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2019/10/19

花が咲いたキササゲの周囲を飛び回るオオハキリバチ♂の群れ【HD動画&ハイスピード動画】



2019年6月下旬

黄色い花が満開に咲いたキササゲ高木の周囲を多数のオオハキリバチ♂(Megachile sculpturalis)が群飛していました。
この立派な庭木は、2階建ての民家の屋根よりも高く育っています。


▼関連記事
キササゲの花蜜を吸い飛び回るオオハキリバチ♂【HD動画&ハイスピード動画】
キササゲの花で探雌飛翔し♂同士で誤認求愛するオオハキリバチ♂【HD動画&ハイスピード動画】


あまりにも忙しなく飛び回り狂乱状態のようなので、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:25〜)
キササゲの樹冠を飛び交う蜂の群れをスローモーションで見ると、雄蜂♂の探雌飛翔であることが推察できます。
蜜を吸ったり花粉を集めたりすることが目的であれば、花から花へ飛び回るはずです。
ときどき♂同士が♀と誤認して互いに追飛しています。

未だ♀が羽化していないらしく、この日は交尾シーンどころかオオハキリバチ♀を1匹も見ていません。

なぜかミツバチやマルハナバチのワーカー♀がキササゲに全く訪花していない点も気がかりです。
好みの蜜源ではないのでしょうか?
他の種類の花でもなんだかミツバチの数が少ない印象です。
蜂群崩壊症候群に関する本を読んだばかりなので、日本でもミツバチの数が激減しているのではないかと心配でなりません。


夕方の電柱で巣外給餌を待つハシブトガラス幼鳥とガードする親鳥♀♂(野鳥)



2019年6月中旬・午後18:42〜18:47(日の入り時刻は午後19:02)

日没直前の夕方。
住宅地の電柱の天辺で夕日を浴びながらハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の巣立ち雛が2羽並んで止まっていました。
餌乞いする幼鳥に親鳥が口移しで巣外給餌してやりました。
口の中が赤いのがカラス幼鳥の特徴です。

私に気づいた親鳥が電柱から鳴きながら飛び立ち、嗄れ声の警戒声♪でけたたましく鳴きながら私の頭上を飛び越えました。
ハシブトガラスはカーカー♪と澄んだ声で鳴くというのが図鑑にも載っている定説ですけど、警戒したり怒ったときにはハシボソガラスのように濁った嗄れ声でも鳴きます。
これは今年ハシブトガラスを重点的に観察してみて初めて知ったささやかな収穫のひとつです。

私が幼鳥を撮り続けると、すぐ背後の電線で親鳥がうるさく鳴き騒いだり嘴をカタカタ鳴らしたり威嚇しています。
嘴を足元の電線に擦り付けるのは、威嚇が私に通用しないのでフラストレーションが溜まった結果の転移行動だと思います。
しかし怒った親鳥が私に対して直接攻撃してくることはありませんでした。
一方、2羽の幼鳥(巣立ち雛)は電柱の天辺から離れず、留守番しています。

親鳥の警告は充分に理解したので、私としてもその場を離れたいのですが、幼鳥が止まっている電柱の横を歩いて通り過ぎる必要があります。
すると警戒を高めた親鳥が慌てて戻って来て幼鳥の横に止まり、しっかりガードします。
幼鳥は親鳥に対して無邪気に餌乞いするものの、巣外給餌してもらえません。
親鳥♀♂は給餌どころではなく、すぐに飛び立つと、近くの電線に止まり直し鳴き続けています。
私の周りを落ち着き無く飛び回り、警戒しています。

私が電柱から更に離れると、親鳥の警戒が緩んで鳴き方が澄んだ声に変わりました。
幼鳥は甘えた声で鳴いています。


ハシブトガラス幼鳥2(野鳥)@電柱天辺
ハシブトガラス幼鳥2(野鳥)@電柱天辺
ハシブトガラス幼鳥2(野鳥)@電柱天辺・全景

実はすぐ近くの変電所に建てられた送電塔にカラスの古巣を見つけました。
(同じ時期に定点観察していた送電塔#KN7とは違う場所の鉄塔で、カラス用の巣箱は設定されていませんでした。)
おそらくここから巣立ったのでしょう。
それに対して鉄塔#KN7のハシブトガラス雛は発育・巣立ちが遅れています。


カラスsp(野鳥)古巣@送電塔#M32?変電所
カラスsp(野鳥)古巣@送電塔#M32?変電所:別アングル
カラスsp(野鳥)古巣@送電塔#M32?変電所
カラスsp(野鳥)古巣@送電塔#M32?変電所・全景


高圧線を辿ってひとつ隣の送電塔#M31(巣箱なし)にもカラスの古巣を見つけました。
しかしこちらは巣材が少なく不完全な巣なので、作りかけで止めてしまった偽巣なのかもしれません。
今回の動画の舞台となった電柱は、古巣がある2本の送電塔の中間地点になります。


カラスsp(野鳥)古巣(偽巣?)@送電塔#M31
カラスsp(野鳥)古巣(偽巣?)@送電塔#M31

トウネズミモチを訪花するモンシロチョウ♂の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2019年7月上旬

トウネズミモチの生垣でモンシロチョウ♂(Pieris rapae)が訪花していました。
翅をしっかり閉じてトウネズミモチの白い花から吸蜜しています。

花から花へ飛び回る様子を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみましょう。(@0:35〜)
隣でフタモンアシナガバチPolistes chinensis antennalis)のワーカー♀が身繕いしていました。



▼関連記事(3年前の撮影ではハイスピード動画なし)
トウネズミモチの花蜜を吸うモンシロチョウ


モンシロチョウ♂@トウネズミモチ訪花吸蜜
モンシロチョウ♂@トウネズミモチ訪花吸蜜

2019/10/18

クサフジを訪花するベニシジミとシロスジヒゲナガハナバチ♀?



2019年6月下旬

川沿いの堤防に咲いたクサフジの群落でベニシジミLycaena phlaeas daimio)が訪花していました。
翅をしっかり閉じて吸蜜しています。

おそらくシロスジヒゲナガハナバチ♀(Eucera spurcatipes)と思われるヒゲナガハナバチの仲間が左から飛来しました。
蜂とニアミスする度にベニシジミは閉じていた翅をパッと素早く開いて軽く威嚇しました。
1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
他に蜜源となるクサフジの花は近くにいくらでも咲いているので、特に争いにはならず、チョウに追い払われた蜂はおとなしく別な花で採餌を始めました。

シロスジヒゲナガハナバチ♀の後脚の花粉籠には橙色の花粉団子を付けています。
クサフジに正当訪花を忙しなく繰り返して、花蜜と花粉を採餌しています。


▼関連記事(5年前の撮影)
シロスジヒゲナガハナバチ?♀がクサフジの花で採餌


ベニシジミ+シロスジヒゲナガハナバチ♀?@クサフジ訪花吸蜜・採餌
ベニシジミ+シロスジヒゲナガハナバチ♀?@クサフジ訪花吸蜜・採餌
シロスジヒゲナガハナバチ♀?@クサフジ訪花採餌
シロスジヒゲナガハナバチ♀?@クサフジ訪花採餌

2019/10/17

柳の灌木から獲物を狙い川に飛び込むカワセミ♂【HD動画&ハイスピード動画】(野鳥)



2019年7月上旬

川岸に生い茂った柳の灌木にカワセミ♂(Alcedo atthis bengalensis)が止まっていました。
頷くように頭をリズミカルに動かしているのは、下を流れる川面を見つめて獲物を探しているのでしょう。
柳の葉にカワセミの顔が隠れていてよく見えないのですが、柳の葉(の水滴)を舐めたように思ったのは私の気のせいだったようです。

川の上流に向かって飛び降りたと思いきや、岸から川に張り出した柳灌木の細い横枝に止まり直しました。
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
後ろ姿だったカワセミ♂が枝上で方向転換して、こちらを向いてくれました。

今度は240-fpsのハイスピード動画に切り替えてみました。(@1:44〜)
手前の護岸(石垣)の死角になっていて川が見えませんが、私がこれ以上川に近づくと警戒心の強いカワセミに絶対逃げられてしまうので仕方がありません。
やがてカワセミ♂は柳の枝から左下の川に飛び降りると、すぐに元の止まり木の下の枝に戻って来ました。
嘴に獲物は何も咥えておらず、漁は失敗したようです。





花が咲いたマメガキの周囲でトンボエダシャク♂が群飛(蛾)



2019年6月下旬

トンボエダシャク♂(Cystidia stratonice stratonice)と思われる多数の昼蛾がマメガキの周囲を忙しなく飛び回っていました。

日本大百科全書(ニッポニカ)で「トンボエダシャク」を調べると、

成虫は年1回、初夏に発生し、昼間、食樹の近くを飛び回る。
と書いてあります。
しかし、トンボエダシャク♂が群飛する場所はどうやら樹種には拘らないようです。

▼関連記事(1年前の撮影)
スギの林縁を飛び回るトンボエダシャクの謎(蛾)

ここマメガキでは吸蜜しに来る♀を多数の♂が待ち伏せしているのでしょう。
互いに高速で追飛(追いかけっこ)しているシーンもありました。
同種の♂を見つけても♀と誤認してしまうのでしょう。
(それとも♂同士で縄張り争いがあるのかな?)

▼関連記事(同じ日に近くで撮影)
イタドリの花畑で探雌飛翔するトンボエダシャク♂(蛾)と誤認求愛

とにかく高速で忙しなく不規則に飛び回るので、撮影には難儀しました。
公開した映像は1/5倍速のスローモーションです。
リアルタイムでお見せすると手ブレが酷くて酔いそうなので、カットしました。

後で思えば、マメガキの樹形全体が分かるような引きの絵でトンボエダシャクの群飛を撮った方がよかったですね。
しかし、撮影地点からこれ以上後ろに下がろうとすると公道からはみ出てしまうのです。
こういうときに広角レンズが活躍するのでしょうか。(私は持っていません)


2019/10/15

灌木の生えた河原を縄張りとするモズ♀♂のつがい(野鳥)



2019年6月下旬

梅雨の小雨がぱらつく午後、川の対岸に生えたヤマハンノキ?幼木のてっぺんにモズ♀(Lanius bucephalus)が止まって辺りを見張っていました。
お気に入りの止まり木なのか、直下の葉に鳥の排泄した白い糞が付着しています。

私がしつこく撮り続けると、警戒したモズ♀が飛び立ち、川を越えて此岸に飛んできました。
飛翔シーンをまず1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
私の背後の土手に生えたキリ?の茂みへ飛び込みました。
(クズの蔓が巻き付いていて樹種が紛らわしい…。)
モズ♂も合流し、♀♂2羽が同じ木の上下の枝に並んで止まっています。
鳴き声(警戒声)を発していたのかもしれませんが、川の流れる水音などで聞き取れませんでした。

灌木の生えた河原でこの辺りを縄張りとするつがいなのでしょう。


モズ♀(野鳥)@ヤマハンノキ?幼木樹冠
モズ♀♂(野鳥)@キリ樹上



イタドリの花畑で探雌飛翔するトンボエダシャク♂(蛾)と誤認求愛



2019年6月下旬
▼前回の記事
イタドリに訪花するトンボエダシャク♀♂(蛾)の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】

イタドリの群落で花蜜を吸っているトンボエダシャク♂(Cystidia stratonice stratonice)を撮っていると、探雌飛翔している別個体の♂が繰り返しちょっかいをかけてきます。
訪花中の個体の背後でちょっとホバリングしただけで相手が♀ではないと分かるらしく、すぐに離れて行きます。
しかしすぐにまた次の♂が飛来して誤認求愛が繰り返されます。
トンボエダシャクはおそらく♂が♀よりも早く羽化する雄性先熟で、この時期は成虫の性比が圧倒的に♀<<♂となり、♀不足の婚活なのでしょう。
♂の細長い腹部の先端にはヘアペンシルと呼ばれる黒い毛束があり、性フェロモンを放出しています。

1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみても、素人目には特に目立つ求愛行動や交尾拒否行動(他の♂に絡まれたときに自分が♂であることのアピール)はしていませんでした。


トンボエダシャク♂2(蛾)@イタドリ訪花吸蜜+探雌飛翔:誤認求愛
トンボエダシャク♂2(蛾)@イタドリ訪花吸蜜+探雌飛翔:誤認求愛

2019/10/14

キササゲの花で獲物を探すコアシナガバチ♀



2019年6月下旬

民家の庭に植栽されたキササゲコアシナガバチPolistes snelleni)のワーカー♀が訪花していました。(探餌飛翔)
この個体は吸蜜目当てではなく、ひたすら歩き回ってイモムシなどの獲物を探索中のようです。


▼関連記事
キササゲの花蜜を舐めるコアシナガバチ♀



池の水位計の柱を取り合うカワセミ♂【HD動画&ハイスピード動画:野鳥】



2019年7月上旬・午前7:00頃

溜池の水位を測るために立てられたコンクリート柱の頂にカワセミ♂(Alcedo atthis bengalensis)が1羽止まっていました。
池の水面を見張りながら頷くように頭を上下に動かしています。
獲物の小魚を探しているのでしょう。
池から垂直に突き出た水深計は最大5mまで測れます。
カワセミが魚を狙うための止まり場としては少し高過ぎると思うのですが、この池には他に手頃な高さの杭などが打ち込まれていないのです。

池に飛び込む瞬間を狙うつもりで240-fpsのハイスピード動画に切り替えてみました。(@1:27〜)
するともう1羽の♂βが飛来しました。
水位計のてっぺんに先客αがいることに気づくとあっさり諦めて退散しました。
先に陣取っていた個体♂αは左右の翼を持ち上げて軽く威嚇しました。
このコンクリート柱はカワセミが魚を待ち伏せするために最適の止まり場※なので、早い者勝ちなのでしょう。


※▼関連記事
池に飛び込むも不漁つづきのカワセミ♂【野鳥:HD動画&ハイスピード動画】

しかし、お山の大将のような本格的な争奪戦にはなりませんでした。
闘争時の鳴き声が録音されていないのは残念です。
ハイスピード動画が無音なのは、カメラの仕様です。

その後は、長撮りしてもなかなか水位計から池に飛び込もうとしません
向きを変えた際にバランスを崩しそうになると、翼を少し広げて立ち直りました。
真下の水面を見つめ、飛び込もうかと何度も躊躇していました。

最後カワセミ♂αは遂に右下へ飛び去りました。
それと入れ替わるように、順番待ちをしていた♂βが左から飛来しました。 
せっかく場所が空いたのに、なぜか水位計の頂には止まらず、♂αを追いかけるように飛び去りました。
私がその後しばらく見張っていても、カワセミ♂αβは舞い戻って来ませんでした。

カワセミの縄張り争いにしてはのんびりしている気がしました。
親子(親鳥と幼鳥)なのかな?と勝手に想像してみます。


カワセミ♂(野鳥)@溜池:水位計柱天辺

2019/10/13

山麓の樹上から鳴いて警戒するノスリ(野鳥)



2019年7月上旬・午前6:14〜6:24

早朝の山麓を歩いていたら、水路沿いのアカマツ並木の低い位置(地上?)に居た猛禽類が私に気づき、驚いて飛んで逃げ出しました。
飛びながらピーェ、ピーェ♪と甲高い声で鳴いています。
飛翔シーンを1/5倍速のスローモーションで見直すと、翼の下面の斑紋からノスリButeo japonicus)と判明。

飛び去ったと思いきや意外にもアカマツの枝に戻って来てくれました。
ピーェ、ピーェ♪と甲高い声で繰り返し鳴きながらアカマツの手前の枝へ飛び移り、眼光鋭く私の様子を窺っています。
全身像がほぼ見えるようになりましたが、経験の浅い私には性別判定ができません。
真木広造『ワシ・タカ・ハヤブサ識別図鑑』でノスリについて調べると、

♀の脛毛には斑がなく、♂よりも体下面が淡色傾向にある。胸の部分は♂よりも白っぽい。(p98-103より引用)

今季は別の場所(平地の河畔林)でノスリの定点観察をしているおかげで、こうした警戒した振る舞いを見ると、なんとなく近くに巣がありそうな気がします。
そうとは知らずに私がノスリの営巣地の近くに踏み込んでしまったのでしょうか?
私に早く立ち去って欲しくて警告していることは間違いありません。

私としてはこの道を通り抜けないといけないので、動画を撮りながら少し近づいたら、ノスリは飛んで逃げました。
ヒュンヒュン♪という甲高い音は、羽根の風切り音ですかね?
飛びながらもピーェ、ピーェ♪と甲高い声で鳴いています。
遠くへ逃げずにこの辺りで留まっているということは、縄張り(巣)を守っているのでしょう。

スギ(杉)の高木の天辺に止まり、見晴らしの良い場所から私を監視するようになりました。
実はこの杉はノスリなどの猛禽類がよく休んでいるお気に入りの止まり木で、私も数年前からずっと気になっていました。
最後はこの杉の木からも飛び立ちました。

次は山林でノスリの巣を見つけたいものです。


ノスリ(野鳥)@スギ樹上♪
ノスリ(野鳥)@アカマツ樹上

交尾したまま飛ぶモンキチョウ♀♂と三角関係



2019年6月下旬

堤防の草地をモンキチョウ♀♂(Colias erate poliographus)交尾器を連結したまま飛んで逃げています。
1/5倍速のスローモーションで見ると、翅の黄色い♂が主導して羽ばたいています。
白い翅の♀は翅を閉じたまま♂に引きずられるように大人しく連れて行かれています。
♀♂ペアがイネ科の草に翅を閉じて止まりました。
そこへ別個体の♂が飛来して求愛するも、交尾中の♀♂ペアは閉じていた翅を少し開いて拒否しました。
横恋慕したお邪魔虫の♂はすぐに諦めて飛び去ります。

保育社『原色日本昆虫生態図鑑IIIチョウ編』によると、

交尾したまま飛翔する場合は、♂、♀のどちらか一方が飛び、他方はぶら下がっている。♂も♀も翅を使って同時に飛ぶことはない。
このように交尾しながら飛ぶときに♂が飛ぶか、♀が飛ぶかは種によって一定していて、属や科についても通則がある。(中略)ここで←♀+♂の記号は、♀が飛翔し、♂は交尾したまま♀に連行され飛翔しないことを示す。 (p88より引用)


Donzel (1837)は「交尾中の飛翔形式は一つの属のすべての種類について一定しており、従って属の限界を決定する重要な特徴となり得る」と強調しており、後世これはDonzel説と言われている。(p89より引用)


ただし、かなり古い図鑑(1972)なので、もしかすると最新の知見では変わっているかもしれません。

この表記法に従えば、モンキチョウの連結飛翔は「←♂+♀」タイプとなります。

▼関連記事(1年前の撮影)
交尾中に連結飛翔で逃げるモンキチョウ♀♂


モンキチョウ♀♂@イネ科葉+交尾

2019/10/12

キササゲの花で探雌飛翔し♂同士で誤認求愛するオオハキリバチ♂【HD動画&ハイスピード動画】



2019年6月下旬

オオハキリバチMegachile sculpturalis)は♀よりも雄蜂♂の方が先に羽化します(雄性先熟)。
民家の庭木として植栽されたキササゲで満開に咲いた花の周囲を多数の♂が飛び回り、交尾相手を探しています。(探雌飛翔)
顔が白くて腹端が丸みを帯びているのが雄蜂♂の特徴です。(腹面にスコパ無し)

探雌飛翔はエネルギーの消耗が激しいため、オオハキリバチ♂はときどきキササゲの花で吸蜜します。

▼関連記事
キササゲの花蜜を吸い飛び回るオオハキリバチ♂【HD動画&ハイスピード動画】
そんなときに飛来した別個体の♂が背後から飛びついてくることがよくあります。
性別をじっくり見分ける間もなく、♀と誤認して♂にも交尾を挑んでしまうのでしょう。(♂の悲しいさが
すぐに誤りに気付いて相手を離し、飛び去ります。
訪花中に飛びつかれた♂はその勢いで花から転がり落ちたりして良い迷惑ですが、そそっかしいのはお互い様です。
栄養補給して探雌飛翔に戻った♂が今度は誤認求愛する番です。
オオハキリバチ♂同士の誤認求愛は240-fpsのハイスピード動画でも撮れていました。(@0:51〜)

これほど♂が焦っている(慌てている)ということは、オオハキリバチの配偶行動は巣から羽化した♀をとにかくいち早く確保した♂が交尾できる仕組みなのでしょう(早い者勝ち)。
儀式的な求愛行動は無さそうです。
この日は私もオオハキリバチ♀の姿を1匹も見ておらず、♀は未だ羽化していないようです。




樹上のモズ♂をモビングするツバメの群れ(野鳥)



2019年7月上旬・午前6:35

早朝の山村でヒノキの樹冠に止まったモズ♂(Lanius bucephalus)がいつになく鳴き騒いでいて、只事ではありません。
1羽のモズ♂に対して数羽のツバメHirundo rustica)が空中から代わる代わるモビング(擬攻撃)を加えていました。
モズも猛禽類の端くれですから、ツバメにとっては憎き天敵なのでしょう。
もしかすると、ツバメの巣を襲って雛を捕食したことがあるのかもしれません。

梢に止まったモズ♂はツバメ(の親鳥?)が特攻してくる度に首をすくめてやり過ごしています。
モズもツバメも興奮して鳴いていますが、遠くの線路を列車が通る騒音で掻き消されてしまいました。
ハイスピード動画に切り替えようか私が迷っていたら、モズは堪らず飛んで逃げ出しました。

1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、頭上を掠めて飛ぶツバメの攻撃を交わすために仰け反ったモズ♂がバランスを崩し、やむなく飛び降りたようです。
必死で逃げるモズ♂を2羽のツバメが鳴きながら追いかけています。
飛翔スピードでツバメには敵う鳥はほとんどいません。

ツバメによるモビング行動を見たのはこれが初めてで、早朝の観察で一番興奮した出来事でした。
徹夜でフィールドにやって来た甲斐がありました。

※ 逆光の映像なので、動画編集時に彩度を上げました。
モズの性別を見分けるのに過眼線の有無を知る必要があるのです。
音声を正規化して音量を強制的に上げています。


モズ♂(野鳥)@ヒノキ樹冠vsツバメ@モビング飛翔

求愛飛翔で乱舞するスジグロシロチョウ♀♂



2019年6月下旬

草刈りされた堤防と河畔林の空間をシロチョウ科の2頭が互いにもつれ合うように乱舞していました。
求愛飛翔のようですが、交尾には至らず別れました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、♂が♀を一方的に追飛しているのではなく、互いに追い求めているように見えます。

林縁ということで、モンシロチョウではなくスジグロシロチョウPieris melete)またはヤマトスジグロシロチョウPieris nesis)の可能性が高いと思います。


▼関連記事(1年前の撮影)
スジグロシロチョウ♀♂の求愛飛翔【HD動画&ハイスピード動画】

ちなみにこの30分後、堤防で訪花するスジグロシロチョウを撮っています。

▼関連記事
ベニシジミを追い払いクサフジの花蜜を吸うスジグロシロチョウの仲間

スジグロシロチョウsp♀♂@堤防/林縁+求愛飛翔

2019/10/11

河川敷でコメツキムシなどの虫を捕り幼鳥に給餌するハクセキレイ♂(野鳥)



2019年6月下旬

河川敷の芝生に大量の昆虫が発生し、育雛期の野鳥にとって絶好の餌場・狩場になっています。
ハクセキレイMotacilla alba lugens)の親鳥♂が芝生の上で獲物を探し歩き、地面をつついて次々と捕虫します。
嘴に咥えていた獲物(おそらくコメツキムシ成虫)が暴れたので、一旦離して地面に置いた瞬間に高く跳ねて逃げました。
ハクセキレイ♂はすぐにおいかけて再び捕らえました。
このシーンは結構興味深いので、1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。


▼関連記事(7年前に220fpsで撮影)
オオシモフリコメツキの跳ね起き運動【ハイスピード動画】

次々に虫を捕らえるハクセキレイ♂は嘴に獲物を数匹貯め込んでいます。
巣立ったばかりの幼鳥が覚束ない足取りで親鳥♂の後をついて歩きます。
幼鳥は嘴が黄色っぽく、羽の色が♀っぽい灰色でした。
幼鳥が駆け寄って餌乞いすると、親鳥♂は口移しで巣外給餌してやります。
幼鳥が餌乞いする際は翼を軽く震わせるのですが、鳴き声は聞き取れませんでした。
近くを流れる川の音や他の野鳥の鳴き声でかき消されてしまいます。

口移し中に幼鳥がポロポロと獲物を落としてしまっても親鳥♂は甲斐甲斐しく給餌し直します。
幼鳥がすぐには食べ切れないほどの量の虫です。
待っている幼鳥の元へ親鳥の方から近寄って巣外給餌することもありました。

幼鳥に生き餌の殺し方(暴れる虫の処理方)を学んでもらうために、親鳥はあえてとどめを刺さず半殺し状態で給餌しているようです。
幼鳥が暴れるコメツキムシを地面に叩きつけて殺そうとした際に、嘴に咥えられた状態から跳ねて逃げのびました。
幼鳥はコメツキムシを相手にするのは初めてなのか、獲物を見失って呆然としています。
経験豊富な親鳥に対しては通用しませんでしたが、コメツキムシが跳ねる逃避戦略も意味があることが分かりました。

餌が豊富で幼鳥も満ち足りてきたようなので、後半は親鳥♂も捕らえた虫を自分で食べることが多くなりました。

私が少し近付こうとしたら警戒した幼鳥は、河川敷の芝生から川に近いコンクリート護岸の方へ少し飛んで移動しました。
芝生で虫を捕らえてきた親鳥♂が護岸沿いの縁石に止まり、幼鳥を探しています。
コンクリート護岸の斜面で待っていた幼鳥に巣外給餌してやります。
給餌後の親鳥は草などで嘴を拭いました。
親鳥の帰りを待つ間に幼鳥が辺りを探検し始め、川沿いの草むらに消えました。

河川敷の芝生に戻ったハクセキレイ♂はスズメ成鳥と一緒に採食しています。
採餌に忙しい親鳥は互いに無関心でした。
この二種の歩行法は対照的で、ハクセキレイはトコトコ歩き、スズメはピョンピョン跳んで歩きます(ホッピング)。
他にはムクドリの群れも河川敷の芝生で採餌していました。(映像なし)

親鳥♂が自分のために捕食した獲物はなんとなくセマダラコガネAnomala orientalis)ですかね?

コンクリート護岸の斜面を徘徊する幼鳥は上空を親鳥が飛ぶと反応して餌乞い♪を始めます。
親鳥♂が餌を運んで飛来し、草むらの陰で幼鳥に巣外給餌。
親鳥はすぐに狩場の芝生に戻ります。

ハクセキレイの親子が死角に隠れようとするので、私が少し無理して追いかけたり縁石に乗って背伸びしたら、飛んで対岸に逃げてしまいました。
幼鳥はもう普通に飛べることが分かりました。



さて、芝生で跳ねていた虫は本当にコメツキムシでしょうか?
ヨコバイなどの可能性も考えられます。
「芝生 コメツキムシ」でネット検索しても、信憑性の低い記事しかヒットしません。
私もハクセキレイ♂の真似して芝生で探し、獲物の正体をしっかり突き止めるべきでした。


▼関連記事(1年前の撮影)
川岸で幼鳥2羽にアメンボなどの虫を給餌するハクセキレイ親鳥♂(野鳥)

ハクセキレイの雛が巣立つと親鳥♀♂は面倒を見る幼鳥をどのように振り分けるのでしょう?
私は未だ親鳥♀が巣外給餌する様子を見かけたことがないのですけど、これはたまたまなのかな?
もしかして♀は次の抱卵しているのか?と想像したりします。



※ 以下の写真は必ずしも撮影順に並べたものではありません。


ハクセキレイ♂(野鳥)@河川敷:芝生+捕虫
ハクセキレイ♂(野鳥)@河川敷+巣外給餌→幼鳥
ハクセキレイ♂(野鳥)@河川敷+巣外給餌→幼鳥
ハクセキレイ♂(野鳥)@河川敷+巣外給餌→幼鳥
ハクセキレイ♂(野鳥)@河原護岸+巣外給餌→幼鳥

2019/10/10

ジュウイチの幼鳥を見つけた!(野鳥)



2019年7月上旬・午前6:05

早朝に山麓の水路沿いを私が歩いていたら、何か見慣れない野鳥が横の薄暗いスギ林に逃げ込んで横枝に止まりました。
私がカメラを向けると半開きにした翼を下げていて、カラスの日光浴のような不思議な姿勢です。

後頭部が白く、黄色いアイリングが目立ちます。
嘴と足も黄色で、尾羽が真下を向いています。
白い胸に薄っすらと縦縞が見えます。

パクパクさせている嘴に何か食べかけの物が付着しているようです。
自分でも気になっていたのか、嘴を足元の横枝に擦り付けて異物を取り除きました。
初めは左を向いて止まっていた鳥が途中で右に向き直り、落ち着き無くもう一度左を向いてから、飛び去りました。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

ちなみに、画面の左に青竹が真っ直ぐ伸びているのが見えます。
杉林の隣が竹林になっているのです。

帰ってから早速、鳥の図鑑と見比べてみました。
黄色いアイリングがあまりにも印象的だったので、サンコウチョウの幼鳥なのかな?と頓珍漢な予想をしていたのですが外れました。
なんとなく猛禽類っぽくも見えました。
謎の鳥の正体は、ジュウイチCuculus fugax)の幼鳥と判明。
カッコウ科で親鳥♀は他種の巣に托卵するのだそうです。
ジュウイチの成鳥には未だ出会えていません。
宿主となる鳥(オオルリ、コルリ、ルリビタキ)もほとんど未見です。
来季の楽しみがまた一つ増えました。




ジュウイチ幼鳥(野鳥)@スギ横枝
ジュウイチ幼鳥(野鳥)@スギ横枝

マメガキに訪花する獲物を狩り肉団子を作るコガタスズメバチ♀



2019年6月下旬

▼前回の記事
マメガキの花で探餌飛翔するコガタスズメバチ♀を追い払うクマバチ♀

民家の庭木として植栽されたマメガキの雄株の周囲をコガタスズメバチVespa analis insularis)のワーカー♀が獲物を探し求め飛び回っています。
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。

突然マメガキの枝葉に飛び込み、獲物を捕らえたようです。
その場ですぐに獲物を大顎で噛み砕いて殺し、肉団子を作り始めました。
獲物の脚?の破片がポロポロ落ちています。
狩りも肉団子作りも背面からではよく見えないのが残念です。
私も撮りながらゆっくりしゃがんで、なんとか撮影アングルを確保しました。
餌食となったのは、マメガキの雄花で採餌していた小型のハナバチ類でしょう。(ミツバチ♀?)

肉団子が完成すると、コガタスズメバチ♀は身繕い。
脚を滑らせた瞬間に黒っぽい肉団子が口元に見えたものの、もはや獲物は同定できなくなっていました。
完成した肉団子を抱えて巣に飛び去りました。


コガタスズメバチ♀@マメガキ葉裏+肉団子作り
コガタスズメバチ♀@マメガキ葉裏+肉団子作り



2019/10/09

雛が巣立った後に空の巣箱を調べに戻るハシブトガラス親鳥(野鳥)【10倍速映像】



送電塔#KN7に営巣したハシブトガラスの観察記録#22



▼前回の記事
キスを交わして怒りを鎮めるハシブトガラス親鳥♀♂(野鳥)

2019年6月下旬・午後13:03〜13:50

いつもの撮影ポイントから望遠レンズで狙うと、巣箱の中にハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の雛が1羽も居ませんでした。
前回の観察から8日も間隔が開いてしまったので、雛は全て巣立ってしまったようです。

もしかすると、雛が巣箱でうずくまっていて外から見えにくいのかもしれません。
念の為に(未練がましく)空の巣箱を狙って微速度撮影してみました。
その間に私は食事をします。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
空を雲が流れ、高圧線の鉄塔が日に照らされたり雲で陰ったりを繰り返します。
1羽の親鳥が左から飛来すると、巣箱に入り、すぐに右へ飛び去りました。(@0:25)
この他には巣内で動きは全くありませんでした。
長撮りしてみると、やはり雛はもう居なくなっていました。
親鳥の次の仕事は巣立った幼鳥に巣外給餌することですが、採食のついでに古巣の様子を見に戻ったのでしょう。
巣立った幼鳥は見かけなかったものの、親鳥は確かに縄張り内で活動しており、カメラの背後にある建物の煙突の天辺で頻りに鳴いていました。(映像なし)

今年もカラスの巣立ちを見ることはできず、画竜点睛を欠く結果になりました。
もっと家の近所で気軽に通える場所なら良かったのですが、仕方がありません。
言い訳すると、どうしても梅雨時は定点観察に出かけるのが億劫になりますし、育雛の後期は観察しても同じことの繰り返しなので飽きてしまいます。

同時並行で他の撮影テーマも色々と手を広げすぎたという反省もあります。
無人カメラでカラスの巣を遠隔監視できたら楽なのですが…。(働き方改革!)

ハシブトガラス(野鳥)空巣箱@送電塔#KN7
ハシブトガラス(野鳥)空巣箱@送電塔#KN7

育雛中は巣に近づくのを控えていたのですが、送電塔の真下まで行ってみました。
もう親鳥に凄い剣幕で怒られる心配はありません。
下から巣箱を見上げてみると、やはりもぬけの殻でした。
巣の直下にはハシブトガラスの親子が排泄したと思われる白い糞が幾つも落ちていました。
意外と糞の量が少ないのは、親鳥がせっせと雛の糞を巣の外に捨てに行った(排糞行動)成果でしょう。
前日の雨で洗い流された可能性もありそうです。

ハシブトガラス(野鳥)?糞@送電塔#KN7下
ハシブトガラス(野鳥)?糞@送電塔#KN7下



鳥が吐き出したと思われる古いペリットも見つけました。
内容物に植物の種子が含まれていました。
カラスのペリットとは限りませんが、鳥が植物の種子散布に関与していることを実感しました。
糞やペリットなど鳥の排泄物を採集して鉢植えに種子を撒いて育て、地道に植物名を調べるのも面白そうです。
私はそこまでやる余力がありませんでした。
宮崎学、小原真史『森の探偵―無人カメラがとらえた日本の自然』という本を読んでいたら、「糞盆栽」と称して糞分析による食性調査をなさっている方の話が登場しました。


ハシブトガラス(野鳥)?ペリット@送電塔#KN7下+scale
ハシブトガラス(野鳥)?ペリット@送電塔#KN7下+scale


更に興味深いことに、送電塔#KN7の土台付近にヨウシュヤマゴボウの群落が生えていました。
白い花が咲いています。
少し離れたところに育ったもう一つの群落は、伸びかけた茎が切られていました。
ヨウシュヤマゴボウは外来植物の雑草ですから、草刈りされてしまうようです。
さてはハシブトガラスが種子散布した結果か?と色めき立ったのですが、冷静に考えてみると時期が合いません。
ハシブトガラスの育雛期にヨウシュヤマゴボウは未だ実っていませんから、親鳥が巣内の雛に給餌したはずはありません。
私は未だヨウシュヤマゴボウの実を採食する野鳥を直接観察できていません。

ハシブトガラスがベランダに落としたフンやペリットに含まれる種子を調べた研究の結果、ヨウシュヤマゴボウの種子を散布していることが分かった。(直江将司『わたしの森林研究―鳥のタネまき​に注目して』p113棒グラフより引用)


ヨウシュヤマゴボウ@送電塔#KN7下
ヨウシュヤマゴボウ:草刈り跡@送電塔#KN7下



ちなみに、隣の送電塔#KbT7、8の巣箱に作りかけのカラスの巣を見つけました。
そこでは本格的に営巣しなかったようです。


つづく→?


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