2016/09/24
オオアワダチソウの花蜜を吸うフタモンアシナガバチ♀
2016年7月上旬
民家の花壇に咲いたオオアワダチソウの群落でフタモンアシナガバチ(Polistes chinensis antennalis)のワーカー♀が訪花していました。
次々に吸蜜して回ります。
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訪花
ハシボソガラス(野鳥)と高圧線鉄塔dの巣
2016年6月下旬
高圧線の鉄塔に営巣したハシボソガラスの定点観察#5
前回から3日後の夕方に様子を見に行くと、在巣のハシボソガラス(Corvus corone)は一羽しか居ないようでした。
巣の上を動き回っています。
巣立ち前の幼鳥が独り遊びしている?となんとなく勝手に想像したのですが、嘴の中の色を見てないので確証はありません。
カメラのバッテリー切れで尻切れとんぼになってしまいました。
つづく→#6:高圧線鉄塔aの天辺と巣上で羽繕いするハシボソガラス(野鳥)
クマイチゴの果実を吸汁するトゲカメムシ
2016年7月上旬
山間部の道端に茂ったクマイチゴの群落で2匹のトゲカメムシ(Carbula humerigera)が果実を吸汁していました。
赤く熟した実に一匹、隣の青い実にもう一匹来ています。
なぜ未熟な果実からわざわざ吸汁するのですかね?
しばらくすると、いつの間にか2匹とも赤く熟した同じ果実で吸汁するようになりました。
二匹の性別が私には見分けられないのですが、出会っても求愛交尾を始めたり餌資源をめぐって激しく喧嘩したりしませんでした。
▼関連記事
ヘビイチゴの果実で争うナガカメムシ科幼虫の群れ
観察と発見シリーズ『カメムシ博士入門』を読んでいたら、「キイチゴの実とトゲカメムシ」と題した生態写真がp65に掲載されていました。
自然林の果実にもいろいろなカメムシがつく。一般に寄主選択性が強く、限られた植物にしか見られないことも多い
のだそうです。
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食事
2016/09/23
ヒダリマキマイマイの交尾【100倍速映像】
2016年6月下旬・午後22:49〜午前2:58
3匹のヒダリマキマイマイ(Euhadra quaesita)を一緒に飼育していると少し狭そうです。
夏になると暑くて容器内が蒸れ、蝸牛が弱ってしまいそうな気がしました。
そこで、大き目の飼育容器をホームセンターで新しく買ってきました。
引越しすると餌には全く見向きもせず、霧吹きした壁面を盛んに徘徊しています。
夜に気づいたら2匹が新居の壁面で交尾していました。
慌てて三脚を立て、微速度撮影で記録しました。
恋矢で刺す行動は既に終わっていて残念。
交尾中は互いの位置はほとんど動きません。
野外で観察した一回目の交尾中に激しく動き回っていたのは、やはり何らかの異常事態だったようです。
今回は肝心の交尾器の結合部が見えにくいアングルになってしまいました。
交尾を終えた2匹は別れ際に熱烈な口づけを交わしました。
その場に残った個体は、もう一匹の残した粘液を舐めています。
ちなみに撮影中に測った室温は、午後22:54には25.0℃、湿度56%。
午後23:10に、は室温23.8℃、湿度59%。
日付が変わり午前00:41には、室温22.2℃、湿度66%。
交尾から12日後の7月上旬、容器内の壁面に恋矢が1つ排出されていました。
もう一つの行方が分かりません。
【おまけの動画】
早回し速度を色々と変えた動画をブログ限定で公開します。
↑60倍速映像。
↑10倍速映像。
2016/09/22
アカソの葉を食べ脱糞するサカハチチョウ幼虫
2016年7月上旬
山間部の道端に生えたアカソの群落でサカハチチョウ(Araschnia burejana)の幼虫(黄褐色型)を見つけました。
葉表に乗った幼虫は、葉先に向いて頭部を乗り出し、葉縁をモリモリと蚕食しています。
後半は、葉を食害するシーンを微速度撮影で記録してみました。(@3:18〜)
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
ところが幼虫はもう満腹したようで、葉柄に向かって移動を始めました。
やがて腹端を持ち上げると排便しました。(@3:55)
動きが無くなったので微速度撮影を止め、採寸を試みました。(@4:25〜)
動画に撮りながら定規を幼虫に並べてそっと置いたらうっかり葉を傾けてしまい、その拍子に幼虫が転がり落ちてしまいました。
幼虫が身の危険を感じて擬死落下したのかもしれません。
そのまま茂みで見失ってしまいました。
サカハチチョウの幼虫を見つけたのはこれが初めてだったのに、痛恨のミス!
ひとつ気になるのは、幼虫の居場所です。
『イモムシハンドブック』p32でサカハチチョウの幼虫について調べると、「葉裏に体を曲げて静止していることが多い」との記述がありました。
今回の個体はなぜ葉裏に隠れず白昼堂々と身を晒し続けているのでしょうか?
(1)サカハチチョウの幼虫は体中に生えた刺々で自分の身を守れるのかな?※
(2)この状況では完璧な保護色(カモフラージュ)とは言い難いです。
しかし黄褐色で棘だらけの幼虫が体を曲げて葉上に静止していると、アカソの花穂やクリの花穂がアカソの葉にたまたま落ちている、と見えなくもありません。
(3)それともひょっとすると何者かに体内寄生されていて、寄主操作によって神経系が狂わされて鳥などに捕食されやすい場所に移動させられたとしたら面白いですね。
サカハチチョウの幼虫は中間宿主で、寄生虫が鳥などの終宿主に移行するための行動操作を受けている、というシナリオです。
この妄想を検証するには幼虫を採集して何が羽化してくるか調べるのが第一歩です。
もし寄生されていなければ、夏型のサカハチチョウ成虫が羽化するはずです。
しかしこの時期はあまりにも忙しく、とても飼育までは手が回りませんでした。
※ ニホンアマガエルが同じアカソの株の右下隣の葉に乗って香箱座りしているのに、幼虫を捕食せずに静観しているのが興味深く思いました。(単に食欲が無かったのかな?)
あるいは天敵であるカエルの存在を幼虫が知っていて、その死角に隠れるために一時的に葉表で食事しているのでしょうか。(この状況ではなんとなく、葉裏に居る方がカエルに狙われ捕食されそうです。)
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微速度撮影
ハクセキレイ♂(野鳥)の早朝散歩
2016年6月中旬・午前4:11
夜明け直前に集団塒の街路樹から飛び立つのを撮影した後、某大型店の広大な駐車場で早朝にハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)と出会いました。
歩いて私の方へどんどん近づいて来ます。
ヒトを恐れないということは、幼鳥・若鳥なのかな?
新聞配達のバイクが通りかかり、その音で飛び去りました。
キングサリを訪花するクマバチ♀の羽ばたき【ハイスピード動画】
2016年5月中旬
▼前回の記事
キングサリの花で採餌するクマバチ♀
民家の庭に植えられたキングサリ(=キバナフジ)の木で花が満開に咲いています。
キムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)の複数個体が訪花するシーンを240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
枝や花穂が風で激しく揺れてもスローモーションなら気になりません。
クマバチの力強い羽ばたきをご堪能下さい。
個体によっては、後脚の花粉籠にうっすらと橙色の花粉団子を付けています。
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訪花
2016/09/21
クマイチゴの果実を吸汁するツマジロカメムシ
2016年7月上旬
峠道を歩くと、道端に生えたクマイチゴの群落から
赤く熟した果実が食べ放題でした。
私が甘酸っぱい実を夢中で食べ歩きしていると、先客としてクマイチゴの果実を吸汁している数種類のカメムシと何度かニアミスしました。
手を伸ばすとすぐに隠れたり逃げられたりしてしまいます。
注意深く藪を見て回ると、ようやく接写のチャンスに恵まれました。
まず紹介するのはツマジロカメムシ(Menida violacea)です。
果実に突き立てた口吻を抜き差ししながら吸汁していました。
そのまま体をグリグリと激しく動かすことがあります。
引きの絵も撮っておくべきでしたね…。
撮影した個体を木苺ごと採集しました。
以下は標本写真。
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ラムズイヤーの花で採餌するオオマルハナバチ♀
2016年7月上旬
用水路沿いの花壇にエキゾチックで見慣れない園芸植物が咲いていました。
葉は白い毛が密生していて、緑というよりも白味が強いペパーミントグリーンです。
植物の掲示板で問い合わせたところ、ラムズイヤーと名前を教えてもらいました。
紫色の花にオオマルハナバチ(Bombus hypocrita)のワーカー♀が忙しなく訪花していました。
後脚の花粉籠は空荷でした。
夕暮れ時(午後18:55頃)の撮影で、やや薄暗いです。
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ハチ・アリ(膜翅目),
訪花
2016/09/20
高圧線の鉄塔から見張るノスリ(野鳥)
2016年7月上旬・午前8:34
▼前回の記事
高圧線の鉄塔で羽繕いするノスリ(野鳥)
郊外の田園地帯に立てられた高圧線の鉄塔c#23にノスリ(Buteo japonicus)と思われる猛禽類がこの日も止まっていました。
眼下の水田を見下ろしています。
おそらく前回(24日前)と同じ個体がこの辺りを縄張りとしているのでしょう。
この鉄塔に巣はありませんが、もしかするとここを夜の塒にしているのかな?
しばらく眺めていても鉄塔から飛び立ってくれず、この日もしっかり同定できませんでした。
つづく→高圧線の鉄塔で鳴いて♀を呼び寄せるノスリ♂(野鳥)
イワガラミの花で採餌するニホンミツバチ♀
2016年7月上旬
山道の横を法面補強のため土留めしたコンクリート壁面にイワガラミの蔓が垂れ下がって白い花が咲いていました。
ニホンミツバチ(Apis cerana japonica)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠に白い花粉団子を付けています。
複数個体を撮影。
この組み合わせは初見です。
多数のハナバチが訪花していて、羽音がブンブンやかましい。
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ハチ・アリ(膜翅目),
訪花
2016/09/19
唇が紫色の野生ニホンザル
2016年6月下旬
里山の峠道を静かに歩いていると、白っぽい毛皮の若いニホンザル(Macaca fuscata fuscata)が雑木林のミズナラ高木から見下ろしていました。
唇が黒紫色に染まっているのは、ひどいチアノーゼでなければ、熟した桑の実をどこかで食べてきたのではないかと想像しました。
この山域でミズキの実が熟すのは未だ早いと思います。
▼関連記事:2015年8月中旬猿は自分の体を頻りに掻いてから枝から降りました。
ミズキの実を採食するニホンザルの群れ
今度は猿の方から低い枝まで私の様子を見に降りて来ました。
枝に座った股間が丸見えですけど、性別は♀かな?(自信なし)
しばらくすると枝から少し下りて茂みに隠れました。
林床まで下りると群れを追って雑木林を遊動して行きます。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
コブハサミムシ♂アルマン型が草むらで徘徊
2016年7月上旬
山間部の道端の草むらでアルマン型のコブハサミムシ♂(Anechura harmandi)を見つけました。
何を探索しているのか、アザミの仲間(種名不詳:葉に触れても刺は痛くない)の大きな葉をウロウロと徘徊していました。
葉の表だけでなく、裏にも回り込んでいます。
立ち止まって葉の表面を舐めたようにも見えましたが、どうでしょう?(@0:41〜0:50)
最後は、隣接するアカソに葉に移動しました。
撮影後に採集しました。
尾鋏が大きく湾曲するのでアルマン型ですね。
以下は標本写真
2016/09/18
野生ニホンザルの群れ(遊動、毛繕い、子猿同士の遊び、赤ん坊の運搬など)
2016年6月下旬
低山の峠道で遭遇した野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れを撮りまくった動画で残り物の詰め合わせです。
個体数が多いと、どれを撮ったら良いか目移りしてしまいます。
とりとめのない映像ですけど、ニホンザルが好きな方にはたまらない映像だと思います。
群れが山中をゆっくり遊動する中で、採食以外の時間は各自がのんびり過ごしています。
独りで自分の毛繕いをしたり、ペアになって相互毛繕いしたりしています。
この時期に赤ん坊を連れて歩く母猿は、腹にしがみつかせたまま四足で歩行運搬しています。
胸に抱いて授乳した後で、そのまま赤ん坊猿を連れて歩けます。
子猿がもう少し成長すると、おんぶというか母親の腰に乗って運ばれるようになります。
見ていて一番面白いのは、母親の傍らで子猿同士で集まって遊んでいる様子です。
首輪を装着した個体もちらっと現れました。(@1:13)
群れの行動域をテレメトリー調査するため、発信器やGPSを取り付けられたのでしょう。
捕獲すると液体を吐き戻すセンノキカミキリ♀
2016年6月下旬
▼前回の記事
センノキカミキリ♀を見つけた!(身繕い、徘徊、飛び立ち)
山間部の道端の草むらで見つけたセンノキカミキリ♀(Acalolepta luxuriosa luxuriosa)を手掴みで一時捕獲してみました。
驚いて擬死落下するかと思いきや、あっさり御用。
掴まったセンノキカミキリ♀は、暴れながら褐色の液体(消化液?)を口から吐き戻しました。
泥水のような水滴が口元でみるみる大きくなります。
揮発性の強い悪臭はしませんでしたけど、捕食者が口にすると苦かったりたじろがせたりする効果が多少はあるのかもしれません。
また、暴れながらキーキー♪鳴いて威嚇したのですけど、周波数が高過ぎたのか動画には録音されていませんでした。
私の掴み方がまずくて発音器を上手く動かせなかったのかな?
最後に解放してやると路上を慌てて逃げ出し(意外に俊足!)、途中で飛びました。
しかし短い距離しか飛べず、路肩の枯れ葉の上に着陸。
吐き戻した液体が私の手に少し付着したのですが、悪臭かどうか匂ってみるのを忘れました。
▼関連記事(吐き戻し液は醤油のような褐色でした)
捕獲すると液体を吐き戻すキボシカミキリ♂
ホタルブクロの花で採餌するトラマルハナバチ♀
2016年7月上旬
山村の民家の庭に咲いたホタルブクロにトラマルハナバチ(Bombus diversus diversus)のワーカー♀が訪花していました。
飛んでいるときに長い舌を伸ばしていることがあります。
この長い舌のおかげで花筒の奥にある蜜腺を舐めることが可能です。
白い花筒の中にいったん潜り込むと、なかなか外に出て来ません。
採餌が済むと花筒の入り口にぶら下がり、時間をかけて身繕いしています。
胸背が花粉で真っ白に汚れています。
体に付着した花粉を丹念に拭うと、後脚の花粉籠に白い花粉団子が出来つつあります。
【追記】
『昆虫の集まる花ハンドブック』p9によると、ホタルブクロの
蜜は5本の雄しべの基部が囲むドームの中に隠されている。蜜を吸い花粉を媒介するのはマルハナバチの仲間で、花の内側に生えた毛を足場に、花の奥に入る。
花の筒部はマルハナバチのサイズにぴったり。
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