2013/06/15
ヒメギフチョウ♀のカタクリ訪花と飛翔【ハイスピード動画】
2013年5月中旬
ヒメギフチョウ♀(Luehdorfia puziloi inexpecta)が翅を全開にした状態でカタクリの花に止まり蜜を吸っています。
花から飛び立つ瞬間が240 fpsのハイスピード動画に撮れました。
同一個体を必死で追いかけると後に産卵したことから♀と判明しました。
つづく
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スローモーション,
チョウ・ガ(鱗翅目),
飛翔,
訪花
田んぼで採食するハクセキレイ(野鳥)
2013年5月上旬
水を入れる直前の田んぼでハクセキレイ(Motacilla alba lugens)が畦道に佇んでいます。
やがて畦道をトコトコ歩くと地面をつついて採食。
飛んで田んぼの中央まで移動しました。
ハクセキレイは水辺の鳥だと思っていたので、水が張られる前の田んぼに居るとは少し意外でした。
2013/06/14
ウスバアゲハ♂終齢幼虫の繭作り【20倍速映像】
2013年5月中旬・室温24℃→22℃
ウスバアゲハ♂の飼育記録4
ウスバアゲハ(旧名ウスバシロチョウ; Parnassius citrinarius)終齢幼虫がプラスチック容器の隅に繭を紡ぐ様子を20倍速の早回し映像でご覧下さい
撮影は18:32 pm 〜 20:18 pm(幼虫の動きが止まるまでの1時間46分間)。
完成した繭は薄い褐色でした。
繭自体が薄くて中が透けて見えます。
プラスチック容器の壁面に面した部分は絹糸を節約したのか、透明容器越しに中の前蛹がよく見えます。
つづく→蛹の蠕動
翌日の繭:ストロボのせいで白く光って見えます。 |
透明容器越しに繭の中の前蛹が透けて見える |
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チョウ・ガ(鱗翅目),
発生,
微速度撮影
2013/06/13
繭を紡ぐウスバアゲハ♂終齢幼虫
2013年5月中旬・室温24℃
ウスバアゲハ♂の飼育記録3
プラスチック容器内を早足で徘徊していたウスバアゲハ(旧名ウスバシロチョウ;Parnassius citrinarius)の幼虫が隅に落ち着き、口からせっせと絹糸を吐き始めました。
脱皮を一度も見ていないので、4日前の採集時で既に終齢幼虫だったようです。
図鑑に掲載された終齢幼虫の体長(〜40 mm)よりも未だ小さく、前の晩までは食欲旺盛だったため油断していました。
活動性が鈍り(眠)、軟便を排泄する、という兆候に全く気づけませんでした。
頭部を∞の字に動かしながら糸を吐いて繭を紡いでいます。
『イモムシハンドブック』p20によれば本種は「枯れ葉の下などに薄い繭をつくって蛹化する」らしい。
確かにプラスチック容器は基質として絹糸が付着しにくいようで繭の試作・中絶を何度も繰り返し、悪戦苦闘しています。
このままでは糸を無駄に消費して繭が作れなくなるのではないかと恐れました。
終齢幼虫の下面は胸脚、腹脚、頭楯も全て真っ黒でした。
慌てて手近にあった小さな紙箱に幼虫を閉じ込めました。
私の目論見としては紙箱の中に繭を作って欲しかったのです。
ところが芋虫は結局、紙箱の隙間から脱出した挙句、プラスチック容器の底面および壁面と紙箱に挟まれた隙間に繭を作ることに決めたのです。
アゲハチョウ科なのに繭を紡ぐウスバアゲハはかなり異色です。
他の多くのアゲハチョウは裸のまま蛹化するだけです。
つづく→営繭の微速度撮影
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チョウ・ガ(鱗翅目),
発生
2013/06/12
ヒメギフチョウ♀の日光浴と飛翔
2013年5月中旬
「春の女神」ヒメギフチョウ♀(Luehdorfia puziloi)が雑木林の林床を落ち着かなく飛び回っていました。
着陸すると翅を全開にして日光浴(休息)しています。
同一個体を必死で追いかけると後に産卵したことから♀と判明しました。
忙しなく飛び回っていたのは、産卵する食草を探し求めていたのでしょう。
つづく→「ヒメギフチョウ♀のカタクリ訪花と飛翔【ハイスピード動画】」
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チョウ・ガ(鱗翅目),
飛翔
川岸で採食するハクセキレイ【野鳥:ハイスピード動画&HD動画】
2013年5月上旬
川岸でハクセキレイ(Motacilla alba lugens)が跳んだり歩いたりしながら採食していました。
飛び立つ瞬間を狙って240 fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
前回、電線から飛び立ったハクセキレイは長い尾羽根を左右に激しく振っていましたが、今回の個体ではそのような動きは見られませんでした。
同一個体を通常のHD動画でも撮ってみました。
一度飛び立ってから川面ですぐ引き返し、元の岸に戻るという行動が見られました。
飛んでいる虫を空中で捕まえるのでしょうか。
2013/06/11
柳の若葉に産卵するコマユバチの一種♀
2013年5月上旬
山間部の道端に生えた柳(種名不詳)の潅木で若葉を探索中の蜂がいました。
産卵に備えた姿勢なのか、腹端の長い産卵管を腹の下から前方に向けて歩き回ります。
やがて若葉の根本付近に産卵管を突き刺しました。
マクロレンズを装着する余裕がなく、マクロモードのままで動画に記録しました。
太陽を背にしているためカメラが影を作ってしまい、もどかしいです。
やがて蜂は風に揺れる枝から産卵管を引き抜くと、再び歩き回り始めました。
2回目の産卵行動を観察したい気持ちもあったのですけど蜂が飛び立つのをおそれ、同定してもらうためにすぐ採集しました。
虫こぶを作る蜂なのか、それとも柳の若葉を食す芋虫に寄生する蜂なのでしょうか?
後で思うと、産卵痕を確認すべきでしたね…。
柳の花 |
柳の若葉 |
ところが帰宅後は急に忙しくなってしまい、1週間も放置していたら容器内で蜂の死骸にカビが生えてしまいました。
せっかく採集した標本が劣化してひどい有様です。
左の触角は折れ、右翅はくしゃくしゃになってしまいました。
せめて左の翅脈だけでもしっかり記録することにします。
てっきりヒメバチ科と思ったのですけど、前翅の翅脈を見ると違うようです。
コマユバチ科ですかね?
参考図解:「ヒメバチ科とコマユバチ科の簡単な見分け方」
【追記】
いつもお世話になっている「蜂類情報交換BBS」にて問い合わせたところ、青蜂@管理人さんより以下のコメントを頂きました。
写真のハチは、ご推察の通りコマユバチの仲間です。ヤナギの若葉をめくってみれば、そこに寄主がいたかもしれないですね。
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ハチ・アリ(膜翅目),
産卵
2013/06/10
ムラサキケマンの葉を食すウスバアゲハ♂終齢幼虫
2013年5月中旬
ウスバアゲハ♂の飼育記録2
採集したウスバアゲハ(旧名ウスバシロチョウ;Parnassius citrinarius)終齢(5齢)幼虫は食欲旺盛です。
食草のムラサキケマンは土から掘り出した根を濡れティッシュに包み、更にアルミホイルを巻いておけば、しばらくは萎れません。
ムラサキケマンはプロトピンというアルカロイドを含むため、これを摂食したウスバアゲハも有毒になるらしい。
有毒物質を体内に蓄えることで捕食者から身を守る戦略なのでしょう。
つづく→「繭を紡ぐウスバアゲハ♂終齢幼虫」
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チョウ・ガ(鱗翅目),
食事
電線に止まったコムクドリ♂♀(野鳥)
2013年5月中旬
街中の電線にコムクドリ(Sturnus philippensis)の
画面には写っていませんが、左手の電線にヒヨドリも一羽止まっていました。
最後は相次いで飛び立ちました。
コムクドリは夏鳥で、ほとんどのものは一夫一妻で繁殖するらしい(『日本動物大百科4鳥類Ⅱ』p163より)。
2013/06/09
ヤマジハエトリ♂(蜘蛛)の徘徊・跳躍【ハイスピード動画&HD動画】
2013年5月上旬
山道の路上を徘徊する小さなハエトリグモを発見。
触肢の前面が白く目立つヤマジハエトリ♂(Asianellus festivus)でした。
♀を探して徘徊しているのでしょう。
しつこく追い回して徘徊・跳躍シーンを240 fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
運が良ければ、跳んだ後に細い命綱(しおり糸)が光って見えます。
後半の跳躍映像は更に1/5倍速のスローモーションでリプレイしてあります。
『クモを利用する策士、クモヒメバチ: 身近で起こる本当のエイリアンとプレデターの闘い 』p71によると、
ハエトリグモは飛びついて獲物を捕らえることでよく知られるが、跳躍の前に必ず大瓶状腺糸を梨状腺の付着盤で固定しており、安全装置としての機能を果たすと同時にその糸が紡出される強さを飛びながら調節することで、獲物の位置にぴたりと着地できるようにしている。
同一個体で通常のHD動画でも撮ってみました。
実際の活動スピードはこんな感じです。
強い日差しに照らされた舗装路は熱く、ヤマジハエトリの体温も高いようです。
とにかく活発に動き回り、接写するのに難儀しました。
ネコハエトリ♂などでは繁殖期の♂は鏡像を別個体の♂と誤認して威嚇の誇示行動を示します。
関連記事→「ネコハエトリ♂に鏡を見せてみた」ヤマジハエトリ♂ではどうだろうと思い、徘徊するクモの目の前に手鏡を差し出してやり、鏡像反応を調べました。
予想に反してヤマジ♂は鏡に突進して回りこむだけで、あまり面白い行動は見られませんでした。
試行回数が少なく、鏡を見せる角度が上手く行かなかった(=クモの眼に鏡像が見えなかった)可能性があります。
アスファルトが熱すぎて、鏡像に構っている場合ではなかったのかな?
それとも未だ性的に成熟していない亜成体♂なのかもしれません。
実は♂2匹が出会ったのですが、誇示行動を動画に記録する暇もなくすぐに別れてしまいました。
【追記・参考】
研究報告『ハエトリグモの誇示行動』によると、
ヤマジハエトリ Asianellus festivus はオス同士、またはオスとメスは出会ったにもかかわらず、なんの誇示行動も見せなかった。
田んぼで採食するカケス(野鳥)
2013年5月上旬
砂防堰堤付近の谷地でカケス(Garrulus glandarius)の群れを発見。
カケスは警戒心が強く、いつもすぐに逃げられてしまいます。
珍しく今回は耕作前の田んぼに降りて、嘴で何かを啄んでいます。
最後は飛んで逃げると近くの森の枝に止まりました。
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