2011/12/24

ネコハエトリ♀の徘徊・跳躍



2011年10月中旬

腹部が丸々と太ったネコハエトリCarrhotus xanthogrammaを接写してみました。
亜成体♀かなと思うものの、腹面の外雌器を確認していないので定かではありません(未採寸・未採集)。
顔正面から見ると、単眼のつぶらな瞳が美しい。
腹端の糸疣から常に命綱の「しおり糸」を伸ばしながら徘徊していることが分かります。



2011/12/23

クロスジフユエダシャク♂の飛翔



2011年11月中旬

初冬の山道を歩くと足元から次々と地味な冬尺蛾の♂が飛び立ちます。
ひらひらと低空飛行する一頭を追いかけて撮ると、道端の小枝に止まってくれました。
クロスジフユエダシャク♂(Pachyerannis obliquaria)と正体が判明。



2011/12/22

キイロスズメバチがアカマツの葉を探索飛行



2011年11月上旬

林道沿いに並ぶアカマツの木にキイロスズメバチが飛来しました。
高い枝先に止まり松葉に興味を示している様子。
晩秋になると獲物となるような虫はもう殆ど居ないはずです。
松葉に付くアブラムシやその甘露が目当てなのだろうか。
(甘露で汚れた松葉が糖分で甘くなっている?)
この日はクロスズメバチの仲間も同様に松葉へ飛来していたので気になります。
(つづく→「松葉を舐めるシダクロスズメバチ♂の謎」)

2011/12/21

クロオビフユナミシャク♀を見つけた!



2011年11月中旬・気温17℃

里山の標高〜660m地点にて、フユシャクの仲間が白壁の西面に止まっていました。
翅が中途半端に退化している(短翅)♀です。
クロオビフユナミシャク♀はこれが初見になります。
午後は丁度西日が当たって暖かいのでしょう。
しかし本来は寒さを苦にしないはずなので、西側の壁に居たのは偶然のような気もします。
定点観察を繰り返しサンプル数を増やせば何か傾向が分かるかもしれません。

腹端をヒクヒクさせていたので、性フェロモンで♂を誘引しているのだろうか(コーリング)と妄想しました。
(冬尺蛾の求愛交尾行動を未だ見たことがないので、真相は不明です。)
指で軽く触れると慌てたように壁を少し登り始めたのですが、すぐに滑落。
退化した翅では飛べないようで、地面に落ちて見失ってしまいました。



2011/12/20

ムモンホソアシナガバチ新女王の身繕い



2011年10月下旬


用水路の鉄柵にホソアシナガバチ属の蜂♀が止まっていました。
晩秋という時期を考えるとワーカーではなく、これから越冬する新女王でしょう。
正面から顔を接写すると頭楯に黒条を欠くことからムモンホソアシナガバチParapolybia indica)と判明。
閉じた大顎の隙間から舌をチロチロと出し入れしていました。
背側を見ると中胸背板および前伸腹節に黄色の2縦線があります。
蜂は静止しつつもキョロキョロ辺りを見ています。
鉄パイプの上を少し歩くと身繕いを始めました。
左右の後脚を互いに擦り合わせています。




2011/12/19

エンマコオロギの求愛歌♪と精包授受(交尾)の接写



エンマコオロギの飼育記録
2011年9月中旬・室温29℃


エンマコオロギ♂♀(Teleogryllus emma)を一匹ずつ同居させると、連日連夜、配偶行動を繰り返しています。
今回は精包の授受をよく観察するためにマクロレンズで接写してみました。
(引きの絵による全体像と解説は、前回の記事をご覧下さい。)

♂が♀の側でしつこく恋歌を奏でています。
♀が根負けして求愛を受け入れました。
(♀がマウントする様子は撮り損ねました。)
♂が激しく身震いしながら腹端から白い精包を排出すると、♀の腹端の左側に付けました。
新鮮な精包は外側が透明です。

♀はしばらく精包をぶら下げて歩き回ります。
栄養豊富な精包をその後自分で食べてしまうのですが、どうしてもそのシーンを撮ることができませんでした。
来季の宿題です。




2011/12/18

ニホンカナヘビの日光浴



2011年10月中旬

林道上で日光浴中のニホンカナヘビTakydromus tachydromoidesを発見。
胸部がリズミカルに動くのは心臓の鼓動なのかな。
口元をよく見るとチロチロと舌なめずりしています。
あまり動きが無いのに痺れを切らし、撮りながら一歩踏み出したら一目散に逃げて行きました。








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