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2026/03/31

カキノキ巨木の下の雪原を夜にうろつくホンドギツネ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2025年1月中旬 

シーン0:1/3・午後14:23・くもり(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。 
郊外でスギ防風林に囲まれた畑の端に聳え立つカキノキの巨木を自動センサーカメラで見張っています。 
落葉した枝には熟果がたわわに実っています。 

ホンドギツネVulpes vulpes japonica)の登場シーンをまとめました。 
まずは雪国の厳冬期の気象状況を映像でお伝えします。 


シーン1:1/7・午後12:33・くもり(@0:03〜) 

シーン2:1/9・午後21:35・降雪(@0:06〜) 
晩に監視カメラが起動したときには、雪が激しく降っていました。

シーン3:1/10・午前4:20・降雪(@0:10〜) 
翌日の未明には激しい吹雪になっていました。 

シーン4:1/10・午前9:22・くもり(@0:21〜) 
朝になると、吹雪はすっかり収まっていました。 
新雪に覆われた雪面に、動物の歩いた足跡は残っていません。 
雪面があちこち窪んでいるのは、樹上から落雪したせいです。 
カキノキの横枝もしっかり冠雪していました。 
強風が一晩中吹き荒れた後でも、カキノキ樹上には熟果がまだ少し残っています。 
落果は積もった雪の下に埋もれてしまいました。 

シーン5:1/10・午後14:10・くもり(@0:25〜) 
雪が降っていなくても、強風が吹くと、隣の冠雪したスギ樹上からどんどん落雪します。 

シーン6:1/10・午後17:18・降雪(@0:31〜)日の入り時刻は午後16:42。 
日が暮れると、また吹雪になりました。 

シーン7:1/11・午前8:43・くもり(@0:35〜) 
翌朝には雪が降り止んでいました。 
雪面に野生動物の足跡はありません。 

シーン8:1/12・午前2:42(@0:38〜) 
ここからが本題です。 
深夜未明に2頭のホンドギツネがペアで来ていました。 
1頭が右から来て、カキノキの根元で匂いを嗅ぎ、もしかすると排尿マーキングしたかもしれません。 

カキノキの背後には別個体が来ていました。 
暗闇で白く爛々と光る目だけが見えます。 
(木陰の獣がキツネ以外だとしたら、先に登場したキツネが攻撃するなり逃げるなり、分かりやすい反応をしたはずです。)
タヌキと違って、キツネがペアで行動を共にするのは珍しいです。 


シーン9:1/12・午前2:43(@1:04〜) 
奥の雪面を単独で右に立ち去るキツネが写っていました。 
監視カメラの赤外線が遠くまで届かず、暗くてほとんど見えません。 

シーン10:1/12・午後21:36(@1:19〜) 
監視カメラの起動が遅れましたが、手前の雪原をキツネが右へ横切りました。 

シーン11:1/13・午前0:51・夜霧(@1:26〜) 
日付が変わった深夜には、濃霧が風に舞っていました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
トレイルカメラでモノクロ動画にシルエットしか写りませんでしたが、当地に野犬は居ないという前提で、キツネだと判断しました。 

キツネは木登りできませんから、カキノキに用事があるとしたら、落果が目当てでしょう。 
ホンドギツネが夜な夜な落柿を拾い食いに来るのではないかと期待したのですが、大雪が積もって埋もれてしまったようです。 
あるいは、雪原で野ネズミを狩りに来たのかもしれません。 


つづく→?

2026/03/29

大雪が積もった二次林の営巣地を1〜3頭でうろつくホンドタヌキ:12月下旬〜1月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年12月下旬〜2025年1月中旬

シーン0:12/25(@0:00〜) 
平地の落葉した二次林で、元々はニホンアナグマ(Meles anakuma)の営巣地(セット)だった巣穴を2台の自動センサーカメラで見張っています。 
今季はアナグマではなく、ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)がここで越冬しているようです。 

ホンドタヌキの登場シーンを以下にまとめました。 
特筆すべき事件は個別の記事にしたので、残り物になります。 


シーン1:12/31(@0:07〜) 
大雪が積もって巣穴L、Rが完全に埋もれてしまいました。 
単独でやって来たタヌキが深雪のセットをラッセルしつつ、巣穴を探し回っています。 


シーン2:1/8(@1:39〜) 
セットを往来する動物の足跡が雪面に残っていますが、雪面が凍っているときにタヌキが歩いても、足跡が残りません。
巣口Rは開口していて、通りすがりのタヌキが顔を突っ込んで匂いを嗅いでいます。 
 てっきり巣口Lは深い雪の下に埋もれたのかと思いきや、かろうじて開口して、タヌキが匂いを嗅ぎました。(@4:33〜) 


シーン3:1/11(@4:51〜) 
更に容赦なく豪雪が積もり、巣口LもRも深い雪の下に完全に埋もれました。 


シーン4:1/12(@4:55〜) 


シーン5:1/13(@5:17〜) 
単独タヌキが、大雪で埋もれたセットをひたすら往来しています。


シーン6:1/14(@5:41〜) 
ペアで来たタヌキが、かろうじて開口した巣口Rを調べています。 
雪面に座り込んで毛繕いしました。 
この巣穴Rで越冬しているペアだと思うのですが、なぜか巣内に入ろうとはしません。 
巣口Lの辺りをうろついても、雪かきをして掘り出すことはしませんでした。 
いつの間にか、タヌキが3頭に増えていました。(@9:18〜) 
順番に巣口Rを点検してから立ち去りました。 

晩遅くには雨が降っていました。 
単独でうろついていたタヌキが、雪の下に浅く埋まっていた餌を掘り出して食べました。(@10:22〜) 
残念ながら立木の陰になっていて、メニューは不明です。 
食後は毛繕いしました。 
右へ立ち去る途中で身震いし、雨で濡れた毛皮の水気を振り落としました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

2026/03/27

夜明け前に帰巣したホンドタヌキ♀♂が雪で埋もれて凍った巣口の雪かきをしてから中に入る【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年1月上旬 

雪が積もった休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が越冬する営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 


シーン1:1/7・午前6:27・気温-1℃(@0:00〜)日の出時刻は午前6:52 

夜明け前、朝霧が少し立ち込めているようです。 
手前から単独で来たタヌキが、凍った雪面の匂いを嗅ぎながら、奥の営巣地に向かっています。 
途中で頻繁に立ち止まって、雪原の左上奥を気にしています。 

雪に埋もれた巣口L、Mを順に点検してから巣口Rに向かいます。
前足で巣口Rの雪かきを始めました。 
アナグマと比べてタヌキは穴掘りが苦手ですから、中途半端ですぐに止めてしまいました。 

やがて左上から別個体のタヌキが登場しました。 
巣口Rで先行個体に追いついたところで、1分間の録画終了。 
最低気温が氷点下だと雪面が硬く凍り、その上を歩いてもタヌキの足跡が残りません。 


シーン2:1/7・午前6:29(@1:00〜) 
辺りが少し明るくなりました。 
タヌキのペアがまだ雪原をうろついています。 
私には外見でタヌキの性別を見分けるのは無理ですが、寄り添って歩いていたのに、急に相手にじゃれついたように見えました。 
しかし動画を見直すと、しつこくまとわりつく♂に♀が苛立っているようにも見えました。 
(そろそろ♀が発情する時期なので、♂はパートナー♀につきまとって発情状態を頻繁にチェックしています。) 

雪面だけが凍っている状態を俗に最中もなか雪と呼び、ときどき足がズボッと潜るので、歩くときには注意が必要です。 
巣口Lに近づこうと方向転換した際に、タヌキの後足が雪面でスリップしたか潜ったようです。 

凍った雪で埋もれていた左の巣口Lで、1頭が雪かき穴掘りを始めました。 
今度は頑張って、ついに巣穴Lに入ることができました! 
穴掘りが苦手と言われているタヌキも本気を出せば、雪かきぐらいは出来るようです。 

その間に、雪原を右へ立ち去りかけていたパートナーの別個体が、右から戻って来ました。 


シーン3:1/7・午前6:47(@2:00〜)
だいぶ明るくなっても、まだ朝霧がうっすらとかかっています。 
巣穴Lから外に出てきたばかりと思われるタヌキのペアが、依然として営巣地(越冬地)の雪原をうろついています。 
巣口Lで左を向いて佇んでいた個体が、その場で身震いしました。
顔を巣口Lに突っ込んで匂いを嗅いでから、パートナーの後を追って右に立ち去りました。 


つづく→

2026/03/26

厳冬期にカキノキ大木に登って熟果を食べる雪国のホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2025年1月上旬〜中旬

シーン0:1/3・午後14:23・くもり(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。 
郊外で広大な畑がスギ防風林に囲まれています。
その林縁(畑の端)に巨大なカキノキの古木が聳え立っています。 
落葉後も熟した果実が枝先にまだたくさん残っています。 
木の下の雪面には落果が散乱しています。 
こうした熟柿を食べにやってくる野生動物を見張るために、自動撮影カメラ(旧機種)を設置しました。 

ホンドテンMartes melampus melampus)の登場シーンをまとめます。 


シーン1:1/7・午後12:33・くもり(@0:03〜) 


シーン2:1/9・午後21:35・降雪(@0:06〜) 
雪が激しく降っています。 


シーン3:1/10・午前1:00・降雪(@0:10〜) 
猛吹雪の深夜に、冬毛のテンが左下隅からカキノキに駆け寄ると、新雪にテンの足跡が残りました。 
そのままテンは、幹の裏側を一気によじ登りました。 
こんな悪天候でも、トレイルカメラのセンサーがしっかり反応したことに感心しました。 

テンはカキノキの冠雪した横枝を右の先端部へ移動しました。 
しばらくして奥の枝だけが突然不自然に揺れたのは、テンが細い枝から枝へ飛び移ったのでしょう。 
暗闇でそんなアクロバティックな芸当ができるとは驚異的です。
監視カメラが照射する赤外線が奥まで届かず、肝心のテンが熟柿を食べる行動は撮れていませんでした。 
テンがカメラの方を振り返ると、眼のタペータムが赤外線を強く反射して、白く光って動いています。 


シーン4:1/10・午前4:20・降雪(@1:17〜) 
未明には吹雪が更に激しくなっていました。 


シーン5:1/10・午前9:22・くもり(@1:28〜) 
朝になると、吹雪はすっかり収まっていました。 
新雪に覆われた雪面に、ホンドテンの足跡はもう残っていません。
雪面があちこち窪んでいるのは、樹上から落雪したせいです。 
カキノキの横枝にもしっかり冠雪していました。
一晩中、強風が吹き荒れた後でも、樹上にはまだ熟柿が少し残っています。 
落柿は積もった雪の下に埋もれてしまいました。 


シーン6:1/10・午後14:10・くもり(@1:32〜) 
雪が降っていなくても、強風が吹くと、隣のスギ樹上からどんどん落雪します。 


シーン7:1/10・午後17:18・降雪(@1:32〜)日の入り時刻は午後16:42。 
日が暮れると、また吹雪になりました。 


シーン8:1/10・午後21:30・降雪(@1:42〜) 
雪が降る晩に、テンがいつの間にか柿の木に登っていました。 
太い横枝に積もった深い新雪をかき分けながら右に進みます。 
樹上のラッセル行動なんて、初めて見ました! 
足元が雪で滑って木から落ちる恐怖など微塵も感じられません。
枝先に達して熟柿を採食したようですが、残念ながら画角の外で様子が分かりません。 
テンが動くと、その体重で細い枝が上下にしなります。
枝先でテンが振り返ってカメラ目線になると、目が白く光ります。 
どうやら画面の右上隅まで木登りしたようです。 


シーン9:1/11・午前8:43・くもり(@2:02〜) 
翌朝には雪が降り止んでいました。 
雪面に野生動物の足跡はありません。 


シーン10:1/12・午前1:21(@2:05〜) 
日付が変わった深夜、ホンドテンが再びカキノキ樹上に登っていました。 
いつもの太い横枝を右に行きかけた途中で立ち止まり、痒い体を掻いているようです。 
横枝を右に走って行きましたが、枝先で熟果を採食したかどうか不明です。 
もう枝先に柿の実が残っていなかったのでしょうか。 
せっかく左に戻ってきたのに、わずか40秒間で録画が終わってしまいました。 
どうやら低温でアルカリ電池が消耗していたようです。 (厳冬期は高価でもリチウム一次電池を使うべきだと翌年に知りました。)
トレイルカメラが旧機種のため、残念ながら動画撮影時の気温データは取得されていません。 


シーン11:1/13・午前0:51(@2:48〜) 
翌日の深夜には、どうやら夜霧が発生したようです。 
監視カメラがなぜ起動したのか不明です。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
いかにも雪国でたくましく暮らす野生のホンドテンらしい映像が撮れて感動しました。
できれば新機種のトレイルカメラで録画したかったのですが、まさかこんな凄い映像が撮れるとは予想してませんでした。
翌年の宿題です。

木登りが得意なホンドテンは、カキノキ樹上での採食に専念し、雪原に散らばっている落果を拾い食いすることは一度もありませんでした。
ここにニッチの棲み分けがありそうです。
テンは夜行性ですし、雪に埋もれた落柿を暗闇で見つけにくい、という理由もありそうです。


つづく→ 


【アフィリエイト】 

2026/03/25

雪の下に埋もれた巣口を除雪しかけて諦めるホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年1月上旬

シーン1:1/8・午前2:03・気温0℃(@0:00〜) 
雪が降る深夜に、落葉した二次林にあるホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の越冬用営巣地に単独タヌキが右からやって来ました。 
一歩ずつ足が深い新雪にズボズボ潜っています。 

巣口Rに鼻面を突っ込んで中の匂いを嗅いでから、左へ向かいました。 


シーン2:1/8・午前2:03・気温-1℃(@0:54〜) 
別アングルの監視カメラに続きが写っていました。 
巣口Lも雪ですっかり埋もれていて、雪面が窪んでいるだけです。 
タヌキは、その凹んだ雪面に鼻面を突っ込んで、匂いを嗅いでいます。 
右前足を使って、巣口Lの新雪を掻き出し始めました。 
雪かき作業の後は、掘った雪穴の中に顔を埋めて、匂いを嗅ぎました。


シーン3:1/8・午前2:05(@1:54〜) 
結局、タヌキは巣口Lの雪かきを少しやっただけで巣穴Lには入らず、右へ立ち去りました。 
と思いきや、また戻ってきて、雪かきを再開。 
ドカ雪が積もって周囲の地形・風景が変わったため、巣口Lの位置がこの場所で良いのか自信がないのかもしれません。 
その雪かきも中途半端に終わり、タヌキは諦めて右へ立ち去りました。 


【考察】 
ここに来るタヌキたちの個体識別ができていませんが、今回登場した個体はなんとなく、ここで越冬するペアではなく余所者ではないかという気がします。 
擬人化すると、ここで越冬しているタヌキの安否確認をしに来たように、どうしても見えてしまいます。 


つづく→

2026/03/24

雪が積もったアナグマの旧営巣地をうろつき、排尿マーキングするホンドギツネ♀♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年1月上旬〜中旬 

シーン0:12/25・午後14:11・くもり・気温17℃(@0:00〜) 
シーン0:12/25・午後14:48・晴れ・気温15℃(@0:03〜) 
平地の落葉した二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)を2台の自動撮影カメラで見張っています。 
根雪がどっさり積もりました。 
どうやら空き巣のようで、今季アナグマはここで越冬してくれませんでした。 
その代わりにホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が越冬しているようです。 

新年になって登場したホンドギツネVulpes vulpes japonica)のシーンをまとめました。 


シーン1:1/1・午前3:32・降雪・気温-2℃(@0:07〜) 
雪が降る深夜未明に、冬毛のホンドギツネがキツネが登場しました。 
キツネが歩くと、新雪に足が潜っています。 
大雪に埋もれた巣口Lに近づき、窪みに鼻面を何度も突っ込んで匂いを嗅いでいました。 
1分間の録画が終わり、その後の展開は不明です。


シーン2:1/3・午前10:48・晴れ・気温4℃(@0:21〜) 
2日後の日中に右からキツネがやって来ました。 
明るい自然光下で、冬毛の健常個体をしっかり録画することができました。 
雪面は固く凍結していて、足跡がまったく残りません。 

キツネは雪面に開口した巣口Rに近づき、匂いを嗅ぎました。 
2つの巣口R、Lの中間地点で立ち止まり、腰を屈めてマルバゴマキの落葉灌木に排尿マーキングしたようです。 
後脚を上げずに小便したので、この個体は♀と判明。 
巣口Lにも寄り道したものの、窪みを一瞥しただけで通り過ぎました。 
ホンドギツネ♀による排尿マーキング(匂い付け)を1.5倍に拡大した上でリプレイ(@0:56〜)。 
さすがに小便の雫は動画に写っていませんでした。 


シーン3:1/3・午前10:48・晴れ・気温11℃(@1:13〜) 
別アングルの監視カメラでも続きが撮れていました。 
巣口Lを通り過ぎたキツネ♀は、画面の右端まで来て、雪面に大き目の足跡を見つけると、怯えたように左へ方向転換しました。 
奥の落葉二次林内へ、凍った雪面をジグザグに進んでいます。 


シーン4:1/6・午後20:30・雨天・気温0℃(@1:59〜) 
起動理由が不明ですが、晩に冷たい雨が降っています。 
※ ここだけ雨音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


シーン5:1/11・午後12:44・晴れ・気温8℃(@2:03〜) 
ドカ雪が積もった後で、巣口Lは完全に深い雪の下に埋もれました。 


シーン6:1/12・午後17:18・気温-2℃(@2:07〜) 
大雪が積もり、巣口Rは深い雪の下にすっかり埋もれてしまいました。 
その結果、巣口Rがあった地点もほぼ平坦になっています。 


シーン7:1/12・午後21:29・気温-5℃(@2:10〜) 
ドカ雪に埋もれた獣道を左から右へキツネがやって来ました。 
歩くたびに足が雪にズボズボ潜っていますが、ラッセルするほどではありません。 

通りすがりに、オニグルミ立木の根元に排尿マーキング。 
このとき右後足を上げたので、♂と判明。 
キツネが小便で匂い付けしたシーンを、1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:23〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
ホンドギツネの外見による個体識別はあまりできていませんが、排尿時の姿勢から少なくとも♀と♂がそれぞれ来ていることが分かりました。 


つづく→

2026/03/22

雪山のスギ林で厳冬期の夜に活動するニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2025年1月上旬〜2月下旬 

シーン0:12/19・午後13:55・降雪・気温9℃(@0:00〜) 
里山でニホンカモシカがねぐらとして使っているのではないか?と思い込んだ場所があり、どうしても確かめないと気が済まなかったので、自動センサーカメラで見張っています。 
雪が積もったスギ植林地の端で、画面の右上奥にはカラマツの植林地が広がっています。 
画面の手前から奥に向かって斜面が登っています。 


ニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:1/8・午後21:26・降雪・気温-3℃(@0:03〜) 
年が明けて雪の降る晩に、冬毛のノウサギが左の斜面を奥に登って行く姿が写っていました。 


シーン2:1/15・午前2:41・降雪・気温-1℃(@0:30〜) 
ちょうど1週間後の深夜未明に、ノウサギが雪山のスギ林を左から右へトラバースするようにゆっくり通り抜けました。 


シーン3:1/16・午後17:45・気温-4℃(@0:38〜)日の入り時刻は午後16:48。 
日がとっぷり暮れた晩に、スギ木立の間を右から左へノウサギが走り去りました。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 

手前の雪面が凸凹に荒れているのは、おそらく樹上から落雪した直後なのでしょう。 
雪面に足跡は残っていません。 


シーン4:1/27・午前2:27・気温-3℃(@0:47〜) 
手前の斜面を右から左へトラバースするように、冬毛の真っ白なノウサギが駆け抜けました。 
雪面は凍結していて、ノウサギの足がまったく潜りません。 

ノウサギは左奥の斜面で立ち止まると、落葉灌木の枝先の匂いを嗅ぎました。 
この後に枝先を食べたかどうか、映像ではよく分かりませんでした。 
その後は座り込んだまま休んでいます。 
長い耳だけ動かして左右を警戒しています。 
やがて俯いて、毛繕いを始めたようです。 


シーン5:1/27・午前2:32(@1:33〜)
 3分後に、ノウサギはようやく立ち上がると、雪山の斜面を奥へ登り始めました。 
すぐに立ち止まると、落葉灌木(または蔓?)の樹皮をかじっているようです。(匂いを嗅いだだけ?) 
最後は左に立ち去りました。 


シーン6:2/27・午後17:55・気温0℃(@2:17〜)日の入り時刻は午後17:33。 
ちょうど1ヶ月ぶりに、監視カメラが起動しました。 
今季は記録的な大雪が積もり、1ヶ月で雪面がかなり上昇していました。 
その結果、奥のスギ並木がまったく写らなくなりました。 

日没後の晩に、ガリガリに凍った雪面を手前から奥に2羽のノウサギが続けて駆け抜けました。 
縄張り争いなのか、繁殖期の求愛行動や♂同士の♀をめぐる争いなのかな? 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。
私には性別が見分けられないので、行動の解釈ができません。

この後は、スギの幹に固定してたトレイルカメラが雪にほとんど埋もれそうになり、野生動物は何も写らなくなりました。 


シーン7:3/13・午前0:27・気温3℃(@2:39〜) 
3月も中旬になると里山の雪がだいぶ溶けて雪面が下がり、奥のスギ林が見えるようになりました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
スギの植林地なんてノウサギにはほとんど価値がない場所で、来る理由がないと思っていたのですが、結構トレイルカメラに写っていました。
厳冬期の食事シーンがしっかり撮れなかったのが残念です。

この地点でキツネがうろついていたのは、獲物のノウサギを探し歩いていたのかもしれません。

関連記事(同所同時期の撮影)▶ 雪山のスギ林をうろついて獲物を探すホンドギツネ【トレイルカメラ:暗視映像】 


つづく→

2026/03/21

アナグマの空き巣で越冬する雪国のホンドタヌキのペアが巣穴に出入り【トレイルカメラ:暗視映像】深雪ラッセル

 



2025年1月上旬

平地の落葉した二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)を自動センサーカメラで見張っています。 
どうやら空き巣のようで、今季アナグマはここで越冬してくれないような気がしています。 

新年になってホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が登場したシーンをまとめました。 


シーン1:1/2・午後17:58・気温0℃(@0:00〜)日の入り時刻は午後16:34 
日がとっぷり暮れて真っ暗な晩に、大雪に埋もれた巣口Rからタヌキが顔を出していました。 
入巣Rシーンが撮れていませんが、タヌキがいつの間にかここで越冬していたようです。 

辺りを見回し、ようやく外に這い出て来ました。 
昼間に少し溶けた雪にタヌキの足がズボズボと潜り、歩きにくそうです。 
タヌキはそのまま独りで右へ立ち去りました。 
空腹になって採食に出かけたのでしょう。


シーン2:1/4・午前2:53・気温-4℃(@0:31〜) 
2日後の深夜未明に、右からタヌキが単独で登場。 
低温でサラサラな深雪をラッセルしつつセットを横切り、そのまま躊躇なく右の巣穴Rに潜り込みました。 

タヌキはそのまま巣内に留まり、外に再び出て来ることはありませんでした。 
(したがって、巣穴Rの内見ではありません。) 
今季はタヌキがここで越冬している確証が得られました。 
次に気になるのは、計何頭のタヌキが巣穴Rを利用しているのか?という問題です。 


シーン3:1/5・午前0:33・降雪・気温-4℃(@0:47〜) 
翌日の深夜、小雪がちらついています。 
新雪が積もった後で、セットの雪面に足跡はありません。 

巣口Rから顔を出したタヌキの頭が雪にまみれています。 
巣口に積もった雪をかき分けて外に出てきた証です。 
出巣R直後で間違いありません。
辺りを見回して警戒しています。 
深雪をラッセルしながら、ゆっくり右へ向かいました。 


シーン3:1/5・午前0:35・降雪(@0:47〜) 
1分後に、もう1頭のタヌキが続けて巣穴Rの外に出て来ました。 
どうやら♀♂ペアで仲良く越冬していたようです。 
先行個体の足跡(ラッセル跡)を忠実に辿って、右へ立ち去りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


2026/03/19

巣口の横の雪原に座って周囲の警戒を続けるホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年1月上旬〜中旬 

シーン1:1/8・午前6:35・気温-1℃(@0:00〜)日の出時刻は午前6:52 

雪に覆われた休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の家族が越冬する営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 
積雪期は日が昇る前でも、雪面からの雪明りで充分に明るくなります。 
巣口L、Mの付近だけ雪面が黒い土で汚れています。 

左から単独で戻って来たタヌキが巣口Lの手前で立ち止まり、匂いを嗅いでから雪面に座り込みました。 
雪面は凍っているので、タヌキが歩いても足跡は残りません。 
周囲を見回して警戒しているようです。 


シーン2:1/8・午前6:40・気温0℃(@0:27〜)
いつの間にかタヌキは居なくなっていました。 
(巣穴Lに入った後なのかと思いきや、後に右から戻って来ます。)


シーン3:1/8・午前7:35・降雪・気温-1℃(@0:30〜)
小雪がちらつく朝の雪原を右から歩いて来た単独タヌキが、巣口L・Mの中間地点で立ち止まり、左を向いて警戒しています。 
やがて、その場に座り込みました。 
周囲をキョロキョロ見回して、警戒を続けています。 
左が特に気になっている様子。 


シーン4:1/8・午前8:39・降雪・気温0℃(@0:56〜) 
タヌキは営巣地の雪原で少し手前に移動して、左を向いたまま立ち上がっていました。 
まさか、1時間以上も雪原に座り続けていたのでしょうか? 
再びその場に腰を下ろして座りました。 

なぜ、巣穴の中に入って休まないのでしょうか? 
なんとなく、パートナーの帰りを心配して待ってような気がします。


 シーン5:1/19・午後17:20・気温-2℃(@1:16〜)日の入り時刻は午後16:51 
翌日は、日が沈んですっかり暗くなった晩にタヌキの♀♂ペアが写っていました。 
まず先行個体aが右下手前へ立ち去りました。 
その間に、巣穴Mから外に出てきたばかりの個体bが、巣口で背中を伸ばすストレッチ運動をしています。 
そのまま巣口Mに座り込んで、周囲を警戒しています。 
パートナーaを見送ると、自分は外出しないで留守番するつもりなのでしょうか? 
それとも、少し間隔を開けてから自分もパートナーについて行くのかな?
(その後のシーンが撮れていませんでした。)


2026/03/18

雪山のスギ林をうろついて獲物を探すホンドギツネ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年12月下旬〜2025年1月上旬

シーン0:12/19・午後13:55・降雪・気温9℃(@0:00〜) 
里山でニホンカモシカがねぐらとして使っているのではないか?と思い込んだ場所があり、どうしても確かめないと気が済まなかったので、自動撮影カメラで見張っています。 
雪が積もったスギ植林地の端で、画面の右上奥にはカラマツの植林地が広がっています。 


私の予想は外れたのですが、ホンドギツネVulpes vulpes japonica)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:12/25・午後12:25・くもり・気温1℃(@0:03〜) 
年末の昼過ぎにキツネが手前から雪山の斜面を登って来ました。 
フサフサの尻尾をピンと上げたまま歩きます。 
素人目には股間に睾丸が見えないので、♀なのかな? 
雪面は凍っていて、キツネが歩いても足が潜らず、足跡も残りません。 

灌木の根元で匂いを嗅ぎ回り、野ネズミなどの獲物を探しているようです。 


シーン2:1/2・午後21:20・気温-1℃(@1:25〜) 
年が明けた晩に、キツネが右下へトラバースするように軽快に通り過ぎました。 
今回も雪面は凍っているようで、キツネの足が潜らず足跡も付きません。 
右下に一旦姿を消した後で、なぜかスギ樹上を見上げながら慎重に歩いて戻って来ました。 
最後は手前に立ち去りました。 
監視カメラに気づいている素振りはありません。 


シーン3:1/16・午後17:45・気温-4℃(@1:36〜) 
雪国のスギ林は常緑の枝葉に冠雪するために、林床の積雪量は少ないのが普通です。
しかし、今季は記録的な大雪が積もりました。 
新雪なのに、手前の雪面が爆撃を受けたように多数の小さなクレーターが形成されているのは、スギ樹上から落雪したせいです。 

この2週間、野生動物はまったく通らなかったようで、トレイルカメラのセンサーは反応しませんでしたし、雪面に足跡はまったくありません。


つづく→

2026/03/17

年末年始の大雪で巣口が埋もれて迷子になったホンドタヌキのペア【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年12月下旬〜2025年1月上旬〜1月中旬 

シーン0:12/21・午後13:54・晴れ・気温17℃(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
根雪が積もった休耕地で越冬するホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)家族の巣穴を自動撮影カメラで見張っています。 
雪原をうろつくタヌキの様子をまとめました。


シーン1:12/21・午後23:46・気温0℃(@0:03〜) 
冬至の日が終わりかける深夜、夜霧が発生したのか画面全体が少しぼやけています。 
外出していたタヌキのペアが帰巣しました。 
左の雪原から来た先行個体が左の巣穴Lに入りました。 
雪面は凍結していて、タヌキが歩いた足跡がほとんど残りません。
後続個体も左下から登場して、同じく左の巣穴Lに潜り込みました。 


シーン2:12/30・午前8:46・晴れ・気温5℃(@0:42〜) 
樹上からの落雪で監視カメラが誤作動したようです。 
2日前の12/28に雪原を通過したクマの巨大な足跡が新雪に埋もれかけながらもまだ残っています。 

関連記事(同所で2日前の撮影)▶ 冬眠の遅れたツキノワグマが年末の晩に雪原をラッセルして横断【トレイルカメラ:暗視映像】 

他に新しい足跡はありません。 


シーン3:1/2・午後22:44・降雪・気温0℃(@0:47〜) 
新年2日目の小雪がちらつく晩遅くに、左から来た単独タヌキが営巣地を横切りました。 
雪面は凍っていて足跡が残りません。 
巣口は全て雪に埋もれているので、タヌキは迷子になっているようです。 
右往左往してから巣口Rのあった地点へ向かいました。 
また戻ってきて、巣口Lに近づいたところで、1分間の録画が終わりました。 
(無事に入巣Lできた訳ではなさそうです。)


シーン4:1/3・午前2:28・降雪・気温-1℃(@1:47〜) 
日付が変わった深夜に、タヌキがまた写りました。 
軽い吹雪になっています。 

雪原を左から歩いて来た単独個体が右へ向かいます。 
雪に埋もれた巣口Rの辺りの雪原の匂いを嗅ぎ回っています。 
奥の雪原を左に回り込んでから、雪に埋もれた巣口L、Mを順に通過しました。 
再び巣口Rへ向かったところで、録画終了。 

これは赤外線を照射した暗視映像で、実際は真っ暗であることを思い出してください。 
匂いや周囲の景色(シルエット)の記憶を頼りに、「雪で埋もれた巣穴が確かここにあったはずだ」と探しているのでしょう。


シーン5:1/3・午前2:31・降雪(@2:48〜) 
1分20秒後、右手前から来たらしいタヌキaが左を向いて佇んでいました。 
雪原に座り込んで、左を見つめています。 
少し手前に歩いてから、再び座り込みました。 
凍結した雪面をタヌキが歩いても、足跡は残りません。 
急に奥へ向かって駆け出してから、途中で立ち止まりました。 

単独行動ではなかったようで、別個体bが左の暗闇から入れ替わるように登場しました。 
タヌキbは、雪で埋もれた3つの巣口L、M、Rの匂いを順に嗅ぎながら、通り過ぎました。 

その間に、先行個体aは奥の農道(雪原?)を右へ向かいます。 
先行個体aが手前(巣口R)に向かって駆けて来たところで、録画終了。 


シーン6:1/7・午前22:17・降雪・気温0℃(@3:48〜) 
4日後の小雪がちらつく晩。 
雪面に新しい足跡が増えているのは、この日の朝にタヌキの♀♂ペアが穴掘り雪かきなどの活動をしたからです。(映像公開予定) 

手前から来たのか、あるいは出巣L直後のタヌキが、雪面の匂いを嗅ぎながらゆっくり右へ歩いて行きます。 


シーン7:1/10・午前5:57・降雪・気温-5℃(@4:14〜) 
3日後の夜明け前です。 
営巣地には大雪が積もっていました。 
右端手前に生えていたオニグルミの灌木が冠雪の重みで途中から折れていました。 

タヌキが巣口Rを経由して奥の雪原を左右に横切ったラッセル跡が新雪に残っている他には、足跡はありません。 


シーン8:1/15・午後21:13・降雪・気温-4℃(@4:20〜) 
5日後の晩は吹雪でした。 
巣穴Mから外に出てきたばかりと思われるタヌキが、右下手前へ歩いて来ます。 
吹雪の晩でも採食や溜め糞場WBCに出かけたのかもしれません。 
付いたばかりの足跡を見ると、ラッセルというほど深雪ではありませんでした。 
凍結した雪面の上に新雪が少し積もった状態です。 


シーン9:1/15・午後21:53・降雪・気温-3℃(@4:28〜) 
40分後に、おそらく同一個体のタヌキが自分の足跡を忠実に辿って、外出から戻って来ました。 
巣口Lを点検してから、巣穴Mに入りました。 


シーン10:1/19・午後17:20・気温-2℃(@5:01〜)日の入り時刻は午後16:51 
4日後の日没後、すっかり暗くなった晩に、タヌキのペアが巣穴Mから外に出てきたようです。 
先行個体が右下手前へ向かいました。

その間に、後続個体は巣口Mで背中を伸ばすストレッチ運動をしてから、パートナー(先行個体)を見送ります。 
このまま外出しないで留守番するつもりなのかな? 


【考察】
ホンドタヌキは冬眠しません。
雪国の厳冬期でも活動を続けます。

大雪が積もって営巣地の巣口が完全に埋もれてしまうと、数日留守にしていたホンドタヌキが戻ってきてもなかなか巣口を探し当てられずに迷子になっていました。
タヌキは縄張り内に複数の巣穴を用意してあるはずですから、仕方なく他所の巣穴に向かったはずです。

これから恋の季節が始まります。
ホンドタヌキの求愛・交尾時期は主に1月から3月です[1][2]。具体的には、発情期は1月から3月で、2月頃に交尾が行われます[2]。(Perplexity AIの回答)




2026/03/15

初冬のスギ山林で深雪をラッセルしながら、あちこちの木に眼下腺マーキングして回るニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年12月下旬 

シーン0:12/19・午後13:55・降雪・気温9℃(@0:00〜) 
以前、山中でニホンカモシカCapricornis crispus)の寝床を一度だけ見つけたことがあります。 

関連記事(1年前の撮影)▶  

おそらく私が監視カメラを設置したせいで、カモシカはこの塒sr1を二度と使わなくなってしまいました。 
塒入りのシーンを再度撮影したくて、その後も寝床を探し続けています。 

里山のスギ植林地の端で、前から気になっていた場所があります。 
並んで立つ杉の幼木が1本倒れかけて、隣の木にもたれかかっています。 
斜めになったスギ倒木も枯死した訳ではなく、枝葉は青々としたままです。 
夏の時期はそこに下草の蔓植物も繁茂して、ちょっとしたマント群落になっていました。 
冬になって蔓植物は枯れましたが、三方を囲まれてシェルターらしき空間が出来ています。 
中に入ると、斜めのスギ倒木の枝葉のおかげで、天から降ってくる雪が少しはしのげる屋根になっています。 
私が山中でビバークするのなら、ここにタープを張りたくなるような場所です。 
ここで寝る野生動物はいないのでしょうか? 
寝床として使っている野生動物の足跡や寝床の痕跡(フィールドサイン)があった訳ではないのですが、どうしてもトレイルカメラで見張りたくなりました。 

画面の手前(下)から奥(上)に向かって登り坂の斜面になっています。 
画面には写っていませんが、実は右へ3〜4mほど行くと、私が前年に見つけたカモシカの塒sr1があります。 
そのすぐ近くをカモシカが歩いた蹄の跡や小便した跡が雪面に残っていたので、依然としてカモシカの通り道になっていることは間違いありません。 


シーン1:12/25・午後22:10・気温-2℃(@0:03〜) 
晩遅くにカモシカが画面の右端に来ていました。 
起動した監視カメラに気づいて警戒しているのか、木陰に立ったままフリーズしています。 
しばらくすると、ようやく左にゆっくり歩き始めました。 
遂に雪山をラッセルするカモシカの姿が木々の間にしっかり見えました。 
1歩ずつズボズボと足首まで深雪に潜り、かなり歩きにくそうです。 

私が目星をつけた塒?sr2まで来たカモシカは、冠雪したスギの横枝の先端の匂いを嗅ぎ、眼下腺を擦りつけてマーキングしました。
続けてスギの幹にも顔を擦りつけて、匂い付けしています。 
その場で首をねじって、右脇腹を舐め、毛繕いしました。 


シーン2:12/25・午後22:13(@1:32〜) 
残念ながら私の予想は外れ、カモシカは塒入りしてくれませんでした。 
カモシカは山腹のスギ林をトラバースするように、左にゆっくり歩き始めました。 
雪山の深雪ラッセルは重労働です。 

斜面を少し登り、暗闇に消えた後も、画面の左上奥で冠雪したスギの枝葉が揺れているので、眼下腺の分泌物でマーキングしているのでしょう。 
(厳冬期でもカモシカが針葉樹の葉を食べることはないはずです。) 
最後にカモシカが横(左)を向いてくれて、暗闇に白い目が光りました。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


【後日談】 
このカモシカ個体は、スギ林のあちこちに念入りに眼下腺で縄張り宣言したのに、その後はなぜか一度も戻って来ませんでした。 


つづく→?

2026/03/14

タヌキが越冬する営巣地を年末にうろつく雪国のホンドギツネ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年12月下旬

シーン0:12/21・午後13:54・気温17℃(@0:00〜) 
根雪が積もった休耕地で、ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が越冬する営巣地を自動撮影カメラで見張っています。 
雪原に巣穴が4つほど開口しています。 

ホンドギツネVulpes vulpes japonica)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:12/22・午前5:45・みぞれ?・気温0℃(@0:03〜) 
未明に、左から来たキツネがタヌキの巣口Lを覗き込みました。 
巣口Mは素通りし、巣口Rも調べてから、右へ立ち去りました。 


シーン2:12/30・午前8:46・晴れ・気温5℃(@0:27〜) 
よく晴れた朝にたまたま撮れた現場の様子です。 
おそらく樹上からの落雪が原因で、トレイルカメラが誤作動したようです。 

一昨日に雪原を手前から奥へ横断したクマのラッセル跡が残っています。 
新雪に覆われた表面には、他に新しい足跡は残っていませんでした。 
関連記事()▶ 冬眠の遅れたツキノワグマが年末の晩に雪原をラッセルして横断【トレイルカメラ:暗視映像】 


シーン3:12/31・午前2:37・気温-2℃(@0:33〜) 
日付が変わって大晦日の深夜、夜霧が発生していて、画面がぼやけています。 
画面の左上奥から右下手前に向かって、新雪をラッセルしてきた獣は、尻尾の長いキツネでした。
野良犬の可能性もあり得ますけど、当地で見かけたことがないので、キツネでしょう。 
タヌキの巣穴は素通りしてきたようです。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

2026/03/12

冬眠の遅れたツキノワグマが年末の晩に雪原をラッセルして横断【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年12月下旬・午後17:55頃・気温-3℃・日の入り時刻は午後16:31 

休耕地でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が越冬する営巣地を自動撮影カメラで見張っています。
日没後の真っ暗な晩に、右下手前から奥へ向かって、雪原をラッセルする大型の真っ黒い獣が写っていました。 
根雪が積もったのに、ツキノワグマUrsus thibetanus)が未だに冬眠しないで彷徨っているのでしょう。 
タヌキが越冬している巣穴は新雪に埋もれていて、クマは気づかずに素通りしました。 
ちなみに、クマが通る前の新雪の雪面に野生動物の足跡は何も付いていません。 
ツキノワグマは奥の農道に達し、更に奥のスギ防風林を目指しているようですが、監視カメラが照射する赤外線が届きません。 

この地点の周囲にいくつか設置してある他のトレイルカメラを全てチェックしたのですが、クマの姿は写っていませんでした。 
特に、熟果が樹上に残っているカキノキに登って採食していたのではないかと期待したのですけど、残念ながら予想は外れました。 

令和6年:クマ目撃マップ@山形県」にも記録なし。

【考察】 
まさか平地の雪原をラッセルするツキノワグマが私のトレイルカメラで撮れるとは予想しておらず、興奮しました。
近年マスコミが「冬眠しないクマ」とセンセーショナルに騒ぎ立てていますが、誤解を生む大袈裟な表現です。
例えば、Yahooニュースでも
 「冬眠しないクマが1年中出回る可能性」専門家が注意呼びかけ 北海道や東北で目立つ冬眠時期なのに“クマ目撃” すでに2025年に出没情報6件「これからは避けて通れない…」
といった記事がありました。
正しくは「なかなか冬眠しないクマ」とか「冬眠が遅れたクマ」と書くべきでしょう。
本当にまったく冬眠しないで春まで活動を続けるクマは、日本に生息していません。 
トレイルカメラやドローンなどの監視技術が全国に普及したこと、熊(らしき動物)を目撃した市民が積極的に通報するようになったことで、これまで見過ごされてきた出没事例が可視化されただけではないか?という気がしています。

日本の食肉類:生態系の頂点に立つ哺乳類』第9章ツキノワグマによると、
ツキノワグマの日周活動は、自然状態では昼行性で、薄明薄暮に活動が活発になる。(中略)ツキノワグマが人間活動域やその周辺に接近する際には、夜行性に変化する事例が知られる。  (p212より引用) 
冬眠は10月下旬から12月の間に開始し、3月から5月にかけて終えることが多い。 (p213より引用)


2026/03/09

雪の積もった落葉樹林で獲物の野ネズミを狩ろうと奮闘する初冬のホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年12月中旬 

シーン0:12/5・午後13:27・くもり・気温17℃(@0:00〜) 
平地の二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の空き巣を自動撮影カメラで見張っています。 
ホンドテンMartes melampus melampus)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:12/15・午前3:55・気温-4℃(@0:05〜) 
アナグマの営巣地(セット)に大雪が積もりました。 
雪が降りしきる深夜未明に、アナグマの巣穴Rに潜り込もうとしているテンの尻尾の先が写っていました。 
雪面の足跡が読み取れず、どこから来たのか不明です。 
巣穴Rの中をちょっと調べたテンは、頭から外に出てくると、奥の林縁へ向かいました。 

冬毛のホンドテンは、倒木の横の雪面に顔を突っ込んで、獲物を探しています。 
その場で向きを変えると、興奮したように前足で雪を掘り始めました。 
ついに獲物の野ネズミ(ノネズミ)を嗅ぎ当てたようです。
野ネズミが雪の下を慌てて逃走したようです。 
テンも走って追いかけたものの、見失ったのか、すぐに立ち止まりました。 
朽木倒木が雪に埋もれた辺りに戻ると、軽く跳び上がり、前脚を揃えて狙った雪面を襲いました。 

しかし、テンの狩りは失敗したようです。 
口惜しそうに雪で埋もれた朽木倒木を念入りに調べているということは、野ネズミの巣穴があるのでしょう。 


シーン2:12/15・午前3:57(@1:06〜) 
テンは林縁の株立ちミズキの根本に来ていました。 
セットに戻ると、2つの巣穴L、Rの中間地点で雪面に顔を突っ込んで野ネズミの匂いを嗅いでいます。 
ここでも軽くジャンプすると、キツネの狩りのように前脚を揃えて狙った雪面を襲撃しました。 
雪の下をチョロチョロ走って逃げる野ネズミの姿は見えませんが、テンは鋭い聴覚を頼りに追いかけ、雪原を素早く右往左往しています。 
再び軽く飛び上がり、前脚を揃えて雪面に着地します。 
同じ場所で何度も繰り返しています。 
雪面に強い衝撃・振動を与えて野ネズミを脅かし、巣外に逃げ出したところを狩る作戦なのでしょう。 
テンが雪面にダイブした勢い余って、雪面ででんぐり返しすることもありました。 
一方、野ネズミはその手には乗らず、雪の巣外には決して出て来ません。 
意外にも持久戦になってきました。 


シーン3:12/15・午前3:58(@2:06〜) 
テンは同じLR中間地点で何度も狩りを試みていますが、空振り続きです。 
今度は巣口Rの横の雪面にもダイブしました。 
右へ左へ全力疾走していますが、野ネズミの姿は写っていません。 
野ネズミは、雪の下に張り巡らされたトンネルを逃げているようです。 

その後もテンが、同じLR中間地点で何度狩りを試みても、失敗続きです。 
最後にようやく諦めて、左へ立ち去りました。 

厳冬期に大雪が降りしきる深夜に、獲物と捕食者が命をかけて繰り広げた真剣勝負は、野ネズミに軍配が上がりました。 
この間、鳴き声はまったく聞き取れませんでした。 
それほど魅力的な狩場なら、テンがこの巣穴LRに住み着くつもりはないのかな? 


シーン4:12/17・午前4:40・みぞれ・気温0℃(@3:07〜) 
2日後もテンが未明に現れました。 
みぞれが降っていて、うっすらと夜霧が発生しているようです。 
いつものように、細い朽木倒木が雪に埋まった辺りを探索しています。 
野ネズミの巣穴を調べてから、左へ立ち去りました。 


シーン5:12/18・午後22:06・気温-5℃(@3:26〜)
翌日は晩遅くにテンが登場。 
雪に埋もれた倒木(の下にあると思われる野ネズミの巣穴)を調べているテンの後ろ姿が写っていました。
落葉した林内を右へ左へ走り回っています。
獲物の野ネズミを探索しているのでしょう。
最後は右に走り去りました。


シーン6:12/18・午後22:32・気温-2℃(@4:08〜)
約25分後にテンが再登場。 
アナグマの巣口Lに顔を突っ込んでから、雪で埋もれた倒木に沿って奥の林内へ入り、歩いて右へ向かいました。 


シーン7:12/18・午後23:18・気温-4℃(@4:34〜)
奥に見える落葉灌木(樹種不明)に登っていたホンドテンが雪面に降りると、奥へ走り去りました。 
左奥の暗闇で、赤外線を反射する白い眼(タペータム)が光っています。 
しばらくすると、奥の林内から冬毛のテンがセットに駆け込んで来ました! 
セットに立ち止まると、左右の前脚を高く振り上げて同時に雪面へ叩きつけました。 
雪の下を逃げ回る野ネズミを狩ろうと試みているのでしょう。 

その後テンは、雪で埋もれた倒木の横でうずくまったのですけど、後ろ姿のため、狩りの成否は不明です。 

テンの木登りシーンが撮れなかったのは残念です。 
獲物の小動物がテンに追われて樹上に逃げたということは、少なくともそのときの野ネズミの正体は、アカネズミではなくヒメネズミApodemus argenteus)と推理できます。 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
もう1台の監視カメラでもホンドテンの狩りが撮れていたはずなのに、そっちの動画ファイルは残念ながら回収できませんでした。 
残念無念。 


【考察】
一見すると可愛いテンが雪国の森ではしゃぎ回っている(遊んでいる)だけのようにも見えますが、いたって真剣です。
ホンドテンの狩りが成功する瞬間を私はまだ一度も見たことがありません。
厳しい自然界では、狩りの成功率が低いことを伺わせます。

雪の下に隠れている獲物の気配を感じたテンが高く跳び上がってから前足を揃えて一気に襲いかかる行動は、キツネの狩りにそっくりです。 

もっと積雪量が多いと、テンは深雪の中に完全に潜って獲物を探すのですが、今回は見られませんでした。



つづく→

2026/03/08

夜の雪山を歩きトレイルカメラに興味を示す初冬のニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年12月中旬 

シーン0:12/3・午前8:41・晴れ(@0:00〜) 
雪が積もる前の明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
里山のスギ林縁で朽ち果てた倒木の端に給餌箱を設置し、拾い集めてきた銀杏(イチョウの種子)で一杯にしました。 
自動撮影カメラで見張っています。 

この給餌実験とは関係ないのですが、ニホンカモシカCapricornis crispus)が近くの獣道を往来するシーンをまとめました。 


シーン1:12/11・午前0:26(@0:03〜) 
画面右奥の暗闇に注目してください。 
雪が積もった緩斜面を深夜にカモシカらしき獣が右へゆっくり登って行きます。 
黒い影と、赤外線を反射して白く光る目だけがちらっと見えました。 
1.5倍に拡大した上でリプレイ(@0:12〜)。 


シーン2:12/16・午後17:50(@0:20〜)日の入り時刻は午後16:24。 
5日後の真っ暗な晩に、いきなりカモシカの横顔が至近距離で写りました。 
左から来たカモシカが、トレイルカメラの匂いを嗅いでいたようです。 
眼下腺を擦りつけて、分泌物でマーキング(匂い付け)したのかもしれません。 
カモシカは、カメラの前を通って右に横切るかと思いきや、左に戻りました。 


シーン3:12/18・午前1:43(@0:27〜) 
2日後の深夜にも、左から来たカモシカの横顔が至近距離で撮れていました。 
角が立派なので成獣ですね。 
しばらくその場で佇んでいたカモシカは、監視カメラを一瞥もしないで、雪山を右へ立ち去りました。 
雪国のニホンカモシカは逞しいですね。 
真冬でも孤高の単独行動を貫きます。
旧機種のトレイルカメラは、動画に撮るとなぜか気温が記録されなくなるのが残念です。 

給餌箱を取り付けていた倒木は、雪で埋もれてしまいそうです。 
これから更に積雪が増えると、固定してある監視カメラに対してカモシカの歩く位置がどんどん高くなります。


つづく→

2026/03/07

初冬の晩に雪原をうろつき越冬用の巣穴に出入りするホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年11月中旬

シーン0:12/17・午後20:51・みぞれ・気温0℃(@0:00〜) 
雪が積もった休耕地で、ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の家族が越冬する営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 


シーン1:12/19・午前3:48・気温-4℃(@0:03〜) 
未明に巣穴Lから外に出てきた直後と思われるタヌキが、巣口Mの匂いを嗅いでいました。 
雪面の匂いを嗅ぎながら右上奥へ向かいます。 
巣口Rの匂いも嗅いでから、右下手前へ立ち去りました。 
林内へ採餌(または溜め糞場wbc)に出かけたようです。 
画面が薄っすらとくもっているのは、レンズの表面に霜が付いたのでしょう。 


シーン2:12/19・午前4:05・気温-4℃(@1:03〜)
17分後に外出から帰巣したのかと思ったのですけど、寝坊した後続個体かもしれません。 
巣口Mに頭を突っ込んで匂いを嗅いでから巣口L、Rも点検しています。 
雪原を右往左往うろついたまま、録画終了。


シーン3:12/19・午前4:07(@1:59〜)
ようやく入巣Rしたと思いきや、しばらく内検を済ませると巣穴Rの外に出てきました。 
(同一個体のタヌキとは限らず、別個体の可能性もあります。) 


シーン4:12/19・午後21:27・降雪・気温-2℃(@1:59〜)
その日の晩に監視カメラがなぜ起動したのか不明ですが、雪面の足跡がはっきり見えるようになりました。 


シーン5:12/19・午後23:22・気温-2℃(@2:24〜)
その2時間後、雪は止んでいました。 
右下の二次林から来たと思われる(採餌から戻った?)タヌキが、巣口Lの匂いを嗅いでから通り過ぎ、そのまま左上奥のスギ防風林へ走り去りました。 


シーン6:12/20・午前1:08・気温-2℃(@2:44〜) 
日付が変わった深夜に、出巣直後と思われるタヌキが、カメラ目線で佇んでいました。 
左下手前へ駆け出したタヌキが左端で一旦立ち止まり、左を気にしています。 
再び左へ走り去りました。 


シーン7:12/20・午後22:50・気温-3℃(@3:02〜) 
やや不鮮明な映像です。 
風に乗って夜霧が奥から手前に流れてきます。 

出巣L直後(あるいは手前から奥の営巣地に来た)と思われるタヌキが、雪原の奥を向いている後ろ姿が写っていました。 
巣口M付近でしばらく佇んでから、巣口Rの横を通り過ぎ、右上奥へ立ち去りました。 

トレイルカメラの照射する赤外線が奥まで届かず、よく見えません。 


シーン8:12/21・午後13:31・くもり・気温8℃(@3:16〜) 
翌日の明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。 
タヌキが出入りする巣口付近の雪面だけ、黒い土で汚れています。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


2026/03/06

初冬の晩に雪山をうろつくホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年12月中旬・午後17:50頃・日の入り時刻は午後16:25 

日没後の真っ暗な晩に、冬毛のホンドテンMartes melampus melampus)が雪山の緩斜面を左から右へ軽快に横切りました。 
途中で立ち止まるとカメラ目線になりました。 
1.5倍に拡大した上でリプレイ。 

イチョウの種子(銀杏)を一杯に入れておいた給餌箱も雪で埋もれてしまい、テンは気づかずに通り過ぎました。 
たとえ気づいたとしても、硬い種子をテンが食べるはずはありません。 
臭い果肉付きのイチョウ落果をホンドテンが食べて種子散布するかどうか、興味深いテーマなので、来季の課題になります。 


つづく→

2026/03/04

タヌキが越冬する営巣地をうろつき雪原に穴を掘るホンドギツネ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年12月中旬

休耕地でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が越冬する営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 
根雪が積もって雪原になりました。 

夜な夜な通ってくるホンドギツネVulpes vulpes japonica)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:12/16・午前2:14・気温0℃(@0:00〜) 
雪が降る深夜に、奥から雪原を横切って冬毛のホンドギツネがやって来ました。 
手前から回り込んで、タヌキの巣口Rに興味を示しました。 
少し後ずさりをしてから、巣口Rの雪面を前肢で掘り、匂いを嗅ぎました。 
タヌキの巣穴に居候している野ネズミを狩ろうとしているのか、それとも巣内に篭城するタヌキの動きに反応しただけかな? 
キツネがタヌキの巣穴を乗っ取るつもりで巣口を雪かきしているのなら、造巣行動と呼べるかもしれませんが、たぶん違いますね。 
再び巣口Rを点検してから、巣口Mの匂いも嗅いでいます。 


シーン2:12/16・午前2:16(@1:00〜)
続けてキツネはタヌキの巣口Mに顔を突っ込んでいました。 

ようやく諦めたキツネは、手前の林内へ立ち去りました。 
浅く積もった新雪にキツネの足跡が残ります。 
侵入者が立ち去っても、主のタヌキは警戒しているようで、外に顔を出したりしません。 


シーン3:12/17・午後20:51・気温-1℃(@1:23〜) 
翌日の晩には雪は止んでいました。 
雪面に残る足跡は、新雪で埋もれかけています。 


シーン4:12/19・午後20:09・小雪・気温-2℃(@1:26〜) 
3日後の小雪がちらつく晩にもキツネが登場。 
直前のシーン3と見比べると、雪面にタヌキの足跡が急に増えています。 

キツネは奥から手前へトコトコ歩いて来ます。 
まさか巣穴から外に出た直後ではないはずなので、おそらく奥の農道から手前へまっすぐ営巣地を横切って来たのでしょう。 


シーン5:12/20・午後18:47・気温-1℃(@1:32〜) 
晩にタヌキ営巣地の手前を足早にキツネが左下へ立ち去りました。 
凍結した雪面には足跡が残らないため、どこから来たのか不明です。 
後半の何も写っていないシーンを編集でカットするのを忘れてしまいました。 


シーン6:12/21・午後13:31・くもり・気温8℃(@2:32〜) 
翌日の明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
雪原に複数の巣穴が開口しています。 


2026/03/03

初冬の深夜にアナグマの営巣地に長居して餌を探し回るホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年12月中旬 

平地の落葉した二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)で、ホンドテンMartes melampus melampus)が一晩に何度も登場したシーンをまとめました。 

シーン1:12/11・午後23:35・気温-2℃(@0:07〜) 
冬毛のテンがアナグマの巣口Rの横に生えたマルバゴマキ(別名マルバゴマギ、ヒロハゴマキ、オオバゴマキ)落葉灌木の根元を調べています。 
野ネズミの巣穴があるのかもしれません。 

次は少し左に移動してから、アナグマの巣穴Lに潜り込みました! 
すぐに後ろ向きのまま外に出てきました。 
巣穴Lの主は不在で、空き巣だったようです。 

忍び足で林床の落ち葉の匂いを嗅ぎ回り、奥の林縁へ向かいました。 


シーン2:12/11・午後23:38(@1:07〜) 
テンが未だセットに居残っていました。 
林縁で朽木倒木の周辺を念入りに調べています。 
ついでに、ミズキ灌木の根元の匂いも嗅ぎ回っています。 


シーン3:12/11・午後23:39(@2:08〜) 
林縁のオニグルミ灌木の根元に左脇腹の毛皮を擦りつけたように見えたのは、マーキング行動でしょうか?(@2:25〜) 
狭い隙間を通り抜けながら餌を探しただけかもしれません。
(素人目には、このとき小便はしてないと思います。) 

再びセットに引き返したテンは、アナグマの巣口Rで座り込み、体の痒い部位(左肩)を左後足で掻きました。 
再度、林床に転がっている細い朽木倒木を調べに向かいました。 


シーン4:12/11・午後23:41(@3:08〜) 
またテンがセットに戻ってきていました。 
アナグマの巣口Rを離れ、奥の林縁で株立ちしたミズキ灌木の根元を次々に調べ回っています。 
そこは夏から秋にかけてアナグマやタヌキの幼獣の遊び場になっていて、毛皮で擦れた幹が黒光りしています。 
秋になると、そこからキノコが生えました。 

次にまたテンは、お気に入りの朽木倒木を再度調べに行きました。
細い倒木を跨いだり覗き込んだり、念入りに調べています。 


シーン5:12/11・午後23:48(@4:09〜) 
ホンドテンがまたセットに戻ってきました。 
と思いきや、お気に入りの細い朽木倒木をしつこく調べに行きました。 
野ネズミの巣穴があるのか、かなり執着しています。 
ようやく諦めて、左上奥へ立ち去りました。 
暗闇の林内を動くテンの眼(タペータム)が、カメラの赤外線を反射して白く光っています。

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
せっかくトレイルカメラの2台体勢で監視していたのに、1台分の動画ファイルを失ってしまったのが残念です。 


【考察】 
テンがアナグマの営巣地にこれほど長時間、滞在するのは異例です。 
気温が氷点下に下がり、餌となる昆虫類はもう安全な隠れ家で越冬しているはずなので、野ネズミの気配(匂い)がするのかもしれません。 
しかし、この地点で最近は野ネズミの活動が写らなくなりました。



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