ラベル 夜の生活 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 夜の生活 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2019/10/03

公園樹に塒入りするムクドリの大群:後編(野鳥)



2019年6月中旬・午後18:54〜19:16(日の入り時刻は19:03)・気温約25℃


▼前回の記事
公園樹に塒入りするムクドリの大群:中編(野鳥)

無事に塒入りしたと思ったら、ムクドリSturnus cineraceus)の大群がなぜか一斉に飛び出しました。
ムクドリの群れはほぼ同じ方角(東)へ飛び去りました。
誰か通行人が樹上のムクドリを驚かせたのか、それともムクドリが自発的に飛び立ったのか、不明です。
これは私の勝手な妄想ですが、塒内での場所取りに破れた個体が一計を案じて嘘の警戒声♪を発し、群れを飛び立たせて御破算にしたとしたら面白いですね。

どうやら就塒前の華麗な群飛をやり直すようです。
残念ながらここは周囲がビルで囲まれた街なかの公園なので空を見渡せず、ムクドリの大規模な群飛を堪能できません。

辺りがだいぶ暗くなってきました。
私が公園でじっと待っていると、初めに就塒前集合していた桜の大木(おそらくソメイヨシノ)にムクドリの群れが少しずつ戻って来ました。
樹上で賑やかに鳴き交わしています。

やがて、ムクドリの群れは桜の大木から右の木々へ流出を始めました。
これ以降は、先程見たのと同じ順番で就塒行動が繰り返されていています。
公園の外周に植栽された並木(桜、ドイツトウヒ、ヤマボウシ、トウカエデ)に分散して塒入りしています。
遅れて公園に飛来した群れは、2本の桜の木の両方に飛び込んでいます。
メインの塒らしい桜の樹冠に吸い込まれる様子が圧巻です!

ヤマボウシの樹上に塒入りした少数派のムクドリにズームインしてみました。(@1:49)
暗くても白い花がよく目立ちます。

日没時刻を過ぎても塒内のムクドリはまだ落ち着かず、騒々しく鳴き交わしながら公園樹の枝から枝へ飛び回っていました。


※ 実際はもっと薄暗いのですが、動画編集時に彩度を少し上げています。



▼関連記事(6日前の撮影)
交差点の電柱から飛んでムクドリの集団塒に戻るノスリ(野鳥)

この日は公園周辺にノスリの姿を見かけませんでした。
公園樹に毎夕塒入りするムクドリの大群を狙って猛禽が狩りを行うのかと期待して見に来たのですが、予想が外れました。
ハヤブサ類とは異なり、ノスリが飛んでいるムクドリを狩るのは無理でしょう。






観察の結果、ムクドリの集団就塒は次のように行われるようです。

  1. 塒の森の上空に飛来した群れは、まずは仲間(同種の先客)の鳴き声に引き寄せられ、集団塒に接近する。
  2. 先客が陣取る樹上で空いたスペースに着陸する。
  3. 塒内で場所が気に入らなければ、改めて少し飛んで移動。

2019/10/02

公園樹に塒入りするムクドリの大群:中編(野鳥)



2019年6月中旬・午後18:41〜18:52(日の入り時刻は19:03)
▼前回の記事
公園樹に塒入りするムクドリの大群:前編【HD動画&ハイスピード動画】(野鳥)

せっかく桜(おそらくソメイヨシノ:画面左)の樹冠に集結したのに、ムクドリSturnus cineraceus)の大群は賑やかに鳴きながら、右に隣接する公園樹(ドイツトウヒ、ヤマボウシ、桜、トウカエデ)へと流れるように移動し始めました。
公園の外周に育ったこちらの並木がムクドリ集団塒の本命でした。
左の桜の木には就塒前集合して塒の安全を確認していただけなのでしょう。

遅れて公園に飛来した群れは、左にある桜の木(就塒前集合の場所)ではなく、右の公園樹に直接降下着陸しています。
枝葉の茂った樹冠に続々と着陸しています。
圧巻の集団就塒です。

樹種は同じ桜(ソメイヨシノ?)でも、初めに就塒前集合した木よりも繁華街の交差点に近いために、ムクドリにとってはねぐらとして安全に感じるのでしょう。
しかし群れの流れに逆行して左の桜の木へ飛んで移動する天邪鬼の個体も少数ながら居ました。

桜の木だけでなく、更にその右隣の公園樹(トウカエデ)にもムクドリが続々と飛び込んでいます。(@3:28、4:44、6:43)
しばらくは落ち着かないようで、トウカエデから左隣りの桜に移動し直す個体も多数見られました。
メインの集団塒になっている桜の樹冠にズームインすると、ムクドリの大群が枝に鈴なりに並んでいました。

トウカエデの右隣に立つケヤキの木はなぜかムクドリに人気がなくて、塒としては選ばれませんでした。
雛が巣立ったばかりのハシボソガラスの古巣がケヤキの樹冠に架けられているせいでしょうか?
(ただしこの時間帯は、公園内にカラスの姿はありませんでした。)

あるいは単に、ケヤキの木は人通りの多い大通りの交差点から離れてしまうためかもしれません。

針葉樹ドイツトウヒ(別名オウシュウトウヒ)の樹上に止まった個体群にもズームインしてみます。(@5:24)

ドイツトウヒの右隣りの桜樹上(メインの集団塒)に塒入りしたムクドリの群れの中に、コムクドリ♂(Sturnus philippensis)が1羽紛れ込んでいるのを発見しました。(@6:20〜6:30)
数ではムクドリが圧倒的に多いのですが、コムクドリとの混群で集団就塒していることが分かりました。
もっとしっかり探せば、コムクドリをもっと多く見つけられたかもしれません。
(ムクドリ大群の狂乱に圧倒され、公園樹林のどこに注目して撮るべきか目移りしてしまいました。)
この桜の木は集団塒として毎晩使われているようで、桜の葉の多くが鳥の糞で白く汚れています。
桜の枝にはムクドリが好きな赤い実がなっていたので、夜食に啄むことがあるのかもしれません。

集団塒となった公園樹でまずは上部の枝から順に埋まっていくようです。
遅れて下の枝に止まった個体は、隙を見て上の空いた枝に飛び移っていました。


※ 夕暮れ時に撮った薄暗い映像なので、動画編集時に彩度を少し上げています。

つづく→後編


ムクドリ(野鳥)群れ@集団塒:トウカエデ:公園
ムクドリ(野鳥)群れ@集団塒:ドイツトウヒ:公園
ムクドリ(野鳥)群れ@集団塒:ヤマボウシ:公園


2019/10/01

公園樹に塒入りするムクドリの大群:前編【HD動画&ハイスピード動画】(野鳥)



2019年6月中旬・午後18:30〜18:41(日の入り時刻は19:03)


▼前回の記事
公園の街路樹に騒々しく♪塒入りしたムクドリの大群(野鳥)

6日後の夕方に街なかの公園を再訪しました。
現場に向かう途中でムクドリSturnus cineraceus)による就塒前の群飛(murmuration)が既に始まっていました。(撮り損ね)
公園の敷地の外周に様々な樹木が植栽されていて、街中なのにちょっとした森のようになっています。
ここを目指して近隣からムクドリの大群が次々に飛来します。

公園の敷地の角に植栽された桜(おそらくソメイヨシノ)の大木に、ムクドリの群れが続々と飛び込んでいます。
(実は、就塒前集合であることが後に判明します。)
葉が生い茂った桜の樹上では果実が赤く色づいていました。
塒で桜の実を採食しているのかもしれませんが、薄暗くて確認できませんでした。
ムクドリの集団就塒をあちこちで何度も観察していますが、今回は過去最大級の大群で感動しました。
凄まじくうるさい鳴き声♪が公園に響き渡ります。

桜の木にムクドリの大群が次から次へと吸い込まれるように着陸する様子を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@3:32〜)

桜の大木の右隣りに見える針葉樹はドイツトウヒ(別名オウシュウトウヒ)です。
少数のムクドリがドイツトウヒに移動したり桜の木に戻ったりしています。

※ 夕暮れ時に撮った薄暗い映像なので、動画編集時に彩度を少し上げています。
長くなるので、大群の合間に少数のムクドリが飛来したシーンはカットしてあります。

つづく→中編


ムクドリ(野鳥)群れ@集団塒:桜:公園


2019/09/21

日没後に塒のポプラ樹上から鳴く♪ノスリ親鳥(野鳥)



ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#14



▼前回の記事
立ち去る私を追いかけてニセアカシア樹上から鳴いて威嚇するノスリ親鳥(野鳥)

2019年6月上旬・午後19:10〜19:13(日の入り時刻は18:56)

6時間後。
日没直後にノスリButeo japonicus)の営巣地の対岸を再び通りかかりました。
(帰り道にどうしてもここを通らないといけないのです。)

営巣木の柳にズームインしても、巣内に動きはありませんでした。
雛は寝静まっているようです。
ノスリの親鳥が夜にどこで寝るのか興味があるのですが、巣内に姿は見えず、営巣木の天辺(樹冠)にも親鳥は止まっていませんでした。

私が立ち止まってノスリの巣を撮影していると、営巣木の左に聳え立つポプラ(=セイヨウハコヤナギ)高木の梢から聞き慣れたノスリ親鳥の警戒声が響き始めました。(@0:54〜)
甲高い声で悲しげにピーェー、ピーェー♪と間隔を開けつつ繰り返し鳴いています。

親鳥の少なくとも1羽は、やはりポプラ高木の樹冠に塒入りしていることが分かりました。
しかし倍率の弱いこのハンディカムではポプラ樹上にズームインしても親鳥のシルエットは見つけられません。
あくまでも鳴き声がする方角から判断しました。

6日前の夜明け前には、親鳥がこのポプラ樹冠から警戒声を発し、飛び立ちました。)

これ以上親鳥にストレスを与えないために、威嚇飛翔を始める前に退散しました。
私が現場を離れると親鳥は安心して鳴き止みました。
鳥が暗くなると目が見えなくなる(鳥目)というのは、嘘ですね。


※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
この動画はハンディカムで撮ったので画質も悪く、倍率も低いです。
いつものカメラは昼間に散々使い、バッテリー切れで使えませんでした。


つづく→#15:ブラインドを使った観察を始めます



【追記】
1週間後、ここから数キロ離れた街なかで公園の街路樹を塒とするノスリを観察しました。
同一個体なのか不明です。

▼関連記事
交差点の電柱から飛んでムクドリの集団塒に戻るノスリ(野鳥)



2019/09/01

ノスリの巣:夜明け前後の様子(野鳥)



ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#8



▼前回の記事
ハシボソガラスにモビングされて逃げるノスリの親鳥(野鳥)

2019年5月下旬・午前3:57〜4:49(日の出時刻は午前4:20)

3日後の定点観察。
真っ暗な深夜から出撃して、夜明け前のノスリButeo japonicus)の巣の様子を調べに行きました。
東の空から太陽が登ると逆光のアングルになってしまうのですが、初めは暗くて柳樹上に作られた巣のシルエットが辛うじて見える程度でした。
早朝は無風で周囲の枝葉が全く動かないので、撮影しやすくて助かります。
巣内で動きはありません。

やがて夜明け前の野鳥のコーラスが始まりました。
辺りが白々と明るくなると、ニセアカシアの白い花が巣の周囲で満開に咲いていました。
長撮りした監視映像を5倍速に加工すれば、巣内の動きが検出しやすいかもしれません。(@0:15〜0:26、0:43〜1:53、2:28〜2:34、2:50〜3:00)
しかし早回し映像でも、巣内で雛鳥は全く動きませんでした。
親鳥が抱雛しているかどうかも不明です。
雛は巣内でぐっすり寝ているとか、雛が未だ小さくて巣内で動いてもこのアングルでは見えないだけなら良いのです。

最近カラスにノスリの雛が襲われてしまったのではないかとそれだけが心配です。

巣の近くで親鳥が鳴き始めました♪(@0:27〜)
ピィーイ、ピィーイ♪と甲高い声でひたすら繰り返すだけで単調です。
河畔林のどこで鳴いているのか、初め私には分かりませんでした。
どうやら親鳥はどこか巣の外で夜を過ごしていたようです。
たとえ夜間は巣内に親鳥が不在だとしても、朝一番に帰巣して雛の様子をチェックするだろうと私は予想していました。
(送電塔に営巣したハシボソガラスがそうでした。)

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。




つづく→#9:夜明けに樹上で鳴き続け偵察飛翔を繰り返すノスリ親鳥(野鳥)



↑【おまけの動画】
同じ素材を早回しにせずに、そのままお届けします。(ブログ限定で公開)


ノスリ(野鳥)巣@夜明け前:柳樹上
ノスリ(野鳥)巣@夜明け後:柳樹上

2019/08/29

交差点の電柱から飛んでムクドリの集団塒に戻るノスリ(野鳥)



2019年6月上旬・午後19:20(日の入り時刻は午後19:00)


▼前回の記事
公園の街路樹に騒々しく♪塒入りしたムクドリの大群(野鳥)

公園外周の街路樹に塒入りしたムクドリSturnus cineraceus)の大群に私がしつこくカメラを向けていたら、樹上から大型の白っぽい猛禽類が飛んで逃げ、最寄りの交差点の電柱に止まりました。
こんな街なかの公園に大型の猛禽類が潜んでいたとは意外でした。
電柱の天辺の水平な支柱に止まって辺りを睥睨しています。
交通量の多い大通りの喧騒にも負けない音量で、ムクドリの大群が集団塒で鳴き交わす声が喧しく聞こえます。

しばらくすると、意を決したように電柱から飛び立ちました。

力強く羽ばたいてから水平に滑翔し、公園の街路樹に再び飛び込んで姿を消しました。
飛翔シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、猛禽類の正体は翼下面の斑紋からノスリButeo japonicus)と判明。

もしかすると、今季に私が定点観察しているノスリの親鳥♀♂のどちらかでしょうか?
ただし、左の翼の風切羽は抜けていませんでした。
現場はノスリの営巣地から地図上の直線距離で数キロしか離れておらず、ノスリならひとっ飛びで来れるでしょう。
行動圏内でも不思議ではありません。
(距離を明記すると名探偵が作図と推理でノスリの営巣地をピンポイントで突き止めてしまいそうなので、猛禽類保全のために距離をぼやかします。)
もちろん、全く別個体のノスリである可能性もあります。

この公園に毎晩塒入りするムクドリの大群を狩ろうとノスリが待ち伏せしているのでしょうか?
しかしハヤブサや森林性のタカならともかく、飛び回るムクドリをノスリが器用に狩るのは難しい気がします。
それともノスリは毎晩、この公園の街路樹にムクドリと一緒に塒入りしているのでしょうか?
ムクドリの大群がノスリに対してモビング(擬攻撃)している様子がなかったのが、興味深く思いました。

小さな公園でも多くの木々が植栽してあるだけで野鳥にとっては、街なかの緑地として非常に貴重であることが実感できました。


つづく→後日にムクドリ大群の塒入りを再調査

ノスリ(野鳥)@晩:電柱




↑【おまけの動画】
塒入り前にローマ上空を群飛するホシムクドリの大群を襲うハヤブサ。
私が見ている公園でも、果たしてこのようなシーンが毎夕繰り広げられているのでしょうか?



2019/08/28

公園の街路樹に騒々しく♪塒入りしたムクドリの大群(野鳥)



2019年6月上旬・午後19:14〜19:47(日の入り時刻は午後19:00)

日没後、街なかの某交差点に通りかかると、公園の上空をムクドリSturnus cineraceus)の大群が飛び回っていました。
あまり大きくない公園の外周に植栽された複数の街路樹(常緑針葉樹および落葉広葉樹)にムクドリの集団塒があるようで、騒々しく鳴きながら分散して樹冠へ飛び込んでいました。
どうやらクライマックスの集団就塒(塒入り)が終わった直後らしく、ムクドリの群れは未だ落ち着き無く枝から枝へ飛び回っている状態です。
現場は交通量の多い交差点の近くなのですが、ムクドリ大群の発する凄まじい鳴き声が大音量で辺りに響き渡っていました。

こんな早い時期(6月上旬)にムクドリの集団就塒を見るのは初めてです。
もう繁殖期(育雛)が終わったのでしょうか?
それとも繁殖に参加しなかった若鳥の群れなのかな?


▼関連記事(まとめ)
ムクドリ(野鳥)の集団就塒:2016年
ムクドリ(野鳥)の集団ねぐら(塒):2017年

実はこの公園のケヤキ樹上に毎年ハシボソガラスが営巣しているのですが、暗くて確認できませんでした。

▼関連記事
ケヤキ樹上の巣で雛に給餌するハシボソガラス(野鳥)


公園にアナログ時計が設置されていたので、記録のため映像に写し込んだのですが、正しい時刻より10分も進んでいました。

25分後に現場を再訪すると、公園の周囲は真っ暗になっていました。
樹上のムクドリはだいぶ寝静まっていました。
少数のムクドリが単発的に鳴いているのは寝言かな?
撮影を打ち切ってしばらくすると、小雨が降り出しました。



※ 日没後の薄暗い映像に対して動画編集時に彩度を上げています。
真っ暗なラストシーンのみ音声を正規化して音量を強制的に上げています。

ムクドリが塒入りした樹種については、日を改めて明るい昼間に調査しました。


つづく→ムクドリの塒に猛禽類(ノスリ)の登場!


ムクドリ(野鳥)大群@集団就塒:公園街路樹

2019/08/19

日暮れに高圧線で巣の周囲を見張るハシブトガラス親鳥♀♂(野鳥)



送電塔#KN7に営巣したハシブトガラスの観察記録#5



▼前回の記事
巣箱のある送電塔でいちゃつくハシブトガラス親鳥♀♂(野鳥)

2019年5月下旬・午後17:24〜19:20(日の入り時刻は18:49)

ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の親鳥が高圧線に舞い戻って来ました。
澄んだ声でカーカー♪鳴き続けています。
巣箱がある送電塔からなるべく離れたくないのは♀ではないか?となんとなく予想しているものの、性別を外見で見分けられません。

しばらくすると、もう1羽の親鳥も高圧線に戻って来ました。
2羽が同時に飛び上がり、鳴きながら飛び去りました。
私への威嚇誇示にしては飛ぶ方向が少し違うので、川の方で領空侵犯があったのかもしれません。

次に高圧線に並んで止まった時は、親鳥の♀♂つがいが各自で羽繕いしていました。

日が暮れると辺りはかなり薄暗くなりました。
高圧線で並んで休んでいた親鳥♀♂のうち右側の個体が鳴きながら高圧線から飛び降りました。
領空侵犯への対応かな?
遅くまでご苦労様です。
澄んだ声と嗄れ声の両方が聞こえるものの、誰の鳴き声か不明です。(ハシボソガラスによる領空侵犯とは限らない)
高圧線に残った個体は無反応で、もう1羽に任せっぱなしです。

かなり暗くなったので、手持ち夜景モードに切り替えて動画撮影しました。
高圧線に止まった親鳥が独りで羽繕いしています。
左にパンして巣箱のある送電塔を写すと、親鳥は不在で誰も抱雛していません。
もしかすると私が見ているせいで、親鳥は警戒して帰巣しないのかな?
親鳥はこれから巣箱に戻って抱雛しながら夜眠るのか、それとも親鳥のねぐらは別の場所にあるのか、このまま高圧線で夜を明かすのか、気になるところです。

暗くなり動画撮影が限界になったので、観察を打ち切りました。
ここまでが観察初日の記録です。

つづく→#6




2019/07/28

夜、台所の流しにヤマトゴキブリ幼虫が出没



2019年5月下旬・午後21:30頃

夜、台所に行くと、流しに1匹のヤマトゴキブリPeriplaneta japonica)の幼虫がうろちょろして居ました。
ヤマトゴキブリは野外でも見かける半野生種で、いつも動きがおっとりしています。
照明を当てても慌てて逃げたりしませんでした。

排水パイプから逆行して登ってきたのでしょうか。
ステンレスのシンク内は油ぎっている訳ではありませんが、(少なくとも幼虫は)ツルツル滑って垂直の壁を自力ではよじ登れないようです。
これは意外でした。(成虫なら登れる気がします)

シンクの水滴を飲みに来たのかもしれません。

▼関連記事
水を飲むヤマトゴキブリ♀
水を飲むヤマトゴキブリ♂

食器を洗った後の流しには、ゴキブリの餌になりそうなご飯粒が落ちていました。

▼関連記事
ご飯粒を食べるヤマトゴキブリ終齢幼虫

桑原保正『性フェロモン:オスを誘惑する物質の秘密』によると、

ゴキブリの生活には、餌以外に水の存在が必須で、主として台所など水気のある場所に夜出没する。(中略)ゴキブリも水に口を浸したまま飲む。水を飲まないと生きられない。 (p73より引用)


捕獲して飼育してもよかったのですが、この時期は他の撮影テーマが忙しく、新しいことを始める余力がありませんでした。
撮影後に熱湯を注いで駆除しました。(映像なし)
この方法なら殺虫剤や洗剤を使わなくてもゴキブリはほぼ即死ですし、シンクを熱湯消毒できて一石二鳥です。
台所で安易に殺虫剤を噴霧すると、食品や食器、蛇口、まな板などが汚染されて嫌なのです。

害虫だからと言って殺虫剤を乱用すると薬剤耐性を獲得する(効き目が無くなる)恐れがありますが、ゴキブリが熱湯に耐性を獲得することはまずあり得ないでしょう。
呑気なヤマトゴキブリ幼虫は流しから逃げなかったので、横でお湯を沸かす余裕がありました。

「熱湯で殺す方法をお薦めします」と言いたいところですが、都会のチャバネゴキブリなど俊敏なゴキブリが相手の場合は、こんな悠長なことはやってられないかもしれません。

死骸を捨てる前に採寸するのを忘れました。


ヤマトゴキブリ幼虫@夜:台所シンク内

2019/07/14

夏の昼塒に取り残されたコウモリ【暗視映像】



2018年11月下旬・午後14:38


▼前回の記事
トンネルを塒とする野生コウモリの写真集

前回9月上旬に昼塒へ入洞してから79日ぶりの定点観察です。
毎年のことですが、コウモリの集団は繁殖期をこのトンネル内で過ごすと、冬を前にしてどこかへ居なくなってしまいます。
(つまり、ここは冬眠塒ではありません)
真っ暗な暗渠内は静まり返っていて、コウモリの鳴き声は聞こえなくなっていました。
動画でシャラシャラとかすかに聞こえるのは、持参したビニール袋の擦れる音で、コウモリの鳴き声とは関係ありません。

奥にしばらく進むと、コンクリート壁面に1頭のコウモリ(種名不詳)が下向きでへばりついているだけでした。
赤外線の暗視カメラによる映像をご覧下さい。
他の群れは冬眠越冬用の集団塒に移動してしまったのでしょう。(暖地へ渡り?)
この個体はぐっすり眠っているように見えますが、生死を確認すべきでした。

▼関連記事(1年前には壁面にへばりついたまま死んでいる個体を発見)
トンネル内でぶら下がったまま死んだコウモリ【暗視映像】
しかし、もし冬眠中ならコウモリに無用な負担(ストレス)をかけるべきではないので、体に触ることはしませんでした。
こんなときには、非侵襲的に(非接触式)体温を測定できるサーモグラフィカメラが欲しいところです。

洞内を探検しながら気温を3箇所で測定してみると、
気温15.2℃、湿度41%
気温13.2℃、湿度46%
気温11.8℃、湿度52%
でした。(比較のため入洞前に外気温も測るべきでしたね…)

コウモリsp背面@暗渠:壁+越冬?
コウモリsp側面@暗渠:壁+越冬?

余談ですが、同じトンネルで夏の間にコウモリの群塊がぶら下がっていた集団塒の跡がコンクリートの天井に脂染みのように残っていました。
写真に撮って拡大すると、黒くて丸い小さなボタンのような物体が天井に点々と多数付着しています。
これはコウモリに体外寄生するクモバエ類の蛹です。


▼関連記事(1年前の撮影)
ユビナガコウモリの体表に寄生するケブカクモバエ?

今回はこの蛹を採集し、持ち帰って飼育してみるつもりでした。
野生コウモリへの影響を最小限に抑えるために照明は赤色灯しか持ってこなかったため、不慣れな私は赤色光の下では手元がよく見えずに失敗しました。
白色光と赤色光を切り替えられるヘッドランプを持参するべきでした。



2019/06/30

翼の折れたオナガガモ♂にコガモ♀♂の群れが合流して塒入り(野鳥)



2019年4月下旬・午後17:23〜18:29(日の入り時刻は午後18:27)


▼前回の記事
左翼の折れたオナガガモ♂が川で採食(野鳥)

オナガガモAnas acuta)は冬鳥の渡り鳥ですから、日本で越冬した群れも春になると北へ渡去します。
左の翼が折れて飛べなくなってしまった♂だけが独りこの川に取り残されています。
一緒に残ってくれる♀が居ないので、今季は繁殖にも参加できません。
晩秋に仲間の群れが再び渡来するまで、厳しい自然界を独りで生き延びられるでしょうか?
なんとか自力で採食できたとしても、単独生活では群れで暮らすメリットを全く享受できなくなります。
例えば採食中に周囲を充分に警戒することが出来ません。
猛禽類などの天敵に目をつけられたら最後、逃げ切れなくて捕食されるリスクが高いでしょう。
特に、夜はどこにねぐらを取るのでしょうか?
野鳥の塒入りに興味がある私は、夕闇が迫る中、川から少し離れた堤防からオナガガモ♂の動向を見守りました。

薄暗くなってくると、コガモ♀♂(Anas crecca)の群れが川面を渡って次々と中州に集まってきました。
手負いのオナガガモ♂の近くでコガモの群れも同様に採食したり羽繕いしたりしています。
コガモの中には中州に上陸した個体も居ます。


この間、背後の中洲をハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)やコチドリCharadrius dubius curonicus)が徘徊して餌を探し回っていました。

▼関連記事
夕方の中洲で採食・脱糞するコチドリ(野鳥)

オナガガモ♂とコガモ♀♂はこのまま夜も中州付近の浅瀬に留まり、混群で塒入りするようです。
怪我したオナガガモ♂が少なくとも危険な夜は独りではないと分かり、一安心。
例えば夜行性の肉食獣が塒に忍び寄っても、コガモの群れの誰かが気付いて警戒声を発するはずですから、逃げ延びるチャンスが高くなるでしょう。

ただしコガモも冬鳥ですから、いずれ渡去してしまいます。


※ 日没前の薄暗い映像なので、動画編集時に彩度を上げています。


冬の川で塒入りする健常なオナガガモの群れを未だ撮影できていません。
警戒心が強く、私が川に近づくとすぐに逃げてしまうので、難しいのです。
これを撮影するにはブラインドに隠れる必要がありようです。


つづく→18日後に再会

オナガガモ♂左翼骨折(野鳥)+コガモ♀@中洲:岸辺+採食

2019/06/11

春になり戻ってきたハクセキレイが再びシラカシ街路樹に塒入り(野鳥)



2019年4月上旬・午後18:18〜18:28(日の入り時刻は午後18:07)
▼前回の記事(2018年11月下旬に撮影)
初冬に塒の街路樹を変更したハクセキレイの群れ(後編)常緑樹シラカシに塒入り【冬の野鳥】

雪が降る冬の間、定点観察していた集団塒の街路樹にハクセキレイMotacilla alba lugens)が来なくなってしまいました。
厳冬期に一体どこで過ごしているのか、謎です。
雪国のハクセキレイは留鳥ではなく、実は漂鳥なのではないかと疑うようになりました。
春になると再びハクセキレイが戻ってきてくれました。
しかし夏季に集団塒として利用されるイチョウ並木は未だ落葉したままで丸裸です。
昨年11月下旬に最後に見た時と同じく、隣の常緑樹シラカシに塒入りするのでしょうか?

前回の反省を活かし、今回は初めから落日に対して順光のアングルで狙います。
映像としてはほぼ前回と同じ行動の繰り返し(就塒前集合からの集団就塒)なのですけど、前回(11月下旬)に塒入りしたシラカシから10mぐらい離れた別のシラカシ街路樹に塒入りした点が異なります。
歩道沿いのシラカシ街路樹ではなく、駐車場の隅に植栽され最も大きく育った常緑樹シラカシに塒入りしました。
それに合わせるように、就塒前集合の場所も、大通りに面した某施設の屋上から近所の喫茶店の屋上や周囲の電柱・電線に移ってきていました。
撮影の合間に気温を測ると、午後18:26に12.6℃、湿度44%。

似たような季節消長のパターンは別な場所の集団塒でも以前観察しています。
春に戻ってきたハクセキレイの群れが電柱に塒入りし、近くのケヤキ並木の葉が茂る時期になるとそちらに塒を移動していました。
初冬に集団塒のケヤキが落葉すると、いつの間にかハクセキレイはその塒から姿を消しました。

どうやらハクセキレイの群れは毎晩の塒をある程度は臨機応変に選んでいるようです。
塒をどういう基準でどうやって選んでいるのか(合議制? リーダーの存在?)、というのも興味深い問題です。

※ 実際はもっとどんよりと薄暗く青空ではないのですが、ハクセキレイの性別を見わけるため編集時に彩度を少し上げています。


2019/06/05

窓枠に昼も夜も居座る2羽のドバト【冬の野鳥】

2019年2月下旬・午後

某施設に隣接した駐車場に通りかかると、グルルルー、グルルルー♪という鳩の低い鳴き声が周囲の鉄筋コンクリートに反響して聞こえました。
辺りを見回しても、薄暗くて声の主を見つけられません。
この日はカメラや照明など何も持っていなかったので、証拠写真も撮れませんでした。






2019年3月上旬・午後15:20および19:02

4日後に現場を再訪してよく探すと、鳩が居座っているのを見つけました。
建物の2階にある什器搬入口の窓枠に2羽のカワラバト(=ドバト;Columba livia)が仲良く並んで座っています。
幅が狭いながらもアルミサッシの窓枠がテラスのようになっています。
その左角に身を寄せて、目をパチクリさせています。
寒そうに首をすくめ、全身の羽毛を膨らませていました。
私にドバトの性別は見分けられませんが、左の個体は黒っぽく、右の個体は白っぽい羽毛でした。
羽の色で個体識別できそうです。
鳩を怖がらせないように、なるべく遠くから撮影するように心がけます。

♀♂つがいだとすると、営巣予定地なのでしょうか?
しかし少量の糞が窓枠に付着しているだけで、巣材を集めているようには見えません。
素人目には、鳩が営巣するには奥行きが浅過ぎる気がします。
今回、鳩は鳴き声を発しませんでした。
小雨が降っていて昼間も薄暗い日でした。
カメラを右にパンすると、ビルの軒下にはザラメ氷となった雪が未だ残っています。

同じ日の日没後にもう一度見に行くと、2羽のドバトは同じ場所にそのまま居着いていました。
ねぐらとしても使われているようです。
2羽の位置関係は昼間と変わっていませんでした。
右の個体が相手の方を向いて寝ているようです。
実は未だ眠っておらず、ズームインすると暗闇で瞬きしているのが見えました。(私を警戒して覚醒したのかもしれません)

ドバトの塒というものを初めて見ました。
街中で見かけるドバトの群れは、夜になるとレース鳩を飼っている家の鳩舎に帰って寝ているのだろうと勝手に思い込んでいました。
ここは集団塒ではないようで、暗くなっても鳩の群れが集まって来ることはありませんでした。
夜になるとこの駐車場は真っ暗で、辛うじて消火栓の赤色灯と非常口の緑色灯がぼんやりと辺りを照らしています。
公園の樹上で寝るよりも、ここは天敵も来なくて安全ですし、風が建物に遮られてあまり寒くないのかもしれません。

最後に、夜間の証拠写真を撮るために2回だけフラッシュを焚きました。
(フラッシュで鳩が逃げることはなかったものの、後々思うと、やはりフラッシュを使ったのは良くなかったかもしれません。)

※ 夜に撮った映像は動画編集時に明るさを強引に上げました。


これからどうなるのか気になるので、定点観察に通ってみることにします。
このつがいは終日、ここに居座っているのでしょうか?
時間帯を色々と変えて見に来る必要があります(特に午前中や昼下がり)。
もしかすると、誰かが餌をやっているのかもしれません。
春になったら、ここに巣作りするかどうか注目です。(営巣予定地?)
この什器搬入口は普段使われていないようですが、糞害を嫌って鳩が追い払われないか心配です。

つづく→お気に入りの窓枠に未だ居座って鳴く♪ドバト(野鳥)


ドバト2(野鳥)@営巣予定地?/塒:窓枠
ドバト2(野鳥)@夜:営巣予定地?/塒:窓枠

2019/06/03

初冬に塒の街路樹を変更したハクセキレイの群れ(後編)常緑樹シラカシに塒入り【冬の野鳥】



2018年11月下旬・午後16:35〜16:52(日の入り時刻は午後16:21)


▼前回の記事
初冬に塒の街路樹を変更したハクセキレイの群れ(前編)就塒前集合【冬の野鳥】

この日は、きれいな夕焼け空になりませんでした。
大通り沿いの屋上や電線に就塒前集合していたハクセキレイMotacilla alba lugens)の群れがほぼ一斉に移動を始めました。
これまではお気に入りのねぐらだったイチョウ並木を、落葉後は使わなくなりました。
丸裸になったイチョウ並木を飛び越えて、その隣に植栽されていた常緑樹の茂みに、チチチ♪と鳴きながら次々に飛び込んで行きます。
これはシラカシというドングリが実る常緑樹です。
自然分布は福島県以西らしいのですが、最近では隣の雪国(山形県)にも洒落た街路樹として植栽されているようです。

冒頭は完全に逆光のアングルになってしまい、ハクセキレイのシルエットしか写っていません。(性別を見分けられない)
一旦塒入りしてもしばらくは落ち着かず、再び飛び出す個体も結構います。
塒内の場所取り争いで小競り合いや追いかけっこに発展することもあります。
誰か通行人が脅かした訳ではないのに、なぜか鋭い警戒声とともに多くの個体が一斉に四方へ飛び去ってしまいました。(私を警戒したのかもしれません)
しばらくすると再び戻って来てくれて、塒入りをやり直します。
シラカシの上部の枝から順に埋まっていく印象です。

順光のアングルに私がこっそり回り込むと、残照で画面が大分明るくなりました。(@5:07〜)
塒入りしたハクセキレイの群れには♀♂両方いることを確認できました。
近くで別のシラカシ街路樹に塒入りしているスズメの鳴き声もチュンチュン♪と聞こえています。
辺りが一気に暗くなると集団塒のハクセキレイはすっかり寝静まり、枝葉の茂みに隠れた姿は一羽も見つけられなくなりました。
撮影の合間に気温を測ると、午後16:48で7.0℃、湿度51%でした。

イチョウと異なり冬になっても落葉しない常緑樹のシラカシなら、冬の風雪を凌げそうです。
逆にどうしてハクセキレイは一年中、同じ常緑樹シラカシに塒入りしないのか? どうして夏は落葉樹イチョウを選んで塒入りするのか? 不思議です。
てっきりハクセキレイはこのまま冬になっても常緑樹シラカシを集団塒として毎晩過ごすのかと思っていました。
しかし、本格的に雪が降り始めた後も定点観察に通ってみると、意外にもハクセキレイの群れはいつの間にか居なくなっていました。
生き物の謎解きは一筋縄ではいきません。
夕刻の就塒前集合に来る個体数も激減し、厳冬期にハクセキレイがどこで塒入りしているのか、突き止められませんでした。
ここは繁華街で交通量や人通りも多く、他の天敵が来ないので、街路樹に塒入りした鳥は安心して夜を過ごせます。
ヒートアイランド現象で気温が周囲よりも少し高い可能性があります。
それでも厳冬期の塒としては厳し過ぎるのでしょう。

私のフィールド(多雪地帯)でハクセキレイが冬に集まる塒を見つけたことが未だ一度もありません。
私が知っている数カ所の集団塒はどれも、冬が近づいて街路樹が落葉するとハクセキレイがいつの間にか来なくなってしまうのです。(例:ケヤキ並木)
図鑑では留鳥として扱われているハクセキレイも、実は群れの大半が暖かい地方に渡って越冬しているのではないか?と疑ってしまいます。

塒の問題よりも、積雪期は餌が充分に取れなくなるのだろうと私は推測しています。
ハクセキレイの体にGPSや発信機を取り付けて追跡してみないことには、解明できそうにありません。


つづく→春になると…


2019/06/02

初冬に塒の街路樹を変更したハクセキレイの群れ(前編)就塒前集合【冬の野鳥】



2018年11月下旬・午後16:21〜16:34(日の入り時刻は午後16:21)

▼前回の記事
黄葉したイチョウ街路樹に塒入りするハクセキレイ♂♀の群れ(野鳥)

11日ぶりの定点観察にやって来ました。
ハクセキレイMotacilla alba lugens)が夜の集団塒として利用していた街中のイチョウ並木は、黄葉した葉がほとんど散り終えた後でした。
歩道にはイチョウの黄色い落ち葉が敷き詰められています。
銀杏の実は落ちておらず、枝にも残っていないことから、やはり悪臭問題を気にして雄株しか植栽していないのでしょう。
遠くの山は初雪で冠雪しています。

ハクセキレイは落葉後も同じイチョウ並木に塒入りするのか、注目です。
鳥の塒入りに関する本を読むと、そのような写真が載っていたりするのですけど、雪が降らない暖かい地方の情報しかありません。
落葉後の枝に塒入りするのでは丸見えになりますし、雪国の厳しい風雪を凌げるとはとても思えず、留鳥のハクセキレイがどう対処するのか興味があるのです。

日没直後、いつものように大通り沿いの某商業施設の屋上や電線にハクセキレイが続々と集まってきました。
就塒前集合の始まりです。
屋上に登る外階段にハクセキレイが2、3羽、集まっています。
交通量が多くて騒音がうるさいのですが、耳を澄ますとハクセキレイが互いに鳴き交わしています。

ちなみに、撮影の合間に気温を測ると、
午後16:15に気温9.5℃、湿度42%。
午後16:32に気温8.8℃、湿度47%。


つづく→常緑樹シラカシに集団就塒




2019/05/30

ダイサギとカワウが集団就塒する定点映像を早回しにしてみる【10倍速映像】(野鳥)



2018年11月上旬・午後16:39〜17:15(日の入り時刻は16:34)


▼前回の記事
ダイサギとカワウが河畔林に続々と塒入りする定点映像(野鳥)

ダイサギArdea alba)とカワウPhalacrocorax carbo hanedae)の群れが河畔林に続々と塒入りする様子を10倍速にした早回し映像をご覧下さい。
長撮りした素材を早回しにすると、二種の水鳥の時間的な就塒パターンや塒内での離合集散も分かりやすくなると思います。
あいにくの曇り空ですが、西の空を雲が流れる様子も可視化されます。

シリーズ完。


残るテーマは、朝に(夜明けと共に?)集団塒から飛び立つシーン(離塒)の撮影です。
(同じ場所から同じアングルで撮れば、朝日に対しては順光になるはず。)
前日から現地で一晩野営する必要があり、ちょっと大変です。
寒ささえ凌げれば絶好の撮影チャンスなのです。
秋から冬にかけては、河原で野宿してもヤブ蚊に刺されたり、恐ろしいツツガムシ病に感染する心配もありません。



しかし防寒など諸々の装備が整わず、残念ながら今季は実現できませんでした。
ようやく早春になってから現場を再訪すると、落葉した河畔林は塒としてはもう使われていないようでした。
完全に落葉した初冬の時点で、塒の場所を変えてしまった可能性もありそうです。


2019/05/27

ダイサギとカワウが河畔林に続々と塒入りする定点映像(野鳥)



2018年11月上旬・午後16:39〜17:15(日の入り時刻は16:34)


▼前回の記事
カワウとダイサギの混群が塒入りする定点映像を早回しにしてみる【10倍速映像】(野鳥)


カワウPhalacrocorax carbo hanedae)とダイサギArdea alba)の群れが夕方の河畔林に塒入りする様子を定点映像にもう一度記録するため、2日後に再び現地入りしました。
前回は河畔林の陸側から撮影したので、今回は川の対岸から狙うことにします。

川は画面下の左から右に流れています。
西に沈む太陽に対して逆光になってしまうという難点があるのですけど、被写体の水鳥が単純な白と黒ですから、充分に見分けられるはずです。



昼過ぎから道なき道を藪漕ぎして現場に辿り着くまでが一苦労でした。
ノイバラなどの棘が厄介で、擦り傷だらけになりました。

川岸に集まっていたカモ類が、私に警戒して一斉に飛び去りました。
しばらく静かにしていると、戻ってきてくれました。

集団塒の周囲は大量の鳥の糞で白く汚れているので、すぐに分かります。
黄葉しかけたオニグルミの葉や下草の笹藪に、鳥の排泄した白い糞が大量に付着していました。



集団塒の対岸の水際で枯れたヨシ原に迷彩ブラインドを張って隠れました。
ようやく準備完了したのが午後16:00。
私がブラインド内で息を潜めていると、やがて周囲の葦原にスズメが賑やかに集まり始めました。
スズメの集団塒は葦原なのかもしれません。

この日は曇り空で、いつもより早く暗くなりました。

長撮りした定点映像をノーカットでご覧下さい。
冒頭の5分間は私がブラインド内で落ち着くまでに立てるガサガサという物音が耳障りで申し訳ありません。
鳥にも警戒されたかもしれません。
そこさえ辛抱してもらえれば、残りは癒やしの環境映像としてお楽しみ頂けるかもしれません。

まず、黒いカワウの群れが集団塒の上空を偵察するように旋回するようになりました。
河畔林の樹冠に一番乗りで着陸したのもカワウでした。
この個体にズームインしても、逆光で羽根の細かな色合いは見えずシルエットしか分かりません。
河畔林で塒に選ばれた樹種は、葉の形状からオニグルミと柳のようです。
次に飛来した個体とぶつかりそうになり、初めの個体は樹上から飛び去ってしまいました。

しばらくすると、純白のダイサギが飛来し、優雅に枝に着陸しました。
塒内で隣合う個体間の小競り合いがたまに勃発し、喧嘩の鳴き声も聞こえます。
着地した枝が気に入らなかったり、隣の個体に追い払われたりして飛び立つと、再び塒へのアプローチからやり直します。
カワウもダイサギも図体が大きくて飛ぶのがあまり得意ではないので、小鳥のように枝から枝へ器用に飛び移ることが出来ないのです。
画角から外れた左の樹冠にも就塒していました。(広角レンズが欲しいなー…。)

一方、川面に塒入りしたカモ類や白鳥が集まって賑やかに鳴き交わす声が聞こえてきます。

迷彩ブラインドの効果は絶大で、前回よりも迫力ある動画が撮れました。
今回は混群の塒入りがスムーズに行なわれ前回よりも早く寝静まったのは、私の存在を警戒していない証拠でしょう。
ブラインドに隠れての長撮り中に咳が出そうになって焦りました。
途中で私の存在に気付かれてしまっては、それまでの苦労が水の泡です。
なんとか気合で咳を抑えました。

撮影終了後も完全に暗くなるまでブラインド内で待機しました。
その間におにぎりを食べて腹ごしらえ。
そっと機材類を撤収し、藪漕ぎして帰りました。
対岸の集団塒で寝ているカワウとダイサギは、私がガサゴソと立てる物音に気づいているはずですが、幸い騒いだり逃げたりしませんでした。
ほぼ新月なので夜空は暗く、しかも雲に覆われていました。


つづく→ダイサギとカワウが集団就塒する定点映像を早回しにしてみる【10倍速映像】(野鳥)


2019/05/22

黄葉したイチョウ街路樹に塒入りするハクセキレイ♂♀の群れ(野鳥)



2018年11月中旬・午後16:48〜16:57(日の入り時刻は午後16:28)

ハクセキレイMotacilla alba lugens)の群れがねぐらとして毎晩使っているイチョウ並木を久しぶりに定点観察に来ました。
大通りのイチョウ並木は見事な黄葉になっていました。
ここは繁華街で人通りが多いため、街路樹に悪臭を放つ銀杏が実らないように、イチョウの雄株しか植えられていないようです。
ちなみに、下に掲載した参考写真は同じ日に別な大通りで撮ったイチョウ並木(今時珍しい雌株)です。

日が落ちて辺りが暗くなると、周囲からハクセキレイが三々五々と集まってきて、イチョウ並木周辺の電線や建物の屋上に群がるようになります。
ハクセキレイは集団塒を目がけて一気に飛び込むのではなく、塒の近くの分かりやすい場所で一旦待ち合わせして時間を潰す習性があるのです。
これを就塒前集合と言います。
某施設の屋上の縁に止まった個体が、大通りを見下ろしています。
大通りの交通量が多いため、鳴き交わしているハクセキレイの声が車の騒音でかき消されてしまってよく聞き取れません。

塒に危険がないことを確かめると、屋上から相次いで真下にあるイチョウの木に飛び込みました。
葉が青々と茂る夏季にはイチョウ並木の何本かを塒として分散利用していたのですが、黄葉した晩秋のこの日、ハクセキレイは特定の1本のイチョウの木に集中して飛び込んでいました。
群れには♀♂両性が居ることを確認しました。
イチョウの枝葉に飛び込む前にホバリング(停空飛翔)することもあります。
塒内でハクセキレイが枝から枝へと飛び回ると、イチョウの葉が枝からハラハラと落ちます。
やがて塒への出入りがなくなり、落ち着いたハクセキレイは寝静まりました。
辺りが真っ暗になると、行き交う車のヘッドライトに照らされてイチョウの黄葉が一層きれいです。

※ 手持ち夜景モードに切り替えて動画撮影しました。
暗い映像なので、動画編集時にコントラストではなく彩度を少し上げました。
建物の外壁が写っているシーンでは外壁に規則的な細かい縦縞模様があるため、手ブレ補正処理すると副作用で却って不自然な動きになってしまいます。

さて、冬になってイチョウが完全に落葉したらハクセキレイは一体どうするのでしょう?
枝が丸見えになり雪が降っても北国のハクセキレイは同じイチョウ並木を夜の集団塒として利用し続けるのでしょうか?
この点を知りたいので、頑張って定点観察に通い続けます。

つづく→初冬に塒の街路樹を変更したハクセキレイの群れ(前編)就塒前集合【冬の野鳥】


イチョウ黄葉
イチョウ黄葉+果実(銀杏)@雌株
イチョウ黄葉+果実(銀杏)@雌株
イチョウ黄葉+果実(銀杏)@雌株
イチョウ黄葉+果実(銀杏)@雌株
イチョウ落葉(黄葉)+落果(銀杏)
イチョウ落葉(黄葉)+落果(銀杏)

2019/05/04

カワウとダイサギの混群が塒入りする定点映像を早回しにしてみる【10倍速映像】(野鳥)



2018年11月上旬・午後16:24〜17:14(日の入り時刻は16:36)


▼前回の記事
カワウとダイサギが河畔林に続々と塒入りする定点映像(野鳥)

夕刻の河畔林にカワウPhalacrocorax carbo hanedae)とダイサギArdea alba)が集団就塒する様子を長撮りした素材を10倍速にしてみました。
黒いカワウが先に塒入りし、白いダイサギは遅れてやって来るという、集団塒における離合集散の時間的なパターンが分かりやすくなります。

晩秋の夕暮れの空を雲が流れ、飛行機雲が彗星のように貫き、それだけ眺めていても美しいですね。


中川雄三『水辺の番人 カワウ (月刊たくさんのふしぎ2017年11月号)』によると、

コロニーとよばれる場所を水辺のしげみにつくり、ここに集まって子育てをしたり、繁殖期意外も、夜眠るためのねぐらとして利用したりします。(中略)カワウがコロニーを長く使いつづけると、やがてそこは白い糞でおおわれて枯木が目立つようになります。するとカワウたちは少しずつ場所をずらして、コロニーを保ちつづけます。(p22-23より引用)
夕暮れがちかづくと、カワウたちは集団でねぐらに帰ってきます。やがて日が暮れると、安全な樹上で背中に首をまわして羽に顔をうずめ、まるで黒い棒のようになって眠りにつきます(p27より)
川や海に流れでた養分で育った魚たちをカワウがとらえ、繁殖地やねぐらの森で糞をしたらどうなるでしょうか。流れでた養分をカワウたちがまた陸地にもどすことになります。カワウは自然での養分の循環に貢献しているのです。(中略)カワウの糞はリンなどの栄養を豊富にふくみ、昔から畑の肥料として利用されてきました。(p38〜39より)

鷺山やカワウのコロニー、塒はとかく「糞害」という点で問題視されがちですが、生態学的にはメリットもあるという重要な指摘でした。

つづく→ダイサギとカワウが河畔林に続々と塒入りする定点映像(野鳥)
(逆に対岸から撮ってみます。)


ランダムに記事を読む

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

Smarter Related Posts