2021/02/06

ビニールハウスの骨組から飛び立つノスリ(野鳥)

 

2020年10月中旬・午後16:15頃・晴れ 

収穫後の田畑が一面に広がる農地で夕方、ビニールハウスの骨組みの天辺にノスリButeo japonicus)が止まっていました。 
キョロキョロと周囲を見渡して獲物を探しているようです。 
やがて身震いしました。 
しつこくカメラを向けている私の存在をノスリがおそらく嫌がったのでしょう。 
ビニールハウスから飛び立ったノスリは、農地を飛び越えて農道沿いに立つ電柱の天辺に止まり直しました。 
流し撮りしたノスリの飛翔シーンを、まずは1/5倍速のスローモーションでご覧ください。 
直後に等倍速でリプレイ。
身を屈めて脚で蹴り出しながら、力強く羽ばたいて飛び立ちます。 
羽ばたく翼の下面の模様からノスリと判明しました。 
電柱に天辺にフワリと着地すると、閉じた尾羽根を左右に振っています。

【追記】
ここ雪国では、秋に収穫を終えるとビニールハウスのビニールを撤去し、春になるとまた張り直します。
冬にビニールを張ったままだと雪の重みでハウス全体が潰れないように除雪する手間が大変です。

カワミドリの花蜜を吸うシータテハ♀秋型

 

2020年10月中旬・午後12:40頃・晴れ 

里山を抜ける峠道沿いに咲いたカワミドリの群落でシータテハPolygonia c-album)が訪花していました。 
秋晴れの日差しを浴びて翅を開閉しながら吸蜜しています。 
この組み合わせは初見です。

2021/02/05

オカワカメの花で獲物を待ち伏せするチョウセンカマキリ♀緑色型

 

2020年10月中旬・午後13:05頃・晴れ

民家のお洒落な庭に咲いたアカザカズラ(別名オカワカメ)の花穂に緑色型のチョウセンカマキリ♀(Tenodera angustipennis)が乗って辛抱強く獲物を待ち伏せしていました。 
ちらっとこちらを見てから、ゆっくり歩いて少し前進。 
カメラ目線になると偽瞳孔が目立ちます。 
緑色型のチョウセンカマキリはオカワカメの白い花や緑の葉に対してあまり目立ちません。 
ハナカマキリの攻撃的擬態(※追記2参照)ほど巧妙ではありませんが、一応、カモフラージュになっています。 

目の前のアカザカズラに訪花したハエ(種名不詳)を狩ろうと前脚の鎌を素早く伸ばしたものの、敏捷なハエは飛んで逃げてしまいました。 
狩り失敗の瞬間をまずは1/10倍速のスローモーションでご覧ください。(@0:56) 
続けて等倍速でリプレイ。 


狩りに成功する瞬間をハイスピード動画で記録したかったのですが、この日は時間的な余裕がなくて諦めました。
野外でカマキリの狩りの成功率はどのぐらいなのでしょう?
 
▼関連記事(1ヶ月前の撮影) 
チョウセンカマキリ♀がアレチウリの花で獲物を待ち伏せハナアブを捕食する一部始終


【追記】

この個体を初めはオオカマキリと思い込んでいたのですが、チョウセンカマキリと訂正します。 



【追記2】

小松貴『昆虫学者はやめられない: 裏山の奇人、徘徊の記』という本を読んで私が一番驚いたことがハナカマキリに関する「不都合な真実」です。

東南アジアに、ハナカマキリという有名なカマキリがいる。外見がランの花そっくりな姿をしており、(中略)このカマキリがランの花の上に止まって獲物を待つ写真が高頻度で掲載されている。(中略)実は、これらの写真は全部ヤラセと思っていい。(中略)

実際にハナカマキリが自然下でどう過ごしているかというと、花も何もない緑の葉上に、ただ無造作にいるらしいことが近年わかってきた。(p112〜113より引用)

写真家がヤラセに手を染める理由も詳しく書いてあって、さもありなん、と私は思いました。 


マリーゴールドの花蜜を吸うヤマトスジグロシロチョウ♀

 

2020年10月中旬・午前11:30頃・晴れ 

マリーゴールドの群落でヤマトスジグロシロチョウ♀(Pieris nesis)が訪花していました。 
翅を半開きのまま吸蜜しています。 
隣接する花へは飛ばずに歩いて移動しています。 
この組み合わせは初見です。 
『フィールドガイド 日本のチョウ』という図鑑のおかげで、スジグロシロチョウの仲間を私も見分けられるようになりました。
マリーゴールドの花弁を食害する?謎のイモムシ(蛾の幼虫)も居たのですが、撮影中は蝶に集中していて全く気づきませんでした。

2021/02/04

階段で毛繕いするニホンザルの家族

 

2020年10月上旬・午後15:25頃・くもり
▼前回の記事 
柿泥棒の野生ニホンザル♀が逃げた先は…【猿は渋柿を食べる?】
小水力発電所のダムの天辺にある小屋の屋根から逃げるニホンザルMacaca fuscata fuscata)を撮り損ねてしまいました。 
おそらく、柿の実を食べた個体だと思います。 
カメラを左に向けると、GPS首輪を装着した個体がコンクリートの角に座ったままでした。 

鉄階段を別の3頭が1列縦隊で登って来ました。 
母親および子ザルの兄弟(姉妹)という構成の家族群のようです。 
階段の踊り場で寝そべると、母親から年長の子ザルに対して毛繕いを始めました。 
末っ子の子ザルは独りでウロウロしてます。 
撮影している私の背後の駐車場に車が入って来ると、警戒した子ザル2頭が踊り場の死角に身を隠しました。 
母猿は逃げなかったものの、背を向けてしまいました。 
さっきまで上のコンクリートの角に腰掛けていた個体(GPS首輪つき)が鉄階段を少し降りたところに座ってこちらを見下ろしていました。 
なんとなく家族群のお婆さんかと想像したのですが、個体識別した上で長期観察しないと血縁関係は分かりません。

ヒメジョオンの花蜜を吸うウラナミシジミ♂

 

2020年10月中旬・午後13:50頃・晴れ 

里山を抜ける峠道の道端に咲いたヒメジョオンウラナミシジミ♂(Lampides boeticus)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。
口吻を伸ばして吸蜜しながら、閉じた翅を互いにゆっくり擦り合わせています(自己擬態行動)。  
吸蜜後は少し飛んで手前のクズの葉表に移動しました。 
翅を半開きにして日光浴しながら交尾相手の♀を待ち伏せしているのでしょう。 (♀に翅表の青を誇示?) 
…と思いきや、クズの蔓を伝い歩きして死角に隠れてしまいました。 


 

2021/02/03

イチジクの熟した果実を食べるキイロスズメバチ♀とショウジョウバエ

 

2020年10月中旬・午後13:50頃・くもり 

街中で民家の庭に植栽されたイチジク(無花果)に果実が実り、キイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が熟果を食べに来ていました。
▼関連記事(3年前の撮影) 
熟したイチジクの果実を食害するキイロスズメバチ♀とニホンミツバチ♀
おそらくキイロショウジョウバエDrosophila melanogaster)と思われるショウジョウバエの仲間も来ていて、イチジク熟果の上を歩き回っていました。 
ショウジョウバエは熟した果肉を舐めるだけでなく、♀は産卵するはずです。 
ショウジョウバエはとても小さいので、改めてマクロレンズで接写しないといけませんね。
イチジク果実に夢中のキイロスズメバチは、小さなショウジョウバエのことなど眼中に無いようで、追い払う占有行動は特に見られませんでした。

キイロスズメバチ♀が顔正面を向けてくれたので、果皮を切り裂く大顎の動きがよく分かるようになりました。 

ここでちょっとした興味深い事件が起こりました。 
食事中のキイロスズメバチ♀が何か白い物を吐き戻したのです。(@1:55) 
1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、舌で選り分けて口内から吐き出したようです。 (@2:20)
左前脚の先で異物を口から拭い取り、すかさず踏み潰しました。 
擬人化すると「オエッ!」と言わんばかりに、心底嫌そうに吐き出していました。
液体の水滴(イチジク果汁)ではなく、粒状の固形物のように見えます。 
ミカンの房の中にある粒粒のような印象です。 
イチジクの果肉に含まれる種子が硬かったのか、それともショウジョウバエの卵や幼虫(ウジ虫)なのかな? 
キイロスズメバチは肉食性でもありますから、ショウジョウバエの卵や幼虫といった軟かい獲物を口にするのを嫌がらないはずです。 

松浦誠、山根正気『スズメバチ類の比較行動学』という専門書を紐解くと、「果樹害虫としてのスズメバチ」と題した章が設けられ詳細に解説されていました。
 わが国では、スズメバチ類による果樹の被害はイチジクとブドウに多くみられ、他にナシ、カキ、パイナップル、リンゴなどの加害例があるが、いずれも被害は年により、また地域によって大幅に変動することが多い。これは、野外における樹液などの他の有力な炭水化物源の供給量との関連があると考えられる。(p323より引用)
イチジク ‘ドルフィン’をはじめ、ほとんどすべての品種の成熟した果実は果皮、果肉とも軟弱で糖度が高いために、各種のVespaをはじめハナムグリ、ケシキスイ、チョウ、ヤガなどの昆虫も飛来して摂食する。Vespaによる被害はいずれも果肉部が完全に摂食されてしまうのが特色である。(p323より引用)
食物源の占有性はV.mandarinia(オオスズメバチ:しぐま註)の種特異的な習性であるが、他のVespaではたとえ摂食中であっても巣を離れると人間にたいする攻撃性はない。(p324より引用)
混入異物の吐き戻し?
キイロショウジョウバエ?


ヤクシソウの花蜜を吸うイカリモンガ(蛾)

 

2020年10月中旬・午後15:15頃・晴れ 

峠道の横に咲いたヤクシソウの群落でイカリモンガPterodecta felderi)が訪花していました。 
イカリモンガはいつも翅をしっかり閉じて吸蜜します。 
この組み合わせは初見。

2021/02/02

コンクリート護岸から池に飛び込み魚を捕るカワセミ♂(野鳥)

 

2020年910月上中下旬・午後16:50頃・くもり 

夕方の溜池のコンクリート護岸(下から2段目)にカワセミ♂(Alcedo atthis bengalensis)が止まっていました。 
水面を見つめて獲物を狙っています。 
カワセミ♂はぴょこぴょこと頭を上下しながら尾羽根も持ち上げています。 
水中に魚を見つけたのか、突然、左に素早く横歩きしました。(@0:21) 
飛ぶ直前に尾羽根を上げた直後に少量の白い液状便をピュっと後方に排泄しました。(@1:29) 

左前方の水面にすばやく飛び込み、岸の近くで獲物を捕らえるとすぐに階段に戻りました。(@1:45) 
嘴には白っぽい小魚を横に咥えています。 
ピチピチと暴れる獲物を階段に叩きつけて殺し、魚の向きを変えてから丸呑みしました。 
カワセミ♂はときどき首を左右に激しく振り、羽根の水気を切っています。 
食後に再び脱糞したものの(@2:33)、ペリットは吐き出しませんでした。 

この池でカワセミの飛び込み漁は何度も観察していますが、水面からの高さがこんな低い場所からの飛び込み漁の成功例を初めて見ました。 
夕刻の薄暗い時間帯はこの方法が有効なのでしょうか? 

飛び込み漁および食前食後に排便する瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:40〜) 

周囲でヒヨドリやモズが喧しく鳴いています。 
この日の池にはなぜかカワセミの他に水鳥(サギ類やカモ類など)は1羽も居ませんでした。

そのまま観察を続けると、このカワセミ♂個体は奇妙な行動を始めました。 

つづく→落ちていた羽毛を繰り返し拾って遊ぶカワセミ♂(野鳥)
カワセミ♂(野鳥)@小魚捕食
カワセミ♂(野鳥)@脱糞直後

カワミドリで訪花吸蜜するミドリヒョウモン♀暗色型【HD動画&ハイスピード動画】

 

2020年10月中旬・午後12:50頃・晴れ 

里山の峠道に沿って咲いたカワミドリの群落でミドリヒョウモン♀(Argynnis paphia)が訪花していました。 
全開にした翅を少し開閉しながら吸蜜しています。 

後半になると花穂に止まっても、口吻を丸めたままで吸蜜しなくなりました。 
翅を全開にして日光浴しています。 
カワミドリの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:57〜) 

栄養補給を済ませたミドリヒョウモン♀は次に…。 

2021/02/01

アカザカズラの花を舐めるナミハナアブ♂とツマグロキンバエ

 

2020年10月中旬・午後13:10頃・晴れ 

住宅地の民家の庭に植えられた蔓植物アカザカズラ(別名オカワカメ)ナミハナアブ♂(Eristalis tenax)が訪花していました。 
黒い口吻を伸縮して花粉や花蜜を舐めています。
▼関連記事(1年前の撮影) 
アカザカズラの花を舐めるナミハナアブ♀
♂との組み合わせは初見です。
別種の小さなアブ?も同じくオカワカメの花で吸蜜していました。 
長い口吻が独特で、複眼に縞模様があります。 
結構見慣れたハエ?で普通種だと思うのですけど、私は名前を知りませんでした。 
重い腰を上げて調べてみると、ツマグロキンバエStomorhina obsoleta)と判明しました。
苦手な双翅目も地道に一つずつ名前を覚えていくしかありません。 
この2種がオカワカメの同じ花序でニアミスしても、互いに無関心でした。 

次回はツマグロキンバエだけを狙ってマクロレンズで接写してみるつもりです。

マリーゴールドの花蜜を吸うベニシジミ春型

 

2020年10月中旬・午前11:25頃・晴れ 

畑のコンパニオン・プランツとして植栽されたマリーゴールドベニシジミLycaena phlaeas daimio)が訪花していました。 
秋の日差しを浴びて翅を半開きのまま吸蜜しています。 
この組み合わせは初見です。 
秋なのに翅の色は春型でした。 
幼虫期の気温が夏よりも低くなったということなのでしょう。 

もっと魅力的な別の被写体が現れたので、撮影を短時間で打ち切ってしまいました。 

 

2021/01/31

タヌキの轢死体に群がるハエと蛆虫

 

2020年9月下旬・午後15:10頃・晴れ 

山麓の農村部を走る舗装された車道のセンターライン付近でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が死んでいました。 
車に轢かれた死骸(ロードキル)です。 
猛スピードで走り去る車が途切れる隙に、タヌキの轢死体に近寄って調べてみました。 
遺体の損傷が激しく、強い腐敗臭が辺りに漂っていました。 
うつ伏せ状態でペシャンコに踏み潰されています。 
全身の骨格があまりにも不自然な体勢なので、死後も(大型)車に何度も踏み潰されたのではないかと思います。 
死体の状態が良ければ骨格標本を作りたかったのですが、これでは駄目です。
開いた口の奥には白い歯が見えます。 
歯を見ただけで年齢が分かるぐらい私もタヌキに詳しくなりたいものです。 

生物分解が進む遺骸からは腐った体液が滲み出すはずなのに、この死骸は全体に乾いた印象です。 
夏の太陽に照らされて熱くなる舗装路に何日も放置されたせいでしょう。 
路面に血痕などはありませんでした。 
雨で洗い流されたのかもしれません。 

タヌキの顔にハエ(クロバエまたはキンバエの仲間)が何匹も飛来しました。 
大小様々の白いウジ虫が死骸を這い回り、生物分解(体外消化)に勤しんでいます。 
死骸を離れ路上に落ちて蠢いている(ワンダリング)のは老熟幼虫でしょう。 
蛹化のため地中に潜りたいはずですけど、舗装路では不可能です。 
長距離(蛆虫にとっては大冒険)を這って危険な車道を横断し、道端の地面に辿り着く個体はどれだけ居るのでしょうか? 

車の自動運転の実現に向けて研究が進められていると聞きますが、ゆくゆくは対人、対車両だけでなく野生動物も轢き殺さないで済むように緊急回避するようプログラムして欲しいものです。(倫理学や人工知能のトロッコ問題) 
野生動物と共存するためには、交通量の多い車道を安全に渡れるように獣道との交差点を上手くデザインしてやることで(立体交差や獣専用トンネルなどの設置)ロードキル問題が解消される場合もあります。
ただし今回の現場に適用するのは無理そうです…。
「(夜の)車道に突然飛び出して来る野生動物を常人の反射神経と運転技術ではとても回避できない」というのが問題なので、自動運転という技術革新で解決するしかないと私は期待しています。

雨天でもホシホウジャク(蛾)がダリアの花で吸蜜ホバリング【HD動画&ハイスピード動画】

 

2020年10月中旬・午後16:20頃・くもりときどき小雨 

小雨がぱらつく薄暗い夕暮れに、民家の庭の花壇に咲いた色とりどりのダリアの花にホシホウジャクMacroglossum pyrrhosticta)が訪れていました。 
激しくホバリング(停空飛行)しながら吸蜜しています。 
途中から小雨が一時激しくなったので、ビニール傘をさして撮り続けました。 
ホシホウジャクは多少の雨天でも平気でホバリング吸蜜を続けています。 
とにかく薄暗いので、手持ち夜景モードに切り替えて動画撮影しました。 

吸蜜ホバリングの妙技を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみましょう。(@4:51〜) 
口吻にオレンジ色の花粉が付着しています。 
次の花に向かう際は、伸ばしていた口吻がゼンマイ状に丸まります。 
停飛中は空気抵抗を減らすために、脚は後方に引き付けたままです。 
吸蜜ホバリングしながら腹端から脱糞したように見えたのですが(@6:55)、雨粒の可能性もありますかね? 

ダリアのおそらく同じ品種で色違いの花が並んでいる中で、蛾は花弁の色で選り好みしているのでしょうか? 
私がこれまで本から得た知識では、白が一番人気で次が黄色、赤が不人気と予想されます。 
12分間ほど撮影を続けた結果をまとめてみました。 

色別の訪花数: 
白 23 (つぼみ1を含む) 
黄 11
赤 9 (濃淡の赤をまとめた) 

次に、下見しただけで吸蜜せずに飛び去った例を除いてみました。 

色別の吸蜜数: 
白 14 
黄 7
赤 8 

赤い花にも結構訪れていたのがとても意外でした。 
同じ花に戻ってきて吸蜜することがあるのですが、その度にカウントしました。 
後で思うと、この庭の花壇に咲いていたダリアを色別に全て数え上げるべきでしたね。 
蛾が花色によって選り好みしている訳ではなく、単に咲いていた花の中で白が圧倒的に多かっただけかもしれません。(その場合、ランダムに訪花すると結果的に白が多くなります。) 
花蜜の量も花色別に調べたいところですが、そこまで行くと素人の手に余ります。 
赤い花は一般に人気が無くて他の昆虫(ライバル)が敬遠する(見えない)らしいので、花蜜の存在を一度学習してしまえば、独り占めできることになります。 
薄暮性のホウジャク類は、色の見え方(色覚)が他の昼行性の昆虫と少し違うのでしょうか?(赤が見える?)
初めホシホウジャクはダリアの花の裏面に誤って訪れることがありました。(@0:07〜0:13) 
しかしすぐ間違いに気づいて表面に回り込み、吸蜜しました。 
後半になると学習してそのエラーが減りました。 
花の裏面の中央部には緑色の萼がありますから、色で学習できるのでしょう。
未開花の蕾からも一度だけ吸蜜していました。(@4:04) 
舌状花の花弁が無くても訪花するということは、中央にある(筒状花の)雄しべの黄色が目 印(蜜標)になっているのかな? 
しかし、そのシーンをよく見直すと、ダリアを支える竹竿が水平に設置してあり、近くの花から散った白い花弁がその上に乗っていました。 
蛾はこの落花の花弁を目印にして、蕾を訪れたのかもしれません。
落花を取り除くとホシホウジャクは蕾に来なくなるだろう、というのが私の予想です。
園芸植物に疎い私は、このキク科の花の名前を知りませんでした。 
ネット掲示板で質問したところ、ダリアの仲間と教えてもらいました。 
愛好家が多く、数多くの品種が作出されているそうです。 

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