2021/07/10

リンゴの花で採餌するヒメハナバチの一種♀

 

2021年4月下旬・午後14:50頃・晴れ 

果樹園でリンゴの花が満開に咲いています。 
ヒメハナバチ科の一種(※種名不詳)が訪花していました。 
 後脚の花粉籠に橙色の花粉団子を少量付けて運んでいることから♀と分かります。 
初めは花弁の外側に乗って化粧中でした。 
やがて花蜜と花粉の採餌活動を再開。 

※ なんとなくヒメハナバチ科かと思ったのですけど、もしかしてコハナバチ科ですかね? 
採集して標本の翅脈を精査しないと正しく見分けられません。

水入れを始めた田んぼで虫を捕食するハクセキレイ♂(野鳥)

 

2021年4月下旬・午後14:10頃・晴れ 

代掻き・田植えに備えて水入れが始まりました。 
水嵩が増しつつある水田の浅い所でハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)が虫捕りをしていました。 
田んぼに水入れが始まると、地中に隠れていた多数の虫が溺れたり浮かび上がってきたりするので、食虫性の野鳥にとって食べ放題の餌場になります。 
ハクセキレイ♂は浅い泥田の上を歩き回り、水面をときどき啄んで微小の昆虫を捕食していました。 
水かきが大きく発達していないハクセキレイは、泥濘に足が潜らないようになるべく刈株の上を歩いています。 
たまにフライングキャッチを試みることもありました。 
獲物を嘴に溜め込んでいないので、雛に給餌するためではなく自分で食べているようです。 
岸の畦道に戻って来たときに草地で虫を捕食することもありました。
関連記事(2、3年前の撮影)▶  
水入れを始めた水田で虫を捕食するハクセキレイ♂(野鳥) 
田んぼの水面で芋虫を捕食して巣に運ぶハクセキレイ♂(野鳥)

2021/07/09

ラ・フランスの花で授粉を助けるセイヨウミツバチ♀

 

2021年4月下旬・午後14:05頃・くもり 

果樹園で洋梨(ラ・フランス)の木が白い花で満開です。 
セイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が忙しなく訪花していました。 
後脚の花粉籠に薄黄色の花粉団子を満載しています。 
花の手前でホバリング(停空飛行)しながら後脚を擦り合わせていました。 
洋梨の花蜜を吸い花粉を集めて回る見返りに、授粉を助けています。

※ 動画編集時に逆光補正を施しています。

止まり木から飛び降りて虫捕りを繰り返すモズ♂(野鳥)

 

2021年4月中旬・午後15:20頃・晴れ 

川岸の落葉灌木(樹種はオニグルミ?)に止まったモズ♂(Lanius bucephalus)が尾羽を上下しながら眼下の土手を見張っています。 
枯れ草に覆われた土手に何度も飛び降りては元の止まり木に戻って来ます。 
止まり木から飛び降りる瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:36〜) 
おそらく虫や小動物を捕食しているのだと思いますが、どこに飛び降りるか予測不能なので、狩りの瞬間は上手く撮影できませんでした。 
獲物の種類どころか狩りの成否も不明です。

ところで、背後に見える別の木の樹皮がかなり広範囲にわたって剥がされているのが気になります。 
冬の間にニホンザルが登って樹皮を食べた食痕かな?
野生動物で他の容疑者を思いつきません。 
山から降りてこんな平地にまで猿が出没していたとは意外です。

 

2021/07/08

日光浴の合間に閉じた翅を震わせるアカタテハの謎【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年4月下旬・午後15:50頃・くもり 

里山の尾根道を縄張りとするアカタテハVanessa indica)と出会いました。 
厳しい冬を無事に生き延びた個体です。(アカタテハは成虫越冬) 
尾根道の上を低空飛行で忙しなく往復(いわゆる蝶道)しても、やがて山道に着陸します。 
曇り空ですが、翅を全開に広げて日光浴を始めました。 
地上のアカタテハは口吻を縮めたままで、地面を舐めていませんでした。 
ここまではよく見かける行動ですけど、アカタテハが翅を閉じたときにその翅を細かく震わせていることに気づきました。
関連記事(1〜1.5年前の撮影)▶ 
アカタテハの日光浴

越冬明けのアカタテハ:日光浴と飛翔【HD動画&ハイスピード動画】 

この個体は縄張り占有行動に余念がないので、侵入者(領空侵犯)が飛来したらその途端にスクランブルで飛び立つ必要があります。 
体温が下がらないように飛翔筋の準備運動をしているのでしょう。 
つまり、即時対応でスクランブル発進できるように翅を細かく震わせてスタンバイしているのです。 
気温を測るべきでしたが、残念ながら温度計を持参していませんでした。 
私の体感では全く寒くなく、過ごしやすい春の気温でした。 
わざわざ準備運動が必要なほどの低温ではないと思ったので、アカタテハのシバリングが興味深く思ったのです。 
翅を全開にするとアカタテハのシバリングは必ず止まり、翅をしっかり閉じると再開します。 
暑い夏でも同様のシバリングをするのか、確かめてみるつもりです。

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@4:11〜) 
閉じた翅を震わせながら待機(スタンバイ)していれば、翅を素早く打ち下ろすだけで飛び立つことが可能です。 
しかし翅が全開状態だと、一度翅を閉じてからでないと飛び立てないので、タイムロスが生じます。 

このような昆虫の体温調節行動や準備運動をサーモグラフィカメラで動画に記録してみたいのですが、高嶺の花です。 
近年のコロナ禍でサーモグラフィカメラの需要が一気に高まったので、もっと値段が安くならないかなーと期待しています。

シデの花穂で採食するマヒワ♀♂の群れ(野鳥)

 

2021年4月下旬・午後15:30頃・晴れ 

里山の山腹でマヒワ♀♂(Carduelis spinus)の大群が賑やかに鳴き交わしながら樹々の間を忙しなく飛び移っていました。 
とある木に群れが落ち着いたところで動画を撮り始めました。 
尾根の近くに自生する落葉広葉樹で、黄色い花穂を付けています。 
若葉は未だ開いていません。 
私のよく知らない木でしたが、これはシデの仲間の雄花でしょうか? 
「シデ類の中で寒冷地に最も適応した種」とされるサワシバ(サワシデ)かな? 
黄緑色の花穂に対してマヒワはちょうど保護色のように紛れてしまいます。 
枝から枝へ飛び回り、たまに花穂をつついて虫を探索しているように見えたのですけど、マヒワはアトリ科で種子食性らしい。 

マヒワはブログ初登場の鳥なのに、後半になると私は近くの啄木鳥(アカゲラ?)に気を取られてしまい、その間にマヒワの群れは逃げてしまいました。 

※ マヒワの鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

2021/07/07

リンゴの花で授粉を助けるセイヨウミツバチ♀

 

2021年4月下旬・午後14:10頃・くもり 

白い花が満開に咲いたリンゴ園でセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。 
吸蜜しながら花粉を集め、後脚の花粉籠に橙色の花粉団子を付けて巣に持ち帰ります。
リンゴの花が満開なのに素人目には訪花昆虫(送粉者)の数が少ない気がしたのですけど、大丈夫なのでしょうか?
ここではマメコバチ♀の姿を見かけませんでした。
別のリンゴ園も見学することにします。 

※ 動画編集時に逆光補正を施しています。
複数個体を撮影。

夕方に枯れヨシ原をうろつくキジ♂(野鳥)

 

2021年4月下旬・午後17:30頃・くもり 

夕方に出会ったキジ♂(Phasianus versicolor)です。 
刈田の方から歩いて来て、砂利が敷かれた農道をゆっくり横断していました。 
こちらを見て私に気づくとやや足早になり、道端のガードレールの下をくぐりました。 
その先は土手になっていて、枯草に覆われた階段をキジ♂は慎重に降りて行きます。 
広大な湿地帯のヨシ原は未だ枯れたままでした。 
キジ♂はガサガサと足音を立てながら枯れたヨシ原を移動していきます。 
しつこく見ている私を警戒しているようで、物陰に隠れよう隠れようとしています。 
やがて、柳の木の茂みの陰でキジ♂は動かなくなりました。 
茂みに隠れてキジ♂の目が見えないということは、キジからも私が見えてないということになります。 
キジの顔を見ようと私が少しでも動けば、キジは嫌がってまた逃げてしまいそうです。 
あるいは、このまま柳の木の下で夜を過ごすのかな? 
キジの塒入りを私は未だ見たことがありません。

長々と撮影している間にキジ♂が母衣打ちの縄張り宣言を一度もしないのが不思議でした。 
どうやら、薄暗い夕方にはやらないようです。 
翌日の夜明けからまたケンケーン♪と鳴くはずです。 
あるいは、スニーカー戦略の劣位個体が優位個体♂の縄張りである湿地帯にこっそり侵入したのかな…?と妄想をたくましくしてみました。 
湿地帯でこれからヨシの若葉が再び茂り始めると、キジの行動を観察したくても視界が遮られてしまいます。(全ては藪の中)

2021/07/06

ダイコンの葉裏に産卵するモンシロチョウ♀

 

2021年4月下旬・午後13:20頃・くもり 

民家の家庭菜園で栽培されたダイコン(大根)の周囲をモンシロチョウ♀(Pieris rapae)が飛び回っていました。 
普段あまり意識しないで食べている方もいるかもしれませんが、大根はアブラナ科の野菜で、モンシロチョウの幼虫が好む食草の一つです。 
♀は葉のあちこちに止まると翅を閉じたまま腹部を曲げて葉裏に産卵しました。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:29〜) 

公道から通りすがりに撮影しました。 
ダイコンの葉裏にモンシロチョウの卵がひと粒ずつ産みつけられていることを確認したかったのですが、勝手に他人の庭に侵入する訳にはいきません。

拾った羽毛を産座の巣材として巣に搬入するスズメ(野鳥)

 

2021年4月下旬・午後14:55頃・くもり 

農村部でフワフワした白い羽毛を拾ったスズメPasser montanus)が嘴に咥えたまま、納屋のトタン屋根の上に飛び上がりました。 
産座として巣内に敷き詰める材料を運搬中だとすぐに分かった私は、このスズメが帰巣するまで見届けることにしました。
▼関連記事(1、3年前の撮影) 
巣材として羽毛を集めるスズメ(野鳥) 
巣材の枯草を集め軒下の穴に搬入するスズメ(野鳥)【HD動画&ハイスピード動画】
ところが、初めからこのトタン屋根に止まっていた2羽のスズメのうちの片方が、羽毛を運んできた個体を攻撃して追い払ってしまいました。 
営巣地を巡る縄張り争いがあるのでしょうか? 
スズメ同士で巣材の奪い合い(盗み寄生)があるのなら興味深いのに…と思いつつ撮影を続けます。 

しばらくすると、羽毛を咥えた個体が左から戻って来ました。 
屋根の棟をピョンピョン跳んで右端まで移動しています。 
今度は邪魔をする個体は居ませんでした。 
トタン屋根の端に足を掛けてぶら下がり、入巣のタイミングを見計らっています。 
営巣期の野鳥は巣の位置を極力ヒトに知られたくないので、今回のスズメもおそらく私に見られていることを気にしているのでしょう。 
軽くホバリングして屋根の棟に戻ってしまいました。 
何度も入巣をためらっています。 

そこへトタン屋根を左から登場した別個体も嘴に何かフワフワした物を咥えていました。(@0:58) 
このスズメも産座の巣材を運搬中なのかもしれません。 
植物の綿毛を運んでいるようにも見えたのですけど、近寄って来た別個体(餌乞い?)を警戒して逃げてしまいました。 

 一方、羽毛を咥えたまま入巣をためらっていた個体が遂に、屋根の棟の端にあるトタンの隙間に潜り込み、巣材を搬入しました。(@1:07) 
この巣は比較的安全な場所かもしれませんが、直射日光が照りつけると巣内はかなり熱くなりそう…と老婆心ながら心配になります。 

そのまま長撮りを続けると、入巣から1分25秒後にようやくスズメが空荷で巣口に頭から姿を現しました。(@1:55) 
トタン屋根の裏側の空間がどうなっているのか分かりませんが、スズメの親鳥が巣内で方向転換できるぐらいの広さはあるようです。 
スズメは巣口から身を乗り出してしばらく周囲を見張ってから、外に飛び出しました。 
出巣の直後に左急旋回して屋根の棟の端に着地すると、羽繕いを始めました。 
一休みしただけで、すぐにまた左へ飛び去りました。 

入巣および出巣の瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ(@2:25〜)。
スズメが産座の巣材を搬入する一部始終を観察できたのは初めてで、嬉しい収穫でした。

 

2021/07/05

ハルザキヤマガラシの花で採餌するヒメハナバチの一種♀

 

2021年4月下旬・午後13:35頃・晴れ 

水田の農道沿いに咲いたハルザキヤマガラシの群落でヒメハナバチ科の一種♀が訪花していました。 
後脚の花粉籠に黄色の花粉団子を満載しています。 
後半はマクロレンズを装着して採餌行動を接写してみました。(@0:48〜) 
吸蜜しながら身繕いし、体に付着した花粉を花粉籠に移しています。 
顔も薄黄色の花粉で汚れています。 

同定するには採集して標本を精査しないと私には分からないのですが、この日は採集容器を持ってなくて諦めました。
もし映像から種類が見分けられる達人がいらっしゃいましたら、是非教えてください。

樹上で羽繕い、脱糞するビンズイ(野鳥)

 

2021年4月下旬・午後16:55頃・くもり 

山麓の林縁で芽吹き始めた落葉樹(樹種不明)の枝に地味な鳥が止まって居ました。 
私がカメラを向けたら何度か逃げられてしまい、ようやく撮れた映像です。 
ホオジロ♀やカシラダカ♀と迷ったのですが、調べてみるとビンズイAnthus hodgsoni)という種類でした。 
嘴を足元の枝に擦り付けているのは、緊張や警戒から来る転移行動なのかな? 
冒頭でツィーッ♪と甲高く鳴きました。(@0:09)
尾羽根を神経質そうに上下させているのがセキレイ類を連想したのですが、ビンズイはセキレイ科でした! 
足で頭を掻き、羽繕いを始めました。 
左翼の根元や左肩の羽根を嘴で整えています。 
やがて止まり木で方向転換すると、白い液状便をポトリと排泄しました。 
軽量化の直後に飛び去りながら、ツィーッ♪澄んだ甲高い声を発しました。 
脱糞および飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

2021/07/04

ラ・フランスの花で採餌するハキリバチの一種♀(マメコバチ?)

 

2021年4月下旬・午後14:00頃・くもり 

洋梨(ラ・フランス)を栽培する果樹園で白い花が咲きました。 
山形県はラ・フランス収穫量のシェアが77%を誇るのだそうです。 
訪花している蜂に注目すると、腹面のスコパに花粉を付けて運んでいたので、ミツバチ科ではなくハキリバチ科の仲間の♀と分かりました。 
吸蜜・集粉の合間に身繕いしています。 
このとき頭楯に突起が見えました。(@0:33) 
採餌シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:03〜) 

※ 動画編集時に逆光補正しています。 

採集して標本を精査しないと私には同定できませんが、マメコバチ♀(Osmia cornifrons)かもしれません。 
というのも、ここでは洋梨の果樹と隣接してリンゴも栽培しており、その一角でヨシの茎を束ねて大量に置いてあったからです。 
マメコバチ♀は果樹園で花の授粉を媒介する優れた送粉者として重宝されています。 
営巣習性は借坑性で、束ねたヨシの茎の切り口から潜り込んで巣を作り、花粉と花蜜を溜め込んで産卵するのです。 
ただし、この日はマメコバチの巣(ヨシ茎の束)の周囲で飛び回る蜂はなぜか見当たりませんでした。
(今回の動画に撮れたのはツツハナバチという可能性は?)

砂利の敷かれた庭で餌を探し回るハクセキレイのつがい♀♂(野鳥)

 

2021年4月中旬・午後14:00頃・くもり 

郊外の住宅地の庭でハクセキレイMotacilla alba lugens)の♂♀つがいが餌を探していました。 
背中が黒い方が♂で灰色の方が♀です。 
庭の砂利が敷かれたところにはペンペン草?が疎らに生えているぐらいで、素人目には鳥の食べるものなど無さそうです。 
しかし♀が砂利の間に何か丸くて茶色い餌(木の実の種子?)を見つけたようです。 
私はサクランボの種を連想したのですけど、どうでしょうか?(サクランボの実がなるには未だ時期が早いです。)
近づいてきた♂に餌を奪われると思ったのか、♀は種子?を咥えたまま足早に立ち去りました。 
♂はその場に残って餌を探し続けています。 
♀がその場で食べるのではなく持ち去ったということは、雛に給餌するのかな? 

ハクセキレイの巣を私はずっと探し続けているのですけど、どうしても見つけられません。

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