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2025/10/25

オモダカの花蜜を吸い飛び回るホソヒラタアブの一種♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年7月下旬・午後13:45頃・くもり 

今年はアイガモ・ロボットが水田の除草になぜか失敗したようです。 


それでも除草剤(農薬)を撒かずに見守っている(放置している)ところに、米農家の気骨を感じました。 
(除草に失敗したときの収量データを取ろうという農学者魂?) 
これで懲りずに水田自動抑草ロボットの改良を進めて欲しいものです。 


田んぼの中にびっしり生えた雑草に混じって、抽水植物のオモダカが白い花を咲かせています。 
雄花にホソヒラタアブ♂(Episyrphus balteatus)またはその仲間が訪花していました。 
ホソヒメヒラタアブ? 
この組み合わせは初見です。 
左右の複眼が発達し中央(頭頂部)で接していたので、♂のようです。 

ホバリング(停空飛翔)しながら吸蜜するのではなく、雄花の雄しべの葯に留まって口吻を伸ばし、蜜腺や花粉を舐めています。 
翅を半開きにしたまま花の上を歩いて移動し、色んな角度から吸蜜しています。 
訪花中は横縞模様のある腹部を上下に動かしています。 
少し飛んで横の花に移動し、吸蜜を続けます。 

ハナアブの他に、得体のしれない微小な昆虫が何匹もオモダカに訪花していました。 
撮影中は全く気づかなかったので、次回はマクロレンズで接写してみるつもりです。 
この微小な虫って何でしたっけ?(度忘れしてしまいました。) 

オモダカの横に生えたイネの葉には、害虫によって食い荒らされた食痕(虫食い跡)が残されています。 
米農家はこの食痕を見ただけで、きっと害虫の正体を推理できるのでしょう。 
(ご存知の方は教えてください。) 

ハナアブ♂がオモダカの花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@3:27〜) 
後半は風で花が大きく揺れて飛び立ちました。 
隣の花も激しく揺れて着地できず、どこかに飛び去りました。 


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2025/10/24

日没前の水場に集まり水浴したりホオノキの落ち葉をめくって虫を探したりするクロツグミ♀♂の群れ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年8月上旬 

シーン0:8/1・午前11:47・晴れ・気温35℃(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
山林の中に少し開けた湿地帯があります。 
湧き水や雨水が溜まった水溜りを野生動物や野鳥が水場として利用しに来るので、無人センサーカメラで見張っています。 

ちなみにこの日8/1、気象庁が東北地方南部の梅雨明けを宣言しました。 
平年と比べて8日遅く、前年と比べて10日遅い梅雨明けです。 

クロツグミ♀♂(Turdus cardis)の登場シーンをまとめてみました。 


シーン1:8/3・午後18:13・気温27℃(@0:04〜)日の入り時刻は午後18:49。 
薄暗い夕方に、クロツグミ♀と思われる地味な鳥が水場に集まっていました。 
クロツグミは体色に性的二型があり、背側が黒っぽい個体が♂で、茶色っぽい個体が♀です。 

湿地帯をホッピングで移動し、泥濘をあちこちつついてミミズなどを捕食しているようです。 
巨大なホオノキの巨大な落ち葉を嘴で素早くめくり、裏に隠れている虫を探しています。 

奥にある別の水溜まりNの付近で探餌活動する個体もいるのに、そっちに設置した監視カメラにはなぜか写っていませんでした。 
どこかでヒグラシ♂がカナカナカナ…♪と鳴いています。 

ヒヨドリが鳴きながら♪水溜まりSに飛来しかけたものの、何かに警戒したのか飛び去ってしまいました。(@1:17〜) 
先客であるクロツグミ♀♂の群れに遠慮したのかな? 
ヒヨドリが再び飛来し、水溜りSに着地するとすぐにけたたましく鳴きながら飛び去りました。(@1:41〜) 
その一瞬でもしかすると水を飲んだかもしれませんが、後ろ姿でよく見えませんでした。 
ヒヨドリの水浴は、水場の上空でホバリングしながら一瞬の着水で行うのが普通ですが、今回は水浴行動ではなさそうです。 
水浴できるかどうか、水溜りSの水深を確かめに来たのかもしれません。 
ヒヨドリが来ても、クロツグミ♀♂の群れは全く逃げませんでした。 

ようやく水溜りSで行水を始めるクロツグミ個体がいたのに、最後まで見届ける前に2分間の録画が終わってしまいました。 


シーン2:8/1・午後18:31・気温24℃(@2:04〜)日の入り時刻は午後18:51。 
実は2日前にも、日没前の薄暮にクロツグミらしき群れが登場していました。 
(説明の都合上、順番を入れ替えました。) 
赤外線による暗視動画は白黒(モノクロ)なので、鳥の同定は困難です。 

複数の鳥が水場に散開し、飛び回っている個体もいます。 
この地点で撮れた鳥の中で、過去最大の群れでした。 
巣立った雛(幼鳥)も含めたクロツグミの家族群ではないかと想像しています。 
鳴き声も録音されていました。 


※ 鳴き声や水浴の水音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
クロツグミの落ち葉めくり行動をこの地点で撮れたのは初めてです。

前半の自然光下で撮れた証拠映像から、クロツグミ♀♂の群れであることが分かり、今季の雛が無事に巣立ったことが確認できました。 
それがなぜ重要かと言うと、以前この地点でクロツグミの親鳥がヒキガエルの幼生(オタマジャクシ)を次々に狩っては雛鳥に給餌していたからです。
ヒキガエルの幼生にはブフォトキシンという強心配糖体の毒が含まれているはずなのに、雛が食べても無事だったということは、当地のクロツグミは毒に対して耐性を獲得している可能性があります。



つづく→

2025/10/23

アオバセセリの飛び立ち

 

2024年7月中旬・午後14:00頃・くもり 

里山(低山)の尾根道でアオバセセリChoaspes benjaminii japonica)を見つけました。 
幼木(樹種不明:なんとなくタニウツギ?)の葉にしがみつき、翅をしっかり閉じて休んでいます。 
もしかして産卵しているのかと疑い、真横から撮ろうと私が少し移動したら、飛んで逃げてしまいました。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイしても、羽ばたきが速すぎてしっかり見えません。 

これまでアオバセセリを沢や渓流沿いでしか見かけたことがなかったので、尾根道で見るのは不思議でした。 
アオバセセリ幼虫の食樹は、主にアワブキらしいのですが、この葉は違うと思います。 

近くでウグイス♂(Horornis diphone)が囀るさえずる鳴き声が聞こえます。

2025/10/21

ミズナラ幼木の葉から葉に飛び回り産卵するムラサキシジミ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年7月中旬・午後12:30頃・晴れ 

里山の遊歩道沿いで翅が青く輝く美しい蝶が飛び回っていました。 
ムラサキシジミNarathura japonica)を見たのは生まれて初めてです。 

葉から葉へと忙しなく飛び回り、ミズナラ幼木の先端部にある葉芽に触角や足で触れてみて次々に調べているようです。 
撮影中は、てっきりアブラムシの甘露を舐めているのかと想像したのですが、映像を見直してもアブラムシは写っていません。 
翅表の斑紋から、この個体は♀であることが分かりました。 
どうやら産卵に適した食樹植物(ブナ科の常緑樹または落葉樹)を探索しているようです。 
ミズナラ以外の別の樹種(フジですかね?)の葉にも留まったのですが、すぐにミズナラの葉に戻りました。 
やはりミズナラが好みのようですが、なぜか産卵してくれません。
おそらく産卵に適した葉芽がなかなか見つからないのでしょう。 

横に咲いたリョウブの花で吸蜜するかと期待したのですが、一度も訪花しませんでした。
後で調べると、ムラサキシジミの成虫は花蜜をほとんど吸わず、樹液やアブラムシの甘露などを摂取するのだそうです。 

ムラサキシジミ♀の探索および産卵行動を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:27〜) 
いつもなら、飛び立つ瞬間だけを編集で切り取ります。
今回は意味のある探索行動も含まれていたので、カットしませんでした。 

ハイスピード動画モードに切り替えると固定焦点になるので、蝶が前後に動き回るとピンぼけになるのは仕方がありません。 
(撮りながらカメラを前後に動かしてピントを合わせる必要があるのですが、私が下手に動くと蝶が怖がって逃げてしまうので、静止して撮り続けました。) 

忙しない行動もスーパースローでじっくり観察することができました。 
羽ばたくと翅表のメタリックな青色が日光に輝いて、息を呑むほど美しいですね。 
ミズナラの葉から少し飛んでは近くの葉に移動し、足先や触角で葉芽に触れて調べています。 
葉から葉へ伝い歩いて移動することもありました。 

遂に、ムラサキシジミ♀は腹端を曲げて葉の根本の裏面に産卵したようです。(@1:34〜) 
卵から幼虫が孵化したら、すぐ近くにミズナラの葉芽があることになります。※ 
産卵行動が撮れたのはこの1回だけでした。 

※ ミズナラの芽形成サイクルを考えると、7月中旬の枝先に見られる芽は、基本的にすべて「葉芽」です。 
初夏~夏(6~8月)の時期は、すでにその年の新梢(当年枝)が伸び切りつつあり、先端や葉の付け根に次年度の葉芽が形成されつつある段階です。 
ミズナラの花は春に当年枝上に形成されるため、この時期に花芽は存在しません。 



【考察】 
(1)ムラサキシジミはゼフィルスの仲間ではない。
雑木林に生息する金属光沢が美しいシジミチョウだったので、てっきりムラサキシジミはゼフィルスの仲間だと思い込み、知ったかぶりで筆がすべりそうになりました。
念のために確認すると、ゼフィルスはミドリシジミ族の愛称であって、ムラサキシジミ族のムラサキシジミは含まれないそうです。
(危ない、危ない…。)
翅脈構造に注目した形態分類だけでなく、生活史もゼフィルスとは全く違うそうです。 
ゼフィルス類が年一化で卵越冬型であるのに対し、ムラサキシジミは多化性(年数回発生)で成虫越冬を行います。


(2)今回ムラサキシジミ♀がほとんど産卵しなかった理由についてPerplexity AIに相談してみると、他の可能性も提示してくれました。

産卵条件の未成立

ムラサキシジミは新芽や柔らかい葉柄基部を好むため、ミズナラの新芽が適度に展開していない場合は産卵を見送ることが多い。7月中旬はミズナラ新梢の成長期が過ぎて葉が硬化していることが多く、産卵に適する状態ではない可能性が高い。実際、観察例では「近くに新芽が控えていない枝では探索のみで去る」行動が確認されている。

成熟段階と時期の問題

ムラサキシジミは多化性で、7月個体群の一部は羽化直後でまだ成熟期に達していない雌が多い。産卵器官が完全に成熟する前は、産卵行動の探索だけを繰り返すことがある。そのため、見かけ上「産卵探索のようで産卵しない」行動が頻発する。気温が高い時期は交尾や体内卵形成が遅れる場合もある。


(3)南方性のチョウの分布拡大について。 
私のフィールド(山形県の多雪地帯)でムラサキシジミを見たのは生まれて初めてで、興奮しました。
本種はもともと南方系の蝶らしいです。
近年の温暖化の影響で、分布が北進しているのでしょうか?
当地で食樹探しには苦労しませんから、積雪量が減って成虫が無事に越冬できれば、もっと個体数が増えるはずです。

ムラサキシジミ(Narathura japonica)はもともと九州・四国・本州中部以南の暖地性樹林性シジミチョウだが、近年では明確に北方へ分布を拡大しており、山形県での記録も珍しいながら定着しつつあるとされる。nacsj+4

山形県での記録

山形県では2010年代以降に複数の観察が報告されており、山形市や鶴岡市など県内各地で確認例がある。特に2015年には山形市で雌の採集記録が報告され、これが「温暖化に伴う北進例」として全国的に注目された。従来、ムラサキシジミの分布北限は宮城県南部付近とされていたが、現在は山形県内にも不定期に出現している。nanyodoshoten+3

北進と温暖化の関係

日本全体でみると本種は1990年代以降に急速に北上しており、その要因として地球温暖化による冬季気温上昇が主要因と考えられている。越冬は成虫で行うため、厳しい寒さが続く地域では生存が難しかったが、近年は冬季の最低気温が上昇し、北方でも越冬可能になったとみられる。また、寄生蜂などの天敵が分布北限では未到達であり、これが繁殖成功率を高めているという研究結果もある。kpu+3

まとめ

  1. 山形県でのムラサキシジミ記録はまだ多くはないが、2010年代以降しばしば確認されるようになった

  2. その要因は、温暖化による冬の気温上昇と寄生者不在による生存率上昇が主と考えられている。

  3. 現状では散発的な発生段階だが、今後定着が進む可能性が高い。

したがって、山形県での出現はかつては稀であったが、 近年の地球温暖化と気候緩和の影響を受けた北進個体群の一部であるとみるのが妥当である。



(4)学名のシノニムについて
英語版wikipediaでは、ムラサキシジミの学名はArhopala japonicaとなっています。 
日本語版wikipediaに載っている学名(Narathura japonica)と違います。
ともに(Murray, 1875)と同じ分類学者が同じ年に発表している場合、どちらのシノニムが優先されるのでしょうか?
Perplexityに質問すると、ややこしい事情があって現在も確定していないようです。

ムラサキシジミの学名については、Narathura japonica (Murray, 1875) が現在の日本国内の分類体系(たとえば日本鱗翅学会・日本チョウ類保全協会など)で主に採用されているが、Arhopala japonica (Murray, 1875) も依然として国際的な文献では通用しており、両者は**同じ種を指すシノニム(異名)**である。digital-museum.hiroshima-u+4

分類学的経緯

もともとMurrayが1875年に発表したときはArhopala japonicaとして記載され、その後、Arhopala属を細分する見解の中でNarathura属が独立され、日本の研究者によって本種がNarathura属に移された。両属の区別点は翅脈や♂交尾器などに基づくとされるが、明確な形態的境界がないため、近年もどちらの属に置くかは研究者の体系によって異なるpteron-world

命名上の優先順位

両方とも同じ記載者Murrayおよび同年(1875)であるため、国際動物命名規約(ICZN)上では「記載時の原属名」――すなわちArhopala――が名義上の原組み合わせとして優先されるが、実際の「有効名(valid combination)」としては分類体系で採用される属名に従う。そのため、分岐学的にNarathuraを独立属と認める場合にはNarathura japonicaが有効名となり、そうでない体系ではArhopala japonicaが使用される。mizumoto-koen.blogspot+1

現行の整理

  • 日本鱗翅学会や広島大学デジタル博物館など国内主要機関では Narathura japonica (Murray, 1875) を採用。wikipedia+1

  • 海外のデータベース(EoL, GBIF, LepIndexなど)では Arhopala japonica (Murray, 1875) が主流。sugisaka.sakura+1

結論として、どちらも正しいが、属の扱いが異なるだけで同一種を指す。命名規約上の原記載は Arhopala japonica、しかし日本国内の現行標準は Narathura japonica である。



以上の調べ物でPerplexity AIをフル活用し、とても勉強になりました。(スレッド12




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2025/10/19

獲物を待ち伏せ中に身繕いするヒメキンイシアブが飛び立つまで【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年7月中旬・午後14:20頃・くもり 

里山の急斜面をつづら折れで登る山道で、見慣れないアブを見つけました。 
ユキツバキの群落に混じって生えているオオバクロモジ灌木の葉に乗っています。 
撮った写真をGoogleレンズで画像検索してもらうと、ヒメキンイシアブChoerades japonica)と正体が判明しました。 
いつもお世話になっている「ムシヒキアブ図鑑サイト」に掲載された標本写真を参照すると、ヒメキンイシアブは複眼の形状に性差はないようです。 
腹部に黄色と黒の鮮やかな横縞模様があるのは、「24時間戦える勇気のしるし」ではなくて、ハチに似せた警告色(またはベーツ擬態)なのでしょう。 
私も初めは黒い蜂かと思いました。

どうやら獲物を待ち伏せしているようで、辺りをキョロキョロと油断なく見回しています。 
6本足で葉の上に立ったまま一歩も動かないのですが、待ち伏せ中はトンボのように首をグリグリ動かすだけでなく、全身を少しねじって、何か虫が飛来する度に向き直ることもありました。 

ときどき前脚で顔(複眼)を拭ったり、左右の前脚を互いに擦り合わせたりして、身繕い(化粧)しています。 

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:19〜) 
いきなり左へ飛び去り、戻ってきませんでした。 
狩りの成否は不明です。


【追記】 
この個体の性別が私には分からないのですが、♂だとすると、縄張りを張って♀を待ち伏せしていたのかもしれません。



2025/10/17

オオバギボウシの花で穿孔盗蜜を繰り返すクマバチ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年7月中旬・午前10:30頃・くもり 

郊外の道端の花壇に咲いたオオバギボウシの群落でキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。 
クロマルハナバチやニホンミツバチと違い、クマバチ♀は太っちょでオオバギボウシの花筒に潜り込めず口吻も短いので、正当訪花しないで盗蜜を繰り返しています。 
花筒の根本を外側から大顎で噛むのではなく、口吻を突き刺して穿孔し、蜜腺から花蜜を盗んでいました。 

クマバチ♀が飛び去ると、オオバギボウシ花筒の根本に穿孔跡(盗蜜痕)が残っているのが見えます。 
花筒の根元にちょっと留まるだけで、すぐに次の花へ飛び立つことがあります。 
おそらく穿孔跡がある花を避けているのでしょう。 (もう先客が盗蜜したせいで花蜜は残っていないから)

雄しべの葯に触れることはないので、当然ながらクマバチ♀の体表に花粉は付着していませんし、後脚の花粉籠は空荷です。 

クマバチ♀の穿孔盗蜜行動を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:01〜) 
複数個体を撮影。 


関連記事(5、11年前の撮影)▶  


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2025/10/16

山中の水たまりで水を飲み獲物を探し回るアオゲラ♀【野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年7月下旬・午前9:34・晴れ・気温27℃ 

山中にある湿地帯を無人センサーカメラで見張っていると、アオゲラ♀(Picus awokera awokera)が登場しました。 
横顔に赤い顎線がないことから♀と分かります。 
水溜りSの此岸で頭を上げ下げして泥水を飲んでいるようですが、後ろ姿なのは残念。 
ホッピングで岸辺の泥濘を移動し、少し飛んで対岸に渡りました。
対岸の落枝をつついたりして、獲物となる虫を探しているようです。 
1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@2:01〜) 

キツツキの一種なのに、樹上から降りてきて湿地で獲物を探しているのが少し意外でした。 
wikipediaでアオゲラの食性を調べると、
食性は動物食傾向の強い雑食で、主に幹や枝で昆虫を採食するが、果実も食べる。樹上でも地表でも採食を行い、地上でアリも採餌する。

つづく→

2025/10/15

野ネズミがアナグマの巣穴に侵入しコウモリが上空を飛ぶ夏の夜【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月下旬 

シーン0:7/22・午後13:13・晴れ(@0:00〜) 
シーン0:7/22・午後13:53・晴れ(@0:03〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の母子家族が暮らす営巣地(セット)を無人センサーカメラで見張っています。 


シーン1:7/26・午後22:41・気温25℃(@0:00〜) 
久しぶりに野ネズミ(ノネズミ)が登場しました。 
右から左に林床を横切り、なんとアナグマの巣穴Lに潜り込みました。 
アナグマの家族は留守なのかな? 

ちょうどそのとき、1匹のコウモリが手前から奥の林内へ飛び去りました。 
コウモリの飛翔シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:20〜) 

しばらくすると、画面の右から別個体の野ネズミがチョロチョロと登場しました。(@0:35〜) 
林縁をうろつき、餌を探しているようです。 


【考察】
コウモリと言えば、飛びながら超音波を発してエコロケーションしていることで有名です。
一方、野ネズミもチューチュー♪という可聴域だけでなく超音波でも鳴いて種内コミュニケーションしていることが知られています。
だとすると、野ネズミの耳にはコウモリの発する超音波の一部が聞こえているはずです。
もしもコウモリと野ネズミが超音波で会話していたら面白いですね。(種間コミュニケーション)

 つづく→

ノダイコンに訪花するモンシロチョウ春型♂の羽ばたき【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年4月下旬・午後14:55・くもり 

田んぼの農道に咲いたノダイコン(大根の内陸性自生種)の群落で春型のモンシロチョウ♂(Pieris rapae)が訪花していました。 
翅をしっかり閉じて花に留まると、口吻を深く差し込んで花蜜を吸っています。 
羽ばたいた際に一瞬見えた翅表の斑紋から、春型♂と判明しました。 

ノダイコンの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:35〜) 


関連記事(5年前の撮影)▶ ノダイコンの花蜜を吸うモンシロチョウ♂

2025/10/14

鳴きながら飛び去るサシバ(野鳥)

 

2024年7月中旬・午後14:15頃・くもり 

里山を下山中にキンミー♪という甲高い鳴き声が聞こえました。 
この特徴的な鳴き方をするのは、猛禽類のサシバButastur indicus)です。 
山麓の入山口まで降りてきて辺りが開けると、山林の上空を飛び去るサシバの姿を見ることができました。 

羽ばたきと滑翔を交互に繰り返しながらどんどん遠ざかり、キンミー♪という鳴き声も小さくなりました。 
今までの経験上、空を背景にした被写体にズームインすると、カメラのAFが被写体を見失いそうなので、引きの絵で撮りました。 

鳴き声で状況を判断すると、どうやらそれまでサシバはカラスにモビング(擬攻撃)を受けていたようです。 
すでにモビングの決着が着いたようで、逃げるサシバを追いかけるカラスの姿はなく、カラスの鳴き声が聞こえるだけでした。 
嗄れ声で鳴いたのでてっきりハシボソガラスCorvus corone)だろうと思ったのですが、警戒や威嚇の状況ではハシブトガラスCorvus macrorhynchos)も嗄れ声で鳴くことがあるそうです。 
平地ではなく山林の麓という現場の状況からすると、ハシブトガラスの可能性が高そうです。 

Perplexity AIに相談した回答がこちら。 

ハシブトガラスは普段「カーカー」と澄んだ声で鳴くとされますが、警戒時や威嚇時には嗄れた、濁った声に近い音を出すこともあるようです。具体的には、ハシブトガラスは通常の澄んだ声の他に、濁った声や少し嗄れた声で鳴くことがあり、とくに威嚇やモビングの際にはそのような声の変化が見られることがあります。一方、ハシボソガラスは基本的に濁ったしわがれ声で鳴くのが特徴です。

したがって、ハシブトガラスが天敵の猛禽類に対してモビングするような警戒時に、嗄れ声に近い鳴き声を出すことはあり得ます。この嗄れ声はハシボソガラスの声とは異なる性質で、濁った「あー?」のような濁音を含むが、声質はハシボソとは違う傾向です。

まとめると、

  • ハシブトガラスは普段澄んだ声で鳴く。

  • 警戒時や威嚇時には濁ったり嗄れたような声を出すことがある。

  • これはハシボソガラスの濁ったしわがれ声とは異なる。

  • モビング時などの警戒声でも嗄れ声に近い発声が見られる可能性がある。

以上のことから、ハシブトガラスが天敵へのモビング時に嗄れ声で鳴くことはありますが、普段より濁った声になる程度であり、基本的な声質はハシボソガラスと違うと理解されます.detail.chiebukuro.yahoo+4


モビングや警戒の状況下でも、ハシブトガラスとハシボソガラスの鳴き声の違いは聞き分けることが可能です。ただし、ハシブトガラスは通常澄んだ声で鳴きますが、警戒時や威嚇時に濁ったり嗄れた声を出すこともあり、その際はハシボソガラスと声が似ることがあります。そのため聞き慣れていないと鳴き声だけでは判別が難しい場合もあります。

聴き分けるコツとしては、ハシブトガラスの声は声量が大きく、音程変化やビブラート、濁音も出せる多彩さがあります。一方ハシボソガラスは基本的に濁ったしわがれ声で、鳴き方の特徴も異なります。羽の動きや鳴く時の姿勢(ハシボソは頭を上下に動かす、ハシブトは尾を内側に動かすなど)をセットで観察すると確実です。

したがって、モビングのような緊張状態でも、鳴き声をよく聴き分ければハシブトガラスかハシボソガラスかを判別できますが、単に声だけで判別するのはやや難しく、鳴き声の変化も含めて個体差や状況での声の変化を理解しておく必要があります.carasblog+2


私はまだ鳴き声だけからカラスの種類を判別できないのですが、今回サシバを追い払ったカラスはハシブトガラスですかね?

この里山でサシバの営巣木を長年探しているのですけど、なかなか見つけることができません。


【追記】
サシバの鳴き声にはバリエーションが乏しくて意図や感情を読み取れないと私は思っていたのですが、Perplexityの見解は違いました。

サシバ(Butastur indicus)の鳴き声には明確なバリエーションがあり、発声の内容や調子が状況や感情に応じて変化することが研究や観察から知られています。news.yahoo+2youtube

鳴き声の基本と代表的な型

サシバの代表的な鳴き声は、「ピックイー」または「キンミー」と聞き取られる透き通った声で、繁殖期(春から夏)には特に活発に発せられます。この声は縄張り宣言や配偶者への呼びかけに用いられると考えられています。global+1

バリエーションの内容

観察記録では、以下のような鳴き声の変化が確認されています。youtubetcp-ip+2

  • 通常の鳴き声:「ピックイー」と長めで澄んだ声。主に飛翔中や見晴らしのよい高所で発する。

  • 興奮声・警戒声:「ピックピックピッ」など短く連続する声。敵の接近や驚きへの反応とされる。

  • 親密(求愛)行動時の声:短音で控えめな鳴き声を伴い、相手にすり寄る行動と結びつくケースが奄美大島で確認された。nikkei+1

  • 地域差・個体差:聞きなしの印象には地域や個人差もあり、「ピックイー」より「キンミー」に聞こえると報告する例もある。tcp-ip

鳴き声の機能的意義

近年の研究では、サシバの鳴き声が単なる縄張り防衛だけでなく、他個体との社会的なコミュニケーション(たとえば親愛行動や協調行動)にも用いられている可能性が示唆されています。youtubenikkei

このように、サシバは状況に応じて複数の声質を使い分ける「音声レパートリー」を持つ猛禽類であり、鳴き声の調査は彼らの社会行動理解に重要な手がかりとなっています。

今回は状況からカラスに対する警戒声(alarm call)や遭難声(distress call)だと私は思ったのですけど、そうではなく、さえずりのような縄張り宣言だったようです。
「ピックイー」または「キンミー」と聞き取られる透き通った声で鳴くのは主に♂ですが、♀もそのように鳴くことがあるそうです。

7月中旬に山形県の山林上空で観察されたサシバは、まさに繁殖期の最終段階に相当します。サシバの日本での繁殖期は地域によって若干異なりますが、山形を含む東北地方では5月中旬から7月中旬が繁殖期とされ、6月下旬から7月上旬に雛が巣立つケースが多いことが報告されています。[1][2][3][4]

この時期、親鳥は巣立った幼鳥に給餌をしたり、雛の独立に向けて世話を続けているため、山林上空で観察される個体は営巣から巣外育雛期(巣立ち直後の幼鳥を含む)に該当します。つまり、7月中旬でもまだ繁殖活動の一環として観察されるのが一般的です。[3][5][4][1]

したがって、山形県の山林上空で7月中旬に見られたサシバは、繁殖期に該当する行動をとっている可能性が高いです。[2][5][4][1][3]

【アフィリエイト】

2025/10/13

オバボタルの飛び立ち

 

2024年7月中旬・午後13:25頃・晴れ 

里山にあるモリアオガエルの繁殖池に来たら、横の草むらにオバボタルLucidina biplagiata)を見つけました。
立ち止まって触角や手足だけ動かしています。 
下草の種類はチヂミザサだけ分かりました。 

やがて翅を広げると素早く飛び去りました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
横から見ても光ってはいませんでした。
オバボタルはほとんど光らない種類のホタルらしい。

ヘイケボタルの性別を見分けるには腹部腹面の発光器の数を調べないといけないのですけど、逃げられてしまい残念。 
※【追記】♂は複眼が大きいらしい。

今まで考えたこともありませんでしたが、この時期の夜に来たら、蛍の発光が見れるのかもしれません。 
(最近、夜の山林はクマが怖くて…。) 


関連記事(10、16年前の撮影)▶  


【追記】
YouTubeのコメント欄で、夢幻の執事DEENさんからご指摘を頂きまして、ヘイケボタルからオバボタルへと訂正します。
ヘイケボタルの触角はもっと糸状でしたね。
オバボタルの名前は知っていましたが、このブログでは初登場になります。


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