2024/07/20

アナグマの旧営巣地で夜な夜な活動する野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年10月中旬 

平地の二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の旧営巣地に出没する野ネズミ(ノネズミ)の記録です。 


シーン0:10/12・午後14:38・晴れ・気温28℃(@0:00〜) 
シーン0:10/12・午後16:59(@0:04〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 


シーン1:10/12・午後22:59(@0:00〜) 
左奥の林縁でウロチョロしていた2匹の野ネズミが暗闇でニアミスしました。 
縄張り争いの小競り合いになったのかどうか、遠くてよく見えませんでした。 
1匹がセットの広場を左から右へ横切り、アナグマの巣口Rの横を通り過ぎました。 
しかし巣穴の中には入らず、引き返しました。 


シーン2:10/13・午後19:38(@1:10〜) 
アナグマの巣穴Rに入った野ネズミが、しばらくすると再び外に出てきました。


シーン3:10/13・午後22:28(@1:31〜)
右エリアをうろついていた野ネズミが立ち止まりました。 
毛繕いしているようにも見えますが、もしかすると採食中なのかもしれません。 


シーン4:10/14・午後19:08(@1:55〜) 
左手前から右へ向かい、アナグマの巣口Rに辿り着く前に、録画が打ち切られました。 


シーン5:10/15・午前0:00(@2:00〜) 
右から登場した野ネズミがアナグマの巣口Rをぴょんと跳び越えて左へ向かいました。 
しかし、対面に設置した新機種のトレイルカメラはなぜか反応しません。 
しばらくすると、左の広場から林内へ入りました。 




枯れたミズキをつついて虫を探すアカゲラ♂【野鳥:トレイルカメラ】

 



2023年10月中旬・午前10:26・晴れ・気温17℃ 

平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の旧営巣地(セット)を自動センサーカメラで見張っていると、左手前に生えた枯れかけのミズキの幹にアカゲラ♂(Dendrocopos major)が止まりました。 
後頭部が赤いので♂と分かります。
嘴で枯木をつついて樹皮を剥ぎ、獲物となる虫を探していました。 

アナグマの巣穴付近に生えた樹木の多くで樹勢が衰え、次々と枯れていくのは、果たしてたまたまでしょうか?
アナグマが地中に穴を掘って木の根を傷つけるせいなのか?と推測しているものの、定かではありません。
逆に、枯木の分布から地中のトンネル網の広がり具合を推測できるかもしれません。


つづく→ 


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2024/07/19

雨夜にスギ防風林を駆け抜けるニホンイタチ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年10月中旬 

シーン1:10/12・午後14:00・晴れ(@0:00〜) 
平地のスギ防風林で、明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
画面の中央で風倒木の切株が朽ち果てています。 
切株の手前の溝(涸れた水路)に古い手押し車(一輪車)のフレームが錆びたまま放置されています。 
このフレームの中にニホンアナグマMeles anakuma)専用の溜め糞場stmpがあり、黒い軟便が溜まっています。 


シーン2:10/15・午後18:57・小雨(@0:03〜) 日の入り時刻は午後17:06。 
日没後の小雨がぱらつく晩に、細長い体型の小動物が手前に向かって駆け抜けました。 
一瞬の登場を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:11〜) 
旧機種のトレイルカメラは動画のフレームレートが15fpsしかないので、速く走る動物の姿がぶれてしまって鮮明に撮れません。
それでも前日に撮れたテンの動画と比べると、明らかに体格が小さいので、ニホンイタチMustela itatsi)だろうと判断しました。 
(テンの子供という可能性もありますかね?)
尻尾を横から見えなかったのが残念です。 
アナグマの溜め糞場stmpには興味を示さず通り過ぎ、走り去る途中でスギ林床の下草にイタチの顔がぶつかりました。 
ここのスギ林床には野ネズミが営巣しているので、イタチが獲物を咥えているかと期待したのですが、私の勘違いでした。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


この動画だけでははっきりしませんが、後に近くの別の地点に設置したトレイルカメラにニホンイタチが何度も写るようになりました。(映像公開予定) 
したがって、ホンドテンだけでなくニホンイタチも生息していることが明らかになりました。 


つづく→ 


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チャイロスズメバチ♀が林道で探餌飛翔

 

2023年9月下旬・午後13:35頃・くもり 

山林を登る砂利が敷かれた林道でチャイロスズメバチVespa dybowskii)のワーカー♀が飛び回っていました。 
草が疎らに生えた道端を低空で飛び回り、獲物を探索しているようです。 
ホバリング(停空飛翔)のようにゆっくり飛ぶので、なんとか流し撮りすることができました。 

耳を澄ますと、チャイロスズメバチ♀が羽ばたく羽音がかすかに聞こえます。 
チャイロスズメバチの羽音は、オオスズメバチやクマバチのような重低音ではなく、音程が高くて本当にハエのようです。 
おそらくチャイロスズメバチの羽ばたきは他の蜂よりも速いはずですが、ハイスピード動画で撮って比べれば違いが分かるはずです。
慣れてくると、この特徴的な羽音を聞いただけで、チャイロスズメバチが近くを飛んでいることが予想できます。 

※ 蜂の羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


チャイロスズメバチ♀の探餌飛翔を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:05〜) 
いつか狩りの決定的瞬間を撮るには、探餌飛翔を愚直に撮り続るしかありません。 

関連記事(5年前の撮影)▶ チャイロスズメバチ♀の探餌飛翔

2024/07/18

アナグマ専用の溜め糞場を調べ、虫を捕食し、排尿マーキングするホンドテンの♀♂ペア【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年10月中旬 

シーン1:10/12・午後14:00・晴れ(@0:00〜) 
平地のスギ防風林で、明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
画面の中央で風倒木の切株が朽ち果てています。 
切株の手前の溝(涸れた水路)に古い手押し車(一輪車)のフレームが錆びたまま放置されています。 
このフレームの中にニホンアナグマMeles anakuma)専用の溜め糞場stmpがあり、黒い軟便が残されています。 


シーン2:10/14・午前2:05(@0:03〜) 
深夜に2頭のホンドテンMartes melampus melampus)が連れ立って現れました。 
私には外見で性別を見分けられませんが、♀♂つがいなのでしょうか? 

先行個体aが切株の上に乗って、朽木を前足で掘り返していました。 
手前から後続個体bがやって来ると、アナグマの溜め糞場stmpの匂いを嗅いだだけで、奥の切株へと身軽に跳び乗りました。 
その間に、テンaは奥のスギ林床で何か虫を捕まえたようで、その場でムシャムシャ食べています。 
テンbがテンaの食べている獲物が気になって近づくと、テンaは横取りされないよう逃げましたた。 (もう食べ終わったのかな?) 
テンbはその場で腰を少し屈めて、(腹いせに?)排尿マーキングしたようです。 
イヌのように片足を上げて小便するテンを見たことがないのですけど、排尿姿勢からテンbは♀とみなして良いのでしょうか? 

ホンドテンの♀♂ペアは相次いで涸れ水路を渡って右上奥の二次林に走り去りました。 
このスギ林床は野ネズミの営巣地なのに、捕食者のテンが格好の獲物である野ネズミの残り香に全く反応しなかったのが不思議です。 
野ネズミによる巣口の隠蔽工作が奏功したのでしょうか? 




※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 




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ソバ畑に集まり熟した実を食べるキジバトの群れ(野鳥)

 

2023年10月中旬・午後14:40頃・晴れ 

山間部の農村に広がるソバ畑にキジバトStreptopelia orientalis)が来ていました。 
種子食性のキジバトは、秋になるとソバ畑に集まって熟した実を食害します。 
この採食シーンを動画に撮りたくて、長年苦労してきました。 
キジバトの群れがソバ畑に来ていても、保護色になっていて見つけることは困難です。 
キジバトの存在に気づかないまま私がソバ畑の横を通り過ぎると、キジバトが一斉に飛んで逃げる、という失態が何年も繰り返され、悔しい思いをしてきました。 
ソバ畑に飛来したキジバトをたまに遠くから見つけても警戒心が強く、私が下手に近づくとすぐにソバ畑から飛んで逃げてしまいます。 
ソバ畑の近くでブラインドを張り、キジバトを待ち伏せして隠し撮りするしかないだろう、と半ば諦めていました。 

今回も私が歩いてソバ畑に近づくと、キジバトは警戒して飛び去ってしまいました。 
私がその場に立ち止まってしばらくじっとしていると、キジバトは少しずつソバ畑に戻って来ました。 
この餌場に執着している印象です。
ソバ畑の一段下にある刈田(稲刈り後の田んぼ)に戻って来た個体に注目していると、カメラを向ける私を警戒しつつも、ほとぼりが冷めたら飛び上がって隣のソバ畑に侵入しました。 
(映像はここから。) 

少し遠かったのですが、デジタルズームも駆使してキジバトがソバの種子を食害するシーンをなんとか動画で記録することができました。 
キジバトはソバの茎の上部に器用に止まり、熟したソバの実を啄んでいました。 
ソバ畑に雑草として生えているイヌタデの赤い実(赤まんま)には見向きもしませんでした。 

横の車道を車が通りかかると、警戒した個体は飛んで少し逃げますが、平気で採食を続ける個体も居ました。 
ここのソバの実はよほど食べ頃で美味しいのでしょう。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
羽ばたいて飛び立ち、ソバ畑内で少し移動しました。 
飛び立って初めて複数の個体がソバ畑に潜んでいることに気づきました。
地味な保護色の迷彩模様を身にまとっているので、枯れたソバ畑に隠れたキジバトを遠くから見つけるのは至難の業です。 

長年の宿題がようやく撮れて大満足。
最後に広角で動画を撮りながらソバ畑に近づき、キジバトの群れが一斉に飛び去るシーンを撮りたかったのですが、上手く行きませんでした。 
この日はあちこちのソバ畑を見て回ったものの、なぜか他所ではキジバトが見当たりませんでした。 
どのソバ畑が食べ頃なのか、キジバトは熟知しているのでしょう。 

ソバを栽培する農家にとって、種子食性のハト類は害鳥となります。 
種まき直後の芽生えと収穫前の種子を好んで食害します。 

関連記事(2ヶ月前および4年前の撮影)▶  


ソバ農家は寛容なのか、種を撒いた後は収穫まで放ったらかしで、鳥害対策をしているソバ畑を見たことがありません。
鳥を農地から追い払う爆音器ですら近年はあまり使われなくなりました。
ハト類の盗み食いによる損失はたかが知れているのかもしれません。


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2024/07/17

アナグマの空き巣に居候する虫を捕食しに通う秋のホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年10月中旬〜下旬 

1017+18+25 


シーン0:10/12・午後14:38・晴れ・気温28℃(@0:00〜) 
シーン0:10/12・午後16:59・晴れ(@0:04〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで録画された現場の様子です。 
ニホンアナグマMeles anakuma)の家族が転出した後の旧営巣地(セット)を新旧2台のトレイルカメラで監視しています。 


シーン1:10/17・午後17:02(@0:08〜)日の入り時刻は午後17:03。 
日没直前でかなり暗いのに、起動したトレイルカメラが暗視モードになりませんでした。 
自然光下では活動限界で画質が荒いのですが、動画編集時に自動色調補正を施してみたらタヌキの姿が見えるようになりました。 

ホンドタヌキ♀(Nyctereutes viverrinus) がアナグマの巣口Lを覗き込み、小さな虫を捕食しているようです。 
しばらくすると、奥に生えたヒメアオキ群落の奥を別個体♂のタヌキが右から回り込んでセットにやって来ました。 
獣道の横に生えたミズキの立木を通り過ぎる際に根元に排尿マーキングしました。 
このとき左後脚を上げて小便したことから、♂と判明しました。 
先に来ていた♀個体は♂の接近に気づくと、合流するまで獣道に座って待っていました。 
(2頭のタヌキが行動を共にしていたので、♀♂ペアだと推察しました。) 

♂が到着すると、♀は巣口Lで虫捕りを再開しました。 
合流した♂も巣口Lを覗き込んでいます。 
画質が荒くて、タヌキが捕食していた小さな虫の正体を見極められませんでした。 


シーン2:10/18・午後16:29(@1:08〜) 
翌日の夕方。
アナグマの巣口Rに来たタヌキが小さな虫を見つけたようで、夢中で捕食しています。 


シーン3:10/18・午後16:30(@2:08〜) 
もう1頭のタヌキがアナグマの巣口Rで合流していました。 
2頭のタヌキが巣口Rに執着している間に、別個体(3頭目)が奥の二次林からセットに登場しました。 
小さな虫が巣穴Rから何匹も逃げ出し、地上で素早く逃げ回っているようです。 
それを捕食しようとタヌキの3兄弟(姉妹?)が悪戦苦闘しています。 


シーン4:10/18・午後16:31(@3:08〜) 
アナグマの巣口Rに集まっていた3頭のタヌキは飽きてきたのか、1頭ずつ右に立ち去りました。 
もう1頭が立ち去る前に眼の前にあった細い落枝を甘噛みしたのは暇潰しなのかな?(@3:28〜) 
1頭だけが最後まで巣口Rに執着して居残りました。 


シーン5:10/20・午後14:16(@4:08〜) 
シーン6:10/23・午後13:36(@4:12〜) 


シーン7:10/25・午後16:56・気温15℃(@4:17〜)日の入り時刻は午後16:51。 
日没直後に2頭のホンドタヌキが連れ立って左から登場しました。 
先行個体がアナグマの巣口Lで小さな虫を次々と捕食している間に、後続個体が追い越して獣道を右奥へ立ち去りました。 
今回はミズキの立木を素通りしました。(排尿マーキングなし) 
カラスの群れが鳴き騒ぐ声♪が遠くから聞こえますが、今回のタヌキとは関係ないようです。 


シーン8:10/25・午後16:58(@5:11〜) 
続けて3頭目のタヌキが獣道を左から来たようです。 
落葉が積もった林床を跳んで逃げる虫を追いかけていますが、狩りの成否は不明。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
近所のタヌキがアナグマの空き巣に繰り返し通ってくるのは、巣穴を乗っ取ろうと虎視眈々と狙っているのではなくて、その中に潜む穴居性の昆虫を捕食するためなのだと分かってきました。
タヌキは遠慮しているのか、アナグマの巣穴の奥まで侵入することは滅多にありません。


謎の虫の正体が気になりますが、今のところ不明です。
冬越しのために多数の虫が巣穴に集結しているにしては、時期が早過ぎる気がします。
おそらくカマドウマの幼虫ではないか?と個人的には予想しています。

夜行性のため日中はこれらの隠蔽的な空所にいるが、夜間は広い場所を歩き回って餌を探す。夜に森林内を歩けば、この仲間がよく活動しているのを見ることができる(特に夏季)。(wikipedia:カマドウマより引用) 

今季(2023年)は実地調査できませんでしたが、来年の秋にはアナグマの巣穴に居候している虫について実際に調べてみるつもりです。
ナイトビジョンのビデオカメラやファイバースコープを巣穴の奥に突っ込んでみるだけでも何か発見がありそうです。

近くにあるタヌキの溜め糞場で糞分析をして、未消化のまま排泄された昆虫のクチクラ断片から捕食メニューを調べる方法もあります。
しかし、実体顕微鏡を買う必要がありますし、素人には難易度が高そうです。


キツリフネの花で吸蜜ホバリングするヒメクロホウジャク(蛾)

 

2023年10月上旬・午後13:05頃・くもり 

山麓の道端に咲いたキツリフネの群落でヒメクロホウジャクMacroglossum bombylans)が忙しなく訪花していました。 
ホバリングしながら口吻を伸ばして吸蜜しています。 
花蜜の量が少なくて次の花へすぐに飛び去ってしまうので、次に来そうな花を予想して待ち構えている方が上手く撮れました。 

あまりにも動きが忙しないため、1/5倍速のスローモーションでまずご覧ください。 
その後に等倍速でリプレイ。 
胸背が黄緑がかっています。 
スキバホウジャクと迷ったのですけど、ヒメクロホウジャクですかね? 
同定するためにストロボ写真を撮りたかったのですが、逃げられました。

2024/07/16

秋の夜に古い巣穴を掘り広げるニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年10月中旬 

シーン1:10/16・午後21:23(@0:00〜) 
外出から戻ってきたと思われるニホンアナグマMeles anakuma)が巣穴Rに潜り込みました。 


シーン2:10/16・午後21:30(@0:09〜) 
7分後、アナグマが巣穴Rの奥から掘り出した土を後ろ向きのまま前足で外に掻き出していました。 
その結果、アクセストレンチが手前に延びています。 

 冬ごもりに備えて、巣穴Rの住心地が良くなるように掘り広げているようです。 
この個体の性別が私にはしっかり見分けられませんでした。 
右目が左目よりも小さい♀ではないかと思うのですけど、どうでしょうか。 


アナグマの溜め糞場があるスギ林床で虫を捕食するカケス【野鳥:トレイルカメラ】

 



2023年10月中旬

シーン1:10/12・午後14:00・晴れ(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
画面の中央で風倒木の切株が朽ち果てています。 
切株の手前の溝(涸れた水路)に古い手押し車のフレームが錆びたまま放置されています。 
このフレームの中にニホンアナグマMeles anakuma)専用の溜め糞場stmpがあり、黒い軟便が溜まっています。 


シーン2:10/20・午前11:32・晴れ(@0:03〜) 
切株の左の落枝にカケスGarrulus glandarius)が乗っていました。 
回れ右してカメラ目線になると、手前のスギ落枝にピョンと飛び移りました。 
林床に下りてスギ落ち葉を啄みました。 
同じ場所を何度もつついてから落枝に戻ったカケスの嘴に白っぽい虫が咥えられていました。 
その場で獲物を食べた後は左に飛び去りました。 
カケスによる虫の捕食シーンを1.5倍に拡大した上でリプレイ。 (@0:43〜)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


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つづく→

2024/07/15

アナグマの旧営巣地に現れ排尿マーキングするホンドテンの♀♂ペア【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2023年10月中旬〜下旬 

ニホンアナグマMeles anakuma)の家族が転出した後の旧営巣地(セット)にホンドテンMartes melampus melampus)がペアで現れたシーンをまとめました。 


シーン1:10/14・午前2:09・気温7℃(@0:00〜) 
トレイルカメラの起動が遅れ、先行個体を撮り損ねたようです。 
後続個体が右から来て足早に手前に向かいました。 
アナグマの巣穴Lには興味を示さず、素通りしました。 


シーン2:10/14・午前2:09(@0:09〜) 
別アングルで設置した広角の監視カメラでも同時に撮れていました。 
やはり2匹のテンが深夜の二次林で一緒に活動していました。 
♀♂ペアなのでしょうか? 
ホンドテンのペアを同時に現れたのはこれが初めてです。 
獲物となる小動物や果実などを探し歩いているようです。

トレイルカメラの赤外線を反射してテンの目がひときわ爛々と光っています。 
夜行性でタペータム(輝板)が発達しているのでしょう。 

1頭が右上の林縁から立ち去る間際に腰を屈めたのは、地面に排尿マーキングしたのかもしれません。(@0:22〜) 
テンも♂は片足を上げながら小便するのでしょうか?
別個体がアナグマの巣口Rで匂いを嗅ぎ回ってから右に立ち去りました。
巣口Rというよりも、むしろその手前に生えたマルバゴマキ(別名マルバゴマギ、ヒロハゴマキ、オオバゴマキ)の細い灌木の根元に興味を示しました。 
以前そこに野ネズミが出入りしていたので、テンは獲物となる野ネズミの残り香が気になったようです。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 

シーン3:10/26・午後22:30・気温9℃(@0:44〜) 
奥の二次林内を右へ駆け抜けるテンの姿が写っていました。 
しばらくすると、左からテンが再登場しました。 
同一個体がぐるっと一回りしてから戻ってきた可能性もありますけど、別個体と解釈するほうが自然です。 
アナグマの巣口Rへ近づいたところで1分間の録画時間が終わってしまいました。 




秋の夜長は気温が10℃を切り、だいぶ冷え込んできました。 
ホンドテンは美しい冬毛に生え変わったと思うのですけど、赤外線の暗視映像では残念ながら毛皮の色が分かりません。

セットの端に小便で匂い付けをしたということは、まさか冬越しのためにホンドテンのペアがニホンアナグマの空き巣を乗っ取るつもりなのでしょうか? 



サラシナショウマの花で獲物を探すキイロスズメバチ♀

 

2023年10月上旬・午後13:40頃・くもり 

低山の峠道の法面に咲いたサラシナショウマキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 

吸蜜するかと期待したものの、サラシナショウマの白い花穂にしっかり着陸しないで、その手前でホバリング(停空飛翔)しただけでした。 
獲物を探索しているようです。 
キイロスズメバチ♀の探餌飛翔を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

2024/07/14

スギ林床で広葉樹の落ち葉を寄せ集めて巣口を隠蔽する野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年10月中旬〜下旬 

スギ防風林の林床で夜な夜な餌を探し回る野ネズミ(ノネズミ)の巣穴が意外な場所に見つかりました。 
落ち葉を寄せ集める謎の行動が繰り返し見られました。
これまで私が撮ってきた野ネズミの動画の中でも、これはかなり重要な発見です。


シーン0:10/20・午後14:45(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
画面の左上隅に朽ち果てた切株があります。 
この切株の周囲には、野ネズミが食べた後のオニグルミの殻がたくさん散乱していました。(食痕つき) 
その手前の溝に古い手押し車のフレームが錆びたまま放置されています。 
これを目印として、ニホンアナグマMeles anakuma)専用の溜め糞場stmpがあり、黒い下痢便が溜まっています。 

杉防風林の林床にはスギの落ち葉が堆積しているだけでなく、広葉樹の落ち葉も散乱していることを覚えておいてください。 


シーン1:10/20・午後18:21・小雨(@0:04〜) 
小雨がぱらつく晩に画面の中央に野ネズミが居座っています。 
スギ林床のこの位置に野ネズミの巣穴の入口(巣口)があることが後に判明します。 
採食中なのか、毛繕いしているのか、よく分かりません。 
やがて右に立ち去りました。 


シーン2:10/20・午後21:54(@0:18〜) 
スギ林床をうろちょろしています。 


シーン3:10/20・午後22:15(@0:49〜) 
画面中央で野ネズミが広葉樹の落ち葉を咥えて横にどけました。 
周囲の落ち葉(スギ以外の広葉樹)を何枚か1箇所に拾い集めていたのに、なぜかその場に放置したまま右へ立ち去りました。 
冬越し用の巣材(寝床)を吟味しているのでしょうか? 
当地は雪国(東北地方日本海側の多雪地帯)ですから、長い冬越しに備えて巣材集め行動の衝動が高まりつつあるのかもしれません。 

 関連記事(1年前の撮影)▶  

別な可能性として、落ち葉で巣口を隠す(カモフラージュ、隠蔽)行動かもしれない、と思いつきました。 


シーン4:10/21・午前4:06(@1:34〜) 
日付が変わった未明に現れた野ネズミが、約6時間前に拾い集めた広葉樹の落ち葉をめくり、その下のスギ落葉層に潜り込みました。 
どうやら巣口があるようです。 


シーン5:10/21・午後23:29(@1:51〜) 
どうやら出巣の瞬間を撮り損ねたらしく、右へ走り去る野ネズミが写っただけでした。 


シーン6:10/22・午前4:26(@1:56〜) 
野ネズミがスギ林床の巣口にスルリと入る様子がしっかり撮れていました。 


シーン7:10/22・午後18:04(@2:03〜) 
出巣直後と思われる野ネズミが右に向かいました。 


シーン8:10/22・午後18:31(@2:11〜) 
広葉樹の落ち葉で隠蔽された巣口から野ネズミが外に出てくる決定的瞬間が遂に撮れていました。 
左へ少し走ると、手押し車のフレーム直下の穴にすぐ潜り込みました。 
スギ落葉層の下に一時的に隠れたり、近道するための穴があちこちに開いていることが分かってきました。 

アナグマの溜め糞stmpを右に飛び越えると、朽ちた切株の右下をうろついています。 


シーン9:10/22・午後18:40(@2:37〜) 
錆びたフレーム直下の穴から顔を出していた野ネズミが、すぐに引っ込んでしまいました。 
スギ落葉層の下を右往左往してから外に出て、右に走り去りました。 


シーン10:10/22・午後18:48(@2:58〜) 
落ち葉で隠蔽した巣口に戻って確認してから、右に向かいました。 


シーン11:10/22・午後18:55(@3:29〜) 
画面中央から、フレーム直下の穴に潜り込むと、スギ落ち葉の下を右往左往。 
アナグマの溜め糞stmpをチェックしてから、その上を渡って朽ちた切株へ向かいました。 


シーン12:10/22・午後18:59(@4:23〜) 
右から来た野ネズミがアナグマ専用の溜め糞場stmpの横を通って切株へ向かいました。 


シーン13:10/23・午前0:19(@4:51〜) 
日付が変わった深夜、右から来た野ネズミが林床で計3枚の落ち葉(落葉樹)を1枚ずつ口に咥えて少し移動させました。 
やはり巣口の位置を隠蔽するカモフラージュ行動のようです。
断熱用の巣材(寝床)として落ち葉を巣穴の中に運び込む巣材集めの行動とは明らかに違います。 

隠した巣口には入らず、左へ移動するとスギ落葉層の下に潜り込んで左下に向かいました。  


シーン14:10/23・午前3:00(@5:25〜) 
手押し車の錆びたフレームの陰、アナグマの溜め糞stmpの縁に野ネズミが来ていました。 
右下エリアをウロチョロしてから、落ち葉で隠蔽した巣口に入りました(入巣)。 


シーン15:10/23・午後18:57(@5:49〜) 
スギ林床をうろついてからフレーム直下の穴に潜り込みました。 
スギ落ち葉の下から野ネズミの白い目が光って見えます。 


シーン16:10/23・午後18:59(@6:24〜) 
林床を横切って右へ立ち去りました。 


シーン17:10/23・午後19:01(@6:34〜) 
右から来た野ネズミが左下へ向かいました。 


シーン18:10/23・午後21:49(@7:15〜) 
落ち葉で隠蔽された巣口に入り、しばらくすると同じ場所から出巣しました。 
右へ立ち去りました。 


シーン19:10/23・午後23:46(@7:34〜) 
慌てたように入巣しました。 


シーン20:10/24・午後17:44(@7:42〜) 
翌日の日没後に野ネズミが探餌徘徊を始めました。 
アナグマの溜め糞stmpを回り込んで朽ちた切株に向かうと、その切株を登り降りしてから左へ。 


シーン21:10/24・午後20:43(@8:19〜) 
左下手前のスギ落葉層の下から野ネズミの白く光る眼がちらっと見えました。 
錆びたフレーム直下の穴から外に出てきて右へ。 


シーン22:10/24・午後20:58(@8:49〜) 
画面の上端から手前へ向かって野ネズミがうろちょろしています。 右へ。 


シーン23:10/25・午前0:35(@9:21〜) 
手押し車の錆びたフレームから朽ちた切株へ向かいました。 


シーン24:10/25・午後18:23(@9:30〜) 
手押し車の錆びたフレームが突き刺さっているスギ落ち葉の穴から野ネズミが現れ、右へ向かいました。 
落ち葉で隠蔽された巣口に潜り込むと、しばらくして同じ巣口から外に出て来ました。 
素早く右へチョロチョロと走り去りました。 


シーン25:10/25・午後21:28(@9:56〜) 
左下エリアをウロチョロ。 


シーン26:10/26・午後17:36(@10:07〜)日の入り時刻は午後16:51。 
探餌徘徊で右へ。 


シーン27:10/27・午前0:03(@10:22〜) 
左下のスギ落葉層の下を潜って朽ちた切株に向かいました。 
今回もアナグマの溜め糞stmpには近寄りませんでした。 



【考察】 
アナグマが溜め糞場stmpに通って排泄する様子を記録しようとトレイルカメラを設置したのに、夜行性の野ネズミが毎晩活発に探餌徘徊するせいでカメラの電池がすぐに消耗してしまいます。 
そんな野ネズミを初めは疎ましく思っていたのですが、撮れた動画をじっくり見直すと、なかなか面白い行動をしていました。 

野ネズミはスギ林床を夜な夜な徘徊して餌を探し回っています。 
野ネズミが好きな木の実などがスギ林床に落ちているとは思えないので、落ち葉の下に隠れている虫やクモなどを捕食していると思われます。 
しかし、野ネズミはアナグマ専用の溜め糞stmpにはほとんど興味を示しませんでした。 
アナグマは主にミミズを捕食するらしいので、タヌキとは違って溜め糞には未消化の種子が含まれておらず、野ネズミにとって食料にならないのでしょう。 
溜め糞場に集まる食糞性の昆虫などを野ネズミが捕食しても良さそうなものですけど、そのような捕食行動はこの時期に撮れていませんでした。 

野ネズミの巣穴の入口を新たに発見できたのはたまたまです。 
落葉樹の落ち葉をときどき拾い集めて巣口の上にかぶせて隠蔽する行動を何度かしていました。 
この森周辺には野ネズミの天敵であるホンドテンやニホンイタチ、ホンドギツネ、フクロウなどが棲息することが分かっています。 
野ネズミの賢さをまたひとつ知ることが出来て感動しました。 
ただし、巣口周辺に野ネズミが落ち葉を拾い集めるのはカモフラージュのためとは限らず、暗闇で巣口の位置を示す目印なのかもしれません。 
これを解明するためには、巣口の上にかぶせた落葉樹の落ち葉をすべて取り除いたり、横に少しずらして置いてみたりして、野ネズミの帰巣行動にどんな影響を及ぼすか観察すれば分かるはずです。 

今回トレイルカメラで見つけた巣穴を根雪が積もる前に発掘調査してみたいものです。 
落ち葉をめくってみれば巣口が見つかるはずです。 
しかし私が現場をズカズカと歩き回ったせいで、巣口の場所が分からなくなってしまいました。 
トレイルカメラによる撮影は病みつきになるほど楽しいのですが、たくさん撮れた動画の確認が追いつかなくなり大変です。 
ようやくこの動画を見たときには時すでに遅く、発掘調査の時期を逸してしまいました。 




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秋の二次林で採食するキジバト【野鳥:トレイルカメラ】

 

前回の記事:▶  


2023年10月中旬〜下旬 

ニホンアナグマMeles anakuma)が転出した後の旧営巣地がある二次林で秋になるとキジバトStreptopelia orientalis)が採食するようになりました。 

シーン1:10/12・午前11:33・晴れ・気温18℃(@0:00〜) 
シーン2:10/21・午前8:50・くもり・気温12℃(@0:44〜) 

平地の二次林で林床を歩き回りながら、あちこち地面をついばんでいます。 
種子食性のキジバトが何を食べているのか気になりますが、具体的なメニューは見当もつきません。 



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