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2026/01/13

秋に縄張り争い中のモズ♀があちこちで餌乞いする謎(野鳥)宥和の転移行動?

 

2024年10月上旬・午後12:00頃・くもり 

住宅地の電線に留まっているモズ♀(Lanius bucephalus)を見つけました。 
小声で鳴きながら半開きの翼を震わせています。 
てっきり「餌乞い」だと思って撮り始めたら、すぐに飛び去ってしまいました。 

モズ♀は庭木のケヤキの細い梢に留まり直していました。 
そこでも餌乞いしています。 
近所から人工的な騒音(草刈り機?)がヴーンと絶え間なく鳴り響くせいで、肝心のモズ♀の鳴き声がかき消されてよく聞き取れません。 
止まり木からすぐにまた左に飛び去ると、キーキーキー♪というけたたましい警戒声やギチギチギチ…♪という高鳴きが聞こえます。 

次は民家の屋根の角に留まっていたモズ♀を撮ります。 
胸の羽毛が秋風で逆立つようになびいています。 
ここでもモズ♀は翼を少しだけ広げて小刻みに震わせていました。
餌乞いしながら小声でキチキチキチ…♪と鳴いているようですが、近所の騒音が恨めしいです。 
モズ♀は屋根から手前に飛び降りて見失ったのですが、直後にチュチュン、チュチュン♪と大声で鳴く声が聞こえました。 (ハクセキレイっぽい鳴き声ですが、もっと力強い。) 

左に流し撮りすると、モズ♀は近くの電線に留まり直して、尾羽根を上下に振っていました。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
モズ♀が止まり場所をあちこち変えながら、半開きの翼を震わせて餌乞いしていました。 
小声で鳴いているようですが、威勢のよい「秋の高鳴き♪」(縄張り宣言)ではありません。 
近所から飛来した別個体のモズと縄張り争いになったのですけど、モズの動きが激しすぎたり周囲の障害物に遮られたりして、残念ながら動画では撮り損ねました。
喧嘩相手の性別は不明です。 
時期的にも文脈的にもモズ♀が餌乞いするのは変なので、解釈に困ります。 

関連記事(3、11年前の撮影)▶ 


Perplexity AIを相手にブレインストーミングしてみました。 
​まずは求愛給餌の可能性を検討します。

モズの求愛給餌の時期

  • モズ(Lanius bucephalus)の本来の求愛給餌は、「産卵前~産卵期」に集中することが知られており、これは一般に春の繁殖期(3〜5月頃)にあたります。bird-research

  • 一方で、オス・メスとも繁殖地周辺への到着は9〜10月とされ、到着後すぐにさえずりやテリトリー形成、メスによるオス選択(さえずり・貯食などに基づく)が始まるとされています。sciencedirect

10月上旬の行動の位置づけ

  • 10月上旬は多くの地域で「越冬・繁殖テリトリーの確立」や将来のつがい形成に向けた段階であり、厳密な意味での産卵直前の求愛給餌期ではありません。sciencedirect

  • とはいえ、オスがメスに餌を渡す行動自体は「つがい形成やメスの質量維持」という機能もあり得るため、早い時期に類似行動が出ても行動学的には不自然とは言えません。bird-research+1

メスの「催促鳴き」の可能性

  • モズの求愛給餌の機能に関する研究では、「給餌頻度=メスのコンディション・産卵数」に関わることが示されていますが、メスの明確な「餌ちょうだい鳴き」の季節変化や発現時期について、詳細な報告はほとんどありません。core+1

  • したがって、10月上旬に止まり木のメスが鳴いてオスからの給餌を促しているように見えたとしても、

    • 繁殖直前の典型的な「求愛給餌催促」とは限らず、

    • テリトリー内での接近要請・ペア維持・優位確認など、より広い「社会的コンタクトコール」の一種として解釈する方が無難です。global+1

現場での判断のポイント

  • 10月上旬であれば、「将来の配偶者候補との関係構築の一環としての餌渡し」にメスが反応して鳴いている可能性はあり得るが、「典型的な繁殖期の求愛給餌催促」と断定するのは慎重に、というのが妥当だと思われます。bird-research+1


次に、モズの幼鳥が親鳥から給餌してもらおうと餌乞いしている可能性を検討します。

10月上旬に止まり木で餌乞いをするモズが幼鳥の可能性は極めて低いです。zukan+2

モズの繁殖スケジュール

モズの繁殖は低地で2月下旬開始、産卵後15日前後で孵化、抱卵14-16日、巣立ちまで孵化後約14日で、5月頃に雛が独立します。 高原地帯でも5月開始のため、10月上旬まで幼鳥が親から給餌を乞う段階は終了しています。wikipedia+1

巣立ち後の給餌依存期間

巣立ち後、幼鳥の親からの給餌は1週間程度続き、(中略)モズでは家族生活期が短く、10月には自立済みです。 10月上旬の観察は、遅くても夏生まれの幼鳥が数ヶ月経過した後で、餌乞いは行われません。academic.oup+3youtube

観察時の識別ポイント

幼鳥は成鳥より地味で鱗状斑点が目立ち、餌乞い時は翼震わせ高音の持続コールを発しますが、10月ではこうした行動は稀です。 



縄張り争い時の転移行動として、餌乞い行動が発動した、という仮説を思いつきました。

闘争時の転移行動(displacement activity)として、餌乞い様の翼震えや鳴きがモズで発動する可能性はあります。midorinotori+1

転移行動の概要

鳥類の縄張り争いや緊張状態では、feedingやbeggingに似た無関係な行動がストレス緩和として現れます。モズの場合、求愛給餌時のメスが翼を小刻みに動かして幼鳥様のポーズを取る報告があり、これが闘争時の興奮で類似発現するケースと一致します。zukan+1

モズ特有の文脈

10月上旬の縄張り争いで♀or幼鳥風の個体が興奮して翼震わせ鳴くのは、純粋な餌乞いではなく、攻撃・逃避のジレンマ下での転移行動(例: preeningやsubordinate displayの変形)と解釈可能です。実際の求愛ディスプレイ動画でもメスが似た仕草を示します。youtubemidorinotori

観察確認のポイント

  • 継続性: 給餌が伴わず一時的なら転移行動濃厚。

  • 文脈: 相手が♂で追従・鳴き合いならペア形成の延長か。

  • 種内差: Shrike類で縄張り緊張時のbegging-like displayは知られています。zukan


10月上旬はモズが子別れして、親鳥が幼鳥を縄張りから追い出す時期なのでしょうか?

10月上旬はモズの子別れ時期が終わり、親鳥が幼鳥を縄張りから追い出す段階です。note+1

子別れのタイミング

モズの繁殖は低地で2-3月開始、巣立ちは4-5月頃で、幼鳥の給餌依存は巣立ち後1週間程度続き、夏の終わり(8-9月)までに親離れが完了します。秋深まる頃に一家が解散し、親鳥が高鳴きで縄張りを宣言して幼鳥を排除します。kobe-c+1

10月上旬の縄張り状況

10月は越冬テリトリー確立期で、北から渡来個体も加わり争いが激化します。親鳥は既に幼鳥を追い出し、単独または将来のペア候補と縄張りを守る行動に移行しており、観察されたような縄張り争いはこの文脈に合致します。hyogo-akashipark+2

行動の解釈ポイント

興奮時の翼震え・鳴きは、幼鳥排除後の縄張り防衛や新参者との対立で生じやすく、転移行動として餌乞い様に見えることがあります。幼鳥の可能性は低く、成鳥同士のテリトリー競合が妥当です。note


縄張り争いの転移行動として発動した餌乞い様行動は、相手をなだめるディスプレイなのでしょうか?


モズの縄張り争い時の餌乞い様翼震え・鳴きは、♀特有の♂をなだめるディスプレイ(submissive or appeasement display)として機能する可能性が高いです。midorinotoriyoutube

ディスプレイの役割

モズ♀は求愛期に♂へ向けて幼鳥様の翼震え(wing-quivering)と高音鳴きで給餌を促しますが、これが縄張り緊張時にも転移行動として発動し、攻撃を抑える社会的シグナルとなります。住宅地での連続移動は、テリトリー境界をなぞるパトロールや♂の追従誘導を示唆します。youtubemidorinotori

文脈的解釈

10月上旬の状況では、新規越冬ペア形成中の♀が縄張り争いで興奮し、♂を落ち着かせるためにこの行動を取ったと推測されます。成鳥♀の羽衣・移動パターンが幼鳥排除後を示し、特有の雌性ディスプレイに合致します。note+1



私は餌乞い様の行動に興味を持ち、その♀個体だけに注目して撮影していました。

いずれ別個体が飛来して、餌乞いしている個体に給餌するだろうと予想したからです。(♂から♀への求愛給餌、または親鳥から幼鳥への給餌)

したがって、縄張り争いの相手の性別は不明です。


相手の性別が不明な場合でも、観察された餌乞い様行動の解釈は大きく変わりません。global

相手不明時の行動文脈

縄張り争いの相手が♂か♀かは不明でも、10月上旬の住宅地で連続移動しながらの翼震え・小声鳴きは、テリトリー緊張下の転移行動(displacement activity)として成立します。相手が♂ならなだめディスプレイ、♀なら境界譲歩シグナルとして機能し、どちらも興奮抑制に寄与します。midorinotori+1

単独焦点観察の利点

あなたがその個体だけに注目したのは適切で、行動の詳細(翼の小刻み具合、鳴きのトーン変化、移動パターン)が捉えられたため、求愛・縄張り・転移のいずれかの複合ディスプレイと特定しやすいです。相手の不在が逆に「誇示パトロール」要素を強調します。note+1

改めて考えてみたのですが、縄張り争いの最中に「なだめのディスプレイ」なんかやったら、弱気と受け取られて強気の相手に負け、縄張りを失いそうですよね。


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2025/12/31

巣穴に近づいたホンドタヌキを睨みつけて巣穴から出てきて追い払うニホンアナグマ【トレイルカメラ】

 



2024年10月中旬・午後16:35頃・晴れ・気温18℃ 

ある日の夕方、平地の二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)に、ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が単独で現れました。 
獣道を右から元気に走ってきたタヌキが途中で立ち止まり、獣道の匂いを嗅ぎながら慎重にアナグマの巣口Lに近づきます。 
このときは珍しく空き巣(留守)ではありませんでした。 
巣穴の主であるアナグマが巣穴Lから顔を出し、2種が至近距離で対面しました。 
互いに吠えたり鳴いたりしないで黙って睨み合いをしてから、タヌキがすごすごと獣道を右へ引き返しました。
その後ろ姿をアナグマが見送ります。 
逃げるタヌキをアナグマが更に追いかけることはありませんでした。 


【考察】 
登場したアナグマとタヌキはおそらく普段から互いに顔見知りの「ご近所さん」なのでしょう。
敵対的・暴力的な本気の縄張り争いではなく、なんとも平和でのんびりしたニアミス行動(異種間の個体交渉)でした。 
アナグマは威嚇の唸り声一つ立てずに、巣口で睨んだだけで、タヌキはセットから退散しました。 
無駄な喧嘩は避けているのでしょう。
「同じ穴のむじな」と言われる2種間の微妙な友好関係?を伺わせる、結構重要なシーンが撮れました。
 

動画の冒頭で、タヌキがセットに到着する前から、アナグマの巣口Lから多数の小さな虫(おそらく穴居性カマドウマの幼虫)がピョンピョンと飛び出してきていることに注目しました。 
夜行性のカマドウマが巣穴から外へ自発的に出てくるにはまだ時刻が早い気がします。
そもそも今回トレイルカメラを起動させたのが誰なのか推理すると、次のような展開だったのではないかと想像しました。 
  1. タヌキとアナグマが夕方の林内で採食行動中に出会った。 
  2. 臆病なアナグマが警戒して逃げ出し、タヌキが追いかけた。 
  3. アナグマが慌てて自分の巣穴Lに飛び込んで避難、籠城。
  4. その動きにトレイルカメラのセンサーが反応し、録画開始。画面の手前(下)からアナグマが素早く入巣Lしたのなら、その瞬間をトレイルカメラが撮り損ねたのも頷けます。 
  5. 巣穴Lに居候していたカマドウマ幼虫の群れが、アナグマの入巣に驚いて、入れ替わるようにワラワラと巣口Lから外に出てきた。 
  6. 遊び半分で(調子に乗って)タヌキがアナグマの営巣地まで追いかけてきたものの、いざ巣口Lで主のアナグマと対面すると、心理的に形勢逆転。 
  7. すごすごと退散するタヌキの後ろ姿を、アナグマが見送った。 
これがもし逆の立場だったら、つまりタヌキの営巣地にアナグマが侵入したときに2頭がニアミスしていたら、タヌキの方が強気でアナグマを追い払ったと思われます。(ホーム&アウェイの心理)


2025/12/27

鳴きながら帆翔していた2羽のノスリが止まり木を巡って小競り合い(野鳥)

 

2024年7月下旬・午後14:20頃・晴れ 

ピーエ、ピーエ♪と甲高い声で鳴きながら、2羽の猛禽が郊外で青空に弧を描くように飛んでいます。 
上昇気流に乗った帆翔です。 
 クリやオニグルミなど大木の下に隠れながら撮影していた私の真上まで猛禽が偵察に来てくれたのですが、逆光でシルエットしか見えません。 
辛うじて翼下面の斑紋が読み取れ、トビではなくノスリButeo japonicus)と判明しました。 

スギ防風林の上空に移動してから、1羽がスギ高木の天辺に留まりました。 
すると、後から追いかけて来た個体が襲いかかって追い払い、入れ替わりで止まり木に着地しました。 
素人目には、本気の縄張り争いというよりも、遊びで軽く小競り合いをしていただけのように思いました。 
例えば、巣立った幼鳥が飛行練習をしたり遊んだりしているのかもしれません。 

入れ替わりでスギの梢に留まった個体が鳴き続ける様子をこの後、動画で記録しました。 

その後私は少し移動してから、止まり木から飛び立ったノスリが再びもう1羽と一緒に帆翔する様子を撮影しました。(@1:07〜) 
立ち去りかけた私の頭上をノスリが鳴きながら追いかけてきます。 
やはり近くに営巣木があるような気がしてなりません。 
だとすれば、親鳥をこれ以上刺激しないように、私は急いで現場から離れました。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

2025/12/10

リョウブの花で見張りクマバチを縄張りから追い払うキアゲハ夏型♂

 

2024年7月中旬・午後14:05頃・晴れ 

尾根道に咲いたリョウブキアゲハPapilio machaon hippocrates)の夏型♂が訪花していました。 
リョウブの花蜜を吸っているのかと思いきや、よく見ると口吻を伸ばしていませんでした。 
翅を半開きのまま静止しています。 
日が射すとようやく翅を全開にしてくれて、翅表の斑紋からキアゲハの夏型♂と同定できました。 

このキアゲハ♂は尾根道に咲いたリョウブの花を見張り場所として、交尾相手の♀が来るのを待ち構えているようです。 
キアゲハの成虫は交尾のため山頂に集まることが知られていますが、この里山はすっきりと目立つ山頂を形成しないので、尾根に集まるようです。
上空を何か虫が飛来するとキアゲハ♂は見張り場所からすぐに飛び立って追いかけるので、一見すると好戦的に縄張りを防衛している(占有行動)ようです。
しかし実は目の識別能力があまり高くなくて、誤認求愛で追いかけ回しているだけなのだそうです。 
キアゲハ♂は尾根道に沿って何度も往復すると、同じリョウブの花に舞い戻ってきます。 
このような行動は、縄張り防衛のためチョウが蝶道を形成しているのだと説明されてきましたが、それも誤認求愛による追尾の結果かもしれません。 

一方、キムネクマバチXylocopa appendiculata circumvolans)の雄蜂♂もリョウブの花の近くで縄張りを張り、停空飛翔(ホバリング)していました。 
クマバチ♂の目的も同じで、蜜源植物の近くの空域で縄張りを張り、交尾相手のクマバチ♀を待ち構えているのです。 
クマバチの交尾は早い者勝ちのため、近くを飛ぶ物にとにかく早く飛びつくのが肝心で、相手をじっくり見分けている暇はありません。 
石ころを投げつけても誤認してクマバチ♂は全速力で追いかけて行くぐらい慌てものです。 


この2種がリョウブの花の近くで出会うと、キアゲハ♂が見張り場所から飛び立ち、クマバチを追い払いました。 

リョウブの花から飛び立ったキアゲハ♂が蝶道を何度か往復してから同じ見張り場所に戻ってくる様子を証拠映像に撮りたかったのですが、予想が外れ、なぜか戻って来ませんでした。 
うーん、生き物の観察はなかなか思い通りに行きません。


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2025/11/28

ナガボノシロワレモコウの花粉を舐めに来たホソヒラタアブ♀とツマグロキンバエの小競り合い【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年9月上旬・午後14:40頃・晴れ 

平地の湿地帯の端に咲いたナガボノシロワレモコウの群落でホソヒラタアブ♀(Episyrphus balteatus)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
左右の複眼が中央(頭頂)で接していないので、♀と分かります。 

翅を半開きにしたまま口吻を伸縮させて雄しべの葯を舐めています。 
ナガボノシロワレモコウの蜜腺はもっと奥にあるはずなので、ホソヒラタアブ♀は吸蜜している訳ではないようです。 
花穂から飛び立っても少し離れた空中でちょっとホバリング(停空飛翔)しただけで、すぐに元の花穂に着陸して食事を再開しました。 

ホソヒラタアブ♀の停飛を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:18〜) 
なぜかナガボノシロワレモコウの花穂にチョンチョンと脚先で触れるだけで、なかなかしっかり着地しようとしません。 
花穂が風で揺れて着陸しにくい訳でもなく、無風でした。
足先の感覚器で花の味見をしているのかな? 

よく見ると、この花序には先客のツマグロキンバエStomorhina obsoleta)が訪花していました。 
ナガボノシロワレモコウの花穂は長いので、同じ花穂でも少し離れた位置に留まれば2匹とも平和に摂食できると思うのですけど、ライバルの訪花昆虫を蜜源植物から追い払おうとする占有行動なのでしょうか? 
ホソヒラタアブ♀の度重なる挑発に苛立ったのか、ついにツマグロキンバエがホソヒラタアブに突進して追い払いました。 
しばらく撮り続けても、飛び去ったホソヒラタアブは戻って来ませんでした。 
体長では劣るのに、ツマグロキンバエはホソヒラタアブよりも蜜源植物を巡る争い(占有行動)に勝ったことになり、興味深い事件でした。 
小競り合いしている暇があったら、隣に咲いたナガボノシロワレモコウの花穂にさっさと移動すれば良いのに…と思ってしまいます。

ホソヒラタアブ♀は一体なぜ自分から挑発しておいて、ツマグロキンバエを恐れたのでしょうか? 
ツマグロキンバエはアブに寄生するハエではありません。 
ハエやアブを専門に狩る天敵の狩蜂に誤認したのなら、挑発しないで逃げるべきでしょう。 
ツマグロキンバエについて調べてみると、幼虫の生態についてはほとんど解明されていないらしく、好蟻性が疑われているそうです。 



実はこの後、スズバチもナガボノシロワレモコウに訪花していたのですけど、撮り損ねてしまいました。 


2025/11/16

巣材の泥玉を作る砂利道で争うスズバチ♀の謎

 

2024年8月下旬・午後15:20頃・晴れ 

川に近い住宅地の外れにある、水田と墓地に挟まれた細い砂利道で、2匹のスズバチOreumenes decoratus)が小競り合いを繰り広げていました。 
低空で飛び回り、ときどきぶつかって肉弾戦を挑んでいます。 
しばらくすると、2匹のスズバチは横に並んで着地すると、地面を掘って巣材の泥玉を作り始めました。 
予め飲んできた水を吐き戻しながら乾いた堅い地面の土を大顎で掘り、泥団子に丸めていくのです。 
フィールドで出会うスズバチの性別を見た目で区別するのは難しいのですが、巣材集めを始めたことから、2匹とも♀と判明しました。 
つまり、♂が♀に交尾を挑む求愛行動ではありませんでした。

なるべく粒子が細かい土質が巣材に適しているようで、あちこち場所を変えながら試掘しています。 
地面から飛び立ったスズバチが接近すると、再び空中戦が勃発しました。 
小競り合いが収まると、今度はだいぶ離れた位置で巣材集めを再開。 

やがてスズバチ♀は、完成した泥玉を抱えて飛び立ちました。 
残念ながら今回もスズバチ♀の営巣地を突き止められませんでした。 
砂利道から飛び去った蜂を流し撮りしても、すぐに見失ってしまいます。 
近くに立っているスギの木へ飛んでいった気がします。 
今思えば、横の墓地に並ぶ墓石にスズバチが作りかけた泥巣があるかどうか、調べればよかったですね。 

スズバチ♀同士の小競り合いを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:37〜) 


【考察】 
スズバチ同士の小競り合い(種内闘争)を撮影できたのは、これで2回目です。 
証拠動画を撮るのが難しいだけで、目撃しただけなら何度もあります。

関連記事(16年前の撮影)▶ スズバチの喧嘩 

同じドロバチの仲間でも、エントツドロバチ♀は採土場を仲良く共有できるのに、単独性のスズバチ♀はなぜか非寛容です。
亜社会性のエントツドロバチは、採土場で集合フェロモンを放出しているのか?と疑ったぐらいです。


巣材となる土は無尽蔵にありますから(※)、スズバチ♀が採土場をわざわざ占有する行動にメリットはないはずです。 
しかも同所性のスズバチは、元々血縁関係のある姉妹である可能性が高いはずです。 
もしかして、同種の♀が作った泥玉を強奪する労働寄生があるのでしょうか? 
しかし、スズバチが同種内で労働寄生する事例は報告されていないそうです。 

Perplexity AIに質問してみたところ、以下の回答を得ました。

砂利道でスズバチ2匹の雌が巣材(泥団子)をめぐって小競り合いしていた場合、次のような可能性が考えられます。

巣材の資源防衛・強奪行動の可能性

  • ドロバチ類は泥団子などの巣材を使って巣を作りますが、巣材自体が「限定資源」となる場面は局所的・一時的にだけ見られることもあります。sharing-tech

  • しかし、広く泥や水分が得られる状況では、巣材資源の強い占有や防衛行動は通常あまり観察されません。hachi-kujyo+1

  • 一方、個体によっては巣材を失敬(横取り)する、あるいはすでに作った泥団子を持ち去るといった行動が、極めて稀に観察されることもあり得ますが、これが定常的な「労働寄生」として成立しているという生態学的な報告はドロバチ類・スズバチではみられません。sharing-tech+1

小競り合いの直接的な要因

  • 2個体が泥団子製作・運搬中に至近距離で遭遇した場合、お互いのスペース確保や接触回避、あるいは巣材・巣作りの作業場の「一時的な所有権主張」として小競り合いが発生することがあります。hachi-kujyo+1

  • これは「資源防衛」とまではいかず、むしろ偶発的・局所的な接触による攻撃・排除行動であり、自然界では他の単独性ハチ類にも時折見られます。sharing-tech

巣材強奪=労働寄生?

  • スズバチの成巣や巣材調達の過程で、他個体の産み出した泥団子を本格的に奪って利用する、またはそれが系統的な「種内労働寄生」として認められる現象は、専門文献でも報告されていません。hachi-kujyo+1

  • 観察された争いも、資源強奪型の労働寄生ではなく、たまたま同時に同じ場所で巣材を扱っていた際の短期的な競合や排除行動とみなされます。sharing-tech+1

したがって、「巣材の資源が豊富なのに小競り合いが発生した」のは、局所的な行動圏の重複や一時的なスペース争いが主要因であり、スズバチ種内で「泥団子の労働寄生が生態学的に確立している」という証拠は現在のところありません。稀に一過性の泥団子の強奪が起きることも考えられますが、これはあくまで例外的な偶発行動といえます。hachi-kujyo+1


※【追記】

スズバチの生息環境には巣材の土が無尽蔵にあるという私の認識がそもそも間違っているのかもしれません。

スズバチ♀が作り始めた泥巣から遠くない所で、巣材に適した土が得られる採土地点は意外に限られている可能性があります。

だとすれば、採土場で他の個体が貴重な巣材資源を集めていたら気が気ではなくて、できれば追い払いたくなるのも納得です。

2025/11/14

取っ組み合いや追いかけっこをして遊ぶニホンアナグマの母子【トレイルカメラ】

 



2024年8月下旬 

シーン1:8/23・午前11:40・晴れ・気温33℃(@0:00〜) 
昼前に二次林の営巣地(セット)で2頭のニホンアナグマMeles anakuma)が取っ組み合いをして遊んでいます。 
その2頭とは、毛皮が焦げ茶色の母親♀とクリーム色の当歳仔の幼獣でした。 
離乳してだいぶ経つので、母親♀の乳房は小さくなり、見えにくくなっています。 

楽しそうな騒ぎを聞きつけて、別個体の幼獣bが巣穴Lから外に出てきました。 
格闘遊びの流れで幼獣aは巣穴Rに潜り込みました。 
幼獣bも母親♀を遊びに誘い、一緒に左へ走り去りました。 


シーン2:8/23・午前11:40・晴れ・気温32℃(@1:00〜) 
別アングルの監視カメラでも撮れていました。 
一緒に遊んでいた幼獣が巣穴Lに籠城したので、母親♀が巣口Rに戻ると、別個体の幼獣が突っかかってきました。 
独り取り残された幼獣は、つまらなそうに巣口Lを前脚の爪で引っ掻いています。


シーン3:8/23・午前11:41・晴れ・気温34℃(@2:00〜) 
母親♀に幼獣がはしゃいで飛びかかりました。 
これは遊びに誘うための挑発です。 
誘いに乗って母親♀が右に駆け出すと、幼獣が追いかけ、今度は追いかけっこ遊びが勃発しました。 

別個体の幼獣が巣穴Lから顔を出しましたが、塹壕のように奥に引っ込みました。 

しばらくすると、母子がくんずほぐれつの格闘遊びを繰り広げながらセットに戻ってきました。 
走り回ってから、株立ちミズキを挟んで母子が対峙。 
木登り遊びにもなっています。


シーン4:8/23・午前11:42・晴れ(@3:00〜) 
母子のレスリングごっこが未だ続いています。 
途中で短い鳴き声が聞こえました。 

別個体の幼獣が参戦したそうに巣穴Lから外にノコノコ出てきました。 
合流して三つ巴の格闘遊びが始まるかと思いきや、巣穴Lから来た幼獣はおとなしく巣穴Rに入ってしまいました。 
最後にまた巣穴Rから外に出てきたところで、録画が終わりました。


 【考察】 
アナグマはとても子煩悩で、母親♀が子供と一緒によく遊んでやります。 
前回、母子で格闘遊びをしたのは夜でしたが、今回は明るい昼間に開催されました。 



ところで、このアナグマ家族には幼獣がもう1頭いるはずなのに、一体どこに居るのでしょう? 
幼獣は2頭しか姿が見えず、1頭が行方不明です。 
無事だとよいのですけど、巣穴の奥で寝ているのかな? 
これから幼獣は1匹ずつ子別れ・独立するのでしょうか。


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


2025/10/20

ニホンアナグマ母子家族(幼獣3頭)の暮らし:7月下旬〜8月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月下旬〜8月上旬 

平地の二次林でニホンアナグマ♀♂(Meles anakuma)の営巣地(セット)を2台のトレイルカメラで見張っています。 
 この時期に撮れた、母親♀と当歳仔(幼獣)3頭の暮らしぶりをまとめました。 

特筆すべき行動は個別の記事で紹介済みなので、今回の動画はその残り物になります。 


シーン0:7/22(@0:00〜) 
シーン1:7/23(@0:07〜) 
シーン2:7/27(@1:40〜) 
シーン3:7/28(@3:20〜) 
シーン4:7/30(@9:46〜) 
シーン5:8/2(@15:45〜) 
シーン6:8/3(@20:27〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


明るい昼間に見る体色(毛皮の色)は基本的に、母親♀が焦げ茶色で、幼獣は薄いクリーム色です。 
幼獣は成長とともに少しずつ換毛しているのか、茶色が少しずつ濃くなってきました。 
泥で汚れた幼獣個体は、成獣と間違いそうになります。 

離乳してだいぶ経つので、母親の乳房があまり目立たなくなってきたような気がします。 
夜の暗視映像で見ると、赤外線を反射する左右の目の大きさが母親♀だけ違う(右目<左目)ことで見分けられます。 

相変わらず幼獣は昼も夜も遊びに明け暮れています。 
取っ組み合いや追いかけっこをして遊んでいます。 
幼獣同士で遊ぶだけでは飽き足らず、母親♀に突っかかって行って挑発し、遊びに誘うことが増えました。 


2025/10/17

ニホンアナグマの母親♀が巣穴のメンテナンス工事する間に、幼獣3頭が遊ぶ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月下旬〜8月上旬

シーン0:7/22・午後13:13・晴れ(@0:00〜) 
シーン0:7/22・午後13:53・晴れ(@0:04〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
 平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の母子が暮らす営巣地(セット)を2台の自動センサーカメラで見張っています。


シーン1:7/23・午後16:29・気温30℃(@0:07〜) 
腹面に乳首が見える母親♀が、夕方に巣口Lの拡張工事を始めました。 
しばらくすると左から1頭の幼獣が来て、巣穴L内で穴掘り作業中の♀に背後から近づいたところで1分間の録画終了。 


シーン2:7/23・午後16:30・気温31℃(@1:07〜) 
別アングルの監視映像でも写っていました。 
3頭の幼獣が続々と巣穴Rから外に出てきて、母親♀が穴掘り作業している巣口Lへ移動しています。 


シーン3:8/3・午前3:56(@2:07〜) 
11日後の深夜未明に、アナグマの母親♀(右目<左目)が今度は巣穴Rの拡張工事を始めました。 
巣穴Rから後ろ向きに出ながら、前脚で土砂を外に掻き出しています。 

その間、2頭の幼獣は格闘遊びを繰り広げています。 
巣穴Lで何かしていたもう1頭の幼獣が、急に外に出てきてそのまま林内へ突進しました。 
幼獣が一丁前に縄張りへの侵入者を追い払ったのかと思ったのですが、吠えたり鳴いたりする声は聞き取れませんでした。 
おそらく独り遊びの追いかけっこだったのでしょう。 


【考察】 
最近ヘルパー♂と営巣地で合流したので、重労働の穴掘りはヘルパー♂に任せるかと思いきや、母親♀は相変わらず自分で巣穴の拡張工事(メンテナンス)を行いました。 
そもそもヘルパー♂とは一時的に再会しただけのようで、その後ヘルパー♂とはまったく同居していません。 


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2025/10/14

ニホンアナグマ幼獣同士の格闘遊びに母親♀も参戦【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月下旬 

シーン0:7/22・午後13:13・晴れ(@0:00〜) 
シーン0:7/22・午後13:53・晴れ(@0:04〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。 
平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の母子が暮らす営巣地(セット)を自動撮影カメラで見張っています。 


シーン1:7/30・午後18:26・気温27℃(@0:07〜)日の入り時刻は午後18:53。
日没前の薄暗い営巣地で、左下の巣口Rから母親♀(右目<左目)が登場しました。(@0:38〜) 
1頭の幼獣が母親♀にまとわりつき挑発すると、珍しく母親♀が幼獣につきあってやり、レスリングのような格闘遊びを始めました。
別個体の幼獣も参戦して、三つ巴の取っ組み合いになりました。 


シーン2:7/30・午後18:27(1:07〜) 
別アングルに設置した監視カメラでも撮れていました。 


シーン3:7/30・午後18:28(1:31〜)
 もうかなり暗いのに、フルカラーで録画されたので、自動色調補正しました。 
画質がひどく粗いですが、何が起きているのかは辛うじて分かるようになりました。 

母親♀が獣道で自分の毛繕いをしています。 
幼獣2頭が巣口L付近で格闘遊びをしていると、途中から別の幼獣も左から参戦しました。 
1頭の幼獣が母親♀を挑発しました。 
初め母親♀はなだめるように対他毛繕いしていましたが、幼獣があまりにもしつこいので遂に反撃したようです。 


シーン4:7/30・午後18:30(2:31〜)
母親♀は幼獣を相手に手加減してやっているのか、体格差があるのにレスリングでは互角の勝負に見えます。 
途中から他の幼獣たちも格闘遊びに参戦して、幼獣同士の三つ巴争いになりました。 
レスリングから解放された母親♀は仰向けになって自分の毛繕いをしています。 


シーン5:7/30・午後18:31(3:31〜) 
アナグマ母子は2組に別れて格闘遊びを続けています。 
ときどき軽く吠えるような鳴き声がかすかに聞こえます。 
途中で母親♀が離脱し、独りで左へ向かいました。 その背後から幼獣が駆け寄って飛びつき、格闘遊びが再開。 


シーン6:7/30・午後18:31(4:31〜) 
別アングルの監視映像に切り替えます。 
途中で格闘遊びから離脱した母親が独りで右へ向かい、巣口Rを見下ろしていると、その背後から幼獣が駆け寄って飛びつき、格闘遊びが再び勃発しました。 
ヒグラシ♂♪が鳴いています。 


シーン7:7/30・午後18:32(5:31〜) 
ようやく赤外線の暗視映像に切り替わり、きれいに録画されていました。 


シーン8:7/30・午後18:32(6:31〜) 
監視カメラが次に起動したときには、またもや暗過ぎるフルカラー映像に戻っていました。 
薄明薄暮で周囲の環境の照度が赤外線LEDを点灯するかどうかのちょうど閾値だと、このように暗視映像と交互に切り替わってしまうのです。 
私としては赤外線の暗視モードに早く切り替わってほしいのですが、トレイルカメラの仕様なので仕方がありません。 

2組に分かれて2つの巣口L、Rで格闘遊びが繰り広げられています。


シーン9:7/30・午後18:35(7:31〜)
幼獣2頭が格闘遊びをしながら、巣穴Rに出入りしています。 


シーン10:7/30・午後18:37(8:31〜) 
林縁で母子が格闘遊びをしたり、木登りに挑戦したりしています。
別の1組も出巣Rして格闘遊びを再開しました。 


シーン11:7/30・午後18:38(9:31〜) 
今度は母子が格闘遊びしながら巣穴Rに入りました。 
中で一休みしているのでしょうか。 


シーン12:7/30・午後18:39(10:31〜) 
別アングルの映像に切り替えます。 
格闘遊びだけでなく、ときどき追いかけっこしながら営巣地を元気に走り回っています。 


シーン13:7/30・午後18:39(11:11〜)
別アングルの映像に切り替えます。 


シーン14:7/30・午後18:51(11:55〜)
途中から母親♀と幼獣1頭が左へ立ち去りました。 
しばらくして左から戻ってきても、幼獣が母親♀を頻りに挑発し、つきまとっています。 

残った幼獣2頭はミズキの木の下でひたすら格闘遊びを繰り広げています。 


シーン15:7/30・午後18:51(12:55〜)
別アングルの映像に切り替えます。 
母親♀が獣道で立ち止まり、自分の体を掻いてからゴロンと横転しました。 
近くに居た幼獣を寝技の格闘遊びに誘い込み、幼獣を抑え込みました。 
手加減した甘噛みだと思いますが、幼獣の鼻面に噛み付いています。 
音量を上げると、ときどき幼獣の唸り声や悲鳴?が聞こえます。 
もしかして、母子の格闘遊びが子別れ行動にエスカレートするのでしょうか? 


シーン16:7/30・午後18:52(13:55〜)
獣道で母子の取っ組み合いが続いています。 
やがて幼獣が左に逃げ出しました。 
再び対峙すると、幼獣が母親♀に繰り返し突っかかります。 
母親♀も反撃し、取っ組み合ったまま巣口Lに転がり落ちました。


シーン17:7/30・午後18:53(14:54〜)
巣口Lで母子の格闘遊びが続いています。 
途中から、画面の左下で別の幼獣同士の取っ組み合いも写りました。 


シーン18:7/30・午後18:53(15:55〜) 
別アングルの映像に切り替えます。 
営巣地で2組に別れて取っ組み合いが続いています。 

途中からもう1台の監視カメラが反応して赤外線LEDが点灯し、いっそう明るく暗視動画が撮れるようになりました。


シーン19:7/30・午後18:55(16:54〜)
3頭の幼獣たちが取っ組み合いをしながら巣口Lに転がり落ち、母親♀の遊び相手が居なくなりました。 
やがて出巣Lした幼獣が母親♀に飛びかかり、格闘遊びが再開。 


シーン20:7/30・午後18:56(17:55〜)
巣外で4頭が乱闘しているときに、母親♀の対戦相手が別個体の幼獣へと自然に交代しました。 
母親♀は特定の幼獣とだけ遊んでやっているのではないことが分かりました。


シーン21:7/30・午後18:57(18:55〜)
疲れ知らずのアナグマは、2組で組んず解れつ格闘遊びを繰り広げています。 


シーン22:7/30・午後18:59(19:55〜) 
母親♀の他に、なぜか幼獣が2頭しか写っていません。 
アナグマの母子家族はようやく遊び疲れたのか、落ち着きを取り戻しました。
1頭の幼獣が手前へ走り去りました。 
(おそらく先に消えた兄弟姉妹と追いかけっこが始まったのでしょう。) 

巣口Rに座り込んだ母親♀に、最後まで残った幼獣が飛びかかり、格闘遊びに誘います。 
しかし母親♀は疲れたのかあまり乗り気ではなく、小走りで手前に立ち去りました。 
セットに取り残された幼獣個体も、しぶしぶ追いかけ、全員が居なくなりました。 


シーン23:7/30・午後18:59(20:55〜) 
別アングルの映像でも営巣地から獣道を通って立ち去るアナグマ家族の姿が撮れていました。 
30分以上も遊び続けて空腹になり、採餌に出かけたのか、あるいは水を飲みに行ったのかもしれません。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
ニホンアナグマの母親♀が幼獣と一緒に格闘遊び(取っ組み合い)や追いかけっこ遊び(鬼ごっこ)に参加するのは珍しいです。 (初見かも)
それまでは幼獣同士が2対2で取っ組み合いをしていたので、母親はその様子を見守るだけで済んでいました。 
4頭(偶数)だった幼獣が最近1頭減って(死亡?)3頭(奇数)になったので、1対1の格闘遊びをするには対戦相手が足りなくなり、母親♀も誘われるようになったのかもしれません。 


幼獣と一緒に真剣になって遊びの相手をしてやるアナグマの母親はとても子煩悩ですね。
幼獣相手の格闘遊びは一応、手加減しているようですが、ときどき鼻面に噛み付いたり背後から羽交い締めしたりしています。
もしかして、母子の格闘遊びが子別れ行動にエスカレートするのでしょうか? 
しかし後日になると通常通り、母親♀は幼獣の挑発(遊びへの誘い)を受け流すようになります(映像公開予定)。 


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