2023/08/05

冬毛のホンドテンが夜に出歩く雪山のスギ林道【トレイルカメラ:暗視映像】

 




2022年12月下旬~2023年1月上旬 

根雪が積もった里山のスギ林道に設置した自動撮影カメラに写ったホンドテンMartes melampus melampus)の記録です。


シーン1:12/30・午後16:51・気温-2℃・(@0:00~) 
日の入り時刻は午後16:32。 
雪が降る晩に冬毛のテンが新雪の林道を左から右へ元気に走り去りました。 


シーン2:12/30・午後18:11・気温-2℃・(@0:07~) 
1時間20分後に、テンが再登場。 
低温下ではどうしてもカメラの起動が遅れがちです。 
前回と同じく左から右へ新雪の林道を駆けて行きます。 
同一個体が縄張りをぐるっと一周して戻って来たのか、それとも別個体なのでしょうか? 


シーン3:12/31・午後19:40・気温-1℃・(@0:14~) 
翌日の晩にも、小雪がちらつく中をホンドテンが登場。 
テンは雪道でも足取りが早く、カメラの起動が間に合いません。 
今回も左から右へ小走りで通り過ぎました。 

スギ樹上からの落雪で、雪面が荒れています。 
道端に突き刺さっていたスギの落枝(カモシカがよく眼下腺マーキングしていた対象物)はほとんど雪に埋もれてしまいました。 

夏にホンドテンはほとんど写らなかったのに、冬になると頻繁に出没するようになったのが不思議です。 
積雪期は頑張って行動範囲を広げないと獲物が捕れないのかな? 


シーン4:1/4・午後17:21・気温-4℃・(@0:22~) 
日の入り時刻は午後16:36。 
年が明けた晩に雪が降っています。
左から登場したテンが雪道を歩いても、足が雪の中にあまり潜りません。 
ということは、クラスト凍結した雪面に薄っすらと新雪が積もっているようです。 
雪面にテンの足跡が残ります。 


最後にホンドテンの雪道歩行(走行)を1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:31~) 



雪上のタヌキ溜め糞に群がるフユユスリカ?の謎

 

2022年12月下旬・午後14:00頃・晴れ

スノーシューを履いて山麓近く(標高〜320m地点)のスギ植林地を探索していたら、ザラメ雪の上にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場opを新たに見つけました。 
周囲の雪面にはスギの落枝や落ち葉が散乱していて、タヌキの足跡も多数残っていました。
新鮮な糞の中に植物の種子が少し混じっています。 
糞の下の雪が少し溶けて、雪を茶色に染めています。 
スギ林床には日がほとんど射さないので、太陽熱ではなく排泄直後の糞の体温のせいで雪が少し溶けたのだと思われます。 

この日は他の地点の溜め糞場も見て回ったのですが、根雪が積もった後なので、糞虫類はおろかハエ類も全く来ていませんでした。 
ところが、ここではタヌキの糞塊にユスリカの仲間が数匹集まっていたので、非常に驚きました。 

このユスリカは、獣糞の表面から吸汁しているのでしょうか? 
口元をマクロレンズで接写すべきでしたね。 
平凡社『日本動物大百科9昆虫II』を紐解いてユスリカ類について調べると、
成虫は摂食をしないものと考えられていたが、花の蜜の吸汁、飼育下で蜂蜜溶液などをなめるという事実の観察から、この考えは訂正された。実際、成虫の口器の形態は、液状の物質を摂取していることを明確に裏づけている。(p126より引用)
動画を注意深く見直すと、糞上を歩き回るユスリカが先の尖った腹端をチョンチョンと糞に付けていました。 
ユスリカ♂の触角はブラシ状に発達しているはずですから、♀が産卵しているのだと謎が解けました。 
孵化した幼虫が冬の間にタヌキの糞を食べてゆっくり育つのでしょう。

溜め糞の周囲の雪面を徘徊する個体もいますが、雪上は気温が低くて風もやや強いので、飛べないようです。 
現場で気温を測るべきでしたね…。 
厳冬期の雪上生活に適応するために翅を退化させた昆虫もいますけど、今回見つけたユスリカには翅があるので、晴れて暖かい日には普通に飛び回るのでしょう。

ネット検索で調べてみると、フユユスリカ属という名前からして魅力的なグループがいるそうです。

参考サイト:
フユユスリカは、フユユスリカ属に分類される体長4~5mmほどの小さなユスリカの仲間で、名前のとおり、冬になると川から羽化して成虫となります。

近藤繁生「深泥池のビワフユユスリカ(新称) Hydrobaenus biwaquartus について」ため池の自然 No. 37(2003) によると、
フユユスリカは、エリユスリカ亜科フユユスリカ属Hydrobaenus に含まれるユスリカで、わが国では、現在およそ30種の成虫が記録されている(佐々, 1998) が、幼虫については 4 種が知られているにすぎない(山本, 2001)。本属の幼虫は一般的に貧栄養の湖や河川の沿岸帯に生息し、休眠のため 2 令で繭を形成することが知られている。

 

ただし、今回はユスリカを採集してないので、しっかり同定した訳ではありません。
雪国の冬季(積雪期)に見かけたからと言って、フユユスリカの一種とは限らない? 
他の季節にタヌキの溜め糞場でユスリカを見かけないのは、一体なぜでしょう? 
ハエ類など優占種に追い払われてしまうのかな? 
フユユスリカが特に耐寒性を獲得した秘密も不思議です。 
捕食者(捕食性昆虫)の居ない冬季は生存に有利なのでしょう。 

ここ数年、タヌキの溜め糞場に集まる虫たちを重点的に観察してきたので、当地で見れる登場メンバー(「うんちレストラン」の常連客)はほぼ見尽くしただろうという自負がありました。 
それでもなお、観察する時期や時間帯を変えれば驚くような発見が未だ残っていて、自然観察は奥が深いとつくづく痛感しました。 

後日、この地点にトレイルカメラを設置して、本当にタヌキが排便に通ってきていることを確かめました。 









【追記】
どうやらタヌキ以外の動物の糞にも集まるようです。


2023/08/04

堅果給餌場の近くに野ネズミの巣穴を見つけた!

 



2022年12月中旬・午前11:30頃・晴れ 

これまで山林の斜面に立つカラマツの根元に様々な堅果(ミズナラのどんぐり、オニグルミ、クリ)を給餌して、野ネズミ(ノネズミ)が貯食のために持ち去る様子をトレイルカメラで記録してきました。 
餌場から堅果を運んで行った野ネズミがときどき左斜面のシシガシラ群落の下に隠れて長居してました。 
どうやら巣穴(または隠れ家)がありそうなので、その辺りを探してみることにしました。 

シシガシラ(常緑のシダ植物)を掻き分けながら斜面を探すと、野ネズミが食べ残したミズナラ堅果が転がっていました。 
コナラシギゾウムシ幼虫による虫食い穴(脱出痕)のあるドングリで、野ネズミが殻を割って中身を食べた後の半分だけが残されていました。 
これは以前、私が給餌場に置いたドングリのひとつでしょう。 (カラーペイントで目印をつけておけば良かったですね。)

さらに地面の落ち葉をめくると、すぐ近くに野ネズミの巣口を発見できました。 
指を差し込んで探っても、坑道(トンネル)は深そうです。 
奥に野ネズミが貯め込んだ堅果類や巣材(断熱材)の落ち葉が詰め込まれているかどうか、巣穴の発掘調査をしたいところです。 
迷った挙句、結局諦めました。 
私は独学で野ネズミを調べているので、巣穴を掘るのも全く初めてです。
発掘作業のノウハウを知りません。 
諦めた理由のひとつは、 掘る道具(移植ゴテ)を何も持ってこなかったからです。 
コロナ禍が収まっていないので、野生動物からヒトへの万一の病原体感染(スピルオーバー)を予防するために、ゴム手袋やマスク、ゴーグルなどを着用すべきかも?と土壇場で躊躇してしまいました。 
巣穴を暴いてしまうと野ネズミが引っ越してしまい、トレイルカメラに写らなくなってしまうはずです。
 
それでも今思うと、やはり思い切って棒で掘り返してみるべきでしたね…。 
ファイバースコープがあれば、巣穴の中の様子を非侵襲的に撮影することも可能かもしれません。 
根雪が積もる前の最後の観察となりました。

オオハンゴンソウの花で採餌するセイヨウミツバチ♀

 

2022年8月上旬・午前10:55頃・くもり 

山麓の農村部の農道沿いに繁茂するオオハンゴンソウの大群落でセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。 
吸蜜する蜂をよく見ると、後脚の花粉籠に橙色の花粉団子を満載しています。 
風揺れが激しくて、虫撮りには悪条件でした。 


関連記事(6年前の撮影:花粉籠は空荷)▶ オオハンゴンソウの花蜜を吸うセイヨウミツバチ♀ 


オオハンゴンソウは迷惑な特定外来植物です。 
帰化&外来植物 見分け方マニュアル950種』によると、
・本種は無融合性生殖を行う。つまり花粉を受粉しなくとも(花粉を出す前からすでに)子房が膨らみ、種子の形成を始める。細胞分裂の気軽さで増殖できるのだ。 
・地下に栄養貯蔵器官をもつため、根こそぎ除かないと再生する。 (p728、p730より引用)

2023/08/03

根雪の積もったスギ林道を夜な夜なパトロールするニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年12月中旬~下旬

根雪の積もった里山のスギ林道をニホンカモシカCapricornis crispus)が往来する様子をまとめました。 


シーン1:12/15・午前2:06・気温-3℃・(@0:00~) 
積雪は未だそれほど深くありませんが、乾いた(サラサラの)新雪です。 
雪が降る夜中にカモシカが雪道を右から歩いてきたのに、カメラの起動が遅れました。 
背中の毛皮が白い雪だらけで、しかも少し凍っているようです。 
画角外のスギ落枝で立ち止まり、おそらく顔の眼下腺をゴシゴシと擦り付けてマーキングしたようです。 
そのまま左へ立ち去りました。 


シーン2:12/15・午前2:55・気温-3℃・(@0:27~) 
48分後に、左から登場しました。 
同一個体が戻ってきたのかと思いきや、毛皮に雪が付着していないので、おそらく別個体のようです。
 (縄張りを動き回って体が温まり、毛皮の雪が溶けたのかもしれません。) 
道端のスギ落枝は素通りして、林道を右へ歩き去りました。 
雪が静かに降り続いています。 


シーン3:12/15・午後21:51・気温-2℃・(@0:38~) 
約19時間後の晩、林道に雪の積もって前の足跡が消されてしまっています。 
カモシカが左から右へ通り過ぎ、スギ落枝は素通りしました。 
背中に小さな氷の塊が付着しています。 
相変わらず、ちらちらと雪が降っています。 


シーン4:12/18・午後22:31・気温-5℃・(@0:51~) 
最低気温を更新しました。 
こんな過酷な条件でも律儀に録画してくれるトレイルカメラが素晴らしい。 

雪がちらつく晩に深雪が積もった林道を右からやって来ましたが、カメラの起動が遅れました。 
乾いた深雪をラッセルしてきた跡が残ります。 
カモシカの毛皮は全身雪まみれです。 
道端のスギ落枝で立ち止まり、どうやら眼下腺マーキングをしたようです。 


シーン5:12/20・午後22:43・気温-2℃・(@1:14~) 
左から来たニホンカモシカがスギ落枝をスルーし、そのまま右へ通り過ぎました。 
乾いた新雪をラッセルして行きます。 
雪は降り止んでいました。 


シーン6:12/21・午前3:21・気温-2℃・(@1:29~) 
雪面のあちこちがクレーターのように凸凹なのは、常緑のスギ樹上からときどき一気に落雪するからです。 

晴れた深夜にカモシカが画面左外のスギ落枝で立ち止まり、眼下腺マーキング。 
尻だけが雪まみれでした。 
その後は、そのまま左へ立ち去りました。 


シーン7:12/22・午後17:32・気温0℃・(1:47~) 
日の入り時刻は午後16:27。 
日が暮れた晩に珍しくガス(霧)がかかっています。 
(カメラのレンズが曇っているだけ?) 
深雪の林道をカモシカが右から来たのに、またもやカメラの起動が遅れました。 
道端のスギ落枝で立ち止まり、眼下腺マーキング。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施して、暗視動画を明るく加工しています。 


どうやらカモシカが右から登場するときにはカメラの起動が遅れる癖があるようです。 
トレイルカメラの起動が遅れがちな理由としては、低温でどうしても乾電池の電圧が下がってしまうことがまず考えられます。 
もうひとつ思いついたのは、雪国で暮らす野生動物は冬毛の毛皮の断熱効果が高いために、体温をセンサーが検知しにくいのかもしれません。 
サーモグラフィカメラで撮影してみたくても、高嶺の花です。
トレイルカメラを設置した直後に自分で動作チェックしてみると、防寒具を着込んでいると(素肌を露出した部分が少ないと)確かにセンサーが検知しにくいようです。



 

クマイチゴの葉から飛び立つセスジスカシバ♀(蛾)

 

2022年9月中旬・午後12:50頃・晴れ 

里山の急斜面をつづら折れで登る山道の傍らで、クマイチゴの葉表の縁にセスジスカシバ♀(Pennisetia fixseni fixseni)が乗っていました。 
 
触角の形状から♀と見分けられます。 
セスジスカシバ幼虫の食草はバラ科のキイチゴ類なので、♀が産卵していた可能性が高いです。 
横からではなく背側から撮ったので、残念ながら産卵姿勢かどうかはっきり見えませんでした。 
撮影後に葉をめくってみて、裏面に卵の有無をチェックすべきでしたね。 
実際に、セスジスカシバ♀が居た葉には虫に大きく食害された跡(食痕、虫食い跡)が残っていました。 
母親の立場になって考えると、虫食いの無いきれいな葉(餌資源として質の高い葉)に産卵した方が孵化してくる幼虫のためになる気がするのですけど、この♀個体は無頓着でした。

カメラを近づけたら警戒し、飛んで逃げました。 
かすかに聞こえる羽音も蜂のような重低音でした。
キイロスズメバチにそっくりなベーツ型擬態をした昼行性の蛾ですから、こんな虫が飛んで向かってきたら、多くのヒトは怯んでしまうはずです。
見た目(視覚)だけでなく羽音(聴覚)でもハチに似せているのは興味深いですね。 
翅の形態を似せれば、自ずと羽音も似てくるのでしょうか? 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

※ 羽音♪が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


関連記事(同時期の撮影)▶ 飛べ!セスジスカシバ♂(蛾) 

2023/08/02

雪の積もったスギ林道を夜に通る冬毛のニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年12月中旬~下旬 

里山のスギ林道にも遂に根雪が積もりました。 
雪道を夜な夜な通過するニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)をまとめました。


シーン1:12/19・午後22:28・気温-5℃・(0:00~) 
サラサラの深雪に覆われた林道を真っ白な冬毛のノウサギが左から右へピョンピョン跳んで横切りました。 
新雪の雪面には野ウサギ特有の足跡が残ります。 


シーン2:12/20・午前3:10・気温-5℃・(0:06~) 
4時間42分後、日付が変わった深夜に野ウサギが再登場したのに、カメラの起動が遅れました。 
冬の夜は低温で乾電池の電圧が低下しがちなので、仕方がありません。 
雪が降る中、ニホンノウサギが雪道を右から左へ通り過ぎました。 
個体識別ができていないので、さっきの同一個体が戻ってきたのかどうか、不明です。 

ちなみに、現場は鬱蒼と育ったスギ植林地の林床なので、常緑の枝葉によって降雪がかなり遮られています。 
したがって、実際はもっと激しく雪が降っていると思われます。 
スギの枝葉に積もった雪がときどきドサッと一気に落ちてきます。 


シーン3:12/26・午後19:56・気温-2℃・(0:13~) 
雪は降っていませんが、スギの樹上から大量の落雪があったようで、雪面は固そうです。 
ニホンノウサギが左から右へ通り過ぎても、雪面に足跡が残りません。 


最後に、ニホンノウサギの跳躍シーン3日分を1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 (0:21~) 


※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。 



脱糞中のヤマナメクジを裏返してみる

 

2022年9月中旬・午後13:50頃・くもり 

低山の尾根道でヤマナメクジMeghimatium fruhstorferi)を発見。 
黒っぽい個体でした。 
辺りの地面を這い回った軌跡として、体表から分泌される粘液がカピカピ(テカテカ)に乾いたまま残っていました。 
現場では気付かなかったのですが、動画をよく見ると、頭部の横から金魚のフンのような細長い糞がニョロニョロと伸びていました。 
脱糞シーンを微速度撮影すれば面白そうです。 

採寸した後で定規を使ってヤマナメクジを仰向けにひっくり返すと、腹面は白色でした。 
この個体はなぜか動きがひどく鈍く、自力で起き上がろうとしません。 
2か月前に出会った個体とは大違いです。 
ナメクジも擬死するのかな? 

関連記事(2か月前の撮影):▶ 仰向けにしたヤマナメクジが起き上がるまで

採集して飼育してみようか迷ったのですけど、暑い時期だと家に持ち帰るまでに衰弱しそうで諦めました。 


2023/08/01

河畔林の溜め糞場へ排便に通うホンドタヌキ:2022年12月上旬~中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年12月上旬~中旬 

河畔林の溜め糞場rvに単独で通ってくるホンドタヌキNyctereutes viverrinus)をまとめました。 
個体識別できていないので、計何頭が写っているか分かりません。


シーン1:12/5・午前03:45・(0:00~) 
カラスに悪戯されたのか、トレイルカメラが変な角度にずれています。
画面下端のやや左寄りの林床に黒々と写っている領域が溜め糞です。 
みぞれの降る未明に、タヌキが地面の匂いを嗅ぎながら、溜め糞場rvからゆっくり立ち去りました。 


シーン2:12/8・午前5:38・(0:19~) 
小雨の降る夜明け前に来たタヌキがおそらく脱糞中だったのに、カメラの電池切れで録画が打ち切られてしまい残念無念。 


シーン3:12/12・午前4:53・(0:28~) 
カメラの設置アングルを改善しました。 
夜明け前にタヌキが来たものの、右の溜め糞Rをチェックしただけで、排便せずに立ち去りました。 

そろそろ林床に根雪が積もります。 
ホンドタヌキはエゾタヌキと違って冬ごもりをしません。

つづく→

ハリギリ倒木の縦溝に卵を産み付けるミカドフキバッタ♀

 

2022年8月下旬・午後12:45頃・くもり 

里山の斜面に倒伏したまま放置されたハリギリ(別名センノキ)巨木の幹に2匹のミカドフキバッタ♀♂(別名ミヤマフキバッタ;Parapodisma mikado)が乗っています。 
よく見ると、ハリギリの樹皮に特有の縦に裂けたような深い溝に腹端の産卵管を挿し込んでいました。
1匹目♀aは、左の触角が途中から欠損している個体でした。 

 
ハリギリの大木は樹皮が苔むしているために、溝の中は適度に湿り気がありそうです。 
孵化したミカドフキバッタの幼虫は倒木の材を食べるはずがないので、すぐに自力で分散して周囲の草を適当に食べるのでしょう。 
通常フキバッタ類の♀は地中に穴を掘って産卵するぐらいですから、 母親♀は幼虫の食草・食樹に直接産卵するのではなく、とりあえず安全に孵化できそうな場所に卵を産み付けているだけなのでしょう。 


関連記事(同所で約2週間前の撮影) ▶:ハリギリ倒木の幹の縦溝に産卵するミカドフキバッタ♀の群れ


2023/07/31

裏庭で胡散臭そうに出迎えるイエネコ(キジトラ去勢♂)

 

2022年6月中旬・午前13:40頃・晴れ 

田舎の民家の裏庭でイエネコFelis silvestris catus)が小径で立ち止まり、怪訝そうな顔つきで私を見上げています。 
キジトラの去勢された♂でした。 
どうも私を待ち伏せしていたようで、小径に腰を落として座り込んでしまいました。 
こちらを見向きもしませんが、耳は油断なくピンと立てています。 
鼻面が泥で汚れているのは、直前まで穴を掘ってモグラや野ネズミを探していたのかな? 

猫に構っている暇が無かったので、動画を撮りながら横を通り過ぎようとしたら、逃げ出しました。

川岸の倒木に並ぶカワウの群れ(野鳥):羽繕い、羽根乾燥、座位休息、脱糞、助走、飛び立ち

 

2022年10月下旬・午後12:00頃および午後14:25頃・晴れ 

川岸の倒木に並んで止まっているカワウPhalacrocorax carbo hanedae)を対岸から忍び寄って撮影してみました。
全身が黒い羽毛の個体は成鳥で、首や胸に白い斑模様がある個体は若鳥です。 
各々が止まり木でのんびり羽繕いしたり、座って休んだりしています。 
その場でバサバサと羽ばたいて水気を切り、翼を大きく広げて日光浴で乾かす個体もいます。 

止まり木からカワウはときどき白い液状便を勢いよく川に放出します。 
カワウの糞で白濁した水が川面を漂い、下流へゆっくり流れていきます。(水洗トイレ) 

危険に敏感な(臆病な)カモ類(カルガモやマガモなど)が対岸に潜む私にいち早く気付いて、川から逃げ出しました。 
カワウはやや鈍感らしく、カモ類の大騒ぎでようやく警戒し、次々と逃げ出しました。 
低い止まり木から続々と川に飛び降りると、川面を騒々しく走り回ります。 
潜水に特化した体形のカワウは離陸するのが苦手で、いきなり空中に飛び立つことはできません。
長い距離を助走する必要があるのです。 
羽ばたきながら両足を揃えて跳ぶように川面を走ります。 

脱糞および飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

2023/07/30

ロータリー除雪車による雪かき作業【HD動画&ハイスピード動画】

 

2022年1月上旬~1月中旬~2月下旬 

暑中お見舞い申し上げます。
あまりにも暑いので、少しでも涼しげな動画をお届けします。 

生き物を撮りたくても、雪国の冬は被写体がどうしても減ってしまいます。 
無聊を慰めるために、ロータリー除雪車が雪を跳ね飛ばす様子をハイスピード動画で撮りためてみました。

 

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