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2019/09/25

イタドリの花を舐めるヤドリバエ科Calozenillia tamara



2019年6月下旬

平地の川沿いの原っぱに咲いたイタドリの群落で見慣れないハエが訪花していました。
透明な翅は根元だけ黒くなっています。
腹部は黒、胸部は灰色(?)で剛毛が生えています。

口吻を伸縮させて花蜜および花粉を舐めていました。
少し飛んで隣の株の花穂に移動すると、吸蜜を続けます。
私が撮影を止めて採集しようと殺気を出したら、飛んで逃げてしまいました。

なかなか格好良いハエで気に入りました。
いつもお世話になっている掲示板「一寸のハエにも五分の大和魂・改」で問い合わせたところ、ヤドリバエ科で未だ和名の無いCalozenillia tamaraの可能性が高い、と茨城@市毛さんからご教示いただきました。
寄主は未知のようです。

「吾輩はCalozenillia tamaraである。和名はまだ無い。」


ヤドリバエ科Calozenillia tamara@イタドリ訪花吸蜜
ヤドリバエ科Calozenillia tamara@イタドリ訪花吸蜜

2019/09/16

ショウジョウバエを捕らえて巣に運ぶヨツボシオオアリ♀



2019年6月中旬

生ゴミを自然発酵させて堆肥にするコンポスト容器に集まったショウジョウバエの一種を捕らえたヨツボシオオアリCamponotus quadrinotatus)の小型ワーカー♀が巣に運ぼうとしています。
首元を咬まれながらも獲物は未だ生きていて、必死で逃れようと羽ばたいて暴れています。
マクロレンズを装着して接写しようか私が迷っているうちに、ヨツボシオオアリ♀は獲物もろともプラスチックの壁面から滑落してしまいました。


ショウジョウバエのような素早い虫をどうやって捕らえたのか、狩りの瞬間を見たかったです。

ヨツボシオオアリ♀@ショウジョウバエ捕食+運搬

2019/09/11

ケバエを捕食するアリグモ♀(蜘蛛)



2019年6月中旬

生ゴミを自然発酵させて堆肥にするコンポスト容器の蓋で捕食中のアリグモ♀(Myrmarachne japonica)を発見。
生ゴミに集まるハエ類を待ち伏せして狩る捕食戦略なのでしょう。

獲物は黒い微小な昆虫で触角が短く、おそらくケバエ科の一種だと思います。
アリグモ♀は獲物を噛み締めて吸汁しながら歩き回ります。

アリグモがアリにそっくりなのは、油断させておいてアリを狩るための攻撃的擬態ではないかと考えられていた時代もあったそうです。
しかし現在は否定されていて、むしろ捕食者対策のベーツ型擬態と考えられています。
実際に今回の観察でも、徘徊中のアリ(種名不詳)のワーカー♀が近寄ってくると、アリグモ♀は慌てて向きを変えて逃げ回っています。
第1歩脚を振り上げアリの触角のように動かしているのは、威嚇のつもりなのでしょうか。
しかし視力の弱いアリに対しては、ほとんど効果がありません。
アリグモ♀は右往左往して、終いにはコンポスト容器の蓋の取っ手の陰に逃げ込みました。
物陰に隠れたアリグモ♀が表に出て来るように指を使って追いやってから、撮影を続けます。
あちこち逃げ惑っても、アリグモ♀はしっかり噛み付いた獲物を手放しません。
肉団子のように丸めながら吸汁しています。(体外消化)

(映像に登場するアリの種類を見分けられる方がいらっしゃいましたら、是非教えて下さい。)


アリグモ♀(蜘蛛)顔@コンポスト容器+ケバエsp捕食
アリグモ♀(蜘蛛)@コンポスト容器+ケバエsp捕食
アリグモ♀(蜘蛛)@コンポスト容器+ケバエsp捕食

2019/08/30

キリンソウの花蜜を舐めるセスジナガハリバエ



2019年6月中旬

川沿いの民家の花壇に咲いたキリンソウの群落で見慣れない金色のハエが訪花していました。
腹背に走る黒い縦縞が目立ちます。
外見を蜂に似せたベーツ型擬態なのかな?(少なくとも私は一瞬、騙されました。)

花から花へ歩き回りながらかなり長時間、吸蜜していました。
花粉も一緒に舐めているのかもしれません。
ときどき飛び立つと、隣の群落へ移動して吸蜜を続けます。
横向きになると、口吻を伸縮する動きがよく分かります。
川沿いということもあって風が強く、最後は突風に吹き飛ばされるように飛んで居なくなりました。

撮影後に採集するつもりだったのに残念でした。
気を取り直してインターネットで調べてみると、ヤドリバエ科のセスジナガハリバエDexia flavipes)と判明しました。
甲虫のコフキコガネ属の幼虫に寄生して育つのだそうです。

ニクバエの一種およびクロヤマアリのワーカー♀もキリンソウに訪花していました。
黒いニクバエの一種は両脚を擦り合わせて身繕いしていましたが、蟻が近寄ったら素早く避けました。


セスジナガハリバエ:背面@キリンソウ訪花吸蜜
セスジナガハリバエ:背面@キリンソウ訪花吸蜜
セスジナガハリバエ:側面@キリンソウ訪花吸蜜

キリンソウ花・全景


2019/08/10

ヒメハナバチの営巣地でホバリングする寄生アブ?との攻防【ハイスピード動画】



2019年5月中旬・午後12:02


▼前回の記事
採餌後に地面の巣口を見失ったヒメハナバチ♀の一種【HD動画&ハイスピード動画】

ヒメハナバチ科(またはコハナバチ科?)の一種♀が採餌から営巣地(集団コロニー)に戻って来て地面を掘っている様子を240-fpsのハイスピード動画で撮影していると、意外な珍客が登場しました。

巣口を見つけられずに苦労しているヒメハナバチ♀の背後で1匹の小さな虻が地面スレスレの低空でホバリング(停空飛翔)しています。
寄生ハエの♀が寄主の巣に産卵するチャンスを虎視眈々と狙っているのだとしたら面白いのですが、素人目には(寄生ハエではない)ホソヒラタアブの仲間にしか見えません。
辺りには芝生(?)が疎らに生えているだけでハナアブ類が好むような花は咲いていませんし、こんな裸地に一体何の用があるのか謎です。
交尾相手の♀を待ち伏せしているホソヒラタアブ♂なのでしょうか? (だとしても♀がこんな所に来るでしょうか?)
あるいは寄生性ツリアブの一種なのですかね?
このアブ(?)について何かご存じの方は教えて下さい。
同定用の高画質写真は撮れていません…。

ホバリングしている虻が、穴掘り中のヒメハナバチ♀aとの距離をこっそり縮め始めました。
そこへもう別個体の蜂bが飛来しました。
後脚の花粉籠に花粉を運んでいない空荷の個体です。(雄蜂♂なのかも?)
虻と一緒にもつれ合うように飛び去りました。
営巣地を寄生者から防衛しているのでしょうか?
蜂bがタイミング良く飛来したのは、たまたまですかね?



北海道大学のキャンパスでホクダイコハナバチの生態を解明した坂上昭一『ハチの家族と社会:カースト社会の母と娘』という中公新書の名著を紐解くと、「寄生者たち」と題した章が設けられていました。

ヒメホオビロハナバエ(諏訪正明博士同定・新和名)は巣の近くの地表で、ハチの帰巣をじっと待っている。帰ってくると飛び立ち、その1ー2センチ後を追う。ハチは敵の存在に気づいているのか、左右にコースを変えるが、ハエは実に正確にその飛跡をたどる。ハチが着地して巣に消えると、ハエは巣口に腹をつっこむ。ときには中まで潜っていく。このとき卵、または体内でかえった幼虫を産むのだろう。巣はかなり多いのに、ハエはハチのもどってきた巣にしか入らない。寄主の存在が確実な巣のみをねらうのだろうか。(p31より引用)


しかし「ヒメホオビロハナバエ」でインターネット検索しても、画像(写真)はおろか全く何も情報がヒットしません。
その後に和名が変わったとしても、本に学名が併記してあれば追求できたのに、残念です。
とりあえず、私が見ているハチがヒメハナバチ科なのかコハナバチ科なのか、確かめることが先決ですね。


つづく→ヒメハナバチの営巣地で穴掘りを邪魔し、巣口に侵入を試みるアリ【ハイスピード動画】


2019/07/14

夏の昼塒に取り残されたコウモリ【暗視映像】



2018年11月下旬・午後14:38


▼前回の記事
トンネルを塒とする野生コウモリの写真集

前回9月上旬に昼塒へ入洞してから79日ぶりの定点観察です。
毎年のことですが、コウモリの集団は繁殖期をこのトンネル内で過ごすと、冬を前にしてどこかへ居なくなってしまいます。
(つまり、ここは冬眠塒ではありません)
真っ暗な暗渠内は静まり返っていて、コウモリの鳴き声は聞こえなくなっていました。
動画でシャラシャラとかすかに聞こえるのは、持参したビニール袋の擦れる音で、コウモリの鳴き声とは関係ありません。

奥にしばらく進むと、コンクリート壁面に1頭のコウモリ(種名不詳)が下向きでへばりついているだけでした。
赤外線の暗視カメラによる映像をご覧下さい。
他の群れは冬眠越冬用の集団塒に移動してしまったのでしょう。(暖地へ渡り?)
この個体はぐっすり眠っているように見えますが、生死を確認すべきでした。

▼関連記事(1年前には壁面にへばりついたまま死んでいる個体を発見)
トンネル内でぶら下がったまま死んだコウモリ【暗視映像】
しかし、もし冬眠中ならコウモリに無用な負担(ストレス)をかけるべきではないので、体に触ることはしませんでした。
こんなときには、非侵襲的に(非接触式)体温を測定できるサーモグラフィカメラが欲しいところです。

洞内を探検しながら気温を3箇所で測定してみると、
気温15.2℃、湿度41%
気温13.2℃、湿度46%
気温11.8℃、湿度52%
でした。(比較のため入洞前に外気温も測るべきでしたね…)

コウモリsp背面@暗渠:壁+越冬?
コウモリsp側面@暗渠:壁+越冬?

余談ですが、同じトンネルで夏の間にコウモリの群塊がぶら下がっていた集団塒の跡がコンクリートの天井に脂染みのように残っていました。
写真に撮って拡大すると、黒くて丸い小さなボタンのような物体が天井に点々と多数付着しています。
これはコウモリに体外寄生するクモバエ類の蛹です。


▼関連記事(1年前の撮影)
ユビナガコウモリの体表に寄生するケブカクモバエ?

今回はこの蛹を採集し、持ち帰って飼育してみるつもりでした。
野生コウモリへの影響を最小限に抑えるために照明は赤色灯しか持ってこなかったため、不慣れな私は赤色光の下では手元がよく見えずに失敗しました。
白色光と赤色光を切り替えられるヘッドランプを持参するべきでした。



2019/07/09

キリウジガガンボの求愛飛翔?



2019年5月上旬


▼前回の記事
水路で飛びながら打水産卵するキリウジガガンボ♀?

水深の浅い水路で2匹のガガンボが水面ギリギリの低空を飛び回り、激しい空中戦を繰り広げていました。
私はガガンボの生態にまるで疎いのですが、縄張り争いがあるのでしょうか?

やがて1匹が水面の落ち葉や藻の上に着陸しました。
ズームインしてみると大型のガガンボで、おそらくキリウジガガンボ♂(Tipula aino)でしょう。
着陸直後は、腹端にある交尾器?(把握器?)を開閉していました。

ここでつい先程、キリウジガガンボ♀?の打水産卵を観察したばかりですし、縄張り争いではなく求愛飛翔なのかもしれません。
1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。
他の昆虫(小さなハエ?)も激しく飛び回っていて、ややこしいですね。
求愛が実って交尾を始めるまでの過程を観察してみたいものです。


キリウジガガンボ♂?@水路水面:落ち葉
キリウジガガンボ♂?@水路水面:落ち葉・全景

2019/07/07

水路で飛びながら打水産卵するキリウジガガンボ♀?



2019年5月上旬

底に泥や緑藻が堆積しているような水深の浅い用水路でガガンボの一種が低空で飛びながら腹端を水面にチョンチョンと付けていました。
♀による打水産卵のようです。
産卵する度に水面に波紋が広がります。
岸の汚泥に産み付けるのではなく、水面に直接産卵しています。
現場は用水路が川の本流に流れ込む手前、水門の下でした。

しばらくすると、ガガンボが水路のコンクリート壁面に止まって休みました。
目測では大型のガガンボでした。(未採寸)
写真を拡大すると、キリウジガガンボTipula aino)ですかね?
もし間違っていたらご指摘願います。
キリウジガガンボの♀なら腹端が尖っているはずですが、この個体は違います。
この水路では複数のガガンボが飛び回っているため、産卵していたガガンボ♀と同一個体である自信がありません。
途中で♂と入れ替わったのかな?

映像の最後は打水産卵シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。



「水田のぬかるみに産卵するキリウジガガンボ Tipula aino の♀」と題した生態動画をkiokuimaさんがYouTubeで公開なさっています。
キリウジガガンボは挿泥産卵だけでなく場合によっては打水産卵もするのか、それとも私が撮ったのは別種のガガンボなのですかね?
ちなみにトンボでは種類によって産卵法が決まっています。

私がガガンボ類の産卵行動を観察したのはこれが4例目です。

▼関連記事
地面に産卵するガガンボ♀ @2008年5月中旬
ミカドガガンボ♀?の打水産卵 @2013年6月中旬
苔に産卵するガガンボ♀【名前を教えて】 @2016年11月下旬


つづく→キリウジガガンボの求愛飛翔?


キリウジガガンボ?@水路壁面
キリウジガガンボ?@水路壁面


2019/06/26

ヒラタアブの一種♀が柳の葉で日光浴【名前を教えて】



2018年10月上旬

湿地帯の端に生えた柳(種名不詳)の灌木で、ヒラタアブの一種♀が葉に止まっていました。
この直前に、柳の葉の甘露を舐めるキイロスズメバチ♀を観察していたので、これも別種な蜂かと思いきや、蜂に擬態した虻でした。(ベーツ型擬態)
しかも、口吻の状態を見ると、柳の葉の表面を舐めていませんでした。
葉に乗ってただ休んでいるだけ、あるいは日光浴中なのでしょう。
やや大型の種類だったと記憶しています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ヒラタアブsp♀:背面@柳葉+日光浴
ヒラタアブsp♀:側面@柳葉+日光浴

2019/05/31

食べ残した獲物を住居網の入口で捕食するクサグモ(蜘蛛)



2018年7月上旬
▼前回の記事
棚網に給餌したセマダラコガネを襲うクサグモ(蜘蛛)

農道と用水路の間に生えたタケニグサの群落に棚網を張ったクサグモAgelena silvatica)が筒状住居網の入口でじっとしていました。
私のせいで初めは警戒(緊張)しているようでしたが、しばらくすると警戒を解いて食餌を再開してくれました。
黒い虫の死骸を拾い上げると、触肢で獲物をクルクルと回しながら噛んで体外消化しています。
獲物はアブの仲間ですかね?

非粘着性の糸で密に編まれた棚網には雨の水滴があちこちに残っています。
クモが水を飲むシーンを野外で観察してみたいものです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


クサグモ(蜘蛛)@棚網:住居入口
クサグモ(蜘蛛)@棚網:住居入口
クサグモ(蜘蛛)@棚網:住居入口+食べ残し捕食

2019/03/09

セイタカアワダチソウを訪花するシロスジベッコウハナアブ♀の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2018年10月上旬

湿地帯の近くに咲いたセイタカアワダチソウの群落でシロスジベッコウハナアブ♀(Volucella pellucens tabanoides)が訪花していました。
花序を歩き回りながら口吻を伸ばして花粉や花蜜を頻りに舐めています。
隣の株に移動した際にようやく背側がしっかり撮れて、複眼の形状(発達具合)から♀と判明しました。

同様に訪花していたセイヨウミツバチ♀とニアミスしても、互いに無関心でした。

シロスジベッコウハナアブ♀が花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:34〜)
更に1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
花から慌てて飛び立ったのは、このときキイロスズメバチ♀が飛来した(写っていない)ので捕食されないように逃げたのかもしれません。(たまたまかな?)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



▼関連記事
シロスジベッコウハナアブ♀のセイタカアワダチソウ訪花と飛び立ち【ハイスピード動画&HD動画】
同じテーマで6年前にも古いカメラで撮っているのですが、当時のハイスピード動画は220fpsでさすがに古さを感じるので、240fpsの動画に差し替えます。


シロスジベッコウハナアブ♀@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜

2019/01/11

オトコエシを訪花するスズキハラボソツリアブの羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2018年9月下旬


山間部の峠道沿いの斜面に咲いたオトコエシの群落でスズキハラボソツリアブSystropus suzukii)が訪花していました。
ホバリング(停空飛翔)でゆっくり飛び回り、花に着陸すると羽ばたきを止めて吸蜜します。

240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:58〜)
飛行中も長い後脚をだらんと伸ばしたままなのは不思議です。

♂だけが長い後脚を持つのなら♀による性選択(性淘汰)が働いて進化したのだろうと推定されますが、♀も同様に後脚が長いのです。
いかにも空気抵抗が大きくて飛びにくそうです。

飛ぶのが遅いと鳥などの天敵に捕食されるリスクが高いと思うのですけど、毒針を持つアシナガバチにベーツ擬態して飛び方も真似しているのでしょうか?

同一個体を撮り続けていたら、訪花中に小型の別個体(♂?)が体当りしてきました。(@3:28)
求愛交尾には至らず、2匹は飛び去りました。

近縁種のニトベハラボソツリアブといつも迷うのですが、今回は自力でなんとか同定できました。
触角全体が黒く、後脚の第1跗節の全体が黄色である点がスズキハラボソツリアブの特徴です。
(跗節の脛節に繋がっている方から順に、第1跗節、第2跗節、…と呼びます。)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


スズキハラボソツリアブ@オトコエシ訪花吸蜜
スズキハラボソツリアブ@オトコエシ訪花吸蜜
スズキハラボソツリアブ@オトコエシ訪花吸蜜
スズキハラボソツリアブ@オトコエシ訪花吸蜜
スズキハラボソツリアブ@オトコエシ訪花吸蜜

2018/12/27

ヒミズの死骸に群がるキンバエとクロオオアリ♀



2018年9月下旬

山間部の峠道にヒミズUrotrichus talpoides)の死骸が転がっていました。
遺体の損傷が激しく死因は不明ですが、車に轢かれたロードキルなのでしょうか。
死骸は長い尻尾に毛が生えています。
前足の爪がさほど発達していないので、モグラではありません。

クロオオアリCamponotus japonicus)のワーカー♀とキンバエの仲間が死骸に群がっていました。
クロオオアリ♀は死骸の毛皮が裂けて露出した部分から大顎で肉を食い千切っていました。
私にキンバエの種類は見分けられないのですが、複眼の形状を見ると♀♂両方来ていました。
キンバエは死骸の体液を舐めています。
産卵シーンは見ていません。
肉の組織で白い蛆虫(ハエの幼虫)が蠢いているので、死後数日が経過していることが分かります。
撮影アングルを変更しようと私が動くと、ハエが死骸から一斉に飛び立って避難してしまいます。
後半は、15cmの金属製定規を並べて置いて死骸を採寸しました。


▼関連記事(10年前の撮影)
ヒミズ死して屍拾うものあり(前編):ヒミズ死骸に群がるキンバエ

つづく→ヒミズの腐乱死体に飛んで集まるヨツボシモンシデムシ


クロオオアリ♀群れ+キンバエspp群れ@ヒミズ死骸
クロオオアリ♀群れ+キンバエspp群れ@ヒミズ死骸
クロオオアリ♀群れ@ヒミズ死骸+scale

2018/12/23

オトコエシを訪花するヨコジマオオハリバエの羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2018年9月下旬

山間部の峠道の脇に咲いたオトコエシの群落でヨコジマオオハリバエTachina jakovlevi)が訪花していました。
左右の複眼が離れているので♀ですかね?(…とは限らない?)
口吻を伸ばして花蜜や花粉を舐めています。

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:48〜)
更に1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ヨコジマオオハリバエ@オトコエシ訪花吸蜜
ヨコジマオオハリバエ@オトコエシ訪花吸蜜

2018/12/17

蜂に擬態したサッポロヒゲナガハナアブ♀がニラを訪花



2018年9月中旬

川沿いの民家の花壇に咲いたニラの群落で蜂にそっくりなハナアブが訪花していました。
ホバリング(停空飛翔)で飛び回り、ニラの白い花に着陸すると口吻を伸ばして花蜜や花粉を舐めます。
採集できませんでしたが、映像から切り出した静止画と見比べて、おそらくサッポロヒゲナガハナアブ♀(Chrysotoxum sapporense)だろうと突き止めることが出来ました。

参考サイト:ヒゲナガハナアブ族 - Hoverflies world(Diptera,Syrphidae) ハナアブの世界

見事なベイツ型擬態です。
腹部の横縞模様が黄色と黒だけでなく、焦げ茶色も混じっていることから、なんとなくモデルはコアシナガバチPolistes snelleni)ですかね?

クロアリやキンバエの仲間も一緒にニラを訪花していました。



ちなみに、近縁種を春にも観察しています。
▼関連記事カキドオシの花粉を舐めるヒゲナガハナアブ♂

サッポロヒゲナガハナアブ♀:背面@ニラ訪花吸蜜
サッポロヒゲナガハナアブ♀:背面@ニラ訪花吸蜜
サッポロヒゲナガハナアブ♀:側面@ニラ訪花吸蜜
サッポロヒゲナガハナアブ♀:顔@ニラ訪花吸蜜
サッポロヒゲナガハナアブ♀:側面@ニラ訪花吸蜜

2018/12/15

ツユクサの花粉を舐めホバリングするホソヒラタアブ♀



2018年9月中旬・午前9:06〜9:11

雨上がりの朝、道端に咲いたツユクサの群落でホソヒラタアブ♀(Episyrphus balteatus)と思われる虻が訪花していました。

花の手前で見事なホバリング(停空飛翔)をしばし披露してくれました。
ようやく花に着陸すると、長く伸びたO字形雄しべの葯を口吻で舐めています。

青い花弁に一番近くに位置する3本のX字形雄しべは「仮雄蕊」または「仮雄しべ」と呼ばれ、葯が発達せず本来の生殖機能をもたない雄しべなのだそうです。
黄色いX字形雄しべは青い花弁との対比でよく目立つので、訪花昆虫を呼ぶ蜜標のような目印として働いているのだそうです。
この映像でもホソヒラタアブ♀は、ツユクサの仮雄しべを少し舐めただけで花粉が無いことに気づいたようです。
その手前の黄色いY字形雄しべを時間をかけて舐めています。
Y字形雄しべの花粉を摂食しようとすると、花弁から下に長く伸びたO字形雄しべと雌しべがホソヒラタアブの胴体(腹部の下面)に擦り付けられ、このときに他家受粉が成立するのでしょう。
植物学の本の字面を読んでいるだけでは用語が難しくてさっぱり頭に入りませんが、自分で撮った映像と見比べると、とてもよく分かりました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

【参考ブログサイト】物臭狸の 花日記
ツユクサ  ~花のしくみ~


【参考書】
『花の自然史―美しさの進化学』第16章 森田竜義、濁川朋也 「花の性型の可塑性:雄花を咲かせるツユクサの不思議な性表現」

・1株に雄花と両性花が存在する性表現型を雄性両全性同株(andromonoecy)というが、ツユクサはその代表的な例なのである。 (p227より引用)
ツユクサの花には蜜腺がない。訪花昆虫に報酬として提供するのは花粉のみということになる。花粉報酬花と呼ばれるこの性質 (p229より)
ツユクサの花は一日花である。早朝5時半ごろに咲きはじめ、6時半ごろ満開となるが、午前10時には花弁がしおれはじめ、午後1時にはほとんどの花が終わってしまう。6時間ほどのきわめて短いあいだしか咲かないのである。
・ツユクサは他家受粉花の特徴をもつ同花受粉花というふしぎな花なのである。(p240より)
・ツユクサは主として自家受精によって種子生産を行なうからこそ、わずかな他家受精のチャンスをつくりだすために、両性花の大きな花弁は仮雄ずい、さらには雄花に大きな投資をしていると考えられる。(p242より)




機会があれば、ツユクサの開花と、訪花昆虫に頼らず自家受粉する様子(O字形雄しべと雌しべを巻き込みながらの閉花)を、微速度撮影してみたいものです。

ホソヒラタアブsp♀@ツユクサ訪花+ホバリング
ホソヒラタアブsp♀@ツユクサ訪花+ホバリング
ホソヒラタアブsp♀@ツユクサ訪花+ホバリング
ホソヒラタアブsp♀@ツユクサ訪花+ホバリング
ホソヒラタアブsp♀@ツユクサ訪花+花粉舐め
ホソヒラタアブsp♀@ツユクサ訪花+花粉舐め
ホソヒラタアブsp♀@ツユクサ訪花+花粉舐め
ホソヒラタアブsp♀@ツユクサ訪花+花粉舐め
ホソヒラタアブsp♀@ツユクサ訪花+花粉舐め

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