2018/10/22

クジャクアスター(菊)の花蜜を吸うモンシロチョウ



2016年10月中旬

民家の庭に咲いた見慣れない菊の花にモンシロチョウPieris rapae)が訪花していました。
翅をしっかり閉じて吸蜜しています。
ベニシジミやハナアブ、セイヨウミツバチ♀も訪花していました。

おそらく園芸種だと思うのですが、赤紫色の小さな花が多数付いていて葉が細長い。
全体の高さ(草丈)は約1m。
ガーデニング関連の掲示板で問い合わせたところ、クジャクアスター(別名クジャクソウ)だろうとご教示頂きました。


モンシロチョウ@クジャクアスター訪花吸蜜

2018/10/21

訪花中のクマバチ♂を襲うトモンハナバチ♂【ハイスピード動画】



2018年7月下旬

民家の庭に咲いたセイヨウニンジンボクの灌木でキムネクマバチ♂(Xylocopa appendiculata circumvolans)が吸蜜に来てしていました。
前回撮り忘れた240-fpsのハイスピード動画で訪花シーンを撮ってみました。(前回とは撮影地点が違います。)

▼前回の記事
セイヨウニンジンボクの花蜜を吸うクマバチ♀の群れ

花から花へ飛び立つ瞬間を狙ってクマバチ♂の羽ばたきに集中していたら、小型のトモンハナバチ♂(Anthidium septemspinosum)も素早く飛び回っていたことに現場では気づきませんでした。
スーパースローで見直すと、とても興味深い瞬間的な行動が記録されていました。

セイヨウニンジンボクの花で吸蜜中のクマバチ♂の背後からトモンハナバチ♂が飛来しました。
トモンハナバチ♂はホバリング(停空飛翔)して狙いを定めると脚を前方に伸ばして相手に掴みかかりました。
一瞬早くクマバチ♂が花から飛び立ち、間一髪で攻撃?を交わしました。
空中でホバリングしながらクマバチ♂とトモンハナバチ♂は睨み合いました。
2匹はすぐに別れたのですが、迫力たっぷりの一瞬の空中戦でした。
似ても似つかないのに(大きさも色も明らかに別種)、そそっかしいトモンハナバチ♂がクマバチ♂を交尾相手(トモンハナバチ♀)と誤認したのかもしれません。
探雌飛翔中のトモンハナバチ♂は、とりあえず蜂らしい物なら何でも飛びついてみる作戦なのでしょう。
▼関連記事(5年前の撮影)
トラマルハナバチ♀とトモンハナバチ♂のニアミス【ハイスピード動画】

Take2の映像でも、奥の花に移動したクマバチ♂の背後から再びトモンハナバチ♂が急襲していました。
この出来事に全く気づかずに撮影を止めてしまったのが残念です。

おそらく誤認求愛だろうと考えていたら、特定の蜜源植物の周囲に縄張りを張って守ろうとする(クマバチ♂などのライバルを追い払う)占有行動の可能性も出てきました。
実は同じ日に、訪花中のキアゲハに対しても背後から飛びかかって追い払ったトモンハナバチ♂を観察しています。(映像公開予定)
さすがに大型の蝶に対してトモンハナバチ♂が誤認求愛するとは考えにくいので、占有行動の習性もありそうです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


川岸で親鳥を待つハクセキレイの幼鳥2羽(野鳥)



2018年7月下旬
▼前回の記事
川岸で幼鳥2羽にアメンボなどの虫を給餌するハクセキレイ親鳥♂(野鳥)

ひとしきり巣外給餌を済ませたハクセキレイMotacilla alba lugens)の親鳥♂が飛び去った後、残された2羽の幼鳥も相次いで川の対岸へ飛んで渡り、コンクリート護岸の上で親鳥の帰りを待っています。
幼鳥(巣立ち雛)も普通に飛べるようで、安心しました。
川の少し下流に橋がかかっていて、その真上の電線に親鳥が止まって幼鳥を見守っていました。(幼鳥の撮影を優先したので、親鳥の方は撮り損ねました。)
やがてこの家族群は下流へ飛び去ってしまいました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ハクセキレイ幼鳥(野鳥)@川岸:コンクリート護岸
ハクセキレイ幼鳥2(野鳥)@川岸:コンクリート護岸

2018/10/20

三巣並行営巣に失敗したスズバチ♀



2018年7月下旬
▼前回の記事
コンクリートブロックを物色して営巣地を決めたスズバチ♀

駐輪所やゴミ集積場として使われている小屋の軒下に置かれたコンクリートブロック内でスズバチ♀(Oreumenes decoratus)が営巣を始めたので、定点観察に通ってみました。
ところが泥巣を少し作りかけただけで未完のまま放棄してしまったようです。

スズバチ♀の営巣開始を観察したのが7/10。
そのときはコンクリートブロック内に泥巣は全く作られていませんでした。
その3日後(7/13)および10日後(7/20)に作りかけの泥巣を写真に撮りました。
今回は18日後(7/28)の夜です。
暗い穴の底にある泥巣を写真で記録するのはピント合わせが意外と難しいので、今回は赤外線の暗視カメラによる動画で撮ってみました。
ストロボ写真で記録するよりも上手く状況を記録できました。
母蜂の活動する姿を見たのは初日だけです。
コンクリートブロックを採寸してみると、縦×横×高さ=39×19×10cm。
各ブロックに3つある深さ19cmの穴の断面は角が面取りされていて、長径×短径=8×4.5cmの楕円状。

面白いことに、コンクリートブロックに3つ並んでいる穴の奥底で、同じ深さの同じ位置(右下)に泥巣を3つも作りかけていました。
この辺りではスズバチの生息密度が高くないので、複数個体の♀が同じ場所で集団営巣した可能性は低いと考えています。
(集団営巣では3つの穴の同じ位置に泥巣が作られたことを説明できません。)
1匹のスズバチ♀が三巣並行営巣を試みたのでしょう。
実はこのような現象は他の種類の蜂でも結構よくあることです。
私は以前、キアシナガバチの女王蜂を個体識別して二巣並行営巣を証明したことがあります。(私が蜂の観察にのめり込むきっかけとなった忘れがたい事例です)

▼関連記事
二巣並行営巣を始めたキアシナガバチ創設女王
キアシナガバチ創設女王による二巣並行営巣の謎

【参考文献】
1. Kasuya E. Simultaneous maintenance of two nests by a single foundress of the Japanese paper wasp, Polistes chinensis antennalis (Hymenoptera: Vespidae). Applied entomology and zoology. 1980;15(2):188–189.
フタモンアシナガバチ創設女王による二巣並行営巣の報告です。
2. 牧野俊一, 山根正気. ニッポンホオナガスズメバチの創設女王で見られた2巣並行営巣行動の観察. Kontyû. 1979;47(1):78-84.

どうしてこんなことが起こるのでしょう?
複眼と単眼による蜂の視覚系は、ヒトの見ている世界とは異なります。
営巣地を決めた蜂は定位飛行をしながら周囲の風景を記憶しようと努めます。
その視覚記憶に頼りながら巣材を集めに何度も往復して、次第に巣が建造されます。
ヒトが作った人工物をたまたま蜂が気に入ってそこに営巣を始めたとき、その人工物が幾何学的な繰り返し構造になっていると蜂は混乱して正しく位置を記憶できなくなってしまうようです。
自然界には「規則正しい繰り返し構造」などという物は存在しませんから、長い進化の過程でも、そのような本能行動の過ちが修正される機会が無かったのでしょう。
今回の場合は、一つのコンクリートブロックに相同の穴が3つ並んでいたことがスズバチ♀の混乱を招く元となりました。
実はこの軒下には、同型のコンクリートブロックが4つ並べて置いてありました。
スズバチ♀はその中で左端のブロックを選んで記憶することは出来たようですが、そこまでが能力の限界でした。
(残り3つのコンクリートブロック内には泥巣は全く作られておらず、落ち葉やゴミが溜まっていました。)

蜂が選んだブロックの右隣のブロックはなぜか真ん中で真っ二つに割れていたので、蜂の目から見ても他と区別しやすかったのかもしれません。
現代人が団地や集合住宅などの人工的な繰り返し構造から我が家を難なく探し当てる能力があるのは、建物に表札やラベルを書いて目印にしたり、座標の概念を駆使して住所を記憶するからです。(何号棟の何階の何号室)
蜂にはこれが出来ないのです。(フェロモンで匂いの目印を付ければ良いと思うのですが…。)

写真を並べてみると、造巣は7/13以降になると全く進んでいません。
母蜂が何らかの理由で死んでしまったのかもしれません(殺虫剤で駆除されていないことを祈ります)。
あるいは、この「おかしな営巣地」を捨て新天地でやり直すことにしたのでしょう。
幾ら働いても造巣が一向に進まないので「おかしい」と気づいたスズバチ♀が「本能の落とし穴」から自力で抜け出せたのだとすれば、とても興味深いですね。(ファーブルが好きそうな話です)

コンクリートブロックの横に無人カメラを設置してスズバチ♀の行動を全て録画していれば貴重な記録になっていたことでしょう。
蜂の為を思えば、コンクリートブロックの余計な穴を塞いでやれば、造巣に専念できたかもしれません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


スズバチ営巣地@コンクリートブロック(7/13)
スズバチ未完泥巣a@コンクリートブロック(7/13)
スズバチ未完泥巣b@コンクリートブロック(7/13)
スズバチ未完泥巣c@コンクリートブロック(7/13)
スズバチ営巣地@コンクリートブロック(7/20)
スズバチ未完泥巣a@コンクリートブロック(7/20)
スズバチ未完泥巣b@コンクリートブロック(7/20)ピンぼけ
スズバチ未完泥巣c@コンクリートブロック(7/20)

川岸で幼鳥2羽にアメンボなどの虫を給餌するハクセキレイ親鳥♂(野鳥)



2018年7月下旬・午後12:02〜12:06

コンクリートで護岸された泥だらけの川岸でハクセキレイMotacilla alba lugens)の親鳥♂と2羽の幼鳥が一緒に居ました。
巣立ったばかりの幼鳥を連れて歩き、せっせと巣外給餌しているようです。

2羽の幼鳥(巣立ち雛)は川岸で離れ離れにならないように常に近くに居るようです。
親鳥♂が近くに来ると幼鳥は黄色い嘴を開けて給餌をねだります。
餌乞いの鳴き声は、川の流れる音にかき消されてあまりよく聞き取れず残念でした。
カラスの幼鳥とは異なり、餌乞いの際に翼を閉じたままで小刻みに震わせています。 

親鳥♂が幼鳥Lの目の前の泥に居た虫を喋んで口移しに与えました。(@1:08)
幼鳥は自力では未だ採餌(探餌)出来ないことが分かります。

そこへ急にカワラヒワCarduelis sinica)が飛来し、ハクセキレイ家族群の横に着地しました。(@1:14)
カワラヒワは種子食性ですから、ハクセキレイを襲ったり追い払ったりする意図は無いようです。
川岸に居るハクセキレイは保護色になっていて、カワラヒワは着陸寸前まで存在に気づかなかったのでしょうか。

また、川の中央から岸の方に低空飛行でやってきたハグロトンボCalopteryx atrata)が空中でターンして引き換えしました。(@1:25)
果たして親鳥♂はハグロトンボを捕食するでしょうか?

親鳥♂が急に飛び立つと、川岸に近い目の前の水面で虫を素早く捕らえました。(@1:34)
獲物はアメンボかな?
そのまま急旋回して岸に戻った親鳥♂に幼鳥Lが駆け寄ると、口移しで給餌しました。
見事な空中捕食シーンを1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。

親鳥♂は休む間もなく川岸を下流へ歩いて移動し、次の餌を探します。
草むらで虫を素早く捕食した親鳥♂が幼鳥Lの待つ場所へ駆け戻り、給餌しました。

次に親鳥♂は川岸を上流へ歩きながら獲物を探します。
川岸の岩場から飛び立つと川面での捕食に挑みます。
一度失敗したものの、二度目は見事に水面の虫を嘴で捕らえました。
スローモーションで見直すと、ホバリング(停空飛翔)して狙いを定めると、水面を逃げるアメンボを追いかけ嘴で仕留めています。(@2:55)
岸に戻ると大き目の獲物を咥え直し、駆け寄ってきた幼鳥Lに給餌。(@3:27)
幼鳥LはRよりも飢えているのか、4回連続で給餌してもらっています。(貪欲で図々しい性格は兄弟間の競争において得でしょう。)

岩場で大人しく待っている幼鳥Rの横を通り過ぎる親鳥に対して、待ちくたびれた幼鳥Rが餌乞いしたら、ようやく餌を口移ししてくれました。
ただし、これは給餌の振りをしただけかもしれません。
明らかに餌が足りないらしく、幼鳥Rは不満そうに親鳥をちょっと追いすがりました。
未だ食べ足りない育ち盛りの幼鳥2羽が岩場で親鳥の近くに集まり、賑やかに餌乞い♪しています。
最後、ハクセキレイの親鳥♂は飛び立つと対岸のガードレールに止まり、川岸には幼鳥だけが取り残されました。

辺りを探しても母鳥♀の姿はありませんでした。
巣立った幼鳥を2群に分けて親鳥♀♂が別々に面倒を見ているのでしょうか。
育雛の初期には沢山の虫を嘴に貯めてから帰巣するハクセキレイの姿を見かけました。

▼関連記事(5月の撮影)
雛のために橋で虫を捕食するハクセキレイ♀(野鳥)
田んぼの水面で芋虫を捕食して巣に運ぶハクセキレイ♂(野鳥)
一方、今回観察した巣外給餌では、虫を一匹捕らえる度に幼鳥へ給餌していました。
雛が巣立つと親鳥について歩くようになります。
親鳥が捕らえ集めた獲物をいちいち巣に運ばなくて済むので、この時期の給餌は楽なのかもしれません。

確実に幼鳥と分かるハクセキレイを今回初めて撮ることができました♪
営巣地が近くにあったのかな?
大きな護岸ブロック(テトラポット? 正式名不詳)の下の穴が怪しいと思うのですが、どうでしょう?
身近にいるハクセキレイの断片的な観察を積み重ねてきて暮らしぶり(生態)が大体分かってきたものの、どうしても未だ巣を見つけることが出来ていません。

つづく→川岸で親鳥を待つハクセキレイの幼鳥2羽(野鳥)


ハクセキレイ(野鳥)親鳥♂@川岸+巣外給餌→幼鳥
ハクセキレイ(野鳥)親鳥♂@川岸+巣外給餌→幼鳥
ハクセキレイ(野鳥)親鳥♂@川岸+巣外給餌→幼鳥
ハクセキレイ(野鳥)親鳥♂+幼鳥2@川岸

2018/10/19

ノウゼンカズラを訪花するモンスズメバチ♀の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2018年7月下旬

駐車場の隅のに立つヒノキの高木に巻き付いた蔓植物ノウゼンカズラの花が満開に咲いていました。
そこへ飛来したモンスズメバチVespa crabro)のワーカー♀が正当訪花を繰り返しています。
まずは花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。

飛来した蜂が風で揺れる花に着地するのに少し苦労しています。
花弁から歩いて花の中央に潜り込み(正当訪花)、吸蜜します。
胸背が黄色い花粉で汚れている個体でした。
ノウゼンカズラに正当訪花すると雄しべの葯が胸背に当たって花粉が擦り付けられる仕組みになっているのでしょう。
次の花に潜り込むとこの花粉が雌しべに擦り付けられ、他家受粉が成立するのです。
これで積年の謎が解けました。
以前観察したコガタスズメバチ♀の中に胸背が黄色く汚れている個体が居て、何の花粉か分からなかったのです。

▼関連記事
花粉で汚れたコガタスズメバチ♀の帰巣
葉で休息中のモンスズメバチ♀がノウゼンカズラの花から飛び立つキイロスズメバチ♀とニアミスしました(@1:37〜1:48)。
花から飛び立って上昇中にうっかり葉にぶつかり、バランスを崩して墜落する瞬間が捉えられていました。(@2:10〜2:20)

最後は通常のHD動画による撮影です(@2:20〜)。



▼関連記事(3年前の撮影)
ノウゼンカズラの花で獲物を探すコガタスズメバチ♀

モンスズメバチ♀@ノウゼンカズラ訪花吸蜜

ノウゼンカズラ花
ノウゼンカズラ花・全景@ヒノキ幹
ノウゼンカズラ花・全景@ヒノキ樹冠

コナラの樹液を舐めるアカウシアブ♀



2018年7月下旬・午後16:06

コナラの樹液酒場でアカウシアブ♀(Tabanus chrysurus)が樹液を舐めに来ていました。


▼関連記事(4年前の撮影)
ミズナラ樹液酒場で身繕いするアカウシアブ♀

私の体の周囲を飛び回るので身を固くしましたが、刺されて吸血されずに済みました。(スズメバチより怖いです)
樹液酒場でのスズメバチは、こちらから手出しをしなければヒトを襲ってくることはありません。
一方、アカウシアブは我々がたとえじっとしていてもヒトの体温や呼気に含まれる二酸化炭素(CO2)に誘引されて集まり、血を吸うからです。(口器で刺されると痛い!)
▼関連記事 
アカウシアブ♀の吸血 
車好きのアカウシアブ

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


アカウシアブ♀@コナラ樹液吸汁

2018/10/18

ネムノキの花で採餌するクマバチの群れ



2018年7月下旬

川沿いに立つネムノキの大木でピンクの花が満開に咲いていました。
そこへ多数のキムネクマバチXylocopa appendiculata circumvolans)が飛び回り、訪花していました。



残念ながらこの日は望遠レンズを持ってきていませんでした。
映像では遠くてクマバチの性別は不明ですけど、別に取った高画質の写真を拡大してみると顔色が見れた個体は黒かったので♀でした。
後脚の花粉籠の状態も分かりません。
クマバチ以外にも小型の蜂も飛び交っていますね。(蜂じゃないかも?)

翌日は台風が通過し、ようやく晴れた翌々日に望遠レンズを持って再訪したときにはネムノキの花は盛りを過ぎてしまい、クマバチが全く来なくなってしまいました。
別の場所に生えたネムノキの花をあちこち見て回っても、訪花昆虫の姿はありませんでした。
来年はこのネムノキ大木の近くまで行って、開花の時期から注意して観察してみます。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


クマバチ群れ@ネムノキ訪花採餌

2018/10/17

コナラの樹液酒場に来たアオカナブンとスジクワガタ♂



2018年7月中旬

里山の林道沿いで見つけたコナラの樹液酒場でアオカナブンRhomborrhina unicolor)が居ました。
初めは2匹居たのですが、私が崖を登ってコナラの木に辿り着く間に一匹が飛んで逃げてしまいました。
残るは1匹。
幹から滲み出て発酵した樹液を口器で舐めています。
薄暗い夕方なのでストロボを焚いて写真に撮ると、緑色の美しさは失われ、どうしても赤っぽく写ってしまいます。
動画は自然光で撮るので良いのですけど…。
▼関連記事(4年前の撮影)
ミズナラの樹液を舐めるアオカナブン


動画を撮り初めたら偶然アオカナブンがぴゅっと透明なオシッコを排泄しました。(@0:11)


アオカナブンの上にはスジクワガタ♂(Dorcus striatipennis striatipennis)も見つけました。
こちらは幹にほぼ静止しており、口器も動いていませんでした。

樹液酒場では、他にも得体の知れない微小な虫が色々と蠢いていますね。
これを一つ一つ解明していくだけでも気の遠くなる作業です。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


アオカナブン+スジクワガタ♂@コナラ樹液酒場
アオカナブン+スジクワガタ♂@コナラ樹液酒場

川に降りて水を飲み、水飛沫を浴びて涼む夏のドバト(野鳥)



2018年7月下旬・午後12:20〜12:30

よく晴れた暑い夏の昼下がり。
川沿いの堤防に居た1羽のカワラバト(=ドバト;Columba livia)が眼下の川を見つめ、いかにも水際に降りそうな素振りをしています。
これから水浴または飲水するのではないかと予想し、動画撮影開始。
案の定、ドバトはコンクリートブロックで覆われた護岸の急斜面を苦労して下り始めました。
バランスを崩しそうになると羽ばたいて少し飛び、ようやく水際まで辿り着きました。

小さな滝のように水飛沫を上げている堰の近くに設置されたコンクリート塊の凹みに水が溜まっています。
鳩はそこで嘴を浸すと流れる川の水をゴクゴク飲み始めました。
一般に鳥類は一口ごとに首を上げて水を喉に流し込まないといけませんが、ハト類だけは頭を下げたまま水を飲み込めるのです。
(この特技を可能とする比較解剖学的なメカニズムは既に調べられているのですかね?)

喉の乾きを癒やしたドバトは、水浴びはせずに、コンクリート塊を一段登ってじっとしています。
堰の水飛沫を浴びて涼しそうです。
辺りをキョロキョロ見回しているので、私の存在を警戒しているのかもしれません。
私が見てるから水浴してくれないのかな?
試しに私が少しずつ離れても鳩は長時間じっと佇んでいるだけでした。
行水しなくてもミスト・シャワーを浴びているだけで充分気持ち良いのでしょう。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ドバト(野鳥)@川+飲水
ドバト(野鳥)@川:水際+納涼

2018/10/16

クリの樹洞に営巣したニホンミツバチ♀



2018年7月下旬

農村部の庭に植えられたクリ(栗)の大木の周囲を多数の蜂がひっきりなしに飛び交っていました。
大木の根本に雑草が生い茂っていてよく見えませんが、藪の隙間からそっと覗くと、どうやらニホンミツバチApis cerana japonica)の巣があるらしいと分かりました。
おそらく樹洞の中で営巣していると思われますが、防護服がないので下手に近づけません。
幹の下部を多数のワーカー♀がウロウロしています。
スズメバチが巣を襲っているときのような振身威嚇行動はしていませんでした。
採餌に出かける個体と帰巣する個体が飛び交っています。
栗の枝には未だ青いイガが実っていました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

防護服を持っていなくてもちょっとした秘策があるので、定点観察に通ってみることにします。

つづく→


ニホンミツバチ♀群れ@巣口:クリ樹洞
ニホンミツバチ♀群れ@巣口:クリ樹洞

水田の用水路にシマドジョウの群れ



2018年7月下旬

水田の灌漑用水路から小型ポンプで隣の田んぼに水を汲み上げていました。
その用水路を覗くと、大量の細長い小魚が群らがっていました。
口髭がありシマドジョウCobitis biwae)だと思いますけど、魚に疎い私には細かい種類の違いは見分けられません。(間違っていたらご指摘願います)
特に、用水路内の土手に開いた穴に多くの個体が潜んでいるようです。
集合しているように見えるのはポンプによる水流でここに流れ着いてしまったのか、それとも水の撹乱で酸素が豊富な場所に集まってくるのでしょうか。

この田んぼにドジョウがいると走りませんでした。
とても自然豊かな田んぼなのだと再認識しました。
サギ類などの野鳥がドジョウを捕食しに来ないのが不思議です。(食べ放題、ドジョウ掬いのやり放題なのに!)
見慣れないポンプの騒音が怖いのでしょう。


ドジョウ群れ@水田:用水路
ドジョウ群れ@水田:用水路
ドジョウ群れ@水田:用水路
ドジョウ群れ@水田:用水路
ドジョウ群れ@水田:用水路

2018/10/15

夏の水田を飛んで渡るキアゲハ



2018年7月下旬

青々と育つイネが一面に広がる田んぼの上空をキアゲハPapilio machaon hippocrates)が飛び回っています。
手前の畦道に着陸したようですが、私からは見えない死角に入ってしまいました。
吸蜜出来る花が何か咲いていたのかもしれません。

夏になるとこのような光景を結構頻繁に見かけるのですけど、ようやく映像に残すことが出来ました。(夏の風物詩)
動画をスロー再生すると、ナミアゲハではなくキアゲハであることが分かります。


コナラの樹液を舐めるムツボシベッコウハナアブ♀



2018年7月下旬・午後16:21

里山の雑木林でコナラの樹液酒場にムツボシベッコウハナアブ♀(Volucella nigropicta)も来ていました。
左右の複眼が離れているので♀ですね。
ベッコウハナアブ類の中でもかなりレアな種類らしく、私も4年ぶりの嬉しい再会です。
この里山はムツボシベッコウハナアブが寄生するスズメバチ類が豊かで貴重な生態系であることを物語っています。

▼関連記事(4年前の撮影)
ミズナラの樹液を舐めるムツボシベッコウハナアブ♀
ミズナラ樹液を吸いつつ排泄するムツボシベッコウハナアブ♂

コナラの幹に着陸すると横に歩き、泡立つ樹液酒場を発見すると吸汁を始めました。
腹端をゆっくりと上下に動かしています。
薄暗いのでストロボを焚いて写真に撮ろうと私がちょっと身動きしたら虻は飛んで逃げてしまい、戻って来ませんでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ムツボシベッコウハナアブ♀@コナラ樹液吸汁

2018/10/14

マメハンミョウを見つけた!



2018年7月下旬

川沿いの原っぱでヨモギの葉に私が今まで見たことのない甲虫を発見。
証拠写真や映像のスナップショットはそこそこに済ませて、逃げられないうちに採集を優先しました。
焦って手を伸ばすと擬死落下。
地面に転がった虫の足の付け根から黄色い液体(カンタリジン)を分泌していました。
これは毒液なので、素手で触れてはいけません。
これでツチハンミョウの仲間だろうと予測が付きました。

帰ってから名前を調べると、マメハンミョウEpicauta gorhami)と判明。
インターネット上の画像と比べると、この個体は鞘翅の白い縦線が無いのが気になりました。
小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』でマメハンミョウについて調べてみると、

前胸に3条、各上ばね中央と両縁に各1条灰白毛の縦線があるが、東北地方の個体では消失する。
とのことで、納得しました。
派手な模様は有毒生物であることを捕食者(天敵)にアピールするための警告色とされますが、東北地方の個体群がそれを失っているということは、体内に含む毒(カンタリジン)の量が少ないのですかね?

次に見つけたときは、もう少し落ち着いて摂食行動などを観察してみたいものです。

マメハンミョウ@ヨモギ葉
マメハンミョウ@擬死落下+カンタリジン分泌

以下は標本写真。


夜になると閉じるニセアカシアの葉【暗視映像】



2018年7月下旬

マメ科植物のニセアカシア(別名ハリエンジュ)の木の葉はネムノキと同様に、夜になると葉を閉じて眠ると聞きました。


▼関連記事
ネムノキの葉が夜に閉じる就眠運動【微速度撮影】
ネムノキの開葉運動【微速度撮影】

夜遊びの帰り道、実際に見に行ってみました。
1箇所目は住宅地の道端に生えたニセアカシアの灌木です。
赤外線の暗視カメラで撮ると、確かにニセアカシアの葉は葉柄から垂れ下がった状態でした。
2箇所目は側溝の近くに生えたニセアカシアの幼木です。
夜はストロボ付きのカメラを持ってくるのを忘れてしまい、写真を撮れませんでした。(映像のみ)

翌日の昼間(数時間後)に同じ2箇所を再訪して、昼間の葉の様子も映像で記録してみました。
昼間のニセアカシアは葉柄がピンと伸びていて、活発に光合成しています。
丁度この日は接近中の台風の影響で風が強く、枝が激しく揺れていました。
今年の夏は記録的な猛暑でしたが、ニセアカシアの葉が夜に萎れているように見えるのは決して干ばつや水不足のせいではありません。
夜から昼にかけて雨が降った訳でもありません。

この点について今回の映像はあまり説得力がありません。
次回はニセアカシアの就眠運動や開葉運動を連続して撮影(微速度撮影)してみるつもりです。
今季は野外で長時間じっくり撮影できそうな場所を探せませんでした。(怪しまれて職務質問されそうです)
枝葉を採取して室内で撮影できれば簡単ですけど、水差しにした照明下でも運動性は保たれているのかな?
予習しようと思いつつ他のことで忙しく、来年に持ち越しです。

本やインターネットで調べる前に、片手間にでも試しに予備実験してみれば良かったですね。

参考サイト:植物の眠りを分子で解く(研究者インタビュー)


ニセアカシア枝葉a
ニセアカシア灌木a・全景
ニセアカシア枝葉b
ニセアカシア幼木b・全景

2018/10/13

クリの樹皮を噛り幹を登るキマワリ



2018年7月下旬

農村部のクリ(栗)の大木でキマワリPlesiophthalmus nigrocyaneus)が幹に取り付いて樹皮をかじっていました。
やがて太い幹をどんどん登り降りし始めました。
あちこちで立ち止まっては樹皮を味見しています。
キマワリの性別判定法も産卵習性も知らないのですが、もしかするとこの個体は樹皮に穿孔してから産卵する♀なのかな?と妄想しました。
最後は蟻と出くわしてビックリ

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


▼関連記事
ミズナラの幹を徘徊するキマワリ


キマワリ@クリ幹+樹皮噛り
キマワリ@クリ幹+樹皮噛り

クリ実(未熟イガ)

古巣のある高圧線鉄塔で鳴き騒ぐハシブトガラスの家族群(野鳥)



2018年7月中旬

水辺に建てられた高圧線の鉄塔#26の天辺付近で、カラスがいつの間にか枯枝を組み合わせた巣を作り、今季の繁殖を既に終えたようです。
昨年はここには営巣せず、しかも今年の春(3月下旬)に見たときには造巣してなかったので、すっかり油断していました。

高圧線で1羽のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)がやかましく鳴き騒いでいました。
飛び立つと鉄塔に残された古巣の下の段の鉄骨に止まり、更に鳴き続けています。
そこへ更に2羽が相次いで飛来し合流しました。
ここで巣立った家族群(親鳥と幼鳥)なのでしょうか?
営巣期の状況を観察していないのですけど、警戒心の強いハシブトガラスがこんな丸見えの場所に巣を作るとは考えにくいです。
なんとなくハシボソガラスの古巣ではないかと私は思います。
(作りかけのまま使われずに放置された偽巣という可能性もあります。)
警戒心の強いハシブトガラスだからこそ、古巣をじっと見上げている私に対して警戒声を発しているのかな?

撮影後にこの群れが隣の鉄塔#27へ飛んで移動しました。
隣の鉄塔に巣はありません。(昨年は鉄塔#27でハシボソガラスが営巣していました。)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

今季は樹上に営巣したカラスの巣を重点的に観察していたので、ここは見回りしていませんでした。


ハシブトガラス(野鳥)@高圧線
ハシブトガラス3(野鳥)@高圧線鉄塔#26
カラスsp古巣(野鳥)@高圧線鉄塔#26
カラスsp古巣(野鳥)@高圧線鉄塔#26
カラスsp古巣(野鳥)@高圧線鉄塔#26

2018/10/12

コナラの樹液酒場で交尾するヨツボシケシキスイ♀♂と群がるムネアカオオアリ♀



2018年7月中旬・午後17:50

里山の林道を登っていると、発酵した樹液の濃密な匂いが漂ってきました。
帰路の下山中にも同じ場所で樹液臭がします。
辺りを見回すとスギが多くてそれ以外の樹種は少ないので、樹液臭の元を頑張って探してみることに。
すると案の定、林道の横の崖を少し登った所に生えているコナラの幹に樹液が滲んでいました。

薄暗くなってきた夕方の雑木林で、ムネアカオオアリCamponotus obscuripes)のワーカー♀が5匹、コナラの樹液に群がっていました。
甘い樹液を飲み過ぎてアリの腹部の節間膜が伸び切っています。

アリの他には交尾中のヨツボシケシキスイLibrodor japonicus)♀♂ペアが居ました。
樹液を吸汁している♀の背後から♂がマウントして交尾しています。

ストロボを焚いて撮った写真を見返すと、ヨツボシケシキスイ以外にも、とても小さい謎の甲虫も何匹か樹液に来ていました。
マクロレンズで接写する気になれないほど薄暗かったので、そちらは追求せずにスルーしてしまいました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ヨツボシケシキスイ♀♂交尾+ムネアカオオアリ♀5群れ@@コナラ樹液酒場
ヨツボシケシキスイ♀♂交尾+ムネアカオオアリ♀5群れ@@コナラ樹液酒場

コナラ葉裏(ミズナラと異なり葉柄が長い)

動画撮影後にヨツボシケシキスイの♀♂ペアを採集しました。
容器内で離れた際に、♂の伸ばした長い交尾器が見えました。
以下は標本の写真。

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