2024/08/17

秋の林道を下山しながら道草を食うニホンカモシカ♀(草木を採食、眼下腺マーキングなど)

 



2023年10月下旬・午後14:40頃・くもり 

里山の林道を下山するニホンカモシカCapricornis crispus)をそっと追いかけてから、続きを撮ります。 
(これ以降は立ったままの撮影がメインになります。) 

カモシカは林道の右端で振り返ってこちらを見ていました。 
警戒を解いて林道をトボトボと歩き始めたので(下山)、私もそのまま追跡を続けます。 
後ろ姿の股間に睾丸も陰茎も見えないので、現時点では♀ではないかと思います。 
腹面に一対の乳首がちらっと見えたような気もするのですけど(@7:20〜)、カモシカの授乳動画を見ると、乳首の位置はもっと後方にあるはずです。 
この個体では真横から乳首が見えないのが謎です。 
素人目にはなんとなく、若い個体のような気がしています。 
真横から見ると、角がまだ細いです。 

やがてカモシカ♀は立ち止まると、林道の右端で道草を食い始めました。(@0:30〜) 
手前に生えたススキが邪魔ですが、カモシカ♀が頭を上げたら、ちぎり取った緑の葉が口元に見えました。 
採食メニューは広葉樹の幼木の葉のようです。(樹種不明) 
カメラ目線のまま、ムシャムシャもぐもぐと咀嚼しています。 
顔を振って虫を払ってから、再び頭を下げて幼木の葉を採食しました。 

更に右へ移動して林道を横断すると、道端に生えた灌木(樹種不明)の枝葉の匂いを嗅ぎました。(@0:59〜) 
続けて、その葉裏に軽く顔を擦り付けて、眼下腺でマーキングしました。 
しつこく後をつけてくる私に対して、やんわりと縄張りを主張しているのかもしれません。 
向きを変えて林道をどんどん下って行きます。 

私が足音を忍ばせてカモシカ♀に追いつくと、今度は反対側の左端で道端の下草を食べていました。(@1:27〜) 
いくら目を凝らしても、股間に♂の外性器が見えません。
映像では採食メニューが不明です。 
少なくとも、ススキの葉は食べていませんでした。 
ニホンカモシカは木の葉を食べる草食獣(browser)というイメージでしたけど、この時期になると下草に切り替える(grazer)ようです。 
落葉前の秋の木の葉はきっと不味くて栄養価が低いのでしょう。 

ときどき振り返って、ちらっとこちらを見るものの、あまり気にせず採食に夢中です。 
食餌の合間に顔を上げると、根元からむしり取った草が口元にぶら下がっていました。(@4:30〜) 
草の根っこも一緒に食べるかと興味深く見守っていたら、(意図的に?)落としてしまいました。 
また林道を歩いて下り、曲がり角の死角に消えました。 

追いついた私が撮影を再開すると、カモシカ♀は林道右端の道端で採食していました。(@5:07〜) 
手前に生えたタニウツギの茂みが邪魔でカモシカの顔が見えません。 
つまり、カモシカは顔だけを隠した状態です。 
カモシカに限らず野生動物は、自分の顔を隠して視界を遮れば怖い相手(私)から全身が隠れてると思っている節があります。 
「頭隠して尻隠さず」とは良く言ったものです。 
ヒトの幼児も隠れんぼ遊びをすると同じ過ちを犯しますから、自分が他者の視線から隠れているかどうか客観的に(俯瞰で)知るためには、高度な知能の発達が必要なのです。

カモシカの警戒心を和らげるために、私は動画を撮りながらその場に座り込んで、撮影姿勢を低くしました。 
カモシカ♀は口をもぐもぐ咀嚼しながら、私の様子を不思議そうに見ていました。 

道端で灌木の葉を食べていますが、樹種は不明です。
やがてカモシカ♀は茂みの横から顔を出して、私の様子を窺っています。 
はい、ひょっこりはん♪
鼻孔を広げて、私の匂いを嗅ぎ取ろうとしています。 
耳を頻りにプルプル震わせているのは、しつこいヤブ蚊などの吸血性昆虫を追い払っているのでしょう。 
警戒を解くと、灌木の葉を再び食べ始めました。 
この間、私に対して鼻息を荒らげて威嚇することは一度もありませんでした。 

最後は、1/5倍速のスローモーションで今回の動画のハイライトを振り返ります。(@7:13〜) 
カモシカの採食メニューが映像から分かる人がいらっしゃいましたら、教えていただけると助かります。


山林の獣道を歩いて跳ぶヤマドリ♂【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年11月上旬・午後16:10頃・ 

山林でカラマツの根元に設置したクリ堅果の給餌場をトレイルカメラで見張っていると、夕方にヤマドリ♂(亜種キタヤマドリ:Syrmaticus soemmerringii scintillans)が現れました。 
斜面の獣道を左から右に歩いて画面を横切りました。 
尾羽が長いので♂と分かります。 
フルカラーで撮れなかったのが残念でなりません。 

最後に右端でヤマドリ♂がなぜか軽く上下にジャンプしたので、落ち葉が舞い上がりました。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイしてみると、翼を広げて軽く羽ばたいていました。 
このとき鳴き声を発していません。
何かに驚いたのか、それとも誇示行動(ディスプレイ)なのか、分かりません。 
しばらくその場に佇んでから、ようやく右に歩き去りました。 

給餌場に置いたクリやオニグルミにヤマドリ♂は全く興味を示しませんでした。
ヤマドリの食性を考えれば当然です。

この地点でヤマドリが写ったのは初めてですが、すぐ下の林道では何度も撮れているので、特に驚きはありません。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


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2024/08/16

旧営巣地を訪れるニホンアナグマの諸活動:10月下旬〜11月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年10月下旬〜11月上旬 

二次林の旧営巣地(セット)にときどき戻ってくるニホンアナグマMeles anakuma)の記録です。 
特筆すべき行動は個別の記事にしたので、その残りをまとめました。 


シーン0:10/20・午後14:16・気温31℃(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れたアナグマの営巣地(セット)の様子です。 


シーン1:10/22(@0:04〜) 

シーン2:10/23(@0:56〜) 

シーン3:10/24(@2:00〜) 

シーン4:10/25(@3:16〜) 

シーン5:10/26(@4:11〜) 
気温が6℃に下がっても、クモがレンズの上を徘徊していました。 

シーン6:10/27(@4:40〜) 
夜明け前および日没後に、珍しく2頭のアナグマが同時に巣外の二次林で別々に採餌活動していました。 


シーン7:10/29(@5:27〜) 

シーン8:11/1(@6:07〜) 

シーン9:11/2・雨天(@9:20〜)  

シーン10:11/3(@10:27〜) 

シーン11:11/5(@11:27〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 



【考察】
アナグマは巣口の匂いを嗅いだだけで立ち去ることが多いです。 
ときどき 巣穴Lに出入りしています。 
越冬のために住み着くようになったのか、まだ物件を物色している段階なのか、まだはっきりしません。
脂肪を蓄えて丸々と太って見えます。 
赤外線の暗視映像で見たときに左右の目の大きさが同じなので、ここで繁殖(出産・育児)した母親♀ではない別個体のアナグマと分かります。 
それ以上は個体識別ができていないのですが、ここで生まれ育った幼獣が丸々と太ったのでしょうか? 


翅が奇形のオオカマキリ♀褐色型を見つけた!

 

2023年10月下旬・午後14:30頃・くもり 

里山で林道を下っていると、なぜか水を満タンに入れた2Lペットボトルが道端に横倒しで放置されているのを見つけました。 
林業関係者や登山客が水筒代わりに持ってきて、飲まずに置き忘れてしまったのでしょうか? 
(現場近くに水を汲める場所はありません。)
何かの重りにしては、目的が分かりません。 
水入りペットボトルに猫よけの効果があると信じているヒトが、その応用で野生動物を防除したくて置いたのかな? 
だとすれば1本だけでなく、もっと沢山置いてそうなものです。 

ペットボトルの謎はともかく、その上になぜか褐色型のオオカマキリ♀(Tenodera sinensis)が鎮座していました。 
前翅も後翅も全ての翅が激しく捻れくれていることに気づきました。 
どうやら羽化に失敗して奇形になったようです。 
そのため、赤黒い腹背が剥き出しになっています。 
褐色型のオオカマキリは普通、前翅が緑色に縁取られているはずなのに、この個体は全身が茶色です。 
コカマキリなのか?と急に自信がなくなってきました。 
しかし、コカマキリなら前脚脛節の内側に独特の模様があるはずです。 

私が人差し指でオオカマキリ♀の鎌や胸背に触れても、無反応でした。 
鎌を前方に伸ばした前習えの姿勢をくずしません。 
ファイティングポーズを取ったまま死んでいるのかと思いきや、手掴みで捕獲したら、ようやく少し暴れました。 
手のひらに乗せると、少し歩いて地面に飛び降りました。 
奇形の翅では羽ばたいて飛ぶこともできません。

飢えているのか寿命が近いのか、ひどく衰弱している印象です。 
産卵前らしく、腹部は膨満していました。

今回カマキリがペットボトルの上に乗っていたのは、たまたまでしょうか?
後で思いついたのですが、もしかして透明の水入りペットボトルには太陽光が反射して、ハエやハチ、トンボなどの虫が誘引されるのかもしれません。
だとすれば、このカマキリは獲物を待ち伏せしていたことになります。 
普通、カマキリは花の上などで待ち伏せします。
カマキリだけが水入りペットボトルに誘引されるとしたら、それはそれで面白い現象です。


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2024/08/15

給餌場に通ってクリ堅果を運び出して貯食する野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年10月下旬〜11月上旬 

野ネズミ(ノネズミ)が貯食のために通う給餌場を自動センサーカメラで見張っています。 
次の餌として、クリ(栗)オニグルミという2種類の堅果を持参して、カラマツ根元の給餌場に置いてみました。

昨年は一度しかクリを給餌できなかったので、その追試です。


シーン0:10/30・午後13:14(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
山林の斜面を抜ける獣道でカラマツの根元に給餌場を設けてあります。 
大きさの不揃いなクリの堅果を右の餌場Rに50個並べて置きました。 
山中で拾い集めたときには虫食いが無かったのに、数日置くとクリシギゾウムシの終齢幼虫が多数脱出していました。 

給餌場のクリが斜面を転げ落ちて紛失しないように、ストッパーとして数本の落枝を餌場の直下に横向きで並べておきました。 

左の餌場Lには前回の残り物で5個のオニグルミ落果(果皮つき)をまとめて置きました。 






シーン1:10/30・午後18:00(@0:04〜) 
日が暮れると、野ネズミが右の餌場Rに来ていて、クリの堅果を物色していました。 
選んだクリを口に咥えて、斜面の右下に運び始めました。 
オニグルミよりもクリは小さいものの、表面がつるつるしていて持ちにくそうです。 
私が斜面に置いたストッパーの落枝を乗り越えるのに野ネズミは苦労しています。 
運んできたクリを林床に置くと、落ち葉の下に潜り込んで穴を掘り始めました。 
穴から後ろ向きで出てくると、その浅い穴にクリを埋めて隠しました。 
いきなりクリの貯食シーンが見れて満足です。 

餌場Rに戻りかけたところで録画終了。 
クリの貯食シーンを1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@1:10〜) 


シーン2:10/30・午後18:02(@2:13〜) 
餌場Rで次に運ぶクリを選ぶ際に、1個が転がり落ちてしまいました。 
オニグルミの丸い落果と違って、クリの堅果は扁平だったり片方が尖った滴状だったりするので、あまり遠くまでは転がりません。
選んだクリを咥えてカラマツの根本を右に回り込みながら斜面を登って行きます。 
そのままシシガシラ(常緑のシダ植物)群落の下に隠れてしまいました。 
野ネズミの白く光る目が右往左往しているものの、行動が読み取れません。 
おそらく貯食しているようです。 
このように、野ネズミは毎回違う場所に堅果を貯食するのです。


シーン3:10/30・午後18:07(@3:15〜) 
餌場Rに来た野ネズミはあまり迷わなくなり、クリを選択するのがスムーズになりました。 
今度は斜面を左下に運んで行きます。 


シーン4:10/31・午後22:05(@3:31〜) 
翌日の晩遅くに来た野ネズミは、餌場Rで長居しています。 
クリ堅果をその場で食べ始めたのか、果皮を剥いているのか、よく分かりません。 
半分食べかけただけでその場に捨て、次のクリを物色したり試食したりしています。 
隠れ家に運ぶ手間が面倒になり、餌場で食べるようになったのかな? 
虫食い跡のあるクリは貯食する価値がないと判断して、取捨選択しているのかもしれません。 
クリ堅果の中に潜んでいるクリシギゾウムシ幼虫を捕食しているのかな? 


シーン5:10/31・午後22:10(@5:01〜) 
つづきのシーンを1.5倍に拡大した映像でご覧ください。 
餌場Rでクリを食い散らかしています(試食)。 


シーン6:11/1・午後23:46(@6:31〜) 
野ネズミが餌場Rを再訪するまで、かなり時間が開きました。 
今回の餌(クリ堅果)は虫に食われていたので、野ネズミはあまり魅力を感じていないのかもしれません。 
ようやく残り物から選んだクリを咥えて左の餌場Lへ運び、窪みにクリを置きました。 
私が給餌したオニグルミ堅果の匂いを嗅いでから、クリを咥え直しました。 
突然何かに警戒し、その場で動きを止めました(フリーズ)。 
クリを咥えたまま、餌場Rを経由してからカラマツの根本を右に回り込み、斜面を右にトラバースして行きます。 
シシガシラ群落の下で立ち止まったところで、録画が終わりました。 


シーン7:11/2・午前3:38(@8:02〜) 
翌日の未明に監視カメラが起動すると、雨がぱらついていました。 
野ネズミが右から走って餌場Rに戻って来ました。 
クリを選んでいる途中でなぜか中断して、空荷で右へ逃走しました。 
その直後に周囲が一瞬明るく光り、かなり遅れて雷鳴のような風切り音のような低い物音がかすかに聞こえました。 
どうやら、こんな晩秋の夜明け前に山中で落雷があったようです。 


シーン8:11/2・午前3:57(@8:17〜) 
なぜかカメラの起動が遅れ、野ネズミがクリ(またはオニグルミ?)を運んで斜面を右にトラバースするところでした。 
雨は止んでいました。 


シーン9:11/2・午後19:46(@8:27〜) 
昼間は巣穴で寝ていた野ネズミが、晩になると再び餌場Rに現れ、クリを試食していました。
今回はあれこれ食い散らかさずに、特定の堅果を食べ続けています。 
試食というよりも、がっつり食餌しています。 


シーン10:11/3・午前1:56(@8:45〜) 
日付が変わった深夜に野ネズミが餌場Rに戻って来ていました。 
食べ残しのクリを少し食べてから、他のクリを物色しています。 
ようやく手頃なクリを選ぶと、咥えて左下に運び去りました。 


シーン11:11/3・午後21:51(@9:47〜) 
晩に野ネズミがカラマツ根本の右側をウロチョロ探索していました。 
餌場Rに来ても、あまり気乗りしてない様子です。 
ようやく落ち着いて食べかけのクリの残りを食べ始めました。 


シーン12:11/3・午後21:56(@10:40〜) 
餌場でクリを食べていた野ネズミが、カラマツ根本の隙間に潜り込みました。 
(巣穴ではなく、ただの窪みです。) 
手前にストッパーとして置いた落枝のせいで死角になってしまいました。 
隠れ家で休息しているのか、それとも賢い野ネズミがカメラに監視されているのを嫌ったのかもしれません。 
夜の山林ではフクロウやテンなどの天敵が獲物を探していますから、野ネズミが地表で長時間じっとしているのは危険です。 


シーン13:11/5・午後17:20(@11:11〜) 
久々に野ネズミが餌場Rに登場しました。 
カラマツの根際に埋め込んだクリを掘り出すと、口に咥えて下の隠れ家に運びます。 
野外で安全に食べれるように、餌場Rの直下に隠れ家を設けたようです。 
あるいは、そこの窪みに貯食したのかもしれません。 


シーン14:11/5・午後17:22(@11:35〜) 
今度は餌場Rからピョンピョン跳ぶように、左へクリを搬出しました。 


シーン15:11/6・午前4:43(@11:44〜) 
餌場Rからクリを咥えて左へ運んで行きます。 
餌場Lに埋めたように見えたのですが、咥え直して更に左へ搬出。 


シーン16:11/6・午前20:55(@12:17〜) 
晩に餌場Rに来た野ネズミが選んだクリを咥えてカラマツ根際の右を登り、斜面を右にトラバースして行きます。 


シーン17:11/7・午前3:20(@12:38〜) 
小雨がぱらつく未明に、野ネズミが餌場Rからクリを斜面下に搬出。 


シーン18:11/8・午前0:54(@12:48〜) 
雨が止んで晴れています。 
深夜の餌場Rに来た野ネズミが、選んだクリを持って左へ。 


シーン19:11/8・午前4:18(@12:57〜) 
餌場Rで選んだクリを左に搬出。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 



スギ林床でアナグマの溜め糞場を偵察に来たアオゲラ♂【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年10月下旬 

シーン1:10/20・午後14:45(@0:00〜) 
平地のスギ防風林でニホンアナグマMeles anakuma)の溜め糞場stmpを見張っています。 
昼間の明るい時間帯にたまたま撮れた現場の状況です。 
画面の中央に、長年放置された手押し車の錆びたフレームが転がっていて、そこにアナグマの黒い軟便が残されています。 


シーン2:10/25・午前11:45(@0:04〜) 
林床に降り立っていたアオゲラPicus awokera awokera)がスギの落ち葉から落枝にピョンと跳んで止まり直しました。 
私にとって、アオゲラを地上で見るのは珍しいです。 
スギ林床で虫を捕食しようと飛来したのでしょう。
アオゲラの背面を見下ろすアングルでは性別を見分けられません。
この地点でアオゲラが撮れたのは初めてです。 
左に飛び去る瞬間を1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 
遠くでカケスGarrulus glandarius)が鳴く声♪が聞こえます。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

2024/08/14

秋の山道で出くわしたニホンカモシカを追跡開始

 

2023年10月下旬・午後14:30頃・晴れ 

紅葉や黄葉が進む里山で、砂利が敷かれた林道を私が静かに下山していると、カーブを曲がった地点でニホンカモシカCapricornis crispus)と鉢合わせしました。 
振り返ってこちらをじっと見ています。 
手前に自生するタニウツギ灌木の葉でカモシカの顔が隠れていたのですが、私がゆっくり少しだけ動いて、顔を拝めるようになりました。 
角や耳介を注意深く見ても、個体識別できそうな特徴はありませんでした。 
首を振って身震いしたり、耳や尻尾をピクピク動かしたりして、吸血性の昆虫を追い払っています。 

やがてカモシカは警戒を解くと、向きを変えて、林道を右に渡ってから振り返ってこちらを見ました。 
このとき後ろ姿の股間を見ても、カモシカの外性器は見えませんでした。 
全身像が顕になったのですが、顔馴染みの個体ではない気がします。 

耳をピクピク動かし、ペロペロと舌舐めずりしています。 
頭を低く下げて身震いしました。 

私が動画を撮りながらその場にゆっくりしゃがみ、砂利道に座り込みました。 
これでカモシカよりも姿勢が低くなりました。 
カモシカは不思議そうに私を見ています。 
濡れた鼻孔をヒクヒクと大きく広げて、私の体臭を嗅いでいます。 

再び方向転換して左を向くと、カモシカの顔が手前のタニウツギの葉でまた隠れてしまいました。 
私と視線を合わせるのが怖いのでしょう。
動画撮影中の私はカメラのバックモニターを見つめていて、カモシカを直視しないようにしています。

やがてニホンカモシカは、フシュ!と鋭い鼻息を発して威嚇を始めました。(@2:46〜) 
計5.5回も断続的に鼻息威嚇を繰り返したのですけど、カメラの電池が途中で切れてしまいました。 

私が慌てて電池を交換するまで、カモシカはその場で逃げずに留まってくれました。 
頻りに耳を動かして、顔に集る虫を払っています。 
カモシカの顔が見えるように、カメラを持った腕をゆっくり上に挙げました。 
こういうときは、バリアングル液晶のバックモニターが欲しくなります。 
カモシカが頭を下げたので、私もカメラを持つ腕をゆっくり下げたら、カモシカは手前のタニウツギ群落の葉の隙間からこちらを覗き見していました。 

私とのにらめっこに飽きたのか、カモシカは頭を低く下げて地面の匂いを嗅ぎ、左へ歩き始めました。 (下山)
林道を曲がると、死角に消えました。 

私がそっと追いかけると、カモシカは曲がり角の先の林道の右端でこちらを振り返って見ていました。 
私は立っていた撮影姿勢から再びその場にゆっくり座り込んで姿勢を低くします。 
今度は手前に生えたススキの群落が邪魔になりました。 

山中で野生カモシカと出会った際に観察時間を長くするためには、警戒心をなるべく解いてやる必要があります。 
今のところ低姿勢で臨む作戦が良さそうだと思って試行錯誤しています。 

「またお前か(何か用なの?)」という表情でカモシカは再び左へ歩き始め、次の曲がり角の死角に消えました。 
もはや私に対して鼻息威嚇をしなくなりました。 
私を受け入れてくれたようです。



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道端の草むらから次々に飛び立つシロオビノメイガ(蛾)の大群【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年10月上旬・午後14:30頃・晴れ 

山麓の農村部で私が農道を歩いていると、道端に生い茂る草むらから小蛾が次々に飛び立ちました。 
チラチラと羽ばたいて、草むらを飛び回ります。 
よく見ると蛾の正体は、普通種のシロオビノメイガSpoladea recurvalis)でした。 
群飛と呼んで良いのか分かりませんが、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:30〜) 
レンズをズームインして拡大しないと、シロオビノメイガだと分かりません。 
しかし画角が狭くなるため、飛ぶ蛾が写る確率が下がってしまいます。 
そこで、少しズームアウトした広角でも撮ってみました。 
慌てて飛び立ったシロオビノメイガが、イヌタデの穂にぶつかってそのまま着陸することもありました。 
蛾の他にはハチ?も高速で飛び去ります。

シロオビノメイガは農村で大量発生する害虫なのでしょうか? 
道端の草むらにはミゾソバおよびイヌタデの花が群落をなして咲いています。 
他にはヒメジョオンの花やヤマグワの幼木がたまに写っています。 
しかし、シロオビノメイガの訪花吸蜜シーンは今回見ていません。 
しばらく低空で飛び回った後も、花には着陸していません。 
どうやら、草むらに隠れていただけのようです。 
もしかして、羽化直後なのかな? 
シロオビノメイガ幼虫の食草を調べても、そのリストにミゾソバやイヌタデは含まれていませんでした。 
幼虫図鑑サイトでは、
食草   ホウレンソウ(菠薐草),フダンソウ,ホウキグサ(箒草),アカザ(藜)など
とあり、みんなで作る日本産蛾類図鑑サイトでは
【幼虫食餌植物】 アカザ科:ホウレンソウ、フダンソウ、テンサイ、ウリ科:ウリ類(※KD)、アカザ科:アカザ、サトウダイコン、ヒユ科:モヨウビユ、ケイトウ、ヒユ(※SG)、ヒナタイノコズチ(※GG-224)、ザクロソウ科:ツルナ(※YY188)
とのことです。 
現場付近に生えている植物に、シロオビノメイガの食草は心当たりがありません。 
例えば、ホウレンソウ畑などはありません。
シロオビノメイガの幼虫はどうやら広食性らしいので、未知の食草もありそうです。 


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2024/08/13

アナグマの旧営巣地に1〜2頭で来るホンドタヌキの諸活動:10月中旬〜下旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年10月中旬〜下旬

ニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)に日夜通って来るホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の諸活動をまとめました。 

シーン0:10/12・午後14:38・晴れ・気温28℃(@0:00〜) 
シーン0:10/12・午後16:59・晴れ(@0:04〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
新旧2台の自動センサーカメラで2つの巣穴L、Rを監視しています。 


シーン1:10/15・午前11:28・気温11℃(@0:08〜) 
雨上がりでタヌキの毛皮が濡れています。 
2頭ペアで来たうちの1頭が巣口Lの匂いを嗅いでから中にスルリと潜り込みました。 
「同じ穴のむじな」の証拠映像を昼間に初めて撮れました。 
しばらくすると、侵入したタヌキは頭から外に飛び出しました。 
巣内で方向転換したことになります。 
獣道を左へ走って行きましたが、巣穴の主(アナグマ)は追いかけてきませんでした。 
留守だったのかな? 
タヌキは巣内のアナグマに威嚇されて走って逃げたのではなく、先行するパートナーに遅れを取ったので追いつこうとして走り出したのかもしれません。 


シーン2:10/15・午前11:27(@0:47〜) 
別アングルで設置した監視カメラでも同じシーンが撮れていました。 
タヌキのペアは二次林からセットに来ていました。 
立ち止まって身震いし、雨で濡れた毛皮の水気を切ります。 
走り去るタヌキにつられて、別個体も後を追って右へ駆けて行きました。 


シーン3:10/15・午後15:58(@1:27〜) 
右の二次林から登場したタヌキが地面の匂いを嗅ぎながら、忍び足でアナグマの巣口Rに近づきます。 


シーン4:10/15・午後15:58・気温12℃(@2:27〜) 
別アングルのトレイルカメラに続きが写っていました。 
獣道を通って右上奥へ歩き去りました。 
雨上がりなのか、レンズが一部曇っています。 


シーン5:10/17・午後17:00(@2:51〜) 
2頭のタヌキが仲良く横に並んでアナグマの巣口Rの匂いを嗅いでいました。 
1頭は左に立ち去ったものの、もう1頭は巣口Rに頭だけ突っ込んで何か虫をパクっと捕食したようです。 


シーン6:10/17・午後17:01・気温15℃(@3:51〜) 
薄暗いので、こちらのカメラでは赤外線の暗視モードで起動しました。 
アナグマの巣口Lの匂いを嗅いでから、左へ立ち去りました。 


シーン7:10/17・午後17:02(@4:51〜) 
奥の二次林へと立ち去りかけたのに、戻ってきてアナグマの巣口Rを点検してから左へ向かいました。 


シーン8:10/17・午後17:04(@5:16〜) 
獣道を右上奥へ全力疾走で走り去る2頭のタヌキが写っていました。 


シーン9:10/20・午後14:16(@5:22〜) 

シーン10:10/21・午前5:43・気温9℃(@5:25〜) 
小雨が降る夜明け前に、タヌキがペアでやって来て、アナグマの巣口Lの匂いを嗅いでいます。 
獣道を右上奥へ立ち去る前には、ミズキ立木の匂いを念入りに嗅ぎました。 
1頭が排尿マーキングする際に片足を持ち上げたので、♂と判明。 


シーン11:10/21・午前5:43・気温9℃(@5:53〜) 
別アングル(広角)の監視カメラでも同じシーンが撮れていました。 
時系列は逆ですね(シーン11➔シーン10)。 
奥の二次林からセットに来たタヌキの♀♂ペアがアナグマの巣口Rを点検してから左へ向かいます。 


シーン12:10/22・午後13:21・気温13℃(@6:36〜) 
右から来たタヌキ♂が獣道を右上奥へ立ち去る途中でミズキ立木に排尿マーキングして行きました。 
右後脚を上げて小便したので、♂と判明。 


シーン13:10/23・午後18:01・気温12℃(@7:11〜) 
単独のタヌキが奥の獣道を右上奥へ。 


シーン14:10/23・午後18:03・気温18℃(@7:11〜) 
後続個体はアナグマの巣口Lには立ち寄らず、少しショートカットして行きました。 
いつものように、獣道の横に立つミズキの根元の匂いを嗅いで(排尿マーキングしてから?)立ち去りました。 
手前に生えたマルバゴマギ灌木の枝が邪魔で、よく見えませんでした。 


シーン15:10/23・午後21:23・気温9℃(@7:11〜) 
左からやって来たタヌキが、ミズキの根元の匂いを嗅いで(排尿マーキングしてから?)立ち去りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【余談】
1300年前の須恵器からタヌキの足跡が発見され話題に」 というネットニュースを見て興味深く思いました。
土器を焼く前の柔らかい状態のときにタヌキが踏んで歩き、足跡が付いたまま焼かれた土器が見つかったのだそうです。




朽木の樹皮を剥いで虫を探すカケスと木をつつくアオゲラ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年10月下旬・午前8:25頃・小雨・気温7℃ 

ニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地がある平地の二次林を自動センサーカメラで見張っていると、小雨が降る朝に、カケスGarrulus glandarius)が登場しました。
画面の左端手前にある朽ちかけたミズキの幹に止まって、樹皮を嘴で器用に剥がしていました。 
樹皮の裏側に隠れている虫を探しているようです。 
カケスのこのような探餌行動を見るのは初めてです。 
剥がれかけた樹皮の裏にドングリ堅果を隠した(貯食)可能性もありそうです。 
振り返ってカメラをしげしげと見つめてから、右へ飛び去りました。 

実は同じ映像で、左奥にある常緑ヒメアオキの茂みの奥で別の小鳥が採餌活動していました。 
画面の赤丸に注目。(@0:17〜) 
別個体のカケスがドングリの堅果を貯食中なのかと初めは思いました。 
1.5倍に拡大した上でリプレイしてみると(@0:29〜)、どうやらアオゲラPicus awokera awokera)のようです。 
地表近くで灌木を嘴で何度もつついています。 


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2024/08/12

スギ林床で落ち葉を寄せ集めて巣口を隠す野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年10月下旬〜11月上旬 

平地のスギ防風林でたまたま見つけた野ネズミ(ノネズミ)の巣穴を自動センサーカメラで見張っています。 

シーン0:10/27・午後13:40(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
画面の左上隅に風倒木の朽ち果てた切株があります。 
 この切株の周囲には、野ネズミが食べた後のオニグルミの殻がたくさん捨てられていました。(門歯で殻をくり抜いた食痕つき) 
その手前の溝に、古い手押し車のフレームが錆びたまま放置されています。 
ここにニホンアナグマMeles anakuma)専用の溜め糞場stmpがあり、黒い軟便が残されています。 

杉防風林の林床にはスギの落ち葉が堆積しているだけでなく、広葉樹の落ち葉もあちこちに散乱しています。 
冒頭画面で示した赤丸が、野ネズミの巣穴の位置です。 


シーン1:10/27・午後18:19(@0:06〜) 
晩に落ち葉で隠蔽された巣口から外に出てきた野ネズミが林床で餌を探し回ります。 
フクロウなど上空から襲ってくる夜行性の捕食者が怖いのか、スギ落ち葉の下に隠れながら移動しています。 


シーン2:10/29・午前2:16(@0:32〜) 
深夜にスギ林床の巣口から外に出てきた野ネズミが、以前と同じルートを辿って探餌徘徊。 
アナグマの溜め糞場stmpには興味がなく、素通りしています。 


シーン3:10/29・午後21:41(@0:45〜)
巣口周辺の林床に散乱している落ち葉を口で咥えて引き寄せ、巣口を隠蔽しています。 
広葉樹の落ち葉だけでなく、針葉樹のスギ落ち葉も少しだけ運んで被せました。 
隠蔽工作が済むと、林床をうろつき始めます。 

手押し車のフレーム直下にスギ落葉層の下に潜り込むための穴が開いているのですが、それは隠蔽しようとしないのが興味深いです。 
あの穴は巣口とは違うのでしょう。 


シーン4:10/30・午後18:09(@1:26〜) 
晩に手押し車のフレームの左下でスギ落ち葉の下に野ネズミの白く光る目が動き回っています。 
用心深く地表にようやく出てくると、落ち葉で隠蔽された巣口に潜り込みました。 
入巣の直前にちょっと迷ったのは、仮想敵に対してフェイントを掛けたのか、それとも暗闇で本当に迷ってしまったのか、どちらでしょう? 
巣口の目印として、落ち葉を被せておいた可能性もありそうです。 


シーン5:10/30・午後23:22(@2:05〜) 
深夜に野ネズミが林床で落ち葉を次々に拾い集めて運び、巣口を念入りに隠蔽しています。 
昼間にスギ林床で採餌するシロハラなどの野鳥が落ち葉めくりをして撹乱するため、夜な夜な修復が必要なのかもしれません。(映像公開予定) 
だとすると、巣口に落ち葉を被せる目的はカモフラージュ(隠蔽偽装)ではなく目印のため、という可能性が高まってきたかもしれません。 

その後は珍しくアナグマの溜め糞場stmpに立ち寄りました。 
黒っぽく見える溜め糞そのものではなく、その周囲の落ち葉を調べているようです。 
アナグマの糞の上を歩くことに野ネズミは衛生的に何ら抵抗を感じていません。 
その後は左から回り込んで切株の裏へ向かいました。 


シーン6:10/31・午前1:40(@3:03〜) 
深夜に巣口から外に出てきた野ネズミが、いつもと同じルートで探索しています。 


シーン7:11/1・午後17:24(@3:36〜)日の入り時刻は午後16:44。 
日没後に野ネズミが手押し車フレーム直下の穴から外に出てきました。 
入巣しかけたのになぜか引き返して、スギ落葉層の下に潜り込みました。 
その後は、いつもの決まったルートで探索開始。 


シーン8:11/2・午前5:16(@4:19〜)日の出時刻は午前6:02。 
夜明け前に雨が降っていました。 
画面の左下から走ってきた野ネズミが、落ち葉で隠蔽された巣穴に入りました。 
ところが、わずか9秒後に同じ巣口から再び外に出てくると、右に立ち去りました。 
(別個体の可能性もありますが、個体識別ができていません。) 


シーン9:11/2・午後18:13(@4:46〜) 
同じ日の晩に、野ネズミが巣口から顔だけ外に出して辺りを警戒しています。 
残念ながら、すぐに録画が切れてしまいました。 


シーン10:11/4・午前4:27(@4:53〜) 
未明に餌探しから戻った野ネズミが、巣穴に戻りました。 


シーン11:11/4・午後21:05(@5:00〜) 
珍しくアナグマの溜め糞場stmpに来ていた野ネズミが、スギ林床をウロチョロし始めました。 
やがて広葉樹の大きな落ち葉を口に咥えて運び、巣口に被せて隠蔽工作。 
次は小さな落ち葉を2枚続けて咥えて運び、巣口に被せました。 


シーン12:11/5・午後21:05(@6:01〜) 
野ネズミが巣口の落ち葉をかき分けるように入巣しました。 



最後に、野ネズミが落ち葉を拾い集めて巣口に寄せ集める行動だけをまとめて、1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@6:09〜) 
この行動は野ネズミの知性を強く感じさせて、個人的にとても好きです。
何度見ても飽きません。



カボチャ畑の同じ花で2匹同時に採餌するクロマルハナバチ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 



2023年8月下旬・午前8:40頃・晴れ 

カボチャを栽培している家庭菜園の畑で複数のクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が訪花する様子を撮影していると、興味深いシーンが撮れました。 

カボチャの黄色い花に先客が居ると、後から飛来した個体は遠慮して飛び去りました。 
カボチャ畑には多数の花が咲いていますから、無用な競争を避けるのは当然でしょう。 
蜜源植物を巡る占有行動や縄張り争いなどは、私の見た限りではありませんでした。 

ところが、240-fpsのハイスピード動画でも撮っていたら、これとは逆の行動が観察できました。(@0:11〜) 
クロマルハナバチ♀が次に訪花しそうな花を予想して待ち構えていると、2匹の個体が入れ替わるように訪花していました。 
花の中で2匹が争った形跡もありません。 
マルハナバチが採餌した直後の花には花蜜も花粉も取り尽くされている(少なくとも減っている)はずですから、とても不思議に思いました。 

カボチャの花筒の中がよく見えるアングルで2匹のクロマルハナバチ♀が同時に潜り込んで採餌するシーンも撮れました。 
やはり喧嘩(蜜源の占有行動)をしないで仲良く採餌していました。 
協力して同じ花から採餌しているのは、おそらく同じコロニー出身の仲間なのでしょう。 
後から来ても花蜜や花粉はあまり残っていないはずなのに、割り込んでくるのは採餌経験の浅い個体なのかな? 
カボチャの花に花蜜や花粉が豊富に含まれる場合には、このように協力して採餌する、と推測できます。 


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2024/08/11

木から跳び降りてニホンアナグマの巣穴を跳び越えるニホンザル【トレイルカメラ】猿も木から落ちる

 



2023年10月下旬・午後13:04・くもり・気温19℃ 

ニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)を見張っている自動センサーカメラにニホンザルMacaca fuscata fuscata)が写りました。 
朽ちかけたミズキの幹に身軽に登ると、途中で腰掛けました。 
左手に何か餌(果物?)を持っています。 
頬袋に餌が詰め込まれて膨らみ、それを少しずつ咀嚼しています。 

せっかく木に登っても長居はせずに、手前に大跳躍して地面に飛び降り、走り去りました。 
対面に設置したトレイルカメラで、朽木に登ったニホンザルを至近距離から撮れたはずなのに、なぜか写っていなくて残念でした。 

跳躍シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 
アナグマの巣口Rを飛び越える大ジャンプでした。
謎の巣穴を見つけたニホンザルが、樹上から偵察したのかな?

※ 飛び降りたシーンだけ、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


刈田で採食する警戒心の強いキジ♀の群れ(野鳥)

 

2023年10月下旬・午後15:25頃・くもり 

広大な田園地帯で2羽のキジ♀(Phasianus versicolor)を見つけました。 
遠目には草ぼうぼうの休耕地に見えたのですが、実は稲刈りした後の刈田で、青々と二番穂が生えていました。 

刈田での落ち穂拾いを撮影しようと私がカメラを向けたら、キジ♀たちは露骨に警戒して逃げ始めました。 
立ち止まると首を伸ばして辺りの様子を見回しています。 
キジの♀は地味な褐色ですが、迷彩模様になっていて、立ち止まると雑草に紛れてあまり目立ちません。 
しかし、緑の原っぱに来ると目立ってしまいます。 

耳を澄ますと2羽のキジ♀がときどきピーピー♪ピヨピヨ♪と小声で鳴き交わしているような気がするのですが、別種の鳥の鳴き声かもしれません。 

遠くの線路を列車が走る音が聞こえました。 
この辺りのキジ♀は列車の通過音に慣れているのか、特に警戒することなく無反応でした。 

ようやく私から充分に離れて警戒を解くと、全身を膨らませて(羽毛を逆立てた)身震いしてから、採食行動を再開しました。 
首を下げて(姿勢を低くして)原っぱをゆっくり歩きながら、あちこち地面を啄んでいます。 
最後は刈田の奥に広がるヨシ原に逃げ込んだようで、見失いました。 

実はほぼ同じ地点で以前もキジ♀の群れを観察しています。 
必ずしも全く同じ♀個体から成る群れとは限らず、今季生まれた若鳥も混じっていそうです。 



今回も私が農道を歩いて近づいたら、別個体のキジ♀が仲間とは逆の左に飛んで逃げました。(映像なし) 
つまり、少なくとも3羽のキジ♀が群れを形成していたようです。 
繁殖期が終わるとハーレムを解散しますから、今回キジ♂の姿は見つけられませんでした。 


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