2018/03/17
セイタカアワダチソウの花で吸蜜ホバリングするホシホウジャク?(蛾)の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】
2016年10月中旬・午後16:52頃
夕暮れ時に、川沿いの農道の横に咲いたセイタカアワダチソウの群落でホウジャクの仲間が訪花していました。
高速で羽ばたき続けホバリング(停空飛翔)しながら口吻を長く伸ばして花蜜を吸っています。
同じ群落に繰り返し何度も戻ってきてくれました。
ホバリングする様子を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:38〜)
スーパースローで見ると、腹端付近から何か粒状の物体をポロポロと落下したのが興味を引きました。(@0:40〜0:41)
これは脱糞ではないでしょうか。
この個体が♀なのかどうか、私には性別を見分けられませんが、♀だとしたら産卵した可能性はどうでしょう?
ホウジャク類の♀が空中から卵を散布するという話は聞いたことがありません。
♀は幼虫の食草にきちんと(丁寧に)卵を産み付けるはずです。
体に付着していた花粉が落ちた可能性も考えにくいでしょう。
なぜなら、訪花中に口吻以外の体は花に全く触れていないからです。
アシナガバチは飛翔中に脚をだらりと垂らしていますが、それとは異なり、ホバリング中のホシホウジャク?は脚を体に引き寄せて空気抵抗を減らしていることが分かります。
吸蜜中も花に足を掛けていません。
動画だけではこの蛾を同定できないのでストロボ写真も何枚か撮ったものの、シャッタースピードの設定を誤り、残念ながら翅表の模様をしっかり撮れませんでした。
やがて、私の目線よりも背高く伸びたセイタカアワダチソウの花で吸蜜を始めたので、見上げるアングルでは翅表が撮れなくなってしまいました。
おそらくクロホウジャク(Macroglossum saga)またはホシホウジャク(Macroglossum pyrrhosticta)だと思うのですが、どうでしょうか?
成虫出現期を調べるとクロホウジャクは6〜9月、ホシホウジャクは7〜11月ということで、後者かもしれません。 (こんな推理は乱暴ですかね?)
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キャットミントの花蜜を吸うスズバチ♀
2017年9月上旬
民家の庭の花壇に咲いた薄紫色の花でスズバチ♀(Oreumenes decoratus)が訪花していました。
吸蜜するため律儀に毎回、正当訪花しています。
スズバチの性別の見分け方は未だあまり自信がないのですが、腹部の体節を数え、頭楯が濃い黄色であることから、♀だと思いました。
▼関連記事 (同じ花壇で別の日に撮った雄蜂♂)キャットミントの花で吸蜜するスズバチ♂
スズバチ♀@キャットミント?訪花吸蜜 |
スズバチ♀@キャットミント?訪花吸蜜 |
スズバチ♀@キャットミント?訪花吸蜜 |
この花はシソ科の園芸植物でハーブの仲間だろうと予想はついたものの、名前を知りませんでした。
園芸関係の掲示板にて問い合わせてみたところ、キャットミントではないかとご教示いただきました。
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2018/03/16
アスナロ?の梢で鳴く♪イカル(野鳥)
2017年8月下旬
平地の川沿いで針葉樹の梢に止まったイカル(Eophona personata)がキョロキョロと辺りを見回しながら頻りに鳴いていました。
川の対岸から撮影したのですが、風切り音が耳障りで肝心の鳴き声がうまく録音されていませんでした。
せっかく途中から望遠レンズを装着したのに、残念ながらすぐに2羽のイカルが飛び去ってしまいました。
たまたまカラスが飛来したせいで驚いて逃げたのかもしれません。
イカルは私のフィールドでは滅多に見れない野鳥なので、じっくり撮れず残念でした。
実は、数時間前にも同じ川沿いの河畔林の樹冠でイカルの鳴き声と思われる奇妙な声を聞いていたので、気になっていました。(姿は見れず)
イカルが群れで居たようです。
▼関連記事(3年前の撮影:今回聞いた鳴き方とは違いました。)
イカル(野鳥)の鳴き声♪
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
樹種について。
イカルが止まり木としていたのは、民家の防風林として植栽されている針葉樹の高木でした。
後で樹種を調べに行ってみると、おそらくアスナロのようです。
ツリフネソウの花で吸蜜ホバリングするクロホウジャク(蛾)
2017年9月上旬・午後16:20頃
沢の水が流れ込む山麓の小湿地帯(休耕田)の端でツリフネソウの群落が花を咲かせていました。
夕暮れ時になると2頭のクロホウジャク(Macroglossum saga)がどこからともなく現れ、忙しなく訪花を始めました。
高速で羽ばたいてホバリング(停空飛翔)を続けながら口吻を伸ばし、花蜜を吸って回ります。
今回は動画だけでなく、同定用にストロボを焚いて写真に撮りました。
欲を言えば高速ホバリングのハイスピード動画も撮りたかったのですが、クロホウジャクは居なくなってしまいました。
実は数日前も同じ場所の同じ時間帯にも出会っています。
そのときはハイスピード動画撮影を優先した結果、同定用の写真が撮れませんでした。(映像公開予定)
フィールドで巡り合うチャンスは長くても数十秒間しか無いので、どう撮るか、撮影を切り上げて採集すべきか等、咄嗟の判断が迫られます。
なかなか思い通りにいきませんが、それがまたチャレンジとして面白いところでもあります。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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2018/03/15
ナスの実を食べるヒダリマキマイマイ 【10倍速映像】
2016年10月上旬・午前5:46〜6:15
ヒダリマキマイマイ(Euhadra quaesita)とチャコウラナメクジ(Ambigolimax valentianus)を同じ容器で飼育中です。
餌として入れておいた輪切りのナス(茄子)の果実をヒダリマキマイマイが早朝から食べていました。
摂食シーンを微速度撮影で記録したので、10倍速の早回し映像でご覧ください。
容器内にはナスのへたとニンジンの輪切り、リンゴを剥いた皮も入れて置いたのですが、ヒダリマキマイマイが選んだのはナスの輪切りでした。
満足すると蝸牛は餌から這って立ち去りました。
ナスの黒紫色で固い果皮は全く食べず、白くて柔らかいスポンジ状の果肉にえぐれたような食痕が残りました。
このことから、もし野生のヒダリマキマイマイがナス畑に侵入したとしても、実ったナスの果実を果皮ごと食害するのは、考えにくいと思います。
それと入れ替わるように、物陰に隠れていたチャコウラナメクジが登場。
ナメクジもナスの実などを口にしたのかどうか気になりますが、映像でははっきりしませんでした。(素人目には食べていない気がします。)
【追記】
台所でナメクジを見つける度に採集して、ヒダリマキマイマイと同じ飼育容器に投入していました。
窓の外から台所に侵入したのか、それとも畑で収穫した野菜と一緒に持ち込まれたのか、どちらかでしょう。
以下の写真は2017年7月下旬の撮影。
チャコウラナメクジ@濡れた食器洗いスポンジ |
チャコウラナメクジ@濡れ布巾 |
ミソハギの花で採餌するセイヨウミツバチ♀
2017年9月上旬
山裾の小湿地帯(休耕田)に咲いたミソハギの群落でセイヨウミツバチ(Apis mellifera)が訪花していました。
動画に登場する2匹の後脚の花粉籠は空荷でした。
セイヨウミツバチ♀@ミソハギ訪花採餌 |
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訪花
2018/03/14
杉林から聞こえる野生ニホンザルの鳴き声♪
2017年8月下旬・午後18:01
▼前回の記事
丸木橋を渡り遊動する野生ニホンザルの群れ
山から里に下りてきた野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)がスギ(杉)林に遊動するのを観察した後、群れを見失ってしまいました。
諦めかけたものの、集落に一旦下りて帰り際に、目星をつけた杉林に反対側から近づいてみました。
すると杉林の奥からニホンザルが静かに鳴き交わしている声が聞こえました。
(ヘッドフォン推奨。音量を上げてください。)
日の入り時刻(18:16)が近かったので、おそらくこのまま塒入りするのではないかと想像しました。
そうでなければ、餌の少ない杉林にわざわざニホンザルの群れが長く留まる意味が分かりません。
もしかすると、これから集落の畑に出没して農作物を食い荒らすのかもしれませんが、実際に夜の活動を見届けた訳ではありません。
(一部の農家の家庭菜園は獣害対策のネットで覆われ、リンゴ果樹園の境界には延々と電気柵が張り巡らせてありました。)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
実際はもう少し薄暗かったです。
ハチミツソウの花蜜を吸うオオハナアブ♂
2017年8月下旬
道端に咲いたハチミツソウ(別名ハネミギク)の群落でオオハナアブ♂(Phytomia zonata)が訪花していました。
風で揺れる花に止まって花粉や花蜜を舐めています。
顔を正面からじっくり拝めなかったのですが、左右の複眼が接しているので♂だと思います。
▼関連記事
ハチミツソウの花を舐めるオオハナアブ♀
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2018/03/13
花粉で汚れたコガタスズメバチ♀の帰巣
枯木に営巣したコガタスズメバチの定点観察#5
前回の記事→#4
2016年7月中旬・午前7:35頃
前回から2日後の定点観察も朝から見に行きました。
黒っぽい巣材を咥えたコガタスズメバチ(Vespa analis insularis)のワーカー♀が巣から外に出てきて、巣口の左上に作りかけている外皮ポケットを増設し始めました。
噛みほぐしたパルプの巣材を引き伸ばしながら付け足しています。
新たに追加した部分の外皮は濡れているため黒っぽく見えます。
巣材を使い切る前に、新たな増築箇所を探して外皮をウロウロと徘徊し始めました。
スズメバチはこのようにポケット状の外皮を次々に重ねていくので、断熱効果に優れた軽い巣がみるみる大きく成長していきます。
それと同時に内部からは外皮を削って拡張し、その巣材を再利用して巣盤や育房を作るのだそうです。
ワーカー♀各自が色の異なる巣材を使うために、外皮の表面には鱗のような美しい模様が現れます。
次に帰巣したワーカー♀の胸背が黄色い花粉で汚れていました。(@1:06)
個体識別のマーキングにもなっていて、シリーズ#1から登場する個体です。
何の花粉なのか知りたいところですが、未だ突き止められないでいます。(追記:ノウゼンカズラか?)
帰巣時に口元が見えなかったため、何を搬入したのか(巣材か獲物の肉団子か?)不明です。
巣材を集めてきた個体はなぜか常に一度巣内に戻ってから外皮の増築に従事します。
つづく→#6
【追記:おまけの動画】
翌日の巣の様子のスナップショットです。
とりたてて面白い映像ではありませんが、外皮の変化・成長を記録するために、ブログ限定で公開しておきます。
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造巣
ミソハギを訪花するコアオハナムグリ
2017年9月上旬
山麓の小湿地帯(休耕田)に咲いたミソハギの群落でコアオハナムグリ(Gametis jucunda)が訪花していました。
茎を登ったり花から花へゆっくりと歩き回っていました。
花粉や花蜜を食べるシーンを撮りたかったのですが、花に静止しても口器は動いていません。
複数個体を撮影。
※ ラスト20秒のみ動画編集時に自動色調補正を施しています。
コアオハナムグリ@ミソハギ訪花 |
コアオハナムグリ@ミソハギ訪花 |
コアオハナムグリ@ミソハギ訪花 |
2018/03/12
川面で争うオナガガモ♀♂の群れ(冬の野鳥) 【HD動画&ハイスピード動画】
2016年12月中旬
冬の川面で群れをなしてくるくると泳ぎ回るオナガガモ♀♂(Anas acuta)を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@0:19〜)
群れ内でときどき勃発する小競り合いが気になったので、長撮りした素材からそんなシーンばかりをまとめてみました。
オナガガモは性別を外見から容易に見分けられるので助かります。
(真っ黒な頭部と白い首のツートンカラーが目立つのが♂で、♀は全体が地味な茶色。)
・♂vs♂ 正面から嘴で軽くつつき合う。
・♀vs♂ 羽繕い中の♀が前方に居た♂の尾羽を突いた。(@0:19-0:55)
♂は驚いて向き直っても反撃しませんでした。
再び♀に軽くつつかれて、♂はたまらず離れて行きました。
・♂vs♂ 「邪魔だ! どけ!」とばかりに前方の♂を嘴でつついた。(@0:55-1:20)
突かれた方は驚いて向きを変えたが、反撃せず離れました。
やられた個体が直後に尾羽をフリフリ。
・♂vs♀ ♂が♀の正面から近づき、顎で♀を下に押し付けました。(@1:21-1:47)
その後の展開を見ても求愛行動には思えません。
♀はぼーっとしていて♂の接近に気づかなかったのでしょうか?
慌てて逃げる♀を♂は追いかけず、共に尾羽を左右にフリフリしています。(転移行動?)
オナガガモの群れにはつつきの順位があるのでしょうか?
これだけ群れが大きくても互いに個体識別して順位を覚えていられるのか、私には疑問です。
餌を奪い合うための争いでないことは確かです。
こうした小競り合いの個人的な解釈としては、オナガガモ同士がパーソナルスペースを保ち互いに近づき過ぎないように突いて牽制し合っているのかと、なんとなく想像しました。
満員電車内の人々の殺伐とした行動を連想してしまいます。
一方では群れとして集まりたいという矛盾した衝動もある訳ですから、なかなか大変ですね。
小競り合いの後に尾羽を左右にフリフリする行動がよく見られました。
これは、降参のポーズもしくは和睦の挨拶なのかな?
対立の気まずい感情を和らげて気分転換する転移行動?
ただし、何かに驚いたのか急に少し飛んで着水した直後にも尾羽を左右にフリフリしています。(♂@1:51-2:19)
八木力『冬鳥の行動記』を読むと、「儀式的水浴び→転移性はばたき→尾を振る」という一連の流れがカモ類の転移行動らしい。
尾羽を左右に振るだけでは転移行動とは呼べないのですかね?
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
今回観察したオナガガモの小競り合いが繁殖期に特有の求愛行動や♀の取り合いと解釈すべきなのかどうか私には分からず、ずっと気になっていました。
『動物たちの気になる行動(2)恋愛・コミュニケーション篇』という動物行動学の研究を紹介する本を読んでいたら、福田道雄『人前で求愛ディスプレイをするオナガガモ』という総説が収録されていました。
読んでみると、とても勉強になりました。
私の興味を引いたポイントをかいつまんで引用します。
日本に渡来するカモ類のつがい関係は、一回の繁殖期の間だけのものです。(中略)日本で過ごす間につぎの繁殖期のために、新しいつがいをつくります。(中略)カモたちは、いったんつがいになると、ほとんど別れることはなく、連れ添って行動し、繁殖地へ帰って行きます。(p26より引用)
囲い込み行動はオナガガモだけにみられるもので、他種のカモ類は行いません。オナガガモが多数飛来した水辺で、1〜2月ごろに注意深く観察していると、数羽以上の♂が一羽の♀を囲むようにして、追いかけながら泳いでいく光景がよくみられます。(中略)「囲い込み」が始まると、集まったメンバーはほとんど入れ替わることなく続けられます。(中略)そしてこの集団の♂たちが、♀に対して求愛のディスプレイを繰り返し行います。(p22より引用)
オナガガモの代表的な(求愛)ディスプレイには、つぎのものがあります。(あご上げ、げっぷ、水はね鳴き、そり縮み)ただし多くの場合、一つのディスプレイは単独で行われることはなく、組み合わせられたり、一連の行動として行われます。(それぞれの詳細は割愛)(p22-29より引用)
つがい形成とその後の行動についても、♂の「後頭さし向け」と♀の「けしかけ」ディスプレイについて解説されていました。(p30-31より)
さすがプロの研究者による専門的な解説はとても勉強になりました。
しかし、記述された一連のディスプレイはあまりにも細かな行動で、観察歴の浅い私にはしっかり見分けられそうにありません。
撮影時期が12月で、求愛するには少し早かったのかもしれません。
オナガガモを観察する上で目の付け所がこれで分かったので、今後の宿題です。
【追記】
渥美猛『オナガガモの奇妙なつがい形成』によると、
多くの渡り鳥は、繁殖地でつがいを形成します。(中略)同じ渡り鳥でもカモの仲間は、つがいを形成する場所と時期が違います。なんと、越冬地である日本で繁殖とは関係のない越冬期につがいを形成するのです。 (上越鳥の会 編『雪国上越の鳥を見つめて』p125より引用)
日本に渡ってきた頃は、♂の羽の色は♀にとてもよく似ています。 オナガガモは10月下旬から求愛を始め、12月下旬からつがいを形成します。♂は♀の気を引くために鮮やかな羽毛に換羽するのです。(中略)つがいを形成する時期以外は地味な迷彩になる (同書p126より引用)
鮮やかな羽毛に換羽した♂は、♀に気に入られようと、ポンプ、げっぷ、水はね鳴き、そり縮みといったさまざまな求愛行動をします。つがいになった♂と♀は、一定の距離を保って、寄り添うように行動します。(中略)つがい♂は、つがい♀に求愛したり、接近する他の♂に対して攻撃します。この行動を配偶者防衛行動と呼びます。 (同書p126より引用)
♂は♀を獲得すると採餌に専念できるのです。(中略)攻撃する頻度が一番多いのはつがい♂です。攻撃される相手はつがい♀に近づく独身♂やつがいにうっかり近づく独身♀でした。つがい♀はつがい♂に守られているため攻撃される頻度はごくわずかでした。(同書p127より引用)
この報文には「オナガガモの求愛行動 水はね鳴き」および「オナガガモの求愛行動 そり縮み」を描いた♂のイラストも掲載されていて、素人にはとても参考になりそうです。
オナガガモ♀(右)♂(左) |
オナガガモ♀♂(野鳥)群れ@川面 |
ハチミツソウの花蜜を吸うキイロスズメバチ♀
2017年8月下旬
用水路を渡る橋の袂に咲いたハチミツソウ(別名ハネミギク)の群落でキイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が訪花していました。
ハチミツソウの花で狩蜂のスズメバチ類が吸蜜するのはとても珍しいので私がいそいそとカメラを向けると、キイロスズメバチ♀は花から一旦離れて葉で少し休みました。(警戒された?)
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2018/03/11
高圧線鉄塔に塒入りするムクドリの大群(野鳥)
2017年8月上旬・午後18:52〜19:48 (日の入り時刻は18:49)
ムクドリ(Sturnus cineraceus)の繁殖期が一段落したのでしょう。
昨年も
日没直後に通りかかると、高圧線鉄塔#30だけでなく、すぐ横の交差点の電柱および電線にも多数のムクドリが鈴なりに並んで鳴き騒いでいました。
最大の集団塒である高圧線鉄塔#30には既に多数の個体が集結していました。
場所取りのために騒々しく鳴き交わしながら、一部の個体は鉄骨の周囲で未だ元気にホバリング(停空飛翔)しています。
大通りでは水銀灯が既に点灯しています。
30分間ほど経って完全に暗くなってから現場を再訪すると、ムクドリの飛翔活動は収まり落ち着いていました。
塒内の場所取りを終えたムクドリは相変わらず高圧線鉄塔#30とそれに隣接する電柱、電線に分散したままでした。
高圧線鉄塔#30以外は就塒前集合なのかと思いきや、違いました。(この一帯で多少分散したまま夜を過ごすようです)
肉眼では夜空を背景にしてもムクドリのシルエットが見えるのですが、このカメラに暗視機能は無いので夜空の月(月齢8.7)しか映像に写っていません。
それでも「ムクドリは暗くなっても寝静まることはなく相変わらずやかましく鳴き騒いでいた」、という状況を記録(録音)するために撮影しました。
たとえ暗視可能な赤外線カメラを持参していたとしても、高所過ぎてカメラの赤外線が全く届かず、何も写らなかったでしょう。
月明かりや星明りでも動画が撮れる超高感度ビデオカメラや野鳥の体温を可視化するサーモグラフィー・カメラが欲しいものです。(高嶺の花)
前年の観察とは異なり、この日のムクドリが近くのケヤキ並木には集団就塒しなかったのが少し不思議です。
しかし、少し離れたヒマラヤスギの並木からは夜ムクドリ小群の鳴き声が聞こえたので(暗くて姿は見えず)、一部はここにも塒入りしたようです。
ムクドリの集団就塒は細かい点になると決して本に書いてあるほど単純ではない、とつくづく痛感しました。
ちなみに、この翌日に東北南部の梅雨明け宣言が出されました。
(平年より8日遅く、前年より4日遅い)
※ 塒の使用状況をまめにチェックしていた訳ではありませんが、10日前(7月下旬)の夜にも通りかかった際に、この鉄塔#30からムクドリのすさまじい鳴き声を耳にしています。
つづく→
ミソハギを訪花するヤノトガリハナバチ♀の羽ばたき 【HD動画&ハイスピード動画】
2017年9月上旬
山麓の湿地帯(休耕田)に咲いたミソハギの群落でヤノトガリハナバチ♀(Coelioxys yanonis)が訪花していました。
頭楯が橙色なのは、吸蜜の際にミソハギの花粉で汚れるからですかね?
花から花へ飛び立つ瞬間を狙って、後半は240-fpsのハイスピード動画に切り替えて撮ってみました。(@1:30〜)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
撮影後に同一個体を採集しました。
前回、ハチミツソウの花で採集した個体よりもずっと小型でした。
以下は標本の写真。(後で貼ります)
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