2016/09/10

樹上で昼寝する野生ニホンザル



2016年6月下旬

山間部の道端で私が静かに虫こぶを撮影していると、背後から警戒声♪が聞こえました。
声の主が鳥か猿か分からなかったものの、振り返ると一頭の野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)が雑木林の樹上で休んでいました。(樹種不明)
猿は枝に腰掛け、上半身を幹にもたれかかって昼寝していました。
目覚めて薄目を開け
私の姿を見下ろしても驚く素振りはありませんでした。
股間が丸見えですが、私には性別がよく分かりません。
下腹部の突起はデベソなのかな?
その後ちらっと見えた股間の外性器から♀かもしれません。(自信なし)
油断していたら、猿が移動を始める瞬間を撮り損ねてしまいました。
ニホンザルは木を下りると斜面の雑木林に消えました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



ミズナラの葉で休むアカシジミ



2016年6月下旬

峠道の横に生えたミズナラの灌木でアカシジミJaponica lutea lutea)が葉に止まっていました。
すぐに飛び立ったものの、またミズナラの葉縁に止まり直し、閉じた翅を互いに擦り合わせています。
木陰なので日光浴ではありません。

この個体の性別が私には分からないのですけど、アカシジミの食樹としてミズナラが含まれていることからまず産卵を疑いました。
帰ってから調べてみると

(アカシジミの)産卵は特異で、食樹の枝に卵を産みつけたあと、腹部を繰り返しくっつけたり離したりする。卵の表面を粘液で覆い、自らの鱗粉や付近のゴミを付着させ、樹皮の色に似せているものと思われる。(『里の蝶 基本50』 p90より)


『チョウのはなしII』p22によると、
(アカシジミ♀によって産卵に適した場所として)主に選ばれるのは太さが1cm以下の小枝の分れ目やヒダの部分です。


しかし枝には止まっていませんでしたし腹端の擦り付けも見られなかったので、たぶん違いますね。

翅裏の橙色の帯紋が濃いので♂かもしれません。(自信なし。『札幌の昆虫』p261参照)
♂が縄張りを張って♀を待ち構えている♂のかな?
撮影時刻は正午過ぎ(午後12:20頃)でした。

日中は不活発で、夕刻になると活発に活動する。樹頂で休息したりなわばりを張るなどするため、睡眠から覚める早朝以外はほぼ下には降りてこない。(wikipedia:アカシジミより)





ガードレール上を遊動する子連れのニホンザル♀



2016年6月下旬

山間部の峠道で遭遇した子連れの野生ニホンザルMacaca fuscata)♀をそっと追いかけて撮ってみました。
腹にしがみついた赤ん坊ザルを抱えたまま、ガードレール上を器用に渡り歩いています。

ガードレール上に腰掛けると、体を掻いています。
体の前面に赤ん坊ザルを抱えていました。
授乳中と言うよりも、手元で赤ん坊ザルを遊ばせているようです。

警戒した母猿は私に子猿を見せたがらず、なるべく体で隠しているように思いました。
母猿は再び腹に赤ん坊ザルを抱え、ガードレール上を歩き去りました。

ガードレールが途切れた端から路上に跳び下りた母猿は子猿を一度地面に降ろしました。
すぐに腹に抱え上げて、私の方を警戒しながら遊動を続けます。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2016/09/09

鉄塔dの巣で羽繕いするハシボソガラス(野鳥)



2016年6月下旬

高圧線の鉄塔に営巣したハシボソガラスの定点観察#4


久しぶりに様子を見に行くと、在巣のハシボソガラスCorvus corone)で下から見えるの一羽だけでした。
羽繕いしていますが、親鳥が抱卵(抱雛)しているのかそれとも幼鳥なのかも分かりません。

撮影アングルを変更すると、少なくとももう一羽のカラスが巣に居ることが動きで分かりました。
鉄塔の骨組みに阻まれてよく見えないのがもどかしいです。

つづく→#5:ハシボソガラス(野鳥)と高圧線鉄塔dの巣



シリアゲコバチ♀の探索飛翔【ハイスピード動画】



2016年6月下旬

冬に使う雪囲い用の材木を保管している軒下の資材置き場で寄生蜂のシリアゲコバチ♀(Leucospis japonica)が寄主の巣を探して飛び回っていました。
飛翔シーンを240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
やがて杉の材木に止まって産卵を始めました。
産卵シーンを寄りの絵で撮ろうとしたら逃げられてしまい残念。

▼関連記事:6年前の撮影
シリアゲコバチ♀の産卵:スロー再生


2016/09/08

猿も木から下りる



2016年6月下旬

群れから離れたニホンザルMacaca fuscata fuscata)が山間部の道端の木に腰掛けていました。
こちらをチラチラと見ながら体を掻いています。
マンツーマン(正確にはマンツーモンキー)でずっとカメラを向けられて気まずくなったのか、木から下りてガードレールの向うの茂みに消えました。



青虫で肉団子を作るコアシナガバチ♀



2016年6月下旬

平地の道端の草むらでコアシナガバチPolistes snelleni)のワーカー♀が青虫を狩りました。
イネ科の草の葉先に止まると、獲物を噛み解してせっせと肉団子に丸めています。
最後は住宅地の方へ飛び去ったので、そちらに巣があり自分たちの幼虫に給餌するのでしょう。



2016/09/07

ススキの葉を食す野生ニホンザル



2016年6月下旬

山道で相互毛繕いしていた2頭ニホンザルMacaca fuscata fuscata)を動画に撮りながら私が少し近づくと、両者ともに立ち上がって逃げ腰になりました。
私が立ち止まると、猿は路肩に座り込んで文字通り道草を食いました。
右側の個体Rはガードレール下に生えたススキの葉先を採食しています。

▼関連記事(撮影:2015年9月中旬)
ススキの葉を採食するニホンザル♀
一方、左側の個体Lの採食メニューはよく見えませんでした。(イネ科の雑草の葉?)

なんだか恐れを知らぬ(人馴れした)猿達で、どんどんこちらに向かって来ます。
猿の意図としては、私とすれ違って峠に居る群れの本隊と合流したいのかもしれません。
猿に舐められないように私が少し動くと、途端にニホンザルは怯えてガードレールを飛び越え逃げて行きました。
茂みに逃げ込みながらウホウホ(ゴホゴホ?)♪と鳴いたのは警戒声でしょうか?
逃げ遅れた1頭は立ち上がって仲間の行方を探しています。
ガードレールをくぐって逃げる間際に、再び道草を食ったのが可笑しかったです。
今度の採食メニューはキク科の葉かな?


普段の私は野生動物に対して不干渉を貫き、静かに撮影するのが鉄則です。
しかし今回は猿が居た道の先に昼飯の入った荷物を置いてきてしまったので、そのザックを早く取りに戻ろうと内心焦っていました。
もし猿に食料を奪われると野生動物に餌付けしたことになり、猿害やトラブルの元になりかねません。
それだけは避けたいという思いがありました。
幸い猿は私のザックには気づかなかったようで、無事でした。



キクイモモドキの花蜜を吸うモンキチョウ♀



2016年6月下旬

道端の花壇に咲いたキクイモモドキ(=ヒメヒマワリ)の群落でモンキチョウ♀(Colias erate poliographus)が訪花していました。
翅を閉じたまま吸蜜しています。
翅が白いので♀ですね。



2016/09/06

クズの蔓を食べる野生ニホンザルの群れ



2016年6月下旬

峠道で遭遇した野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れを観察中に、クズの蔓を採食したシーンをまとめてみました。
この映像では文字通り道草を食う3頭の猿が登場しますが、老若男女を問わずクズの蔓は好きな採食メニューのようです。
山道の脇に繁茂するクズの蔓から柔らかな先端部を手でちぎり取って美味しそうに食べています。
クズの葉は食べません。

▼関連記事(4年前の撮影)
クズの蔓を採食するニホンザルの群れ



ムシトリナデシコの花で採餌するトラマルハナバチ♀



2016年6月下旬

道端の花壇に咲いたムシトリナデシコの群落でトラマルハナバチBombus diversus diversus)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠に橙色の花粉団子を付けています。
花に止まると蜂の体重で花筒が傾きます。

参考:『昆虫の集まる花ハンドブック』p42
ムシトリナデシコの蜜腺は1.5cmもある細長い筒の奥に隠されているので、舌の長いトラマルハナバチにも相性が良い。



2016/09/05

電柱の丸パイプ内に巣材を搬入するスズメ(野鳥)



2016年6月下旬

農村地帯の電柱から横に伸びた支柱にパイプ状の器具(正式名称は?)が水平に取り付けられています。
その円筒内にスズメPasser montanus)が営巣していました。

毟ってきた樹皮を嘴に咥えた成鳥がパイプから伸びたケーブルに止まっています。(おそらく私の目を警戒している。)
やがて巣材をパイプ内に運び込みました。
両側の出口にも家族の別個体が待機しています。
左側の個体が羽繕いしてから巣に入りました。
出口から顔だけ覗かせていた個体が、ようやく出巣しました。
スズメはパイプ内で方向転換したりすれ違ったりできるのかな?




【追記】
平野伸明『スズメのくらし (たくさんのふしぎ傑作集)』によると、
スズメは子育てをしている間、ヒナたちのフンをひんぱんに巣の外に出しています。きれいにそうじしているので、同じ巣を、くり返し使うことができるのです。鳥が巣を作るには、たいへんな労力がいります。スズメは一度作った巣を長く使うことで、子育てを年に何度もできるようになりました。(中略)ヒナが巣立つ前から、親鳥は次の子育てのため、材料を運んで巣を直す。 (p32より引用)



ヒメシロモンドクガ(蛾)若齢幼虫の懸垂下降



2016年6月下旬

林道脇の灌木から糸を吐いてぶら下がっている幼虫を発見。
糸でぶら下がったまま風に揺れています。
天敵に襲われて緊急避難したのかもしれません。
糸を登り返している途中かな?
樹種が分からなかった点が残念。

調べてみるとヒメシロモンドクガOrgyia thyellina)の若齢幼虫ですね。
モンシロドクガの幼虫と迷いましたが、背中の黒筋の本数が違います。



2016/09/04

山道で相互毛繕いするニホンザル



2016年6月下旬

峠道で野生ニホンザルMacaca fuscata)の群れに遭遇しました。

若い2頭が路肩に座っていました。
1頭が相手の背後に回ると、他方は路上に身を伏せて背中を毛繕いしてもらっています。
途中から攻守交代。

仲良きことは美しき哉。


ムシトリナデシコの花蜜を吸うキアゲハ



2016年6月下旬

道端の花壇に咲いたムシトリナデシコの群落でキアゲハPapilio machaon hippocrates)が訪花していました。
花に止まって吸蜜している間も忙しなく羽ばたいている事が多いです。
鳥に襲われたのか(ビークマーク?)後翅の尾状突起が大きく破損した個体ですが、飛翔に支障は無いようです。

『昆虫の集まる花ハンドブック』p42によると、ムシトリナデシコの

蜜は1.5cmもある細長い筒の中に隠されているので、口の長い昆虫にしか吸えない。


関連記事(7年後の撮影)▶ ムシトリナデシコの花蜜を吸いながら羽ばたき続けるキアゲハ春型♂【FHD動画&ハイスピード動画】




蛾を捕食するオオヨシキリ(野鳥)



2016年6月中旬・午前7:50

溜池の岸に生えたヨシ原で獲物を探していたオオヨシキリAcrocephalus arundinaceus)が水際の根元付近で白い蛾(種名不詳)を捕らえました。
その場で自分で食べずに嘴に貯めて、巣で待つ雛に給餌するようです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



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