2017/05/27

川の滝壺とダイサギ(冬の野鳥)



2016年12月下旬

街中を流れる川の橋の下で、本流に支流が滝のように豪快に流れ込んでいます。
その滝壺(というと大袈裟ですが…)のすぐ横で冬鳥のダイサギArdea alba)が待ち構えていました。

護岸沿いに下流へゆっくり歩き始めたものの、また引き返して来ました。
明らかにダイサギは流れ込みに執着していますね。
魚が流れ落ちるのを待ち伏せしているのでしょうか。

やがて羽繕いすると川の下流へ向かって低空で飛び去りました。
私も後を追いかけてみると…。

つづく→ダイサギの魚捕り

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




晩の路地裏を散歩する長毛ネコ



2016年6月上旬・午後19:23

夜の路樹裏でネコFelis silvestris catus)と遭遇。
一瞬タヌキかと思って慌てて撮り始めたのですが、毛足の長い飼い猫でした。
私は猫を飼ったことがないので、この品種名をご存知の方はぜひ教えてください。(いかにも外国の品種の猫だと思います。)


外灯の明かりだけで暗くても普通のカメラでなんとか撮れました。
ぼろぼろの小屋(納屋?)に潜り込んだ猫は、入り口の匂いを頻りに嗅いでいます。
再び通りに出てくると角を曲がり、見失いました。
こちらを気にせず堂々としている人馴れした個体でした。
やはり近所で飼われている猫なのでしょう。

ちなみに、この日の日の入り時刻は19:00。


2017/05/26

川岸から飛ぶ直前に排便するハクセキレイ♀(冬の野鳥)



2016年12月中旬

川岸の遊歩道で夕方、ハクセキレイ♀(Motacilla alba lugens)に来ました。
背中が灰色の♀は特に、辺りの残雪に対して保護色になっていそうです。
飛び立つ前に白い糞をポトリと排泄して、出来る限り軽量化します。
チュチュチュン♪と鳴きながら飛び去りました。




2017/05/25

川岸で採食する雪国のスズメ(冬の野鳥)



2017年1月下旬

町中を流れる川でスズメPasser montanus)とハクセキレイMotacilla alba lugens)が何やら一緒に?採食していました。
残念ながらカメラを向けた途端にハクセキレイが逃げてしまいました。
あちこちに雪の塊が残っている寒々しい川岸で、スズメは泥にまみれた枯れ草やコンクリート護岸の苔を喋んでいます。
おそらく草の種を必死で探しているのでしょう。
雪国で餌の乏しい厳冬期を生き残るのはいかにも大変そうです。




2017/05/24

白鷺が集団就塒する川【後編:冬の野鳥】



2016年12月中旬・午後16:30~17:02
▼前回の記事
白鷺が集団就塒する川【前編:冬の野鳥】


対岸の岸辺(中洲?)に2羽の白鷺(おそらく冬鳥のダイサギArdea alba)が相次いで舞い降りました。
集団塒の右端には前編で一番乗りしたアオサギが佇んで居ます。
白鷺は水際まで歩いて来ると嘴を浅瀬の水に浸しましたが、水は飲んでいない気がします。

次は下流側(画面左)より1羽の白鷺が飛来しました。
群れから左にかなり離れた位置(川の中央)に着水。
また少し低空で飛ぶと、塒の仲間に合流しました。
塒入りした個体は嘴を川の水に浸したり羽繕いしたり、各自がのんびり過ごしています。

白鳥のように群れで飛来して一斉に集団就塒するのではなく、白鷺は三々五々集まって来ます。
川へ続々と舞い降りるので、撮影しながらはとても個体数をカウントできなくなりました。
滑空、旋回して川に舞い降りる白鷺の姿が優雅で美しいですね。
実は白鳥の塒入りを見に来たつもりだったのですが、騒々しい白鳥の塒入りなんかよりも白鷺の方が遥かに優雅で美しい光景だと思い、見とれてしまいました。
暗くなるとズームインしてもAFピントが合わなくなるので、粗い画質でも引きの絵(広角)で撮り続けます。
相当暗くなっても、黒い川面に対して被写体の白鷺はコントラストが目立つのが助かります。

塒への着陸アプローチは上流からと下流からと両方ありました。
着陸に多少失敗して群れから離れてしまっても、すぐにまた少し飛んで移動し、群れの本体に合流します。
塒では初め大小2群に別れていたのですが、小群の個体が少し飛んで大群に合流しました。
塒内ではなるべく個体間距離を詰めて群れのサイズをコンパクトに保とうとしているようです。
暗くなると心理的な不安感が高まるのか、孤立を嫌うようです。

白鷺の塒入りについて予備知識のなかった私は、この時点では未だ就塒前集合なのかと疑っていました。
そのうちに就塒パターンが変わりました。
飛来した個体の一部が、集団塒を通り過ぎて上流へ飛び去るようになったのです。(@5:41)
集団塒が満員になったとは思えませんし、理由は不明です。
警戒心が強い個体が対岸で観察している怪しい人影(=私)を嫌って飛び去ったのかもしれません。
ところがしばらくするとまた上流(画面右)から飛んでくるので、さきほど塒を通り過ぎた個体が戻って来たのか、私には区別がつきません。

せっかく集まったのに、なぜか塒から自発的に飛び立って上流へ行ってしまう個体が現れました。(@10:37、11:45、11:52、…)
対岸の私に気づいて居心地が悪くなったのでしょうか。
(あまりの寒さに撮りながら身動きしてしまったのです。防寒対策が甘く、懐炉も持参すべきでした)
その後も1羽ずつ飛び去るので、もしかするとここまでが就塒前集合で、これから本格的に集団就塒するのかと思ったりしました。
あるいは上流にもう一つの集団塒が形成されつつあるのかもしれません。
鴨のように一斉に逃げるのではなく、一羽ずつ飛び立ちます。
上空を飛び去る白鳥の鳴き声につられて白鷺も飛び立ったのかな?
対岸の堤防を作業車が黄色い警告灯を回しながら通ったから、白鷺が警戒して逃げた可能性もあります。

気づけば東の空に、ほぼ満月(月齢12.6)が出ていました。
とっぷり日が暮れると遠くには外灯が見え、暗い川面に月明かりが映ります。
対岸の集団塒は真っ暗で全く見えなくなりました。
編集でカットしましたが、手前の川岸にはカモ類(オナガガモとマガモ)が集団就塒していて、小声で鳴き交わしています。
ちなみに、この日の月齢は12.6、日の入り時刻は午後16:19。

※ 日没後の薄暗い映像に対して動画編集時に自動色調補正を施しています。


就塒前集合なのかと途中で思ったりもしましたけど、どうやらこのまま夜を過ごすようです。(集団塒)
ダイサギは大型のせいか、集団塒での個体間距離は結構離れている印象を受けました。
私がこれまで見てきた別種の野鳥の集団塒ほど密集していません。
この集団塒は厳密に言えばダイサギとアオサギの混群ですけど、私が把握している限り、アオサギは一番乗りした個体の1羽だけでした。


日没時に白鷺が集団塒へ離合集散する様子を引きの絵で微速度撮影したら面白い映像になるかもしれません。
早朝の離塒と併せて、今後の撮影課題です。
次回は鳥を警戒させないように、隠れて撮影できるブラインドを持参するつもりです。



この写真2枚は16:34撮影




【おまけの動画】

周囲の実際の明るさを示すために、自動色調補正処理していないオリジナル・バージョンの薄暗い動画もブログ限定でお見せします。


2017/05/23

白鷺が集団就塒する川【前編:冬の野鳥】



2016年12月中旬・午後15:48~16:19

白鳥の塒入りを観察しようと川で待ち構えていたら今回はうまく撮れず、その代わりに予想外のスペクタクルが見れました。

まず上流から飛来したのは白鷺です
川の中の岩に着陸すると羽繕いを始めました。
白鷺(シラサギ)には何種類かいますけど、おそらく冬鳥で大型のダイサギArdea alba)だと思います。
望遠レンズを持って来なかったため、識別点である目元にズームできませんでした。
ところがしばらくすると、この白鷺は岩の上から上流へ飛び去ってしまいました。
(飛び立つ瞬間は撮り損ね)

次に、河畔林の落葉樹の天辺で休んでいる白鷺を見つけました。
この個体もカメラを向けられていることを嫌ったのか、川とは逆方向に飛び立ってしまいました。



再び上流から白鷺が飛来しました。
堰の上空で引き返し、旋回すると上流へ飛び去りました。
集団塒の候補地を偵察に来たようです。

対岸の集団就に一番乗りしたのはアオサギArdea cinerea)でした。(午後16:13)
背の高い枯れ草に隠れて姿が見えなくなりました。

また白鷺が上流から飛来しました。
先程と同じく堰の上空で引き返し、また上流へ戻って行きました。
集団塒に仲間が居ないと不安で、着陸する気になれないのでしょうか。
川岸に立っている私の存在に警戒しているのかもしれません。

ちなみに、この日の公式な日の入り時刻は午後16:19。

私はそれまで白鷺の塒入りを見たことがありませんでした。
なぜ樹上のコロニー(鷺山)でそのまま寝ないのか、不思議に思いました。
落葉樹の塒は冬になると白鷺が目立ってしまい、危険を感じるのかもしれません。

『カラー版自然と科学22:シラサギのくらし』p31によると、

(秋のはじめに)サギ山を出たシラサギたちはいくつかの群れになり、近くの川岸の木や沼の林にあつまってそこをねぐらにします。



ここまでは序章で、いよいよ白鷺の群れの本格的な塒入りが始まります。
後編へつづく。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



【おまけの動画】

周囲の実際の明るさを示すために、自動色調補正処理していないオリジナル・バージョンの薄暗い動画もブログ限定でお見せします。



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2017/05/22

ツルウメモドキの赤い実を採食するツグミの群れ♪(冬の野鳥)



2016年12月中旬

河川敷の落葉高木(樹種不明‡)に絡みついた蔓植物ツルウメモドキに冬鳥ツグミTurdus eunomus)が群がって赤い果実を採食していました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



‡【追記】
春になった5月下旬に樹種を調べに現場を再訪しました。
撮影アングルの記憶が確かなら、大木はクルミ(オニグルミ)と判明。





2017/05/21

パン屑を採食するハクセキレイ♂(冬の野鳥)



2016年12月中旬

川岸の桟橋でカモ類にパンを千切って給餌する家族連れがいました。(映像公開予定
その家族と鴨の群れが帰った後でハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)がやって来て、桟橋の板に散乱した白くて細かいパン屑(パン粉)を丹念に啄み始めました。
(ハクセキレイが食べているのは雪ではなくてパン屑です。大き目の欠片は全てカモ類が食べ尽くした後なのです。)
ハクセキレイがパンを食べる行動は以前、都市鳥に関する本で読んだ通りでした。
ヒトをあまり恐れなくなり、学習した結果、いつも給餌のおこぼれに預かってるのでしょう。
ただし、先程の家族連れからカモ類に混じってハクセキレイが直接パンをもらっていた記憶はありません。

私も試しに給餌してみれば良かったのですけど、あいにくパンなど食物を何も持ってきていませんでした。(そもそも野鳥への給餌行為があまり好きではありませんし。)


※ 夕方に撮った薄暗い映像に対して動画編集時に自動色調補正を施しています。






枝先で脱糞し飛び立つモズ(野鳥)



2016年11月下旬・午前9:50

郊外の庭で落葉したナナカマド?の木の天辺でモズ♂(Lanius bucephalus)を発見。
猛禽類のモズが純肉食性なのに赤い果実を採食したら大発見?…と内心期待しながら息を潜めて見守りました。

モズは枝先で辺りを油断なく見回しています。
頻りに首を傾げる仕草が可愛らしいですね。
朝の陽射しの中で日光浴しているのかもしれません。
すぐ近くでヒヨドリやカラス鳴いているのに、高鳴きなどせずにモズは黙っています。
この辺りは結構賑やかな環境です。
飼い犬が鳴いても車が通り過ぎても鉄道の踏切が鳴っても、里のモズはあまり気にしていないようです。

やがて尾羽を持ち上げたタイミングで白い糞を排泄しました。(@1:29)

最後は細い枝で突然バランスを崩したのか、激しく羽ばたき、そのまま飛び去りました。
結局、赤い木の実は食べませんでした。
まぁ、当然ですね。

【追記】
水野仲彦『野鳥のくらし―卵から巣立ちまで』によれば

 ほとんど木の実を食べず、昆虫や小動物が餌のモズの冬の生活は、ことのほか厳しい。(p20より引用)




【追記2】
唐沢孝一『モズの話 (1985年) (よみもの動物記)』を読むと「木の実を食べるモズ」と題した章が設けられていて、具体的な観察記録が日本各地から報告されていました。
モズが木の実や芽を食べることは確かで、それも偶然食べたというよりも、かなりの頻度で、どの季節にも食べているらしい。 (p136より引用)



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