2026/05/02

初冬の山で落葉性灌木の葉を食べ歩くニホンカモシカ♀

 



2024年12月上旬・午後14:50頃・くもり 

冬枯れの進む里山で遭遇したニホンカモシカ♀(Capricornis crispus)が落葉性灌木の葉を食べ歩くシーンをまとめました。 
紅葉や黄葉が進行中ですが、完全に枯れた葉は食べず、緑の葉をちびちびと食べています。 
採食メニューの樹種が私には見分けられなかったのが残念です。 
なんとなく、ミツバアケビの葉を食べたかな?と思うのですけど、どうでしょうか。

ルリシジミ♂が2頭並んでわだちの砂利を舐めつつ排尿(ミネラル摂取)

 

2024年4月中旬・午後14:35頃・晴れ 

里山で林道を下っていると、吸水中のルリシジミ♂(Celastrina argiolus)と出会いました。 
砂利道の轍(わだち)に沢の水が流れていて、小石が濡れています。 
2頭の♂が仲良く並んで吸水しながら、腹端から透明な液体を排泄していました。
泥水に含まれる微量のミネラル成分を摂取するために、口吻で大量の水分を飲む必要があるのです。 
チョウやガの成虫♂がしばしば集団吸水しているのは、精巣が性成熟する上で必須なナトリウムイオン、アンモニウムイオンなどを摂取するためです。 

排尿および飛び立ちの瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:32〜2:04、3:16〜3:23、3:31〜3:43) 
素早い羽ばたきをスローモーションで確認すると、ちらっと見えた翅表の斑紋から♂と判明しました。 
吸水しながら、腹端から透明な液体の雫をポトリと排泄しています。 
集団吸水と言うには個体数が少ないのですが、2頭のルリシジミ♂が集まり、飛び立ってもすぐに同じ地点に舞い戻って来るということは、周りと比べて塩気の濃い砂利があるのでしょう。 
飛来して着陸直後に排尿することもありました。 

林道から飛び去った個体を目で追うと、少し飛んだだけで法面の落ち葉の上に留まり直しました。
口吻を伸ばして落ち葉の表面を舐めていたのですが、特に湿った落ち葉を選んでいるようには見えませんでした。(映像は割愛) 
微量の唾液を吐き戻して乾いた表面の塩分を溶かしながら摂取することもできるようです。


【アフィリエイト】

2026/05/01

林内の越冬用巣穴に近づく侵入個体に大声で吠えて追い払う雪国のホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年2月上旬 

二次林でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が越冬する営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 


シーン1:2/10・午後21:06・気温-1℃(@0:00〜) 
大雪が積もった巣口Rが画面の右に写っています。 
ある晩、巣穴の主が右から来た侵入個体に大声で吠えて♪威嚇しました。 
鳴き声を言葉で書き記すのが難しいのですが、グヮーッ♪とかグルルルァー♪とか、今まで聞いたことのない鳴き声でした。 
巣口Rから手前に向かって深雪をラッセルしながら迂回して来た個体は、主のパートナーが侵入者を追い払いに行ったのかな? 


【考察】
タヌキ同士の巣穴を巡る小競り合いは初見です。 
「同じ穴の狢(むじな)」に対して寛容なアナグマとは大違いですね。 
今季は積雪量がとにかく多くて、タヌキが外出中に巣口が雪の下に埋もれてしまったりするので、厳冬期に巣穴を確保するのは死活問題なのでしょう。 

この営巣地にはもう一つ別な巣穴Lがあるのに、そこを掘って使うという知恵がタヌキにはないようです。 
アナグマよりも穴掘り能力が劣るタヌキは、自力で越冬用巣穴を整備できないのかもしれません。 

あるいは別の解釈として、発情期の近い♀に2頭の♂がつきまとっていたのかもしれません(セクハラ)。 
パートナー♂があぶれ♂を追い払ったのでしょうか。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


晴れた日に樹上からの落雪が林床に降り注ぐ冬のスギ林【タイムラプス映像】

 




2025年2月上旬・午後12:25〜12:45頃・晴れ 

スギの防風林に日が射すと、真っ直ぐな幹の影が林床の雪面にくっきりと落ちて、それが日時計のように刻々と移動します。 
その様子を200倍速の早回しでご覧ください。 
三脚を立てる際に、雪面をしっかり踏み締めておかないと、晴れた昼間は雪が少しずつ溶けて黒い三脚がじわじわと沈降してしまいます。
カメラの電池が途中で切れてしまい、18分間しか撮れませんでした。 

後半は同じ素材で、10倍速の映像です。 
常緑樹スギの横枝に積もっていた雪があちこちから落ちてきて、粉雪のように舞って降り注ぐ様子は幻想的(フォトジェニック)です。 
林内に斜めに差し込む光とか、「雪国のささやかな美」を伝えたいのですが、いろいろと試行錯誤してセンスを磨かないといけません。 

三脚を立てて長撮りをしている間に、静かなスギ防風林の中を探索しました。 
厳冬期にパウダースノーが積もった林床をスノーシューを履いて歩くのは快適でした。 
以前あったタヌキの溜め糞場が今季は見つかりませんでした。 
そもそもタヌキの足跡は少なく、他にはニホンノウサギやホンドテンなどの足跡が林縁の雪面に残っていました。

2026/04/30

収穫後のソバ畑を子連れで横切るニホンザルの群れ

 

2024年12月上旬・午前11:50頃・晴れ 

収穫後のソバ畑をニホンザル♀♂(Macaca fuscata fuscata)の小群が続々と遊動していました。 
地面にこぼれ落ちたソバの種子をニホンザルが拾い食いする様子を観察したかったのですが、私を警戒した猿たちは採食どころではなくて、ちらちらと振り返りながら逃げているところでした。 

子連れの母親♀は、幼い子猿を腹にしがみつかせたり、腰に乗せたりして運んでいます。 
母親♀は子猿を抱っこして運びながら走ることも可能ですが、いかにも重そうです。 
別の子猿が母親♀の腰にひょいと飛び乗ることもありました。 
逆に、おんぶされていた子猿が母親♀の背中から自分で降りて、仲間の子猿の後を追いかけました。 
GPSの黒い首輪を装着した♀個体の横を、幼い子猿が自力で歩いています。


【アフィリエイト】

交尾中のキリウジガガンボ♀♂

 

2024年4月下旬・午後14:45頃・晴れ 

田んぼの農道でキリウジガガンボ(Tipula aino)の♀♂ペアがイネ科植物の葉に止まって交尾していました。 

互いに逆を向いて腹端の交尾器を連結しているかと思いきや、下の♂個体が腹部を前方に屈曲して♀と同じ向きで結合していました。
草葉に止まるために♂が体をねじって、たまたまこのような体勢になっただけかもしれません。 
先日観察したペアは、互いに互いに反対方向を向いて交尾していたからです。 

2026/04/29

営巣地の雪原であちこち掘っても大雪で埋もれた巣口を探し当てられないホンドタヌキ♀♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年2月上旬 

シーン0:1/20・午後12:59・晴れ(@0:00〜) 
深い雪で埋もれた休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の家族が暮らす営巣地を自動撮影カメラで見張っています。 
このときは雪原に巣穴が開口しています。 


シーン1:2/2・午前2:36・気温-6℃(@0:04〜) 
タヌキが採餌に出かけて留守にしている間、巣穴の入口が大雪に埋もれてしまいました。 
深夜に硬く凍結した雪原を左から来たタヌキが、営巣地を右へ横切りました。 
画面右端に自生していたオニグルミの落葉灌木が積雪の重みで倒れ、雪に埋もれかけています。 
雪面から突き出た枝にタヌキが排尿マーキングしました。 
このとき後足を上げず、腰を落として小便したので♀ですね。 

雪原を奥に向かって歩き出してから、途中で気づいて方向転換し、巣口の方へ戻り始めました。 
鼻面を雪面に突っ込んで匂いを嗅ぎ、巣口のあった地点を探しています。 
凍った雪面に前足で穴を掘って雪かきを始めましたが、場所がずれています。 
暗闇では雪面の僅かな凹みがタヌキには見えないようです。 
嗅覚頼みのタヌキは、少し左に移動してから再び雪の下の匂いを嗅いでいます。 


シーン2:2/2・午前2:37(@1:05〜)
雪原をうろつき(ワンダリング)、あちこちで雪面に鼻面を突っ込んで巣口を嗅ぎ当てようとしています。 
やがて、諦めたタヌキは右へ立ち去ってしまいました。 


シーン3:2/4・午前7:29・降雪・気温-1℃(@1:42〜) 
2日後の雪がちらつく朝に、ホンドタヌキが♀♂ペアで帰巣しました。 
画面の右端だけ曇っているのは、霜や雪がレンズに付着したようです。 
監視カメラの画角が斜めに傾いていました。 

まず先行個体が雪原を左からやって来ました。 
凍った雪面の上にうっすらと新雪が積もっていて、タヌキが歩くと足跡が残ります。 
餌不足の厳冬期に遠出をした間に大雪が積もり、巣口が埋もれてしまいました。 
明るい昼間でも手がかりの乏しい雪原で迷子になっています。 
あちこちで鼻面を雪面に突っ込んで、匂いを嗅いでいます。 
顔を上げるとタヌキの鼻先に雪が付いていてかわいらしいのですが、タヌキにとっては死活問題です。 

左から後続個体が登場し、パートナーと合流しました。 
ここぞと思う地点で、雪を前足で掘り始めました。 
外れと分かると、また探索をやり直します。 


シーン4:2/4・午前7:31・降雪(@2:43〜) 
タヌキ♀♂は一緒に並んで雪面に穴を掘っています。 
前足で雪を後方に勢い良く掻き出しています。 

片方の個体(性別不明)はさぼりがちで、作業を中断して周囲を眺めています。 
タヌキは飽きっぽかったり、穴掘りで疲れやすいのでしょうか? 
このペアは性別による分業があり、穴掘りはパートナーに任せて縄張りへの侵入者を警戒してるのかもしれません。 
さぼりタヌキが左へ立ち去りかけたところで1分間の録画終了。 


シーン5:2/4・午前7:33・降雪(@3:43〜)
1頭だけが営巣地の雪原に居残って穴掘りを熱心に続けています。 
やがて雪かきを止めて佇み、左をじっと見ています。 
どこかへ行ってしまったパートナーの行方を探しているのでしょう。 
最後にクゥーン♪と小声で鳴いたような気がしたのですが、ただのノイズかもしれません。(@4:33〜) 

これ以降の活動が記録されていなかったということは、結局ホンドタヌキの♀♂ペアは大雪で埋もれた巣口を探し当てることが出来ずに諦めて立ち去ったようです。 
しかし、まったくの徒労ではありません。 
巣口を雪かきして黒い土の地面が少しでも露出すれば、晴れた日に太陽光で周囲の雪が少しずつ溶けてくれます。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


初冬の防風林でスギの幹から立ち昇る湯気

 

2025年12月上旬・午後13:30頃・晴れ 

スギの防風林で、少し冠雪した枝葉から雪解け水が滴り落ちています。 
林縁で直射日光を浴びた幹から白い湯気がもうもうと立ち昇っていました。 
もちろん山火事で水が沸騰している訳ではなくて、ヒトの吐く息が冬の冷気で白く見えるのと似た現象です。 
気温を測るべきだったのに、忘れてしまいました。


【考察】
ChatGPTと問答してみました。

Q1: ヒトの吐く息が冬の冷気で白く見える現象を解説して

A1: ヒトの吐く息が冬に白く見えるのは、いわゆる「煙」ではなく、空気中で生じる微小な水滴(あるいは氷晶)が光を散乱しているためです。基本は **温度差と水蒸気の飽和** による現象です。

まず、肺から出てくる息は体温に近く(約35〜37℃)、しかも湿度はほぼ100%に近い状態、つまり水蒸気をたくさん含んだ「暖かく湿った空気」です。

一方、冬の外気は低温で、含むことのできる水蒸気量(飽和水蒸気量)が小さい。ここで重要なのが 飽和水蒸気量 で、空気は温度が低いほど水蒸気を保持できなくなります。

暖かい息が冷たい空気に触れると急激に冷やされ、空気中の水蒸気が一気に飽和状態を超えます。このとき起こるのが 凝結 です。余分な水蒸気が液体の微小な水滴(霧状)に変わります。気温がさらに低い場合は、氷の微粒子になることもあります。

この無数の微小な水滴や氷晶が光を散乱することで、白く見えるわけです。原理としては、雲や霧とほぼ同じです。

整理すると:

* 息は「暖かく湿っている」
* 外気は「冷たく乾いている」
* 急冷により水蒸気が凝結
* 微小な水滴(または氷晶)が光を散乱して白く見える

なお、夏でも非常に湿度が高く、かつ冷房の効いた空間などで急激に冷やされれば、同様に白く見えることがありますが、冬ほど顕著ではないのは外気温との差が小さいためです。


Q2: 晴れた冬の日に、雪解け水で濡れたスギの幹が直射日光で温められて湯気がもうもうと立ち昇っていました。それも同じ現象ですよね?

A2: 結論から言うと、かなり近い現象ではありますが、「同じ」と言い切るには少し違いがあります。

あなたが見たスギの幹からの「湯気」は、やはり基本は 凝結 による可視化で、白く見える理由も微小な水滴が光を散乱しているためです。この点では、人の吐く息と同じです。

ただし、プロセスの主役が少し違います。

人の息の場合
→ もともと「暖かく湿った空気」が外気で冷やされて飽和を超える

スギの幹の場合
→ 日光で温められた幹や樹皮表面から水分が蒸発し、周囲の冷たい空気中に放出される
→ その水蒸気がすぐに冷やされ、局所的に 飽和水蒸気量 を超えて凝結する

つまりスギでは、「水蒸気の供給源」が呼気ではなく樹体(樹皮・材内部の水分)です。特に冬の晴天では:

* 日射で幹表面が意外と高温になる
* 樹皮や材に含まれる水分が蒸発しやすくなる
* 外気は冷たいので、放出された水蒸気がすぐ凝結する

この組み合わせで、目に見える「立ちのぼる湯気(実際は霧)」になります。

また、条件によっては以下も関与します:

* 夜間に樹皮表面に付いた霜や水滴が昇華・蒸発する
* 樹体内の水が温度差で移動し、表面から放出される

まとめると:

* 見えている白さの正体(微小水滴)と物理原理は同じ
* ただし「湿気の供給源」と「生成のきっかけ」が異なる現象

観察としてはかなり鋭いもので、冬の森林でよく見逃されがちな現象です。


Q3: そのとき現場の気温や湿度を測り忘れてしまったのだが、湿度は100%に近かっただろうか?

A3: 必ずしも「周囲の湿度が100%に近かった」とは限りません。むしろ、**外気全体としてはそれほど高湿でない場合でも起こり得る現象**です。

ポイントは「局所的な飽和」です。

晴れた冬日は、一般に外気の相対湿度はそれほど高くないことが多いですよね。しかし、日射で温められたスギの幹からは水分が蒸発して、そのすぐ周囲の空気だけが一時的に非常に湿った状態になります。ここで重要なのは 飽和水蒸気量 で、冷たい空気はもともと水蒸気をあまり保持できません。

そのため、

* 幹の表面付近:蒸発で水蒸気が急増(局所的に高湿)
* すぐ外側:冷たい空気で急冷

という条件が重なると、**そのごく薄い層だけが相対湿度100%を超え(過飽和)、凝結 が起きる**わけです。

つまり、

* 測定していたら「外気の湿度」は例えば40〜70%程度でもおかしくない
* しかし「幹のすぐ周囲のミクロ環境」は瞬間的に100%近く(あるいはそれ以上)になっている

という状態です。

これは人の吐く息でも同じで、外気の湿度が低くても白く見えるのは、息の周囲だけが一瞬で飽和するからです。

なので結論としては、「周囲全体の湿度が高かった必要はないが、見えている白い部分の中では湿度はほぼ100%に達していた」と考えるのが妥当です。


Q4: 同じ場所(スギ林の林縁)で、もっと気温の低い冬の朝に来ると、スギの枝葉に霧氷(樹霜)が形成されていた。トレイルカメラを設置すると、冬も夜霧が発生しているのが動画に写っていた。熱帯では雲霧林という植生があるが、日本の雪国の森林でも霧が局所的な微気象に役割を果たしているようです。気温の低い冬はそれが可視化されやすいということかもしれない。

A4: その解釈はかなり筋が通っています。結論から言えば、**冬は微気象としての水蒸気の出入りや霧の存在が「可視化されやすい季節」**で、現象そのものは他の季節にも起きている可能性が高いです。

まず、観察された霧氷(樹霜)は典型的に 着氷 によるものです。夜間に発生した霧(微小な水滴)が、0℃未満で枝葉に衝突・付着して凍結することで形成されます。ここでは単なる 凝結 を一歩進めて、「液体→固体」まで進んでいるのがポイントです。

あなたの観察をつなげると、同じ場所で:

* 夜間:霧が発生(トレイルカメラで確認)
* 低温時:霧粒が樹木に付着して霧氷化
* 晴天日中:日射で幹や枝が温まり、水分が再び放出されて“湯気”として見える

という、水の相変化の循環が起きていると考えられます。

ここで重要なのは「地形と植生による微気象」です。林縁という条件は特に効いています。

* 夜間の放射冷却で冷気がたまりやすい
* 周囲よりわずかに湿った空気が滞留する
* 風が弱まり、霧が消えにくい
* スギ林は葉面積が大きく、水分の出入り(蒸散・遮断)が多い

こうした条件が重なると、広域の気象データには現れない「局所的な霧環境」が成立します。

おっしゃる通り、これは 雲霧林 の縮小版のような現象と見ることもできます。日本の雪国では:

* 冬は気温が低い → 飽和に達しやすい(飽和水蒸気量 が小さい)
* わずかな水蒸気変化でも霧・霧氷として顕在化
* 結果として「見える形」で現れる

一方、夏は同じように水蒸気のやり取りがあっても、

* 気温が高く飽和しにくい
* 霧にならず透明なまま拡散する

ため、現象が「見えない」だけという可能性が高いです。

したがってあなたの仮説通り、
**冬は微気象として常在している水蒸気ダイナミクスが、霧・霧氷・湯気として視覚化される季節**
と捉えるのが自然です。


2026/04/28

明け方に巣穴を掘り広げるニホンアナグマ♀と横で遊ぶ幼獣たち:7月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月中旬 

二次林でニホンアナグマ(Meles anakuma)の営巣地(セット)を無人撮影カメラで見張っています。 
私の手違いで未公開のまま眠っていた動画が1本見つかったので、遅ればせながら公開します。 


シーン1:7/13・午前3:59・気温26℃(@0:00〜)・日の出時刻は午前4:24 
未明にセットを左から歩いて来た母親♀(タペータムが右目<左目)が、巣穴Rに入りかけたものの、後退しながら穴掘りを始めました。 
授乳期の母親♀は、腹面に乳房が発達しています。 

巣外で独り遊びしている幼獣が構って欲しくて、母親♀の背後からまとわりつくように穴掘りの邪魔をしています。 


シーン2:7/14・午前4:38・気温20℃(@1:00〜)・日の出時刻は午前4:25 
日の出後の薄明に3頭の幼獣が巣外で遊んでいます。 

母親♀が巣穴Rから外に後ろ向きで穴掘りしながら出てきました。 
鋭い爪のある前足で地中から掘り出した土を巣口Rのアクセストレンチに捨てると、再び巣穴Rに潜り込みます。 
手狭になった巣穴Rを掘って拡張工事しているようです。


シーン3:7/14・午前4:39(@2:00〜) 
幼獣の1頭が母親♀の穴掘り作業に興味を示し、近くで見学しています。 
他の2頭は広場で格闘したり、木登りに挑戦したりして、遊んでいます。 
取っ組み合いしたまま巣口Rに転がり落ちることもありました。 


シーン4:7/14・午前4:39(@3:00〜) 


シーン5:7/14・午前4:40(@4:00〜) 


シーン6:7/14・午前4:41(@5:00〜) 
母親♀の穴掘り作業に興味津々の幼獣個体は、手伝いのつもりなのか、巣穴Rに潜り込みました。 
母親♀はそんな幼獣を叱ったり邪魔者(足手まとい)扱いにはしませんでした。
巣外で待っている間に身震いして体の泥を振り落としました。 


シーン7:7/14・午前4:43(@6:00〜) 
レスリングをして遊んでいた幼獣2頭が、隣の巣穴Lに駆け込みました。 
もう1頭の幼獣は巣穴Rの奥に入っているようです。 
母親♀はアクセストレンチを巣口Rの右に伸ばしています。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
薄明に連続して撮れた動画で一つおきに赤外線LEDが点灯したり消えたりしています。 
これはトレイルカメラの故障ではありません。
撮影時は薄暗い明け方で、赤外線の暗視モードに切り替わるかどうかの閾値の照度だったようです。 
赤外線LEDを照射せずにほぼ真っ暗だった映像素材を画像処理で強引に明るくしたら、なんとかアナグマの動きが分かるようになりました。 
ジョルジュ・スーラの点描画のように、粗いモザイクの映像になりました。
どうせなら、モノクロ映像に加工すれば良かったかもしれません。


つづく→

マミガサキアザミに訪花吸蜜するイカリモンガ【蛾:FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年10月中旬・午前11:45頃・晴れ 

里山の山腹をトラバースする山道の横に咲いたマミガサキアザミの群落でイカリモンガ(Pterodecta felderi)が訪花していました。 
いつも通り翅をしっかり閉じたまま、口吻を伸ばして吸蜜しています。 
腹部が太く膨満しているので、♀ですかね? 
頭花の上で自発的に向きを変えたので、横からだけでなく正面からも顔を撮ることが出来ました。 

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:24〜) 
翅表の鮮やかな紋様が見えるのは、羽ばたいた瞬間だけです。 
今気づいたのですが、イカリモンガの名前の由来となったオレンジ色の錨型の斑紋は、翅裏と翅表の両方にあるのですね。
翅表の紋様は濃い赤色に見えます。

2026/04/27

鳥から毟り取った羽根が散乱するスギ林床を夜な夜なうろつきマーキングするホンドタヌキ:1月下旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年1月下旬 

シーン0:1/20・午後12:17・晴れ・気温9℃(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。 
スギ防風林で鳥の羽根が捕食者に毟られ散乱していた地点を自動撮影カメラで見張っています。 
雪が積もって鳥の羽根はすっかり埋もれてしまいました。 

ホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:1/21・午前5:53・気温-1℃(@0:03〜)日の出時刻は午前6:48。 
未明に画面左下から来たタヌキが、鳥の羽根が散乱した地点の匂いを嗅ぎ回っています。 
スギ立木の背後を右へ立ち去りました。 
雪面はモナカ状に凍っていて、ときどき足がズボッと潜るので歩きにくそうです。 


シーン2:1/21・午後18:47・気温0℃(@0:38〜)日の入り時刻は午後16:53。 
日がとっぷり暮れた晩に、奥から左の藪に沿って単独タヌキが手前へ立ち去りました。 


シーン3:1/21・午後23:58・気温-2℃(@0:38〜) 
約5時間後の深夜にタヌキがペアで登場。 
右から来た先行個体が、左の藪の手前で落枝を跨ぎながら排尿マーキングしたようです。 
スギ立木の背後を右へ立ち去りました。 

後続個体が右からやって来て、さっきと同じ地点で小便し、匂い付けしました。 
同一個体が続けてマーキングするはずがないので、行動を共にしているパートナーなのでしょう。 


シーン4:1/22・午後23:05・気温-2℃(@1:21〜) 
翌日の深夜に、フサフサした尻尾を高々と上げたままタヌキの先行個体が右から歩いて来ました。 
タヌキはネコのように尻尾を高々と上げて尿をスプレーしたりしないはずです。
スギの根元で排尿マーキングしたときの姿勢から、どうやら♀のようです。 
鳥の羽根が散乱していた地点の匂いを嗅ぎ回り、左の藪を通り抜けて雪原(雪で埋もれたソバ畑)へ向かいました。 

次に後続個体♂が手前から登場。 
先行個体と全く同じ地点(スギの根元)で排尿マーキングしました。 
このとき分かりやすく右後足を上げたので、♂と判明。 
目を凝らしても、股間に陰嚢は見えませんでした。 
小便した直後に小声でかすかに鳴きました♪。 


シーン5:1/25・午後21:47・気温-1℃(@2:09〜) 
3日後の晩、いきなりタヌキが左手前から右へ走り去りました。 
小声でガガガと吠えているのか、それとも激しい息遣いなのか分かりませんが、変な鳴き声が聞こえます。 
何かに驚いて駆け出したのか、繁殖期(発情期)に関係する追いかけっこなのでしょうか? 
すぐに右から歩いて戻って来て、左下へ向かいます。(別個体かも) 


シーン6:1/26・午前3:16・気温-3℃(@2:32〜) 
日付が変わった未明に、タヌキが奥から来て左下へ立ち去りました。 
死角でクゥーン♪と甲高く鳴く声が聞こえました。 


シーン7:1/27・午前0:53・気温-5℃(@2:45〜) 
翌日も深夜に単独タヌキが登場。 
手前を右から左へ横切りました。 
スギ林床を歩きながら、ククッ、カカッ♪と小声で鳴きました。 
タヌキにしては初めて聞く鳴き声です。 
(夜の藪に潜んでいる鳥の鳴き声ってことはないですよね?) 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

タヌキの発情期が近いようで、いつもと違う鳴き声や行動が増えてきました。 


つづく→

雪国で腐った白菜を食べていたキジ♂が逃げ惑う(冬の野鳥)

 

2025年1月下旬・午後14:00頃・くもり 

農家の私道でキジ♂(Phasianus versicolor)がうろついていました。 
初めは白菜などの生ゴミを食べ漁っていたようなのですが、私が公道からカメラを向けたら警戒して逃げ出してしまい、物陰に隠れようとします。 
私から隠れようとしても行き止まりだったようで、泥濘んだ農道を右往左往しています。 
キジは体が重くてなるべく飛びたくない鳥なので、よほど追い詰められない限りは、歩いたり走ったりして逃げます。

初めの採食シーンを撮り損ねたのが残念でした。
ハクサイ畑に積もっていた雪が溶けたというよりも、収穫した(あるいは買ってきた)大量のハクサイを長期保存するために、雪室(ゆきむろ)のように意図的に雪の下に埋めていたのかもしれません。 
雪が溶けて白菜が露出したら腐り、鳥に食害されたようです。

2026/04/26

夜明けに凍った雪面を歩くイエネコ【トレイルカメラ】

 



2022年2月中旬・午前6:20頃・くもり・日の出時刻は午前6:25 

夜明け直前に雪深い民家の裏庭をイエネコ(Felis silvestris catus)が歩き去りました。 
まだ薄暗いですし後ろ姿でよく見えませんが、近所に住んでいた今は亡きキジトラ去勢♂かもしれません。 

雪質は、ガリガリに凍った凸凹の雪面にうっすらと新雪が積もった状態です。 
ネコが歩いた足跡は不明瞭でした。

着地して土を味見するビロウドツリアブ♀(ミネラル摂取)

 

2024年4月中旬・午後12:05頃・晴れ 

里山の細い山道を登っていると、低空でホバリング(停空飛翔)していたビロウドツリアブ♀(=ビロードツリアブ;Bombylius major)が落ち葉の間に着陸してから、口吻の先端で乾いた土を舐めました。 
いつでも飛び立てるように、着地している間も高速羽ばたきを止めません(アイドリング)。 
右から別個体のビロウドツリアブが飛来したら、嫌がって(警戒して?)飛び去りました。 

おそらく性成熟に必須のミネラル成分(ナトリウム塩やアンモニア塩など)を摂取したくて、あちこち味見してミネラル濃度の高い地点を探しているのでしょう。 
それにしても、濡れている泥濘や泥水から吸水するのではなく、乾いた地面を舐めたのが意外でした。 
水分(唾液?)を吐き戻して地面のミネラル成分を溶かしながら吸水するのでしょう。
チョウ類の場合は、ミネラル摂取のために泥などを舐める(mud-puddling)のは専ら♂です。 
しかし今回のビロウドツリアブも、左右の複眼が離れている♀でした。 (これで2例目:n=2)

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