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2026/04/01

厳冬期にスギ防風林を遊動しながら雪面で何かを拾い食いするニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 

2025年1月中旬

シーン0:1/3・午後14:47・くもり・気温11℃(@0:00〜) 
田畑を囲むように、防風林としてスギが植林されています。 
そのスギ林の雪面に鳥の羽根が散乱していました。 
肉食の捕食者(おそらく猛禽?)が獲物を狩った直後に、羽根を毟り取ったのでしょう。 
毟り取られた羽根の色は地味で黒っぽく、一部は茶色に縁取られていました。 
素人目には、なんとなくヒヨドリHypsipetes amaurotis)またはキジバトStreptopelia orientalis)かな?と思ったのですが、真面目に検討していません。 
秋に狩られた獲物ではなく、明らかに最近(冬の積雪期)に狩られた獲物のようです。 
獲物の血痕や死骸そのものは見つかりませんでした。 
キツネやテンなど肉食獣の仕業かもしれませんが、雪面に動物の足跡は付いていません。
散乱している羽毛の羽軸をじっくり観察すれば、引き抜かれたのか毟り取られたのかの違いで、猛禽の仕業かどうか区別できるそうです。 
しかし残念ながら、当時の私はその情報を知りませんでした。 
猛禽だとすれば、当地ではノスリ、トビ、フクロウなどをよく見かけます。 

現場はスギ防風林の角で、隣はソバ畑が雪原になっていました。 
蔓植物でマント群落の藪が形成され、藪が枯れた冬でも周囲から目隠しされていました。 
幼木の時期に雪圧で大きく曲がったまま逞しく育ったスギの木が隣にあり、猛禽にとって格好の止まり木になっていそうです。 
その止まり木?の下に猛禽が吐き出したペリットを探したのですが見つかりませんでした。 

同じ場所に捕食者が戻ってくるのではないかと期待して、トレイルカメラを設置して見張ることにしました。 
もしここがお気に入りの調理場(屠殺場)なら、毎回狩りの後に獲物の羽根を毟る行動が記録されるはずです。 
あるいは、雪面に散乱した鳥の羽根を、断熱用の巣材として持ち去る野鳥が写るかもしれません。 
AIに相談しても、捕食者は毎回違う場所で(獲物を狩った場所の近くで)羽根を毟るはずだと否定的な見解だったのですが、どうしても自分で確かめたくなったのです。

先に結論を言うと、確かに猛禽などの捕食者はその後監視カメラに一度も写りませんでした。 
しかしフィールドにトレイルカメラを設置すれば何かしらの(思いがけない)収穫があるので、それを紹介していきます。 

この記事では、ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:1/13・午後15:04・気温0℃(@0:06〜) 
10日後に監視カメラが起動すると、鳥の羽根は、積もった雪の下にすっかり埋もれていました。 
黒い首輪を装着したニホンザルが来ていました。 
スギ林床の雪面から何か小さな物を右手で拾って食べました。 
辺りを見回してから、スギの手前を右へ立ち去りました。 
スギ林床の雪はガリガリに凍っているようで、猿が歩いても足跡が残りませんでした。

群れの後続個体が画面の奥から登場し、右下へ遊動して行きます。 
急にスギの落枝や落ち葉が降り注いだり枝葉が揺れたりしたので、死角で別個体のサルがスギの灌木によじ登ったようです。 
しばらくすると、ガサゴソと激しい物音♪がしてから、樹上から雪面に降りてきた子猿が林床を右へ横切りました。 


シーン2:1/20・午後12:17・晴れ・気温9℃(@1:38〜) 
1週間後の晴れた昼下がりに、たまたま撮れた現場の様子です。 


シーン3:1/20・午後14:15・くもり・気温1℃(@1:41〜) 
左から奥に歩いて来た猿が立ち止まると、スギ林床の雪面で何かを拾い食いしました。 
ちょっとした坂を登って奥の林道(雪道)に達すると、路肩に座り込みました。 
近くのスギの枝葉が揺れたのは、さらに別の個体が死角からよじ登ったからと思われます。 


【考察】 
トレイルカメラの画角が狭いので、一度に少数の個体しか写りませんが、このスギ防風林は、ニホンザルの群れが安全に遊動できる緑の回廊になっているようです。 
林床で何を採食したのかメニューが気になりますが、休眠越冬中の虫やクモが落葉落枝と一緒に落ちていて、それを拾い食いしたのではないかと想像しています。 
いくら餌の少ない厳冬期でも、常緑針葉樹であるスギの葉や球果をニホンザルが食べるはずはありません。 


つづく→

2026/03/31

カキノキ巨木の下の雪原を夜にうろつくホンドギツネ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2025年1月中旬 

シーン0:1/3・午後14:23・くもり(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。 
郊外でスギ防風林に囲まれた畑の端に聳え立つカキノキの巨木を自動センサーカメラで見張っています。 
落葉した枝には熟果がたわわに実っています。 

ホンドギツネVulpes vulpes japonica)の登場シーンをまとめました。 
まずは雪国の厳冬期の気象状況を映像でお伝えします。 


シーン1:1/7・午後12:33・くもり(@0:03〜) 

シーン2:1/9・午後21:35・降雪(@0:06〜) 
晩に監視カメラが起動したときには、雪が激しく降っていました。

シーン3:1/10・午前4:20・降雪(@0:10〜) 
翌日の未明には激しい吹雪になっていました。 

シーン4:1/10・午前9:22・くもり(@0:21〜) 
朝になると、吹雪はすっかり収まっていました。 
新雪に覆われた雪面に、動物の歩いた足跡は残っていません。 
雪面があちこち窪んでいるのは、樹上から落雪したせいです。 
カキノキの横枝もしっかり冠雪していました。 
強風が一晩中吹き荒れた後でも、カキノキ樹上には熟果がまだ少し残っています。 
落果は積もった雪の下に埋もれてしまいました。 

シーン5:1/10・午後14:10・くもり(@0:25〜) 
雪が降っていなくても、強風が吹くと、隣の冠雪したスギ樹上からどんどん落雪します。 

シーン6:1/10・午後17:18・降雪(@0:31〜)日の入り時刻は午後16:42。 
日が暮れると、また吹雪になりました。 

シーン7:1/11・午前8:43・くもり(@0:35〜) 
翌朝には雪が降り止んでいました。 
雪面に野生動物の足跡はありません。 

シーン8:1/12・午前2:42(@0:38〜) 
ここからが本題です。 
深夜未明に2頭のホンドギツネがペアで来ていました。 
1頭が右から来て、カキノキの根元で匂いを嗅ぎ、もしかすると排尿マーキングしたかもしれません。 

カキノキの背後には別個体が来ていました。 
暗闇で白く爛々と光る目だけが見えます。 
(木陰の獣がキツネ以外だとしたら、先に登場したキツネが攻撃するなり逃げるなり、分かりやすい反応をしたはずです。)
タヌキと違って、キツネがペアで行動を共にするのは珍しいです。 


シーン9:1/12・午前2:43(@1:04〜) 
奥の雪面を単独で右に立ち去るキツネが写っていました。 
監視カメラの赤外線が遠くまで届かず、暗くてほとんど見えません。 

シーン10:1/12・午後21:36(@1:19〜) 
監視カメラの起動が遅れましたが、手前の雪原をキツネが右へ横切りました。 

シーン11:1/13・午前0:51・夜霧(@1:26〜) 
日付が変わった深夜には、濃霧が風に舞っていました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
トレイルカメラでモノクロ動画にシルエットしか写りませんでしたが、当地に野犬は居ないという前提で、キツネだと判断しました。 

キツネは木登りできませんから、カキノキに用事があるとしたら、落果が目当てでしょう。 
ホンドギツネが夜な夜な落柿を拾い食いに来るのではないかと期待したのですが、大雪が積もって埋もれてしまったようです。 
あるいは、雪原で野ネズミを狩りに来たのかもしれません。 


つづく→?

2026/03/30

雪面からカキノキの枝先に跳びつき、よじ登って熟柿を食べるニホンザル【トレイルカメラ】

 



2025年1月中旬・午後15:40頃・晴れ 

雪国で厳冬期にカキノキの巨木を自動撮影カメラで見張っています。 
落葉した枝には、甘い熟果がまだ少し残っています。 
雪原(大雪が積もった畑)をニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れがばらばらに遊動しています。 

しばらくすると、画面の右端で面白いことが起こりました。 
雪面を歩いてきた若い猿が、カキノキの枝先に跳びつこうと何度もジャンプする影だけが見えました。 
ようやく成功すると、大きくしなる枝先からそのまま器用によじ登り、横枝に腰掛けました。 
樹上で日光浴を楽しんでいるのでしょうか。 

手を伸ばして枝先に残った熟柿を手繰り寄せようとしても、届きませんでした。 
そこで別の枝に移動し、画角の外に消えました。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


【考察】
地上からジャンプして枝先を掴んで登るという、今回の木登り法は特殊で、この1回だけしか録画されていませんでした。 
若い猿の遊び心というかチャレンジ精神が発揮されたのかもしれません。 
他の猿たちは、カキノキ大木の太い幹の根元からよじ登ります。(映像公開予定) 

想像ですが、もしかするとこのニホンザル個体は、初めから枝先を掴もうと(木登り目的で)雪面で飛び跳ねていたのではなくて、カキノキの垂れ下がった枝先に残っていた果実をジャンプして取ろうと頑張っていたのかもしれません。
欲を言えば、トレイルカメラの画角をもう少し右に向けて設置しておけば、ニホンザルが雪面から枝先に跳びつく決定的瞬間を撮れたはずです。 
それでも影絵で記録できたので、想像力を掻き立てる面白い映像作品になりました。 



つづく→

2026/03/29

大雪が積もった二次林の営巣地を1〜3頭でうろつくホンドタヌキ:12月下旬〜1月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年12月下旬〜2025年1月中旬

シーン0:12/25(@0:00〜) 
平地の落葉した二次林で、元々はニホンアナグマ(Meles anakuma)の営巣地(セット)だった巣穴を2台の自動センサーカメラで見張っています。 
今季はアナグマではなく、ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)がここで越冬しているようです。 

ホンドタヌキの登場シーンを以下にまとめました。 
特筆すべき事件は個別の記事にしたので、残り物になります。 


シーン1:12/31(@0:07〜) 
大雪が積もって巣穴L、Rが完全に埋もれてしまいました。 
単独でやって来たタヌキが深雪のセットをラッセルしつつ、巣穴を探し回っています。 


シーン2:1/8(@1:39〜) 
セットを往来する動物の足跡が雪面に残っていますが、雪面が凍っているときにタヌキが歩いても、足跡が残りません。
巣口Rは開口していて、通りすがりのタヌキが顔を突っ込んで匂いを嗅いでいます。 
 てっきり巣口Lは深い雪の下に埋もれたのかと思いきや、かろうじて開口して、タヌキが匂いを嗅ぎました。(@4:33〜) 


シーン3:1/11(@4:51〜) 
更に容赦なく豪雪が積もり、巣口LもRも深い雪の下に完全に埋もれました。 


シーン4:1/12(@4:55〜) 


シーン5:1/13(@5:17〜) 
単独タヌキが、大雪で埋もれたセットをひたすら往来しています。


シーン6:1/14(@5:41〜) 
ペアで来たタヌキが、かろうじて開口した巣口Rを調べています。 
雪面に座り込んで毛繕いしました。 
この巣穴Rで越冬しているペアだと思うのですが、なぜか巣内に入ろうとはしません。 
巣口Lの辺りをうろついても、雪かきをして掘り出すことはしませんでした。 
いつの間にか、タヌキが3頭に増えていました。(@9:18〜) 
順番に巣口Rを点検してから立ち去りました。 

晩遅くには雨が降っていました。 
単独でうろついていたタヌキが、雪の下に浅く埋まっていた餌を掘り出して食べました。(@10:22〜) 
残念ながら立木の陰になっていて、メニューは不明です。 
食後は毛繕いしました。 
右へ立ち去る途中で身震いし、雨で濡れた毛皮の水気を振り落としました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

2026/03/28

雪国の厳冬期にカキノキ大木に登って熟果を食べるニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 

2025年1月中旬〜下旬 

シーン0:1/3・午後14:23・くもり(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
郊外でスギ防風林に囲まれた畑の端に聳え立つカキノキの大木を自動撮影カメラで見張っています。 

ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の登場シーンをまとめました。 
初めに断っておきますが、旧機種のカメラをだましだまし使っているので、昼間に撮れた映像は色が変ですし、画面が謎に点滅して見苦しいです。 


シーン1:1/7・午後12:33・くもり(@0:03〜) 

シーン2:1/9・午後21:35・降雪(@0:06〜) 
晩に監視カメラが起動したときには、雪が激しく降っていました。 

シーン3:1/10・午前4:20・降雪(@0:10〜) 
翌日の未明には激しい吹雪になっていました。 

シーン4:1/10・午前9:22・くもり(@0:21〜) 
朝になると、吹雪はすっかり収まっていました。 
新雪に覆われた雪面に、動物の歩いた足跡は残っていません。 
雪面があちこち窪んでいるのは、樹上から落雪したせいです。 
カキノキの横枝にもしっかり冠雪していました。 
強風が一晩中吹き荒れた後でも、カキノキ樹上には熟果がまだ少し残っています。 
落果は積もった雪の下に埋もれてしまいました。 

シーン5:1/10・午後14:10・くもり(@0:25〜) 
雪が降っていなくても、強風が吹くと、隣の冠雪したスギ樹上からどんどん落雪します。 

シーン6:1/10・午後17:18・降雪(@0:31〜)日の入り時刻は午後16:42。 
日が暮れると、また吹雪になりました。 

シーン7:1/11・午前8:43・くもり(@0:35〜) 
翌朝には雪が降り止んでいました。 
雪面に野生動物の足跡はありません。 

シーン8:1/12・午後12:01・晴れ(@0:38〜) 
晴れた正午過ぎに、ニホンザルの群れがカキノキ大木に来ていました。 
子猿を抱っこした母親♀が、カキノキの下の雪面に座って、頭上を見上げています。 
目線の先には、若い猿が単独でカキノキ樹上に登っていました。 
右隣の木へ身軽に飛び移って姿を消しました。 

地上の母親♀は子猿を腹にしがみつかせたまま、カキノキ幹の根元に立て掛けてあった2本の竹竿のうちの1本を伝って、果敢に木登りしました。 
太い横枝を右に移動して座ると、子猿を下ろしました。 
子猿だけが細い枝先に移動して、熟柿を食べ始めました。 
遅れて枝先に移動した母親♀は体重が重いので、太い枝を選んで歩き、枝先に残った熟柿を手前に引き寄せてから採食。 
枝に座って熟果を食べながら、果皮を捨てています。 

食べ終わった母親♀は、立ち上がって手を伸ばしましたが、熟柿になかなか手が届きません。 
2度目の挑戦でようやく柿の実を掴み、手前に手繰り寄せて食べます。 

その間に、地上では左から別の母子が登場し、子猿をおんぶして運右下手前へ遊動して行きます。 
 子猿は雪面に一度降りたものの、すぐにまた母親♀の腰に飛び乗りました。 

シーン9:1/12・午後12:10・晴れ(@2:08〜) 
子猿を背負った母親♀が、カキノキの細い枝先で熟柿を採取しています。 
少し太い横枝に登り返してから、食べ始めました。 

一方、別個体の子猿が左の枝で熟柿を採食中です。 
カキノキ樹上で猿が移動すると枝が激しく揺れますが、それでも熟柿は落ちませんでした。 

シーン10:1/13・午前0:51・夜霧(@3:38〜) 
日付が変わった深夜には、濃霧が風に舞っていました。 

シーン11:1/13・午前11:28・晴れ(@3:43〜) 
昼前に子猿をおんぶした母親♀が、カキノキの太い幹を裏側からよじ登っていました。 
枝先で子猿が熟柿を採食しています。 

シーン11:1/19・午前11:59・晴れ(@4:22〜) 
6日後も猿が採食に来ていました。 
雪面にはニホンザルの群れが歩き回った足跡が残っています。 

カキノキの上の枝から下の枝にニホンザルが下りてきました。 
子猿を抱きかかえているのに母は強しで、頭を下にして真っ逆さまの体勢で果敢に下りてきました。
腰掛けた横枝が揺れています。 
樹上に熟柿はもう残っていないのか、採食行動をしないで、樹上で日向ぼっこしています。 
母親♀の横に座っていた子猿が独りで細い枝先に移動し、残っていた熟柿を食べてから母親のもとに戻りました。 

その間、奥の雪原を別個体の猿が右から左に走って横断し、スギ防風林に駆け込みました。

シーン12:1/20・午前4:23・夜霧(@5:27〜) 
翌日の未明には、夜霧が風に流されていました。 

シーン13:1/22・午前9:17・くもり(@5:31〜)
2日後、子猿をおんぶした母親♀がカキノキの横枝に登っていました。 
母猿は右手に熟柿を持って食べています。 
残り少ない熟果を採取してきたようですが、背中の子猿には分け与えませんでした。 
しかも、少し食べただけで、食べ残しを惜しげもなく捨てました。 
再びカキノキの幹を登って死角に消えました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


初冬にユキツバキ群落の手前で佇み警戒するニホンカモシカ♀

 

2024年12月上旬・午後14:50頃・くもり 

里山で採食中のニホンカモシカ♀(Capricornis crispus)と遭遇しました。 
ユキツバキの群落の手前で立ち止まり、振り返ってこちらを凝視しています。 
静かに佇んでいるだけでも、なかなか絵になりますね。 
角や耳介に個体識別できる特徴は見当たりません。
後ろ姿の股間に陰嚢(睾丸)が見えないので、たぶん♀だと思います。 
当歳仔の幼獣は近くに見当たらず、子別れした後のようです。 

初冬で雪が積もる前ですが、カモシカの餌となる植物がどんどん落葉したり枯れたりしている時期です。
常緑ユキツバキの葉を食べるかと期待したのですが、まったく口をつけませんでした。 
ユキツバキの葉はいかにも消化が悪そうなので、厳冬期でよほど飢えない限りは食べないのでしょう。 


つづく→警戒を解いて採食を再開

2026/03/27

夜明け前に帰巣したホンドタヌキ♀♂が雪で埋もれて凍った巣口の雪かきをしてから中に入る【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年1月上旬 

雪が積もった休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が越冬する営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 


シーン1:1/7・午前6:27・気温-1℃(@0:00〜)日の出時刻は午前6:52 

夜明け前、朝霧が少し立ち込めているようです。 
手前から単独で来たタヌキが、凍った雪面の匂いを嗅ぎながら、奥の営巣地に向かっています。 
途中で頻繁に立ち止まって、雪原の左上奥を気にしています。 

雪に埋もれた巣口L、Mを順に点検してから巣口Rに向かいます。
前足で巣口Rの雪かきを始めました。 
アナグマと比べてタヌキは穴掘りが苦手ですから、中途半端ですぐに止めてしまいました。 

やがて左上から別個体のタヌキが登場しました。 
巣口Rで先行個体に追いついたところで、1分間の録画終了。 
最低気温が氷点下だと雪面が硬く凍り、その上を歩いてもタヌキの足跡が残りません。 


シーン2:1/7・午前6:29(@1:00〜) 
辺りが少し明るくなりました。 
タヌキのペアがまだ雪原をうろついています。 
私には外見でタヌキの性別を見分けるのは無理ですが、寄り添って歩いていたのに、急に相手にじゃれついたように見えました。 
しかし動画を見直すと、しつこくまとわりつく♂に♀が苛立っているようにも見えました。 
(そろそろ♀が発情する時期なので、♂はパートナー♀につきまとって発情状態を頻繁にチェックしています。) 

雪面だけが凍っている状態を俗に最中もなか雪と呼び、ときどき足がズボッと潜るので、歩くときには注意が必要です。 
巣口Lに近づこうと方向転換した際に、タヌキの後足が雪面でスリップしたか潜ったようです。 

凍った雪で埋もれていた左の巣口Lで、1頭が雪かき穴掘りを始めました。 
今度は頑張って、ついに巣穴Lに入ることができました! 
穴掘りが苦手と言われているタヌキも本気を出せば、雪かきぐらいは出来るようです。 

その間に、雪原を右へ立ち去りかけていたパートナーの別個体が、右から戻って来ました。 


シーン3:1/7・午前6:47(@2:00〜)
だいぶ明るくなっても、まだ朝霧がうっすらとかかっています。 
巣穴Lから外に出てきたばかりと思われるタヌキのペアが、依然として営巣地(越冬地)の雪原をうろついています。 
巣口Lで左を向いて佇んでいた個体が、その場で身震いしました。
顔を巣口Lに突っ込んで匂いを嗅いでから、パートナーの後を追って右に立ち去りました。 


つづく→

2026/03/26

厳冬期にカキノキ大木に登って熟果を食べる雪国のホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2025年1月上旬〜中旬

シーン0:1/3・午後14:23・くもり(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。 
郊外で広大な畑がスギ防風林に囲まれています。
その林縁(畑の端)に巨大なカキノキの古木が聳え立っています。 
落葉後も熟した果実が枝先にまだたくさん残っています。 
木の下の雪面には落果が散乱しています。 
こうした熟柿を食べにやってくる野生動物を見張るために、自動撮影カメラ(旧機種)を設置しました。 

ホンドテンMartes melampus melampus)の登場シーンをまとめます。 


シーン1:1/7・午後12:33・くもり(@0:03〜) 


シーン2:1/9・午後21:35・降雪(@0:06〜) 
雪が激しく降っています。 


シーン3:1/10・午前1:00・降雪(@0:10〜) 
猛吹雪の深夜に、冬毛のテンが左下隅からカキノキに駆け寄ると、新雪にテンの足跡が残りました。 
そのままテンは、幹の裏側を一気によじ登りました。 
こんな悪天候でも、トレイルカメラのセンサーがしっかり反応したことに感心しました。 

テンはカキノキの冠雪した横枝を右の先端部へ移動しました。 
しばらくして奥の枝だけが突然不自然に揺れたのは、テンが細い枝から枝へ飛び移ったのでしょう。 
暗闇でそんなアクロバティックな芸当ができるとは驚異的です。
監視カメラが照射する赤外線が奥まで届かず、肝心のテンが熟柿を食べる行動は撮れていませんでした。 
テンがカメラの方を振り返ると、眼のタペータムが赤外線を強く反射して、白く光って動いています。 


シーン4:1/10・午前4:20・降雪(@1:17〜) 
未明には吹雪が更に激しくなっていました。 


シーン5:1/10・午前9:22・くもり(@1:28〜) 
朝になると、吹雪はすっかり収まっていました。 
新雪に覆われた雪面に、ホンドテンの足跡はもう残っていません。
雪面があちこち窪んでいるのは、樹上から落雪したせいです。 
カキノキの横枝にもしっかり冠雪していました。
一晩中、強風が吹き荒れた後でも、樹上にはまだ熟柿が少し残っています。 
落柿は積もった雪の下に埋もれてしまいました。 


シーン6:1/10・午後14:10・くもり(@1:32〜) 
雪が降っていなくても、強風が吹くと、隣のスギ樹上からどんどん落雪します。 


シーン7:1/10・午後17:18・降雪(@1:32〜)日の入り時刻は午後16:42。 
日が暮れると、また吹雪になりました。 


シーン8:1/10・午後21:30・降雪(@1:42〜) 
雪が降る晩に、テンがいつの間にか柿の木に登っていました。 
太い横枝に積もった深い新雪をかき分けながら右に進みます。 
樹上のラッセル行動なんて、初めて見ました! 
足元が雪で滑って木から落ちる恐怖など微塵も感じられません。
枝先に達して熟柿を採食したようですが、残念ながら画角の外で様子が分かりません。 
テンが動くと、その体重で細い枝が上下にしなります。
枝先でテンが振り返ってカメラ目線になると、目が白く光ります。 
どうやら画面の右上隅まで木登りしたようです。 


シーン9:1/11・午前8:43・くもり(@2:02〜) 
翌朝には雪が降り止んでいました。 
雪面に野生動物の足跡はありません。 


シーン10:1/12・午前1:21(@2:05〜) 
日付が変わった深夜、ホンドテンが再びカキノキ樹上に登っていました。 
いつもの太い横枝を右に行きかけた途中で立ち止まり、痒い体を掻いているようです。 
横枝を右に走って行きましたが、枝先で熟果を採食したかどうか不明です。 
もう枝先に柿の実が残っていなかったのでしょうか。 
せっかく左に戻ってきたのに、わずか40秒間で録画が終わってしまいました。 
どうやら低温でアルカリ電池が消耗していたようです。 (厳冬期は高価でもリチウム一次電池を使うべきだと翌年に知りました。)
トレイルカメラが旧機種のため、残念ながら動画撮影時の気温データは取得されていません。 


シーン11:1/13・午前0:51(@2:48〜) 
翌日の深夜には、どうやら夜霧が発生したようです。 
監視カメラがなぜ起動したのか不明です。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
いかにも雪国でたくましく暮らす野生のホンドテンらしい映像が撮れて感動しました。
できれば新機種のトレイルカメラで録画したかったのですが、まさかこんな凄い映像が撮れるとは予想してませんでした。
翌年の宿題です。

木登りが得意なホンドテンは、カキノキ樹上での採食に専念し、雪原に散らばっている落果を拾い食いすることは一度もありませんでした。
ここにニッチの棲み分けがありそうです。
テンは夜行性ですし、雪に埋もれた落柿を暗闇で見つけにくい、という理由もありそうです。


つづく→ 


【アフィリエイト】 

クリの木から飛び降りるニホンザル幼獣を地上で受け止める母親|クリの落果を拾い食いするニホンザルの群れ

 

2024年12月上旬・午後12:15頃・晴れ 

郊外の収穫が終わった畑の端にクリ(栗)の大木があります。 
ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の小さな群れが、木陰に座ってのんびり採食していました。
 「大きな栗の木の下で♬」散乱している落果を拾い食いしているようです。 


採食シーンをしっかり撮影したくて、私が物陰から近づこうとした途端に、気づいた猿たちは警戒して逃げ始めました。 

クリの太い幹を子猿が頭を下にして真っ逆さまに下っています。 
黒い首輪を装着した母親♀が迎えに行き、後脚で立ち上がって両手を広げると、樹上から飛び降りるやんちゃな子猿を無事に受け止めました。 
体重の軽い子猿の時期は大丈夫かもしれませんが、高所から無鉄砲に飛び降りると、着地の衝撃で『坊っちゃん』のように腰を抜かしたり足を捻挫したり骨折したりするかもしれません。
地上にはクリのイガが大量に散乱していますから、母親が受け止め損ねたら、子猿にトゲトゲのイガが刺さって痛い目に遭うかもしれません。 
子猿は母親の胸にしがみついたまま(腹側しがみつき)、母親が四足歩行で運んで右へ逃げて行きます。 
クリの木から飛び降りる我が子を母親が受け止めた瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:07〜0:22) 
ヒトの母親とは違って、ニホンザルは「危ないでしょ、高いところから飛び降りないの!」と幼獣を叱りつけることはしませんでした。
成獣になると、無闇に飛び降りることはしないで、慎重に木から地上に降りるようになります。
わんぱくな幼少期に痛い目に遭って(足を負傷して)、自分で学習するのでしょうか。

クリ樹上には逃げ遅れた別の幼獣がまだ残っていました。 
その母親が口にクリの実(堅果)を咥えたまま右から走ってきて素早く木に登ると、逃げ遅れた子猿を腰に乗せて地上に降り(背乗り)、仲間を追って右のスギ防風林へ引き返します。 

つづく→

2026/03/25

雪の下に埋もれた巣口を除雪しかけて諦めるホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年1月上旬

シーン1:1/8・午前2:03・気温0℃(@0:00〜) 
雪が降る深夜に、落葉した二次林にあるホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の越冬用営巣地に単独タヌキが右からやって来ました。 
一歩ずつ足が深い新雪にズボズボ潜っています。 

巣口Rに鼻面を突っ込んで中の匂いを嗅いでから、左へ向かいました。 


シーン2:1/8・午前2:03・気温-1℃(@0:54〜) 
別アングルの監視カメラに続きが写っていました。 
巣口Lも雪ですっかり埋もれていて、雪面が窪んでいるだけです。 
タヌキは、その凹んだ雪面に鼻面を突っ込んで、匂いを嗅いでいます。 
右前足を使って、巣口Lの新雪を掻き出し始めました。 
雪かき作業の後は、掘った雪穴の中に顔を埋めて、匂いを嗅ぎました。


シーン3:1/8・午前2:05(@1:54〜) 
結局、タヌキは巣口Lの雪かきを少しやっただけで巣穴Lには入らず、右へ立ち去りました。 
と思いきや、また戻ってきて、雪かきを再開。 
ドカ雪が積もって周囲の地形・風景が変わったため、巣口Lの位置がこの場所で良いのか自信がないのかもしれません。 
その雪かきも中途半端に終わり、タヌキは諦めて右へ立ち去りました。 


【考察】 
ここに来るタヌキたちの個体識別ができていませんが、今回登場した個体はなんとなく、ここで越冬するペアではなく余所者ではないかという気がします。 
擬人化すると、ここで越冬しているタヌキの安否確認をしに来たように、どうしても見えてしまいます。 


つづく→

2026/03/24

雪が積もったアナグマの旧営巣地をうろつき、排尿マーキングするホンドギツネ♀♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年1月上旬〜中旬 

シーン0:12/25・午後14:11・くもり・気温17℃(@0:00〜) 
シーン0:12/25・午後14:48・晴れ・気温15℃(@0:03〜) 
平地の落葉した二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)を2台の自動撮影カメラで見張っています。 
根雪がどっさり積もりました。 
どうやら空き巣のようで、今季アナグマはここで越冬してくれませんでした。 
その代わりにホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が越冬しているようです。 

新年になって登場したホンドギツネVulpes vulpes japonica)のシーンをまとめました。 


シーン1:1/1・午前3:32・降雪・気温-2℃(@0:07〜) 
雪が降る深夜未明に、冬毛のホンドギツネがキツネが登場しました。 
キツネが歩くと、新雪に足が潜っています。 
大雪に埋もれた巣口Lに近づき、窪みに鼻面を何度も突っ込んで匂いを嗅いでいました。 
1分間の録画が終わり、その後の展開は不明です。


シーン2:1/3・午前10:48・晴れ・気温4℃(@0:21〜) 
2日後の日中に右からキツネがやって来ました。 
明るい自然光下で、冬毛の健常個体をしっかり録画することができました。 
雪面は固く凍結していて、足跡がまったく残りません。 

キツネは雪面に開口した巣口Rに近づき、匂いを嗅ぎました。 
2つの巣口R、Lの中間地点で立ち止まり、腰を屈めてマルバゴマキの落葉灌木に排尿マーキングしたようです。 
後脚を上げずに小便したので、この個体は♀と判明。 
巣口Lにも寄り道したものの、窪みを一瞥しただけで通り過ぎました。 
ホンドギツネ♀による排尿マーキング(匂い付け)を1.5倍に拡大した上でリプレイ(@0:56〜)。 
さすがに小便の雫は動画に写っていませんでした。 


シーン3:1/3・午前10:48・晴れ・気温11℃(@1:13〜) 
別アングルの監視カメラでも続きが撮れていました。 
巣口Lを通り過ぎたキツネ♀は、画面の右端まで来て、雪面に大き目の足跡を見つけると、怯えたように左へ方向転換しました。 
奥の落葉二次林内へ、凍った雪面をジグザグに進んでいます。 


シーン4:1/6・午後20:30・雨天・気温0℃(@1:59〜) 
起動理由が不明ですが、晩に冷たい雨が降っています。 
※ ここだけ雨音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


シーン5:1/11・午後12:44・晴れ・気温8℃(@2:03〜) 
ドカ雪が積もった後で、巣口Lは完全に深い雪の下に埋もれました。 


シーン6:1/12・午後17:18・気温-2℃(@2:07〜) 
大雪が積もり、巣口Rは深い雪の下にすっかり埋もれてしまいました。 
その結果、巣口Rがあった地点もほぼ平坦になっています。 


シーン7:1/12・午後21:29・気温-5℃(@2:10〜) 
ドカ雪に埋もれた獣道を左から右へキツネがやって来ました。 
歩くたびに足が雪にズボズボ潜っていますが、ラッセルするほどではありません。 

通りすがりに、オニグルミ立木の根元に排尿マーキング。 
このとき右後足を上げたので、♂と判明。 
キツネが小便で匂い付けしたシーンを、1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:23〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
ホンドギツネの外見による個体識別はあまりできていませんが、排尿時の姿勢から少なくとも♀と♂がそれぞれ来ていることが分かりました。 


つづく→

2026/03/23

厳冬期の雨夜に落葉二次林で越冬用の巣穴をうろつく雪国のホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年1月上旬 

平地の落葉した二次林で、元々はニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)だった巣穴を自動撮影カメラで見張っています。 
今季はホンドタヌキNyctereutes viverrinus)がここで越冬しているようです。 


シーン1:1/6・午後20:17・雨天・気温-1℃(@0:00〜) 
冷たい雨が降る晩に、タヌキが単独で右から戻って来ました。 
丸一日以上、外出していたことになります。 
雪面に開口していた巣口Rの匂いを嗅いでから、右に向き直りました。 
周囲を見回しているのは、パートナーの帰りを待っているのかな? 
監視カメラの存在に気づいていて、入巣Rの瞬間を撮られたくないのかもしれません。 


シーン2:1/6・午後20:32・雨天(@0:19〜) 
15分後、右からまたタヌキが登場しました。 
同一個体が戻ってきたのか、それとも別の後続個体が帰巣したのかもしれません。 
巣口Rの匂いを嗅いでからクゥーン♪と小声で甲高く鳴きました♪。 

周囲の雪面を嗅ぎ回り、右手前下に歩き出しました。 
雪面はグズグズのいわゆる腐れ雪で、一歩ずつ足が潜って歩きにくそうです。 
セットの右端で佇んで、右を見つめているのは、パートナーの帰りを待っているのかな? 
再び巣口Rに戻りかけたところで、1分間の録画終了。 


シーン3:1/6・午後20:34・雨天(@1:07〜) 
1分後に、右からタヌキaが戻って来ました。 
巣口Rの匂いを嗅いだだけで、左に立ち去りました。 
すると、別個体bが巣内から巣穴Rの中から外に顔を出して、周囲を見回しました。 
さっきの個体aは、巣穴Rに入れてもらえず追い払われたのでしょうか。
雨天でも一緒に外出しようとパートナーを誘ったのに、断られた可能性もありそうです。 


シーン4:1/7・午後22:34・雨天・気温0℃(@1:48〜) 
翌日の晩遅くも雨が降っていました。 
巣口Rから外に上半身だけ出したタヌキが、右を気にして見ています。 
身震いしてから外に出てきたタヌキが左へ向かいます。 
雨で溶けた雪面は腐れ雪で、一歩ずつ足がズボズボ潜ります。 
みぞれなのかもしれませんが、雨音が聞こえるので、雨だと記録しました。 


シーン5:1/7・午後22:34・雨天・気温-1℃(@2:19〜) 
別アングルの監視カメラでも撮れていました。 
雪に埋もれた巣口Lの窪みを通りすがりに一瞥しただけで、タヌキは右へ立ち去りました。 


シーン6:1/7・午後22:50・雨天・気温-1℃(@2:33〜) 
15分後にタヌキが右から戻ってきました。 
巣口Rの匂いを嗅いで周囲を右往左往してから、右へ引き返しました。 
4日前にキツネが排尿マーキングしたマルバゴマキ灌木(映像公開予定)の匂いを嗅いでも、特に反応はありませんでした。 
雨も降っているし、さすがにもうキツネの残り香はないはずです。 

入巣Rしたくても、監視カメラの存在に気づいていて、入巣Rの瞬間を見られたくないのでしょうか? 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声や雨音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
相変わらず登場するタヌキの個体識別ができていないので、解釈があやふやです。 
シーン3は、巣穴に篭城する主に入巣Rを拒まれて退散したようにも見えますし、一緒に外出しようとパートナーを誘ったのに断られた可能性もありそうです。 


2026/03/22

雪山のスギ林で厳冬期の夜に活動するニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2025年1月上旬〜2月下旬 

シーン0:12/19・午後13:55・降雪・気温9℃(@0:00〜) 
里山でニホンカモシカがねぐらとして使っているのではないか?と思い込んだ場所があり、どうしても確かめないと気が済まなかったので、自動センサーカメラで見張っています。 
雪が積もったスギ植林地の端で、画面の右上奥にはカラマツの植林地が広がっています。 
画面の手前から奥に向かって斜面が登っています。 


ニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:1/8・午後21:26・降雪・気温-3℃(@0:03〜) 
年が明けて雪の降る晩に、冬毛のノウサギが左の斜面を奥に登って行く姿が写っていました。 


シーン2:1/15・午前2:41・降雪・気温-1℃(@0:30〜) 
ちょうど1週間後の深夜未明に、ノウサギが雪山のスギ林を左から右へトラバースするようにゆっくり通り抜けました。 


シーン3:1/16・午後17:45・気温-4℃(@0:38〜)日の入り時刻は午後16:48。 
日がとっぷり暮れた晩に、スギ木立の間を右から左へノウサギが走り去りました。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 

手前の雪面が凸凹に荒れているのは、おそらく樹上から落雪した直後なのでしょう。 
雪面に足跡は残っていません。 


シーン4:1/27・午前2:27・気温-3℃(@0:47〜) 
手前の斜面を右から左へトラバースするように、冬毛の真っ白なノウサギが駆け抜けました。 
雪面は凍結していて、ノウサギの足がまったく潜りません。 

ノウサギは左奥の斜面で立ち止まると、落葉灌木の枝先の匂いを嗅ぎました。 
この後に枝先を食べたかどうか、映像ではよく分かりませんでした。 
その後は座り込んだまま休んでいます。 
長い耳だけ動かして左右を警戒しています。 
やがて俯いて、毛繕いを始めたようです。 


シーン5:1/27・午前2:32(@1:33〜)
 3分後に、ノウサギはようやく立ち上がると、雪山の斜面を奥へ登り始めました。 
すぐに立ち止まると、落葉灌木(または蔓?)の樹皮をかじっているようです。(匂いを嗅いだだけ?) 
最後は左に立ち去りました。 


シーン6:2/27・午後17:55・気温0℃(@2:17〜)日の入り時刻は午後17:33。 
ちょうど1ヶ月ぶりに、監視カメラが起動しました。 
今季は記録的な大雪が積もり、1ヶ月で雪面がかなり上昇していました。 
その結果、奥のスギ並木がまったく写らなくなりました。 

日没後の晩に、ガリガリに凍った雪面を手前から奥に2羽のノウサギが続けて駆け抜けました。 
縄張り争いなのか、繁殖期の求愛行動や♂同士の♀をめぐる争いなのかな? 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。
私には性別が見分けられないので、行動の解釈ができません。

この後は、スギの幹に固定してたトレイルカメラが雪にほとんど埋もれそうになり、野生動物は何も写らなくなりました。 


シーン7:3/13・午前0:27・気温3℃(@2:39〜) 
3月も中旬になると里山の雪がだいぶ溶けて雪面が下がり、奥のスギ林が見えるようになりました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
スギの植林地なんてノウサギにはほとんど価値がない場所で、来る理由がないと思っていたのですが、結構トレイルカメラに写っていました。
厳冬期の食事シーンがしっかり撮れなかったのが残念です。

この地点でキツネがうろついていたのは、獲物のノウサギを探し歩いていたのかもしれません。

関連記事(同所同時期の撮影)▶ 雪山のスギ林をうろついて獲物を探すホンドギツネ【トレイルカメラ:暗視映像】 


つづく→

2026/03/21

アナグマの空き巣で越冬する雪国のホンドタヌキのペアが巣穴に出入り【トレイルカメラ:暗視映像】深雪ラッセル

 



2025年1月上旬

平地の落葉した二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)を自動センサーカメラで見張っています。 
どうやら空き巣のようで、今季アナグマはここで越冬してくれないような気がしています。 

新年になってホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が登場したシーンをまとめました。 


シーン1:1/2・午後17:58・気温0℃(@0:00〜)日の入り時刻は午後16:34 
日がとっぷり暮れて真っ暗な晩に、大雪に埋もれた巣口Rからタヌキが顔を出していました。 
入巣Rシーンが撮れていませんが、タヌキがいつの間にかここで越冬していたようです。 

辺りを見回し、ようやく外に這い出て来ました。 
昼間に少し溶けた雪にタヌキの足がズボズボと潜り、歩きにくそうです。 
タヌキはそのまま独りで右へ立ち去りました。 
空腹になって採食に出かけたのでしょう。


シーン2:1/4・午前2:53・気温-4℃(@0:31〜) 
2日後の深夜未明に、右からタヌキが単独で登場。 
低温でサラサラな深雪をラッセルしつつセットを横切り、そのまま躊躇なく右の巣穴Rに潜り込みました。 

タヌキはそのまま巣内に留まり、外に再び出て来ることはありませんでした。 
(したがって、巣穴Rの内見ではありません。) 
今季はタヌキがここで越冬している確証が得られました。 
次に気になるのは、計何頭のタヌキが巣穴Rを利用しているのか?という問題です。 


シーン3:1/5・午前0:33・降雪・気温-4℃(@0:47〜) 
翌日の深夜、小雪がちらついています。 
新雪が積もった後で、セットの雪面に足跡はありません。 

巣口Rから顔を出したタヌキの頭が雪にまみれています。 
巣口に積もった雪をかき分けて外に出てきた証です。 
出巣R直後で間違いありません。
辺りを見回して警戒しています。 
深雪をラッセルしながら、ゆっくり右へ向かいました。 


シーン3:1/5・午前0:35・降雪(@0:47〜) 
1分後に、もう1頭のタヌキが続けて巣穴Rの外に出て来ました。 
どうやら♀♂ペアで仲良く越冬していたようです。 
先行個体の足跡(ラッセル跡)を忠実に辿って、右へ立ち去りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


2026/03/20

雪国で年末にカキノキ樹上の果実を食べ尽くしたニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 



2024年12月下旬 

シーン0:12/21・午後13:18・くもり・気温20℃(@0:00〜) 
細長い樹形に育ったカキノキ全体を画角に収めるために、トレイルカメラを90°傾けて設置してみました。 
いわゆる縦型動画です。 
タブレットやスマホで試聴している方は、ご自分で画面を回転してご覧ください。 
PCで視聴していてメンタルローテーションに苦労する人は、ブラウザの拡張機能を導入すれば、画面を回転した状態で再生可能です。 

カキノキの樹冠部には熟した果実(熟果)がまだ実っていて、木の下の雪面には落果が大量に散乱しています。 
ニホンザルMacaca fuscata fuscata) の登場シーンをまとめました。


シーン1:12/24・午後16:46・吹雪・気温-1℃(@0:03〜) 
激しい吹雪が降っていて、カキノキや左隣りのアンズの木にも冠雪しています。 


シーン2:12/26・午前9:02・晴れ・気温1℃(@0:12〜) 
せっかく縦向きで設置したのに、いつの間にかカメラの画角が少し斜めになってしまいました。
ニホンザルが悪戯したのか、ワイヤーロックのせいかもしれません。 

吹雪が止んで穏やかに晴れた朝、4頭のニホンザルがカキノキ樹上で熟柿を採食していました。 
新雪の雪面に手前からカキノキに向かって新しい足跡が真っ直ぐ残っています。 
樹上の猿は、食べかけや果皮をどんどん下に捨てました。 

カキノキの右下奥の雪原に子猿が座っていました。 
落柿を拾い食いしているのかと思いきや、手に持っていた白い雪玉?を下に置きました。 
写真集『スノーモンキー』の表紙を飾った写真を連想しました。 
その子猿は、左奥に向かって雪原を歩き始めました。 
道中で何やら採食しているようですが、遠くてメニューの詳細は不明です。 


シーン3:12/26・午前9:10・晴れ・気温4℃(@2:12〜) 
猿たちは全員、カキノキから下に降りていました。 
カキノキの奥のスギ林縁には少なくとも4頭以上の母子の群れがいました。 
子猿2頭が母親♀の近くで落葉灌木に登って独り遊びしています。 
カメラに背を向けて雪原に座っていた母親♀が立ち上がると、子猿が登っていた細い落葉灌木に自分も強引に登りました。(@3:55〜) 
その細い落葉低木は成獣の体重が加わってしなりながらも、折れませんでした。 
雪面に尻を直接付けて座るのが冷たくなったのかもしれません。
ニホンザルは自前の座布団(尻ダコ)があるので、冷たい雪面に座り続けても平気なのかと思っていました。 
しかし座る場所を変えたということは、雪国のニホンザルでも雪面に付けた尻が冷たくなり、樹上に座るようにしたのでしょう。 

その間に、別個体の成獣♀が手前から奥へ、雪に覆われた獣道をゆっくり歩いて来ました。
顔が真っ赤なので、発情した成獣です。
カキノキの真下で雪面に落ちていた柿の実を次々と拾って採食しました。 
しばらくすると、その成獣がカキノキで木登りを開始。 
熟柿が残っている樹冠部を目指して一気に幹をよじ登りました。 
横枝を手繰り寄せて、枝先に残った熟柿を採食しています。 
果皮は食べながら下に捨てます。 


シーン3:12/26・午前9:16・晴れ・気温7℃(@4:13〜)
カキノキ樹上で採食していた個体aは、更に上の梢まで移動していました。(赤丸○) 
別個体bの成獣が、雪面に残る足跡を辿って、左下手前へ歩き去りました。 
やがて、猿aがカキノキの木から下り始めました。 
逆さまになって幹をするすると身軽に下り、最後は細い横枝を経由してから雪面に降りました。 
無鉄砲な子猿と違って体重の重い成獣は、地上へ一気に跳び下りて足を怪我しないように注意している印象です。 
奥に向かって少し歩き、カキノキの根元で落柿を拾い食い。 
しかし落柿も選り好みしています。 
拾ってすぐ背後に捨てたのは、果皮だけだったのでしょう。 
(渋くて不味い柿は、見ただけで分かるのかな?) 
落柿を片手に持ったまま、なぜか後足で立ち上がってカメラ目線になると、立ったまま中腰の姿勢で落柿を食べました。 

やがて四足歩行で雪原を奥へ歩き去ります。 
林縁の落葉灌木を経由して、右のスギ防風林へ向かいました。 
そこで遊んでいた子猿たちはもう居なくなっていました。 
 「そして誰も居なくなった」かと思いきや、右奥のスギ林縁から1頭の猿が雪原を手前に戻って来ます。 


シーン4:12/26・午前10:18・くもり・気温6℃(@4:13〜)
1時間後、いつのまにかカキノキに登っていた成獣(発情して顔が真っ赤)が、下部の横枝にぶら下がってから雪面に跳び下りました。 
枝が激しく揺れたはずみで、樹上に残っていた熟柿が雪面に落ちました。 
猿は獣道を通って手前へ歩いて来ます。 


シーン5:12/31・午前9:24・晴れ・気温12℃(@9:24〜)
5日後の大晦日にたまたま撮れた現場の様子です。 
落柿は積もった雪の下にすっかり埋もれました。 
カキノキ樹上に熟果はもう1個も残っていません。 
熟柿を食べ尽くすと、この餌場にニホンザルもカラスも来なくなりました。 


つづく→ 


【考察】 
珍しく、カラスの群れは来ていません。 

「猿が柿の実を食べ尽くした」とタイトルに書きましたが、この地域の柿の実を全て食べ尽くしたという意味ではありません。
この特定のカキノキをトレイルカメラで監視するプロジェクトが終了した、という意味です。
様々な生きものが入れ代わり立ち代わりやって来て、餌資源を巡る種間競争が面白かったです。
これに味をしめて(二匹目のどじょうを狙って)、まだ樹上に果実が残っている別のカキノキ大木にトレイルカメラを設置し直すことにしました。


 

↑【おまけの動画】 
見やすいように、画面の向きを修正してみたのですが、オリジナルの動画よりも画質が落ちてしまった(情報量が減った)ので、ブログ限定で公開しておきます。 
このようなおしゃれ?な画角の映像を、ダッチアングル(斜め) と呼ぶのだそうです。

2026/03/19

巣口の横の雪原に座って周囲の警戒を続けるホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年1月上旬〜中旬 

シーン1:1/8・午前6:35・気温-1℃(@0:00〜)日の出時刻は午前6:52 

雪に覆われた休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の家族が越冬する営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 
積雪期は日が昇る前でも、雪面からの雪明りで充分に明るくなります。 
巣口L、Mの付近だけ雪面が黒い土で汚れています。 

左から単独で戻って来たタヌキが巣口Lの手前で立ち止まり、匂いを嗅いでから雪面に座り込みました。 
雪面は凍っているので、タヌキが歩いても足跡は残りません。 
周囲を見回して警戒しているようです。 


シーン2:1/8・午前6:40・気温0℃(@0:27〜)
いつの間にかタヌキは居なくなっていました。 
(巣穴Lに入った後なのかと思いきや、後に右から戻って来ます。)


シーン3:1/8・午前7:35・降雪・気温-1℃(@0:30〜)
小雪がちらつく朝の雪原を右から歩いて来た単独タヌキが、巣口L・Mの中間地点で立ち止まり、左を向いて警戒しています。 
やがて、その場に座り込みました。 
周囲をキョロキョロ見回して、警戒を続けています。 
左が特に気になっている様子。 


シーン4:1/8・午前8:39・降雪・気温0℃(@0:56〜) 
タヌキは営巣地の雪原で少し手前に移動して、左を向いたまま立ち上がっていました。 
まさか、1時間以上も雪原に座り続けていたのでしょうか? 
再びその場に腰を下ろして座りました。 

なぜ、巣穴の中に入って休まないのでしょうか? 
なんとなく、パートナーの帰りを心配して待ってような気がします。


 シーン5:1/19・午後17:20・気温-2℃(@1:16〜)日の入り時刻は午後16:51 
翌日は、日が沈んですっかり暗くなった晩にタヌキの♀♂ペアが写っていました。 
まず先行個体aが右下手前へ立ち去りました。 
その間に、巣穴Mから外に出てきたばかりの個体bが、巣口で背中を伸ばすストレッチ運動をしています。 
そのまま巣口Mに座り込んで、周囲を警戒しています。 
パートナーaを見送ると、自分は外出しないで留守番するつもりなのでしょうか? 
それとも、少し間隔を開けてから自分もパートナーについて行くのかな?
(その後のシーンが撮れていませんでした。)


2026/03/18

雪山のスギ林をうろついて獲物を探すホンドギツネ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年12月下旬〜2025年1月上旬

シーン0:12/19・午後13:55・降雪・気温9℃(@0:00〜) 
里山でニホンカモシカがねぐらとして使っているのではないか?と思い込んだ場所があり、どうしても確かめないと気が済まなかったので、自動撮影カメラで見張っています。 
雪が積もったスギ植林地の端で、画面の右上奥にはカラマツの植林地が広がっています。 


私の予想は外れたのですが、ホンドギツネVulpes vulpes japonica)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:12/25・午後12:25・くもり・気温1℃(@0:03〜) 
年末の昼過ぎにキツネが手前から雪山の斜面を登って来ました。 
フサフサの尻尾をピンと上げたまま歩きます。 
素人目には股間に睾丸が見えないので、♀なのかな? 
雪面は凍っていて、キツネが歩いても足が潜らず、足跡も残りません。 

灌木の根元で匂いを嗅ぎ回り、野ネズミなどの獲物を探しているようです。 


シーン2:1/2・午後21:20・気温-1℃(@1:25〜) 
年が明けた晩に、キツネが右下へトラバースするように軽快に通り過ぎました。 
今回も雪面は凍っているようで、キツネの足が潜らず足跡も付きません。 
右下に一旦姿を消した後で、なぜかスギ樹上を見上げながら慎重に歩いて戻って来ました。 
最後は手前に立ち去りました。 
監視カメラに気づいている素振りはありません。 


シーン3:1/16・午後17:45・気温-4℃(@1:36〜) 
雪国のスギ林は常緑の枝葉に冠雪するために、林床の積雪量は少ないのが普通です。
しかし、今季は記録的な大雪が積もりました。 
新雪なのに、手前の雪面が爆撃を受けたように多数の小さなクレーターが形成されているのは、スギ樹上から落雪したせいです。 

この2週間、野生動物はまったく通らなかったようで、トレイルカメラのセンサーは反応しませんでしたし、雪面に足跡はまったくありません。


つづく→

2026/03/17

年末年始の大雪で巣口が埋もれて迷子になったホンドタヌキのペア【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年12月下旬〜2025年1月上旬〜1月中旬 

シーン0:12/21・午後13:54・晴れ・気温17℃(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
根雪が積もった休耕地で越冬するホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)家族の巣穴を自動撮影カメラで見張っています。 
雪原をうろつくタヌキの様子をまとめました。


シーン1:12/21・午後23:46・気温0℃(@0:03〜) 
冬至の日が終わりかける深夜、夜霧が発生したのか画面全体が少しぼやけています。 
外出していたタヌキのペアが帰巣しました。 
左の雪原から来た先行個体が左の巣穴Lに入りました。 
雪面は凍結していて、タヌキが歩いた足跡がほとんど残りません。
後続個体も左下から登場して、同じく左の巣穴Lに潜り込みました。 


シーン2:12/30・午前8:46・晴れ・気温5℃(@0:42〜) 
樹上からの落雪で監視カメラが誤作動したようです。 
2日前の12/28に雪原を通過したクマの巨大な足跡が新雪に埋もれかけながらもまだ残っています。 

関連記事(同所で2日前の撮影)▶ 冬眠の遅れたツキノワグマが年末の晩に雪原をラッセルして横断【トレイルカメラ:暗視映像】 

他に新しい足跡はありません。 


シーン3:1/2・午後22:44・降雪・気温0℃(@0:47〜) 
新年2日目の小雪がちらつく晩遅くに、左から来た単独タヌキが営巣地を横切りました。 
雪面は凍っていて足跡が残りません。 
巣口は全て雪に埋もれているので、タヌキは迷子になっているようです。 
右往左往してから巣口Rのあった地点へ向かいました。 
また戻ってきて、巣口Lに近づいたところで、1分間の録画が終わりました。 
(無事に入巣Lできた訳ではなさそうです。)


シーン4:1/3・午前2:28・降雪・気温-1℃(@1:47〜) 
日付が変わった深夜に、タヌキがまた写りました。 
軽い吹雪になっています。 

雪原を左から歩いて来た単独個体が右へ向かいます。 
雪に埋もれた巣口Rの辺りの雪原の匂いを嗅ぎ回っています。 
奥の雪原を左に回り込んでから、雪に埋もれた巣口L、Mを順に通過しました。 
再び巣口Rへ向かったところで、録画終了。 

これは赤外線を照射した暗視映像で、実際は真っ暗であることを思い出してください。 
匂いや周囲の景色(シルエット)の記憶を頼りに、「雪で埋もれた巣穴が確かここにあったはずだ」と探しているのでしょう。


シーン5:1/3・午前2:31・降雪(@2:48〜) 
1分20秒後、右手前から来たらしいタヌキaが左を向いて佇んでいました。 
雪原に座り込んで、左を見つめています。 
少し手前に歩いてから、再び座り込みました。 
凍結した雪面をタヌキが歩いても、足跡は残りません。 
急に奥へ向かって駆け出してから、途中で立ち止まりました。 

単独行動ではなかったようで、別個体bが左の暗闇から入れ替わるように登場しました。 
タヌキbは、雪で埋もれた3つの巣口L、M、Rの匂いを順に嗅ぎながら、通り過ぎました。 

その間に、先行個体aは奥の農道(雪原?)を右へ向かいます。 
先行個体aが手前(巣口R)に向かって駆けて来たところで、録画終了。 


シーン6:1/7・午前22:17・降雪・気温0℃(@3:48〜) 
4日後の小雪がちらつく晩。 
雪面に新しい足跡が増えているのは、この日の朝にタヌキの♀♂ペアが穴掘り雪かきなどの活動をしたからです。(映像公開予定) 

手前から来たのか、あるいは出巣L直後のタヌキが、雪面の匂いを嗅ぎながらゆっくり右へ歩いて行きます。 


シーン7:1/10・午前5:57・降雪・気温-5℃(@4:14〜) 
3日後の夜明け前です。 
営巣地には大雪が積もっていました。 
右端手前に生えていたオニグルミの灌木が冠雪の重みで途中から折れていました。 

タヌキが巣口Rを経由して奥の雪原を左右に横切ったラッセル跡が新雪に残っている他には、足跡はありません。 


シーン8:1/15・午後21:13・降雪・気温-4℃(@4:20〜) 
5日後の晩は吹雪でした。 
巣穴Mから外に出てきたばかりと思われるタヌキが、右下手前へ歩いて来ます。 
吹雪の晩でも採食や溜め糞場WBCに出かけたのかもしれません。 
付いたばかりの足跡を見ると、ラッセルというほど深雪ではありませんでした。 
凍結した雪面の上に新雪が少し積もった状態です。 


シーン9:1/15・午後21:53・降雪・気温-3℃(@4:28〜) 
40分後に、おそらく同一個体のタヌキが自分の足跡を忠実に辿って、外出から戻って来ました。 
巣口Lを点検してから、巣穴Mに入りました。 


シーン10:1/19・午後17:20・気温-2℃(@5:01〜)日の入り時刻は午後16:51 
4日後の日没後、すっかり暗くなった晩に、タヌキのペアが巣穴Mから外に出てきたようです。 
先行個体が右下手前へ向かいました。

その間に、後続個体は巣口Mで背中を伸ばすストレッチ運動をしてから、パートナー(先行個体)を見送ります。 
このまま外出しないで留守番するつもりなのかな? 


【考察】
ホンドタヌキは冬眠しません。
雪国の厳冬期でも活動を続けます。

大雪が積もって営巣地の巣口が完全に埋もれてしまうと、数日留守にしていたホンドタヌキが戻ってきてもなかなか巣口を探し当てられずに迷子になっていました。
タヌキは縄張り内に複数の巣穴を用意してあるはずですから、仕方なく他所の巣穴に向かったはずです。

これから恋の季節が始まります。
ホンドタヌキの求愛・交尾時期は主に1月から3月です[1][2]。具体的には、発情期は1月から3月で、2月頃に交尾が行われます[2]。(Perplexity AIの回答)




2026/03/16

タヌキの営巣地がある雪原を早朝にうろつく冬毛のホンドテン【トレイルカメラ】

 



2024年12月下旬・午前6:35・気温-1℃・日の出時刻は午前6:51 

根雪が積もった休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の家族が越冬している営巣地を自動センサーカメラで見張っていると、大晦日の夜明け前に冬毛のホンドテンMartes melampus melampus)がやって来ました。 
テンは手前の雪原(落葉した二次林の林縁)をうろつき、雪面の匂いを嗅ぎ回っています。 
しかし、タヌキの巣穴には近寄らずに立ち去りました。 


※ 動画の後半は編集時に自動色調補正を施してリプレイ。(@0:23〜) 
朝霧が発生しているようで、画面が全体的にぼやけていましたが、色調補正したら美しい冬毛をまとったテンの姿が見えるようになりました。 


つづく→

2026/03/15

初冬のスギ山林で深雪をラッセルしながら、あちこちの木に眼下腺マーキングして回るニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年12月下旬 

シーン0:12/19・午後13:55・降雪・気温9℃(@0:00〜) 
以前、山中でニホンカモシカCapricornis crispus)の寝床を一度だけ見つけたことがあります。 

関連記事(1年前の撮影)▶  

おそらく私が監視カメラを設置したせいで、カモシカはこの塒sr1を二度と使わなくなってしまいました。 
塒入りのシーンを再度撮影したくて、その後も寝床を探し続けています。 

里山のスギ植林地の端で、前から気になっていた場所があります。 
並んで立つ杉の幼木が1本倒れかけて、隣の木にもたれかかっています。 
斜めになったスギ倒木も枯死した訳ではなく、枝葉は青々としたままです。 
夏の時期はそこに下草の蔓植物も繁茂して、ちょっとしたマント群落になっていました。 
冬になって蔓植物は枯れましたが、三方を囲まれてシェルターらしき空間が出来ています。 
中に入ると、斜めのスギ倒木の枝葉のおかげで、天から降ってくる雪が少しはしのげる屋根になっています。 
私が山中でビバークするのなら、ここにタープを張りたくなるような場所です。 
ここで寝る野生動物はいないのでしょうか? 
寝床として使っている野生動物の足跡や寝床の痕跡(フィールドサイン)があった訳ではないのですが、どうしてもトレイルカメラで見張りたくなりました。 

画面の手前(下)から奥(上)に向かって登り坂の斜面になっています。 
画面には写っていませんが、実は右へ3〜4mほど行くと、私が前年に見つけたカモシカの塒sr1があります。 
そのすぐ近くをカモシカが歩いた蹄の跡や小便した跡が雪面に残っていたので、依然としてカモシカの通り道になっていることは間違いありません。 


シーン1:12/25・午後22:10・気温-2℃(@0:03〜) 
晩遅くにカモシカが画面の右端に来ていました。 
起動した監視カメラに気づいて警戒しているのか、木陰に立ったままフリーズしています。 
しばらくすると、ようやく左にゆっくり歩き始めました。 
遂に雪山をラッセルするカモシカの姿が木々の間にしっかり見えました。 
1歩ずつズボズボと足首まで深雪に潜り、かなり歩きにくそうです。 

私が目星をつけた塒?sr2まで来たカモシカは、冠雪したスギの横枝の先端の匂いを嗅ぎ、眼下腺を擦りつけてマーキングしました。
続けてスギの幹にも顔を擦りつけて、匂い付けしています。 
その場で首をねじって、右脇腹を舐め、毛繕いしました。 


シーン2:12/25・午後22:13(@1:32〜) 
残念ながら私の予想は外れ、カモシカは塒入りしてくれませんでした。 
カモシカは山腹のスギ林をトラバースするように、左にゆっくり歩き始めました。 
雪山の深雪ラッセルは重労働です。 

斜面を少し登り、暗闇に消えた後も、画面の左上奥で冠雪したスギの枝葉が揺れているので、眼下腺の分泌物でマーキングしているのでしょう。 
(厳冬期でもカモシカが針葉樹の葉を食べることはないはずです。) 
最後にカモシカが横(左)を向いてくれて、暗闇に白い目が光りました。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


【後日談】 
このカモシカ個体は、スギ林のあちこちに念入りに眼下腺で縄張り宣言したのに、その後はなぜか一度も戻って来ませんでした。 


つづく→?

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