2019/09/14

巣箱で羽ばたき練習するハシブトガラスの雛鳥(野鳥)




送電塔#KN7に営巣したハシブトガラスの観察記録#18



▼前回の記事
ハシブトガラス親鳥が墓地で警戒(野鳥)

2019年6月中旬

ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の雛は巣箱から未だ巣立っていなくて一安心。
雛は2羽しか育っていません。
ここの巣では、なぜこれほど雛の生育が遅いのか不思議です。
同種のハシブトガラスでも、他の巣では全ての雛がとっくに巣立っています。
周囲の環境は自然豊かですから、餌が不足しているはずがありません。
親鳥が春に巣を作り直したのかな?

嘴の中が赤い雛が、留守番中に巣箱の中を活発に動き回っています。
1羽が自分で羽繕いしている間に、もう1羽が羽ばたき練習を始めました。
未だ飛翔筋の力が弱く、羽ばたくのも覚束ない様子です。

ようやく1羽の親鳥が戻って来て鉄骨に止まり、雛に呼びかけました。(@3:20)
親鳥の喉袋が膨らんでいるので、餌を運んできたはずです。
ところが育ち盛りの雛はなぜか親鳥に餌乞いしません。
珍しく空腹ではないようです。
親鳥は結局、給餌どころか巣箱にも入らずに、鳴きながら飛び去りました。
強風を利用して滑空旋回しながら右へ飛び降りました。
給餌を焦らして雛に巣立ちを促しているのかもしれませんが、それなら雛は腹を空かせて餌乞いするはずです。

つづく→#19:雛に給餌し巣箱の外に糞を捨てるハシブトガラスの親鳥♀♂(野鳥)


ハシドイの花で採餌するセイヨウミツバチ♀



2019年6月中旬

公園に数本植栽されたハシドイの木に白い花が満開に咲いていました。(花が散る間際で萎れかけのようでした。)
セイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠は空荷で、吸蜜に専念しているようです。


ハシドイ花
ハシドイ花
ハシドイ花・全景
ハシドイ花+幹
ハシドイ葉

セイヨウミツバチ♀@ハシドイ訪花採餌

雛のために河川敷で幼虫を捕るハクセキレイ♂(野鳥)



2019年6月中旬

河川敷の草地でハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)が小走りで餌を探し回っています。
嘴には幼虫(イモムシ)を何匹も咥えているので、巣で待つ雛鳥に給餌するために採餌しているのでしょう。
芝生の根際などで次々と捕虫しています。

実は、すぐ横ではオオジシバリの実を食べ歩くカワラヒワ♂が居ました。
この2種は食性のニッチが全く違う(種子食と肉食)ので、出会っても喧嘩になりません。


ハクセキレイ♂(野鳥)@河川敷+捕虫運搬

2019/09/13

コウリンタンポポの花蜜を吸うモンキチョウ♂



2019年6月中旬

河川敷でオオジシバリの黄色い花の大群落に混じって濃いオレンジ色の花が咲いていました。
調べてみると、コウリンタンポポという名前の帰化植物なのだそうです。

そこにモンキチョウ♂(Colias erate poliographus)が訪花していました。
花から花へ飛び回り、翅をしっかり閉じて吸蜜しています。

周囲に大量に咲いているオオジシバリおよびシロツメクサにの花にはなぜか見向きもしませんでした。


コウリンタンポポ花
コウリンタンポポ花
コウリンタンポポ花+葉
コウリンタンポポ花+葉

モンキチョウ♂@コウリンタンポポ訪花吸蜜

電線から飛び立つツバメ♂【HD動画&ハイスピード動画】(野鳥)



2019年6月中旬

川沿いの住宅地の電線にツバメHirundo rustica)が1羽止まっていました。
落ち着き無く辺りをキョロキョロ見回しています。

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:38〜)


ツバメ♂(野鳥)@電線

2019/09/12

昼間も巣に近い樹上で警戒声を発し偵察飛行を繰り返すノスリ親鳥♀♂(野鳥)



ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#12



▼前回の記事
柳樹上の巣で抱雛するノスリ親鳥(野鳥)

2019年6月上旬・午後12:38〜12:55

6日ぶりの定点観察です。
柳樹上のノスリButeo japonicus)の巣を望遠レンズで撮っても動きが無く、雛も親鳥も見当たりません。
雛が自分で体温調節できるほど育つと抱雛の必要が無くなって、親鳥は巣を離れてしまうのでしょう。
給餌のときしか観察できないことになります。
営巣木の周囲ではニセアカシアの白い花が風でハラハラと散っています。

ところが、親鳥は巣の近くに隠れて見張っていたようで、鋭くピーェ、ピーェ♪と繰り返し鳴き始めました。
これは6日前の早朝に観察した鳴き声と似ています。
私に気づいて警戒声♪を発しているのでしょうか?
ひたすら鳴き続けている親鳥がどこに居るのか、なかなか見つけられませんでした。

親鳥も雛も写っておらず面白くないので、ブログ限定で公開しておきます。

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


ノスリ(野鳥)巣:柳樹上



本題はここからです。
営巣木の近くで鳴いていた親鳥を遂に見つけました。
河畔林のニセアカシアの樹冠に止まっているのですが、手前の枝葉に隠れて顔が見えません。
ピーェ、ピーェ♪と甲高い声で繰り返し鳴いています。

警告を与えても私が退去しないので、痺れを切らしたのか、親鳥がついに飛び出しました。
翼の下面の斑紋がはっきり見えて、ノスリで間違いありません。
力強い羽ばたきと滑翔、旋回を繰り返しています。
左翼の風切羽が欠損した個体でした。(@0:35)
ピィー、ピィー♪と高音で鳴き続ながら私の周囲を飛び回ると、営巣木の近くに聳え立つポプラ高木の樹冠に着地しました。
お気に入りの止まり木であることが分かりました。
ポプラの樹上でも繰り返し鳴き続けています。
再び鳴きながら飛び出すと、河畔林の上空(営巣地の縄張り)をぐるっと偵察しています。
これは6日前の早朝に見たのと同じで、やはり威嚇の飛翔なのでしょう。

(夜明けに見た親鳥の行動は、縄張り宣言のために毎朝止まり木で鳴く囀りさえずり♪や誇示飛翔なのかと勘違いしていました。)

▼関連記事
夜明けに樹上で鳴き続け偵察飛翔を繰り返すノスリ親鳥(野鳥)

私を要注意人物とみなして、かなり警戒しているのかもしれません。
すぐにまた親鳥がポプラ大木に舞い戻って来ました。

鈍い私もさすがに親鳥の発するメッセージを察することができたので、営巣地から急いで遠ざかることにしました。
とりあえず死角(巣が見えない位置)に入ったのですが、ノスリ親鳥が偵察に飛んで来て、すぐに見つかってしまいました。(@2:00)
私の頭上を鳴きながら旋回・帆翔し、ときどき羽ばたいています。(威嚇飛翔?)
トビの鳴き声ピーヒョロロ♪とは異なり、ノスリの鳴き声には後半のヒョロロ♪がありません。

望遠レンズを外した方が空を飛ぶノスリを撮りやすいことに遅まきながら気づきました。
最後(@2:50〜)に登場した個体は、鳴かずに青空を静かに偵察飛翔しています。
左翼の風切羽が無傷なので、別個体の親鳥のようです。(@3:10)
残念ながら、私には未だ性別を見分けられません。

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

つづく→#13:立ち去る私を追いかけてニセアカシア樹上から鳴いて威嚇するノスリ親鳥(野鳥)


ノスリ親鳥(野鳥)@偵察飛翔
ノスリ親鳥(野鳥)@偵察飛翔

縄張り内の電柱支線で警戒声♪を発するモズのつがい♂♀(野鳥)



2019年6月中旬・午後12:23

田んぼに隣接する新興住宅地を私が通りかかると、民家の庭でモズ♀♂(Lanius bucephalus)が鳴き騒いでいました。
電柱から斜め下の地面にケーブルを伸ばして張力で支える支線に♀♂つがいが2羽並んで止まり、私に対してキチキチキチ…♪と鋭い警戒声を発しています。
鳴きながら長い尾羽根をくねらせています。

後半は過眼線が薄い♀に注目します。
私が撮り続けると、飛び去りました。

この近くに営巣しているペアなのかな?
実は、数年前にも同じ縄張りでモズを見ています。(ただし同一個体とは限りません)

▼関連記事(3年前の秋に撮影)
虫を解体・捕食するモズ♂(野鳥)

つづく→同じ日の夕方に再会。
夕方に再会したモズ♀が柳の灌木で警戒声♪を発し脱糞(野鳥)


モズ♀(野鳥)@電柱支線+警戒
モズ♂(野鳥)@電柱支線+警戒

2019/09/11

ケバエを捕食するアリグモ♀(蜘蛛)



2019年6月中旬

生ゴミを自然発酵させて堆肥にするコンポスト容器の蓋で捕食中のアリグモ♀(Myrmarachne japonica)を発見。
生ゴミに集まるハエ類を待ち伏せして狩る捕食戦略なのでしょう。

獲物は黒い微小な昆虫で触角が短く、おそらくケバエ科の一種だと思います。
アリグモ♀は獲物を噛み締めて吸汁しながら歩き回ります。

アリグモがアリにそっくりなのは、油断させておいてアリを狩るための攻撃的擬態ではないかと考えられていた時代もあったそうです。
しかし現在は否定されていて、むしろ捕食者対策のベーツ型擬態と考えられています。
実際に今回の観察でも、徘徊中のアリ(種名不詳)のワーカー♀が近寄ってくると、アリグモ♀は慌てて向きを変えて逃げ回っています。
第1歩脚を振り上げアリの触角のように動かしているのは、威嚇のつもりなのでしょうか。
しかし視力の弱いアリに対しては、ほとんど効果がありません。
アリグモ♀は右往左往して、終いにはコンポスト容器の蓋の取っ手の陰に逃げ込みました。
物陰に隠れたアリグモ♀が表に出て来るように指を使って追いやってから、撮影を続けます。
あちこち逃げ惑っても、アリグモ♀はしっかり噛み付いた獲物を手放しません。
肉団子のように丸めながら吸汁しています。(体外消化)

(映像に登場するアリの種類を見分けられる方がいらっしゃいましたら、是非教えて下さい。)


アリグモ♀(蜘蛛)顔@コンポスト容器+ケバエsp捕食
アリグモ♀(蜘蛛)@コンポスト容器+ケバエsp捕食
アリグモ♀(蜘蛛)@コンポスト容器+ケバエsp捕食

川で潜水漁の後に上流へ飛び去るカワウ(野鳥)



2019年6月中旬

川面を横切るように遊泳してきたカワウPhalacrocorax carbo hanedae)が流れの中央部で潜水しました。
次に川面のどこから浮上するか予測できないので、見失ってしまいました。

倒木には1羽のアオサギArdea cinerea jouyi)が止まっていて、葉陰(日陰)に隠れるように佇んでいます。

しばらくすると、おそらく同一個体と思われるカワウが川の下流から飛び立ちました。

さっきは不漁だったのか、漁場を変えるのでしょう。
倒木を飛び越え、高度を上げながらこちらに向かってまっしぐらに飛んで来ます。
カワウは川に架かる橋を飛び越え、そのまま上流へ飛び去りました。
少しずつ高度を下げていますが、河畔林の陰に入ってしまい、着水シーンまで見届けられませんでした。

80分後に撮ったラストシーンは別個体かもしれません。
川の上空を下流に向かって飛んで来たカワウが橋を越えたところで急降下し、おそらく川面に着水しました。


カワウ(野鳥)@飛翔

2019/09/10

ハシブトガラス親鳥が墓地で警戒(野鳥)



送電塔#KN7に営巣したハシブトガラスの観察記録#17



▼前回の記事
ハシブトガラス親鳥に餌をもらい巣箱で羽ばたき練習をする雛【10倍速映像】(野鳥)

2019年6月中旬

5日ぶりに様子を見に来たら、巣箱のある鉄塔で見張っていたハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の親鳥が目敏く私を見つけて滑空し、近くの墓地に舞い降りました。
墓石の上に乗って右足で顔を掻いています。
私を警戒してカーカー♪と鳴き始めた口の中が真っ黒なので、成鳥と分かります。
やがて鳴きながらこちらに向かって飛んで来ました。
威嚇するように私のほぼ頭上を飛び越えて行きました。


巣から充分に離れた位置で動かずに撮影するだけだよ、ということを親鳥に毎回アピールして早目に私の存在を知ってもらった方が撮影がスムーズに行くようです。
下手にブラインドに隠れようとしても、賢くて警戒心の強いハシブトガラスはすぐに見つけてしまい、「見つけたぞ! 怪しいぞ!」と大騒ぎされてしまうのです。
親鳥に挨拶を済ませたので、巣箱の撮影を始めます。

つづく→#18:巣箱で羽ばたき練習するハシブトガラスの雛鳥(野鳥)


ハシブトガラス親鳥(野鳥)@墓石

ソメイヨシノの実を食べに来た2羽のムクドリ(野鳥)



2019年6月中旬

赤い実がなっているソメイヨシノの樹上にムクドリSturnus cineraceus)が2羽(以上?)来ていました。
黒く熟した果実を食べに来たようですが、なかなか上手く撮れません。
羽繕いもしています。

隠し撮りを試みても警戒心が強く、すぐに鳴きながら逃げてしまいます。


ソメイヨシノ果実(下端中央に黒く熟した果実)

2019/09/09

柳樹上の巣で抱雛するノスリ親鳥(野鳥)




ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#11



▼前回の記事
早朝に営巣木の上空でノスリ親鳥を追い回すハシボソガラス(野鳥)

2019年5月下旬・午前10:56

早朝の観察をした同じ日。
6時間後の真っ昼間に再訪すると、柳樹上のノスリButeo japonicus)の巣には、いつの間にか親鳥が戻っていました。
幹と幹の間の隙間から見える片目がときどき瞬きしています。
ノスリの羽根は保護色でとても分かりにくく、実は撮影している間は親鳥の存在に気付きませんでした。
雛の姿は見えません。
タイトルに「抱雛」と書きましたが、巣内の雛を守るために親鳥が付き添っているだけかもしれません。

つづく→#12:昼間も巣に近い樹上で警戒声を発し偵察飛行を繰り返すノスリ親鳥♀♂(野鳥)


ノスリ親鳥(野鳥)@巣:ニセアカシア樹上+抱雛?

飛べ!アカジママドガ(蛾)【HD動画&ハイスピード動画】



2019年6月中旬

河畔林でニセアカシア(別名ハリエンジュ)幼木の葉に見慣れない小さな蛾が乗って休んでいました。
調べてみると、アカジママドガStriglina cancellata)でした。
おそらく川沿いに生えたオニグルミをホストに育ち、羽化したのでしょう。
枝葉が風で揺れてもじっとしています。

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@0:20〜)
近くに物を投げつけると、アカジママドガは準備運動無しで素早く飛び去りました。


アカジママドガ(蛾)@ニセアカシア葉上

2019/09/08

散歩中のネコ♂を襲うハシボソガラス♀♂(野鳥)



2019年6月中旬

街なかを流れる川の対岸で2羽のハシボソガラスCorvus corone)が嗄れ声で鳴き騒いでいます。
何事かと思いきや、川沿いの道を歩いているイエネコFelis silvestris catus)を追いかけながらモビング(擬攻撃)していました。
一方、猫はうるさいカラスを相手にせず、平然と歩き続けます。
このネコは、股間に睾丸が見えたので雄猫♂と判明。
去勢された飼い猫ではないようです。
やがてネコが立ち止まって尻尾を上げると雑草の茂みに排尿し、縄張りをマーキングしました。

鳴きながら飛び上がって空中から代わる代わる襲いかかるハシボソガラスが遂にネコの背中を背後から蹴りつけました。
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
ネコはやられても全くカラスに反撃しようとしないのが意外でした。
老いた個体なのかな?
ひたすら迷惑そうにゆっくり歩き去ります。
ネコがようやく川岸を離れて大きな栗の木の下の茂みに逃げ込むと、カラスもそれ以上は深追いしませんでした。
ハシボソガラスにとっても顔馴染みのネコが日課で縄張りをパトロール(散歩)していたのでしょう。

天敵の猫を追い払って満足したハシボソガラスは逆の住宅地の方へ飛び去りました。
川沿いには携帯電話の基地局(電波塔)が建っていて、そのてっぺんにカラスの古巣があります。
今回のハシボソガラスがそこに営巣したつがいなのかどうか、定かではありません。
巣立った幼鳥が近くにいるのかもしれません。

※ 動画編集時に前半部だけ音声を正規化して音量を強制的に上げています。


中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』を読むと、カラスとネコの攻防について記述がありました。

猫の場合は違います。威嚇体勢になって低空飛行を仕掛けたり、蹴ったりして攻撃します。猫は犬と違ってジャンプ力もあり、木登りもできます。都会のカラスにとって、猫は天敵なのです。時々、猫をリードに付けて散歩している人がいます。するとカラスが大騒ぎを始めて、飼い主の周りに集まります。 (飼い猫に対するモビング:しぐま註) (p178より引用)
繁殖期のカラスに猫が近付こうものなら、何羽も集まってきて大騒ぎをして、猫の姿が見えなくなるまで追い回し、低空飛行をして命がけで蹴りを入れています。さすがに猫に蹴りを入れられるのはベテランの成鳥だけです。
同じカラスでも、ボソの場合、頭をブトのように膨らませて低空飛行をし、最高レベルの怒りを表しますが、蹴りを入れるほどの勇気はないようです。
たかが猫と思うかもしれませんが、機敏なジャンプ力と音を立てずに忍び寄れる肉球によって器用に獲物を捕食するため油断はできません。成鳥なら逃げ切れますが、巣立ったばかりの雛だと、猫が天敵だということも知らないので、あっという間に捕食されてしまいます。 (p180-181より引用)



下線部については、今回私が撮影した動画はささやかながら反例となりそうです。
おそらく各地域の個体群によってカラスの習性や性格も少しずつ変わっているのでしょう。

私のフィールドではハシボソガラスが優占種で、ハシブトガラスはあまり居ません。


ハシボソガラス♀♂(野鳥)@モビングvsネコ@散歩

道端の草地で幼鳥に巣外給餌するスズメの親鳥(野鳥)



2019年6月中旬

車が通りかかると、車道に迷い出ていたスズメPasser montanus)の幼鳥が慌てて路肩に避難しました。
頬斑が薄くて嘴の端が黄色いのがスズメの幼鳥(巣立ち雛)の特徴です。
飛来した親鳥の後を追いかけるように飛んで道を渡ると、桜並木の下草へ移動しました。

シロツメクサやイネ科植物などが生えている原っぱで親鳥は餌を探し歩いています。
縁石で待っている幼鳥がときどき翼を小刻みに震わせて餌乞いしました。

親鳥が草の根際に何か虫を見つけたようです。
すかさず駆け寄った幼鳥は、親鳥が獲物を何度もつついて殺している間に、その背後で餌乞いしつつ待っています。
ようやく親鳥が振り向くと、幼鳥に口移しで巣外給餌しました。
その後も原っぱで親鳥の後をピョンピョン跳んでつきまとう幼鳥が可愛らしいですね。
ヒトの目には猫の額ほどの狭い草地でも、スズメの背丈よりも高く生い茂っているので、その中を進む幼鳥にとっては大冒険でしょう。
親鳥が1羽の幼鳥にマンツーマンで甲斐甲斐しく巣外給餌していますが、一緒に巣立った他の幼鳥はどうしているのかな?

最後、スズメの親子は私を警戒して飛び去りました。
幼鳥もなんとか自力で飛べるようです。


スズメ(野鳥)幼鳥+親鳥@道端草地+巣外給餌

河川敷でブタナの種子を食べるカワラヒワ♂(野鳥)



2019年6月中旬

河川敷で満開に咲いたブタナの群落でカワラヒワ♂(Carduelis sinica)が種子を採食していました。
食べ方には色々あって

  1. 根際に落ちた種子を啄む。
  2. ブタナの背の高い茎を足で倒伏させたり嘴で引きずり倒したりしてから、てっぺんに付いた実を嘴で啄む。

ブタナの茎を足で倒伏させても、食べずに通り過ぎることもありました。
未だ花が咲いている状態で、種子が未熟なのでしょう。
河川敷には他にシロツメクサやヘラオオバコの花も咲いていますが、カワラヒワの好みではないようで、見向きもしません。

この季節の河川敷は、一面にブタナの黄色いお花畑が満開です。
殺風景な芝生に彩りを与えるために、(良かれと思って)ブタナの種子を人為的に混ぜて撒いているのだと思います。
あわよくばSNS映えを狙っているのかもしれません。

しかし園芸植物を単一栽培(monoculture)した大群落を見ても、私は極めて不自然で空々しく感じてしまい、貧困な生態系を個人的に好きになれません。

農作物で経済原理を追求すると単一栽培になるのは仕方がないことです。
しかし観光資源として、わざわざ地域の生物多様性を破壊してから外来植物を植えて一面の〇〇花畑を作る無神経さが理解できません。
日本各地で一面に咲き誇るラベンダー畑もヒマワリ畑もコスモス畑も嫌いです。
春に咲く桜と言えば日本中がソメイヨシノのクローンだらけになっているのも不気味です。


【追記】
この花の名前を長らくオオジシバリだと思い込んでいたのですが、外来種(帰化植物)のブタナと分かったので訂正しておきます。

カワラヒワ♂(野鳥)@河川敷+ブタナ種子採食
カワラヒワ♂(野鳥)@河川敷+ブタナ種子採食

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