2014年10月下旬
▼前回の記事
ケブカスジドロバチ♀の泥巣作り#1:全景
蜂が通って来るコンクリート基礎の窪みの横に座って待ち構え、マクロレンズで接写してみました。
カメラの準備が出来るまでの時間稼ぎとして、巣穴に近づく蜂を手で払ったり、巣の前にペットボトルを置いたりして邪魔しました。
それでも戻ってくる蜂が健気です。
壁際で私がじっとしていれば蜂は気にせず窪みに巣材を搬入し、巣造りを続けてくれます。
一度は撮影中にリモートレリーズの誤作動でアラーム音が鳴り出したこともありました。
それでも蜂は意に介さず造巣作業を続けました。
小さな泥玉を咥えて帰巣した蜂は大顎で穴の奥に巣材を詰めています。
窪み自体が三次元的に複雑な形状をしているので、泥を詰めておそらく育房の滑らかな内壁を作ろうとしているのでしょう。
巣内は暗くてあまり良く見えないのですが、何か構造物(徳利状の泥巣など)を作っているようには見えませんでした。
手鏡で照らせば穴の奥がよく見えたはずですけど生憎この日は忘れてしまいました。
採土場および水場の位置は不明です。
帰巣間隔が短いので遠くないと思うのですが、突き止められませんでした。
映像の撮影時刻は午後12:35〜15:14。
途中で何度かハイスピード動画に切り替えたりしました。(映像公開予定)
この日の観察中に2〜3回だけ、蜂が白壁の手前の地面に降り立つことがありました。(@4:39)
背側からのアングルしか撮れず、採土行動なのか不明です。
着地したとき既に泥玉を咥えているように見えたので、ただの休憩かもしれません。
せっせと巣材を搬入していたのに、パタリと蜂が来なくなる時間帯がありました。(13:32〜15:11)
直射日光の照りつける日向の気温は40℃近くありました。
さすがに蜂にとっても暑過ぎたのかもしれません。
涼しくなるまで昼寝でもしているのでしょうか。
営巣サイクルは造巣→産卵→貯食→閉鎖と予想されます。
したがって育房が完成するまでは狩り・貯食を始めないはずです。
あるいは、栄養補給のため訪花しているのかもしれません。
この時期に山中で咲いている花はほとんど無いのですが、蜜源植物は何でしょう?
辛抱強く(執念深く)待つと蜂が戻って造巣を再開してくれ、胸を撫で下ろしました。
つづく→シリーズ#3:ハイスピード動画
さて、このドロバチの名前は何でしょう?
未採集ですが、巣穴を採寸したので比較で蜂の体長を推定することが可能です。
胸背や腹部の黄紋を頼りに絵合わせしても、完全に一致する種類の蜂が見つかりません。
アジアキタドロバチ♀(Allodynerus mandschuricus)にしては中胸背(?)の1対の黄紋が有ったり無かったりで違います。
エゾスジドロバチ(学名不明)の写真(1、2)とも似ていますが、腹部の黄紋の本数が1本足りません。
いつもお世話になっている「蜂が好きBBS」にて問い合わせたところ、青蜂@管理人さんより以下のご教示を頂きましたので訂正。
写真のドロバチは、ケブカスジドロバチ♀(Ancistrocerus melanocerus)のようです。
検索キーには記載されていませんでしたが、手元の標本と触角間の黄紋も同じでした。
ケブカスジドロバチはどこに注目して毛深いと称しているのか?という素朴な疑問が湧きました。
再び青蜂@管理人さんより回答。
ケブカとはいいつつも、資料には体毛に関する記述はなく、じっくり比べてみたことがないのでわかりません。実体顕微鏡などで拡大すると確かに毛深い印象はあります。
参考資料PDF
Yamane, Seiki. "A revision of the Japanese Eu-menidae." Insecta Matsumurana (New Series) 43 (1990): l-189.
ケブカスズメバチみたいな感じですかね?
2014年10月下旬
里山で山腹の葛折(九十九折)を登っていると顔馴染みのニホンカモシカ(Capricornis crispus)に遭遇しました。
この日の私は急ぐ用事があったので、ガサガサと落ち葉を踏む足音も気にせずハイペースで山道を登っていました。
斜面の上に居たカモシカが先に気づき、茂みを上の方へ逃げました。
姿は見えないものの鼻息威嚇を繰り返してくるので、こちらも歯擦音で応戦しました。
(映像はここから。)
私が更に山道を登って葛折を曲がると、カモシカは逃げずに待っていてくれました。
カモシカの方が私よりもやや高い所に位置しています。
体は左半身を向けて、顔だけこちらを向いています。
対峙する間に顔つきを観察すると、太くて立派な角を持っています。(右角の湾曲がやや目立つ。)
耳介が非対称という特徴があり、右耳の先が丸みを帯びている個体です。(左耳は先が尖っている。)
記録を辿ってみると、2013年7月下旬に出会ったカモシカと同一個体と思われます。
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杉林のニホンカモシカ
遭遇地点を地図上で繋いでみると、縄張りの範囲が少しずつ見えてきます。
私がじっと撮影していると、やがてカモシカは鼻息威嚇を再開。(@0:57)
方向転換しつつ蹄で地面を叩くように踏み締めました。(@1:39)
これも威嚇(示威行動)の一種かもしれませんが、地面が固くないので蹄の音は響きません。
ほぼ正面を向いてしばらく睨み合った末に、カモシカはフシュフシュ♪と鼻息を荒らげて威嚇しながら斜面を駆け下りました。
カモシカは葛折をショートカットして姿を消しました。
カモシカの採食メニューになりそうな周囲の灌木は紅葉した落葉樹と、常緑樹ユキツバキが目に付きました。
撮影時刻は午前11:50。
2014年11月上旬
林道脇の雑木林でルリタテハ(Kaniska canace no-japonicum)が幹に下向きで止まっていました。
翅を開閉しながら日光浴しています。
暑いのか、やがて翅を閉じてしまいました。
初めは林道上で日光浴していたようです。
山道を登る私がルリタテハに気づかずに近づくと目の前から飛び立ち、横の木に止まりました。
2014年10月下旬
某低山の山頂で建物のコンクリート基礎側面の凹んだ穴に出入りするドロバチを見つけました。
小石混じりのセメントが乾いてから小石がポロリと取れたようで、その跡が穴になっています。(南面で地上から穴までの高さは8cm)
その窪みにドロバチ♀はせっせと巣材の泥玉を搬入して巣作りしているようです。
まず初めは少し離れた位置から見下ろすアングルで望遠マクロの動画に3回撮りました。
撮影時刻は午後12:30頃。
あまり見慣れないドロバチでしたが、前の年に教えてもらったアトボシキタドロバチと似ている気がしました。
▼関連記事
ハナトラノオの花蜜を吸うアトボシキタドロバチ♀
しかし今回の蜂の造巣様式は掘孔性ではなく借孔性なので、アジアキタドロバチ♀(Allodynerus mandschuricus)ですかね?
次は接写してみます。
つづく→シリーズ#2:接写
【追記】
ケブカスジドロバチ♀(Ancistrocerus melanocerus)と教えてもらいましたので訂正。
2014年6月上旬
平地の水田でキタテハ(Polygonia c-aureum)が泥に止まっていました。
翅を開閉しながら日光浴しています。
よく見ると、口吻を伸ばして泥から吸水しているようです(ミネラル摂取?)。
越冬明けで翅の縁がギザギザに破損した個体でした。
2014年10月下旬
里山の頂で建物の外壁の隅にコクサグモ♀(Allagelena opulenta)を発見。
背景が白壁なので分かり難いのですが、よく見ると卵嚢に覆い被さるように乗り上を向いてガードしているようです。
南壁と西壁が接する角で高さは地上82cm。
コクサグモの卵嚢は初見です。
クサグモの卵嚢は星形なのに、コクサグモの卵嚢はまるで違うシンプルな円盤形なのですね。
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クサグモの卵嚢と一齢幼体
卵嚢に枯れた松葉や細かなゴミが付着しているのはジョロウグモ♀みたく産卵後に偽装工作(カモフラージュ)したのでしょうか?
どうやって適当なゴミを集めて来るのか興味があります。
それとも単に風で飛ばされて付いたのかな?
卵嚢ガード行動を観察するために、動画に撮りながら枯れ葉で軽くつついたら、短距離ダッシュで下に逃げました。
(※ それほど手荒な真似はしていません。クモの体には触れておらず、産室の網に触れただけです。)
卵嚢を死守して威嚇してくるかと予想していたので、この薄情で臆病な反応はとても意外でした。
すぐに戻るかと思いきや、そのまま壁面に静止してのんびり日光浴。
卵嚢のことなどまるで忘れてしまったかのように、数時間たって私が下山する時も卵嚢に戻りませんでした。
これではとても卵嚢ガードとは呼べない(定義に反する)気がします。
本種は卵で越冬するはずなので、成体♀が越冬用住居に潜んでいたのではなさそうです。
ひょっとして別種・別個体のクモが作った卵嚢にたまたま居ただけ?…などと疑うのも強引ですし。
(春になって卵嚢から幼体が孵化すれば種類は分かりますね。)
ちなみに、6日後に再訪した時にはコクサグモ♀は姿を消していました。
インターネット検索すると、コクサグモ♀が卵嚢に乗っている写真が幾つもヒットします。
『クモ生理生態事典 2011』サイトにもコクサグモは卵嚢保護すると解説されています。
しかし母クモを刺激したり闖入者(天敵の虫など)に対して実際に防衛行動するかどうか確かめた例は見つかりませんでした。
卵嚢に乗っているコクサグモを見つけても産卵直後に疲れて休んでいるだけかもしれませんし、母性本能とか母性愛として美化されがちな「卵嚢ガード行動」は過大評価されている可能性もありますね。
たとえば生涯で何個も卵嚢を作るのであれば、危険が迫ったら一つの卵嚢に執着せず一目散に逃げるのが正解でしょう。(命あっての物種)
私の実験もこの一例だけなので自説を強く主張するほどではなく、定説に軽い疑念を抱いただけです。
もちろんクモ♀による卵嚢ガード全般を疑っている訳ではなくて、これまで種々のクモで実際に観察しています。
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卵嚢を放棄して逃げた後 |
2014年7月下旬
用水路脇に背高く伸びたタケニグサの花でシロテンハナムグリ(Protaetia orientalis submarumorea)が食事していました。
歩き回りながら花粉や花蜜をを舐めています。
2014年10月下旬
▼前回の記事
屋根裏の巣に飛来したチャイロスズメバチ♂
屋根裏に営巣したチャイロスズメバチの定点観察#6
6日ぶりにチャイロスズメバチ(Vespa dybowskii)の巣の様子を見に行くと、破風板に開いた巣口の下に1匹だけ静止している♀成虫がいます。
触角をときどき動かすだけでじっとしています。
残り少ないワーカー♀が門衛として巣口を守っているのか、それとも新女王なのか、私には見分けられません。
そこへもう1匹のチャイロスズメバチが飛来し、巣の周囲でホバリングするも巣には入らず飛び去りました。
なんとなく雄蜂が交尾相手の新女王を探しに来たような気がしたのですけど、私の想像でしかありません。
その間も巣口下の♀は「動かざること山の如し」でした。
迎撃に飛び立つどころか、警戒姿勢すらも取っていない気がします。
門衛の役目を果たせないほど衰弱した寿命間近のワーカーなのでしょうか。
飛来した個体も同じコロニー出身だとしたら警戒する必要は無いのかもしれません。
巣口の暗い奥に少なくとももう1匹の成虫が動いていますね。
この日が巣の周囲に成虫を見た最後でした。
毎日は見に来れませんでしたが、一応コロニーの解散まで見届けたと判断しました。
シリーズ完。
巣の発見が遅れたせいで、蜂の行動を解釈するのにいちいち悩む羽目になりました。
梯子車(高所作業車)と防護服を持ってないと巣に近づけず、遠くから見守るだけではフラストレーションが溜まりました。
すっきりしない中途半端な記録で謎が多く混沌としているのですが、撮影した動画を下手に取捨選択せずに全て公開しました。
2014年8月中旬・気温26℃
里山の雑木林で雨の日にミズナラの樹液酒場を定点観察に行くと、トノサマガエル(Pelophylax nigromaculatus)が何匹も集まっていました。
樹液に群がる昆虫を目当てに近くの池から集まって来たようで、ときどきミズナラの幹に跳びついています。
しかしモリアオガエルやニホンアマガエルのように木に登るのは無理なようです。
▼関連記事
・夜の樹液酒場に来たモリアオガエル
・夜のミズナラ樹液酒場に来たニホンアマガエル
これはトノサマガエルの体が重いためなのか、足の吸盤の性能に違いがあるのでしょうか?
耳を澄ませばときどきクックッ♪と鳴いています。
ミズナラのすぐ横の切り株が踏み台みたいに絶好の捕食ポイント(餌場、狩場)になっていて、そこに登ったトノサマガエルが何匹も待機しています。
トノサマガエルの跳躍シーンを240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
ジャンプの瞬間は眼をつぶっていることが分かりました。
瞬膜が閉じて眼を保護しているようです。(本当に瞬膜か? ただの瞬きかも)
目標物から最後まで目を離さないのかと思いきや、目をつぶっているとは意外でした。
『瞬間をとらえる:生物のハイスピード写真集』p136によると、
カエルが跳ぶとき、両眼は眼窩の中に引っ込められる。恐らくこれは、体をできるだけ流線型にするためというよりは、むしろ目を守るためであろう。
トノサマガエルが長い舌を伸ばして虫を捕食する狩りの瞬間は残念ながら上手く撮れませんでした。
どのぐらい引きの絵で撮るべきか跳躍の軌道などを予測するのが難しかったです。
雨足が強くなり、傘をさしていてもカメラを濡らすのが怖くて断念。
このミズナラ樹液酒場で一夏の定点観察を行った間にトノサマガエルの集合を見たのはこの雨天時のみでした。
▼つづく
トノサマガエルの喧嘩【HD動画&ハイスピード動画】
2014年10月下旬
里山の林道で地上採食しているミヤマホオジロ(Emberiza elegans)を発見。
初めは♀♂のペアが付かず離れず歩きながら(跳びはねて移動)地面を啄んでいました。
落ち葉に覆われた砂利道の主に路肩付近で採食しています。
途中、左手から登場した3羽目は♀でした。(@1:10)
林道のカーブを曲がって姿を消した群れを追って私がそっと近づくと、道端の灌木の枝にミヤマホオジロ♀が停まっていました。
後から♂も近くの枝に飛来。
普段よりも画質が劣化しているのは、珍しくカメラのデジタルズーム機能を最大限に駆使したせいです。
私の不手際で望遠レンズの内部まで結露させてしまい、この日は使い物にならない望遠レンズを持参しませんでした。
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左が♂、右が♀。 |
2014年10月下旬・気温20℃
▼前回の記事
剥いたリンゴの皮や芯を吸汁するクロスズメバチ♀
里山の頂でリンゴの皮をナイフで剥いて昼食のデザートを食べていたら、熟果の芳香をすぐに嗅ぎつけてシダクロスズメバチ♀(Vespula shidai)が飛来しました。
リンゴの皮に着地すると、歩き回りながら果肉を舐め始めました。
食べ残したリンゴの芯を見つけると喜んで吸汁しています。
ハエのような羽音を立てて飛び回ります。
時期的に新女王かもしれませんが、私にはワーカー♀と見分けが付きません。
接写してみると複眼の内側の白紋が細く、頭楯の黒い斑紋が下縁に達しているのでシダクロスズメバチと判明。
腹部を激しく伸縮しているのは呼吸でしょうか?
ラストシーンでは近縁種のクロスズメバチ♀(Vespula flaviceps lewisii)と入れ替わりました。
同定のため、撮影後に採集しました。
以下は標本写真。
採集後はもうシダクロスズメバチが来ませんでした。
通って来ていた蜂は1匹のみなのかもしれません。
つまりミツバチのように餌場へ巣の仲間をリクルートしていないことを示唆しています。
(日が傾いてきて採餌時間が終わっただけかもしれませんが。)
私はもう蜂への恐怖心もなくなったので、いつか採餌中のクロスズメバチにこよりなどの目印を付けて帰巣する後を追い、巣の位置を突き止めてみたいものです。(スガレ追い)
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スズメバチ類の♀の腹部は6節 |
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スズメバチ類の♀の触角は12節 |
2014年11月上旬
里山の頂きの鉄塔下でエルタテハ(Nymphalis vaualbum)が日光浴していました。
半開きの翅を開閉しています。
とても敏感なので近づくとすぐに逃げられてしまいます。
実は丁度1週間前にもこの山頂でエルタテハを見ています。(二つ目の動画はブログ限定公開)
同一個体とは限りませんが、私のフィールドでエルタテハは珍しい蝶です。
尾根に集まる性質があるのでしょうか?
このまま成虫で越冬するはずです。
2014年10月上旬
▼前回の記事
食用菊?の花蜜を吸うオオハキリバチ♂
農家の花壇に咲いた紫色の菊の花でオオハキリバチ♀(Megachile sculpturalis)が吸蜜していました。
顔が黒いので♀ですね。
近くで雄蜂も訪花していたのに、求愛交尾シーンなどは見られませんでした。
ところで、このキク科の花は食用菊ですかね?
それとも観賞用の品種ですか?
群落全体を見ても枯れかけた花ばかりで分かりにくいのですが、細い花弁は紫色です。
園芸種の植物にはまるで疎いので、ご存知の方はお知らせ下さい。
2014年10月下旬
農道脇に咲いたセイタカアワダチソウの群落でモンキチョウ♂(Colias erate poliographus)が訪花していました。
▼前回の記事
破風板の穴に出入りするチャイロスズメバチ♀
2014年10月下旬
屋根裏に営巣したチャイロスズメバチの定点観察#5
また間隔が開いてしまい、13日ぶりの定点観察です。
チャイロスズメバチ(Vespa dybowskii)の巣に出入りする蜂の姿が初めは皆無で、コロニーが解散したのかと思いました。
しばらく待つと触角の長い雄蜂が飛び回るようになりました。
飛来した雄蜂が巣口の手前でホバリング(停空飛翔)を繰り返しています。
結婚飛行に出てくる新女王を待ち構えているのでしょうか?
♂同士の誤認交尾なのか、空中で絡み合った2匹が地面に落下しましたが、映像に収める前に別れてしまいました。
破風板を歩いて登って来る雄蜂も居ます。
ここから巣立った♂が新女王と交尾のために戻って来ているとは限らず、他のコロニーからも匂いで♂が集結している可能性もありますね。(DNA鑑定以外でどうやって確かめる?)
ちなみに9年前チャイロスズメバチ♀♂の交尾を観察したのは10月中旬でした。
破風板の下側に大きな穴が開いていて、中にあった巣の外被(前回の記事参照)がごっそり無くなっていました。
上の穴の巣は残っていますし、誰かに駆除されたにしては中途半端です。
オオスズメバチに襲撃されたのでしょうか?
また新たな謎が出てきて頭を抱えてしまいます。
※ YouTubeの動画編集時に自動色調補正を施してあります。
つづく→シリーズ#6(最終回)
2014年10月下旬
里山の雑木林でコナラの倒木に白っぽく傘の大きなキノコ(種名不詳)が群生していました。
そのキノコで黄色いナメクジ(種名不詳)を2匹見つけました。
ナメクジの食事シーンを微速度撮影したかったのですが(究極のスローフード!)、この日は先を急いでいたので断念。
午前中で気温が低く縮こまっていた印象です。
もしかすると夜行性だったりするのかもしれません。
3年前に見たナメクジと同じく眼柄が黒いかどうかも確認していません。
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キノコを食べるナメクジ【名前を教えて】
インターネット検索すると、ナメクジはキノコ栽培の害虫扱いされているらしい。
今思うと、ナメクジを採集して飼育すればよかったですね。
キノコを餌に与えて育つのであれば飼育も難しくなさそうです。
2匹のナメクジが居たので、同種ならば飼育下で交接を観察できたかもしれません。
ナメクジの体表を徘徊している数匹の微小な黒い虫が気になりました。
偶然ナメクジの粘液にへばりついているだけなのか、それともナメクジ専門に取り付いて吸血する虫がいるのですかね?
とにかく急いでいたため、悠長にマクロレンズで接写する余裕がありませんでした。
図鑑で調べてみてもキノコの名前が分かりません。
素人目にはブナシメジやヒラタケと似ているかな?と思うものの、キノコは勉強不足でまるで自信がありません。
お分かりの方はご一報下さい。
2014年6月下旬
農地の横に植えられたクリの木でウラギンヒョウモン(Fabriciana adippe)が花蜜を吸いに来ていました。
左翅にこれほど大きな損傷があっても飛翔に問題ないようです。
人が造る航空機よりも遥かに余裕がある設計なのでしょう。
天敵の野鳥に襲われ左の前翅・後翅もろとも喰い千切られたビークマークと思われます。
翅を犠牲にして命からがら逃げ延びた個体なのでしょう。
翅表がよく見えず、性別は不明です。