2020/06/13

野菊からセイタカアワダチソウの花に続けて訪花するツマグロヒョウモン♀



2019年10月上旬・午前11:05頃

農道脇に咲いた野菊(種名不詳)の群落でツマグロヒョウモン♀(Argyreus hyperbius)が訪花していました。
右前翅の翅頂が破損した個体です。
半開きの翅を開閉しながら吸蜜しています。

後半は少し飛んで野菊の隣に咲いたセイタカアワダチソウの群落に移動すると、吸蜜し始めました。

それぞれの組み合わせは過去の記事で紹介済みですし、別に珍しいことではありません。

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今回は、同一個体の♀が訪花行動の途中で蜜源植物の種類をスイッチした点が興味深く思いました。
この2種の植物は同じキク科でも別属ですから(シオン属とアキノキリンソウ属)、花の付き方に応じた採餌法も変わってきます。

『蝶の自然史―行動と生態の進化学』という本の第11章に収録された、香取郁夫『チョウの訪花と学習――チョウはどこまで賢いか』を興味深く拝読したばかりです。
ヒメジョオンに訪花するモンシロチョウというごくありふれた普通種同士の組み合わせでも、しっかり実験して詳細に観察すれば生態学の見事な研究になるというお手本ですね。


チョウ目のチョウは、ハチほどの学習能力はなく、どんな花にでもでたらめに訪れるという「ランダム訪花」をしているのだろうと考えられてきた。(中略)野外でチョウ目が示す訪花パターンが、しばしば同一種類の花を連続的に訪れるという「一貫訪花」である(p151より引用)


 効率的な吸蜜活動は、ランダム訪花よりも同一種類の花を連続的に訪れる一貫訪花によってしばしば達成されることが知られている。しかし一貫訪花は少なくとも直前に訪れた花の色や形態を記憶しておく必要がある少し高度な訪花パターンである。(p152より引用)


一貫訪花はなぜ効率がよいのか
野外に咲く花の形や色パターンは種によってさまざまで、花が違えば蜜のありかも異なるため、必要な採餌技術が花によって異なってくる。しかし、チョウを含め訪花一貫性を示す昆虫は、異なる採餌技術をふたつ以上同時に使いこなせるほど記憶力に優れていないようである。(p158より引用)


チョウは自分で消費する蜜しか採餌しないので、ミツバチとは違い、自分の消費量以上の蜜を集める必要はない。おそらく、蝶における訪花学習性は、訪花活動にあてる時間を最小限に抑える必要があると考えられる。つまり、チョウが1日のうちで活動できる時間は限られており、その時間内に花を訪れたり、♂ならば♀を探索したり、♀ならば産卵行動に時間を費やしたりしなければならない。(p159より引用)

今回私が観察したツマグロヒョウモン♀は一貫訪花を止めて、途中で吸蜜する花の種類を変更しました。
これはどう考えたら良いのでしょう?
まさかモンシロチョウとツマグロヒョウモンでは訪花習性が異なるのかな?
もちろん、たった一例の観察だけで「ツマグロヒョウモン♀は定説と異なりランダム訪花する」と主張することは出来ません。

一番ありえそうな理由は、野菊の群落は萎れかけで花蜜が少ないと判断して見切りをつけ、別の蜜源植物にスイッチしたのでしょう。
あるいは、元々この♀個体はセイタカアワダチソウの花で吸蜜する方が得意だとすれば、ちょっと野菊に浮気して試食したもののやっぱり吸蜜しにくい!(口吻で管状花を探っても訪花ミスが多い)と判断して、吸蜜し慣れたセイタカアワダチソウに戻ったのかもしれません。
♂の一番の目的は交尾相手の♀を見つけることですから、野菊よりもセイタカアワダチソウの花で待ち伏せする方が良いと判断したのかもしれません。
野菊で吸蜜中にたまたま飛来したキタテハに追い払われた結果(アクシデント@1:23)という可能性もありそうです。
先人による研究論文で理路整然としたストーリーを読むと「なるほど!」と納得するのですが、フィールドで観察していると例外や疑問点が次々に出てきてしまい、そこが悩ましくも面白いところです。

これまで蝶の吸蜜シーンを動画で記録した際は、同一個体が別種の植物に連続して訪花した場合は編集で植物種ごとに分割してブログやYouTubeで紹介していました。
個人的な訪花リストやマルチメディア図鑑を作りたいという目的があったので、後で検索しやすいようにするためと、種の同定や行動の解釈に誤りがあったときに修正しやすいようにするためです。
今後は鱗翅目のランダム訪花や一貫訪花の習性にも注目していきたいと思います。




川岸で配偶者♀を一途にガードするオナガガモ♂(冬の野鳥)



2020年1月上旬・午後15:20頃・くもり

オナガガモ♀♂(Anas acuta)の大群が川面だけでなく、一部は岸に上陸して休んでいます。
陸上で配偶者ガード(配偶者防衛)している♀♂カップルを見つけました。
オナガガモはとても分かりやすい性的二型なので、野外で配偶行動の観察がしやすくて助かります。

渥美猛『オナガガモの奇妙なつがい形成』によると、

鮮やかな羽毛に換羽した♂は、♀に気に入られようと、ポンプ、げっぷ、水はね鳴き、そり縮みといったさまざまな求愛行動をします。つがいになった♂と♀は、一定の距離を保って、寄り添うように行動します。(中略)つがい♂は、つがい♀に求愛したり、接近する他の♂に対して攻撃します。この行動を配偶者防衛行動と呼びます。 (上越鳥の会 編『雪国上越の鳥を見つめて』p126より引用)

♂は♀を獲得すると採餌に専念できるのです。(中略)攻撃する頻度が一番多いのはつがい♂です。攻撃される相手はつがい♀に近づく独身♂やつがいにうっかり近づく独身♀でした。つがい♀はつがい♂に守られているため攻撃される頻度はごくわずかでした。(同書p127より引用)

これは主に水面上で繰り広げられる配偶者防衛行動について記述したものですが、今回の観察で、陸上でも続けられることが分かりました。

陸上で寝ている地味な♀aの横に♂が歩いて来ると、並んで止まりました。
♀は薄目を開けて♂の様子をこっそり見ています。
♂は首を上下に伸縮し始めました。
♂に特有の白い首筋を♀にアピールする求愛誇示行動なのでしょう。
このとき小声で鳴いているかどうか気になったのですが、周囲の大群の鳴き声にかき消されてよく聞き取れませんでした。
♂は求愛の合間に羽繕いもしています。

驚いたことに、♂が求愛しながら♀に胸で軽く体当りしました。(@0:27)
「プロポーズしてるのに無視すんなよ!」という「構ってちゃん」なのかな?と、どうしても擬人化しそうになります。
驚いた♀は歩き出しました。
もしかすると、♂はパートナーの♀を群れから離れたどこか静かな場所に誘導し、交尾したいのかもしれません。
その後の様子を見ていると、♂aはライバル♂から♀aを少しでも遠ざけたいのだ、と分かってきました。
しかし♀aはすぐに立ち止まると、片足立ちで寝始めました。

その間♂は、近寄ってきたライバル♂を目掛けて突進すると、追い払いました。
すぐに♀の傍らに戻って来ると、♂は求愛を繰り返します。
ライバル♂が近づきそうになると、♀との間に割り込むように地面に座りました。

座位休息しながらも♂は眠らずに、首を上下に伸び縮みさせて横の♀に白い首筋を見せつけています。(求愛誇示)
♂がときどき尾羽根を左右に激しく振る行動も何か意味がありそうです。

寝ている♀の横で♂が再び立ち上がりました。
ライバル♂が目の前を横切ろうとするだけで、♂は突進して撃退します。
♀の傍に戻って来ると、♂は必ず首を伸ばして求愛を披露します。
尾羽根を左右に振りながら♂は♀の横に座り込み、羽繕いを始めました。

♂は座りながらも油断なく配偶者防衛を続けます。
♂がまたすぐに立ち上がると、♀に求愛を再開。
ライバル♂が目の前を横切ろうとすると、♂は突進して尻を激しくつつき、追い払いました。

注目している♀♂ペアの背後でも、別の♀♂ペアが同様の求愛誇示および配偶者ガードを繰り広げています。

配偶者防衛に奮闘する♂aをよそに♀aはのんびりと片足立ちで寝ていました。
ようやく♀が目覚めると、歩いて川の方へ移動し始めました。
慌てて♂は求愛しながら、ぴったりと♀の横を付いて歩きます。
護岸の水際までやって来ると、♀a♂aが並びました。
このとき、♂aが右隣の♀b(無関係の♀b)をつついて追い払ったので驚きました。(@4:20)
オナガガモの♂から♀への攻撃を見たのは初めてかもしれません。
繁殖期のオナガガモ♂はとても一途で、配偶者以外の♀には興味が無いのでしょうか?
それとも発情していない♀には用が無いので追い払ったのかな?
そして♂aは左隣りのパートナー♀aに求愛誇示を続けます。

一旦逃げた♀bが戻って来て同じ場所に割り込むと、そのまま川に入りました。
最後はオナガガモの群れ全体が何か(通行人?)に驚き、岸から川へ一斉に飛ぶと、大騒ぎしながら逃げて行きました。
せっかく長時間、配偶者ガードを続けたのに、♂がこの混乱でパートナー♀とはぐれたのではないか?と心配になります。
同種の大群の中からどうやってパートナーを互いに個体識別しているのでしょうか?

オナガガモの♂は♀が浮気しないように一瞬も気が休まらず、見ていて気の毒になるほどでした。
この時期の♂はほとんど不眠不休、飲まず食わずで配偶者防衛に専念するのですかね?(男はつらいよ)
しかし上記の本を読むと、私の印象とは異なり、研究結果は意外なものでした。

つがいを形成した♀は、配偶者防衛行動により、♂に守ってもらえるため餌をとることに専念でき、繁殖のための栄養源を確保できるというのが従来の説です。(中略)
 つがい形成は♂にメリットはあるのでしょうか。オナガガモの場合、♂はつがいになったほうが採餌に専念できます。つがいになることは、♂にとって♀を獲得できるという最大のメリットのほかに餌をたくさん食べられるというメリットがあります。越冬期にたくさん餌を食べ、栄養を蓄えた♂は渡りや繁殖において栄養不足の♂よりも有利と考えられます。(同書p127〜128より引用)
本の記述はつがいが完全に形成されて落ち着いた後の話で、私が見ていたのはその前の段階だったような気もします。

つづく→オナガガモ(冬の野鳥)のラブコメ:♂aを追い払う♀に求愛する♂b




【追記】
松原始『鳥類学者の目のツケドコロ』によると、♀は♀で次々と迫ってくる♂の相手をいなしたりかわしたりする必要があり大変なようです。
(カモ類の)♂がやっているのは、「まずは自分が♀をナンパする」「ナンパに成功したら他の♂がつきまとわないよう、ひたすら♀をガードする」という行動なのです。 もし、このようなガードがなかったら、♀はつきまとってくる♂を追い払うのに多大な時間とエネルギーを費やすことになります。こういった無法な♂どもが寄ってくることのストレスや行動の不自由も馬鹿になりません。論文でも文字通りに「ハラスメント」と表現されることがあります。その結果、♀の栄養条件や健康状態が悪化する例もあることが知られています。 (電子書籍版より引用)

カモの繁殖には大きな特徴があります。せいぜい産卵のあたりまで♂は♀を厳重にガードするが、その後は何もしない、ということです。(同書より引用) 






2020/06/12

ウコギの枝先で縄張りを張るシオカラトンボ♂



2019年9月上旬・午後15:45

路地裏のウコギ(おそらくヒメウコギ)生垣から突き出した小枝の先端にシオカラトンボOrthetrum albistylum speciosum)の成熟♂が止まっていました。
側面からズームインしてみると、複眼の深い水色がきれいですね。
風が吹いて小枝が揺れていても、シオカラトンボ♂は頭部をグリグリと動かして辺りを油断なく見張っています。

急に枝先から飛び立ったのですが、すぐにまた同じ止まり木に戻って来ました。
飛び立つ瞬間をまずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
その後に等倍速でリプレイ。
前と同じ向きで着地したトンボの口元を見ても、獲物を捕らえてはいませんでした。
縄張りをパトロールするために飛んだのか、獲物を狩ろうとして飛び立ったのでしょう。

実はすぐ近くに池があって、そこの岸で別個体の♂が縄張りを張っていました。

▼関連記事
池の枯草に離着陸を繰り返すシオカラトンボ成熟♂【HD動画&ハイスピード動画】

池の近くなら交尾相手の♀が飛来するのを待ち伏せする意味もあるのだろうと予想されます。
しかし、わざわざ池から離れた生垣で縄張りを張っている♂は、♂同士の喧嘩(縄張り争い)に負けた劣位の個体なのでしょうか?
池に飛来する♀をライバル♂よりもいち早く見つけて交尾に持ち込むことは可能なのかな?




雛のために道端の側溝で虫を捕るハクセキレイ♂(野鳥)



2019年6月中旬・午後18:06・晴れ

街中の道端を流れる側溝にハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)が出入りしていました。
通行人が側溝に落ちないように鉄格子のような蓋で覆われているのですが、外に出てきたハクセキレイ♂は嘴に大量の虫を咥えていました。
おそらく側溝内に発生する蚊柱を目当てに虫取りに来たのでしょう。
側溝の外に出てから振り向くと、通りを渡って市街地の方へ飛び去りました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、大量の獲物を嘴に咥えたままなので、巣で待つ雛に給餌するのでしょう。

同様のシーンは今季2回目の観察です。


▼関連記事
道端の側溝内で虫を捕るハクセキレイ♂(野鳥)



2020/06/11

クズの葉を切り抜いて巣に空輸するクズハキリバチ♀【HD動画&スーパースロー】



2019年8月上旬・午後14:38〜15:16・快晴・猛暑


▼前回の記事
葛の葉を切り取るクズハキリバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】

クズハキリバチ♀(Megachile pseudomonticola)が巣材を集める行動を今季になってようやく観察できたのが嬉しくて、5日後にもいそいそと撮影にやって来ました。
川岸に蔓延るクズ群落に巣材集めに通って来る複数個体を撮影。

240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:38〜)
蜂はクズの葉縁にまたがって下へ下へと大顎で噛み切っていきます。
丸く(卵型または楕円形)切り取られる葉片をふたつ折りに曲げながら腹面に脚で抱えます。
切り落とす直前に羽ばたきを始め、巣に向かって飛び去りました。
無駄のない流れるような匠の技を何度見ても惚れ惚れします。
クズハキリバチ♀の営巣地を突き止められなかったのが残念でした。
葉片を空輸すると空気抵抗がかなり大きくなるようで、帰巣速度はゆっくりです。
蜂を見失わないように走って追いかけたら巣まで辿り着けるかな?
翌年も次世代の♀が同じ場所で巣材を集めるのか、とても気になります。
(そもそも、どうして複数個体♀が同じ場所で巣材集めに来るのでしょう?)


【追記】
小松貴『絶滅危惧の地味な虫たち (ちくま新書)』によると、
 (クズハキリバチは)ハキリバチの例に漏れず、古木に空いた小穴や竹筒、地面の裂け目といった空隙に営巣する。そして、巣材として道端に茂っているクズの葉を利用する習性を持っている。本種のクズの葉に対する執着はかなり強く、他種の植物の葉は周囲にクズが生えていない場合に限り、やむを得ず利用する程度だという。また、営巣地点から約10メートル以内にある至近のクズ群落から、葉の切り出しを行う傾向が強い。(p175より引用)
私が観察した事例では、葉の切り出し地点と営巣地は明らかに10m以上離れていました。
飛ぶ速度は比較的遅く、しかも至近に営巣箇所があるはずなので、跡を追いかけると比較的簡単に巣まで誘導してもらえる。(同書p176より引用)

今回は撮影を優先しましたが、次に機会があれば、私も巣材を持ち去るクズハキリバチ♀を追いかけてみることにします。 



クズハキリバチ♀@クズ葉切り取り:巣材集め
巣材集め・全景

食べ残したクルミを貯食するハシボソガラス(冬の野鳥)



2020年1月上旬・午後12:30頃・小雪

小雪がちらつく午後に、ひと気のない広い駐車場でハシボソガラスCorvus corone)が割れたクルミの堅果をほじくって食べていました。
オニグルミの固い殻を空中から舗装された地面に何度も投げ落として割ったと思われますが(※)、お馴染みのクルミ割り行動は今回見逃してしまいました。

※ 駐車場に車は一台も停まっていませんでした。
したがって、停車中の車のタイヤの前にクルミを置いて発進時に割らせる作戦を行ったとは考えにくいです。

カラスのすぐ横には未だ割れていないクルミの実(黒っぽい)がもう一つ転がっています。
割れた殻の中身をほじくって栄養豊富な実を食べ終えると、ハシボソガラスはもう満足したようです。
私にじっと見られているので、警戒して食欲が失せたのかもしれません。

カラスは食べ残したクルミの殻を嘴で拾い上げると、トコトコ歩いて駐車場を横断しました。
ときどき小走りになりながら駐車場の端まで持って行くと、枯れた草むら(セイタカアワダチソウの群落?)の根際にクルミの実を埋めて隠しました。
カラスの貯食行動をこれほどしっかり観察できたのは初めてです!
近くで別個体が嗄れ声で鳴いていますが、食料を隠す現場を見られると仲間に盗まれてしまうので注意が必要です。

駐車場に戻ってきたカラスの嘴にはクルミの実は無くなっていました。
ひと仕事終えたカラスは「やれやれ」と言わんばかりに、路面に嘴を擦り付けて拭います。
ふわりと飛び上がると、横に建つ高い塀の天辺に止まりました。
食料が乏しい冬の間、カラスは貯食した場所をどれだけ記憶しているのでしょう?
もし忘れてしまったら、今回埋めたクルミの実は割っていませんから、リスや野ネズミのようにハシボソガラスもクルミの種子散布に貢献することになります。

今思えば、撮影直後にハシボソガラスが貯食したクルミを探しに行くべきでしたね。
もしかしたら他の餌や宝物がザクザクと出てきたかもしれません。
しかし盗掘現場をカラスに見られたら、人間不信になったり一生恨まれたりしそうです。(食べ物の恨みは恐ろしい)


▼関連記事(5、7年前の撮影)
ハシボソガラスのクルミ割り行動:Ⅳ投げ落としと貯蔵【野鳥】
貯食を中止したハシブトガラス(野鳥)



2020/06/10

訪花中のベニシジミにヒメウラナミジャノメが誤認求愛?



2019年6月中旬・午後15:40頃

川沿いの堤防に咲いたキリンソウの群落でヒメシジミ♂(Plebejus argus micrargus)とベニシジミLycaena phlaeas daimio)が仲良く並んで花蜜を吸っていました。

吸蜜中のヒメシジミ♂は青い翅表を全開にしていますが、ベニシジミは半開きだった翅を途中からしっかり閉じてしまいました。
右に居たヒメシジミ♂が先に飛び去った後で、ちょっとした面白い事件が起こりました。
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
その後に等倍速でリプレイします。

ヒメウラナミジャノメYpthima argus)が左から低空で飛来すると(@1:13)、一度は通り過ぎたのに戻って来ました。
そしてベニシジミの真上で激しく羽ばたいてホバリング(停飛)しました。
これは誤認求愛なのでしょうか?
所属する科も違うのに、たまたま翅を閉じていたベニシジミの翅裏の色合いや斑紋がヒメウラナミジャノメの目には同種の異性(他人の空似)に見えたのかもしれません。
急にちょっかいをかけられたベニシジミが飛んで逃げると、ヒメウラナミジャノメはすかさず追尾します。
しかしすぐに相手が別種だと気づいたようで、ヒメウラナミジャノメはどこかへ飛び去りました。
ベニシジミは一回り飛んだだけで、近くのキリンソウの花にすぐ舞い戻ってきました。
もし蜜源植物を巡る縄張り争いだとしたら、ヒメウラナミジャノメは戻って来たベニシジミを許さず執拗に追い払うはずです。

一瞬の出来事で、残念ながら私にはヒメウラナミジャノメおよびベニシジミの性別が見分けられません。
映像だけで性別が分かる達人がいらっしゃいましたら教えてください。
ヒメウラナミジャノメ♀♂の正常な求愛行動も未見です。


【追記】
かなり古い本ですが、『原色日本昆虫生態図鑑IIIチョウ編』(1972年)でヒメウラナミジャノメについて調べると、
樹林を好むジャノメチョウ科としては珍しく花によく集まり、(中略)♂は互いに追飛を行なうがなわばりはつくらない。交尾飛翔型は←♀+♂。(p243より引用)



ベニシジミ春型(左)+ヒメシジミ♂(右)@キリンソウ訪花吸蜜

樹上の巣で羽ばたき練習するノスリの雛(野鳥)



ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#21



▼前回の記事
初列風切羽を一部欠いたノスリの帆翔(野鳥)


2019年6月中旬・午後13:25頃・

5日ぶりに様子を見に来ました。
この日は風が強く吹き、河畔林の枝葉がザワザワと激しく揺れ続けています。
強風のおかげで、ノスリButeo japonicus)の巣を隠していた手前の枝葉の隙間が開き、巣内の様子がよく見えるようになりました。
風が吹けば桶屋が儲かる、ではなく、風が吹けばノスリ観察が捗る!
在巣の個体が1羽見えます。
これが親鳥なのか雛鳥なのか、初めは分かりませんでした。

この日も私はブラインドを使わず遠目から撮っているので、巣内のノスリから私の姿は丸見えです。
巣内で少し身を屈めて対岸の私を睨みつけています。
やがて巣内で羽ばたき練習を初めたので、大きく育った雛鳥なのだろうと分かりました。
翼の下面が白くて黒い斑紋があることから、ノスリと確定です。
雛をしっかり撮れたのは孵化直後の白い幼綿羽のとき以来なので、順調に育ってくれて一安心です。

▼関連記事
ノスリの雛が孵化した!(野鳥)

やがてノスリの雛は枝から枝へピョンと跳び移ったり巣内を歩いて移動したりしています。
樹上の巣はかなり大きいことが分かります。

しばらくすると再び翼を大きく広げて羽ばたき練習をしました。
そろそろ巣立ちが近いのかな?
強風で営巣木が激しく揺れるので、バランスを保つために翼を広げて羽ばたいているだけかもしれません。

孵化直後は少なくとも2羽の雛が居たのですが、もう1羽はどうなったのか不明です。
既に巣立ったのか、それとも死んでしまったのかもしれません。





↑【おまけの動画】

他の用事を済ませてから約2.5時間後に再訪して、巣を望遠レンズでもう一度撮ってみました。
風が収まって巣が再び隠されたせいか、巣内に動きは無く雛の姿は見えませんでした。
個人的な記録としてブログ限定で公開します。


つづく→#22:営巣地の上空を鳴きながら飛ぶ2羽のノスリ(野鳥)


ノスリ雛(野鳥)@巣:柳樹上+羽ばたき練習
ノスリ雛(野鳥)@巣:柳樹上+羽ばたき練習・全景
ノスリ雛(野鳥)@巣:柳樹上

2020/06/09

路上で夕日を浴びるヒメアカタテハ



2019年8月中旬・午後18:00頃・晴れ

堤防の上に作られた車道の路肩でヒメアカタテハVanessa cardui)が日光浴していました。
舗装された路上で翅を全開にして夕日を浴びています。
蝶の影を見ると、西日に当たる面積が最大になるように向いていることが分かります。
口吻は伸ばしておらず、路面を舐めてミネラル摂取している訳ではありません。

左から黒いアリ(種名不詳)のワーカー♀が早足で歩いて来ました。(@0:13)
ヒメアカタテハの背後から後翅に触れたのに、獲物としては認識せずに回り込んで足早に歩き去りました。
よく見ると、アリは何か白い粒のような餌を巣に運んでいるところでした。
その間、ヒメアカタテハは無反応。

私が撮りながら歩いて近づくと、ヒメアカタテハは警戒して翅を立てました。
半開きの翅を開閉するようになりました。
一旦、警戒を解いて翅を全開にしたものの、私が再び接近すると、飛んで逃げました。




冬の土手で採食するオナガガモ♀♂の群れ(冬の野鳥)



2020年1月上旬・午後14:50頃・くもり

川岸の土手にオナガガモ♀♂(Anas acuta)の大群が集まり、採食していました。
陸上での採食シーンを見るのは初めてです。

冬なので、堤防を覆っていた芝や雑草はほとんど茶色に枯れています。
オナガガモの嘴の動きを見ると、枯れた草そのものをちぎって食べているのではなく、その隙間に落ちた草の種子を食べているようです。
しかし、どうして群れが散開せずに局所的に集まっているのでしょう?
誰かが土手に籾米や雑穀などを撒いて給餌(餌付け)したのかな?と疑ってしまいます。

続々と集まってくると大騒ぎになり、あちこちで小競り合いが勃発しました。
♂同士、♀同士が嘴でつついて近くの相手を追い払っています。
餌場で個体密度が高まり、気が立っているようです。
異性への攻撃が見られなかった点が興味深く思いました。
(私が見逃しただけかもしれないので、もし映像で見つけたら教えてください。)

しばらくすると群れが通行人を警戒し、川に向かって一斉に走り出しました。
そのまま逃げて川に入水する個体もいます。




2020/06/08

ハナミズキの枝にスズバチの古巣を見つけた!

2019年12月上旬

郊外の街路樹が落葉すると、ドロバチの仲間が作った泥巣を見つけました。
丸い泥の塊には小さな羽化孔が空いていて、古巣でした。
営巣木はハナミズキ(別名アメリカヤマボウシ)で、完全に落葉した後の枝に赤い実だけが残っていました。
ヤマボウシは実の形が全く異なるので、除外できます。
葉が茂っている夏の間にこの泥巣を見つけるのは至難の業でしょう。

こんな平地にドロバチ類が生息しているとは意外でした。
調べてみると実は周囲に様々な作物を栽培する広大な畑や防風林、雑木林が多いので、ドロバチの生息に適した自然豊かな環境と言えそうです。





2日後の夜に、古巣を採集に出かけました。
持参したミニ脚立に乗ると手の届く高さでした。(具体的に高さを測定すべきでしたね…。)
剪定バサミで細い枝先ごと泥巣を採取しました。
雪が積もってハナミズキの枝が折れたり風雨で泥巣が風化崩壊する前に採集できて一安心。

採集した古巣は直径約3cmとクルミぐらいの大きさで、(球形には程遠い)いびつな塊でした。
細い枝先(直径約xmm)が泥巣を貫通しているものの、泥塊の中心を通ってはいません。
初め私はトックリバチの仲間が作者かと思いました。
実を言うと私はトックリバチ類が作った泥巣を今までほとんど見つけたことがありませんでした。
ようやく発見できて嬉しかったのですが、この泥巣の巣口には徳利のような返しの構造がありません。
ということは、トックリバチではなくスズバチ♀(Oreumenes decoratus)が作りかけで放棄した不完全な古巣でしょうか。
スズバチ♀は育房(独房)を幾つか並べて作ると全体を大量の泥で覆うはずです。

古巣には小さな丸い羽化孔が3つ開いていました。
そのうちの2つはほぼ反対側に開口していましたが、貫通はしていない独立の穴です。
つまり3匹の成虫が羽化したことになります。
ただし、スズバチを寄主とする捕食寄生者が羽化・脱出した穴という可能性もあります。

スズバチが樹上に営巣することもあるというのは図鑑を読んで知ってはいました。
これまで私が見つけたスズバチの泥巣は全て、石やコンクリートを土台として作られたものばかりでした。
私のフィールドでスズバチ♀は樹上に造巣しないのだろうか? 営巣基質の選択に地域性があるのだろうか?と不思議だった謎が、これで解決しました。
泥巣を割って内部構造や育房内の貯食物、抜け殻を調べようか迷いました。
スズバチ♀が枝に作った泥巣を見つけたのが初めてなので、記念の標本としてそのまま大切に保存することにしました。
(私の気が変わったら泥巣の内部を調べて見るかもしれません。)
容器に密閉して保管していますが、年が明けても新たにスズバチや寄生者が羽化してくることはありませんでした。

※ 今回は動画の無い写真だけの記事になります。


【追記】
(スズバチの泥巣は)自然木の枝では、ほぼ球状になる。(新開孝『虫のしわざ観察ガイド—野山で見つかる食痕・産卵痕・巣』p138より引用)



初列風切羽を一部欠いたノスリの帆翔(野鳥)



ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#20



▼前回の記事
ノスリの巣を微速度撮影で監視してみる【10倍速映像】(野鳥)

2019年6月中旬・午後13:20頃・晴れ

梅雨の晴れ間に営巣地の様子を見に行くと、営巣木がある河畔林の上空を1羽のノスリButeo japonicus)が低く飛び回っていました。
近くでカラスが鳴くと♪、飛んでいた猛禽はそれに反応して急降下しました。
おそらくノスリ親鳥がカラスによるモビング(擬攻撃)をかわそうと逃げ回っているのでしょう。

※ 動画の冒頭のみ、音声を正規化して音量を強制的に上げています。

一瞬見失ったノスリが再び河畔林から飛び立つと、川の上空をぐるぐる飛び回ります。
羽ばたきと帆翔を繰り返し、上昇気流に乗って少しずつ高度を上げています。
大きく広げた翼の下面が白く、黒い斑紋がパッチ状にあることから、この猛禽はノスリと確定しました。
左の翼の後縁の羽毛が数枚欠けている点がよく目立ちます。
キャプチャした写真を拡大すると、初列風切羽P1,2が脱落しているようです。
右側の尾羽にも脱落があります。

羽根が数枚欠損していても、飛ぶのに支障は無いようです。
まさかカラスにやられたのでしょうか?
しかし『フィールドガイド日本の猛禽類 vol.04 ノスリ』を読むと、「換羽のためP1,2が脱落している」ノスリ成鳥の飛翔写真が掲載されていました。(p17)


この特徴に注目すれば私のような素人にも個体識別できそう!と嬉しく思ったのですが、換羽の結果だとすれば、じきに回復してしまうはずです。
私には未だノスリの性別を見分けられませんが、ささやかながら前進です。

今回私はブラインドに隠れておらず、上空のノスリから丸見えです。
望遠で巣を覗きに来た私の様子を親鳥が偵察に来たのかもしれません。
しかしノスリ親鳥は私に対して威嚇の鳴き声を発したりせずに、黙って飛んでいました。




【追記】
『フィールドガイド日本の猛禽類vol.04ノスリ』で本種の換羽について勉強してみました。
 初列風切は基本的にP1、P2、P3…という順番で翼の最外に向かって換羽する。ノスリと同じサイズの(中略)鷹では、通常1年間でP10まで全て換羽するサイクル(完全換羽)を毎年繰り返し、これまでノスリも同様であると考えられていた。しかしこれは間違いで、通常はP8前後までしか換羽しない。
 2年目春以降は、途中まで進行した部位から換羽が始まるとともに、P1からも新たな換羽サイクルが始まる。(p3〜4より引用)


ノスリ-風切羽(野鳥):翼下面@飛翔
翼上面@飛翔が撮れたのは珍しい。



↑【おまけの動画】
直後にノスリの巣を遠目から撮った様子をブログ限定で公開します。
撮影開始からちょうど1分後(ズームアウトする直前)に在巣の個体(雛?)が少しだけ頭を上げました。
巣の手前に生い茂った枝葉の陰で全身像が見えないのが残念です。

つづく→#21:樹上の巣で羽ばたき練習するノスリの雛(野鳥)




2020/06/07

円網にかかったミヤマアカネ♂の死骸をラッピング・捕食するジョロウグモ♀(蜘蛛)



2019年9月上旬

ジョロウグモ♀(Nephila clavata)がいつの間にか室内の隅に円網を張っていました。
昼間に開いていた窓の外から室内に侵入したようです。
ごくありふれた普通種のジョロウグモでも未だ観察できていない宿題が幾つか残っているので、そのまま飼育します。

給餌するために、ミヤマアカネ♂(Sympetrum pedemontanum elatum)を野外で捕獲してきました。
夜ジョロウグモの網に給餌してもトンボは全く暴れず、クモは捕食しませんでした。
トンボが死んだふり(擬死)しているというよりも、久しぶりに折った三角紙の中で既に瀕死状態(虫の息)だったようです。
網上の獲物に私が音叉や指で振動を与えても、ジョロウグモ♀は無反応でした。
満腹なのでしょうか?
仕方がないので、そのまま数時間放置。

ところが、夜中に私がパソコンの作業を終えて電源を切ったら、横のジョロウグモが急に活動を始めました。
これは偶然でしょうか?
ジョロウグモは特に夜行性ではありません。
もしかするとPC内のファンやハードディスク(HDD)などが高速で回転する絶え間ないノイズのせいで、ジョロウグモ♀は網の振動を感じられなくなっていたのかもしれません。
歩脚の先で網を弾いて、ミヤマアカネ♂がかかっていることに気づいたようです。
(映像はここから)
ジョロウグモ♀は獲物に駆け寄って少量の糸でラッピングすると、網から外してこしきに持ち帰りました。
下向きに占座して落ち着くと、ようやく獲物を捕食し始めました。
クモは新鮮な生き餌しか食べないと思っていたので、死骸もラッピングして食べるとは意外でした。

長々と続く捕食シーンを100倍速の早回し映像をご覧下さい。(@3:45〜)
ジョロウグモ♀は獲物の噛む位置を少しずつ変えながら体外消化しています。
初めはトンボの頭部に噛み付いていたのですが、途中から胸部を噛み始めました。
最後はトンボの胸部から外れた頭部を歩脚でくるくる回しながら噛みしめ、体液を吸汁しています。
胸部と腹部の境界も今にも千切れそうです。
カメラの仕様により、約3.5時間で微速度撮影の限界となり打ち切られてしまいました。

ところで、死んだミヤマアカネ♂の翅の縁紋が蛍光ピンクに光って見えるのは、照明(白色LEDと蛍光灯を併用)のせいですかね?

朝になると、ジョロウグモ♀はミヤマアカネ♂の食べ残し(翅の周囲)をいつの間にか網から捨てていました。
前回の食べ残しは背後の網に付けたままです。

この時期は同時並行で色んなテーマの撮影を行っていたのでとても忙しく、ジョロウグモの方はこれ以上もう手が回らなくなってしまいました。
また来年に持ち越しです。
室内で網を張らせるアイデアは良いのですが、撮影のためには背景の色を工夫してもう少しすっきりさせないと肝心のクモの網がきれいに写りません。




イソヒヨドリ♀を見つけた!(冬の野鳥)



2020年1月上旬・午前11:40頃

正月の街なかで黒っぽくて見慣れない鳥が屋根の上に止まっていました。
地味な外見ですけど、腹面が白と黒の鱗模様になっています。
白い屋根の縁に止まり、キョロキョロと辺りを見回していました。
飛び出す直前に身を屈めた際に一瞬だけ尾羽根が見えました。
飛び立つ瞬間を1/10倍速のスローモーションでリプレイ。

ミソサザイかと思ったのですが、どうも違います。
散々苦労して調べた結果、ようやくイソヒヨドリ♀(Monticola solitarius philippensis)と判明しました。
イソヒヨドリと出会ったのは生まれて初めてです。
「海岸や高山に生息する鳥らしいので私には縁がないだろう」という認識でしたが、こんな内陸地方の街なかにも出没するのですね。
次は色鮮やかな♂を観察したいものです。
紛らわしいことに、ヒヨドリ科ではなくヒタキ科なのだそうです。

せっかく撮れたのに撮影場所をはっきり覚えていない、という致命的なミスを犯しました。
最後はズームアウトして周囲の状況を記録すべきだったのに、なぜか録画を途中で止めてしまいました。
おそらく街なか(住宅地)だと思います。



【追記】
松原始『鳥類学者の目のツケドコロ』第4章でイソヒヨドリは「新世代の都市鳥」と紹介されていました。
現在進行系で生息地を急激に拡大し、都市の鳥になろうとしている (電子書籍版より引用)

私のフィールドでもこれから目撃頻度が増えてくるのか、注視していきたいと思います。

【追記2】
2021年10月10日にNHKで放送された「ダーウィンが来た!」という動物番組で「街に大進出!青い鳥の謎」と題してイソヒヨドリの都会進出について解明していました。
人間が海辺の磯の崖を開発した結果、新たな営巣地を求めて鉄筋コンクリートの高層建築物が林立する内陸部の都会に進出するようになったそうです。






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