2024年3月上旬
シーン0:3/3・午後12:31・晴れ・気温24℃(@0:00〜)
シーン0:3/3・午後12:36・晴れ・気温22℃(@0:04〜)
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。
平地の二次林でニホンアナグマ(Meles anakuma)が冬眠する営巣地(セット)に2台の自動撮影カメラを設置して見張っています。
林床には雪がまだ積もっています。
シーン1:3/10・午後22:34・気温-4℃(@0:07〜)
晴れて静かな晩遅くに、アナグマが久しぶりに写りました。
冬眠の合間に覚醒して外に出てきたようです。
顔馴染みの♀(右目<左目)のような気もしますが、体型はずんぐりむっくりの♂に見えます。
♀が脂肪を蓄えて太っているだけかもしれません。
アナグマの個体識別ができていないので、巣穴Lから外に出てきた直後なのか、それとも他所からの訪問者なのか、不明です。
雪面が凍結していて足跡が残らないため、どこから来たのか足跡からも推理できません。
巣口L付近の細長い落枝を跨いで、ノソノソと左へ向かいました。
もう1台の監視カメラは、なぜか反応しませんでした。
シーン2:3/10・午後23:25・気温-5℃(@0:16〜)
約50分後、同一個体と思しきアナグマが戻ってきたようです。
セットを右から左へ横切り、左上奥の林内へ立ち去りました。
別アングルの監視カメラが反応しなかったのは、アナグマがセンサーの死角を選んで通ったからでしょう。
シーン3:3/11・午後13:18・晴れ・気温17℃(@0:38〜)
翌日の昼間はよく晴れて雪解けが一気に進み、林床のあちこちで地面が露出するようになりました。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
【考察】
2つの巣穴L、Rを素通りしたということは、ここで冬眠しているアナグマ個体ではなさそうです。
近くの休耕地でタヌキと共有している巣穴で冬眠していた個体なのかもしれません。
春が近づくと発情期が始まり、アナグマ♂は夜な夜な遠征して、交尾相手の♀が住む巣穴を探し歩くようになります。
今季は暖冬だったので、♂による夜這い行動の始まりを撮り損ねないように、早くから監視カメラを2台体制に戻しました。
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