2014/05/24
パンを食べるヤマトゴキブリ♀
2014年5月上旬
飼育しているヤマトゴキブリ(Periplaneta japonica)の成虫♀♂に食パンの切れ端を給餌してみました。
♀の方が早速、齧り始めました。
苦労して照明に馴らしてから、パンを咀嚼する口器の動きを接写することができました。
硬くなったパンを齧る音がかすかに聞こえます。
(時間が経つとパンは乾いて固くなってしまいます。)
今まで与えてきた飯粒と比べてパンには油分(バター)も含まれているため、ゴキブリもお気に召したようです。
♀は食欲旺盛なのに対して一緒に飼っている成虫♂は臆病で、明るいうちはひたすら物陰に隠れています。
この桜吹雪が目に入らぬか〜!【ハイスピード動画】
2014年4月下旬
ソメイヨシノがようやく満開になりました。
夕暮れ時に桜の花弁が舞い散る様子を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
ときどき風が吹くと枝が揺れて花びらがはらはらと落ちて来るものの、盛大な「桜吹雪」、「花吹雪」と言うには物足りません。
明るい空を背景にすると、白い花びらが飛んでも逆光になってよく見えず結構難しいです…。
『科学のアルバム:サクラの一年』p17によると、
サクラの花は、離弁花といって、花びらが一枚ずつ独立しているためにちりやすい。
2014/05/23
柳の花外蜜腺を舐めるヒヨドリ
2014年4月下旬
川岸で柳の木(樹種不詳)に止まってヒヨドリ(Hypsipetes amaurotis)が何やら採食しています。
足元の小枝の下面やコブを覗きこむようにして啄む(舐めている?)様子が興味深く思いました。
若葉や枝についた虫を捕食しているのでしょうか?
それとも樹液を舐めているのですかね?
アブラムシの甘露を舐めている?
どなたかご存知の方は教えて下さい。
食餌の合間に近くにいる群れの仲間と賑やかに鳴き交わしています。
このときは若葉しか手がかりがなくて樹種が分かりませんでした。
(当初はなんとなく柳の仲間かと思いました。)
ヒヨドリが採食していた木の場所の記憶が確かなら、オニグルミのようです。
青々と葉が茂り、雄花序が垂れ下がっていました。
クルミに花外蜜腺があるという話は聞いたことがないので、その可能性は却下。
【追記】
コメント欄にて「動画の木はオニグルミではなくやはり柳だろう」とご教示頂きましたので訂正します。
取り違え防止のため、撮影直後の木にテープを巻くなど目印を付けておけばよかったですね。
柳には花外蜜腺があるらしいので、甘党のヒヨドリは甘い汁を吸っていたのでしょう。
謎が解けて一件落着。
【追記2】
もう少し季節が進むと、ヒヨドリはヤナギ類の新芽や花穂をついばむらしい。(私は未見です)
ヤマトゴキブリ♀の身繕いと壁登り
2014年5月上旬
羽化当日のヤマトゴキブリ成虫♀(Periplaneta japonica)が容器内を徘徊しています。
クチクラの硬化・黒化が進んでいますが、短翅の着色が一番遅く未だ薄い赤褐色です。
(日が経てば翅も黒くなります。)
立ち止まって身繕いを始めました。
左前脚を舐めて身だしなみを整えます。
終齢幼虫の時にはプラスチック容器の垂直壁面を登れなかったのですけど※、成虫の脚力なら難なく登れるようで焦りました。
脱走を防ぐためには容器内側の縁にバター等の油脂を塗っておく必要があります。
※ 後日捕獲した別個体のヤマトゴキブリ幼虫は登れました。登れなかったのは単純に気温が低くて活動性が鈍かったせいかもしれません。
2014/05/22
囀りながら♪電線を横歩きするカワラヒワ♂(野鳥)
2014年5月上旬
住宅街の電線にカワラヒワ♂(Carduelis sinica)が止まって鳴いています。
さえずりながら細かくステップを踏んで電線を(カワラヒワから見て)左へ左へと横歩きしているのが興味深く思いました。
この横歩き行動には何か意味があるのでしょうか?
♀に対するアピールが増すのかな?
同一個体がすぐ近くの電線に止まり直すと、今度はなぜか右往左往しません。
隠し撮りされていることに気づいたのか、飛び去ってしまいました。
カワラヒワ♂の囀りを声紋解析してみる
オリジナルのMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてから鳴いている部分を適当に切り出し、スペクトログラムを描いてみました。
各図で後半の強くて長い声紋がビーン♪(ジューイン♪)という鳴き声。
その前後はキリリコロロ♪
今回も外付けマイクを使用。
前回と比べてどうでしょう?
▼関連記事▼
カワラヒワ♂(野鳥)のさえずりを声紋解析してみる
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さえずり |
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さえずり |
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映像の最後で飛び去りながら鳴いた声 |
羽化後に黒化するヤマトゴキブリ♀【微速度撮影】
2014年5月上旬
早朝に飼育容器をチェックすると、残る1匹の終齢幼虫が羽化していました。
今回も羽化の瞬間を撮り損ねてしまい残念無念…。
ヤマトゴキブリ(Periplaneta japonica)の♀は成虫でも短翅です。
羽化したばかりの成虫は複眼以外は純白です。
次第に色素沈着する過程を微速度撮影で記録してみました。
初めは10秒間隔、途中から30秒間隔のインターバル撮影を行いました。
この着色はゴキブリ体内の酵素反応なのだそうです。
昆虫の脱皮後にクチクラのタンニング(tanning,なめし現象)を起させる蛋白性のホルモンはバーシコンと呼ばれ、ゴキブリ類では腹部末端神経節から分泌されるらしい。(『岩波生物学辞典第4版』より)
室温を測り忘れました…。
野外では体が固まっていないことと白く目立つことで、ゴキブリにとって羽化直後は二重に危険ですね。
照明を嫌がって物陰に隠れようとするので、容器内の抜け殻や餌なども全て取り除きました。
脱皮殻を食べたかったかもしれませんけど、撮影のためこれも取り除きました。
抜け殻コレクションがまた一つ増えました♪
早回し映像では翅が最後まで白っぽい状態のままでした。
数日後には全身真っ黒になりました。
方眼紙上で採寸すると成虫♀の体長は21mm。
飼育してきた終齢幼虫は2匹とも夜中(明け方?)に脱皮しました。
2日前に♂が羽化したので、多くの昆虫と同様に雄性先熟なのかもしれません。
得られた成虫の♂♀ペアを同棲させれば、交尾や産卵行動などが観察できそうです。
楽しみ〜♪
驚いたことに、本種の♀はなんと単為生殖も可能らしい!!!
2014/05/21
ノスリを追い回すハシボソガラス(野鳥)モビング行動
羽化直後のヤマトゴキブリ♂は純白で美しい!
2014年5月上旬
2匹飼っているヤマトゴキブリ(Periplaneta japonica)幼虫のうち1匹が朝、羽化していました。
複眼が黒い以外は全身が真っ白です。
不覚にも美しい!と感動してしまいました。
アルビノという訳ではなく、これから色素が沈着して黒化するのです。
複眼が黒い(視細胞に色素がある)ということは、羽化直後でも危険を察知するために目が見えるようプログラムされているのでしょう。
(SFに登場する透明人間は、瞳も無色透明なら目が見えなくなってしまうというパラドックスがあります。)
傍らに幼虫の黒い抜け殻が残されています。
気づいた時には翅伸展も終わっていました。
長い翅を持つのは本種♂の特徴です。(♀は短翅)
台所で捕獲した越冬明けの個体は終齢幼虫だったことが判明しました
ゴキブリは不完全変態の昆虫で、蛹の時期を経ずに脱皮して成虫となります。
羽化の兆候は分かりませんでした。
数日前に人参の表面に残されていた糞の黒いスジが羽化の前兆だったのかな?
思い返すと、ここ数日は食欲がなく人参の上に乗って静止していることが多かったです。
羽化の瞬間を見逃して残念でした。
せめて体が黒化する様子を記録しようと微速度撮影を始めたものの、ヤマトゴキブリ♂は眩しい照明を嫌って動き回り隠れてしまいます。
微速度撮影は諦めました。
別の容器に移してから撮影すればよかったかもしれませんが、体が固まらないうちに下手に刺激するのは不味いかなと躊躇してしまいました。
しばらくすると抜け殻を少し食べたかもしれません。
実際の摂食シーンは見ていませんが、抜け殻が乱れていました。
次第に色づき、その日の夜には全身が真っ黒に変わりました。
ヤマトゴキブリは世界のゴキブリ中で分布の北限種らしい。
盛口満 著『わっ、ゴキブリだ!』で羽化について勉強すると
・物陰で脱皮するし、脱皮殻を食べてしまうことも多い。(p41)
・脱皮直後のゴキブリは白い。(p41)
・ちなみにこの体色変化には酵素が働いている。だから、白いゴキブリに熱湯をかけて酵素の働きを止め、アルコールで保存すると白いままのゴキブリの標本ができあがる。(p42)
・ヤマトゴキブリの場合、冬を越すのは一回脱皮した後の二齢幼虫か、羽化前の終齢幼虫である。つまり冬には成虫は死に絶えていて、その姿を見ない。(p42)
2014/05/20
線路の標識に止まって鳴く♪ハシボソガラス(野鳥)
2013年8月上旬
線路脇に立てられた標識の上にハシボソガラス(Corvus corone)が止まっています。
私が歩いて近づいたら他の仲間は飛んで逃げました。
映像はここから。
左右の翼を持ち上げてしつこく鳴いています。
これは私を威嚇している仕草ですかね?
それにしては鳴き声に迫力がありません。
口の中が黒いので成鳥です。
カイワレ大根の生長【早回し映像】
2014年4月下旬〜5月上旬
ホームセンターで買ってきたカイワレ大根の種¥100円を撒いてみました。
ありあわせの入れ物(DVDスピンドル容器を再利用)にスポンジを敷き、種子を撒いてから水を含ませました。
発芽するまでは遮光します。
(発芽の様子も微速度撮影したかったのですが、赤外線の暗視カメラが無いので毎日1回写真に撮っただけ。)
3日目から明るい所に移し、5分間隔のインターバル撮影で芽生えの生長を記録しました。
光に当てると双葉が緑色になり、光合成で茎も急速に伸びていきます。
写真のEXIFから撮影時刻を焼き込む方法を最近覚えたので、デジタル時計を横に置いて写しこんだのですけど要らなかったですね。
むしろ温度計を置けばよかったかもしれません。
早回し映像で見ると、植物のダイナミックな動きに驚かされます。
微速度撮影の定番ネタですけど、植物は決して「静物」ではなく、「動物」であることが実感できます。
カイワレ大根を初めて育ててみましたが、良い経験になりました。
スポンジの裏側まで根が伸びていました。
残念ながら収穫量は大したことなくて、ラーメンのトッピングにしたら僅かひと摘みでした。
大量生産で売られているカイワレ大根がいかに安いか、実感しました。反省点としては、明所に移すタイミングが早過ぎたことと、私の水やりが足りなかったかもしれません。
『科学のアルバム:植物は動いている』によれば、
ダイコンの苗も太陽の方向へ動きます。光の来る反対側の茎の方が早く生長します。そのため、茎は光の方向に曲がります。(p13より)今回は撮影のため蛍光灯で同じ角度から終日照らし続けましたが、次回は自然光で観察してみたいです。
生長運動。茎は光の方向に伸び、根は反対の方向に伸びる。(p42より)
映像に登場する蜂について
昨年秋に回収したエントツドロバチ(Orancistrocerus drewseni)の竹筒トラップを室内に保管して前蛹を越冬させたら、ゴールデンウィーク中に成虫♀が泥巣から羽化しました。
水耕栽培の容器から水分を舐めに来たようです。
2014/05/19
ハンノキの蕾を採食するヤマガラ(野鳥)
2014年4月下旬
里山で道端の柱?の天辺でヤマガラ(Parus varius)が鳴いていました。
群れの仲間の姿は見えませんが、鳴き交わしているようです。
すぐ近くの枝に飛び移り、(おそらく撮影する私に対して)警戒声を発し続けています。
やがて枝先に飛び移ってぶら下がり、アクロバチックな体勢で細長い実のような物を採食しました。
(手前の枝が邪魔でよく見えませんね…。)
樹種はハンノキでしょうか?
だとしたら採食メニューは実ではなく花穂の蕾になります。
採食中は鳴き止んでいます。
最後は杉林の方へ飛び去り、また鳴きました。
【追記】
ハンノキの花は(少なくとも平地では)3月には咲くので、この映像のヤマガラは、ハンノキの蕾ではなく花(が咲き終わった状態)に来る虫を捕食していたのかもしれません。
ヤマガラの鳴き声を声紋解析してみる
オリジナルのMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてから、鳴いている部分を切り出しスペクトログラムを描いてみました。
せっかく外付けのマイクを用いたものの、残念ながら鳴いている鳥までの距離がやや遠く、沢の流れ?のノイズも混入していて、下記の関連記事(2012年5月下旬)のようなきれいな声紋は得られませんでした。
▼関連記事▼
ヤマガラの警戒声♪を声紋解析してみる【野鳥】
オオカマキリ♀の歩行【ハイスピード動画】
2013年9月中旬
河川敷の縁石を歩くオオカマキリ♀(Tenodera aridifolia)を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
初めはカメラを凝視していたカマキリが警戒を解くと、風に揺れるように体を揺らしながら独特のリズムでぎくしゃくと歩行開始。
実は前方にトンボが止まっていたのですけど、忍び寄って狩りを行う前に飛んで逃げられました。
スローモーションにしたら何気ない歩行もドラマチックになるかな?と期待したのですがいまいち。
無駄にドラマチックなBGMを付ければまた印象が変わりますかね?
2014/05/18
桜の花とクマバチ♂の占有飛行
2014年4月下旬
川沿いの満開に咲いたソメイヨシノの下でキムネクマバチ♂(Xylocopa appendiculata circumvolans)が交尾相手の♀を待ち構えて停空飛翔していました。
ホバリングで完全には静止してくれないので、ピントを合わせる余裕がありませんでした。
雄蜂がここで待機しているということは、クマバチの♀が桜に訪花することがあるのかな?
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ハチ・アリ(膜翅目),
飛翔
桜の樹上で羽繕いするカワラヒワ(野鳥)
2014年4月下旬
カワラヒワ(Carduelis sinica)が満開に咲いた桜の枝に止まって羽繕いしていました。
ここを縄張りにしているヒヨドリ(うるさく鳴いてますね)に追い払われたのか、すぐに鳴きながら飛んで逃げました。
吸蜜(盗蜜?)シーンを撮りたかったのに残念。
▼関連記事▼
桜の花蜜を吸うカワラヒワ(野鳥)
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