイスピード動画に撮るべきでしたね。
朝は先を急ぐ用事があって、余裕がありませんでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ツマグロヒョウモン♀@オニグルミ葉裏+朝寝坊
ツマグロヒョウモン♀@オニグルミ葉裏+朝寝坊
ツマグロヒョウモン♀@オニグルミ葉裏+朝寝坊・全景

2018/11/02

朝露を舐めるコムラサキ♂



2018年8月中旬・午前7:06

川沿いの堤防に繁茂するクズの群落でコムラサキ♂(Apatura metis substituta)が葉に止まっていました。
よく見ると黄色い口吻を伸ばして、クズの葉の表面に付いた朝露の雫を盛んに舐めています。

後半は腕を高く上げてバリアングル液晶モニタを見ながら撮影したら辛うじて翅表が見え、紫色の光沢があることから♂と判明しました。
その美しい翅を全開にして朝日を浴びながら吸水しています。
水を飲み終えると口吻をクルクルとゼンマイのように丸めました。
すぐには飛び立たず、しばらく日光浴を続けます。
(クズの葉から飛び去る瞬間は撮り損ねてしまいました。)




コムラサキ♂@クズ葉上+朝露舐め
コムラサキ♂@クズ葉上+日光浴

2018/11/01

繭を紡ぐオビガ(蛾)終齢幼虫d【100倍速映像】



オビガ(蛾)の飼育記録2018年#3


▼前回の記事
オビガ(蛾)終齢幼虫への脱皮

2018年7月下旬・午後23:05〜午前7:24・室温30〜31℃、湿度56〜59%


飼育中のオビガApha aequalis)終齢幼虫dが食欲を失い盛んに徘徊を始めました。
営繭場所を探索するワンダリングです。
4年前の飼育時には、ティッシュペーパーの空き箱(ボール紙製)に終齢幼虫を閉じ込めて繭を作らせましたが、反省点が残りました。
やや狭いぐらいの空間に閉じ込めた方が失敗なくスムーズに営繭してくれだろうと思い、今回はプラスチック容器を仕切った4×4×3.5cmの繭棚に閉じ込めてみました。
プラスチック容器の内壁は滑らかでツルツルしているので、幼虫が足場糸を張り易いように、予め全面に紙を貼っておくことにしました。
幼虫が吐く白い絹糸が見易いように、本当は背景を黒くしたいところです。
しかし手元に黒い紙が無かったので、急遽ありあわせの茶封筒を切って使いました。
糊や接着剤を使うと、その匂いを幼虫が嫌がるかもしれないと思い、両面テープで張り付けました。
天井だけ観察用の窓として半透明のプラスチックのままにしておきました。
途中からは天井部の蓋を開けても幼虫は脱走せずにそのまま営繭を続けてくれました。

午前11:21にオビガ終齢幼虫dをこの繭棚に閉じ込めてみました。
しかし日中は幼虫に動きがなく、繭を紡いでくれません。
室温が高過ぎて夏バテ状態なのでしょうか?
暗くならないと営繭しないのかな?
もしかすると食草のタニウツギの葉片を入れてやれば、その匂いで幼虫は安心したかもしれません。
夜になっても進展がないので、照明を当てずに真っ暗でやや涼しい別室にしばらくそっと放置しておきました。

午後23:00に様子を見るとようやく繭を紡ぎ始めていたので、微速度撮影を開始。
100倍速の早回し映像をご覧下さい。
営繭運動はかなり緩慢で、しかも休み休みやっています。
繭内で方向転換する際に長い抜け毛が繭に編み込まれています。
繭棚の隅っこで褐色の繭が完成しました。
なぜか周囲の仕切りに対してやや斜めに繭が作られました。

(繭の長軸が水平になっていません。)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

【おまけの映像】



↑早回し速度を少し落とした60倍速映像をブログ限定で公開しておきます。

つづく→#4:オビガ(蛾)繭cの採集


オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭準備
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭

2018/10/29

オビガ(蛾)終齢幼虫への脱皮



2018年7月下旬
▼前回の記事
脱皮前の眠で微動だにするオビガ(蛾)亜終齢幼虫【100倍速映像】


オビガ(蛾)の飼育記録2018年#2


長毛の毛虫が一体どうやって脱皮するのか、今まで見たことがないので楽しみです。
このまま正常に脱皮するまで辛抱強く微速度撮影で監視を続けるべきでしたが、途中で私に迷いが生じました。
待てど暮せどなかなか脱皮してくれないので、本当に脱皮前の眠状態なのか? 体内寄生されていて元気がないだけではないか?と疑心暗鬼になりました。
計5頭のオビガApha aequalis)の幼虫を同時に飼育していて別個体が繭作りを始めたので、どちらをメインに撮影するのか決断を迫られました。

そこで、ひたすらじっとしている白毛の亜終齢幼虫eをピンセットで軽く触れて刺激してみることにしました。
すると頭部を大儀そうに左右に振り、腹端をピクピクと上下に動かしました。
体を裏返そうとしたら葉上で踏ん張り、体を激しく左右に振って抵抗しました(威嚇?)。
どうも緊急の逃避行動が上手く出来なくなっているようです。
やはり体内寄生されていて運動機能が失われつつあるのか?と落胆しかけたものの、脱皮しかけていることに気づきました。
本当は脱皮中の幼虫に触れることは御法度ですが、恥ずかしながら当時は何が何だかよく分からなかったのです。)
室内で回している扇風機によって、新旧の毛皮の長毛が風になびいています。
私が初めて見る奇妙な脱皮法で分かりにくいのですが、脱皮殻が体の途中で千切れた結果、前半部の脱皮殻は上に付いていて後半部の脱皮殻は体の下に残っているようです。
このときの室温は31.2℃、湿度52%。
新しい頭楯は白っぽい薄褐色で、後に茶色に変わりました。
ようやく抜け殻をその場に残し、緩慢に歩き去りました。
抜け殻を食べることはありませんでした。(私がピンセットで触れて嫌がらせしたから?)
正常に前進できることが分かり、一安心。

脱皮して終齢幼虫になった直後も相変わらず白毛でした。
脱皮直後は長毛が体軸の周囲に巻かれて(カールして)いて、得体の知れない風体です。
こんなに長い毛を毎回丸ごと脱皮するのは確かにすごいコストがかかるでしょう。

芋虫タイプの幼虫よりも脱皮に手間取ることに納得しました。
(映像はここまで。午前11:46)

割り箸を伝わらせて新鮮な食草(タニウツギの葉)に移してやりました。
1.5時間後(午後13:11)に様子を見ると、終齢幼虫eの長毛が乾いて伸び、フサフサになっていました。
新しい長毛は白から茶色になり、次第に褐色が濃くなります。
元気にタニウツギの葉を徘徊し、茎をよじ登ります。
眠状態とは見違えるような運動性です。
葉裏に落ち着くとまた大休止。

オビガ(蛾)終齢幼虫e:脱皮直後1@タニウツギ葉表(カールした長毛が体に巻き付いたような状態)
オビガ(蛾)終齢幼虫e:脱皮直後2@タニウツギ葉裏(長毛が乾いて伸び、見慣れた毛虫になった)

更に10.5時間後(午後23:46)、ようやく食欲が戻ってくれた終齢幼虫eがタニウツギの葉を食べ始めました。(映像なし)
消化管の機能が戻るのに時間がかかったようです。
葉裏に隠れた姿勢で葉縁をもりもりと蚕食します。

つづく→#3:繭を紡ぐオビガ(蛾)終齢幼虫d【100倍速映像】


以下は脱皮殻の写真。
頭楯の抜け殻も一緒にくっ付いていました。
後半部の抜け殻はタニウツギの葉に絹糸でしっかり固定されていました。
抜け殻のコレクションがまた一つ増えて嬉しいです。


オビガ(蛾)亜終齢幼虫e:脱皮殻@方眼紙
オビガ(蛾)亜終齢幼虫e:脱皮殻:側面@方眼紙
オビガ(蛾)亜終齢幼虫e:脱皮殻:腹面@方眼紙
オビガ(蛾)亜終齢幼虫e:脱皮殻:頭楯
オビガ(蛾)亜終齢幼虫e:脱皮殻:頭楯(裏面)

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