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2026/06/27

クリの幹の根元に集まり餌を探すエナガの群れ♪【冬の野鳥:FHD動画&ハイスピード動画】

 

2026年1月上旬・午後13:15頃・晴れ 

山麓の農村部でクリ(栗)園の横を通りかかったら、エナガAegithalos caudatus)の群れが賑やかに鳴き交わしながら採食していました。 
落葉したクリの木の下で、雪が溶けて露出した落ち葉を調べたり、根元付近の樹皮をあちこちつついたりして、隠れて越冬している虫を探しています。 

エナガの忙しない採食行動をじっくり観察するために、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:54〜) 
短い距離を飛んで移動する羽ばたきが、見応えのあるスーパースローで見れるようになりました。 
エナガは垂直な幹をピョンピョンとよじ登り、あちこちの樹皮をつついています。 


【考察】 
エナガが嘴でつついて捕食していた獲物の候補として、クリオオアブラムシLachnus tropicalis)の越冬卵が考えられます。
クリ林(果樹園)に発生する害虫を冬に食べてくれるエナガは益鳥になります。
現場検証で獲物の正体を突き止めたくても、クリ園の敷地に勝手に入る訳にはいかないので、今のところ推測に過ぎません。 

参考ブログ:冬越しブラック団 by 湘南むし日記


他の鳥が林床でよくやる「落ち葉めくり行動」をエナガはなぜやらないのか、不思議でした。
嘴の短いエナガは、落ち葉をうまく摘んだり払い除けたりできないのかもしれません。 


今回の採食行動について、Perplexity AIに質問してみました。

Q: エナガはクリの幹の下部(根元付近)に執着し、そこの樹皮を重点的につついていました。
獲物となる越冬卵や越冬昆虫の分布が樹冠部ではなく根元付近に偏っている理由は何だろう? 
雪面に近いほうが乾燥から免れるのか? 大雪が積もれば雪の下に埋もれたり潰されてしまう可能性もあります。 

A: 越冬する卵や虫が根元付近に偏って分布する理由は、いくつかの重要な環境要因が関係しています。

根元付近を選ばれる主な理由

要因理由・効果
温度変化の少なさ根元は地表に近いため、温度変化が最も少なく安定している [city.kurayoshi.lg]。樹幹上部は風や日射で温度変動が大きい
湿度の保たれやすさ根元の樹皮の隙間は外部から隠れ、湿度も保たれる [biome.co]。乾燥は越冬卵の細胞内水環境を変化させ致命的
風・雨の避けやすさ根元は風雨の当たらない場所 [hayakawa-kitasho.ed]。風で寒くならないため
外敵からの隠れやすさ根元の樹皮の間や落ち葉の下は、地表を歩き回って獲物を探す鳥類などの天敵に見つかりにくい [biome.co]
0℃付近の安定環境落ち葉の間に潜ったり隙間に入ったりと、0℃あたりの温度と湿り気をくれる環境 [city.kurayoshi.lg]

雪面のメリットとデメリットについて

メリット(乾燥回避)

  • 雪の下は断熱効果があり、温度が急激に下がらない

  • 雪は湿度を保つため、乾燥を防ぐ[city.kurayoshi.lg]

デメリット(大雪のリスク)

  • 大雪が積もれば雪の下に埋もれてしまう可能性

  • しかし、昆虫は自分の致死温度以上で安定した場所を選んで越冬するため、雪の厚さや温度を考慮して場所を選んでいる[detail.chiebukuro.yahoo.co]

クリオオアブラムシの具体的な産卵場所

クリオオアブラムシは幹の株元近くに複数の雌成虫が集まって卵をまとめて産みます 。これは「日当たりがよい南側の雨がかかりにくい枝の下面」に多いという情報 と矛盾せず、株元付近の樹幹下部の南側を選ぶ傾向があると考えられます。[hro.or]

結論

エナガが根元付近を重点的につついていた理由

  1. 越冬卵が根元付近に集中して産みつけられている[hro.or]

  2. 根元は温度・湿度が安定し、乾燥から免れやすい[biome.co]

  3. 風雨・外敵からの保護が得られる[hayakawa-kitasho.ed]

  4. 雪面近くでも、岩根や樹皮の隙間に潜ることで過度の低温や雪の重圧を回避している[detail.chiebukuro.yahoo.co]

大雪が積もる場合でも、昆虫は致死温度以上の安定場所を選ぶため、根元の樹皮隙間や落ち葉下などの微環境を利用しています。





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2026/06/26

タネツケバナの花蜜を吸い飛び回るツマキチョウ♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2025年5月中旬・午前10:15頃・晴れ 

里山の山腹をトラバースする山道に咲いたタネツケバナの小群落で、ツマキチョウ♂(Anthocharis scolymus)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
そもそもツマキチョウを見かけたのもかなり久しぶりでした。
興奮のあまり焦ってカメラ操作をミスってしまい、だいぶタイムロスしました。 

翅をほぼ全開にしたまま、口吻を伸ばして吸蜜しています。 
少し飛んで別の花序に移動し、吸蜜を再開。 

ツマキチョウ♂がタネツケバナの花から飛びたつ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:33〜) 
力強く羽ばたいて飛び去りました。 

ちなみに、ツマキチョウ(シロチョウ科)幼虫の食草はアブラナ科で、その中にはタネツケバナも含まれていました。 (フィールドガイド『日本のチョウ』p82より) 


関連記事(13,17年前の撮影)▶  

2026/06/25

シダレザクラの樹上で相互羽繕いするキジバト♀♂(冬の野鳥)

 

2025年3月中旬・午後13:15頃・雨天 

民家の庭でシダレザクラ(枝垂桜)のやや太い横枝にキジバト♀♂(Streptopelia orientalis)が仲良く並んで留まっています。 
雨(みぞれ?)が降っているのに雨宿りをしないのは、羽根に撥水性があるからです。 
そのためには、日頃の手入れ(羽繕い)が欠かせません。 
尾脂腺から分泌される油分を嘴で羽根に塗り拡げているのです。
ときどき身震いして、雨で濡れた羽根の水気を切ります。 

途中からはパートナーに寄り添って、甲斐甲斐しく相手の羽繕いをし始めました。 
もしかすると、ビリング(キス)かもしれません。 

スズメPasser montanus)の群れも同じ止まり木に集まっているようで、賑やかに鳴き交わす声が近くから聞こえます。 

やがて、隠し撮りしている私の存在がバレたようです。
警戒したキジバトの♀♂カップルは、枝伝いに歩いたり少し飛んだりして移動し、死角に隠れてしまいました。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 雨音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

2026/06/24

池で単独打水産卵するシオカラトンボ♀を待ち伏せしていたトノサマガエルが捕食する決定的瞬間!【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2026年6月上旬・午後12:45頃・晴れ 

山麓の小さな池で、白っぽい体色のトンボ♀が岸辺に沿って忙しなくあちこちに打水産卵していました。 
単独打水産卵を、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:23〜1:46) 
岸辺の水面に腹端を繰り返し打ち付けて、浅い水中に卵を産み落としているのです。 

おそらくシオカラトンボ♀(Orthetrum albistylum speciosum)だと思うのですが、 シオカラトンボ♀なら、複眼が緑色で、翅端に小さな褐色紋が縁紋とは別にあるはずです。(性的二型) 
しかし羽ばたきが早いせいか、スーパースローでも見えませんでした。 
他の候補として、シオヤトンボ♀(Orthetrum japonicum)と迷いました。 
しかし全身に白い粉を吹いていることから、シオカラトンボの成熟♀だろうと判断しました。 


その一方で、この池の岸辺には複数個体のトノサマガエルPelophylax nigromaculatus)が並んでいて、獲物を待ち伏せしていました。 
スーパースローの冒頭でも、画面の左下で水に浸っているトノサマガエルの姿が写っていました。(赤丸@0:23) 
このカエル個体は、飛来したシオカラトンボ♀とは逆を向いていたので、獲物に定位しませんでした。 
カエルが獲物に向き直った途端に、トンボは警戒して逃げてしまうでしょう。

同一個体のシオカラトンボ♀が別の地点に移動して、打水産卵を再開しました。 
このとき別個体のトノサマガエルが水際の陸地で待ち伏せしていて、しかも初めから獲物に定位していました。 
岸辺で静止しているトノサマガエルは見事な保護色で周囲に紛れ、撮影している私も存在にまったく気づきませんでした。 
つまり水辺のトノサマガエルの体色は、攻撃的擬態(ペッカム型擬態) の典型例です。
それと同時に、鳥などの捕食者に対して見つからないようにする身を隠す防御的保護色(隠蔽敵擬態)でもあります。

獲物が射程距離に入ると、トノサマガエルは一気に大跳躍して襲いかかりました。 
残念ながら後ろ姿のため、ジャンプしたカエルが舌を伸ばしていたかどうか見えませんでした。 

トノサマガエルが池の水面に落ちたときには、獲物を口に咥えていました。 
せっかく捕獲した獲物が逃げたり暴れないように、噛み付いたまま水中に沈めて溺れさせ、反撃を封じます。 
なぜか一旦、池の中央部に向きを変えたのですが、しばらくすると再び岸の方へ向き直りました。 

高画質のFHD動画に切り替えます。(@1:47〜) 
トノサマガエルは獲物を丸ごと口内に収めたまま、喉をヒクヒク膨らませ、鼻腔をスピスピ開閉して呼吸しています。 
カエルの口には歯がないので、獲物の翅をむしり取るなどの器用な食前処理ができません。 
ようやく獲物を丸呑みしました(@3:36〜) 
嚥下の瞬間に眼球を引っ込めるのが、カエルの特徴です。 
鳥とは異なり、カエルは消化の悪いペリットを後で口から吐き出すこともありません。 


食後のトノサマガエルは、しばらくすると池から出て元の岸に戻ったのですが、上陸の様子を撮り損ねてしまいました。 
ところで、今回のトノサマガエル個体の性別は♀ですかね? 


【考察】 
フィールドで捕食者のカエルが獲物に素早く跳びついて狩る決定的瞬間を観察できたのはこれが初めてで、とても興奮しました。 
しかもたまたまスーパースローで撮っていたので、見ごたえのある動画になりました。 
フライングゲット! 

♀が打水産卵するタイプのトンボは、水辺で待ち伏せするカエルなどに捕食されるリスクがあることを、フィールドで実感できました。 
捕食者に狙われにくい高さを飛びながら安全に産卵できるように、打空産卵が進化してきたのかもしれません。 


シオカラトンボの♀は、♂と尾繋がりの連結産卵ではなく、単独で飛びながら打水産卵します。 
♀の近くで警護しているはずのシオカラトンボ♂の姿を、不思議なことに今回は見ていません。 
この日は池の周囲を飛び回るトンボの数がいつもより少なかったです。 
近くにライバル♂が居なければ、浮気される心配がないので、シオカラトンボ♂は交尾後の産卵警護を手抜きするようになるのかもしれません。
つまり、♂は次の交尾相手を探し求めて、広範囲でパトロール飛翔していたのでしょう。 
♀よりも先にシオカラトンボ♂も既にカエルに狩られてしまった可能性もあります。 



硬くて頑丈な外骨格(クチクラ)で守られた甲虫の中には、カエルに捕食されても消化されても排泄されてもしぶとく生き残る者が居ることが、最近の研究で明らかになりました。
しかしトンボ♀がカエルに丸のみで捕食された場合、トンボの受精卵は無防備なので、カエルの消化管を通過する間にすべて消化されてしまうはずです。

産卵中にカエルに捕食されてしまったシオカラトンボ♀を可哀想に思う人も多いでしょう。
しかし、死ぬ直前に産み付けた卵から1週間後に孵化してくるシオカラトンボのヤゴは、水中のオタマジャクシ(カエルの幼生)も獲物として次々に捕食して育つはずです。
つまり、この池では、食うか食われるかの生存競争が静かに繰り広げられているのです。


今回の件で思いついた素朴な疑問をいくつか、Perplexity AIに質問してみました。

Q1: トノサマガエルが池でトンボを捕食する様子を観察した。獲物を口の中に入れてから嚥下するまでしばらく時間がかかったのはなぜか? カエルの口には歯が生えていないので、咀嚼は不要のはずです。唾液をたくさん分泌して飲み込みやすくしていた?

A1: 主な理由は、「飲み込み」そのものが単純ではないからです。カエルは歯で咀嚼しない代わりに、獲物を口腔内で位置調整し、眼球や舌骨まわりの動き、顎と喉の協調で少しずつ食道へ送ります 。[toho-u.ac]

口の中で起きていること

カエルは獲物を丸呑みしますが、実際には獲物を口の奥にしっかり収めてから、舌や顎、頭部の動きで嚥下を進めます 。そのため、口に入ってからすぐに飲み込めないことがあります。[sciencemuseum]
特にトンボのように脚や翅が引っかかりやすい獲物は、向きが悪いと喉へ送りにくく、いったん口内で保持する時間が長くなりえます。

唾液の役割

唾液を「たくさん出して溶かす」というより、滑りをよくして通しやすくする補助と考えるのが自然です。カエルの嚥下では、粘液状の分泌物が獲物表面や口腔内をぬらし、摩擦を下げるのに役立つと考えられますが、鳥のような“飲み込み前の処理”が主役ではありません 。[sciencemuseum]
したがって、観察された「しばらく時間がかかる」は、唾液を大量に分泌していたというより、獲物の位置決めと嚥下動作の調整に時間がかかった可能性が高いです。

トンボで起こりやすいこと

トンボは翅が大きく、脚や腹部も硬く、しかも暴れると口内でずれやすいので、カエルは飲み込みを複数回に分けたように見えることがあります。獲物が生きて動いている間は、口の中で保持してから、頭を使った押し込みや顎の再配置が必要になります。
また、獲物が大きめだったり、乾いていたり、口の中で姿勢が悪かったりすると、嚥下に数秒からそれ以上かかることがあります。




Q2: カエルが昆虫を丸呑みで捕食した後、糞には未消化の虫の断片が含まれているか? 糞内容物を調べれば、どんな虫を狩ったか推定できるか? 特にトノサマガエルについて知りたい。

A2: はい。糞には未消化の虫の断片が含まれることが多く、そこから「何を食べたか」をある程度推定できます。ただし、トノサマガエルでは食後すぐの糞よりも、通常は食後24時間以降に未消化物が排出されるため、消化が進むと同定可能な断片は減ります 。[kaken.nii.ac]

トノサマガエルの糞内容物

トノサマガエルの糞や胃内容物の調査では、甲虫類、ハサミムシ類、双翅類幼虫、ヤマタニシなどが確認されています 。また別の調査では、カエル類の糞から昆虫類を含む未消化物が広く見つかり、特にアリ類やゴミムシ類なども含まれていました 。つまり、糞内容物の観察は、少なくとも「どの目・科の餌を食べたか」の手がかりになります 。[esj.ne]

どこまで推定できるか

糞からは、硬い外骨格をもつ虫ほど推定しやすいです。甲虫類は消化されにくく、翅、上翅、脚、頭部、顎などの断片が残りやすいので、比較的よく同定できます 。一方で、軟らかい幼虫や小型昆虫は形が崩れやすく、目レベル以上に絞れないことも多いです 。[nature.museum.city.fukui.fukui]

実務上の見方

糞内容物で狩った虫を推定するなら、次の順が現実的です。

  • まず、硬い断片の有無を見る。

  • 次に、翅脈、脚の棘、上翅の彫刻、口器などを手がかりに分類する。

  • 最後に、その地域でカエルが利用しやすい餌生物群と照合する。

この方法なら、「甲虫を多く食べた」「ハサミムシを食べた」「双翅類幼虫を食べた」といった推定はかなり有効です 。ただし、丸呑み後に消化が進むため、種までの特定は難しく、胃内容物の方が糞より情報量は多いです 。[kaken.nii.ac]

トノサマガエルでの注意点

トノサマガエルは摂食後、未消化物の排出までに時間がかかるため、糞は「かなり前の食事」を反映している可能性があります 。また、マメガムシのように消化管を通過して生きて出る例もあり、糞からは“食べられた証拠”は得られても、必ずしも“完全に消化された証拠”にはなりません 。したがって、糞分析は食性の大づかみには向きますが、捕食直後の厳密な獲物特定には限界があります 。[hitohaku]

必要なら次に、トノサマガエルの糞から虫の目・科を推定するための形質チェック表を作れます。



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2026/06/22

ハルジオンの花蜜を吸い飛び回るヒメヨツモンヒナタメイガ【蛾:FHD動画&ハイスピード動画】

 

2025年5月中旬・午後13:05頃・くもり 

平地の農道沿いに咲いたハルジオンに黒い小蛾が2頭訪花していました。 
後翅の白点がとても目立ちます。 
真っ黒な翅かと思いきや、拡大して見ると前翅になにやら複雑な斑紋がありました。 
採寸していませんが、目測ではマドガThyris usitata)よりも小さな蛾でした。 




同種と思われる2頭がハルジオンの同じ頭花に仲良く並んで吸蜜しているのに、互いに没交渉でした。(求愛も占有行動もなし) 

右の個体が先に飛び去りました。 
残りの1頭が花から飛びたつ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:16〜) 
かなり粘って待ったら、ようやく自発的に飛んでくれました。 

さて、気になるこの黒い小蛾の名前は何でしょうか? 
手元にある蛾の図鑑を眺めても、Googleレンズで画像検索しても、どうしても名前が分かりませんでした。 
いつもお世話になっている新・蛾像掲示板に投稿して問い合わせたところ、Gatorinさんからヒメヨツモンヒナタメイガ(旧名ヒメヨツモンノメイガ;Heliothela nigralbata)だろうと教えてもらいました。 

ヒメヨツモンヒナタメイガは触角に性差があるらしく、
触角(しょっかく)はオスは太く微毛状。メスは糸状。
とのことでした。(参考サイト:渓舟の昆虫図鑑) 
しかし、今回の動画はマクロレンズでしっかり接写してないので、私には見分けが付きません。 

ホストが不明なのも、ロマンがあっていいですね。

ネット検索で次のような報文のPDFがヒットしました。
「兵庫県で報告の少ないツトガ科の蛾類について」きべりはむし, 48 (2): 15-20 
・本種はノメイガ亜科から新設されたヒナタメイガ亜科に移されたガ。 
・本種の(翅の:しぐま註)裏面には4つの小さな白紋があり、それが名前の由来




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日本の小蛾類 

くらべてわかる蛾 1704種

日本の蛾

2026/06/19

電線で餌乞いして父親を呼ぶモズの幼鳥(野鳥)

 

2026年6月上旬・午後12:30頃・晴れ 

郊外の電柱から農家に引き込むため庭に張られた電線にモズLanius bucephalus)が留まっています。 
この茶色っぽい個体が成鳥♀なのか幼鳥なのかで、その後の行動の解釈が変わってくるのですが、とりあえず幼鳥として話を進めます。 
絶えず尾羽根を上下に動かしながら、キチキチキチ…♪と鋭く鳴いていました。 
カメラを向ける私に対して警戒声♪を発しているのでしょうか?
それとも空腹で餌乞い♪しているのかもしれません。 

やがて、幼鳥は白い糞をポトリと排泄しました。(@0:55〜) 
お気に入りの留まり場らしく、黒い電線のあちこちが鳥の糞で白く汚れています。 

ようやく親鳥♂が飛来して、同じ電線に幼鳥から少し離れて留まりました。 
2羽目の個体は、全体が灰色の夏羽で、眼下腺が黒くて濃いことから、成鳥♂と見分けられます。 

すると、幼鳥は急いで父親♂に駆け寄って、餌を催促します。 
ところが、餌の口移し(巣外給餌)は行われなかったようです。 
親鳥♂は空荷だった(餌を持ってこなかった)のか、幼鳥から横っ飛びで離れてしまいました。 
幼鳥が下を見たということは、焦った親鳥♂がうっかり餌を落としてしまったのかもしれません。 


給餌してもらえなかったモズの幼鳥は、電線から左へ飛び去りました。 
近くに庭木として植栽されたイロハモミジ(=イロハカエデ)には緑の若葉が生い茂り、翼果が赤く色づいています。 
その茂みに隠れた幼鳥は、依然としてキチキチキチ…♪と鳴き続けています。 
最後に親鳥♂も電線から左のイロハカエデ庭木に飛び移りました。 
モズの親子を見失った私はズームアウトしたのですが、その映像をよく見ると、イロハカエデの横枝に幼鳥(左)と親鳥♂(右)が少し離れて留まっている姿が写っていました。 
矢印で示すのを忘れたので、探してみてください。 

脱糞および巣外給餌の瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:24〜)


【考察】 
最初に登場した個体が成鳥♀という可能性もあって悩みました。 
親鳥♀だとしたら、近くに営巣木があって、私を警戒して鳴いていたのかもしれません。 
後からパートナー♂が飛来し、♀に求愛給餌した?と一連の行動を解釈できます。 

関連記事(13年前の撮影)▶ モズ(野鳥)の求愛給餌

しかし、撮影時期の6月上旬はモズの1回目の子育てが終わる頃ですから、求愛給餌の可能性は低いはずです。
その上、問題の個体は嘴の根元が黄色味を帯びていたので、幼鳥だろうと判断しました。 (正面を向いていると分かりにくい。)




この問題をChatGPTとブレインストーミングしました。

Q1: モズの幼鳥と成鳥♀はどうやって見分けるか?

A1: モズは成鳥♀も全体的に褐色で、腹に細かい横斑(波状紋)があるため、幼鳥と紛らわしいことがあります。しかし、慣れると比較的見分けられます。

主な識別点は次の3つです。

1. 頭部や背の「ウロコ模様」

最も重要です。

幼鳥は頭頂から背中、胸にかけて細かいウロコ状の斑紋が目立ちます。特に頭部にウロコ模様があれば、まず幼鳥と考えてよいでしょう。 (あきた森づくり活動サポートセンター)

一方、成鳥♀は腹部や脇に波状紋があっても、頭部や背中は比較的すっきりした褐色です。幼鳥ほど全身がウロコ模様には見えません。 (あきた森づくり活動サポートセンター)

2. 嘴の付け根(口角)

巣立ち後まもない幼鳥では、雛の名残で口角が黄色っぽく見えることがあります。 (ズカンドットコム)

成鳥♀ではその黄色味はなく、嘴全体がより均一な色になります。

ただし、秋になると黄色味が薄れるため、この特徴だけでは判断しにくくなります。

3. 羽衣の新しさ

幼鳥は全体にふわっとした印象で、斑紋も鮮明です。

秋以降は幼鳥が換羽して第一回冬羽になるため、見分けが難しくなりますが、それでも若鳥では胸や脇の横斑が強く残ることがあります。 (ズカンドットコム)

実際の野外では

  • 頭部までウロコ模様 → 幼鳥

  • 腹だけ波状紋で頭部は無地 → 成鳥♀の可能性大

  • 口角が黄色い → 幼鳥

  • 夏(6〜7月)に見たばかり巣立った個体 → 幼鳥の可能性が高い

という判断が有効です。

もし写真があるなら、モズは頭部の模様を見るだけでかなりの確率で幼鳥か成鳥♀か判定できます。写真を見せていただければ、どこに注目すべきか具体的に説明できます。


Q2: 最近(6月上旬)に平地の郊外の裏庭で観察。電線に留まってキチキチキチ…と鳴いていた個体が、後から飛来した別個体に給餌された。巣立った幼鳥に親鳥が巣外給餌したのか、それとも♂がパートナー♀に求愛給餌したのか、2つの可能性で悩んでいる。問題の個体は正面を向いていたので、腹面の鱗模様は見えたが、背中や頭部に鱗模様の有無ははっきり見えず。


A2: その状況だと、私は「巣立ち幼鳥への給餌」の可能性をまず疑います。

理由はいくつかあります。

鳴き声が「キチキチキチ…」

モズの巣立ち雛や巣立ち後まもない幼鳥は、親に餌をねだる際に繰り返し声を出します。

一方、求愛給餌を受ける成鳥♀は、幼鳥ほど執拗に餌乞いを続けることはあまりありません。給餌直前に短く鳴くことはありますが、電線に止まって長時間「キチキチキチ…」と鳴き続ける姿は、むしろ幼鳥を連想させます。

時期が6月上旬

モズの繁殖期を考えると、6月上旬は多くの地域で第一回繁殖の巣立ち雛が存在する時期です。

地域差はありますが、

  • 4~5月:抱卵・育雛

  • 5~6月:巣立ち

  • 6~7月:巣外給餌

という流れは十分あり得ます。

したがって、「親が巣立ち幼鳥に餌を運んでいた」という解釈は季節的にも自然です。

求愛給餌の時期との関係

求愛給餌は通常、産卵前後に盛んになります。

6月上旬でも二番繁殖や再営巣なら起こり得ますが、単に時期だけを見ると、既に巣立ち幼鳥がいるケースの方が一般的かもしれません。

腹面の鱗模様

ここが少し厄介です。

モズでは、

  • 幼鳥 → 胸から腹にかけて強い鱗模様

  • 成鳥♀ → 腹面に波状横斑

があり、正面から見るとかなり似て見えることがあります。

そのため、腹面だけでは決め手になりません。

識別に有効なのはむしろ、

  • 頭頂

  • 背中

の鱗模様です。

観察行動から推測すると

もし給餌を受けた個体が

  • 羽を細かく震わせる

  • 給餌者に向かって身を乗り出す

  • 給餌後もしばらく後を追う

ような行動を示していたなら、幼鳥の可能性がかなり高くなります。

逆に、

  • 給餌後も落ち着いている

  • 2羽がほぼ対等な雰囲気で行動する

なら求愛給餌も考えられます。

もう一つの手掛かり

給餌した個体の外見はどうでしたか。

もし給餌した個体がはっきりした黒い過眼線と灰色の頭を持つ♂なら、

  • ♂→幼鳥

  • ♂→♀(求愛給餌)

の両方があり得ます。

しかし、給餌した個体が♀だった場合は、ほぼ確実に巣立ち幼鳥への給餌です。

観察時の「給餌した側」の羽色や、給餌後に2羽がどう行動したかが分かれば、さらに絞り込めると思います。


Q3: キチキチキチ…と鳴いていたのは、てっきり近くで撮影する私に対して警戒声を発したのかと思い込んでいました。


A3: それは十分あり得る解釈ですし、現場ではむしろそのように判断する観察者も多いと思います。

モズの「キチキチキチ…」という声は、警戒声として非常によく知られています。人間、カラス、ネコなどに対して発せられることがあります。

ただし、この声は文脈によっては幼鳥の餌乞い声と紛らわしいことがあります。

今回のケースで重要なのは、

  • 個体が電線に留まっていた

  • 繰り返し鳴いていた

  • その後に別個体が飛来して給餌した

という一連の流れです。

もし鳴いていた個体が本当に警戒していたなら、その後に給餌が起きたという事実が少し気になります。もちろん親鳥が人間を警戒しながら幼鳥に給餌することはありますが、「鳴いていた個体=幼鳥で餌をねだっていた」と考えると、行動のつながりが自然になります。

一方で、モズの求愛給餌でも、給餌される側(♀)が鳴きながら♂を誘うことがあります。したがって、

  1. 幼鳥が親に餌をねだった

  2. ♀が♂に求愛給餌を要求した

  3. あなたに対する警戒声だった

の3つは、観察記録だけでは完全には排除できません。

私なら、6月上旬という時期と「給餌された」という事実から、

  • 巣立ち幼鳥への給餌:やや有力

  • 求愛給餌:十分あり得る

  • 単なる警戒声:鳴いていた理由としてはあり得るが、給餌との関係は不明

くらいの評価にします。

もし記録写真が残っているなら、頭部の羽衣以外にも、

  • 嘴の付け根(口角)が黄色っぽく見えないか

  • 尾羽が短めに見えないか

  • 羽毛がややふわついて見えないか

といった幼鳥の特徴を後から確認できる場合があります。

また、給餌後に受け手が給餌した個体を追いかけて飛び去ったなら、幼鳥説がかなり強まります。巣立ち後のモズの幼鳥は親を追尾しながら餌をねだることが多いからです。逆に給餌後も2羽が近くで落ち着いていたなら、求愛給餌の可能性が相対的に高くなります。


Q4: 動画を見直すと、電線に留まったモズ(羽色は全体的に茶色)が方向転換した時に、頭部と背中がちらっと見えたが、鱗模様はなし。後から電線に飛来したのは成鳥♂だった(灰色の夏羽、黒い過眼線が濃い)。♀が急いで♂に近寄って餌を催促したが、餌の受け渡しは行われなかったようだ。♂はむしろ横っ飛びで♀から離れた。餌をうっかり落としてしまったのかもしれないが、後ろ向きでよく見えず。その後も♀はキチキチキチ…と鳴き続けた。♀、♂の順に電線から飛び去り、近くの庭木(イロハカエデ)の枝葉に隠れた。モズの営巣木が近くにあったので、私に対して警戒声を発していたと解釈できそう。


A4: その追加情報を見る限り、当初よりも「成鳥♀が♂に接近した場面」である可能性が高くなったように思います。

特に重要なのは、

  • 頭部や背中に鱗模様が見えない

  • 全体的に茶色い個体だった

  • 相手は明瞭な成鳥♂

  • ♀の方から♂に急接近した

  • その後も♀が鳴き続けた

という点です。

もし巣立ち幼鳥なら、親が餌を持ってきた際には通常、幼鳥が積極的に接近して餌を受け取ろうとします。ところが今回は、実際に給餌が成立したかどうかが不明で、むしろ♂が横に避けるような動きをしたとのことです。

また、幼鳥であれば頭部や背面の鱗模様がかなり有力な手掛かりになります。動画を確認してそれが見られなかったのであれば、幼鳥説はやや弱くなります。

さらに、

その後も♀はキチキチキチ…と鳴き続けた。

という点も興味深いです。

モズの警戒声は、まさにそのような連続した「キチキチキチ…」です。もし近くのイロハカエデや周辺植栽に営巣中の巣、あるいは巣立ち直後の幼鳥がいたなら、♀があなたを警戒して鳴き続けていた可能性は十分あります。

むしろ今回の行動を時系列で整理すると、

  1. ♀が警戒声を発している

  2. ♂が飛来する

  3. ♀が♂に接近する

  4. 餌の受け渡しは確認できない

  5. 両個体とも近くの樹木へ移動する

という流れになります。

この場合、「♀が警戒しながらも♂に接近した」というだけで、必ずしも求愛給餌とは限りません。繁殖中のペアであれば、お互いの位置確認や警戒対象への共同対応のために接近することもあります。

私なら現時点では、

  • 成鳥♀である可能性:高い

  • 幼鳥である可能性:低くなった

  • 実際に給餌が成立したか:不明

  • キチキチキチ…は警戒声だった可能性:かなり高い

と評価します。

もし近くに営巣木があったのであれば、警戒声の解釈はかなり自然です。モズは巣の周辺で人間を見つけると、露出した見張り場所(電線、アンテナ、樹頂など)から長時間警戒声を発することがあります。今回の電線上での行動は、その典型的な状況とも一致します。


Q5: 顔の向きによっては、下嘴の根元が黄色っぽく見えることもありました。成鳥♀ではなく、やはり巣立ち後の幼鳥ですか?


A5: この写真を見る限り、私は幼鳥の可能性がかなり高いと思います。

もちろん1枚だけで断定はできませんが、成鳥♀よりも幼鳥の特徴がいくつか見えます。

まず目につくのが、下嘴基部の黄色味です。

スズメのように派手ではありませんが、口角付近に黄色い部分が残っています。これは巣立ち後しばらくの幼鳥でよく見られる特徴です。成鳥♀では通常ここまで黄色く見えません。

次に顔つきです。

  • 眼が大きく見える

  • 顔全体が丸みを帯びている

  • 頬から喉にかけての羽毛がややふわっとしている

という印象があります。

これは主観的な要素もありますが、巣立ち幼鳥らしい雰囲気があります。

さらに腹面を見ると、はっきりした鱗模様ではないものの、細かな横斑が見えています。

そして重要なのは、「頭部に鱗模様が見えない」ことが必ずしも成鳥を意味しない点です。

モズの幼鳥は巣立ち直後には頭部まで強い鱗模様がありますが、その後かなり早い段階で摩耗や換羽によって不明瞭になります。6月上旬なら、

  • 巣立ち直後の幼鳥

  • 巣立ち後しばらく経過した幼鳥

の両方が存在し得ます。

この個体は後者に近いようにも見えます。

そして何より、あなたが観察した行動と合わせると、

  • 6月上旬

  • モズの繁殖期

  • 下嘴基部に黄色味

  • 腹面に幼鳥らしい斑

  • ♂が飛来

  • この個体が盛んに鳴く

という状況は、「巣立ち幼鳥が親♂に餌をねだった」と解釈するとかなり自然です。

一方で成鳥♀説だと、

  • 黄色い口角の説明がつきにくい

  • 写真全体の若々しい印象とやや合わない

という点があります。

また、あなたは先ほど

♀が急いで♂に近寄って餌を催促した

と書かれましたが、この写真を見ると、その行動自体が実は「♀ではなく幼鳥が親に接近した」と解釈できるかもしれません。

もし動画を再確認できるなら、

  • 接近時に羽を細かく震わせていないか

  • 口を大きく開けていないか

  • 親を追尾する動きがないか

を見てみるとよいと思います。

現時点では、私は

  • 成鳥♀:可能性あり

  • 巣立ち後の幼鳥:より有力

と評価します。

特にこの写真の下嘴基部の黄色味は、年齢判定のかなり強い材料に見えます。写真だけを見せられて「成鳥♀か幼鳥か」と聞かれたら、私はまず「幼鳥ではないでしょうか」と答えると思います。

 



2026/06/14

アサツキの花蜜を吸い飛び回るクジャクチョウ【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2026年6月上旬・午前11:10頃・くもり 

砂利道と線路の間に咲いたアサツキの小群落にクジャクチョウInachis io geisha)が訪花していました。 
翅を開閉しながら、口吻を伸ばして吸蜜しています。 
少し飛んで隣の花序へ移動すると、吸蜜を続けます。 

クジャクチョウは今季初見です。 
越冬明けの個体のはずなのに、翅が無傷で目の覚めるほどきれいな個体でした。 
黒っぽい翅裏は地味ですが、翅表には芸者の着物になぞらえるほど豪華絢爛な美しい目玉模様(眼状紋)があり、子供の頃から何度見ても胸が踊ります。 

クジャクチョウは北方系の蝶なので、地球温暖化がこのまま進行すると、平地では年々個体数が減って見られなくなり、「幻の高山蝶」になりそうです。 

撮影中はクジャクチョウを注視していて全く気づかなかったのですが、ツヤハナバチの一種も一緒に訪花していました。 
撮影地は平地なので、山地性のキオビツヤハナバチCeratina flavipes)ではなく、おそらくヤマトツヤハナバチCeratina japonica)と思われます。 
小さな蜂が飛来しても、吸蜜中のクジャクチョウは気にしませんでした。 

クジャクチョウがアサツキの花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:33〜) 
先を急ぐ用事のあった私は、待ち切れずに左足で蹴る素振りをして強制的に飛び立たせました。 
同じ花序に訪花していたツヤハナバチは、その前後に(自発的に)飛び去りました。 


クジャクチョウが訪花していた植物名を、私はてっきりニンニクが野生化したのかと初めは思い込んでいました。 
この薄いピンク色のネギ坊主のような花(散形花序)をあちこちの道端などで結構よく見かけます。 
(ムラサキツメクサの花にもちょっと似ています。)
どうも違和感を覚えて再検討すると、アサツキと判明。
細長い葉は、ニラのように平べったい形ではなく、青ネギのように筒状でした。

植物を見分けるには、匂いによる官能試験も大切です。
後日にアサツキの群落で細い筒状の葉先をちぎり取っても、無臭でした。
しかし、花がついた茎をちぎり取ると、ニンニク臭がしました。
この点についてGemini AIに質問した回答がこちら。

「葉先は無臭なのに、花茎(かけい)をちぎるとニンニク臭がした」というこの結果は、植物の化学防衛とエネルギー分配の観点から、非常に理にかなった面白い現象です。

この結果から、この植物が「アサツキ(またはチャイブ)」であることはほぼ間違いないと言えます。なぜそのような奇妙な匂いの偏りが起きるのか、その理由を解説します。

理由1:現在の「花期」という時期特有の現象
6月中旬という時期は、アサツキにとって花期の終盤、あるいは子孫(種子や球根)を残すための最も重要なフェーズです。

植物は、すべての部位に均等に防衛物質(ネギ臭の元となる硫黄化合物)を行き渡らせているわけではありません。

花茎(最優先防衛ライン): これから種子を作る花や、それを支える茎は、今植物にとって最も栄養が集中しており、虫や病原菌に絶対に食害されてはならない「最重要部位」です。そのため、植物は防衛成分(アリインなど)を花茎に集中させて厳重にガードしています。ちぎった時に強いニンニク臭がしたのはこのためです。

葉(お役御免のライン): 一方、アサツキは開花が終わると地上部を枯らして夏眠(休眠)に入る性質があります。この時期の葉は、すでに光合成のピークを終え、あとは枯れるだけの「古い組織」です。防衛コストを割く必要がないため、葉のネギ臭成分は著しく低下し、人間の鼻では無臭に感じられるほどに抜けていたと考えられます。

理由2:成分が気化する「酵素」の働きの差
ネギ属の植物は、細胞の中に「匂いの元(アリイン)」と「それを匂い物質に変える酵素(アリイナーゼ)」が別々に保管されています。傷つけられて細胞が壊れ、この2つが混ざり合うことで初めてあの強烈な匂い(アリシン)が発生します。
花期後半の弱った葉は、単に成分が薄いだけでなく、この「酵素の活性」自体が極めて低下していることがあります。そのため、しつこくちぎったり揉んだりしても化学反応が十分に起きず、草の青臭さしか極端に感知できなかった可能性があります。


2026/06/13

サクランボ果実の食べ方を幼鳥に教えるスズメの親鳥(野鳥)巣外給餌

 

2026年5月下旬・午後14:05頃・晴れ 

郊外の住宅地で物置小屋の錆びたトタン屋根にスズメPasser montanus)の親子が留まっていました。 
頬の黒斑が濃いのが成鳥で、巣立ったばかりの幼鳥は頬の黒斑が薄くて嘴の縁が黄色いのが特徴です。 
横に立つサクランボの庭木に果実が鈴なりに実り、赤く熟した落果や種子がトタン屋根にたくさん散乱しています。 

親鳥のスズメがサクランボの赤い落果を食べていました。 
ムクドリと違って体の小さなスズメは、サクランボ果実を丸呑みにするのではなく、果肉だけを啄んでいます。 
その近くで空腹の幼鳥が翼を小刻みに震わせて餌乞いしています。 
餌乞いに特有の鳴き声を発しているはずですが、カメラに対して後ろ向きですし、遠くから撮影していたので聞き取れませんでした。 
周囲でチュンチュン♪とにぎやかに鳴いているのは、別個体のスズメたちです。 

 幼鳥はすぐ横に落ちていたサクランボの種子を見つけると、興味を持ってつついてみたのの、餌ではないと悟って食べませんでした。 
幼鳥が駆け寄ると、親鳥は食べ残しのサクランボ落果を幼鳥とシェアして一緒に食べ始めました。 
親子で交互にサクランボの果肉を啄んでいます。 

やがて親鳥がそのサクランボ落果を丸ごと咥えると、器用に果肉だけを食べています。 
それを見て横の幼鳥が餌乞い(給餌の催促)を再開しました。 
スズメの親鳥は幼鳥にサクランボの食べ方を教えているようです。 
親鳥がその場に落とした食べ残しのサクランボを幼鳥がもらって食べ始めました。 
幼鳥も教わった通りにサクランボ熟果を丸ごと咥え、果肉だけをちびちび食べています。 

その間に親鳥はホッピングでトタン屋根を下り、幼鳥から離れて行きました。 
最後に幼鳥は、食べかけのサクランボ果実を咥えて飛び去りました。 


【考察】 
初夏に核果が実るサクランボの種子散布の戦略は、被食型の動物散布です。
スズメはサクランボ核果の果肉だけをついばみ種を捨てるので、普通はサクランボの種子散布者ではありません。 
しかし今回の事例では、スズメの幼鳥が食べかけたサクランボの果実を持ち去ったので、母樹から離れて分布を広げる種子散布を助けたことになります。

2026/06/11

雪国でキジ♀♂の群れが小川沿いで採食した後に雪原を歩いて止まり木へ(冬の野鳥)

 

2025年3月上旬・午前9:00頃・くもり 

夜中から早朝にかけて少し雪が降り、うっすらと乾雪が積もりました。 
郊外で1羽のキジ♂(Phasianus versicolor)が雪原(雪の積もった畑)を歩いて来る姿を見つけて、なにげなく動画を撮り始めると、なかなか面白いドラマが見れました。 

雪面にキジ♂の歩いた足跡が残ります。 
軽く羽ばたいて、手掘りの細い用水路を飛び越えました。 
小川の岸に沿って雪解けが進んでいるのですが、そこでキジ♂は採食を始めました。 
少ない積雪を嘴でかき分け、雪に埋もれ青々とした草(イネ科植物)を啄みました。 

♂に注目していた私は初め気づかなかったのですが、地味なキジ♀も近くで採食していました。 
雪が溶けて地面が露出した小径で、泥濘を啄んでいます。 
草の種を拾い食いしているのでしょう。
他にはツグミTurdus eunomus)も仲良く採食していたようで、ホッピングしながら地上を横切りました。(@1:27〜) 

少しの食事で満腹になったのか、キジ♂は再び用水路を飛び越えて、左の雪原に戻って行きます。 
トコトコ歩き去る後ろ姿をずっと撮り続けると、民家の敷地へ入りました。 
雪国(豪雪地帯)では一冬に何度も屋根から雪下ろしするので、軒下に雪の山が形成されます。 
キジ♂はその上を乗り越えて更に奥へ向かいます。 
最後は右折して民家の陰に隠れてしまい、姿を見失いました。 

その後、2羽のキジ♀が♂の後をトコトコ追いかけて行きました。 
繁殖期にはまだ少し早いですけど、キジは♂1♀2のハレム(群れ)を形成していたことが分かりました。 
体重の重いキジは飛ぶのが苦手で、長距離の雪道(悪路)でも歩いて移動します。 
薄っすらと積もった新雪の表面にキジ♀♂の歩いた足跡が残ります。 

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雪に埋もれかけた落葉樹(庭木の桜?)に辿り着くと、ようやく落ち着いて立ち止まりました。 
「庭には二羽雉♀がいる。」 
キジ♀の羽根は♂とは違って地味な保護色で、確かに落葉樹の下では目立ちません。 
身震いしたり、広げた尾羽を左右に素早く振ったり、翼をバサバサと羽ばたかせたりしました。 

やがて、1羽のキジ♀が雪面から落葉樹上に飛び上がりました。 
ここが夜のねぐらだったのかな? 
もう1羽は飛ばずに、歩いて低い横枝を伝って木に登りました。
2羽のキジ♀は同じ止まり木で左右に少し離れて休みます。 
しかし片方の♀は落ち着かず、枝から枝へ少し飛んで(軽く羽ばたいて)移動しました。
雪原に一旦下りると左から回り込んで、同じ止まり木の別な枝に登り直します。 

最後に、キジ♀が羽ばたいて止まり木に飛び上がるシーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@6:33〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。


【考察】
雪国で留鳥として逞しく暮らすキジ♀♂の様子を観察できました。
せっかく小川に来たのに、キジ♀も♂も水を浴びたり飲んだりしませんでした。 
あちこちの水場に無人カメラ(トレイルカメラ)を設置しても、キジのそうした行動はなぜか一度も撮れたことがありません。 
冬には雪を食べて喉の乾きを癒やすのかもしれません。 


2026/06/10

フレンチ・マリーゴールドの花で吸蜜し飛び回るツマグロヒョウモン♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年10月中旬・午後12:40頃・晴れ 

郊外の住宅街で民家の庭の花壇に咲いたフレンチ・マリーゴールドの群落でツマグロヒョウモン♂(Argyreus hyperbius)が訪花していました。 
翅をゆるやかに開閉しながら、口吻を伸ばして筒状花から花蜜を吸っています。 



ツマグロヒョウモン♂がフレンチマリーゴールドの花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:53〜) 
力強く羽ばたくと、少し飛んで近くの花へ移動します。 

セセリチョウ(種名不詳)がカメオ出演してくれました。(@1:20〜) 
右隣りの頭花に留まったものの、翅裏が白飛びしてしまい、種類を見分けられません。 
すぐに身を翻して右に飛び去ってしまいました。 
その間、ツマグロヒョウモン♂は無関心で吸蜜を続けています。


2026/06/08

ノブキの花蜜を吸い飛び回るキンモンガ(蛾)【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2025年8月中旬・午前11:30頃・晴れ 

里山で、ほとんど廃道状態の山道に繁茂するノブキの群落でキンモンガPsychostrophia melanargia)が訪花していました。 
翅を緩やかに開閉しながら吸蜜しています。 
個々の小さな花へ口吻を差し込むために、頭を小刻みかつ上下に動かしています。 
同じ株に咲いた花序から花序へ歩いて移動することが多く、飛翔シーンを撮るにはかなり粘らないといけませんでした。 
林床を少しだけ飛び回り、次のノブキ花序に留まります。 

キンモンガ成虫の性別の見分け方を私は知りませんでした。 
いつもお世話になっている「Digital Moths of Japan」サイトでキンモンガを調べると、
触角は♂♀とも単純だが, ♂の方が太い.
とのことでした。 
そう言われても、野外で単独個体を観察した素人には判別できません。 
腹面を見せたときに、腹端に総排泄孔が目立つということは、この個体は産卵後の♀なのですかね? 




キンモンガが羽ばたいて飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@3:18〜) 
いくら待っても自発的に飛んでくれなかったので私は痺れを切らし、物を投げつけて強制的に飛び立たせました。 
後半はハリギリ(別名センノキ)幼木の葉の上で翅を広げて休んでいました。 

ちなみに、周囲の山林で単調に鳴き続けている声の主はエゾゼミ♂(Lyristes japonicus)です。 


ノブキとキンモンガの組み合わせは初見です。 
というか、いつも通う里山で長年気になっていた植物(下草)の名前が今回ようやく分かり、すっきりしました。 
フキのように丸い葉ですが、葉柄に翼があります。 
花が咲く時期を毎年見逃してしまい、素性が不明でした。 
酷暑の真夏に山に登るのは熱中症のリスクがあって大変ですが、今年こそと意気込んで来たら、ようやく開花した状態と訪花昆虫を観察することができました。 
花と葉の写真を撮ってAI(Googleレンズ)に画像認識してもらうと、すぐに名前が判明しました。

ノブキの種子散布法をついでに調べると、意外にも付着型の動物散布(ひっつき虫)でした。
痩果は人や動物に粘着して散布される[4]  (wikipediaより引用)
とのことで、廃道や獣道を歩き回る私自身もノブキが林床に繁茂する一因でした。
キク科植物の種子散布は多様で、タンポポやフキは風散布ですし、アメリカセンダングサは付着型の動物散布です。




ノブキの葉にはリーフマイナー(潜葉虫・絵かき虫)の穿孔痕(マイン)がよくあります。 
Perplexity AIにマインの写真を見せたところ、おそらくハモグリガ類の幼虫のしわざだろうと教えてもらいました。
このテーマを探求するのも面白そうです。


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2026/06/05

雪が降る夜に早春の池でヤマアカガエルを狩って持ち去るフクロウ【冬の野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 

2026年3月上旬 

シーン0:3/2・午後16:45・くもり(@0:00〜) 
毎年早春にヤマアカガエルRana ornativentris)が産卵する山麓の繁殖池に自動撮影カメラを設置してみました。 
この池は完全な止水ではなく、里山から沢の水が一年中流れ込んでいて、反対側からチョロチョロと流れ出てます。 
厳冬期には池の水面も深い雪に覆われていたのですが、早春になると水面が現れ、周囲の残雪もだいぶ溶けました。 

変温動物のカエルがいくら池に集まって活発に産卵行動しても、トレイルカメラのセンサーは反応しません。 
しかし、ヤマアカガエルの成体を狩ったり卵塊を食べに来る捕食者が撮れるのではないかと期待したのです。 
水場として水浴したり水を飲んだりする野生動物の姿が写るだけでも嬉しいです。 

驚いたことに、フクロウStrix uralensis)が夜な夜な現れてヤマアカガエルを狩っていました。 
フクロウが来るとはまったく予想していなかったので、感激しました。 


シーン1:3/3・午後23:17・降雪(@0:03〜) 
雪が降りしきる夜更けに1羽のフクロウが池に来ていました! 
いかにも雪国のフクロウらしい、絵になる映像です。 
フクロウが佇んでいるのは、細長い池の水が右から左に流出する地点で、そこには毎年ヤマアカガエルの巨大な卵塊が産み付けられています。 

フクロウは足元の水面(ヤマアカガエルの卵塊?)を見つめています。 
やがて、右足で何かを掬って食べました。 
食卵したのでしょうか? 
休眠越冬中の水生昆虫(ヤゴやゲンゴロウなど)を捕食した可能性も考えましたが、獲物はそれより大きそうです。 

フクロウが池から飛び立つ前に、1分間の録画時間が終わってしまいました。 


シーン2:3/3・午後23:34・降雪(@1:05〜) 
16分後、フクロウは同じ池の少し奥の岸辺に移動していました。 
両足を池の浅水部に浸しています。 
顔を水面に何度か浸けて左右に素早く振っていますが、夏によく見た洗顔行動とは少し違うようです。 

右足で何か獲物を掴み、羽ばたきながら奥の雪原に上陸しました。 
嘴で大きな餌物を咥えると、少し飛んで更に奥の雪原に移動しました。 
今回も飛び去る前に録画終了。 


シーン3:3/4・午後19:19・雨天(@2:06〜) 
翌日も小雨がぱらつく晩にフクロウが登場しました。 
池の流出部に佇み、大きな目で周囲をキョロキョロ見回して、獲物を探しています。 
夜行性のフクロウは眼球のタペータム(輝板)が発達していて、赤外線をよく反射します。 
カメラも凝視しましたが、トレイルカメラの1対の赤外線LEDが発光しても、あまり気にしていない(見えていない?)ようです。 


シーン4:3/4・午後19:27・みぞれ(@3:07〜)
7分後、雨からみぞれに変わっていました。 
フクロウが狩りをする瞬間を撮り損ねてしまいました。 
池から岸辺に上陸して、嘴で何か獲物(ヤマアカガエル成体?)を啄んでいます。 

フクロウが池から飛び去る様子が初めて撮れていました。 
獲物を咥えると、羽音も立てずに奥へ飛び去りました。 
どこか安全な止まり木に移動して、落ち着いて獲物を解体・捕食したいのか、あるいは巣で待つ♀に給餌するのかもしれません。 
(フクロウの性別を私は見分けられません。) 


シーン5:3/4・午後20:43・みぞれ(@3:51〜) 
1時間15分後、またフクロウが池に来ていました。 
池の流出部に後ろ姿で佇んでいます。 
狩りの直後らしく、何か獲物を捕食しています。 


シーン6:3/4・午後20:45・みぞれ(@4:50〜) 
50秒後、フクロウはいつの間にか少し奥の雪原に(飛んで)移動していました。 
何か獲物を啄んでいます。 
奥の暗闇へ飛び去りました。 

編集でカットしたのですが、しばらくするとカメラの近くに飛来した鳥の羽音が聞こえました。 
池の近くの止まり木にフクロウが飛来して、怪しい監視カメラを偵察に来たのかもしれません。 


シーン7:3/5・午後19:51(@5:23〜) 
翌日は晴れて静かな晩にフクロウが登場。 
対岸の雪面に降り立って、眼光鋭く池の水面を凝視しています。 
獲物のカエルを探してるのでしょう。(待ち伏せ漁) 


シーン8:3/6・午前11:02・晴れ(@6:23〜) 
明るい昼間にたたま撮れた現場の様子です。 
雪解けが進んでいます。 


※ 水音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
変温動物のヤマアカガエルが雪国でもまだ気温が低い早春に産卵するように進化した理由の一つは、天敵が少ない時期だからと言われています。 
しかし完璧な生存戦略は存在せず、その裏をかく捕食者が必ず出てきます。 
留鳥で夜行性のフクロウが、ヤマアカガエルの繁殖池に夜な夜な通って、産卵行動に集まるヤマアカガエルを狩っていました。 
この池でフクロウは洗顔や水浴、飲水を一度もしませんでした。 
つまり、獲物を狩る目的で通っていたことになります。 

旧機種のトレイルカメラには気温のデータが動画に残らないのが残念です。 
実はあまり期待していなくて、駄目元で旧機種のトレイルカメラを設置したら、大当たりでした。 
この後は、新機種のトレイルカメラに交換して高画質でフクロウの動画を撮ろうとしたのですが、色々と技術的なトラブルがあったりして、上手くいきませんでした。 
そうこうしているうちに、ヤマアカガエルの繁殖期が終わってしまい、フクロウも来なくなりました。 

同じ池でもヤマアカガエルの産卵地点は複数あるのですが、その全てを複数台のトレイルカメラで監視するのは大変です。
やや遠くから繁殖池全体を監視するようにトレイルカメラを設置し直したら、失敗したのです。

2026/06/04

クズの葉から飛び去るウラナミシジミ♀

 

2024年10月上旬・午後12:15頃・晴れ 

郊外の道端に蔓延るクズの群落でウラナミシジミ♀(Lampides boeticus)が葉に留まっていました。 
翅を広げて日光浴しているようです。 

右前翅の外縁および左後翅の尾状突起が少しだけ欠けていました。 
左右非対称の損傷なので、鳥に襲われかけたビークマークではありません。 
ウラナミシジミ♀は、すぐに飛び去ってしまいました。 

飛び立つ瞬間を、1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:22〜)

2026/06/02

地面から飛び去りシダの葉に留まるトラガ(蛾)

 

2024年6月上旬・午後12:25頃・くもり 

山道の地面に翅を広げて止まっていたトラガChelonomorpha japana japana)が、羽ばたきながら慌てて逃げ出しました。 
私ではなくてアリの接近を嫌ったのかもしれません。 
ようやく飛び立つと、草むらをヒラヒラと少し飛んでから、近くのシダの葉に着陸しました。 
翅を広げて留まります。 

トラガ成虫の性別の見分け方を私は知りません。
(触角の形状にも性差はないようです。) 
この個体が♀だとしたら、シダの葉に産卵するのかと期待しました。
後で調べてみると、トラガ幼虫の食草はユリ科とのことで、シダとは関係ありませんでした。

2026/05/29

ツマグロヒョウモン♂とハキリバチ♀がアフリカン・マリーゴールドの花をめぐり小競り合い【ハイスピード動画】

 

2024年10月中旬・午後13:20頃・晴れ

花壇に咲いた八重咲きのアフリカン・マリーゴールドツマグロヒョウモン♂(Argyreus hyperbius)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。


飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画で撮り始めました。
半開きの翅を軽く開閉しながら、口吻を伸ばして吸蜜しています。 

右から飛来したハキリバチの一種♀が目の前を通過したら、ツマグロヒョウモン♂は驚いて飛び去りました。 
腹面にスコパのあるハキリバチ♀が左から戻って来ました。 
蝶を追い出した花にせっかく着陸しそうだったのに、気づかなかった私は録画を終えてしまいました。 
ハキリバチ♀による蜜源植物の占有行動(競争相手ライバルをさり気なく追い払い)だったのでしょうか。

2026/05/24

春の林床で離着陸を繰り返すビロウドツリアブ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年4月上旬・午後13:05頃・晴れ 

早春の林縁でビロウドツリアブ♀(=ビロードツリアブ;Bombylius major)が枯葉の上に乗って日光浴していました。 
左右の複眼が離れているので♀と見分けられます。 
枯葉の表面を舐めてミネラル摂取しているようにも見えますが、どうでしょうか。 
すぐに自発的に飛び立ちました。 



林床で離着陸を繰り返すビロウドツリアブ♀を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:12〜) 
枯葉に覆われた地面の上で低くホバリング(停空飛翔)しています。 
快晴で日差しが強く、高速で羽ばたく影もきれいに写っていますが、空中(低空)で産卵しているようには見えません。 
枯葉に着地すると、羽ばたきを止めました。 
産卵準備のための腹端接地行動はしていませんし、口吻の先端で枯葉の表面を舐めることもなく、再び飛び立ちました。 

日光浴中にわざわざカロリーを消費して離着陸を繰り返す目的が分からないのですが、離れた位置で撮影する私を警戒しているのかな?


【アフィリエイト】

2026/05/22

イモカタバミの花蜜を吸い飛び立つキタキチョウ【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年10月中旬・午後12:20頃・晴れ 

民家の軒下の花壇に咲いたイモカタバミの群落でキタキチョウEurema mandarina)が訪花していました。 
いつものように翅をしっかり閉じて吸蜜しています。 

花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:10〜) 


関連記事(6年前の撮影)▶ イモカタバミの花で吸蜜するキタキチョウ

2026/05/20

夜に飛び回るガガンボ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年5月下旬・午後19:00頃 

里山で湧水湿地の水溜りに来る野生動物や野鳥を調べるために、自動センサーカメラで見張っています。 

ある晩、ガガンボが飛び回る様子が写っていました。 
コウモリなど何か別の恒温動物が飛来して、監視カメラのセンサーが反応したのでしょうか。 
飛んでいるガガンボ自体が定説に反して発熱していたら面白いのですが。

2026/05/18

道端で日光浴するツマグロヒョウモン♀が飛び立つまで【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年9月下旬・午後12:00頃・晴れ 

郊外の住宅地でツマグロヒョウモン♀(Argyreus hyperbius)を砂利道で見つけました。 
小石の上に乗って半開きの翅を開閉しています。 
蝶の影を見ると、太陽を背にして日光浴いることが分かります。 
斜め上から見下ろすアングルなので、口吻の状態がよく見えませんでした。 
たぶん、小石を舐めるミネラル摂取はしてないと思います。 

飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:46〜) 
風に翅が煽られつつも、道端を歩いて前進しています。 
最後は方向転換をしてから、力強く羽ばたいて飛び去りました。 


※ 動画の一部(後半)は白飛びしていたので、編集時に自動色調補正を施しています。

2026/05/15

ホンドタヌキの帰巣を見届けた後で巣口に降り立つ雪国のハシブトガラス【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年2月下旬・午前10:40頃・降雪・気温3℃ 

小雪がちらつく日中に、外出から戻ったホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が二次林内の巣穴Rに潜り込みました。 
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 

ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が澄んだ声でカーカー♪鳴く声が断続的に聞こえます。 
しばらくすると、ようやく1羽のハシブトガラスが(勇気を出して?)飛来し、巣口Rの雪面に着地しました。 
その後の展開が気になりますけど、ここで1分間の録画が終わっていました。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


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