2012/04/21
雪山を走るニホンリスと残された足跡
2012年4月上旬
雪の積もった緩斜面でチョロチョロと走る小動物を発見。
少し遠いですが、ニホンリス(Sciurus lis)のようです。
大胆というか、こんな開けた場所(疎林)にも出て来るとは知りませんでした。
逆に言うと、危険を冒さなければならない程、森が分断されているのかもしれません。
ここは数年前に林が伐採された所です。
リスはすぐに杉林の中へ姿を消しました。
ニホンリスは北海道のシマリスとは異なり冬眠しません。
雪面に残された新鮮な足跡を調べにいそいそと登ってみました。
この日の雪質は湿った新雪で、残念ながら足跡はいまいち不明瞭。
それでも今後はアニマル・トラッキングでリスの足跡を見分けられる自信が付きました♪
例えば先月、雪道に残されていた小さな足跡はやはりニホンリスのものであると確信できました。
2012/04/20
カルガモの早朝散歩【野鳥】
2011年9月上旬
未だ薄暗い早朝の5時過ぎ。
前方で舗装路を何かがペタペタ歩き回っているので、目を凝らして見ると一羽のカルガモでした。
警戒しつつ私の横を足早に通り過ぎると、水田の方へ飛び去りました。
早起きは三文の徳。
2012/04/19
ネジロカミキリの飛び立ちをハイスピード動画撮影
2012年4月中旬・室温30℃@日向、23℃@日陰※
平地の道を歩いていたら目の前を虫が飛んで電柱に止まりました。
見慣れないツートンカラーのカミキリムシだったので、素手で捕獲してお持ち帰り。
調べてみると、タラノキなどを寄主とするネジロカミキリ(Pogonocherus (Eupogonocherus) seminiveus)と判明。
指先に乗せて飛び立つシーンをハイスピード動画(220 fps)で撮ってみました。
甲虫が畳んでいた翅を広げる様子は何度見ても格好良くて惚れ惚れします。
スローモーションをご堪能下さい。
明るい窓際で繰り返し接写すると、必ず日光の方へ向き直って(定位して)から翅をパカッと広げて飛び立ちました。
どうやら正の走光性があるようです。
(映像で影の向きを見ればお分かりかと思います。)
空中を飛んでいるシーンをハイスピード動画で撮るには広角レンズが必要かな?
※ 手乗り状態なので、カミキリムシの体感としては室温よりもむしろ人肌に近い温度だったと思います。
鞘翅は単純なツートンカラーではなく細かな模様がありました。体長~7mm |
2012/04/18
キジ♂の縄張り宣言と母衣打ち♪を声紋解析してみる【野鳥】
2012年4月上旬・気温3℃
日の出直後の早朝に♂のキジ(Phasianus versicolor)が早春の残雪を歩いてこちらにやって来ました。
雪原で立ち止まり辺りを油断なく見回します。
蹴爪が鋭いですね。
少し歩くと断続的に縄張り宣言の示威行動を三回披露してくれました。
合間に少し羽繕い。
実は遠くで別の♂が鳴いている声がかすかに聞こえます。
ライバルのアピールを耳にすると、この♂は対抗心を剥き出しにします。
伸び上がるようにケンケーン♪と鳴いてから激しい羽ばたき(母衣打ち、ほろ打ち、ドラミング)とワンセットで行います。
♂は木霊のように互いに鳴き交わし縄張りを宣言します。
雉も鳴かずば撮られまい。
声紋解析
この動画の音声を声紋解析してみました。
第一声の縄張り宣言を抜き出したスペクトログラムがこちら。
ケンケーン♪という爆発的で力強い雄叫びとそれに続く母衣打ち(ドラミング)が声紋に現れています。
データの高周波数域に不自然な上限(~15500Hz)があるのは、内蔵マイクの性能がいまいち悪いせいか、カメラの仕様で音声をAC3形式(lossy codec)で非可逆圧縮しながら録音したせいで非可聴域の情報が失われたと思われます。
動画撮影の際に音声だけ非圧縮(または可逆圧縮)で録音できるオプションがあると良いのですが。
そしてこちらが第二声のスペクトログラム。
最後の第三声。
こうして並べて見ると、特徴的な声紋パターンに再現性がありますね。
【参考】
『野鳥を録る』p205に掲載された声紋の例では、キジがケンケン鳴いた声の後、0.3秒間に4回翼を体に打ちつけてドドドと低い音を出していることが読み取れます。
声紋として可視化する利点の一つとして、このように時間を計って正確にカウントすることが出来るのです。
2012/04/17
ミカドトックリバチ♀が蟻地獄の巣穴に…
2011年9月中旬
神社境内の床下でミカドトックリバチ♀(Eumenes micado)が巣材用にせっせと採土していました。
ここは小石だらけですけど乾いた土が一面にあり、あちこちにアリジゴク(種名不詳)が摺鉢状の巣穴を作っています。
ハチが低空飛行で場所を変えた際にアリジゴクの巣穴で足を滑らせ転がり落ちてしまいました。(@0:20)
瞬間的に脚をアリジゴクの毒牙に噛まれるかと期待したのですが、何事もなかったように作業を続けます。
体格に差があり過ぎて、きっと勝負になりませんね。
【追記】
当初はろくに調べずムモントックリバチと表記していたのですが、ミカドトックリバチの誤同定でした。訂正します。
Labels:
クサカゲロウ・ウスバカゲロウ(脈翅目),
ハチ・アリ(膜翅目),
造巣
2012/04/16
鳴きながら木を突ついて回るアカゲラ♂【野鳥】
2012年3月下旬
里山の雑木林で鳴き声を目当てに樹冠を探すと運良くアカゲラを発見。
啄木鳥が実際に木を突ついて回る採食行動を撮れたのはこれが初めてです♪
たまたま近くに立っていた杉の木に身を隠しつつカメラを向けました。
このアカゲラは後頭部に赤いベレー帽を被っているので♂。
(♂を見つけたのも初めて♪)
キョッキョッ♪と断続的に鳴きながら背の高い落葉樹(イタヤカエデ)の幹を下り採食行動しています。
コツコツと木を突つく音(ドラミング)は遠くてこちらまで聞こえません。
鳴きながら幹を上下し、飛んで隣の枝に移動しました。
個人的に驚いたのは、アカゲラが頭を上にした姿勢のまま幹を小刻みに跳び下りる移動法です。
上へ上へとピョンピョン跳んで登るのは良いとして、下りも足元をろくに見ないで降りていくのです。
硬い尾羽の先を幹に押し付けて、両脚と尾羽の3点でうまく体重を支えているのでしょう。
木の幹にしかりと掴まるために、キツツキは足指が前2本、後ろ2本に分かれているそうです。
(『鳥のおもしろ私生活』 p188 より)
やがて幹のある場所に狙いを定め突つき続けます。
掘削した木屑が飛び散るのが見えます。
枝をピョンピョン跳んで登ってはあちこちで幹を試し堀りしています。
しばらく同じ場所を突ついてみたものの、諦めたのか幹を下りました。
短く飛んで隣の枝に移動すると、疲れたのか幹に止まって小休止。
再び幹を登り始め、背側の模様もばっちり披露してくれました。
観察を続けているとアカゲラの動きが無くなってきたので、ここを塒にするのだろうか?と思い始める。
油断していたら隣の森に飛び去る姿を撮り損ねてしまいました。
樹の中に穿孔した獲物(カミキリムシの幼虫など)を引き摺り出して捕食する様子は今回残念ながら観察されませんでした。
※
細かく映像を編集する暇が無いので、同一個体を長々と撮った素材を繋げただけです。
2012/04/15
キジ♂の早朝散歩と青菜採食【野鳥】
2012年4月上旬
晴れた早朝にキジが縄張り宣言で鳴く声がします。
一羽のキジ♂が残雪を踏みしめ、どんどんこちらに歩いて来ます。
舗装された駐車場を早足で駆け抜け、一段下の菜園に飛び降りました。
ようやく雪が消えつつある畑で青菜を少し摘み食いしてから物陰に消えました。
朝食メニューはカブの葉でした。
撮影中は鳴かず飛ばず。
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