2021/09/25

水溜まりの横で吸水するアトボシキタドロバチ?

 

2021年7月上旬・午後13:40頃・晴れ  

田園地帯に近い砂利道の水たまりで、見慣れないドロバチの仲間が来ていました。 
巣材の泥玉を作りに来た♀かと思いきや、水を飲んだだけで飛び去りました。 
激しく腹式呼吸しながら舌を伸ばして湿った地面から吸水しているようですが、大顎は動かしていません。 
飲水行動というよりも、ミネラル摂取なのかもしれません。 
胸背および前伸腹節は真っ黒で、黄紋がありません。 
私にはこの個体の性別が見分けられません。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

おそらくアトボシキタドロバチ本土亜種(Allodynerus delphinalis delphinalis)だと思うのですが、この個体はエントツドロバチのように前伸腹節が真っ黒で黄紋が無い点が気になります。 (アジアキタドロバチの可能性もありますかね?) 

小川の底にアメリカザリガニの群れ

 

2021年7月上旬・午後16:20頃・くもり 

小川(用水路)が溜池に流れ込む手前の地点で橋の上から何気なく覗き込むと、アメリカザリガニProcambarus clarkii)を見つけました。 
結構深そうな川底に点在しています。 
岸辺の抽水植物の根際には更に多くの個体が潜んでいました。 
川底をゆっくり徘徊しています。

波立つ水面が乱反射して見えにくいですね。 
横着せずに偏光フィルター(CPLフィルター)をレンズに装着すべきでした。 
次は水中カメラでじっくり撮影したいものです。

2021/09/24

ノアザミに訪花吸蜜するモンシロチョウ【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年7月上旬〜中旬・午後・くもり 

午後12:45頃 
水田の畦道に咲いたノアザミの群落でモンシロチョウPieris rapae)が訪花していました。 この組み合わせは初見です。 
翅の縁が破損している個体が、その翅をしっかり閉じたまま吸蜜していました。 

5日後の午後13:50頃(晴れ)、全く同じ群落を定点観察に来ると、またもやモンシロチョウ(別個体)が花蜜を吸いに来ていました。 
今度はノアザミの花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:31〜)

お気に入りの八木式アンテナに止まるモズ♂:地鳴きと飛び立ち(野鳥)

 

2021年7月上旬 

民家の屋根に設置されたままの古い八木式アンテナに同一個体と思われるモズ♂(Lanius bucephalus)がいつも止まっています。 
この辺り(郊外の住宅街)を縄張りとする親鳥♂なのでしょう。 
3日間にわたる観察記録をまとめてみました。 

シーン1:午後12:30頃・晴れ 


午前中からキチキチキチ…♪としつこく鳴き続ける声が聞こえていました。 
止まり木をあちこち移動しながらひたすら鳴いているようです。
私はてっきりモズの警戒声だと思っていたのですが、 この時期は巣立った幼鳥が餌乞いする鳴き声も含まれていると知りました。
関連記事(同じ縄張り内で同時期に撮影) ▶ 餌乞いで鳴く♪モズの幼鳥(野鳥)

昼過ぎにようやく、お気に入りの八木式アンテナに止まって鳴いているモズ♂成鳥(親鳥)を見つけることができました。 
けたたましい高音でキキキキキ…♪と鳴いています。 
しかし私がカメラを向けた途端に気が弱くなり(私を警戒?)、あまり鳴かなくなってしまいました。 
※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

やがて気まずそうにアンテナから飛び去りました。 
アンテナから飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

シーン2(3日後):午前11:55頃・晴れ 


キチキチキチ…♪と鳴いていたのに、今回も私が撮影を始めたら黙り込んでしまいました。 
嘴を開けたまま周囲をキョロキョロする様子が興味深く思いました。 
どうやら暑さに喘いでいるようです。 
唾液の気化熱で少しでも体温を下げようとしているのでしょう。

シーン3(2日後):午後12:35頃・晴れ 


お気に入りの八木式アンテナ上でキチキチキチ…♪と鳴いていたのに、今回も私がカメラを向けたら鳴き止んでしまいます。 
じっくり撮影するには、ブラインドを張って隠し撮りする必要がありそうです。 
動画ではモズの鳴き声が聞こえますけど、被写体のモズ♂の嘴は全く動いていないので(リップシンクロしてない)、別個体の鳴き声です。 
どこか近くに幼鳥またはつがいのパートナー♀がいるのでしょう。 

アンテナから飛び去ったモズ♂の行き先のひとつは、近くの空き地を見下ろす電線でした。 
縄張りを見張って獲物を待ち伏せしているのかもしれません。 
このときも別個体の鳴き声♪が遠くからかすかに聞こえてきます。 

実は数時間後に、親鳥♂が幼鳥へ給餌するシーンを観察できました。
関連記事(同日に撮影)▶ 電線でモズの幼鳥に巣外給餌する親鳥(野鳥)

近くに営巣木がありそうですけど、発見できていません。 

2021/09/23

柳の樹皮下に坑道を掘り進めるカミキリムシの幼虫

 

2021年7月上旬・午後14:35頃・晴れ 

湿地帯に自生する柳の灌木(樹種不詳)の幹の途中で樹皮が裂けて、隙間から白い幼虫の姿が覗いて見えます。 
おそらくカミキリムシの仲間の幼虫でしょう。 
丸々と太った幼虫が蠕動運動で坑道内を移動していました。 
幼虫が横を向いたときに頭部の大顎を正面から見せてくれました。 
坑道の掘削作業中のようで、木屑を外に排出しました。 
樹皮の裂け目や穴からフラス(幼虫の糞と木屑の混合物)を大量に排出した跡が残っていました。(排糞孔)
関連記事(7年前の撮影)▶ 柳に穿孔する昆虫が木屑を外に排出する瞬間
食樹の材内に穿坑するカミキリムシ幼虫の姿が外から見えるなんていう機会は滅多に無いので、せっかくなら引きずり出して全身像を調べるべきでしたね。 
やがてカミキリムシの幼虫は引っ込んで姿が見えなくなってしまいました。 
仮にカミキリムシ幼虫を採集したとして、素人が飼育して成虫まで育てることは可能なのかな? 
食樹の柳をどのような状態で与えれば良いのでしょう? 

鈴木知之『新カミキリムシハンドブック』によると、
 カミキリムシの幼虫は互いに似ていて、種を同定するには、飼育して確かめるか、標本を作り細部を調べる必要がある。ただ、幼虫の生息環境や食樹などから種が確定できることもあり、また亜科や属までなら判別可能なこともある。(p107より引用)
ちなみに、1匹のヨツボシケシキスイLibrodor japonicus)が柳の樹皮の割れ目に頭を突っ込んで樹液を吸汁していました。(頭隠して尻隠さず) 
この樹皮をめくってみると他にも様々な昆虫(魑魅魍魎)が潜んでいそうです。
関連記事(3年前の撮影)▶ 柳の樹液を吸いに集まるヨツボシケシキスイ
私は柳の種類を見分けるのが苦手です。 
最後に撮った枝葉の様子などから、この柳の和名が分かる達人がいらっしゃいましたら、教えて下さい。

マサキの花を舐めるヒラタアブ♀

 

2021年7月上旬・午後12:10頃・晴れ 

民家の庭の端に植栽されたマサキの生垣に小さな黄色い花が咲きました。 
そこにヒラタアブの一種♀が訪花していました。 
花から花へ忙しなく飛んで移動すると、口吻を素早く伸縮させて吸蜜しています。 
吸蜜時には羽ばたきを止めていました。 

訪花中の背後から突然、狩蜂(おそらくオオフタオビドロバチAnterhynchium flavomarginatum))が飛来しました。 
一瞬のニアミスを1/5倍速のスローモーションでリプレイしても狩蜂の性別は不明です。 
探餌飛翔中の♀だとすれば、獲物(蛾の幼虫)ではないと判断したようで、ヒラタアブ♀を攻撃せずに飛び去りました。 
花蜜目当てで来ただけかもしれませんが、訪花シーンを見れず残念でした。 

他にもマサキの花の周囲を小さなハナアブ同士で激しい空中戦を繰り広げていたのですが、あまりにも動きが早過ぎて動画に撮れませんでした。(縄張り争い? 探雌飛翔?) 

※ カメラのレンズが埃で汚れていて見苦しいですね…。

 
関連記事(4ヶ月前の撮影)▶ マサキの落果を採食するヒヨドリ(冬の野鳥)

2021/09/22

死んだアメリカザリガニに群がり解体運搬するクロクサアリ♀【10倍速映像】

 

2021年7月上旬・午後15:35〜16:08頃・くもり 

大雨の後で氾濫した湿地帯の水が引くと、アメリカザリガニProcambarus clarkii)の死骸が多数散乱していました。 
その中で、クロクサアリLasius fuji)のワーカー♀が群がっていた2匹の死骸a,bに注目し、三脚を立てて微速度撮影してみました。 
10倍速の早回し映像をご覧ください。
関連記事(6年前の撮影)▶ アメリカザリガニの死骸に群がるクロヤマアリ♀【微速度撮影】
シーン1:(@0:00〜) 
アメリカザリガニの死骸aは腹を向けて地面(遊歩道)に転がっていました。 
クロクサアリ♀は死んだザリガニの外骨格の隙間から潜り込み、体内の柔らかい組織を細かい肉片に解体してせっせと巣に運んでいます。
シーン2:(@1:20〜) 
少し離れた地点で、アメリカザリガニの死骸bは側面を向けて地面(遊歩道)に転がっていました。 
クロクサアリ♀は泥だらけの地面をなるべく歩きたくないようです。 
画面左で斜めに通る枯れ草の茎を餌の運搬通路(高速道路)として使っています。 

日光浴中の体温上昇を抑えるため喉を震わせる夏のカワウ(野鳥)

 

川岸から倒れたニセアカシアの大木が水鳥たちの格好の止まり木になっています。 
定点観察に通うと、暑い夏にカワウPhalacrocorax carbo hanedae)が白い喉をプルプル震わせています。 
これは唾液の気化熱で体を冷やすための行動(体温調節)で、既に動画撮影済みです。 
川で潜水漁をした後のカワウは日光浴して濡れた羽根を乾かす必要があります。
カワウの羽根は他の水鳥に比べて油分が少なく、撥水性が低いので、乾くまでに時間がかかります。
しかしカワウは黒い鳥なので、体温が上がり過ぎないようにしているのです。(熱中症の予防)
この行動を見る度に、私はいつもスズメバチの扇風行動を連想します。
関連記事(1年前の撮影)▶  
喉を震わせて体温を冷やす炎天下のカワウ(野鳥) 
喉をブルブル震わせて体温を冷やす真夏のカワウ(野鳥)
これまで測り忘れていた気温のデータと共に、2回分の映像を今回はまとめました。 
ただし、対岸の撮影地点での気温です。 
カワウが居る倒木上は川面からの照り返しもあり、体感ではもっと暑いのかもしれません。 
未だ観察回数が少ないものの、目安として気温が30℃を超えるとカワウは喉を震わせ始めるようです。
この気温閾値もスズメバチの扇風行動と同じで、興味深く思いました。

シーン1: 2021年7月上旬・午後15:30頃・晴れ・気温30℃ 

いつもの倒木にカワウが1羽だけ止まっていました。 
胸の羽毛に白い斑が混じっているので、換羽中の若鳥のようです。 
キョロキョロと辺りを見回しながら、白く弛んだ喉をプルプルと震わせています。 

シーン2: 2021年7月中旬・17:20頃・晴れ・気温35℃ 

倒木上で2羽のカワウが夕日を浴びていました。 
右に居る成鳥が喉をブルブル震わせて、体温を冷やそうとしています。 
その一方で、倒木の左端に止まった若鳥は念入りに羽繕いを続けています。

2021/09/21

アルストロメリアの花蜜を吸うオオフタオビドロバチ♀

 

2021年7月上旬・午後15:30頃・くもり 

家庭菜園の片隅に花弁が赤い品種のユリズイセン(=アルストロメリア)が咲いています。 
その群落でオオフタオビドロバチ♀(Anterhynchium flavomarginatum)が訪花していました。 
この個体は♀ですかね?
ユリズイセンで毎回行儀よく正当訪花を繰り返して花筒の奥に潜り込み、吸蜜しています。
関連記事(4年前の撮影)▶ ユリズイセンの花で盗蜜するオオフタオビドロバチ

水門の支柱天辺から飛び立つノスリ(野鳥)

 

2021年7月上旬・午後14:00頃・くもり 

カラスに追われて湿地帯の方へ逃げてきたノスリButeo japonicus)が、私の姿を見つけると驚いて引き返し、水門の柱の天辺に止まりました。 
カラスは深追いしてきませんでした。
動画の冒頭でノスリの鳴き声♪が記録されています。 
隣接する水田の方を見渡しているようです。 

実は、この水門を流れる用水路で多数の小魚が跳ねていました。
関連記事(同じ日に撮影)▶ アユの滝登り?【HD動画&ハイスピード動画】
ミサゴのような魚食性の猛禽類なら目敏く見つけて捕食したかもしれませんが、ノスリは興味ないようです。 
アユ?が跳ねる滝壺とは逆方向を向いていたので、気づかなかったのかな? 
モビング(擬攻撃)してくるカラスの動向が気になって、魚どころではなかったのかもしれません。 

やがて、ノスリは田園地帯の方へ飛び去りました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイすると、翼下面にノスリ特有の斑紋がありました。

2021/09/20

ノアザミ訪花中のウラギンヒョウモン♂にちょっかいをかけるベニシジミ夏型

 

2021年7月上旬・午後12:40頃・くもり

田んぼの畦道に咲いたノアザミの群落でウラギンヒョウモン♂(Fabriciana adippe)が訪花していました。 
左の後翅が破損した個体です。 
左右非対称なのでビークマーク(鳥による食痕)ではありません。 
半開きの翅を緩やかに開閉しながら吸蜜していました。 
関連記事(8年前の撮影)▶ ノアザミに訪花吸蜜するウラギンヒョウモン

私が吸蜜シーンを撮影していると、突然ベニシジミLycaena phlaeas daimio)の夏型が飛来しました。(@1:55) 
一度は素早く通り過ぎたと思いきや、なぜかすぐに引き返して来てウラギンヒョウモン♂の真上を忙しなく飛び回りました。 
ウラギンヒョウモン♂に少しちょっかいをかけただけで、ベニシジミは結局すぐに飛び去りました。 
それに対してウラギンヒョウモン♂は無反応で、吸蜜を続けています。

思わせぶりな2種のニアミス・シーンを1/5倍速のスローモーションでまずはご覧ください。 
直後に等倍速でリプレイ。 
ベニシジミが♂だとすると、交尾相手を求めて探雌飛翔していたのでしょう。
ベニシジミの性別の見分け方は、
♀の前翅外縁は丸みを帯び、♂では前翅頂が尖る(『フィールドガイド日本のチョウ』p136より引用)
まさか別種のウラギンヒョウモン♂に対してベニシジミ♂がうっかり誤認求愛しかけたのかな? 
2種の外見の共通点は翅の地色が橙色/茶色で黒い斑紋があるというだけで、大きさも所属する科も全然違います。 
同種の♀ではないことを念のため確かめに来たのでしょうか? 
擬人化すると、通りすがりに二度見してまじまじと確認したように見えました。
縄張り内の蜜源植物から別種の蝶を追い払う占有行動ではなさそうです。 

ところで、ベニシジミがアザミの花蜜を吸うシーンをこれまで私はなぜか一度も見たことがありません。 
アザミの花はベニシジミの好みではないのかもしれません。 
しかしインターネットで画像検索してみると、決してそんなことはありませんでした。 
これからは意識してベニシジミをアザミの花で探してみます。 

ちなみに、同じノアザミの頭花にセマダラコガネAnomala orientalis)も訪れていましたが、外側を向いてただじっとしているだけで食事中ではなさそうです。

アユの滝登り?【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年7月上旬・午後14:10頃・くもり 

里山の方から平地の池に向かって流れてくる用水路(幅?m:後で採寸)が水門の直下で滝のように流れ込んでいます。 
白く泡立つ滝壺で小魚の群れが水面からピョンピョン跳び出していました。 
私は魚類について全く疎いのですが、これはアユ(鮎;Plecoglossus altivelis)の滝登りですかね? 
もし間違っていたらご指摘願います。 
高速連写で撮れた魚の写真も記事の最後に載せておきます。 
この時期に川を遡上したり滝登りしたりする淡水魚はアユ以外にもいるのかな?(ヨシノボリ?) 
毎年この時期に見られる光景(季節の風物詩)なのであれば、次は水中カメラでアユを撮ってみたいものです。 
アユの生活史を調べると、
アユは秋の終わり頃に川で生まれ,すぐに海に下ります。 海に下ったアユの稚魚は,春まで海の浅いところで暮らし,4月~6月に川へ遡上して成長し,9月~11月頃に川で産卵します。 アユは産卵を終えると死ぬため,1年で一生が終わります。(参考サイト:宮城県「アユ遡上調査について」より引用)
大雨が降って川が増水した後なので、魚が上流(ダム? 里山の渓流?)から流されてきたのでしょうか? 
しかし、スローモーションの映像をじっくり見ても、上から流れ落ちてくる魚は1匹も写っていませんでした。 
やはり溜池に生息する魚群が流れに逆らって遡上しようとしているのでしょう。 
溜池に誰かが放流した魚が遡上してきた可能性も考えられます。 

滝の落差が大き過ぎて、アユ?が何度挑んでも滝登りに成功できた個体はいません。 
遡上できるように魚道を設置する必要がありそうです。 
しかし、仮にこの滝と水門を突破したとしても、この上流はコンクリート三面張りの殺風景な用水路が延々と続くだけです。 
川魚が一体何のために遡上したいのか、素人の私には理解できません。 
オリンピックのカヌー競技を見て知ったのですが、水が激しく泡立っている滝壺は浮力が低くなっていて水難事故のリスクが高いそうです。 
そんな難所も次々と遡上するアユ?はかなり体力を消耗しているはずです。 

過酷な滝登りに挑むアユの跳躍シーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。
(横から@1:38〜、下から@8:28〜) 
アユが川面のどこから跳び出すか予測できませんから、やや引きの絵で狙うことにします。 
カメラの仕様でハイスピード動画の音声は録音されないのですが、長々と無音状態が続くのは寂しいので、前半部のFHD動画の音声パートを1/8倍速スローに加工して再利用しました。 
大小様々な個体がジャンプしています。(別種? 体格に個体差?) 
空中でも尾びれを左右に激しく振っていました。 
基本的には必ず上流に向かって跳んでいます。 
激しい水流に押し流されて、下流側へ跳ぶこともたまにありました。 
ときどき2〜3匹が同時に跳び出しています。 

カワセミやサギ類、カワウなど魚食性の水鳥にとって、ここは絶好の漁場であるはずです(食べ放題!)。
私が2時間後に現場を再訪しても、鳥が1羽も魚を捕食しに来てないのが不思議でした。 
近づく私を警戒して逃げてしまったのかもしれません。

    

2021/09/19

リナリア訪花中に雄蜂♂から迫られたハキリバチ♀が交尾拒否

 

2021年6月下旬・午後16:35頃・晴れ
前回の記事:▶ ハキリバチ♀がホバリングしながら空中で脱糞【ハイスピード動画】

リナリア・ブルガリスの黄色い花でせっせと採餌(吸蜜・集粉)するハキリバチの一種♀をFHD動画で撮っていたら、交尾相手を探し回っていた雄蜂♂が飛来しました。(探雌飛翔) 
一瞬の出会いを1/10倍速のスローモーションでまずはご覧ください。 
直後に等倍速でリプレイ。 

後から来た個体は、顔の頭楯に白っぽい毛が密生していることから、雄蜂♂だろうと分かります。 
♂は訪花中の♀の背後からいきなり飛びついて、交尾を挑みました。 
体の向きが前後逆になっても構わずに、とりあえず♀を捕捉したいようです。 
ハキリバチの♀♂間で儀式的な求愛行動というのは無いのでしょう。 

不意をつかれた♀は、すかさず腹端を高々と持ち上げて交尾拒否の姿勢をとりつつ、♂を蹴飛ばしました。
♀が海老反り体勢になると、腹部下面のスコパに黄色い花粉を満載している状態がよく見えます。 
断られた♂はあっさりと諦めて飛び去りました。 
♂が♀に振られてもしつこくハラスメント(セクハラ)を繰り返す種類の昆虫もいますが、ハキリバチ♂は淡白で潔いですね。 

続けて♀もリナリアの花から飛び立ったものの、すぐに近くの花に舞い戻り、何事もなかったように採餌活動を再開。 
おそらくハキリバチ♀は羽化直後にもう雄蜂♂と交尾を済ませており、その後は営巣および採餌活動に専念するのでしょう。


タカ型の鳥追いカイトがバス会社の車庫に設置された訳とは?【鳥害・糞害対策】

 

2021年7月上旬・午後16:00頃・晴れ 

バス会社の駐車場に隣接する整備工場の天井からタカ型の鳥追いカイト(凧)が2つ吊り下げられていて、風に揺れていました。 
この車庫は見るからに、ツバメHirundo rustica)の親鳥が巣作りするのに絶好の場所です。 
せっかく洗車したバスの車体がツバメの糞で汚されると大問題なのでしょう。 
ツバメの親鳥が車庫に出入りして営巣しないように、鳥が怖がる凧を設置したのだと推察しました。 

逆さまに吊り下げられた凧は、振り子のようにブラブラ揺れているだけです。 
メーカーが想定したような、鷹が風を乗って飛ぶ様子を模した動きをしていません。 
ただのモビール・アートです。 
毎年利用していた営巣地の天井に見慣れない障害物がぶら下がっているだけで、ツバメは嫌がって営巣を諦めるのかな? 
果たして長期的な防鳥効果はあったのでしょうか? 
このとき別の用事で急いでいた私は、バス会社の関係者に取材できませんでした。 
私が通りすがりにちょっと見た限りでは、車庫に出入りするツバメは1羽もいませんでした。 
凧(カイト)はただの虚仮威しだとツバメにバレたり慣れが生じたりすると、また別タイプの鳥よけグッズに交換しないといけません。 
ツバメの繁殖期(特に造巣期)をなんとかしのげれば、それで充分なのでしょう。 

田畑や果樹園などで農作物を野鳥の食害から守る鳥よけグッズとしてホーク・カイト(イーグル・カイト)は最近すっかり普及しました。 
鳥の糞害対策としても利用されているのですね。 
人通りの多い駅や商店街などでもツバメはよく巣を作ります。 
客商売の場所でツバメが巣を架けたりすると、毎日の糞掃除や糞対策が大変になります。 
忙しくて余裕が無くなり潔癖症になった最近の日本人は糞害を嫌ってツバメの巣をすぐに撤去してしまいますから、ツバメの住宅難は深刻です。
関連記事▶ 雛が巣立った空巣の横で休むツバメ親鳥(野鳥)
どうにかツバメの糞が下に落ちないように全て受け止めてきれいに回収できるようにツバメ専用の巣箱をデザインできれば、ヒトもツバメもお互いにウィン・ウィンになるはずです。 
鳥の糞を集めると質の良い肥料になりますし、ツバメの親鳥は営巣地周辺の害虫をたくさん食べてくれます。 
しかし言うは易しで、例えば今回のバス整備工場でツバメと共存しようとすれば、天井の下に巨大なシート(タープ)を張りめぐらせる必要がありそうです。 
誰か革新的な発明家の登場が望まれます。

発想を変えて、家屋よりも糞害の迷惑になりにくい河原の橋桁などで巣作りするようにツバメを誘導できれば良いのかもしれません。
ツバメがヒトの暮らしの近くで巣作りするのは、カラスやネコなどの怖い天敵から大切な卵や雛を守るためです。
ひと気がない場所でも何かしらの天敵対策をしてあげて安全になれば、ツバメはそっちで営巣してくれるようになるかもしれない、というアイデアはどうでしょう?

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