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2025/10/15

野ネズミがアナグマの巣穴に侵入しコウモリが上空を飛ぶ夏の夜【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月下旬 

シーン0:7/22・午後13:13・晴れ(@0:00〜) 
シーン0:7/22・午後13:53・晴れ(@0:03〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の母子家族が暮らす営巣地(セット)を無人センサーカメラで見張っています。 


シーン1:7/26・午後22:41・気温25℃(@0:00〜) 
久しぶりに野ネズミ(ノネズミ)が登場しました。 
右から左に林床を横切り、なんとアナグマの巣穴Lに潜り込みました。 
アナグマの家族は留守なのかな? 

ちょうどそのとき、1匹のコウモリが手前から奥の林内へ飛び去りました。 
コウモリの飛翔シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:20〜) 

しばらくすると、画面の右から別個体の野ネズミがチョロチョロと登場しました。(@0:35〜) 
林縁をうろつき、餌を探しているようです。 


【考察】
コウモリと言えば、飛びながら超音波を発してエコロケーションしていることで有名です。
一方、野ネズミもチューチュー♪という可聴域だけでなく超音波でも鳴いて種内コミュニケーションしていることが知られています。
だとすると、野ネズミの耳にはコウモリの発する超音波の一部が聞こえているはずです。
もしもコウモリと野ネズミが超音波で会話していたら面白いですね。(種間コミュニケーション)

 つづく→

2025/10/14

ニホンアナグマ幼獣同士の格闘遊びに母親♀も参戦【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月下旬 

シーン0:7/22・午後13:13・晴れ(@0:00〜) 
シーン0:7/22・午後13:53・晴れ(@0:04〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。 
平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の母子が暮らす営巣地(セット)を自動撮影カメラで見張っています。 


シーン1:7/30・午後18:26・気温27℃(@0:07〜)日の入り時刻は午後18:53。
日没前の薄暗い営巣地で、左下の巣口Rから母親♀(右目<左目)が登場しました。(@0:38〜) 
1頭の幼獣が母親♀にまとわりつき挑発すると、珍しく母親♀が幼獣につきあってやり、レスリングのような格闘遊びを始めました。
別個体の幼獣も参戦して、三つ巴の取っ組み合いになりました。 


シーン2:7/30・午後18:27(1:07〜) 
別アングルに設置した監視カメラでも撮れていました。 


シーン3:7/30・午後18:28(1:31〜)
 もうかなり暗いのに、フルカラーで録画されたので、自動色調補正しました。 
画質がひどく粗いですが、何が起きているのかは辛うじて分かるようになりました。 

母親♀が獣道で自分の毛繕いをしています。 
幼獣2頭が巣口L付近で格闘遊びをしていると、途中から別の幼獣も左から参戦しました。 
1頭の幼獣が母親♀を挑発しました。 
初め母親♀はなだめるように対他毛繕いしていましたが、幼獣があまりにもしつこいので遂に反撃したようです。 


シーン4:7/30・午後18:30(2:31〜)
母親♀は幼獣を相手に手加減してやっているのか、体格差があるのにレスリングでは互角の勝負に見えます。 
途中から他の幼獣たちも格闘遊びに参戦して、幼獣同士の三つ巴争いになりました。 
レスリングから解放された母親♀は仰向けになって自分の毛繕いをしています。 


シーン5:7/30・午後18:31(3:31〜) 
アナグマ母子は2組に別れて格闘遊びを続けています。 
ときどき軽く吠えるような鳴き声がかすかに聞こえます。 
途中で母親♀が離脱し、独りで左へ向かいました。 その背後から幼獣が駆け寄って飛びつき、格闘遊びが再開。 


シーン6:7/30・午後18:31(4:31〜) 
別アングルの監視映像に切り替えます。 
途中で格闘遊びから離脱した母親が独りで右へ向かい、巣口Rを見下ろしていると、その背後から幼獣が駆け寄って飛びつき、格闘遊びが再び勃発しました。 
ヒグラシ♂♪が鳴いています。 


シーン7:7/30・午後18:32(5:31〜) 
ようやく赤外線の暗視映像に切り替わり、きれいに録画されていました。 


シーン8:7/30・午後18:32(6:31〜) 
監視カメラが次に起動したときには、またもや暗過ぎるフルカラー映像に戻っていました。 
薄明薄暮で周囲の環境の照度が赤外線LEDを点灯するかどうかのちょうど閾値だと、このように暗視映像と交互に切り替わってしまうのです。 
私としては赤外線の暗視モードに早く切り替わってほしいのですが、トレイルカメラの仕様なので仕方がありません。 

2組に分かれて2つの巣口L、Rで格闘遊びが繰り広げられています。


シーン9:7/30・午後18:35(7:31〜)
幼獣2頭が格闘遊びをしながら、巣穴Rに出入りしています。 


シーン10:7/30・午後18:37(8:31〜) 
林縁で母子が格闘遊びをしたり、木登りに挑戦したりしています。
別の1組も出巣Rして格闘遊びを再開しました。 


シーン11:7/30・午後18:38(9:31〜) 
今度は母子が格闘遊びしながら巣穴Rに入りました。 
中で一休みしているのでしょうか。 


シーン12:7/30・午後18:39(10:31〜) 
別アングルの映像に切り替えます。 
格闘遊びだけでなく、ときどき追いかけっこしながら営巣地を元気に走り回っています。 


シーン13:7/30・午後18:39(11:11〜)
別アングルの映像に切り替えます。 


シーン14:7/30・午後18:51(11:55〜)
途中から母親♀と幼獣1頭が左へ立ち去りました。 
しばらくして左から戻ってきても、幼獣が母親♀を頻りに挑発し、つきまとっています。 

残った幼獣2頭はミズキの木の下でひたすら格闘遊びを繰り広げています。 


シーン15:7/30・午後18:51(12:55〜)
別アングルの映像に切り替えます。 
母親♀が獣道で立ち止まり、自分の体を掻いてからゴロンと横転しました。 
近くに居た幼獣を寝技の格闘遊びに誘い込み、幼獣を抑え込みました。 
手加減した甘噛みだと思いますが、幼獣の鼻面に噛み付いています。 
音量を上げると、ときどき幼獣の唸り声や悲鳴?が聞こえます。 
もしかして、母子の格闘遊びが子別れ行動にエスカレートするのでしょうか? 


シーン16:7/30・午後18:52(13:55〜)
獣道で母子の取っ組み合いが続いています。 
やがて幼獣が左に逃げ出しました。 
再び対峙すると、幼獣が母親♀に繰り返し突っかかります。 
母親♀も反撃し、取っ組み合ったまま巣口Lに転がり落ちました。


シーン17:7/30・午後18:53(14:54〜)
巣口Lで母子の格闘遊びが続いています。 
途中から、画面の左下で別の幼獣同士の取っ組み合いも写りました。 


シーン18:7/30・午後18:53(15:55〜) 
別アングルの映像に切り替えます。 
営巣地で2組に別れて取っ組み合いが続いています。 

途中からもう1台の監視カメラが反応して赤外線LEDが点灯し、いっそう明るく暗視動画が撮れるようになりました。


シーン19:7/30・午後18:55(16:54〜)
3頭の幼獣たちが取っ組み合いをしながら巣口Lに転がり落ち、母親♀の遊び相手が居なくなりました。 
やがて出巣Lした幼獣が母親♀に飛びかかり、格闘遊びが再開。 


シーン20:7/30・午後18:56(17:55〜)
巣外で4頭が乱闘しているときに、母親♀の対戦相手が別個体の幼獣へと自然に交代しました。 
母親♀は特定の幼獣とだけ遊んでやっているのではないことが分かりました。


シーン21:7/30・午後18:57(18:55〜)
疲れ知らずのアナグマは、2組で組んず解れつ格闘遊びを繰り広げています。 


シーン22:7/30・午後18:59(19:55〜) 
母親♀の他に、なぜか幼獣が2頭しか写っていません。 
アナグマの母子家族はようやく遊び疲れたのか、落ち着きを取り戻しました。
1頭の幼獣が手前へ走り去りました。 
(おそらく先に消えた兄弟姉妹と追いかけっこが始まったのでしょう。) 

巣口Rに座り込んだ母親♀に、最後まで残った幼獣が飛びかかり、格闘遊びに誘います。 
しかし母親♀は疲れたのかあまり乗り気ではなく、小走りで手前に立ち去りました。 
セットに取り残された幼獣個体も、しぶしぶ追いかけ、全員が居なくなりました。 


シーン23:7/30・午後18:59(20:55〜) 
別アングルの映像でも営巣地から獣道を通って立ち去るアナグマ家族の姿が撮れていました。 
30分以上も遊び続けて空腹になり、採餌に出かけたのか、あるいは水を飲みに行ったのかもしれません。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
ニホンアナグマの母親♀が幼獣と一緒に格闘遊び(取っ組み合い)や追いかけっこ遊び(鬼ごっこ)に参加するのは珍しいです。 (初見かも)
それまでは幼獣同士が2対2で取っ組み合いをしていたので、母親はその様子を見守るだけで済んでいました。 
4頭(偶数)だった幼獣が最近1頭減って(死亡?)3頭(奇数)になったので、1対1の格闘遊びをするには対戦相手が足りなくなり、母親♀も誘われるようになったのかもしれません。 


幼獣と一緒に真剣になって遊びの相手をしてやるアナグマの母親はとても子煩悩ですね。
幼獣相手の格闘遊びは一応、手加減しているようですが、ときどき鼻面に噛み付いたり背後から羽交い締めしたりしています。
もしかして、母子の格闘遊びが子別れ行動にエスカレートするのでしょうか? 
しかし後日になると通常通り、母親♀は幼獣の挑発(遊びへの誘い)を受け流すようになります(映像公開予定)。 


つづく→

2025/10/12

ウメの種子をせっせと運んで貯食する野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

前回の記事:▶ ウメの落果から種子を採る 

2024年7月下旬

シーン0:7/23・午前11:57・晴れ(@0:12〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
集めておいたウメ(白梅)の種子を餌箱に39個入れて、朽ちたスギ倒木の端に設置しました。 
果肉をきれいに取り除き、種子をしっかり乾燥させてあります。 

無人センサーカメラで餌箱を監視すると、昼行性のリスが来るかと期待したのに、来るのは夜行性の野ネズミ(ノネズミ)ばかりでした。

シーン1:7/24・午後21:45(@0:16〜) 
晩に野ネズミ(ノネズミ)が餌箱に来てくれました。 
給餌箱の中に入ってウメの種子を口に咥えると、右へ運んで行きます。 
これまで給餌したオニグルミの堅果よりも軽そうです。 
(実際の重さを測るべきでしたね。) 
倒木の右下で立ち止まり、種子をクルクルと回して持ち直しました。 

この日はもう餌箱に戻ってこなかったということは、ウメの種子を割って中身を味見したものの、気に入らなかったのかな? 
ここで気になるのは、毒の問題です。 
バラ科サクラ属植物の種子 (種皮の内部にある胚と胚乳からなる仁)には、種を守るために青酸配糖体であるアミグダリンが多く含まれています。 
梅干しを食べた後に種子を割って中に含まれる仁を食べるのが好きな人もいますが、食べ過ぎないように注意されたはずです。
野ネズミはウメの種子に含まれる青酸の毒性に気づいて忌避するのでしょうか? 


シーン2:7/25・午後22:01(@0:50〜) 
翌日の晩遅くになってようやく野ネズミが餌箱に戻ってきました。
(ただし、前夜と同一個体とは限りません。) 
前回よりも手際よくウメの種子を運び去りました。 
途中で立ち止まって種子をクルクルと回して持ち直す行動は前夜と同じです。 


シーン3:7/25・午後22:26(@1:19〜) 
餌箱からウメの種子を搬出。 


シーン4:7/25・午後22:28(@1:30〜) 
餌箱からウメの種子を搬出。 
監視カメラの起動が遅れ、ウメの種子を咥えた野ネズミが倒木を右へ渡り終えるところでした。 
しばらくすると、左下の林床を野ネズミがうろついています。(@1:29〜) 
おそらく別個体ではなく、さっきの野ネズミがウメの種子を埋める場所を探索しているのでしょう。 


シーン5:7/25・午後22:29(@2:21〜) 
餌箱からウメの種子を搬出。 
またもや監視カメラの起動が遅れ、野ネズミは倒木を右へ渡り終えるところでした。 
小雨がぱらついています。 


シーン6:7/25・午後22:32(@2:28〜) 
餌箱からウメの種子を搬出。 


シーン7:7/25・午後22:35(@2:39〜) 
餌箱からウメの種子を搬出。 
野ネズミが倒木上でちょっと立ち止まって、種子を持ち直しました。 


シーン8:7/25・午後22:36(@2:46〜) 
餌箱からウメの種子を搬出。 
林床に降りた野ネズミは、倒木の右奥のシダ群落の根元をウロチョロしているようです。 


シーン9:7/25・午後22:38(@2:59〜) 
餌箱からウメの種子を搬出。 


シーン10:7/25・午後22:40(@3:04〜) 
餌箱からウメの種子を搬出。 


シーン11:7/25・午後22:41(@3:12〜) 
餌箱からウメの種子を搬出。 
林床を歩いて倒木の下まで来て、貯食する場所を探索しています。
地面を試掘したものの、残念ながら手前の茂みに隠れてしまい、実際の貯食シーンを見届けられませんでした。 


シーン12:7/25・午後22:46(@3:50〜) 
餌箱からウメの種子を搬出し、どこか林床に埋めたようです。 


シーン13:7/25・午後22:48(@4:05〜) 
餌箱からウメの種子を搬出。 


シーン14:7/25・午後22:49(@4:12〜) ◎
餌箱からウメの種子を搬出。 
埋める場所を変えたようで、右奥のシダ群落の奥をうろつく野ネズミの目が白く光っています。 


シーン15:7/25・午後22:50(@4:21〜) ◎
ようやく野ネズミが餌箱の中に入っている様子が撮れていました。
ウメの種子を咥えて右へ運んで行きます。 


シーン16:7/25・午後22:52(@4:28〜) ◎
餌箱からウメの種子を搬出。 
種子を咥えたまま倒木の下の林床を左へ向かい、草むらに姿を消しました。 


シーン17:7/25・午後22:54(@4:47〜)◎ 
今回初めて、野ネズミが倒木上の餌箱に入る瞬間が撮れていました。 
すぐにウメの種子を1個咥えて右へ運びます。 
しばらくすると、倒木を伝って右から走って戻り、巣箱に入りました。 
次の種子を選んで右へ搬出。 
倒木上で立ち止まり、種子を持ち直してから右へ向かいます。 
倒木の奥のシダ群落の根元をうろちょろしている野ネズミの白い目が光っています。 


シーン18:7/25・午後22:55(@5:28〜) ◎ 
餌箱からウメの種子を搬出。 
近くの地面に埋めて隠す作業の効率が上がったらしく、すぐにまた右から倒木を駆け戻りました。 
餌箱に飛び込んだところで1分間の録画が終了。 
雨が降っても野ネズミは平気で貯食作業を続けています。 


シーン19:7/25・午後22:57(@5:46〜) 
餌箱からウメの種子を搬出。 


シーン20:7/25・午後23:00(@5:52〜) 
餌箱からウメの種子を搬出。 


シーン21:7/25・午後23:01(@5:57〜) 
餌箱からウメの種子を搬出。 


シーン22:7/25・午後23:04(@6:03〜)◎ 
餌箱の中に入って次に運ぶウメの種子を選ぶと、倒木を右へ駆け下りました。 
そのまま倒木の下の林床を左へ向かい、草むらに消えました。 


シーン23:7/25・午後23:06(@6:23〜)◎ 
餌箱からウメの種子を搬出。 
しばらくすると、倒木を右から走って戻り、餌箱の中に入りました。 
次の種子を選んで右へ。 


シーン24:7/25・午後23:08(@6:41〜)◎ 
餌箱からウメの種子を搬出。 
しばらくすると、奥の草むらから戻ってきた野ネズミが倒木を右から駆け上がり、餌箱の中に入りました。 
休むことなく次の種子を選んで右へ。 


シーン25:7/25・午後23:11(@7:08〜)◎ 
梅の種子を運んだまま倒木の下の林床を左へ向かい、草むらに消えました。 
左下から林床を右へ戻ってくる様子も撮れていました。 
右下隅から倒木に登り、左の餌箱に駆け戻ります。 
餌箱に飛び込んで次の種子を選び、右へ搬出。 


シーン26:7/25・午後23:14(@7:54〜)◎ 
餌箱からウメの種子を搬出。 
しばらくすると、倒木を右から戻ってきて餌箱に入りました。 


シーン27:7/25・午後23:17(@8:07〜)◎ 
餌箱からウメの種子を搬出。 
しばらくすると、右下隅から倒木を登ると、左へ走って餌箱に飛び込みました。 
すぐにまた次の種子を咥えて右へ運び出します。 


シーン28:7/25・午後23:24(@8:26〜) 
餌箱からウメの種子を搬出。 
奥の草むらで貯食場所を探しているようです。 


シーン29:7/25・午後23:26(@9:26〜) 
餌箱からウメの種子を搬出。 


シーン30:7/25・午後23:34(@9:34〜)◎ 
餌箱からウメの種子を搬出。 
そのまま倒木の下の林床を左へ向かい、草むらに消えました。 


【考察】 
野ネズミはウメの種子を見つけると、その場では食べずに、1個ずつせっせと運んであちこちに隠し、貯蔵するようです。(貯食行動)

ウメの種子に含まれるアミグダリンという青酸配糖体の毒に対して、野ネズミは耐性があるのでしょうか?
逆に植物側(ウメ)の立場になって考えると、種子散布を助けてくれる共生関係の野ネズミに対して毒を盛ることはしないはずです。
充分に熟した果実の種子であれば、毒性は失われているのかな?

 野ネズミが地中に埋めてくれた後に食べ忘れたウメの種子は、運が良ければ発芽するはずです。 
つまり、ウメの種子散布は貯食型の動物散布(※ 追記参照)であり、野ネズミと共生関係にあることが分かります。 
何年後かには、春になるとこの近くで梅の花が咲くでしょうか? 
たった39個の種子を給餌しただけでは、種子散布に成功する確率は限りなくゼロに近いでしょう。 
現場はスギ植林地の林床で、オニグルミの大木が隣にそびえ立ち、実生の光合成に必要な日照があまり多くありません。 
冬になると積雪量が多い豪雪地帯の山林ですから、ヒトが過保護な雪囲いもしないでウメの幼木が無事に育つのは至難の業です。 
そもそも実験に使ったウメの種子は、果肉を洗い落とした後にドライヤーで強制乾燥したので、熱で発芽能力が失われてしまったかもしれません。 


野ネズミはウメの種子をどのように食べるのでしょうか?
アカネズミの代表的なフィールドサインといえば、オニグルミの「2つ穴食痕」だ。両側の合わせ目上に2つの穴を空け、穴から中身をかき出して食べる。内部にはかき出した際についた門歯(切歯)のひっかき傷が残る。固い殻のある食べ物は共通してこの食べ方をするらしく、オニグルミだけではなく、サワグルミやウメの種子も同じような2つ穴食痕になる。(p132より引用)


謎の夜蛾は、ウメの種子には誘引されませんでした。 


※【追記】
ウメの種子散布は、被食型の動物散布がメインと考えられます。
熟した甘い果肉を目当てに動物がウメの果実(核果)を丸ごと飲み込み、消化されなかった種子が遠くに運ばれてから糞と一緒に排泄されるのです。
だとすれば、野ネズミはウメにとって種子捕食者でもあります。

現実の自然界はもっと複雑です。
たとえば、ウメの落果を食べたタヌキが溜め糞場で排泄した種子を野ネズミが持ち去って貯食するかもしれません。
この場合、野ネズミはウメの種子の二次散布者になります。
(重力散布が一次だとすると、タヌキが二次散布者、野ネズミは三次散布者になります。)


本当はウメの種子ではなく熟果をそのまま給餌するつもりでした。
ところが、その前にやった実験で、同じバラ科サクラ属のアンズではアミグダリンを嫌ってか落果を食べる野生動物がほとんどいなかったので、種子に切り替えたのです。




【アフィリエイト】 

2025/10/11

独りで追いかけっこ遊びをするニホンアナグマの幼獣【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月下旬 

シーン0:7/22・午後13:13・晴れ(@0:00〜) 
シーン0:7/22・午後13:53・晴れ(@0:04〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)母子が暮らす営巣地(セット)を無人センサーカメラで見張っています。 


シーン1:7/30・午後18:41(@0:07〜)・日の入り時刻は午後18:53
兄弟姉妹の幼獣3頭が営巣地で一緒に追いかけっこをして遊んでいる間に、1頭だけはぐれてしまったようです。 
それでも独りではしゃいで走り回っています。 
林内に仲間の姿が見えているのかもしれませんが、もしもイマジナリーフレンド(「想像上の仲間」や「空想の遊び友達」)を相手に独り遊びしているのだとすれば、それはそれで幼獣の精神的な成長を物語っています。

ちなみに去年も同様の独り遊びを好む幼獣個体が見られました。 


2025/10/10

山中の水溜りで泥浴びするニホンイノシシ♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月下旬

シーン0:7/16・午前11:45・晴れ・気温32℃(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
山林で湧き水が滲み出した湿地帯の水溜りを無人センサーカメラで見張っています。 


シーン1:7/21・午後21:57・気温24℃(@0:03〜) 
晩にニホンイノシシ♂(Sus scrofa leucomystax)が右手前から単独で水場にやって来ました。 

口元に牙がしっかり見えて、股間に睾丸があるので、♂のようで
す。 
腹面に発達した乳房や乳首は見えません。 

水溜りSに入ると、イノシシは少し水を飲んだようです。 
次は鼻面で水底の泥を深く掘り始めました。 
浅い水溜りの水深を深くしてから身を沈めました。 
腹までしか水に浸らないものの、気持ち良さそうです。 
イノシシのヌタ打ち(泥浴び)というと、泥の中に転げ回って(のたうち回って)全身泥まみれになるというイメージでしたが、実際は違いますね。 


シーン2:7/21・午後22:00(@2:04〜) 
やがてイノシシ♂は水溜りから立ち上がって身震いしました。 
泥水に浸かっていた体の下半分だけが黒く濡れて見えるものの、背中の毛皮は乾いたままです。 

方向転換して左に立ち去りました。 

※ ヌタ打ちする泥水の音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


その後、イノシシが監視カメラの手前で激しく身震いして泥を振り落としたはずなのに、なぜかそのシーンが撮れていません。 
実は後日に現場入りすると、トレイルカメラに盛大な泥汚れが付着していたのです。 



当時はイノシシの仕業に違いないと思い込んでいたのですが、犯人はフクロウかもしれないと、翌年になると判明します。
カメラの上面にも泥汚れが付くのは変だと気づくべきでした。

ちなみに、ヌタ打ち直後のイノシシが獣道を立ち去った跡は、下草に滴り落ちた泥が白く乾いているので、すぐに分かります。 


チヂミザサだけ名前が分かりました。



つづく→

2025/10/09

アンズの落果には目もくれず走り去るハクビシン【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年7月中旬



シーン0:7/5・午後15:20・晴れ(@0:00〜) 

明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
アンズ(杏)の木の下に散らばっていた落果を拾い集めて1箇所にまとめ、無人センサーカメラを設置してみました。 


シーン1:7/11・午後21:40頃(@0:06〜) 
アンズ落果の山にいつの間にかカキノキの落ち葉が乗っています。

晩に尻尾の長い獣が左下から左上へ走り去りました。 
長い尻尾の後半が黒いので、ホンドテンではなく、ハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)のようです。 

ハクビシンは雑食性で、果実も食べるらしいのですが、今回はなぜかアンズの落果に興味を示しませんでした。 
アミグダリン(青酸配糖体の毒)による青酸中毒を恐れたハクビシンが、アンズの落果がまだ完熟していないことを匂いで察知したのかな? 
短い登場シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:15〜)

2025/10/08

巣口の横にスクワットマーキングだけして帰るニホンアナグマ♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2024年7月下旬

シーン0:7/22・午後13:53・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。 
ニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)がある平地の二次林を自動撮影カメラで見張っています。 
風で揺れる木漏れ日がきれいですね。 


シーン1:7/22・午後23:18・気温24℃(@0:03〜) 
晩遅くにアナグマ♂が単独でやって来ました。 
右(奥?)から来て、巣口Rの匂いを嗅いでから手前へ立ち去りました。 
股間の外性器(睾丸や陰茎)は見えませんでしたが、筋肉隆々の体型で顔が寸詰まりなので、♂成獣だと思います。 
母親♀と違って、目(赤外線を反射するタペータム)の大きさが左右均等です。 



シーン2:7/29・午後21:54・雨天・気温25℃(@0:27〜) 
1週間後の雨夜に、アナグマ♂が再び現れました。 
左から来て巣口Rの匂いを軽く嗅ぐと、地面(アクセストレンチの落枝)に尻を擦り付けて、縄張り宣言の匂い付けをしました(スクワットマーキング)。 
右下手前に立ち去りました。 


【考察】
今回登場したニホンアナグマ♂は、前年に産まれた(当歳仔)ヘルパー♂が成獣になったのか、それともまた別個体の♂なのか、個体識別ができていません。 

最近、ヘルパー♂が母子家族と営巣地で合流したのですが、その後は常に母子と行動を共にしている訳ではないようです。



雨の日にスクワットマーキングで匂い付けしても、匂いがすぐに雨で洗い流されてしまうのではないか? と素人は思ってしまいます。
しかし、雨が降ってもアナグマは気にしないで縄張り宣言しています。


トラツグミ♂が鳴く♪深夜にフクロウが山中の水溜まりで顔を洗う【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月下旬 

シーン0:7/23・午前11:14・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
山林の中に少し開けた湿地帯があり、湧き水が滲み出して浅い水溜りになっています。 
水場に来る生き物を自動撮影カメラで見張っています。 

翌日の深夜に2回登場したフクロウStrix uralensis)の暗視映像を以下にまとめました。 


シーン1:7/24・午前0:46・気温24℃(@0:03〜) 
水溜りSの中洲に降り立っていたフクロウが監視カメラをちらっと振り返りました。 
ジャブジャブと歩いて深みに入水すると、洗顔を開始。 
脚を泥水に浸したまま、周囲をキョロキョロ見渡し警戒しています。 
少し飛んで対岸に上陸したところで、2分間の録画が終わりました。 

この間、ヒィー、ヒィーと甲高い不気味な鳴き声が断続的に聞こえました。 
トラツグミ♂(Zoothera aurea)が山林のどこかで鳴いているようです。


(トラツグミの)さえずりは「ヒィー、ヒィー」「ヒョー、ヒョー」。地鳴きは「ガッ」。主に夜間に鳴くが、雨天や曇っている時には日中でも鳴いていることがある。(wikipedia:トラツグミより引用)

シーン2:7/24・午前3:49・気温24℃(@2:04〜) 
3時間後にもフクロウが水溜りSに来ていました。 
中洲に降り立ち左に歩いて入水すると、すぐに洗顔開始。 
中洲に上陸すると、足元の泥濘から嘴で何かを咥えてつまみ上げたものの、すぐに捨てました。(@2:52〜) 
少し飛んで右岸に上陸すると、方向転換してから右上に飛び去りました。 

今回もトラツグミ♂の鳴き声が断続的に聞こえています。 
後半はヨタカCaprimulgus indicus jotaka)もキョキョキョキョ…♪と鳴き始めたような気がしました(@3:10〜)。 
トレイルカメラ固有のノイズが耳鳴りのようにザ、ザ、ザ、ザ、…と絶え間なく混じっているので、そのせいですかね(幻聴)? 
ちなみに、トラツグミやヨタカがこの水場に来たことはまだ一度もありません。

関連記事(同所で1ヶ月前の撮影:ヨタカの鳴き声入り?)▶ 水浴びの好きなフクロウ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】 


※ 行水の水音や鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

2回とも、フクロウは顔を洗っただけで、本格的な水浴行動はしませんでした。


つづく→

2025/10/07

オニグルミの未熟果を給餌しても野ネズミは持ち去らない【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月中旬・午後20:50頃 

シーン0:7/16・午後14:12・晴れ(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
里山でスギの朽ちた倒木に給餌箱を設置し、オニグルミの未熟果を12個入れてみました。 
現場まで登ってくるまでに、山道に散らばっていた落果を拾い集めてきたのです。 
トングを持ってくるのを忘れたので、毎回身を屈めて拾うのが大変でした。 
緑色の果皮を剥かずに、そのまま丸ごと給餌してみます。 

現場はオニグルミの巨木の下で、林床には未熟果(落果)が転がっていました。
今度こそ、昼間にリスが採食に来てくれるでしょうか?


シーン1:7/17・午後20:52・雨(@0:03〜) 
雨が降る晩に、野ネズミ(ノネズミ)が餌箱に来ていました。
中に入ってちょっと調べただけで、すぐに餌箱の外に出ると、朽木を右往左往しています。 
オニグルミの未熟果を咥えて運び出すことはなく、空荷で倒木の下に降りました。 
林床の草むらをうろついてから、左へ立ち去りました。 


※ 雨音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


その後、野ネズミは二度と給餌箱に現れませんでした。 
オニグルミ青い未熟果も1個ずつ持ち去って貯食するのかと思いきや、野ネズミは見向きもしないことが分かりました。 
その場で果皮を剥いて種子の状態を確かめることもしなかったので、この結果はちょっと意外でした。




ちなみに、相変わらず昼行性のリスは一度も現れませんでした。

後に現場入りすると、私が給餌したオニグルミ落果の果皮は黒く腐り、白いカビが生えかけていました。

2025/10/06

アナグマの巣穴に繰り返し忍び込むホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月上旬〜中旬 

シーン0:7/2・午後13:03・くもり・気温32℃(@0:00〜) 
シーン0:7/2・午後13:38・くもり・気温33℃(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
ニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)がある平地の二次林にしかけた無人センサーカメラに写ったホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の様子を以下にまとめました。 


シーン1:7/5・午前3:12・気温19℃(@0:07〜) 
深夜に左から忍び寄ったタヌキが、アナグマの巣口Lの匂いを嗅いでから中に忍び込みました。 
巣穴Lの内検を済ませると、後ろ向きで外に出てきました。 
身震いして土の汚れを落としてから、獣道を右上奥へ立ち去ります。 
通りすがりに、ミズキ立木の幹に小便をかけてマーキングしました。 
このとき右後脚を上げたので、♂と判明。 


シーン2:7/5・午前9:50・気温26℃(@0:51〜) 
約6時間半後の明るい朝にも、手前から来たと思われるタヌキが、アナグマの巣口Lを内検しました。 
毛皮が白っぽい個体です。 
巣内に完全には入らず、後ろ向きで出てきてから、左へ立ち去りました。 


シーン3:7/5・午後12:19・気温29℃(@1:16〜) 
約2時間半後の昼下がりに獣道を右から来たタヌキが、慎重に巣穴Lに侵入しました。 
今回も完全には中に入らずに、後退して出てきて左へ立ち去りました。 


シーン4:7/9・午後21:55・気温21℃(@1:43〜) 
4日後の晩に、監視カメラのレンズの至近距離で、ザトウムシの細長い歩脚が怪しげに動いています。 

画面の下からタヌキが登場すると、大胆不敵にも巣穴Lに入り、しばらく出てきませんでした。 



シーン5:7/9・午後21:58(@2:15〜) 
監視カメラの起動が遅れ、3分後に出巣Lしたタヌキが左に立ち去る姿がチラッと写っただけでした。 
しばらくすると、左からタヌキが戻ってきて、獣道を右へ向かいます。 


シーン6:7/12・午前4:28・気温19℃(@2:43〜) 
3日後の未明、獣道を左へゆっくり立ち去るタヌキの下半身の側面が写っていました。 

この時期はなぜかもう1台の監視カメラの調子が悪かったようです。 


【考察】
何度も書いていることですが、タヌキは巣穴の主であるアナグマの家族は留守のときを見計らってやって来るのでしょうか? 
巣穴に不法侵入してもアナグマから撃退されないのが不思議でなりません。 
本当に「同じ穴のむじな」として2種が仲良く同居しているのでしょうか? 
まさか「同じ穴の狢」のタヌキは、アナグマの体臭を身にまとって、化学擬態しているのかな? 


つづく→

2025/10/05

ニホンアナグマ母子家族(幼獣3頭)の暮らし:7月中旬〜下旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月中旬〜下旬 

ニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)がある平地の二次林を2台のトレイルカメラで見張っています。 
 この時期に撮れた、母親♀と当歳仔(幼獣)3頭の暮らしぶりをまとめてみました。 


シーン1:7/15(@0:00〜) 
初めは幼獣が2頭しか登場しなかったので、また更に1頭減ったのかと心配したのですが、やがて残りの幼獣1頭が外出から無事に帰巣しました。(@2:45〜) 
ひたすら格闘遊びを続ける2頭の兄弟姉妹に合流したので一安心。 


シーン2:7/16(@16:31〜) 
母親♀の同伴なしで、幼獣だけで夜の採餌に出かけたようです。 


シーン3:7/21・(@17:48〜) 
5日ぶりに母親♀と幼獣3頭が写り、生存確認ができました。 
トレイルカメラが電池切れだったという訳ではなくて、長らく留守にしていた家族が営巣地(セット)に戻ってきたようです。 
おそらく別宅(当歳仔を出産した巣穴)がどこかにあるのでしょう。 

これまで写っていたのは夜行性だったのですが、この日は夜だけでなく昼間にも活動していました。 
モノクロではなくフルカラーの映像でアナグマを見たいという人は、ここから(@20:37〜)ご覧ください。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


2025/10/04

夏の夕方にアナグマの営巣地でマルバゴマキの葉裏に眼下腺マーキングするニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月中旬

シーン0:7/2・午後13:03・くもり・気温32℃(@0:00〜) 
シーン0:7/2・午後13:38・くもり・気温33℃(@0:04〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。
平地の二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)を2台の無人センサーカメラで見張っています。 


シーン1:7/12・午後18:50・気温22℃(@0:07〜)日の入り時刻は午後19:06。 

薄暗い夕方にニホンカモシカCapricornis crispus)が久しぶりにやって来ました。 
首を伸ばすと、アナグマの巣口R近くに生えた細いマルバゴマキ(別名マルバゴマギ、ヒロハゴマキ、オオバゴマキ)灌木の匂いを嗅いでいます。 
そして灌木の葉裏に眼下腺からの分泌物を擦りつけてマーキングしました。(縄張り宣言の匂い付け) 


カモシカはその場にしばらく佇んでから、左に立ち去りました。 
アナグマ家族が住む巣穴には全く興味がない(眼中にない)ようです。 


ちなみに、画角の右端に垂れ下がって目障りな物体は、撮影の邪魔をするザトウムシを捕獲するために巻いておいたガムテープが幹から剥がれてしまった物です。 
雨に濡れて粘着性が自然に失われたようです。 
監視カメラにお邪魔虫が写らなくなったので喜んでいたら、こういう想定外のトラブルが起こります。 







シーン2:7/12・午後18:51・気温21℃(@0:47〜) 
別アングルで設置した監視カメラにも写っていました。 
左から来たカモシカが、マルバゴマキの葉裏に眼下腺マーキングしました。 

角が細いので、まだ若い個体のようです。 
立ち去る後ろ姿の股間に睾丸のような物がぶら下がっていたので、♂ですかね?(自信なし) 

アナグマの家族は巣内で寝ているのか(それとも留守なのか)、巣穴から飛び出してきて巨大な侵入者を追い払うことはありませんでした。 
アナグマとカモシカのニアミスしたらどうなるのか、見てみたいものです。

カモシカがトボトボとゆっくり歩いて獣道を右に立ち去る際に、体をミズキ立木の幹に擦り付けて行きました。 


こっちのトレイルカメラの上にはザトウムシが居座っているようで、細長い歩脚がレンズに掛かって目障りですね。 
せっかく私が設置した粘着トラップの効果が薄れてしまったようです。 
ザトウムシ対策として良いアイデアだと思ったのに、どうやら耐久性に問題があるようです。 


つづく→

2025/10/03

ニホンアナグマの母子が暮らす営巣地にヘルパーが合流【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月中旬・午後21:30頃・気温21℃ 

夜の営巣地(セット)でニホンアナグマMeles anakuma)の母親♀と当歳仔の幼獣3頭がいつものように、のんびり過ごしています。 
巣口Lで穴掘りしようとしている母親♀(右目<左目)の横で、構って欲しい幼獣が邪魔しているようです。 



そこへ意外な訪問者が来たのです。
ヘルパー♂と思われる別のアナグマ成獣が右から登場しました。 
巣口Lで母親♀と顔を合わせると、気まずそうに(遠慮して?)少し離れました。 

この侵入者?(ヘルパー♂)に対して幼獣は怯えることはなく、尻の匂いを嗅いで身元を確認しました。 
ヘルパー♂はこの幼獣に対他毛繕いをしてやりました。 
以前から顔馴染みの家族であることが分かります。 

母親♀が威嚇してヘルパー♂を縄張りから追い払ったか訳でもないのに、ヘルパー♂は早足で獣道を右へ逃げて行きました。 
しばらくすると、姿を消したヘルパー♂の後を追うように、母親♀と幼獣1頭が獣道を右へ向かいました。

営巣地に戻ってきた母親♀が巣口L、Rを順に点検し、留守中に異常がなかったかどうか確認しています。 
しばらくすると、ヘルパー♂らしき成獣も獣道から戻ってきました。
母親♀よりも体格が大きく見えるのは、監視カメラの遠近法のせいではなく、性的二型でアナグマの♂はやや大柄なのです。 

営巣地の広場で♀?が幼獣2頭に対他毛繕いしてから、幼獣を連れて右に立ち去りました。 
幼獣1頭がセットに居残っています。 


【考察】 
6月下旬にアナグマの母親♀が子連れでこの旧営巣地に転入してきました。 
しばらくは母子家族だけで暮らしていたのですが、ときどきヘルパー♂と思われる別個体の成獣が営巣地に出没し、匂い付けだけして帰りました。 
7月中旬になって、ヘルパー♂がようやく母子家族とセット(営巣地)で合流したようです。 

トレイルカメラの映像だけを見て素朴に解釈すると、アナグマは一夫一妻のように見えるかもしれません。
今回、久しぶりに父親♂が母子家族と再会できた、という解釈です。
しかし前提として、ニホンアナグマの♀は特定の♂と一夫一妻のつがい関係を結ばないことが分かっています。
たとえ交尾したとしても♂と♀は別居して暮らし、アナグマの父親♂は子育てに参加しません。
その代わりに、前年仔の中から選ばれた息子♂がヘルパーになり、当歳仔を育てる母親♀を助けることがあるのです。(特に巣穴の拡張作業を担当)
下線部についてはまだニホンアナグマ生態の定説となってはいないのですが、私の観察結果の解釈です。
鳥など他の生き物で見られるヘルパーは子育ての練習も兼ねて娘が務めるのが普通ですけど、この点でアナグマのヘルパーは違って独特なのです。
母親♀とたまに同居するアナグマ♂(おそらく父親ではなく前年仔の息子)の役割がヘルパーの定義に当てはまるかどうか微妙だったので、ヘルパー♂が巣穴の掘削以外にも、幼獣に対して対他毛繕いしてやることが観察できたのは大きな収穫です。

登場するアナグマの個体識別を厳密にできていないのが問題です。
全個体の血液を採取してDNA鑑定をすれば正確な血縁関係も分かるはずですが、素人にはとても無理です。

細かい事情を毎回長々と説明するのが面倒なので、新たに合流した成獣♂を今後は本ブログでヘルパー♂と呼ぶことにします。
「定説に反して、実はニホンアナグマもタヌキのように一夫一妻だった!」という解釈でブログを書くこともできそうですが、私はその解釈を採用しません。

最近行方不明になった(迷子?)幼獣1頭がヘルパー♂と行動を共にしているのかと一縷の望みを託していたのですが、そんなことはありませんでした。 


2025/10/01

幼獣が1頭減っても元気に暮らすニホンアナグマの母子家族:7月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月中旬 

ニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)がある平地の二次林を無人センサーカメラで見張っています。


シーン1:7/13(@0:00〜) 
シーン2:7/14(@10:58〜) 

※ 動画の一部は画編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
特筆すべきは、今季産まれた幼獣(当歳仔)の数がいつの間にか4頭から3頭に減っていました。 
トレイルカメラの電池切れや記録メディアの容量切れで生じた観察の空白期間に一体何が起きたのか気になります。 
子別れするにはまだ早いと思うのですが、交通事故にでも遭ったのでしょうか? 
近所のアンズの木の下に設置した監視カメラでも、写っていたアナグマ幼獣は3頭でした。 


幼獣の1頭が行方不明になっても、残りの家族は別に悲しんでいる様子はありませんでした。
3頭の幼獣は相変わらず暇さえあれば無邪気に遊び回っています。 

動画の途中で幼獣がさらに減り(2頭だけになって)焦ったのですが、しばらくすると3頭に戻りました。 
おそらく1頭の幼獣が巣穴で寝ていたか、あるいは独りで採食のため外出していたようです。 



2025/09/30

山中の湿地帯を晩にうろつくニホンイノシシの群れ【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2024年7月中旬 

シーン0:7/5・午後13:27・晴れ・気温33℃(@0:00〜) 
シーン0:7/5・午後13:31・晴れ・気温32℃(@0:04〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
山林の中に少し開けた湿地帯があり、湧き水が滲み出して浅い水溜りになっています。 
水場に来る生き物を2台の自動撮影カメラで見張っています。 

ある晩に群れで何度も繰り返し登場したニホンイノシシSus scrofa leucomystax)の行動を以下にまとめました。 


シーン1:7/12・午後19:23・小雨・気温19℃(@0:08〜) 
小雨がぱらつく晩に起動した監視カメラが不規則に振動し、カメラの死角から獣の鼻息が聞こえます。 
どうやら野生動物が通りすがりにカメラの三脚とぶつかったようです。 

やがてイノシシ3頭の群れが登場しました。 
並んで水溜りSを渡りましたが、水を飲んだり泥浴びしたりしませんでした。 


シーン2:7/12・午後19:23・小雨・気温19℃(@1:24〜)
別アングルで設置した監視カメラに続きが写っていました。 
右から来たイノシシは水溜りNに入ったまま、しばらく佇んでいます。 
監視カメラの存在に気づいて警戒しているのか、飲水もヌタ打ちもしてくれません。 

もう1頭のイノシシと一緒に、キツネノボタンが繁茂する湿地帯をうろついています。 


下草を採食しているようですが、肝心の口元がよく見えません。 
ニホンイノシシが有毒植物のキツネノボタンを食べたかどうか、気になります。
草食動物が毒草を忌避して食べ残したからこそ、キツネノボタンの大群落ができたのではないかと考えています。


シーン3:7/12・午後19:39(@2:09〜)
約15分後、雨は止んだようです。 
またイノシシが1頭、現れました。 
先程の群れの1頭だけ戻ってきたのか、それとも別個体なのか、私には見分けがつきません。 

水溜りNをジャブジャブ横断すると、右下手前に立ち去りました。


シーン4:7/12・午後19:54・気温19℃(@2:22〜) 
さらに15分後、再びイノシシが単独で水溜りSの手前を右から左へ横切りました。 
尻の尻尾を左右に振り立て、小声の低音でブー♪と鳴きました。 
今回は水溜まりSに入りませんでした。 


※ イノシシの鳴き声や鼻息、雨音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


少なくとも3頭以上の群れでした。
なんとなく素人目には若い個体の群れのように見えたのですが、イノシシ観察歴の浅い私には、どういう関係の群れなのか、よく分かりません。


2025/09/29

ニホンアナグマの母子はアンズの落果を食べるか?【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年7月中旬

シーン0:7/5・午後15:20・晴れ(@0:00〜) 
アンズ(杏)の木の下に散乱していた落果を拾い集めて1箇所にまとめて置き、無人センサーカメラで見張っています。 

ニホンアナグマMeles anakuma)家族の登場シーンを以下にまとめました。 
アナグマの営巣地(セット)がある二次林と今回の現場は連続していて、おそらく彼らの行動圏と思われます。 


シーン1:7/11・午前2:19・雨天(@0:05〜) 
梅雨の雨が降りしきる深夜に、獣道を右からアナグマの成獣がやって来ました。 
毛皮が雨で濡れています。 

地面を爪の生えた前足や鼻面で浅く掘り返し、好物のミミズを探しているのでしょう。 
背側からのアングルでは分かりづらいのですが、腹面に乳首がちらっと見えたので、このアナグマ成獣は母親♀のようです。 
アンズ落果の山にはほとんど興味を示さず、左へ立ち去りました。


シーン2:7/11・午前3:49・雨天(@0:47〜) 
1時間半後には、アナグマの母子が同時に登場しました。 
全員の毛皮が雨で濡れそぼっています。 

林床の下草を掘り返しながら、うろついています。 
しかし、依然としてアンズ落果を食べようとはしません。 

近所のアナグマ営巣地(セット)では母親♀と4頭の幼獣(当歳仔)を確認しているのですけど、ここでは3頭の幼獣しか写っていないようです。 


シーン3:7/11・午前3:54(@1:37〜) 
5分後にもアナグマの幼獣が再び現れ、走り回っています。 
雨は止んでいました。 


シーン4:7/11・午後23:56(@1:49〜) 
次にアナグマが来たのは20時間後でした。 
基本的にアナグマの採食行動は夜行性なのでしょう。 
この地点でアナグマが昼間に写ることはありませんでした。
しかし昼間は巣穴でずっと寝ているという訳ではなく、営巣地に設置した監視カメラでは、昼間も活発に遊んだりしていました。 

深夜に獣道を右から来たアナグマ成獣が怪しい監視カメラを見上げました。 
左右の目(タペータム)が左右均等だったので、母親♀ではない別個体(ヘルパー♂?)のようです。 

毛皮が夜露で濡れています。 
地面に尻を付け(スクワットマーキングの匂い付け?)、身震いしてから、左へ立ち去りました。 


シーン5:7/12・午前1:45(@2:13〜) 
日付が変わった深夜にもアナグマが来て、アンズ落果の山の右隣りで地面を浅く掘り返していました。 
本当にミミズを食べているのか確かめたいのですが、手前に生えた下草が邪魔で、肝心の口元が見えません。 
右へ立ち去ったかと思いきや、戻ってきて左へ横切りました。 


※ 雨音やアナグマの鼻息などが聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
結局、ニホンアナグマは熟したアンズの落果を一度も口にしませんでした。
アミグダリンという毒が含まれているので、忌避しているのかもしれません。 
アンズ以外で無毒の果物を置いていたら、アナグマは食べてくれたかな?

アナグマ母子の行動圏が垣間見えたのが一番の収穫です。
この辺りは平地の二次林やスギ防風林が連続していますから、営巣地(セット)➔溜め糞場stmp➔アンズの木と順に辿ってきたのかもしれません。
もっと多くのトレイルカメラをあちこちに設置したいのですけど、機材を買い足す予算がありません。

夜の水溜りで顔を洗うフクロウと周囲を飛び回るコウモリ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月中旬〜下旬 

シーン0:7/16・午前11:45・晴れ・気温32℃(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
山林の中に少し開けた湿地帯があり、湧き水が滲み出して浅い水溜りになっています。 
水場に来る生き物を無人センサーカメラ(新機種)で見張っています。 

夜な夜な通ってくるフクロウStrix uralensis)の登場シーンを以下にまとめました。 


シーン1:7/16・午後20:00・気温20℃(@0:03〜) 
久しぶり(15日ぶり)にフクロウが水場に来てくれて、ほっと一安心。 
辺りを見回して安全を確認してから、歩いて水溜りSに入水。 

やがて水面に漬けた顔を左右に素早く振って、洗顔を始めました。
我々ヒトのように手を使って顔を擦り洗いすることができないので、フクロウはこの洗顔法を編み出したようです。 

洗顔中にフクロウが足踏みする理由が私には分かりません。 
これから本格的に水浴をするのなら、わざわざ泥で水を濁らせなくてもいいのに、と素人目には思ってしまいます。 
浅い水溜りの底を足で掘って少しでも深くしたいのでしょうか。 
水底に潜む獲物を探しているのかな? 
もしかすると、この水溜りは浅く見えても底なし沼のようになっていて、足踏みし続けないとどんどん沈んでしまうのかもしれません。

結局、最後まで見届けられずに2分間の録画時間が終わりました。


シーン2:7/21・午後22:11・気温27℃(@1:40〜) 
5日後の晩遅くにもフクロウが写っていました。 
最近イノシシがヌタ打ちしたり泥濘を掘り返したりしたせいで、水溜まりSの地形が少し変わってしまいました。(映像公開予定) 

フクロウが後ろ向きで入水すると、水溜まりの中で足踏みしながら方向転換しました。 
このときコウモリの一種が上空を飛来しました。 
しかし何度も旋回するだけで、フクロウが来ている間は水溜りの水面に着水しませんでした。 
コウモリは超音波によるエコロケーションで、水場の状況をしっかり把握しているようです。 
飛びながら虫を捕食しているのでしょう。

フクロウは周囲を飛び回るコウモリを気にせずに、洗顔開始。 
泥水に脚を浸しながら、辺りをキョロキョロ見回しています。
今回も飛び去るまで見届けられませんでした。 


シーン3:7/22・午後23:15・気温22℃(@3:12〜) 
翌日も深夜にフクロウが来ていました。 
此岸から泥濘を歩いて入水すると、キョロキョロと辺りを見回しています。 
やがて力強く羽ばたくと、左上に飛び去りました。 
なぜか今回は洗顔も水浴もしませんでした。 
熱帯夜というほど気温は暑くないのですが、体を水で冷やしに来ただけのようです。 
それとも何か異変があって逃げたのかな?


シーン4:7/22・午後23:19(@3:55〜) 
3分後にフクロウが戻ってきました。 
(個体識別できていないので、別個体の可能性もありえます。) 

水溜りに入ると、すぐに顔を洗い始めました。 
辺りをキョロキョロ見回して警戒を怠りません。 


※ 水音や羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】
結局この時期のフクロウは、水溜りで本格的な水浴をしてくれませんでした。 

神垣健司『森の賢者 フクロウ』という本を読んでいたら、「第4章 水場のフクロウ」に私が観察したことと同じ行動が書いてありました。
水場が浅いせいか、フクロウは水場でからだを前屈みにして、まるで顔を洗うように水を浴びる。水場をぐるぐる歩きながら、顔を水につけて洗っていることもあった。雨に日にも(原文ママ)水場で水浴びをするが、雛が巣立って森を離れるとフクロウは水場に姿を見せなくなる。(p42より引用
筆者のフィールドは広島県で、YouTubeチャンネルも開設しておられます。

つづく→

2025/09/27

ニホンアナグマ母子家族の日常生活:7月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月上旬

シーン1:7/2(@0:00〜) 
平地の二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)を無人センサーカメラで見張っています。 
特筆すべき面白い行動はすでに個別の記事で紹介したので、今回は出涸らしです。 
残り物でも1時間40分間という長編映画になりました。 

林床に散開して採食するシーンや、4頭の幼獣がひたすら遊び回る様子、互いに毛繕いをする様子などが写っています。 
幼獣の遊びというのは、互いにくんずほぐれつの取っ組み合いをしたり、追いかけっこをしたり、木登りに挑戦しては転げ落ちたりしています。 
遊びながら、たまに鳴き声♪を発していました。 
見ていて微笑ましく、飽きることがありません。 
まだ幼獣が母親♀に甘えることもあり、そんな幼獣に母親♀は対他毛繕いをしてやります。 

林縁で株立ちしたミズキの根元付近の幹は、アナグマ幼獣たちのお気に入りの遊び場です。 
頻繁によじ登ろうとするために、株立ちしたミズキ幹の根元が毛皮で磨かれて黒光りしています。 
母親♀もこのミズキの木の下でよく寛いだり、幼獣の面倒を見たりしています。 


シーン2:7/3(@5:52〜) 
晩には(午後20:15〜)土砂降りの大雨が降っているのに、家族で元気に巣外で活動していました。 
さすがに幼獣達は雨宿りのため、巣内に一時避難しました。 
雨が小降りになると、再び巣外に出てきました。 


シーン3:7/4(@7:43〜) 

シーン4:7/5(@14:16〜) 
夜明け前に監視カメラが起動すると、まだ暗いのになぜか赤外線の暗視モードに切り替わりませんでした。 
仕方がないので、動画編集で自動色調補正を施すと、粗いモザイクの映像ですが、辛うじて母親♀がうろついている姿を確認することができました。 

ニホンアナグマは夜だけでなく、昼間も活動しています。 
この日の映像が一番見応えがあるかもしれません。 


シーン5:7/6(@54:17〜) 

シーン6:7/7(@1:22:58〜) 
夕方になると、林内でヒグラシ♂が物悲しげに鳴いています。 


シーン7:7/9・午前後・気温(@1:33:56〜) 
明け方になると、林内でヒグラシ♂が物悲しげに鳴き始めました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


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