2024/05/25

ニホンアナグマの空き巣の横にマーキングするハクビシン【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年9月上旬・午後20:26 

ニホンアナグマMeles anakuma)の家族が転出した後の旧営巣地(セット)を自動センサーカメラでしつこく見張っていると、ある晩にハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)が登場しました。 
二次林内にあるアナグマの巣口Rを覗き込んでいたものの、今回は中に入りませんでした。 

左へ立ち去る際に、地面に転がっていた長い落枝を跨ぎながら腰を落として(排尿?)マーキングしたような気がするのですが、どうでしょうか。 
「ハクビシン参上!」という挨拶なのかな。
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:12〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 




【アフィリエイト】 


池に飛び込み一瞬の水浴を繰り返すサンコウチョウ♀【野鳥:トレイルカメラ】名前を教えて

 

2022年8月中旬・午後14:10頃・晴れ 

里山で湧き水が溜まった浅い泉に自動センサーカメラを設置して見張っていると、様々な野鳥の群れ(混群)が次々と水浴びにやって来ました。 
その中に見慣れない種類の鳥が混じっています。 

奥の森から焦げ茶色っぽい鳥が飛来しました。 
死角の止まり木に一旦止まってから、左岸から地味な薄茶色の鳥が入水しました。 
その間に、池から奥に向かって流れ出る水路(沢の源流)に小鳥が降り立って、水浴を始めました。 
これはコガラPoecile montanus)ではないかと思うのですが、遠くてよく見えません。 
左岸の止まり木(死角)から茶色の鳥が水面に素早く舞い降りたものの、一瞬着水しただけで元の止まり木に戻ってしまいました。(@0:15〜) 
この乱入に驚いて、先客の薄茶色の鳥は左に逃げてしまいました。 
奥の浅い水路ではコガラ?が気にせず行水を続けています。 
コガラの飛来および水浴シーンを、1.5倍に拡大した上で1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:28〜0:47) 
続けて薄茶色の鳥の入水および茶色っぽい謎の鳥の短い飛び込み水浴を1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:48〜1:09) 

一瞬の飛び込み水浴を繰り返す焦げ茶色(チョコレート色)の鳥が特に気になりました。 
この鳥の名前は何でしょうか? 
池に何度も飛び込んだので、アカショウビンのような飛び込み漁をしている可能性もあります。 
しかしスロー再生で見直すと、オタマジャクシなどの獲物を捕食してはおらず、ただの水浴びのようです。 



飛び込み水浴を繰り返すのは、ヒヨドリと似ています。 

関連記事(1年前および1ヶ月前に同所で撮影)▶  

今回もてっきりヒヨドリなのかと思いきや、スロー再生で見直すと別種のようです。 
翼を激しく羽ばたかせる羽音とポチャンと着水する水音が聞こえるだけで、鳴き声を発していませんでした。 
したがって、鳴き声で同定することもできません。 

しばらくすると、薄茶色の鳥が池に戻ってきて、左手前の水面上の落枝に乗りました。(@1:21〜) 
辺りを警戒してから、ようやく浅瀬で水浴を始めました。 
なんとなく、この鳥はシロハラTurdus pallidus)ですかね? 
しかし、冬鳥のシロハラが真夏に渡来するはずがありません。 
水浴を済ませてさっぱりしたシロハラ?が左に飛び去りました。(@1:48〜) 
この鳥の名前が分かる方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えて下さい。

その間に焦げ茶色をした謎の鳥が再び一瞬の飛び込み水浴を披露しました。 
水浴する前に、死角の止まり木から何度も水面の上でホバリング(停空飛翔)して、安全を確認しています 。
水浴および飛翔シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:04〜) 
背面は焦げ茶色で、頭部は黒色でした。 
腹面が白かったので、アカハラの可能性は消えました。 
黒い頭部に白い過眼線があるように一瞬見えたので、マミジロの可能性も考えました。 
しかしよく見直すと、過眼線ではなく嘴が黒光り?していただけのようです。 

散々迷った挙句、サンコウチョウ♀(Terpsiphone atrocaudata)かもしれない、とようやく辿り着きました。 
しかし、この動画では青いアイリングが写っていません。 
もし間違っていたら、ご指摘願います。 
この山林でサンコウチョウ♂の美しい囀りさえずり♪を夏によく聞きますし、尾羽の長い♂の姿を昔一度だけ見たことがあります。 
私はこれまでサンコウチョウ♀を実際に観察したことはありませんでした。 
(♀は地味なので、出会っても見逃していただけかもしれません。) 

関連記事(1、10年前の撮影)▶  


サンコウチョウの水浴がこんなに忙しないとは知りませんでした。
「カラスの行水」よりもせっかちです。 
岸辺の草むらに潜む捕食者を警戒しているのでしょうか?
それとも池畔に設置したトレイルカメラの存在に気づいて、サンコウチョウ♀だけがひどく警戒しているのでしょうか? 
初めは1回着水しただけで岸辺の止まり木に戻っていたのが、やがて水面でツーバウンドして水浴することもありました。 
少しずつ警戒心が解けているのかもしれませんが、普通の鳥のように落ち着いて水場に身を浸して水浴びする様子をじっくり披露してくれません。 
もしかすると、複数個体のサンコウチョウ♀が水浴に来ていた可能性もありそうです。

スローモーションにしても、サンコウチョウ♀の素早い動きを充分に捉え切れていません。 
旧機種のトレイルカメラで撮る動画はフレームレートが15fpsと低いのが原因です。 
フレームレートの高い新機種で撮り直したいところです。 
次はサンコウチョウ♂の水浴シーンもぜひ撮影してみたいものです。 
今回♀だけが水浴に来ていたのはなぜでしょうか? 
サンコウチョウ♂は尾羽がとびきり長いので、もう少し水深の深い水場でしか行水しないのかもしれません。 


※ 水浴の水音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 
コガラやシロハラ?とサンコウチョウ♀?の水浴シーンをそれぞれ別に切り分けるべきでしたね。 
しかしアカハラの♀♂ペアなのかも?と迷って、このようなごちゃついた編集になってしまいました。 


【アフィリエイト】 



【おまけの動画】 
YouTubeでサンコウチョウの水浴動画を検索してみると、水場に飛び込んで一瞬の水浴を繰り返していました。


 
↑『⑤水浴び 静岡県鳥「サンコウチョウ」特集』by 静岡新聞 


 
↑『サンコウチョウの水浴び』by hoshitaka san


2024/05/24

アナグマの旧営巣地に来るホンドタヌキの諸活動:8月下旬〜9月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



ニホンアナグマMeles anakuma)の家族が転出した後の旧営巣地(セット)に近所のホンドタヌキNyctereutes viverrinus)家族が代わる代わるやって来る様子です。 
昼夜を問わず採餌に出かけるついでに縄張り内にあるアナグマの旧営巣地に立ち寄るのでしょう。 
ときどきアナグマの巣口の匂いを嗅ぎ回るだけで、中には侵入しませんでした。 

何か特筆すべき行動があれば個別の記事にするのですけど、とりとめもない残り物のシーンをまとめました。 
観察歴の浅い私が見落としている行動がありそうですし、動画ファイルを削除する前に、念のため全て公開しておきます。 (ただの貧乏性ですね…) 

タヌキの個体識別ができれば、面白いドラマが読み取れるのかもしれませんが、私はまだ修行が足りません。 
漫然と眺めていても埒が明きませんが、タヌキの尻尾にある黒斑のパターンに注目するだけでも個体差があり、けっこう個体識別できそうな気がしています。 


シーン1:8/25(@0:00〜) 

シーン2:8/29(@3:22〜) 

シーン3:8/30(@3:40〜) 

シーン4:8/31(@4:42〜)

シーン5:9/1(@5:02〜) 

シーン6:9/2(@6:02〜)

シーン7:9/3(@6:27〜)

シーン8:9/4(@7:54〜)

シーン9:9/5(@9:04〜)


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 




ママコナの花から花へ飛び回り吸蜜するミドリヒョウモン♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年8月下旬・午前11:05頃・晴れ 

低山の尾根道(稜線)に沿って咲いたママコナの群落でミドリヒョウモン♀(Argynnis paphia)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 

ときどき翅を緩やかに開閉しながら、口吻を伸ばして花蜜を吸っています。 
ミドリヒョウモン♀はママコナの唇形花にいつも逆さまにぶら下がりながら吸蜜するのが、興味深く思いました。
頭を上にした体勢では口吻を差し込みにくいのでしょうか。 

左後翅がかぎ裂き状に破損している個体でした。 
左右非対称の破損なので、鳥に襲われかけたビークマークではなさそうです。 

ミドリヒョウモン♀がママコナの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:35〜) 
眩しい陽だまりに咲いた花は、ピンクなのに白飛びして写ってしまいました。

2024/05/23

旧営巣地でスクワットマーキングおよび排尿マーキングするニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年8月下旬・午後22:06 

ニホンアナグマMeles anakuma)の家族が転出した後の旧営巣地に、ある晩1頭のアナグマがやって来ました。 
巣穴Rには立ち寄らなかったものの、林冠から広場に垂れ下がる蔓の匂いを嗅いでから、地面に尻を擦りつけてスクワットマーキングしました(匂い付け)。 
次は林縁でオニグルミの幹の匂いを嗅いでから左に移動し、ミズキの根元の匂いを嗅ぎ回っています。 
ミズキの横を通り過ぎる際に片足を持ち上げたのは、ミズキの根元に♂が排尿マーキングしたのでしょうか?(@0:30〜) 
最後はセットの右へ立ち去りました。 

もしかすると、この個体はヘルパー♂なのかもしれませんが、定かではありません。 
両目のサイズが均等なので、母親♀でないのは確かです。
成獣♂の体つきでもありません。 



謎の巣穴付近で繰り返し採食するヤマガラ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年9月上旬および下旬 

田畑を取り囲む防風林の中で野生動物の巣穴を新たに見つけました。(現場の様子の映像を公開予定) 
スギが数本まとめて根こそぎ倒れたまま何年も放置されています。 
風倒木のうち1本の根元から地中に穴が掘られています。 

謎の巣穴を囲むように、強く湾曲した落葉灌木(樹種不明)が生えています。 
これは多雪地帯に特有の樹形です。 
根元に元々生えていた落葉樹の幼木(樹種不明)がスギの巻き添えになって倒れると、多雪地帯なので冬に積もった雪の重みで何ヶ月も強く曲げられてしまいます。 
夏になると垂直方向に成長しようとしますが(重力屈性)、毎年冬になると強い雪圧で押しつぶされます。 
細い幼木が折れずにしなやかに耐えながら成長した結果、根元がねじくれた樹形になってしまいました。 

巣穴の主を突き止めたくて、トレイルカメラを設置してみました。 
規模は小さいのですが、タヌキやアナグマが住んでいるのではないかと期待しています。 
すると日中には様々な野鳥が写りました。 
まず登場したのはヤマガラSittiparus varius)です。 


シーン0:9/7・午後15:00・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで録画された現場の様子です。 
画面の中央に立っていたスギが奥に向かって倒伏した根元がえぐれていて、そこに掘られた巣穴を見下ろすように監視しています。 


シーン1:9/10・午前11:52(@0:00〜) 
巣口付近に来たヤマガラが地面を啄んでいます。 
何か丸い物を摘み上げる、それを咥えたまま飛び上がりました。 
少し上の止まり木に移動して、足で押さえながら捕食しました。 
食べたメニューは丸々と太った虫なのか、それとも落ちた果実(落果)なのか、見分けられませんでした。 
その後も画面右上エリアにある別の倒木付近で餌を探していました。 


シーン2:9/25・午前7:40(@1:03〜) 
露出した細根に乗って、倒伏したスギの根元を啄んでいます。 
何か丸くて白っぽい物を食べたようですが、虫を捕食しているのか、植物の種子や果実を採食しているのか、不明です。 
ヤマガラと言えば、逆にドングリなどの堅果を貯食している可能性も考えられます。 

関連記事(3、9年前の撮影)▶  


そこへもう1羽のヤマガラが左から飛来しても、喧嘩しませんでした。 
ヤマガラは一夫一妻の留鳥とされていますから、この縄張りで活動しているのは♀♂つがいだと思います。 


シーン3:9/25・午前7:42(@1:03〜) 
なぜか急に総天然色に切り替わって録画されていました。 
おかげで鳥の羽の色が分かるようになり、やはりヤマガラで間違いありません。 
(旧機種のトレイルカメラは日中の動画撮影の挙動が不安定で、いつも悩まされます。)

前回と同じく、風倒木の根元が露出して崖のようになったところで繰り返し採食していました。 
最後に飛び去る際にチチ♪と鋭く鳴きました。(@2:03〜) 
警戒声なのかな? 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ ヤマガラの鳴き声が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。


【考察】
もしもテンやイタチなど肉食獣の巣穴だとしたら、昼間に巣口に来た野鳥に巣内から襲いかかって捕食することがあるのでしょうか?(待ち伏せの狩り)
逆に、野鳥が恐れることなく巣口に繰り返し飛来するということは、この巣穴の主は天敵の捕食者ではないのかもしれません。
捕食者が襲いかかっても、野鳥は素早く飛んで逃げ切れる自信があるのでしょうか。
どんな野生動物が巣穴に出入りしているのか、撮れた動画を確認するのが楽しみです。


つづく→


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2024/05/22

親の真似をして虫を捕食するホンドタヌキの幼獣【トレイルカメラ】

 



2023年8月下旬・午後16:00頃・晴れ 

ニホンアナグマMeles anakuma)の旧営巣地をトレイルカメラで見張っていると、昼間から二次林にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の家族群が採餌にやって来ました。 
親タヌキ1頭と幼獣3頭の計4頭が林内に散開して各々が餌を探し歩いています。 
右の林床で何か虫?を見つけた成獣が驚いて飛び退きました。 
すぐに立ち直ると獲物を追いかけて行きましたが、右の画角の外に消えてしまったので狩りの成否は不明です。
その様子を近くで見ていた幼獣2頭が駆け寄ると、親の真似をして辺りの林床を探し始めました。 
そのうちの1頭が、親タヌキとほぼ同じ地点で何か虫を捕食できました。 

親タヌキは捕まえた獲物を幼獣に分け与えること(給餌)はもうしなくなりましたが、狩りの手本を示すことで、どこに獲物がいそうか幼獣に教えているのでしょう。 

後半は1.5倍に拡大した上でリプレイしてみたのですが、獲物の正体は小さすぎて見極められませんでした。 
ピョンピョン飛び跳ねる直翅目(バッタやコオロギなど)の仲間ではないかと推察しています。 



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タニウツギの萎れた花で穿孔盗蜜するクマバチ♂

 

2023年6月上旬・午後12:10頃・晴れ 

里山の山道の横に咲いたタニウツギの群落でキムネクマバチXylocopa appendiculata circumvolans)の雄蜂♂が訪花していました。 
頭楯が白く、大きく発達した複眼が中央で接していて、後脚に花粉籠がないことから雄蜂♂と分かります。 
胸背の黄色い毛が色褪せて剥げた個体ということは、かなり老齢なのかもしれません。 

タニウツギのピンクの花はどれも散り際で萎れかけていて、見すぼらしい状態でした。 
その花に対してクマバチ♂は正当訪花せずに、花筒の根元に外側から口吻を突き刺して穿孔盗蜜を繰り返しています。 
萎れた花弁で開口部が塞がれているから仕方なく盗蜜しているのではなく、元々クマバチは体が太すぎてタニウツギの花の開口部に顔を突っ込んでも伸ばした口吻が蜜腺に届かないのでしょう。 
クマバチは盗蜜の常習犯です。

関連記事(7年前の撮影)▶ タニウツギの花で盗蜜するクマバチ♂


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2024/05/21

旧営巣地の巣穴に短時間だけ出入りするニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年8月下旬〜9月上旬・午前後:頃・ 

シーン0:8/25・午後13:39・晴れ(@0:00〜) 
シーン1:8/25・午後15:58・晴れ(@0:03〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
ニホンアナグマMeles anakuma)家族が転出した後の旧営巣地(セット)を新旧2台のトレイルカメラで見張っています。 
今回の記事では、アナグマが巣穴に出入りする様子をまとめてみました。 


シーン2:8/27・午前2:38・気温22℃(@0:08〜) 
左から登場したアナグマ幼獣が地面の匂いを嗅ぎながらアクセストレンチを降りて巣穴Lに入りました。 
しばらくすると同じ巣穴Lから出て来ました。 
巣穴Lに頭から入って頭から出てきたので、巣内は方向転換できるぐらい広いことが分かります。 
巣口Lにしばらく座り込んでから(スクワットマーキングか?)、右へ歩き出しました。 


シーン3:8/28・午前1:31(@0:53〜) 
トレイルカメラの起動が間に合わず、入巣Rの瞬間がちらっと写っただけです。 
やがて右から登場した別個体が巣口Rを点検しに近づきました。 
左右の目の大きさが不均等(右目<左目)なので、母親♀だと思います。 
すると、先行個体(幼獣?)が巣口Rに顔を出して対面してから、巣穴Rの外に出ました。 
母子が巣口Rで相互毛繕いをしてから、連れ立って左へ向かいます。 


シーン4:8/29・午後12:55・晴れ(@1:43〜) 
昼間の挙動が不安定な旧機種にしては珍しく、フルカラーで録画されていました。 
奥の二次林からやって来たアナグマは、なんとなく動きが幼いので幼獣ですかね? 
巣口Rの匂いを嗅いでからピョンと軽快に飛び越えて左へ向かいました。 


シーン5:8/29・午後12:57・晴れ・気温33℃(@1:43〜) 
つづきが別アングルの監視カメラに記録されていました。 
左から歩いて来た幼獣が、迷うこと無くそのまま入巣R。 


シーン6:8/31・午前10:14・晴れ・気温30℃(@2:34〜) 
左から来たアナグマaが念入りに巣口Lの匂いを嗅ぎ回っています。 
その間に左上奥から来た後続の別個体bが先に入巣Lしました。 
aは巣口LRの中間地点に座り込んで体を掻いたり仰向けで毛繕いしたり、くつろいでいます。 
ようやくaも後から入巣Lしかけたものの、トンネル内でbと鉢合わせしたのか巣口Lで少し後ずさりしました。 
この2頭は、なんとなく幼獣の兄弟姉妹ですかね?(自信なし) 


シーン7:8/31・午前10:17・晴れ・気温32℃(@2:34〜) 
1頭が出巣Lする瞬間を撮り損ねてしまったようです。 
手前へノソノソ歩いて立ち去ります。 
しばらくすると、別個体も出巣Lして後を追いかけます。 


シーン8:9/2・午後12:45・晴れ・気温31℃(@4:03〜) 
手前から来た1頭のアナグマが巣口Lの匂いを嗅ぎ、周囲を警戒しています。 
ようやく入巣L。 
この個体は幼獣ですかね? 



【考察】
生まれ育った懐かしい巣穴に潜り込んでも、巣内での滞在時間は短いです。
探餌徘徊のついでに旧営巣地にちょっと立ち寄って、巣穴の内部に異状がないか確かめているだけなのでしょう。
もしかすると、巣内にも匂い付けして(近所のホンドタヌキに対して)縄張り宣言しているのかもしれません。

幼獣が単独で登場すると、素人目には成獣とほとんど見分けがつかなくなりました。 
毛皮の体色が濃い(焦げ茶色)個体が成獣で、薄い(クリーム色)個体が幼獣かと思っていました。 
ところが、晴れた日に体の向きを変えると、体色も微妙に変化して見えることが分かり、体色はあまり当てになりません。


スギ林で風倒木の朽ちた切株をついばむカケス【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年9月上旬 

シーン1:8/26・午前7:02(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
画面の左下隅で切株が朽ち果てています。 
この切株は切り口がギザギザなので、誰かがノコギリやチェーンソーで伐採したのではなく、雪の重みや強風などでバキバキっと折れながら倒れたようです。(風倒木) 

その横の溝に古い手押し車のフレームが錆びたまま放置されています。 
これを目印として、ニホンアナグマMeles anakuma)専用の溜め糞場stmpがあり、黒い軟便が溜まっています。 


シーン2:9/6・午前6:55頃(@0:03〜) 
早朝のスギ防風林で朽ちた切株の上に1羽のカケスGarrulus glandarius)が乗って何かを啄んでいました。 
虫を捕食してるのかな?
隙間にドングリを埋め込んで貯食していたら面白いのですが、後日に現場検証しても見つかりませんでした。
 
やがて少し飛ぶと、右奥の細い落枝に止まり直しました。 
最後はスギ林床から飛び上がって姿を消しました。 
カケスはアナグマ専用の溜め糞場には全く興味を示しませんでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2024/05/20

野ネズミが夜な夜な探餌徘徊するのにアナグマ専用の溜め糞場には興味なし【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年8月下旬 

スギ防風林で野ネズミ(ノネズミ)が夜な夜な餌を探し求める様子をまとめました。 
アナグマ専用の溜め糞場stmpがあるのに、ほとんど興味を示さずに横を通り過ぎるだけです。 


シーン1:8/26・午前7:02(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
画面の左下隅に朽ち果てた切株があります。 
その横の溝に古い手押し車のフレームが錆びたまま放置されています。
これを目印として、ニホンアナグマMeles anakuma)専用の溜め糞場stmpがあり、黒い下痢便が溜まっています。 


シーン2:8/27・午前1:46(@0:04〜) 
深夜に手前からピョンと登場した野ネズミが、アナグマ専用の溜め糞場stmpを横切って奥のスギ林床へ向かいました。 


シーン3:8/29・午前3:11(@0:27〜) 
2日後の未明に現れた野ネズミは、手押し車のフレームを伝い歩いてから、隣接する落枝を経由して林床へ降りました。 
ピョンピョン跳んで奥へ向かうと、スギの落葉落枝が堆積した林床をウロチョロしています。 


シーン4:8/29・午前4:24(@1:27〜)日の出時刻は午前5:03。 
1時間15分後の未明に、野ネズミが手押し車のフレームの下からひょっこり現れたように見えますが、実は溝の中を左からやって来ました。 
右下のエリアをウロチョロしてから姿を消しました。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 

キアゲハ夏型♀が柿の葉で何の用?

 

2023年8月上旬・午前11:35頃・晴れ 

民家の庭に植栽されたカキノキに夏型のキアゲハ♀(Papilio machaon hippocrates)が飛来して葉に止まりました。 
翅裏の地色が薄いので、夏型♀と分かります。 

キアゲハとカキノキという組み合わせがとても意外でした。
カキノキの花はとっくに咲き終わった時期なので、吸蜜目的ではありません。 
横から見ると口吻はゼンマイ状に縮めたままで、葉の表面を舐めていませんでした。 
キアゲハ幼虫の食草はセリ科ですから、柿の葉に産卵するはずはありません。 
逆に、もしも柿の葉に産卵したら大スクープです。 

しばらく見守っても、キアゲハ♀は翅を半開きにしたままで、カキノキ葉上で休んでいるだけでした。 
日光浴かもしれません。 
翅が無傷のきれいな状態なので、羽化直後の個体なのかな? 
柿の葉から飛び立つ瞬間を撮ろうとハイスピード動画モードに切り替えたら、その隙に飛び去ってしまいました…。 残念! 


【アフィリエイト】 

2024/05/19

ニホンアナグマの幼獣4頭と母親♀の群れが旧営巣地をうろつきスクワットマーキング【トレイルカメラ:暗視映像】

 




2023年8月下旬・午後22:55頃・気温26℃ 


シーン0:8/14・午後13:51(@0:00〜) 
シーン1:8/14・午後14:13(@0:04〜) 
明るい時間帯にたまたま撮れた現場の状況です。 
ニホンアナグマMeles anakuma)一家が転出した後の旧営巣地(セット)を新旧2台のトレイルカメラで見張っています。 


シーン2:6/2・午後22:53(@0:07〜) 
晩遅くに林縁をアナグマ3頭の群れがうろついていました。 
奥の二次林から更にもう1頭がやって来ます。 
一番手前にいる個体が、腹面に乳首のある母親♀と判明。 
赤外線の暗視映像で見たときに、左右の目の大きさに差があるのが、母親♀の特徴です。(右目<左目) 
残る2頭は幼獣なのでしょう。 
各々が林床で餌を探し回ったり毛繕いしたりしています。 
母親♀が左へ向かうと、その動きに反応して対面のトレイルカメラの赤外線LEDが点灯しました。 
ミズキ立木の背後からもう1頭現れ、二次林の奥から更にもう1頭が登場し、珍しく幼獣4頭が勢揃いしました。 
計5頭の家族群(母子)のようです。 
親子で並ぶと依然として体格差がありますが(母親♀>幼獣)、幼獣もだいぶ大きくなりました。 
幼獣だけを単独で見たら、成獣と見分けがつかないかもしれません。 
左から戻ってきた母親♀が右へ立ち去りました。 


シーン3:6/2・午後22:54・気温26℃(@1:07〜) 
別アングルで設置した監視カメラに続きが記録されていました。 
左から歩いて来た母親♀は、巣口Lの匂いを嗅いだだけで、中には入りませんでした。 
離乳した後は、腹面の乳首はあまり目立たなくなりました。 

母親♀と入れ替わるように幼獣が登場。 
巣口LRの中間地点に座り込んで、スクワットマーキングしました。(@1:31〜) 
ここは最近よくマーキングする地点です。 
しかし、次に来た幼獣はそこで匂いを嗅いだものの、スクワットマーキングしませんでした。 


シーン4:6/2・午後22:54(@1:43〜) 
アナグマの幼獣たちが広場から次々と右へ移動して行きます。 
最後に残った幼獣が地面の匂いを嗅いでから、地面に尻を軽く擦り付けました。(スクワットマーキング@1:55〜) 
巣口Rに興味を示す個体は居ませんでした。 


【考察】 
母親♀および幼獣4頭の家族群が採食のついでに旧営巣地へ立ち寄ったようです。 
単独行動を好む幼獣が1頭いるので、幼獣の兄弟姉妹4頭が全員揃ったのは珍しいです。 
ヘルパー♂はいつものように別行動でした。 



池で後脚が生えたトウホクサンショウウオの幼生

2023年8月下旬・午前11:25頃・晴れ 

定点観察している山中の水場に久しぶりにやって来ました。 
私が池に近づくと、岸から水中に数匹のカエルが飛び込んで逃げました。 
トノサマガエルとツチガエルがちらっと見えたような気がして水中を探すと、1匹のツチガエルGlandirana rugosa)だけ見つけることができました。 
ストロボを炊いて撮った写真を見直すと、トウホクサンショウウオHynobius lichenatus)の幼生も端っこに写っていたのに現場では全く気づきませんでした。(痛恨のミス!) 
後脚が左右にまっすぐ延びています。 

関連記事(同所で1年前および2ヶ月前に撮影)▶  


本当はもっと頻繁に通って定点観察すべきだったのですが、さぼってしまいました。 
2023年の夏は記録的な酷暑となり、現場入りするための登山をすると、熱射病で命の危険を感じるほど過酷でした。
2023年夏の昼間に撮った虫の動画が少ないのも、そのためです。 
その点、トレイルカメラに任せれば文句も言わずに無人で撮影してくれるので助かりました。(直射日光が当たる場所だと熱暴走するおそれがあります。) 


【アフィリエイト】 
北海道のサンショウウオたち
トリミングした写真。

アナグマの旧営巣地で落ち葉をめくって虫を探すクロツグミ♂【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年9月上旬


シーン1:9/7・午後17:35(@0:00〜) 
未だ明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
定点観察して初めて分かったのですが、夏でも林床が新しい落ち葉で覆われています。
(二次林で落葉するのは秋、という先入観に囚われていました。) 
トレイルカメラの動画でも、ときどき落ち葉がハラリと舞い散る様子が撮れています。 
この二次林は枝葉が充分に生い茂っているため(林冠の閉鎖)、日光を巡る競争に負けた葉はどんどん落としてコストカットするのでしょう。 
晴れた日に林床に落ちる木漏れ日が小さいことで、林冠の閉鎖状況が見上げなくても分かります。


シーン2:9/7・午前6:10(@0:04〜) 
早朝から真っ黒な小鳥がアナグマ旧営巣地の巣口Rに来ていました。 
腹面が白く、どうやらクロツグミ♂(Turdus cardis)のようです。 

樹冠から垂れ下がっている蔓に一瞬だけ跳び乗りました。 
手前に転がっている朽木の横をピョンピョン跳ねるように通り過ぎました。(ホッピング) 
画面右下の林床で、クロツグミ♂は落ち葉を嘴で素早く左右に払い除け、隠れている虫を探しています。(@0:20〜) 
最後は右に飛び去りました。 

この二次林でクロツグミが生息しているとは知りませんでした。 
現地入りした際におそらく♂がさえずる美声を聞いていたはずですが、私はまだ鳴き声を聞いただけで「クロツグミが居る!」と判断できませんでした。 
春に近くで見つけた大量の黒い羽毛は、クロツグミが猛禽に狩られた痕跡だったかもしれない、と謎がひとつ解けました。 



※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
ニホンアナグマMeles anakuma)の家族が営巣していた時期には、母親♀が幼獣の巣材(寝床)として落ち葉を定期的かつ大量に掻き集めていました。 
アナグマ一家が転出した(6月中旬)後は巣材集め(落ち葉掻き)する者が居なくなったので、林床に落ち葉が大量に散乱しているのです。
その結果、落ち葉の下に隠れている虫が増え、それを狙ってクロツグミが来るようになったのでしょう。
「風が吹けば桶屋が儲かる」 みたいな話ですが、クロツグミが撮れるようになった理由が一応説明できます。
「アナグマが引っ越せば落ち葉めくりをする鳥が儲かる」





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