2021年9月下旬・午後12:00頃・くもり
山麓の道端に立つ電柱の天辺にノスリ(Buteo japonicus)が止まって小声で(静かに)ピーエ♪と鳴いていました。
前回の記事:▶ 飛来したノスリが携帯電話の中継塔に止まる(野鳥)
先程まで止まっていた携帯電話の中継塔にノスリの姿はもう無かったので、おそらく同一個体だろうと考えています。
電柱から飛び立つと右に旋回し、先程と同じモミ大木の下方の横枝に止まり直しました。
樹上でもノスリが鳴く声♪がかすかに聞こえます。
しばらくモミ樹上で休んでから、再び飛び立ちました。
強風を利用してくるりと輪を描きながら帆翔しています。
滑空と羽ばたきを交互に繰り返し、今度はドイツトウヒ(別名オウシュウトウヒ)の梢に止まり直しました。
枝には未熟な細長い球果が下向きに多数ぶらさがっています。
止まり木から飛び立つ瞬間をまたもや撮り損ねてしまいました。
強風の曇り空を背景に飛ぶノスリを見上げると、翼の先端の羽根だけ上に反り返っています。
私の真上まで偵察に来るようになりました。
飛び回ってから再びお気に入りのモミ大木の横枝(別の枝)に着陸。
樹上でも嘴を大きく開いて鳴いています。
すぐにまた止まり木から飛び立つと、私の頭上を旋回しました。
上空から急降下したので私に対する威嚇のディスプレイ飛翔を始めたかと思いきや、そのまま先程のモミ横枝に止まりました。
関連記事(3ヶ月前の撮影)▶ 対人威嚇の波状飛翔ディスプレイを繰り返しながら鳴くノスリ(野鳥)すぐに再び強風を利用してフワリと飛び上がり、私の頭上を通り過ぎました。
羽ばたきと滑翔を交互に繰り返すものの、強風に流されそうになっています。
一連の飛翔行動をどう解釈すべきでしょうか?
鳴きながら飛び回り、止まり木を落ち着き無く変えていました。
しつこくカメラを向ける私を警戒していたのかもしれません。
あるいは、ノスリは(顔見知りである)私のことなど眼中になくて、帆翔の高度を上げることができずに困っていたのかもしれません。(風待ち)
地上に居る私の体感では横風が強く吹いていたのですが、曇っていたので上昇気流が足りなかったのでしょう。
幼鳥が飛行訓練をしていた可能性もありますが、個体識別できていません。
今回のノスリは特定のモミ大木に離着陸を繰り返し、その周囲を飛び回るので、もしかして営巣木ではないかと私は疑い始めました。
しかし、このモミの木にズームインして上から下まで探しても巣の構造物は見当たりませんでした。
見落としているかもしれないので、モミ巨木の真上にドローンを飛ばして詳しく調べてみたいものです。
ノスリが縄張りとしている田園地帯には、稲穂を食害する鳥を追い払うための鳥追いカイト(鷹型)が設置され、風に舞っていました。
猛禽類の飛ぶ姿に似せて作られていますが、ノスリはこの虚仮威しの凧に対して攻撃することもなく無反応でした。
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