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2018/12/12

日没後に塒のトンネルから飛び出すコウモリの群れと衝突事故【暗視映像】



2015年9月上旬・午後18:23〜18:55

夜行性コウモリ(種名不詳;ユビナガコウモリなど?)の群れが集団塒のトンネルから日没とともに採餌活動に飛び出していく様子を記録してみました。
ボックスカルバートのトンネルの入口から中に数m入った地点に三脚を立て、赤外線の暗視カメラを出入り口に向けてセットしました。

カメラをやや仰角にしてトンネル出口の天井付近を狙います。

これまでの観察で、コウモリは日没時刻の約30分後に離塒することが分かっています。
この日の日の入り時刻は18:08、月齢18.5。
離塒の時刻が近づくと覚醒したコウモリがトンネル内で飛び回り始め、暗闇で往復するようになります。
出口から外に少しだけ飛び出して外界の明るさを確認すると慌てたようにUターンしてトンネル内に引き返す、という行動をしばらく繰り返します。
この引き返す行動が、トンネルの出口付近で見ている私を警戒するために起こるのか、確かめるために、無人カメラで撮ることにしたのです。

充分に暗くなるとトンネルからコウモリの大群が続々と飛び出して夜の採餌活動を始めます。
カメラを回収して長撮りした映像を見直すと、離塒前の往復飛翔がしっかり記録されていました。
初めのうちコウモリは、少し外に飛び出してから未だ残照が明るいと分かるとすぐに引き返しています。
コウモリの餌となる夜行性の蛾などの昆虫も飛び回っていました。
動画の画面が次第に暗くなるのは赤外線投光機のバッテリーがすぐに消耗するせいで、30分で切れてしまいました。

そして驚きの衝撃映像が撮れていました。
外の明るさを確かめる偵察から戻って来た1頭のコウモリがカメラ(または三脚)を避け切れずに激突したようで、バーン!とすごい音がトンネル内に反響しました。
衝突シーンを1/4倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:41〜0:58)
超音波を用いたコウモリのエコロケーション(反響定位)は完璧だと思っていたので、まさかこんな分かりやすい障害物を避けきれずに衝突事故が起きるとは予想外でした。
経験の浅い若い個体が油断したのかな?
静止したカメラを獲物と誤認して襲いかかったとは考えにくいでしょう。

撮影機材からコウモリのエコロケーションを乱すような人工的な超音波が発せられていたのかな?
暗闇で光るビデオカメラの液晶画面を袋で覆い隠しておくべきでした。

狭いトンネル空間を同種のコウモリが群れで一斉に飛び回る際は、エコロケーションの混信やそれに伴う衝突事故が起こりやすいのかもしれません。
同種の群れで飛行中に超音波の混信を防ぐ仕組みについて、日本のユビナガコウモリを用いた研究の成果が最近報告されていました。
【参考】:「群れの中のコウモリは反響定位信号を変えてカクテルパーティー問題の解決を図る
ヒトでも似たようなカクテルパーティー現象が知られています。

"Bats enhance their call identities to solve the cocktail party problem"
Kazuma Hase, Yukimi Kadoya, Yosuke Maitani, Takara Miyamoto, Kohta I Kobayasi & Shizuko Hiryu
Communications Biology volume 1, Article number: 39 (2018)


カメラに激突したコウモリが無事とは思えません。
松原始『カラス先生のはじめてのいきもの観察』によると、

コウモリはとても華奢で脆い動物だ。畑正憲が書いていたが、帽子ではたいただけでも死んでしまうことがあるというし、軽量化のためか首の周囲の筋肉がひどく薄くて、他の小動物と同じように首をつまんで持つと頸動脈が圧迫されて危険だとか。(p112より引用)

カメラを回収するときに周囲をもっと注意深く見ていれば、もしかすると犠牲になったコウモリの死骸を回収できたかもしれません。
見落として貴重な標本を採集できなかったのが残念です。
後日の定点観察でも同じような撮影を繰り返したのですが、不幸な衝突事故が起きたのは、この一度だけでした。

この塒を利用している群れの個体数を知りたいところです。

しかし、長いトンネルの両端から出入りしていること、コウモリが出戻り飛翔をすること、この2つの理由から、カウント出来ていません。
(反対側のトンネル出口を同時に監視するビデオカメラがもう一台必要です。)
例えば自動ドアに使われるような赤外線センサーをトンネル出口に設置したとしても、コウモリがセンサーを横切る向きまで正しく判定できるのでしょうか?


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

ところで、動画撮影を定点カメラに任せた私はトンネルの反対側の出口に急いで回り込み、飛び出してくるコウモリの写真をなんとか撮ろうと奮闘していました。
高速で飛び回るコウモリを「数撃ちゃ当たる式」でバシバシと闇雲に撮りまくっても、コウモリの種類を同定できるような満足の行く写真は撮れませんでした。
カメラのストロボが発する強烈な閃光とコンデンサーに急速充電するチュイーン♪という超音波が野生のコウモリに悪影響を及ぼしそうで、ストロボを乱用するのは気が引けます。
もしも私の撮影活動のせいでコウモリが嫌がったり恐怖を抱いたりして、このトンネルをねぐらとして利用しなくなったら、元も子もありません。
かと言って、赤外線の暗視映像だけではコウモリを同定できず、素人が許可なくコウモリを捕獲することも法律で禁じられています。
どうすりゃイイのよ?
一つの望みは、バット・ディテクターという装置を手に入れてコウモリが発する超音波の鳴き声を聞けるようになったら、声紋解析でコウモリの種類を判別できるかもしれません。




この集団塒を見つけた2015年は、主にトンネルの出入り口の外から定点観察・撮影しました。
コウモリが出産・育児をする繁殖期は特に塒の保護・保全に配慮するようにという注意を本で読んだからです。
この年はトンネルの入り口から中に数m入るだけに留め、奥まで入ってコウモリの集団塒を直接調べに行きませんでした。


2018/12/11

トンネル天井にぶら下がる野生コウモリの飛び立ち【暗視映像】



2017年9月中旬・午後16:53

山麓のボックスカルバート内にねぐらを取っている夜行性の野生コウモリを調べています。
赤外線の暗視カメラで撮りながら長くて暗いトンネルを探検していると、2頭のコウモリがバラバラで(群塊を作らず)天井からぶら下がっていました。
左の個体は既に覚醒していて、私を警戒しています。
怪しい侵入者に向かって盛んに超音波を発して探っているのでしょう。(コウモリの超音波を可聴域に変換するバットディテクターという装置が欲しい…)
小さい耳介は丸みを帯びた形状でした。
やがて天井から落ちながら羽ばたいて飛び去りました。
飛び立つ様子を1/10倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:45〜)
右側の個体もいつの間にか居なくなっていました。

これは何というコウモリなのか、もし映像で分かるようでしたら、どなたか教えてください。
虫が相手ならさっさと採集して標本で体の各部位の特徴を図鑑と見比べれば絞り込めるのですけど、野生のコウモリを無許可で捕獲するのは法律で禁じられているのです。
コウモリの集団塒を保全するためにその場所を秘匿したり、
コウモリの暮らしを乱さないように入洞する時期や時間帯を配慮する必要があります。
別に不満を訴えている訳ではありませんが、虫を相手にした調査の気楽さに比べて、色々と勝手が違います。
コウモリを同定できれば同じ種類の映像を編集でまとめて一気に紹介するのですけど、私は未だ見分けられないので、撮れた動画を1頭ずつ分けて記事にしています。
複数種が塒内で棲み分けていることがよくあるそうです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/11/03

夕闇の崖を歩くネコ



2018年8月上旬・午後18:59(日の入り時刻は午後18:44)

日没後、池の畔の崖で1頭のイエネコFelis silvestris catus)が活動していました。
白地に黒い斑紋の猫が薄暗がりの急斜面を忍び足でトラバースしています。
首輪は見えませんが、野良猫なのかな?

水際に下りて池の魚を取ったり岸辺のカルガモなどを襲うなど、何か獲物を捕食するのでは?と期待して(※)対岸から撮ってみました。
しかし、気まぐれな猫は斜面を登り返してしまいました。

※ 池の岸の茂みで鯉の白骨化死体を見つけたことがあり、このネコの仕業ではないかと疑っています。


ネコ@晩:濠沿いの崖+トラバース徘徊

2018/09/17

水を飲み毛繕いする猫



2018年6月中旬

民家の玄関先でイエネコFelis silvestris catus)が水の入ったボウルをピチャピチャ舐めてを飲んでいました。
軽くカールした尻尾の先を水を飲みながら左右に振っています。
首輪は付けていませんが、ここで飼われている猫なのでしょう。(野良猫に給餌しているのかな?)

時々こちらを振り返り、舌舐めずりしてから飲水を再開。
身震いすると、段差を降りて座り込みました。
揃えた前足を舐め、毛繕いを始めました。
こちらを見据えたままで、尻尾をくねらせています。

撮っている私の背後にクーラーの室外機があるためファンの騒音がうるさいのですが、コムクドリSturnus philippensis)の親鳥が警戒声♪をずっと発しています。
実は、近くにコムクドリの営巣木があるのです。
猫が雛鳥を襲って捕食するのではないかと私も心配です。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/08/16

夕暮れに線路沿いを散歩する長毛ネコ



2016年7月上旬・午後19:23〜19:25(日の入り時刻は午後19:05)

日没後に長毛のイエネコFelis silvestris catus)が田舎のローカル線(単線)を散歩していました。
野生のタヌキにしては変だな?と焦って撮り始めたら猫でした。

▼関連記事
線路脇に尿で縄張りをマーキングする長毛ネコ

私がそっと近づくと、ネコは線路上に立ち止まり、こちらを見下ろしています。
やがてネコは砂利を盛った土手を降り始め、下の農道に向かいました。
こちらを一瞥してから砂利道を歩き去ります。

向こうから走って来た自転車が猫に気づいて止まってくれました。
ライトを点灯した自転車も恐れない、完全に人馴れした猫でした。
実はこの間、軽トラックも農道を通り過ぎています。(私も横にどいて車を通したので撮影中断)
首輪は見当たりませんけど、近くで誰かに飼われている飼い猫なのでしょう。


長毛ネコ@線路

2018/07/17

早春の野原を3頭で散歩するイエネコ



2018年3月下旬

根雪が溶けたばかりの休耕地?を小走りで移動する黒猫を見つけた私は、野生動物かと思って撮り始めました。
すると更に2匹(黒猫1、茶猫1)のイエネコFelis silvestris catus)と合流しました。

茶色の猫が先頭に立ち、尻尾を左右に大きくくねらせながら枯れ草の茂みを歩き回ります。
おそらく野ネズミを探索しているのでしょう。
獲物に飛びついて捕らえ損ねたついでに、黒猫と茶猫の2頭がふざけたようにもつれ合いました。

私は家で猫を飼った経験が無くて本やテレビなどから得た中途半端な知識しかありません。
それでもなんとなく、茶色の個体が♀で黒猫♂2頭がつきまとっているように見えました。
発情が近い♀を♂が交尾前ガードしていると勝手に解釈してみたのですが、どうでしょう?
だとすれば♂同士がもっと喧嘩するはずですかね?
ただの仲良し3頭組なのかな?
首輪は見えませんけど、おそらく近所で飼われている飼い猫なのでしょう。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/07/11

立ったまま反芻するヤギ♀



2018年4月下旬

排泄を終えたヤギ(山羊)♀(Capra hircus)は立ったままで口をモグモグと動かしていました。
食べて一部消化した草を吐き戻して反芻しているのです。
横目で私の様子を伺っているようです。
ときどき耳を動かし、顔にたかるハエを追い払っています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ヤギ♀@原っぱ+立位反芻

2018/07/06

排尿から排便するヤギ♀



2018年4月下旬

原っぱで除草のために放牧されている白いヤギ(山羊)♀(Capra hircus)が立ったまま少し腰を落とすと、尿道口から小便(おしっこ)を排泄し始めました。
排尿時は後脚を軽く屈んだ姿勢になりました。
これは同じウシ科ヤギ亜科のニホンカモシカ♀の排尿姿勢と似ていて、興味深く思いました。
比較のために、今度はヤギ♂の排尿姿勢を観察してみたいものです。

▼関連記事
ニホンカモシカ♂(左角欠け)の排尿

排尿を終えたヤギ♀は立ち上がると、今度は肛門から黒くて丸い粒のような糞をポロポロと排泄しました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ヤギ♀@排尿
ヤギ♀@排便

2018/04/25

トンネル天井から次々に飛び立つユビナガコウモリ?群塊【暗視映像】



2017年9月中旬・午後17:46〜17:47(日の入り時刻は午後17:43)

野生のコウモリが昼塒として使っているトンネルの探検を続けます。
山形県の某山麓に埋設されたボックスカルバートには浅い水が流れていました。

▼前回の記事
昼塒で休むユビナガコウモリの群塊と鳴き声♪【暗視映像と声紋解析】

トンネルの中ほどで天井からぶら下がる群塊を見つけたものの、鳴き騒いでいるコウモリ群塊の下をくぐって通り過ぎるのは躊躇われました。
寝ていたコウモリの生活をなるべく乱したくなかったからです。
そこで一旦トンネルを引き返し、トンネルの外を回り込んで逆側から入洞し直しました。
群塊を作らず単独で寝ていたコウモリを観察しつつ奥に進むと、天井に最大の群塊を発見しました。(映像はここから)

これは先ほど(約50分前に)トンネルの逆側から観察したのと同じユビナガコウモリMiniopterus fuliginosus)の群塊なのでしょうか?
だとすれば、このトンネルにコウモリの群塊は一つしか無いことになります。
よく見ると天井で左右2群に別れているように見える点も似ていました。
トンネル内ではGPSも使えないので、チョークで壁や天井に目印を書いておけば良かった、と後で思いました。
(目印としてコンクリートにビニールテープを貼っても、トンネル内の湿気ですぐに剥がれてしまいそうです。)


侵入者(=私)に対する警戒声なのか、群れ内でのコミュニケーション・コール(ソーシャル・コール)なのか分かりませんが、キキキ♪という可聴域の鳴き声が絶え間なく発せられトンネル内に反響しています。(動画再生時に音量ボリュームを上げて下さい。)
私が赤外線の暗視カメラを群塊に向けているだけで、群塊の全個体が次々に飛び去ってしまいました。
コウモリが天井から一斉に飛び降りて軽やかに羽ばたく様子は圧巻でした。

ねぐらから外に出て採餌活動を始める活動時刻(だいたい日没30分後が離塒のピーク)が近づいているため、眠りが浅かったのでしょう。
コウモリを同定するためにストロボを焚いて写真に撮りたいところですが、暗視動画の撮影を優先したために、残念ながら今回はコウモリ群塊の写真はありません。

トンネルの天井にコウモリピット¶のような構造物は設置されていませんでした。
¶(コウモリ保全のために設置される専用の止まり木)
コウモリが群塊を形成していた天井の写真だけでも撮るべきでしたね。
天井はそこだけひどく汚れていますが、コウモリに体外寄生するクモバエの蛹が写っていたかもしれません。

▼関連記事
ユビナガコウモリの体表に寄生するケブカクモバエ?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/04/23

コウモリの寝起き@トンネル壁面【暗視映像】(名前を教えて)



2017年9月中旬・午後17:33(日の入り時刻は午後17:43)

コウモリが昼塒としているトンネルの探検を続けます。
コンクリート壁面の高い位置にまた1頭のコウモリを発見しました。
ボックスカルバートの面取りされた角のすぐ下に単独でへばりついていて、背中しか見えません。
頭は下向きですが、後脚でぶら下がるだけではなく、壁面を水平に走る割れ目を前脚で掴んでいるようです。
外から飛んで戻って来たコウモリがどうやって塒のトンネルにぶら下がるのか、その様子をいつか観察してみたいものです。

私がそっと近づいてしゃがみ、コウモリの顔を見上げたらようやく覚醒しました。
ブルブル小刻みに震えています。
結局この個体jは飛び立たず、私はその場を離れました。
何というコウモリか、お分かりの方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。
山形県の某山麓に埋設されたボックスカルバートには浅い水が流れていました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

同じ洞窟やトンネルを複数種のコウモリが塒として利用していることがあるそうです。
しかし、コウモリ観察初心者の私は未だ種類を見分けられません。
自分で同定できれば同じ種類のコウモリを一本の動画にまとめて編集するのですが、1頭ずつ分けて紹介しています。
専門家に種名を教えてもらえる機会があれば随時、書き直します。


2018/04/21

トンネルの天井から飛んで逃げるコウモリ♂ 【暗視映像】



2017年9月中旬・午後17:49(日の入り時刻は午後17:43)

コウモリが昼塒としているトンネルの探検を続けます。
山形県の某山麓に埋設されたボックスカルバートには浅い水が流れていました。

天井の繋ぎ目に足の爪を引っかけ単独でぶら下がっているコウモリ(種名不詳)をまた見つけました。
私が近づいたらすぐに飛んで逃げてしまいました。
そろそろ昼塒から外に出て採餌活動を始める時刻なので、眠りが浅くなっているのでしょう。
(離塒のピークは日没の30分後)

動画の後半は飛び立つ瞬間を1/10倍速のスローモーションでリプレイ。
この個体Eは、翼を広げて飛び立つ間際に下腹部に陰茎が見えたので♂ですね。

複数種のコウモリが同じトンネルを塒として利用している可能性があるそうです。
しかし、コウモリ観察初心者の私は未だ種類を見分けられません。
自分で同定できれば同じ種類のコウモリを一本の動画にまとめて編集するのですが、1頭ずつ分けて紹介しています。
専門家に種名を教えてもらえる機会があれば随時、書き直します。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/04/18

ユビナガコウモリの体表に寄生するケブカクモバエ?

2017年9月中旬・午後16:55頃(日の入り時刻は午後17:43)


▼前回の記事
昼塒で休むコウモリの群塊と鳴き声♪【暗視映像】(名前を教えて)

野生コウモリが昼塒として利用しているトンネルの天井で、コウモリ(種名不詳)が群塊を形成して休んでいました。
ストロボを焚いて撮った写真をチェックしてみると、何枚かに奇妙な物が写っていました。


コウモリ2頭が寄生されている
写真の中央部に注目

気になる写真を拡大してみると、3頭のコウモリの体表(毛皮)にオレンジ色(茶褐色)の昆虫が1匹ずつ(計3匹)がっしりと取り付いています。
無翅なのでクモと間違いそうになりますが、脚が6本しか無いので、れっきとした昆虫です。
クモバエ科という特殊な寄生バエの一種でしょう。
コウモリ専門に外部寄生して吸血するらしく、そのために翅は退化したのだそうです。
(コウモリバエ科という有翅の外部寄生虫も別に知られているらしい。)
本で読んで存在は知っていましたが寄生率は低いらしく、私のフィールドで実際に出会えてとても感動しました。
平凡社『日本動物大百科9昆虫II』によれば、

 クモバエ科は世界各地に分布し、コウモリバエと同様にコウモリの体表にのみ寄生し、吸血する。体は扁平で、翅はなく、頭部は胸背にある溝のなかに後ろ向きにたたみ込まれている。あしは非常に長く、爪は強大である。複眼は退化している。(中略)日本では10種が記録されているが、これも調査が進めばさらに多くの種が見いだされると思われる。 (p150より引用)


ちなみに、日本に吸血性コウモリは生息していません。
日本のコウモリは寄生虫から一方的に吸血される(可哀想な)宿主なのです。

また、写真でトンネル天井を注意深く見直すと、コウモリの群塊がぶら下がっている塒の周囲だけに黒くて丸い小さな物体が多数写っていました。


現場では照明の使用を極力控えたので、全く見過ごしていました。(気づいたとしても、コウモリの糞が天井に付着したのかも?と思ったことでしょう。)
おそらく、これはクモバエの蛹でしょう。

【参考1】 船越公威. "ユビナガコウモリに外部寄生するケブカクモバエの生態学的研究: 特に生活史からみた宿主への連合性に関して." 日本生態学会誌 27.2 (1977): 125-140. (ありがたいことにPDFファイルが無料で公開されています。ケブカクモバエ成虫および蛹の細密画が掲載されています。)

【参考2】 動物行動学エッセイ本のシリーズで有名な小林朋道先生の公式ブログ『ほっと行動学』より「山奥の洞窟であったほんとうの話」 (クモバエの蛹の写真あり)

次に入洞する機会があれば、改めてトンネル天井の写真を撮り直し、この蛹を採集して飼育してみるつもりです。
野生コウモリを無許可で採集したり飼育するのは法律で禁じられていますが、寄生バエなら誰からも怒られないでしょう。
クモバエは天然記念物に指定されていませんし、レッドデータに登録された絶滅危惧種でもありません。
クモバエ類は宿主特異性が高いそうなので※、飼育下で成虫を羽化させることでクモバエをしっかり同定できれば、宿主であるコウモリの名前も分かりそうです。

※ 【参考】:小林朋道「ユビナガコウモリに外部寄生する ケブカクモバエの宿主識別行動」(PDFファイルが無料で公開されています)
Natural Environmental Science Research Vol.28, 1- 4 (2015)
洞窟の塒では複数種のコウモリが混群(混棲群塊)を形成している場合もあるのだそうです。
コウモリ観察歴の浅い私には未だコウモリの種類を外見から自信を持って識別できないのですが、もし写真同定できる専門家がご覧になりましたら、ぜひ教えて下さい。
今のところ、ユビナガコウモリMiniopterus fuliginosus)とそれに外部寄生するケブカクモバエPenicillidia jenynsii)のセットではないかと素人ながら勝手に予想しています。
ネット上には真っ白なケブカクモバエの写真も見つかりますが()、これは蛹から羽化した直後と思われます。
羽化後に宿主のコウモリから吸血すると黄褐色に変化するらしい。(参考:上記の船越公威によるPDF文献)

コウモリはねぐらで多数の個体が集まって群塊を形成する種類もいれば、単独あるいは散在した粗群で寝るのが好きな種類もいるらしい。
それぞれの習性(寝方)に一長一短があり、群塊を形成するコウモリには寄生虫にとりつかれ易いというデメリット(コスト)があります。

天井からぶら下がりながら痒そうに毛繕いしていたコウモリは、吸血性寄生虫を取り除こうとしていたのかもしれません。
クモバエの死亡率は毛繕い中の宿主による捕食によって高くなるらしい。

余談ですが、洞窟内に生息するコウモリの糞・体毛、洞窟内の生物の死骸が大量に堆積して固まったものをバット・グアノと呼びます。
このトンネルには水が流れているので、塒の下は天然の水洗トイレになっています。
グアノにおける生態系(食物連鎖)も興味深いのですが、残念ながらここでは観察できません。


昼塒で休むユビナガコウモリの群塊と鳴き声♪【暗視映像と声紋解析】



2017年9月中旬・午後16:55頃(日の入り時刻は午後17:43)

コウモリが昼塒としているトンネルの探検を続けます。
山麓に埋設されたボックスカルバート@山形県には水が浅く流れていました。
入口近くでは一匹ずつバラバラに天井や壁からぶら下がっていました。
群れで互いに身を寄せ合わせたくても、コンクリートの天井からぶら下がるための足掛かりとなる裂け目が足りないのだろうか?と想像したりしました。
コウモリ保全のためのコウモリピットが天井に設置されているようには見えません。(†追記参照)


しかし真っ暗なトンネルの中ほどまで進むと、ようやくコウモリの群塊を見つけました。
侵入者に驚いて飛び回っている個体もいます。

天井の中央部から数十頭のコウモリがぶら下がっています。
私がそっと近づくとコウモリ達は覚醒しており、毛繕いしている個体もいました。
キュキュキュ♪、キキキキ♪、もしくはキャキャキャ♪という鳴き声をひっきり無しに発しています。
昼塒に侵入した私に対する警戒声なのでしょう。
トンネル内でずっと反響していた謎の鳴き声の正体がようやく分かりました。
コウモリの鳴き声といえば超音波なのに、どうして私の耳に聞こえるのか不思議でした。
音響学について私は勉強不足なのですが、まさか超音波が閉鎖空間で反響すると周波数が下がってヒトの耳に聞こえるようになるのですかね? (そんな馬鹿な)
コウモリ幼獣の鳴き声は声変わりしていない可聴域なのか?と無知な私は妄想したりしました。
しかしコウモリの子育てが終わる時期を見計らって入洞したので、はっきりと幼獣と分かるコウモリの姿は見つかりませんでした。(無事に乳離れした?)

大沢夕志、大沢啓子『身近で観察するコウモリの世界―町を飛ぶ不思議な野生動物 (子供の科学★サイエンスブックス)』という本によると、コウモリが超音波を発するのは飛びながら獲物を捕るためのエコロケーションのためだけではないそうです。

ほかの動物と同じように、コウモリどうしのおしゃべり、親子で確認し合ったり、おこったり、プロポーズしたり、にも使う。
この時は、わりと低い声を使うので、例えばアブラコウモリでも人間の耳に聞こえることがある。 (p71より引用)

『コウモリ識別ハンドブック』の解説編にもう少し専門的なことが書いてありました、


 コウモリが発する音声は、障害物や餌の認識以外にも利用される。その中でも重要な役割が個体同士のコミュニケーションで、その際に発せられる声はソーシャル・コールコミュニケーション・コールといわれる。日本産のコウモリでは研究がほとんど進んでいないが、これらの音声は、餌を探索する際のものとは異なるパルスタイプを持ち、バリエーションもさまざまである。アブラコウモリの場合、少なくとも9タイプのコミュニケーション・コールを発し、中にはわれわれの可聴域の超音波の声も確認されている。 (p79より引用)

最後に赤色LED懐中電灯を点灯し、ハンディカムの暗視モードではなく通常のHD動画で撮影してみました。
(赤色の照明はコウモリの目にはあまり見えないとされています。)


こちらのカメラの方が内蔵マイクが高音質のようで、コウモリの鳴き声が明瞭に録音されていました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



赤色LEDで照らしながら撮った短い(6秒間)動画から音声をWAVファイルに抽出し、スペクトログラムを描いてみました。
カメラの仕様により16kHz以上の高音(および超音波)は録音されていませんが、可聴域に明らかに声紋が認められました。

トンネル内の気温を測るべきでしたね。
おそらく外気温よりも安定していて湿度も高いはずです。


昼塒で寝ていた野生コウモリをなるべく驚かさないように、ここまでかなり気を使って探検してきました。(赤外線の暗視カメラや赤色LED懐中電灯の使用など)
ここで初めてストロボを焚いて群塊の写真を撮ってみました。
私には未だコウモリの種類を自信を持って見分けられないのですが、写真同定できる方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えて下さい。
ユビナガコウモリMiniopterus fuliginosus)ですかね? (あまり自信がありません)
洞窟の塒では複数種のコウモリが混群(混棲群塊)を形成している場合もあるのだそうです。

鳴き騒いでいるコウモリの群塊の下をくぐってトンネルをそのまま通り抜けるのは躊躇われたため、何枚か必要最低限の写真を撮ってからトンネルを引き返すことにしました。


群塊の奥には離れ離れでぶら下がる個体も写っている。

コウモリ群塊の写真を拡大すると、とても興味深いものが写っていました。

つづく→ユビナガコウモリの体表に寄生するクモバエの一種 (名前を教えて)



†【追記】
谷本雄治『コウモリたちのひっこし大計画 (地球ふしぎはっけんシリーズ)』によると、

山形県のトンネル式用水路では、山をくり抜いただけの穴がコンクリート製に変わり、ユビナガコウモリやモモジロコウモリがぶら下がれない恐れが出てきた。
 向山さんはそこで、モモジロコウモリのために50cm四方のバットボックスを考えた。(中略)ユビナガコウモリ用にはすきまのない、浅い箱型のバットボックスを用意した。うれしいことに、約30匹のモモジロコウモリがすぐさま利用を始めた。
(p77-78より引用)

国交省のサイトで公開している『計画段階を含むコウモリ類の保全対策事例』というPDF文書に事例8「コウモリピットによるコウモリの保全の試み」と題した写真を見つけました。
山形県の導水路内に設置され、保全対象種はユビナガコウモリとモモジロコウモリ。


2018/04/16

互いに離れてトンネル天井からぶら下がるコウモリ小群の寝起き【暗視映像】(名前を教えて)



2017年9月中旬・午後16:52

コウモリが昼塒としているトンネル(山麓に埋設された水が流れるボックスカルバート@山形県)の探検を続けます。
入り口に比較的近い地点で、1頭ずつ離れて3頭cdeが天井からぶら下がっていました。

左の個体cは1本足でぶら下がり覚醒しています。
落ち着きのない様子からおそらく超音波を発して怪しい侵入者(私)を伺っていると思われますが、もちろん私の耳には鳴き声は聞こえません。
顔つきがなんとなくキクガシラコウモリっぽいですかね?(当てずっぽうで自信なし)
耳が大きいものの、ニホンウサギコウモリの耳とは明らかに違います。
赤外線の暗視モードでしばらく撮影しても飛び立たないので、隣の個体を観察することにします。

右の個体dは翼で顔を覆って寝ていました。
天井のつなぎ目に爪をかけて1本足でぶら下がっています。
私が正面にゆっくり回り込んだら気づいて覚醒しました。
この個体は耳が比較的小さくて丸いです。
ブルブル震えていますが、両足でぶら下がる体勢になりました。
下腹部に陰茎のような突起物が見えたので、♂かもしれません。

近くにもう一頭e居たのに、いつの間にか飛び去ってしまったようです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



大沢夕志、大沢啓子『身近で観察するコウモリの世界―町を飛ぶ不思議な野生動物 (子供の科学★サイエンスブックス)』によると、

コウモリといえば、洞窟にぶら下がっているものとみんな思っている。
でも、洞窟にすむといっても天井からぶら下がっているだけではない。種類によって好みの場所はいろいろだ。(中略)
少しずつ離れている方が好き(カグラコウモリ)

という訳で、私が見つけたコウモリの候補としてカグラコウモリの可能性もありそうです。
素人の私には形態的に見分けられないので、もし暗視映像で同定できる達人がいらっしゃいましたら、ぜひご教示して下さい。



【追記】
1頭だけ、あるいは数頭で寝るのが好きなコウモリもいる。バラバラにいる方が目立たないし、寄生虫にもとりつかれにくいなど、この方が有利な点もある。 (同書p54より引用)

2018/04/14

トンネル天井の隅から飛び立つコウモリ【暗視映像】



2017年9月中旬・午後17:30(日の入り時刻は午後17:43)

水が流れるトンネル(山麓に埋設されたボックスカルバート@山形県)の奥にコウモリの昼塒がありました。
トンネルは通り抜けが可能なのですけど、真っ暗なトンネルの中央部でコロニー(群塊)を見つけたので(動画公開予定)、一度引き返してトンネルの反対側から入洞し直しました。

入口近くで一頭が2本の後ろ足でぶら下がっていました。
この個体iは単独で天井と壁面の角(隅っこ)に居ました。
壁にしがみついているようにも見えます。
トンネルの断面は四角形(長方形)ではなく、角が面取りされ八角形になっているのです。

コウモリは背中しか見えず、顔を拝む前に警戒して飛び去ってしまいました。
したがって種類を見分けられませんでした。
耳が長くないので、ニホンウサギコウモリは除外できそうです。

後半は飛び立つ瞬間を1/10倍速のスローモーションでリプレイ。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/04/12

昼塒のトンネル天井で身繕いするコウモリ【暗視映像】(名前を教えて)



2017年9月中旬・午後17:46(日の入り時刻は午後17:43)

水が流れるトンネル(山麓に埋設されたボックスカルバート@山形県)を更に奥へ進むと、天井でバラバラに(少し間隔を開けて)ぶら下がっていたコウモリが次々に飛び立ちました。
ところが一頭だけ逃げずに身繕いしている個体wがいます。
こちらに背を向け、片足(右後脚)で天井からぶら下がっていました。
私が赤外線の暗視動画を撮りながら回り込んでも、なぜか全く怖がりません。
尾膜や翼を一心不乱に舐めて身だしなみを整えているようです(甘噛みしてる?)

なにしろ生きた野生コウモリを観察するのが初めての私は、何がどうなっているのかよく分からずに色々と想像しました。
・もしかすると、しがみついている幼獣を母親が舐めているのですかね?
・左の後脚を怪我していて、舐めて治そうとしているのかな?

後半にようやく顔をしっかり拝めたものの、私には何という種類のコウモリか分かりませんでした。
どなたか見分けられる方がいらっしゃいましたら、是非教えて下さい。
この個体wの性別も不明です。(陰茎は確認できず)

そろそろ日没後の採餌活動時刻が始まるはずですが、最後まで逃げなかったので飛び立つ瞬間の映像も撮れませんでした。
野生のコウモリに手で触れて強引に飛び立たせる訳にもいきません。(コウモリに触れるのは法律で禁じられていますし、病原菌に感染する恐れもあります)
この個体wと別れ、私はトンネルの探検を続けます。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/04/10

ユビナガコウモリ♂?:昼塒で寝起きからの飛び立ち【暗視映像】



2017年9月中旬・午後17:39(日の入り時刻は午後17:43)@山形県

ボックスカルバートのトンネルを更に探検すると、洞内を飛び回っている個体が映像の冒頭で画面を横切ります。
低い天井(高さ約170cm)にもう一頭見つけました。
この個体nも単独で天井から片足(右足)でぶら下がっています。
そっと近づくと私に気づいて顔がこちらを向きました。

横顔は、つぶらな瞳が可愛らしい。
耳の形など顔の特徴がなんとなくユビナガコウモリMiniopterus fuliginosus)かな?と思うものの、素人の当てずっぽうで自信がありません。
もし間違っていたらご指摘願います。

折り畳んだ翼から突き出て見えるのは前肢の第一指(親指)です。
なにしろコウモリの観察は初めてなので、こういう基本的なことから勉強です。


長い指の骨は、うちわの骨のような役割をして翼の膜を支えている。ただし、親指だけは翼の前に突き出している。 (『身近で観察するコウモリの世界―町を飛ぶ不思議な野生動物 (子供の科学★サイエンスブックス)』 p26より引用)
ユビナガコウモリの名前の由来は親指ではなく、前肢の第3指(中指)の第2指骨が著しく長いそうです。(この映像で確認できるのか?)

赤外線の暗視動画を撮りながら私がゆっくりコウモリの腹面に回り込むと、腹部に細長い突起物が見えました。
これは♂の陰茎なのでしょう。
『コウモリ識別ハンドブック 改訂版』によると、雌雄の見分け方は

♂の陰茎(ペニス)には陰茎骨があり、常に体外に出ているので幼獣や亜成獣であっても季節を問わず、雌雄の判別は容易である。(p9より引用)

最後は翼を広げて飛び立つ瞬間を1/10倍速のスローモーションでリプレイ。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/04/08

昼塒で寝ていたニホンウサギコウモリ?の覚醒と飛び立ち【暗視映像】



2017年9月中旬・午後16:50(日の入り時刻は午後17:43)

山麓に埋設されたボックスカルバートの長いトンネルを探検してみると(†)、野生コウモリの昼塒を見つけました。(@山形県)
コウモリの鳴き声はヒトには聞こえない超音波のはずなのに、トンネルの奥から甲高い鳴き声(ヒトの可聴域)が反響しています。
トンネルの入り口から奥に進むと、初めはコウモリが一匹ずつ天井や壁面からぶら下がっていました。

この個体bは耳が三角形で大きく、ウサギのようです。
一番分かりやすい特徴を持っていたのですが、ニホンウサギコウモリPlecotus sacrimontis)ですかね?
もし間違っていたらご指摘願います。


ニホンウサギコウモリは、小さな声の超音波を使っても聞こえるように大きな耳を持っている。獲物が発する小さな音を直接聞いて獲物の居場所を知ることもできる。   (『身近で観察するコウモリの世界:町を飛ぶ不思議な野生動物 』p72より引用)


コンクリート壁面の割れ目に右後足だけで下向きにぶら下がっていました。
私が近づいた時にはすでに覚醒していました。
顔をよく撮ろうとしたら警戒され、飛んで逃げて行きました。
後半は飛び立つシーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ(@0:26〜)。

『コウモリ識別ハンドブック』によればニホンウサギコウモリの「幼獣は成獣に比べて体色が黒っぽい」らしいのですが、残念ながら暗視映像では体色の情報が得られません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

† コウモリの繁殖期(子育て)が終わったと思われる時期(秋)を見計らい、離塒前の時刻(日没前)に入洞しました。
私もいきなり野生コウモリのねぐらに突入するほど無神経(無鉄砲)ではありません。
昼間に真っ暗な洞内で寝ているコウモリに対する光の影響を最小限に留めるために、懐中電灯も赤色LEDを使い、しかも手のひらで隠しながら弱い赤色光で進路を照らすようにしました。
赤外線の暗視カメラで動画撮影しながらトンネル(幅260cm、高さ170cm)の奥へゆっくり進みます。
寝ているコウモリを見つけたら赤色マグライトを消灯して暗視カメラのモニターのみを頼りにそっと近づくようにしました。
トンネルの底には水が流れていますがこの時期は水深が浅く、長靴のくるぶしにも達しませんでした。


コウモリの調査のために已む無く洞窟に入る場合は、時間は「朝一番に入るのがおすすめ」らしい。
塒入りした直後の時間帯がコウモリへの影響が最も少ないのでしょう。
(『身近で観察するコウモリの世界:町を飛ぶ不思議な野生動物 (子供の科学★サイエンスブックス)』より)


2018/03/14

杉林から聞こえる野生ニホンザルの鳴き声♪



2017年8月下旬・午後18:01


▼前回の記事
丸木橋を渡り遊動する野生ニホンザルの群れ

山から里に下りてきた野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)がスギ(杉)林に遊動するのを観察した後、群れを見失ってしまいました。
諦めかけたものの、集落に一旦下りて帰り際に、目星をつけた杉林に反対側から近づいてみました。
すると杉林の奥からニホンザルが静かに鳴き交わしている声が聞こえました。
(ヘッドフォン推奨。音量を上げてください。)

日の入り時刻(18:16)が近かったので、おそらくこのまま塒入りするのではないかと想像しました。
そうでなければ、餌の少ない杉林にわざわざニホンザルの群れが長く留まる意味が分かりません。
もしかすると、これから集落の畑に出没して農作物を食い荒らすのかもしれませんが、実際に夜の活動を見届けた訳ではありません。
(一部の農家の家庭菜園は獣害対策のネットで覆われ、リンゴ果樹園の境界には延々と電気柵が張り巡らせてありました。)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
実際はもう少し薄暗かったです。


2018/02/06

丸木橋を渡り遊動する野生ニホンザルの群れ



2017年8月下旬・午後17:34〜17:43

山麓の水路をまたぐようにアカマツの大木が倒れていました。
少しずつ切り刻んで撤去している途中のようです。
画面左の里山から下りてきた野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが、この倒木を丸木橋として利用していました。
次々に丸木橋を渡ると、水路の柵から農道に飛び降りて右の林へ走り去ります。
右の林に入る際にも地面を歩くよりも、倒木の上を渡るのが好きなようです。

丸木橋の上で座り込み、親から子猿へ相互毛繕いを始めました。
テレメトリー調査のためにアンテナの付いた電波発信機(GPS?)の黒い小箱を首に装着した個体(若者)が登場しました。



丸木橋の端で座り込んでいる数頭の個体のせいで、群れの遊動が渋滞するようになりました。
どの個体を撮ろうか目移りしてしまうのですが、丸木橋を使わずに水路の対岸から一気にジャンプして飛び越える元気な個体(乳首の目立つ♀および子猿)もいます。
幅2.7mの水路を立ち幅跳びで軽々と飛び越えるとは、驚くべき身体能力ですね!

ここは水路がカーブしているのですが、向こう側から柵の鉄パイプ上を渡って来る個体も登場。
すっかり人馴れした群れのようで、私の姿を認めてもパニックにはならず、落ち着き払った様子で各々が自分の毛皮を掻いて身繕いしています。
丸木橋で休む母ザルの近くで遊び回る子猿たちが微笑ましいですね。

首輪を装着した個体は丸太を抱くように腹這いになり、別の個体から背中や腰のノミ取り(毛繕い)をしてもらうようになりました。
私が腹這いになって撮影しているので、その猿真似をしているのだとしたら愉快ですね。
(まぁ多分、私の考えすぎでしょう。)

ときどき遠くから銃声のような爆音(破裂音)が聞こえてきます。
田畑や果樹園の農作物を守るために設置された無人の爆音機か、あるいは里に下りてきたニホンザルを撃退しようと誰かが空砲を撃っているのかもしれません。
いずれにせよ、猿はすっかり慣れっこで、全く気にしていない様子です。


丸木橋の全体像を横から撮りたくて、後半は私が少し移動してアングルを変更しました。
サルの群れからも私の姿が丸見えになり、離れていても警戒されてしまいました。
不安そうな子猿を母猿が抱きしめています。
やがて群れのしんがりも丸木橋を渡り終え、右手の里に近い二次林(スギと雑木林の混合)に姿を消しました。

撮影後、私もニホンザルの群れを追って杉林に入ってみたものの、見失ってしまいました。
水路の幅を測ると2.7mでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ニホンザル群れ@丸木橋:用水路
ニホンザル群れ+首輪装着@丸木橋:用水路+相互毛繕い
ニホンザル群れ+首輪装着@丸木橋:用水路+相互毛繕い

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