2014/03/29
漆の実を食すルリビタキ♀【冬の野鳥】
2014年2月中旬
雪に覆われた里山の雑木林でルリビタキ♀(Tarsiger cyanurus)がウルシの実を採食していました。
(夏になって葉を見ないことにはヤマウルシかヌルデか、私には区別がつきません。)
途中から採食の仕方を変え、停空飛翔(ホバリング)しながら枝先に残った実を素早く採取し、元の枝に舞い戻ると飲み込んでいます。
それならハイスピード動画に撮ろうかと切り替えた途端に逃げられてしまいました…。
▼関連記事▼
ルリビタキ♀がウルシの実を採食【冬の野鳥】
2年前の冬にもほぼ同じ場所で撮っていました。
飛べ!メスアカミドリシジミ♀?【ハイスピード動画】
2013年7月上旬
羊歯の葉で翅を閉じて止まっていたゼフィルスが飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
羽ばたきが速過ぎるので、映像後半は更に1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
翅表に赤紋があります。
似た種類が多いのですが、メスアカミドリシジミ♀ですかね?
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スローモーション,
チョウ・ガ(鱗翅目),
飛翔
2014/03/28
シロテンハナムグリ?@ヨモギ群落
2013年8月中旬
堤防の草むらで、おそらくシロテンハナムグリ(Protaetia orientalis submarumorea)と思われる甲虫がヨモギの茎を登り下りしていました。
葉を摂食するでもなく、天辺から飛び立つでもなく、何がしたいのか分かりません。
水を飲むマダラスジハエトリ♂亜成体(蜘蛛)
2014年1月下旬・室温18℃
マダラスジハエトリの飼育記録3
プラスチック容器の蓋の裏面に水滴を付けてやると、マダラスジハエトリ♂亜成体(Plexippoides annulipedis)はすぐに水滴を目がけて壁面を下から登って来ました。
久しぶりの給水なので、喉が乾いていたようです。
水滴に口を付けて吸水を始めました。
体の腹面が水を弾いているのは、体毛に撥水性があるためでしょう。
容器越しに口元を接写してみます。
水滴が凸レンズのような効果をもたらし、ちょっと面白い映像が撮れました。
一度飲み終えてから向きを180°変え、また水滴にちょっとだけ口を付けました。
今度こそ満足したようで、水滴から離れました。
つづく→シリーズ#4
2014/03/27
ノシメマダラメイガ(蛾)を狩るマダラスジハエトリ♂亜成体【蜘蛛:ハイスピード動画】
2014年1月下旬・室温17℃
マダラスジハエトリの飼育記録2
冬はなかなか生き餌となる虫が見つからず、前回の給餌から10日ぶりにノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)を与えることができました。
マダラスジハエトリ亜成体♂(Plexippoides annulipedis)はやはり飢えていたようで、すぐに獲物の動きに反応して跳びつきました。
狩りの瞬間を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
クモは容器の底を徘徊する獲物を壁面から見下ろしています。
狙いを定め、第1歩脚を振り上げてから獲物に跳びつくと、見事に狩り成功!
噛まれて毒液を注入されても蛾はしばらく触角を動かしています。
クモは獲物を咥えたままときどきレンズを見上げたり方向転換する仕草が可愛らしい。
つづく→シリーズ#3
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捕食
2014/03/26
ミズナラ樹液に来たヒオドシチョウとアカタテハ
2013年10月下旬
樹液が滲むミズナラの幹にヒオドシチョウ(Nymphalis xanthomelas japonica)1頭とアカタテハ(Vanessa indica)2頭が来ていました。
この撮影アングルでは口吻の状態がよく見えないため、樹液を吸汁しているかどうか不明です。
ただの日光浴かもしれません。
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チョウ・ガ(鱗翅目),
樹液酒場
ガードレールを歩くアリグモ♀(蜘蛛)
2013年5月上旬
山間部のガードレール側面をアリグモ♀(Myrmarachne japonica)が徘徊していました。
気温が低いせいか、いまいち活動性に乏しいです。
ちょうど真下の地面にクロアリの巣がありましたが、互いに没交渉で擬態のモデルとのニアミス・シーンは撮れず。
2014/03/25
路上でクルミの実を食すハシボソガラス【冬の野鳥】
2014年1月下旬
除雪された車道に空中からクルミの実を投げ落として割ろうとしているハシボソガラス(Corvus corone)を発見。
カメラの用意が一足遅くて、クルミ割り行動は撮り損ねました。
カラスのクルミ割り行動はこれまで何度も見かけましたが、割れた実の中身を食べる行動を観察するのは稀です。
いつも撮影されていることに気づいたカラスがカメラを嫌がり(警戒し)、クルミを持って飛び去ってしまうからです。
さて、映像のカラスは路上で割れたクルミの実をついばんでいます。
今回も隠し撮りされていることに気づいたのか、途中でクルミを咥えて路肩に移動しました。
雪の壁の死角に隠れてしまいました。
もしや雪の中にクルミを埋めて貯食しているのかと思いきや、クルミを咥えて道端の雪原に飛び上がりました。
その後も木の陰に隠れて食事シーンを見せてくれません。
ところで、雪国のカラスは積雪期にどうやって(どこから)クルミの実を探してくるのでしょうね?
冬が来る前にどこかにクルミを貯蔵しておくのでしょうか?
▼関連記事▼ハシボソガラスのクルミ割り行動:Ⅳ投げ落としと貯蔵【野鳥】
イチモンジセセリの求愛と交尾拒否@アカツメクサ花【ハイスピード動画&HD動画】
2013年7月下旬
水辺に近い堤防の草むらでイチモンジセセリ(Parnara guttata)の♀♂ペアがムラサキツメクサの花で求愛していました。
求愛行動を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
全編を更に1/2倍速のスローモーションに加工してあります。(トータルすると実際の動きに対して1/16倍速のスローモーション)
先に訪花していた♀はもう口吻を伸ばしておらず、小雨が降る中で単に休んでいるようです。
♀のすぐ後ろに♂が定位して止まり、間欠的に背後から飛びついて求愛しています。
♀が立てた翅を細かく震わせているのが交尾拒否の意思表示なのでしょう。
♂が♀の背中にマウントしようと試みても、♀が翅を立てているため交尾器を結合できません。
♀が♂の求愛を受け入れるときだけ翅を広げると予想されます。
(本種の交尾姿勢は腹端を付けて互いに逆を向くはずです。)
映像でこの♂は計6回♀にアタック(求愛)しました。
♂が翅を小刻みに震わせているのは求愛行動なのか、飛翔筋のアイドリングですかね?
引き続き通常のHD動画に切り替えて同一ペアを撮影。
今回の♂は諦めが早く、この♀に見切りをつけて飛び去りました。
近くを飛ぶ別の♀を見つけて、そちらを追いかけたのかもしれません。
イチモンジセセリの♀は羽化してから生涯で一度しか交尾しないのか(処女♀しか交尾しない)、それとも♂を品定めしているのか(配偶者選択)、どちらでしょう?
雨音で分かるように、小雨の降る中を傘を差しながら撮影しました。
▼同じ日に撮った関連記事▼
イチモンジセセリ♂♀の求愛と交尾拒否@ススキ葉【ハイスピード動画&HD動画】
【追記】
余談ですが、『日本動物大百科9昆虫II』p57「イチモンジセセリの生活」を読んで興味深いことを知りました。
東北地方では越冬が確認されておらず、この地域の分布は、増殖期の移動・分散による季節的な分布拡大によるものと考えられている。
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スローモーション,
チョウ・ガ(鱗翅目),
配偶行動
2014/03/24
地面を歩くヤスマツトビナナフシの幼虫
2013年7月下旬
里山の林道をナナフシがせかせかと横断していました。
ヤスマツトビナナフシ♀(Micadina yasumatsui)の幼虫だと思うのですがどうでしょうか?
背中をよく見ると翅芽がありますね。
【追記】
高家博成、江川多喜雄『虫のうごくひみつ (花はな虫むし)』によると、
ナナフシの歩き方を見ると、いつも三本の足でからだをささえながら歩いているのがわかります。よく見ると、前足はからだをひっぱり、うしろ足はからだをおし、中足はからだをささえるようにしています。(p30より引用)次回はハイスピード動画に撮ってナナフシの歩行をスローモーションでよく観察してみます。
雪の日のふくら雀【冬の野鳥】
2013年12月中旬
街なかで鉄パイプに止まったスズメ(Passer montanus)がキョロキョロと辺りを見回しています。
寒そうに全身の羽毛を膨らませている状態を「ふくら雀」と呼びます。
雪がちらついていて風情がありますけど、野鳥が厳しい冬を生き抜くのは大変です。
2014/03/23
マダラスジハエトリ♂亜成体(蜘蛛)と越冬用の袋状住居網
2013年12月中旬
▼前回の記事はこちら▼
越冬直前のマダラスジハエトリ♂亜成体(蜘蛛)@ガードレール
マダラスジハエトリの飼育記録1
マダラスジハエトリ亜成体♂(Plexippoides annulipedis)はプラスチック円筒容器(直径7cm)の底の縁にいつの間にか糸を厚く張り巡らして住居網を作っていました。
完成した越冬用の袋状住居網はトンネルのようになっていて、どちらからも通り抜けられます。
これは図鑑『日本のクモ』p301の解説に書いてあった通りです。
冬季はスギ、ヒノキなどの樹皮下に袋状住居を作って越冬する。
住居網の外で念入りに身繕いする様子も接写してみました。
ときどきレンズを見上げる姿が可愛らしいですね。
次に住居網を造る様子を観察・撮影したいと思い、容器内を掃除して住居網を撤去しました。
ところがその後は全く造網してくれません。
野外よりも暖かい室内で飼うと越冬準備の行動が解発され難いのか、栄養失調(餌不足)で糸を大量に作る体力が無いのか、脱皮して成体♂になってしまったからなのか、理由は不明です。
雪国で長い冬の無聊を慰めるペットして飼っているだけなので、自然環境をなるべく再現して飼育越冬させている訳ではありません。
室内の照明(蛍光灯)とは関係なく、日没後は住居網で休むようです。
この頃は朝日を浴びると住居網の外に出て来ました。
しかし日が経つにつれて規則正しい日周リズムが乱れてきました。
やはり照明や室温の影響でしょう。
つづく→シリーズ#2
飛べ!ダイサギ【野鳥:ハイスピード動画】
2013年5月下旬
溜池の畔で羽繕いしていたダイサギ(Ardea alba)が飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
せっかく三脚も立てて準備したのに、驚かすために立ち上がって歩いたら、予想とは逆の方向に飛び去りました。
とほほ…。
▼関連記事(同一個体です)▼
ダイサギ(野鳥)の羽繕い
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