2011/11/05
ホシホウジャク?の吸蜜ホバリング(HD動画&ハイスピード動画)
2011年10月中旬・夕方
道端に咲いた野菊(種名不詳。ノコンギク?)の群落にホウジャクの仲間が一頭訪花していました。
ホバリングしながら長い口吻で吸蜜して回りますが、個々の花の蜜量が少ないのか次々と忙しなく移動します。
春に新調した私のカメラにはハイスピード動画(220fps)が搭載されています。
(この機種を選んだ理由の一つです。)
今まで使いこなせてなかったのですが、この機会に試してみました。
撮り始めるとピントが固定されるので、蛾の動きに合わせて自分で動きながら調節しないといけません。
夕方なので光量不足により画質が粗いです。
画素数にも不満がありますが、いずれ技術革新で改善されることでしょう。
30fpsのスロー再生(約1/7倍速)でも毎回の羽ばたきを目で捉え切れませんでした※。
HTML5対応のブラウザでご覧の方は、再生速度を更に1/4に落とせます(約1/28倍速)。
胸背中央の黒線は判るものの、特徴となる翅の細かな模様まではとても見えません。
後翅にオレンジ色の紋様があることは分かります。
花に着陸した際も羽ばたきを止めず、前脚を花に掛けるだけでした。
ホバリングしながら体を傾けて(バンク)急旋回する様子が格好良いです。
なんとなく山勘でホシホウジャクまたはホシヒメホウジャクかなと思うのですが、どうでしょう?
同定用の写真を撮る前に逃げられてしまいました。
せっかく捕虫網を持参していたので、躊躇せず採集すれば良かった…。
※『謎とき昆虫ノート』p26によると、毎秒の羽ばたき回数が約100回を超える昆虫ではホバリングと言って、空中で止まることが出来るようになり、ヘリコプターのような動きが可能になる。
Labels:
スローモーション,
チョウ・ガ(鱗翅目),
飛翔,
訪花
2011/11/04
アサギマダラが野菊で吸蜜
2011年10月中旬
ふわふわと空を舞っていたアサギマダラ(Parantica sita)が道端に咲いた野菊(種名不詳)に降り立ち、花蜜を吸って行きました。
年に2〜3頭しか見れないので、出会いの度にいつも胸がときめきます。
アサギマダラは日本列島で毎年、長距離の渡りをする蝶として有名です。
翅に個体識別のマーキングがあるかどうか(放蝶された個体かどうか)目を凝らして映像を見直したものの、どうやら無さそうです。
Labels:
チョウ・ガ(鱗翅目),
訪花
2011/11/03
秋の空の微速度撮影と飛行機雲
2011年10月中旬
インターバル撮影で10月の青空を撮って100倍速の映像作品にしてみました。
雲には色んな種類がありますね。
女心と秋の空。
ところで「October Sky」(邦題「遠い空の向こうに」)という名作映画をご存知でしょうか。
タイトルが原作「Rocket Boys」のアナグラム(文字の並べかえ)になっているというのは有名な話(お洒落〜)。
理系の魂を熱くする青春映画です。
原作も良し映画も良し、という稀有な作品で万人にお勧めします。
特に若い人は必見!
(最近は教科書にも載っているらしいですね。)
本が好きな人は原作にも挑戦してみてください。
秋の夜長にいかがでしょうか。
原作者のHomer Hickam Jr.氏(NASAエンジニア)に捧げるために、本当は種子島に渡り国産ロケット打ち上げの映像を撮って付け足したかったところですが、空を切り裂く飛行機雲で代用しました。
↓予告編
2011/11/02
ヒョウモンチョウの仲間がセイタカアワダチソウで吸蜜【名前を教えて】
2011年10月中旬
秋らしくヒョウモンチョウの一種がセイタカアワダチソウに訪花して蜜を吸っていました。
ゼンマイ状の口吻を伸ばす様子は接写出来たものの、次に全体像を撮ろうとしたら逃げられてしまいました。
肝心の翅の紋様が拡大し過ぎで私には同定するのは無理…。
まさに木を見て森を見ず。
それでも映像から種名と性別が見分けられるという達人がいらっしゃいましたら教えて下さい。
Labels:
チョウ・ガ(鱗翅目),
訪花
2011/11/01
ヒラアシハバチ幼虫の威嚇姿勢
2011年10月中旬
湿地帯に生えるハンノキの葉に群がるハバチの幼虫を発見。
葉の縁に掴まり、体を反らして独特の威嚇姿勢を取ります。
鯱のような海老反り体勢で体をくねらせます。
外敵への威嚇効果の他に、ハバチ幼虫同士が互いに牽制して個体間の距離を適正に保つ効果もあるのかもしれない、と思いつきました。
(縄張り?争いの結果として、よく見かけるようにハバチ幼虫の集団が等間隔で葉縁に並ぶのではないかと。)
カメラを警戒しているのか、葉を食害する様子は観察できませんでした。
幼虫図鑑サイトで食草検索および絵合わせしてみると、ヒラアシハバチの幼虫(Croesus japonicus)と判明しました。
定点観察で通う度に幼虫の個体数が減るので、どこで蛹化するのだろうと不思議に思って調べたら「森林生物データベース」に答えが書いてありました。
本種は10月頃土中に潜り、繭内で幼虫越冬するのだそうです。
いつかハバチ類の飼育にも挑戦してみたいものです。
2011/10/31
キザハシオニグモ♂亜成体がショウブアブラムシを捕食
2011年10月中旬
平地でミニビオトープのような水盤に生えたショウブ?の葉にキザハシオニグモ♂が網を張らずに静止していて、何やら食事中でした。
この日は風が強く、激しく揺れて観察しにくいので、葉ごと静かに切り取って地面に置いてからじっくり接写しました。
同じ葉には黒いアブラムシのコロニーが点在しています(体長は不揃い)。
クモの獲物はこのアブラムシを何匹かまとめて団子状に丸めたもののようです。
近くに円網は見当たらなかったので、動きの乏しい獲物を一体どのように狩ったのか気になります。
獲物の団子には白い繊維が絡まっています。
アブラムシの分泌した白いワックス成分なのだろうか。
しかし、アブラムシの無事なコロニーでは特にワックスの分泌は見られません。
あるいはキザハシオニグモ♂が円網を張らずに(徘徊性クモのように)捕帯で直接アブラムシのコロニーを一網打尽にラッピングしたのかもしれません※。
円網で捕らえた獲物を隠れ家で食べていたというシナリオをクモ蟲画像掲示板で示唆してもらいました。網が見当たらなかったのは、強い風で枠糸ごと切れてしまった可能性もあります。しかし有翅のアブラムシならともかく、無翅型が一度に何匹もクモの円網にかかるというのは想像しにくいと思います。(自らクモの糸を伝ってぞろぞろ移動した挙句に粘着糸に絡み取られた?!)クモがもし特殊な甘い糸でアブラムシを誘引して一網打尽にしていたら大発見です。キザハシオニグモ♂が徘徊モードだったとしても、動きに乏しいアブラムシを獲物と認識したこと自体が不思議に思いました。
クモは触肢と牙を小刻みに動かして団子から吸汁しています。
一気食いで牙の先が血のように赤く染まっています。
餌食となったアブラムシの何匹かは未だ生きて動いていました。
側面から接写すると♂クモ特有な触肢の膨らみがよく分かります。
左下:キザハシオニグモ(階鬼蜘蛛)が居た全景に「階」段が写っているのは出来過ぎですね♪
繁殖期が近くなると♂は造網を止めて♀を探す旅に出るはずですが、季節と体長6.5mmから推察するに未だ亜成体♂のようです。
(♂成体の体長は約8㎜。)
本種は通常、亜成体で越冬すると「クモ蟲画像掲示板」にて教えて頂きました。
キザハシオニグモは日本産のオニグモ類で唯一、水平円網を張る珍しいクモなのだそうです。
一方、アブラムシの素性を調べるには先ずこのホスト植物を知らなければなりません。
確かショウブだったと思うものの、記憶が曖昧なので来年に花が咲いたら確認します。
ショウブを寄主とするアブラムシを調べると、そのものずばりショウブアブラムシという黒い種類が見つかりました。
素人目にはよく似ています。
Labels:
クモ・ザトウムシ,
セミ・カメムシ・サシガメ(半翅目),
捕食
2011/10/30
オオヒラタシデムシが階段で右往左往
2011年10月中旬
堤防でコンクリートの階段を徘徊しているオオヒラタシデムシ(Necrophila japonica)を発見。
動物の死骸をあさる幼虫はすっかりお馴染みですが、成虫は初見かも。
関連記事→「ミミズの死骸を食べるオオヒラタシデムシ幼虫」、「アオダイショウの死肉を食すオオヒラタシデムシ幼虫」。
垂直のコンクリートを登る途中で滑落しました。
翅を広げて飛ぼうとしたような気がします。
【追記】本種の後翅は退化して飛べないらしい。(『雑木林で虫さがし』p25より)
動画を撮った後で一時捕獲。
体をつまみあげると口と腹の先から茶色の臭い液を出すそうですけど、未確認。
図鑑『札幌の昆虫』p105に記載されている通り、胸部背面正中部に点刻された浅い縦溝があります。
登録:
投稿 (Atom)
ランダムに記事を読む
25/06/2018 - 0 Comments
05/02/2023 - 0 Comments
20/10/2020 - 0 Comments
17/03/2015 - 0 Comments
02/01/2015 - 0 Comments