マメドクガの飼育記録#3
▼前回の記事
脱皮前の眠で微動するマメドクガ(蛾)の幼虫【100倍速映像】
2018年10月中旬
マメドクガ(Cifuna locuples confusa)の幼虫が脱皮前の眠状態に入ったと思い、夜間も微速度撮影で愚直に監視し続けているのですが、なかなか脱皮してくれません。
やがて覚醒した幼虫がその場で後退、方向転換するとクズの葉裏に移動してしまいました。
私がしつこく撮影アングルを調整し直しても、葉縁に沿って隣のクズ葉に移動すると葉縁に跨るようにしがみついて静止しました。
摂食中によく見かける姿勢ですけど、葉に口を付けていません。
一体何がしたいのか、幼虫の意図が読めません…。
幼虫の体長は約18mmとなぜか少し縮んだようです。
体内寄生されている個体なのか?と不安になってきました。
脱皮するには足元のグリップをしっかり固める必要があるのでしょうか。
幼虫が乗っていたクズの葉が(おそらく照明のせいで)刻々と傾いてしまったので、体勢を立て直す必要があるのかもしれません。
撮影用の眩しい照明を嫌った幼虫が隠れようと右往左往しているような印象も受けました。
かと言っても微速度撮影中は照明を切る訳にいかないので、私も困ってしまいます。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
つづく→#4:マメドクガ(蛾)幼虫の脱皮【10倍速映像】
マメドクガの飼育記録#2
▼前回の記事
クズの葉裏にマメドクガ(蛾)の幼虫を見つけた!
2018年10月中旬
マメドクガ(Cifuna locuples confusa)の幼虫が食欲を失い、クズの葉表に長時間静止しています。
脱皮前の眠状態であることが後に判明します。
微速度撮影して100倍速の早回し映像を見てみると、毛虫が時々ピクピクと蠕動を繰り返していました。
余談ですが、幼虫が止まっているクズの葉が時間経過と共に刻々と傾いていることも動画に記録されていました。
そのために、微速度撮影中にときどきカメラのピントを幼虫に合わせ直したり画角を調整しないといけなくて面倒でした。(葉が動かないようにクリップで固定する技を後に身につけました。)
クズはネムノキと同じマメ科ですから、これは「クズの葉の就眠運動」なのかもしれません。
クズの蔓を花瓶に活けた状態でも葉柄の部分(葉枕)で葉の傾きをゆっくりと制御しているのでしょう。
ちなみに、今回の撮影時刻は夜です。
照明を点けっ放しでも就眠運動が見られるのは、(私のような素人には)ちょっと不思議な気もします。(ただ萎れているだけかも?)
野外のクズは、日差しの強い夏の昼間には向かい合わせの小葉が閉じてしまう性質があるらしいので、今回の現象も撮影用の照明がクズにとっては強過ぎたのかもしれません。
いずれにせよ現時点の私は植物生理学について勉強不足です。
いつか改めてこのテーマ(クズの葉の運動)について動画に撮り直し、探求してみるつもりです。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
つづく→#3:脱皮直前に眠から醒めて右往左往するマメドクガ(蛾)幼虫【100倍速映像】
2018年10月中旬
いつもはカルガモしか居ない溜池に、この日は珍しく新顔のカモが少数混じっていました。
冬鳥のカモが渡ってきたのでしょう。
帰ってから図鑑で調べると、初見のハシビロガモ(Anas clypeata)♀でした。
(池を見渡してもハシビロガモの♂が居ないのは不思議です。)
岸からカメラを向けている私を警戒したハシビロガモ♀が池の中央へ急いで泳ぎ去ります。
やがて首を後ろに曲げて嘴を胴体の羽毛に埋めると、目を瞑って休息姿勢になりました。
そこへもう1羽の♀が仲間に寄り添うように近づき、同じく休息姿勢になりました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
つづく→採食シーン
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ハシビロガモ♀@溜池+遊泳 |
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ハシビロガモ♀2@溜池+休息 |
2018年10月中旬
田園地帯の農道沿いに咲いたアキノノゲシの群落でキタキチョウ(Eurema mandarina)が訪花していました。
この組み合わせは初見です。
吸蜜中は翅をしっかり閉じています。
地面に倒伏した花もしっかり見つけて吸蜜しています。
ちなみに耳障りな騒音は、背後の田んぼで最後の稲刈りをしているコンバインの音です。
キタキチョウがアキノノゲシの花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:26〜)
本種は訪花中に翅を閉じているため、翅表の黒紋は飛んでいるときにしか見ることができません。
スローモーションの映像をよく見ると、翅を打ち下ろす度に腹部が上に持ち上がっています。(作用反作用?)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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キタキチョウ@アキノノゲシ訪花吸蜜 |
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キタキチョウ@アキノノゲシ訪花吸蜜 |
2018年10月上旬・午後16:53〜17:01(日の入り時刻は午後17:10)
秋の夕暮れ時になると、線路沿いの電線に周囲の田園地帯からカラスが続々と集まってきました。
夜を過ごす集団塒に向かう前に、群れが待ち合わせする就塒前集合なのでしょう。
ハシボソガラス(Corvus corone)とハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)の混群でした。
カーカーと喧しく鳴き騒いでいるカラスを眺めていると、鈴なりになった電線で陣取り合戦が行われているようです。
隣が混み合っているとフワリと飛び立ち、電線の空いたスペースに止まり直しています。
もつれ合うように小競り合いの空中戦になることもありました。
逆光のアングルになってしまいましたけど、カラスはシルエットが分かれば充分です。
やがてカラスは数羽の小群ごとに電線から離脱して、市街地の塒へ三々五々、飛んで行きました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。