2017/06/10
川で足踏みしながら魚を探し回るダイサギc(冬の野鳥)
2017年1月上旬
街中を流れる川を見て歩くと、更にもう1羽のダイサギ(Ardea alba)が岸に沿ってゆっくり歩きながら獲物を探していました。
この個体も冷たい水に浸かりながら足で川底を掻いたり足踏みしたりして、隠れている魚を追い出そうとしています。
同じ日に続けざまに見れたので、別に珍しい行動ではないと私にもようやく分かりました。
しかしダイサギが必死で探しても魚はなかなか見つかりません。(そもそも魚の数が少ないのでしょう)
長い足を上下にガクガクと揺らしながら岸沿いを少しずつ下流へ向かって歩いてきたのに、途中でなぜか上流へ引き返し始めました。
撮影している私を恐れて引き返しただけかもしれませんが、ダイサギの群れが1羽ずつ川の決まった流域(区画)を縄張りとして点々と棲み分けしている印象を受けました。
つづく→川で縄張り争いの小競り合い
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
用水路で水を飲み羽繕いするカルガモのつがい(野鳥)
2016年5月中旬
山麓を流れる深い農業用水路で2羽のカルガモ(Anas zonorhyncha)を発見。
里山のダムや池ではよく見かけるものの、この状況は初見です。
ちょっと珍しいと思い、動画に記録しました。
水があればそれだけで落ち着くのかな?
初めは用水路を渡る橋の部分の下(日陰)で休んでいて、一羽が羽繕いを始めました。
ときどき嘴で水をすくって飲んでいるのは、羽根を適度に濡らすためですかね?
私がカメラを向けると警戒し、少しずつ流れに逆らって逃げ始めました。
濠自体は深く掘られているものの流れている水量は少なく、カモの足が底につきそうなぐらい浅い水路です。
泳いでいるというよりも、ほとんど歩いている状態かもしれません。
こんなコンクリート三面張の水路にカルガモの餌があるとはとても思えなかったのですが、苔むしたコンクリート壁をときどき啄んでいます。
私が用水路沿いに歩いてカルガモを追い越してから振り返って見ると、今度は流れに乗って下流へ遠ざかりました。
2017/06/09
片足立ちで屋根に佇むダイサギa(冬の野鳥)
2017年1月上旬
▼前回の記事
屋根で脱糞するダイサギa(冬の野鳥)
川から飛び立ち民家の屋根に避難したダイサギ(Ardea alba)を更にしつこく撮影すると、屋根の大棟で仁王立ちしながら何度か欠伸をしました。
やがて左足を持ち上げ、体に引きつけると完全に片足立ちになりました。
警戒を解いてリラックスすると、サギ類は冷えた足を一本ずつ温めたり筋肉を休めたりするのでしょう。
▼関連記事
・飛んで逃げたアオサギが屋根で片足立ちに【冬の野鳥】
・屋根に片足立ちで佇むアオサギ(野鳥)
・チュウサギ(野鳥)が片足立ちで羽繕い
一向に飛び立つ気配がないので私はその場を立ち去りましたが、振り返ってみても未だ同じ姿勢で屋根から川を見下ろしていました。
この個体はつい先程、冷たい川の中で脚をガクガク上下に揺すりながら歩き回り、長時間魚を探していました。
▼関連記事ダイサギのそのようなぎこちない歩行を見たことのなかった私は、てっきり振戦など病的な神経症状なのかと初めは疑ってしまいました。
足踏みで川魚を追い出し捕食するダイサギa(冬の野鳥)
気になって同一個体を連続観察してみると、ひとたび川から出れば陸上では脚の貧乏ゆすりは消失しました。
飛翔や排泄だけでなく、平衡感覚が要求される片足立ちもいたって正常でした。
(欲を言えば、比較のために陸上での歩行シーンを見届けたかったのです。)
したがって、歩行異常ではなくて、どうやら川底に隠れている魚を追い出して効率的に捕食するための作戦なのだろうと判明。
更に駄目押しとして、同じ日に同じ流域で別個体のダイサギでも同様の足踏み魚探行動が見られたので、別に珍しいことではないことが分かりました。(映像公開予定)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
刈田で落ち穂拾いするカワラバト(野鳥)2羽
2016年10月中旬
稲刈り後の田んぼ(刈田)で2羽のカワラバト(=ドバト;Columba livia)が落ち穂拾いしていました。
番(つがい)のペアなのかな?
互いに付かず離れず採食しています。
▼関連記事(撮影:2015年11月上旬)
落穂を採食するドバト(野鳥)の群れとつつきの順位
2017/06/08
屋根で脱糞するダイサギa(冬の野鳥)
2017年1月上旬
▼前回の記事
足踏みで川魚を追い出し捕食するダイサギa(冬の野鳥)
撮影アングルを変えて同一個体のダイサギ(Ardea alba)を再び撮り始めると明らかに警戒され、川岸から飛んで逃げました。
しゃがんでから飛び立つと急上昇し、力強く羽ばたいて旋回すると川沿いの民家の屋根に着陸。
屋根の大棟に止まっていたダイサギに少し近づいて対岸からしつこく撮影すると、少しだけ脚を屈めて白い液状便を排泄しました。(@1:16)
こちらに向き直り、屋根でじっと佇んでいます。
雪景色の里山を背景にすると白鷺の姿は全く目立ちません。
見事な保護色のため、AFでピントを合わせるのに苦労します。
つづく→片足立ちで屋根に佇むダイサギa(冬の野鳥)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2017/06/07
足踏みで川魚を追い出し捕食するダイサギa(冬の野鳥)
2017年1月上旬
街中を流れる川で冬鳥のダイサギ(Ardea alba)が冷たい水に浸かり、餌となる魚を探していました。
川岸近くに佇み、細かく足踏みしながら川面を見つめています。
やがて少しずつ上流へ向かって歩き始めました。
川の中に入ると嘴を素早く突き刺し、魚獲りに成功!(@2:15)
種類は不明ですが、そこそこ大きな細長い魚でした。
その場で獲物を飲み込むと、嘴を川の水で何度もゆすぎました。(水飲みではないと思います。)
岸辺へ戻ると、未だ満ち足りないダイサギは探餌行動を再開。
一休みすると羽繕いしました。(@3:30)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
↑【おまけの映像】 ※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
実は漁に成功する前にも、この個体の行動を長々と撮影していました。(ブログ限定で公開します。)
ダイサギが踏みしめた脚を上下に揺すりながら川を歩く行動を私はそれまで見たことがなかったため、初めは怪我や病気なのかと心配しました。
素人目には、歩行がかなりぎこちなくて常に膝がガクガクと笑っているように見えました。
さすがに水鳥(しかも冬鳥)が寒さに震えているとは思わなかったものの、老化や水銀中毒、パーキンソン病の振戦などを疑いました。
ところが、飛び立った同一個体を更にしつこく追跡すると、川から出た陸上では足の貧乏ゆすりは見られなくなりました。(映像公開予定)
また、別個体のダイサギも同じく川で漁をする際にやっていました(映像公開予定)。
したがって、病的な症状ではなくて、川底の砂利を掻いたり振動を与えて魚を追い出すための正常な採食戦略だと分かりました。
一方、以前に観察したダイサギはこの行動をやらずに川魚を捕食していました。
学習が関与する個体差なのか、それとも川底の状況に応じて柔軟に使い分ける行動なのでしょう。
▼関連記事(足踏みによる追い出しをせず)
・川で小魚を捕食するダイサギ(冬の野鳥)
・冬の川で漁をするダイサギ【野鳥】
意気揚々と帰ってから調べてみると、本にしっかり記述してありました。
『科学のアルバム:シラサギの森』p30-31によると、
・とらえたエサは、ほとんどまるのみにする。水の中にじっと立って、しんぼう強くさかなの動くのをまってくばしをくりだす。いったんにがすと、さかながかくれていそうな場所を、がさがさと足でふみつけてえものをおい出す。人間のドジョウすくいとおなじだ。
・シラサギは、エサとりにりっぱなうでまえをみせます。長い足と、長いくちばしをじょうずにつかって、えものをみごとにとらえます。水の底で、長い足をうごかして、さかなをおいだしてはとらえたりします。
予備知識や先入観なしにフィールドで観察し、自力で先人と同じ結論に達したので満足です。(ささやかな喜び)
小宮輝之『鳥の食べもの&とり方・食べ方図鑑:おもしろふしぎ鳥類学の世界』にサギの仲間による多彩な採食行動(漁法)の1つとして、挙げられていました。
足ゆすり・足さぐりによる追い出し漁…水底につけた足を激しく振動させ、飛びだした魚やザリガニなどを捕らえる。 (p75より引用)
農道で虫を捕食するハクセキレイ♀♂(野鳥)
2016年10月上旬
田んぼに沿った農道でハクセキレイ(Motacilla alba lugens)の♀♂番(つがい)が小走りに歩きながら地面を啄んでいました。
草の種子ではなく、虫を捕食しているようです。
私を警戒して、どんどん遠ざかって行きます。
2017/06/06
川岸で羽繕いし片足で立つダイサギd(冬の野鳥)
2017年1月上旬
うっすらと雪が積もった川岸に降り立った冬鳥ダイサギ(Ardea alba)が単独で佇み、川面を見つめています。
雪国らしくてなかなか美しい風景ですね。
やがて嘴で羽繕いを始めました。
こっそり撮影アングルを変えると、同じ場所でダイサギは羽繕いしてから片足立ちになりました。
ここも支流が川に流れこむ放水口の横でした。(魚が多いのかな?)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
農道で採食するキジバト3羽(野鳥)
2016年10月上旬
山麓の農村部の緩い坂道で2羽のキジバト(Streptopelia orientalis)が採食していました。
おそらく舗装路や路肩に落ちた草の実を啄んでいるのでしょう。
私には外見でキジバトの性別は見分けられませんが、番の関係なのか互いに付かず離れず行動しています。
後半になると、左の果樹園からもう一羽が路上に出てきて合流しました。(@3:37)
家族群なのかな?
2017/06/05
川岸から鳴きながら飛び去るダイサギ♪b(冬の野鳥)
2017年1月上旬
雪が積もった川岸に冬鳥ダイサギ(Ardea alba)が単独で佇み、街中を流れる川の水面を見つめています。
私が対岸からしばらく観察していると、カメラに撮られていることを嫌ったのか、掠れたガラガラ声で鳴きながら(苛立ちの鳴き声?)飛び立つと旋回して町の方へ飛び去りました。
河川敷の芝生でコガネムシ幼虫を捕食するハシボソガラス(野鳥)
2016年10月中旬
夕方の河川敷でハシボソガラス(Corvus corone)が芝生をほじくり返して虫を探していました。
橋桁の近くで2羽が付かず離れず地上採食しています。
松原始『カラスの教科書』によると、
・ハシボソガラスの文字通り「草の根分けても探し出す」というテクニックは農耕地や河川敷では大きな武器となる。 (p152)
・「探りを入れる」行動はプロービングと呼ばれるが、くちばしでかきわける、くちばしを差し込んで押し開く、上を覆っているものをどける、ひっくり返す、と多岐にわたる。草の間には昆虫が潜んでいることがあるし、落葉の下には種子や昆虫やミミズ、石をひっくり返せばその下に何かがいる、かもしれないからである。ハシボソガラスの行動の基本は「かもしれない」なのだ。 (p148-149)
最後は相次いで飛び立ち、土手を越えて市街地の方へ向かいました。
【追記】
中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』という本を読んでいたら、この採食行動の謎が解けました。
毎年春になると、コガネムシ類が産卵のために芝生に集合して芝生の土中に産卵するのです。初夏には孵化して幼虫が誕生します。コガネムシは(中略)幼虫は芝生の根を食べて成長し、そのまま越冬するのです。 カラスたちはこの幼虫に目がありません。特に9月以降になると、プリプリに成長した幼虫は動物性たんぱく質の塊になります。これを食べるためには、どうしても芝生をはがしてしまわないといけないわけです。 これがボソだと、嘴が細くて尖っているので、芝生の根の部分をうまく突き刺して幼虫を取り出すことができる(中略)カラスたちが幼虫を食べてくれることによって、コガネムシによる芝生の食害の拡大を食い止めている (p184より引用)
そう言われてから改めてこの動画を見直すと、確かに丸々と太った白い幼虫を次々と捕食していました。(@0:01、0:49、2:08、2:35、2:51、3:51、4:13)
あちこちの芝生をほじくっているものの闇雲に探している訳でもなさそうで、捕食の成功率はかなり高いようです。
カラスはどうやってコガネムシ幼虫の隠れている居場所を突き止めるのでしょうね?
という訳で、曖昧だった記事のタイトルを「河川敷の芝生で採食するハシボソガラス(野鳥)」から変更します。
2017/06/04
ジョウビタキの♀♂つがいと鳴き声(冬の野鳥)
2016年10月下旬
峠道をふさぐ倒木に冬鳥のジョウビタキ♀(Phoenicurus auroreus)が止まっていました。
かすかにヒッヒッ♪という甲高い鳴き声が聞こえるものの、リップシンクロ(嘴の動き)が一致しません。
ときどき尾羽根をビリビリと上下に震わせています。
飛んで逃げたと思いきや、別種のベニマシコ♂(Uragus sibiricus)が乱入しました。
つづく→倒木で鳴く♪ベニマシコ♂(冬の野鳥)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
↑【おまけの動画】
先ほど逃げた♀の番(つがい)相手と思われるジョウビタキ♂を直後に発見。
すぐ近くの林縁で鳴いていました。
♂は顔黒なのです。
こちらを警戒しているようで、灌木の陰に隠れた後姿しか見えません。
ようやく少しだけ正面を向いてくれて、リップシンクロを確認しました(鳴き声と嘴の動きが同期した)。
つまりヒッヒッ♪という甲高い鳴き声の主は、このジョウビタキ♂で間違いありません。
痺れを切らした私が横にずれて撮影アングルを確保しようとしたら案の定、逃げられてしまいました。
記事を改めて紹介するほどの動画ではないので、ブログ限定でおまけとして公開します。
ジョウビタキのペア(番)が互いに近くに居たという証拠の映像として記録しておきます。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
倒木で鳴く♪ベニマシコ♂(冬の野鳥)
2016年10月下旬
▼前回の記事
ジョウビタキの♀♂つがいと鳴き声(冬の野鳥)
峠道で倒木に見慣れない小鳥が止まっていました。
桃色で美しい小鳥の正体は、調べてみると当地では冬鳥のベニマシコ♂(Uragus sibiricus)でした。
ヒッヒッ♪という甲高い鳴き声がかすかに聞こえるものの、リップシンクロが一致しない(嘴の動きがはっきりしない)ので、この個体の鳴き声かどうか初めは自信がありませんでした。
最後に飛んで逃げたときに鳴き声も一緒に遠ざかったので、ベニマシコの鳴き声で大丈夫でしょう。
【追記】
『日本の野鳥さえずり・地鳴き図鑑』に付属するCDでベニマシコの鳴き声と聴き比べてみると、私の動画に登場した個体の鳴き方は地鳴きで間違いなさそうです。
チ、フイとかピ、ポと聞こえるリズミカルな地鳴き。(中略)鳴き声の一部がウソの鳴き声に似るが、ベニマシコではフィのあとに、フィ、フォイと続けて鳴く。(p43より引用)
関連記事(5年後の撮影)▶ ベニマシコ♂の地鳴き♪を声紋解析してみる(冬の野鳥)
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